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壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/12 13:51 (No.1489492)削除
問題
図のように、1辺の長さが1の立方体が、透明な糸でつるされている。太陽が真上にあるとき、糸の垂直な下の面に出来る立方体の影の面積を求めなさい。
(92 明治学園)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

注:「糸に垂直な下の面」とは地面の事である。

おまけ:
「未来の社会はどんな様相を見せるだろうか。同志諸君、申し上げよう。まず闘争によって選りぬかれた貴族階級が現われる。新しい中産階級、無知な大衆、新しい奴隷、仕えるものの集団、永遠の未成年者の集団があろう。
 そしてこれらすべての上に、さらに新しい貴族がある。特別の指導的人物である。このように、支配をめぐる闘争によって、国の内外に新しい身分が成立する。しかも東方が巨大な実験の場になる・・・・そこに新しいヨーロッパの社会秩序が生まれるのだ」
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12921725879.html
高校への数学
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壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/11 16:01 (No.1489052)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理1(同型定理)
Rから|Rの上への準同型写像φがあるとき、つまりφ(R)=|Rのとき、|Rの0に対応するRのすべての要素の集合をIとすればIはRのイデアルで、
          R/I≅|R
が成り立つ。
証明
φによって同一の要素に写されるRの要素の全体は、R/Iの1つの類をつくる。なぜなら、φ(a)=φ(b)ならば
         φ(a)-φ(b)=0
          φ(a-b)=0
であるから、Iの定義によって
          a-b∈I
したがって、 
          a≡b(modI)
そして、類の加法,乗法はφによって|Rに写される。なぜなら
       a≡b,c≡d(modI)
から、
 a+c≡b+d(modI),ac≡bd(modI) 
となるからである。(証明終り)
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。久しぶりに、他人の考えは分かり難い(よく分からない)という文章です。 

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/12 11:22削除
解説
>φによって同一の要素に写されるRの要素の全体は、R/Iの1つの類をつくる。なぜなら、φ(a)=φ(b)ならば
         φ(a)-φ(b)=0
          φ(a-b)=0
であるから、Iの定義によって
          a-b∈I
したがって、 
          a≡b(modI)

「φによって同一の要素に写されるRの要素の全体」は、φ(a)=φ(b)=…など。
そこで、φ(a)=φ(b)とすると、φ(a)-φ(b)=0で、φは準同型写像なので、φ(a-b)=0
ここで、条件の「|Rの0に対応するRのすべての要素の集合をI」より、a-b∈I
また、

「a-b∈Iのとき、a≡b(modI)と書くことにする。」
「代数的構造」遠山啓著p.188より

だったので、a≡b(modI)という事。
ところで、これは、aI=bIという意味でもあり、剰余類R/Iの1つの類(集合)である。

>そして、類の加法,乗法はφによって|Rに写される。なぜなら
       a≡b,c≡d(modI)
から、
 a+c≡b+d(modI),ac≡bd(modI) 
となるからである。

ここが今一よく分からない。上の段階でR/I≅|Rの|Rの一部とR/Iの一部が対応していて類別の1つなので、全体も対応している事が言える。
よって、次は逆にR/Iの類の加法と乗法をφによって写像すると|Rの元になるという事が言えれば、上のと合わせてR/I≅|Rが示せるという事なのだろうか。そして、それが「a+c≡b+d(modI),ac≡bd(modI) 
となるから」。
そこで、私の解釈を示してみよう。
φ(a)=φ(b)⇔φ(a)-φ(b)=0
⇔φ(a-b)=0⇔a-b∈I
⇔a≡b(modI)
よって、a≡b(modI)⇔φ(a)=φ(b)
ここで、
a≡b,c≡d(modI)に対してa+c≡b+d(modI)が成り立つ
⇔|a+|c=|(a+c)
⇔φ(a)+φ(c)=φ(a+c)
よって、類の加法a≡b,c≡d(modI)に対してa+c≡b+d(modI)は、φ(a)+φ(c)=φ(a+c)よりφによって|Rに写される。
乗法は、
a≡b,c≡d(modI)に対してac≡bd(modI)が成り立つ
⇔|a・|c=|(a・c)
⇔φ(a)・φ(c)=φ(a・c)
よって、類の乗法a≡b,c≡d(modI)に対してac≡bd(modI)は、φ(a)・φ(c)=φ(a・c)よりφによって|Rに写される。
よって、φは準同型写像(これは条件から言える)で全単射が成り立つので、同型であるという事。
単射の理由は、a≡b(modI)⇔φ(a)=φ(b)で行った先が同じならば元も同じだから。
また、全射は「Rから|Rの上への準同型写像φ」より自明である。
ただし、普通はR/Iと|Rとの間の写像はφ'などと別扱いするので、よく分からない。

おまけ:
「うまかろう安かろう亭にあったカラオケで麻原が飯田エリ子やダーキニー達に囲まれてキャッキャしながらカラオケをしているのを見て、「VXをかけてやりたかった」と述べている。さらに麻原は井上にも「何か歌え」と要求してきたので尾崎豊や浜田省吾を歌おうかと思ったが、何を言われるかわからないのでやめたという。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%98%89%E6%B5%A9
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返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/10 20:29 (No.1488611)削除
問題
正方形ABCDで辺DCの中点をM,BMとACの交点をP,PDとAMの交点をQとする。このとき、AM⊥DPを証明しなさい。
(93 土佐)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

あまり意味がありませんが、3通り作ってみました。因みに、

「次の問題を、制限時間5分で考えてみて下さい(あることに気が付かないと、意外に難航するはずです・・・)。」

とありますが、秒殺でした。解法2も1~2分でした。逆に(あまり意味がない)解法3は結構大変でした。もちろん、もっと作れると思いますが。

おまけ:
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/11 07:58削除
問題
正方形ABCDで辺DCの中点をM,BMとACの交点をP,PDとAMの交点をQとする。このとき、AM⊥DPを証明しなさい。
(93 土佐)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

模範解答
前書きの「あること」とは、対角線ACに関する対称性・・・☆です。
この☆に気が付けば、『△ADM≡△BCMより、右図の×同士の角は等しく、また☆より、●=○であるから、△DQMと△BCMの内角の和を考えて、∠DQM=90°』
 ところで、この☆、意外に気付きにくいのですが、正方形を対角線AC方向(➡)から見れば、一目瞭然ですネ!
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

前書きとは、
「次の問題を、制限時間5分で考えてみて下さい(あることに気が付かないと、意外に難航するはずです・・・)。」
です。

私の秒殺解法とはちょっと違うので、紹介しましょう。

解法1
点Pは正方形の対角線上にあるので、対称性より∠PDC=∠PBC=●と置く。
また、点MはDCの中点より対称性で、
∠MAD=∠MBC=●
よって、∠PDC=∠MADより、
∠QDM=∠DAM=●
また、∠QMDは共通より、2角が等しいので、△QDM∽△DAM
よって、∠DQM=∠ADM=90°
よって、AM⊥DP

解法2
点Bをxy座標の原点に置き、BCをx軸,ABをy軸に取ると、
A(0,a),C(a,0),D(a,a)と置ける。
直線BMの方程式は、y=(1/2)x
直線ACの方程式は、y=-x+a
よって、点Pの座標は、2式を連立させて、
(1/2)x=-x+a ∴(3/2)x=a
∴x=2a/3 ∴y=a/3
∴P(2a/3,a/3)
よって、直線PDの傾きは、D(a,a)より、
(a-a/3)/(a-2a/3)=(2/3)/(1/3)
=2
また、直線AMの傾きは、-1/2なので、
2×(-1/2)=-1より、直線PDと直線AMは直交している。
∴AM⊥DP

解法3は次回。

おまけ:
 「妹に言いたいことは一つだけ。おのれを強くするしかない。ルールは守ってくれないし、終わってから言っても。涙が出るくらい僕も悔しかった。今日は美和のコメントをするためだけに頑張りました。相手は何でもしてくる。まあチャンピオンズなので安い授業料なので。これが世界タイトルや五輪じゃない。今回で学べるなら、それはプラスになる」
引用元:https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%8D%93%E7%90%83-%E6%B3%A2%E7%B4%8B-%E5%BC%B5%E6%9C%AC%E6%99%BA%E5%92%8C-%E8%A8%B1%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99-%E5%A6%B9-%E7%BE%8E%E5%92%8C%E3%82%92%E7%A0%B4%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A9%E7%94%B0%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E6%B2%BB%E7%99%82%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AB%E8%A8%80%E5%8F%8A/ar-AA1Kfy9S?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=6899162657fe463cb5d992ff942c111b&ei=16
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/12 07:56削除
問題
正方形ABCDで辺DCの中点をM,BMとACの交点をP,PDとAMの交点をQとする。このとき、AM⊥DPを証明しなさい。
(93 土佐)

図は、一番上の添付ファイルを参照して下さい。

解法3
DPの延長と辺BCとの交点をNとすると、対称性から点NはBCの中点になる(対称性を使わない場合は、△PAB∽△PCMで相似比2:1よりBP:PM=2:1 よって、△BCMと直線NDでのメネラウスの定理で分かる)。
また、AMの延長とBCの延長との交点をEとすると、△MAD≡△MECでAD=EC
また、NC=BC/2=EC/2より、
NE=(3/2)EC=(3/2)AD
よって、△QAD∽△QENの相似比は2:3より、AQ=4a,EQ=6aと置くと、
AM=EM=10a÷2=5a
また、△ADM≡△DCNより、
DN=AM=5a
また、△QAD∽△QENの相似比が2:3より、QD=2a
よって、AQ:QD=4a:2a=2:1
よって、AQ:QD=AD:DM
また、∠QADは共通より、△ADMと△AQDは2辺比と挟角以外の1角が等しいので、相似か∠QDAと∠DMAが補角をなす。
ところが、∠QDA+∠DMA<180°は自明(それぞれが共に鋭角だから)なので、△ADMと△AQDは相似である。
よって、∠AQD=∠ADM=90°
∴AM⊥DP

定理1
△ABCと△DEFにおいてAB=DE,AC=DF,∠B=∠Eならば、∠C=∠Fまたは∠C+∠F=2∠Rである。
「モノグラフ 幾何学 -発見的研究法-」矢野健太郎監修・清宮俊雄著より

これの相似バージョンです。

念のため、√を使って△ADM∽△AQDを言える事は明白ですが、それでは面白くないですね。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a72d72ece958da8281c7c9ed6435bb74a5165a1(この人、知っていてわざと訊いた可能性も0じゃないですよね。)
高校への数学
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/8 15:42 (No.1487400)削除
次の文章を完全解説して下さい。

剰余環
R→|Rという準同型があれば、それに応じてRのなかに1つのイデアルが存在することがわかったが、つぎにRのなかにイデアルIが存在したとしよう。
          I⊆R
 このIをもとにしてRの要素のあいだにつぎのような同値関係を定義しよう。
 a-bがIに属するとき、つまり
          a-b∈I
のとき、
          a≡b(modI)
と書くことにする。このときこの関係は同値律を満足することを示そう。
         a-a=0∈I
だから
          a~a(反射律)
a≡b(modI)ならば
         a-b∈I
したがって-(a-b)=b-aもIに属する。だから
    b≡a(modI)(対称律)
    a≡b,b≡c(modI)
のとき、a-b,b-cが共にIに属する。したがってその和も
    (a-b)+(b-c)=a-c∈I
となる。だから
      a≡c(modI)(推移律)
 結局、この関係は同値律を満足するから、Rの類別を引き起こす。これをRのIによる剰余類という。
 つぎにこれらの類が加法,乗法に対してまとまった集団として行動することを示そう。
     a≡b,c≡d(modI)
とすれば
    (a+c)-(b+d)=(a-b)+(c-d)
でa-b,c-dはIに属するから、その和はIに属する。
だから
       a+c≡b+d(modI)
また
    ac-bd=ac-ad+ad-bd
         =a(c-d)+(a-b)d
においてc-d,a-bがIに属しているから、a(c-d),(a-b)dもやはりIに属する。したがってその和もIに属する。だから
       ac≡bd(modI)
 結局、≡はこれまで=と同じく辺々加え、辺々乗じてよいことがわかった。このことは、剰余類が加法と乗法に対して分散せず、まとまりを維持していることを物語っている。
 ここで各々の剰余類を1つの要素とみれば1つの環が生まれたことになる。このような環を一般に剰余環といい、R/Iで表わす。
 Rの要素aに、aを含むR/Iの類を対応させる写像φはRからR/Iへの準同型を表わしていることは明らかである。        
           φ 
          R→R/I
 このことから群における正規部分群と環におけるイデアルが類似の役割を演じていることがわかるだろう。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/11 11:01削除
解説
>このIをもとにしてRの要素のあいだにつぎのような同値関係を定義しよう。
 a-bがIに属するとき、つまり
          a-b∈I
のとき、
          a≡b(modI)
と書くことにする。

この本でのイデアルの定義は、

「このようなIはいかなる性質をもつであろうか。
 まず、Iは加群をなすことを示そう。
(1)a,b∈Iならば
    φ(a±b)=φ(a)±φ(b)=0±0=0
したがってa±bはIに属する。
(2)Rの任意の要素をxとすると、xI,IxはIに含まれる。なぜなら、aがIに属するとき、
φ(xa)=φ(x)φ(a)=φ(x)・0=0
φ(ax)=φ(a)φ(x)=0・φ(x)=0
だからxaとaxはともにIに属する。したがってxI,IxはIに含まれる。
 このような(1)(2)の条件を満たす環Rの部分集合をRのイデアルという。」
「代数的構造」遠山啓著p.187より

だったので、(2)より、
∀x∈R,∀i∈Iに対して、xi∈I
ここで、Rを整数環ℤ,Iを3の倍数の集合とすると、任意の整数に3の倍数を掛けると3の倍数になるので納得出来るだろう。
そこで、上のIをnℤと置くと、
  a-b∈nℤのとき、a≡b(modnℤ)
となり、
nで割った余りが等しいとき、
a≡b(modn)
と辻褄が合うだろう。

>このときこの関係は同値律を満足することを示そう。
a-a=0∈Iだからa~a(反射律)

上のイデアルの定義の(1)より、Iは加法群なので加法の単位元0を含む。∴0∈I
よって、a-a∈Iだからa≡a(modI)
よって、この合同式は反射律を満たす。
よって、a~aという事。

>a≡b(modI)ならばa-b∈I
したがって-(a-b)=b-aもIに属する。だからb≡a(modI)(対称律)

上のイデアルの定義の(1)より、Iは加法群なので、加法の逆元を含む。
よって、a-b∈Iならば-(a-b)∈I
よって、b-a∈I
よって、定義により、b≡a(modI)
よって、対称律を満たすので、b~a

>a≡b,b≡c(modI)のとき、a-b,b-cが共にIに属する。したがってその和も
    (a-b)+(b-c)=a-c∈I
となる。
だからa≡c(modI)(推移律)

上の定義では、
「a-bがIに属するとき、つまり
          a-b∈I
のとき、
          a≡b(modI)
と書くことにする。」
なので、逆は定義されていないが、
a-b∈I⇔a≡b(modI)
と定義すれば問題ない。(「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著ではそうなっている。)
ちょっと揚げ足取りっぽいですね。対称律の時も同じ。

>結局、この関係は同値律を満足するから、Rの類別を引き起こす。これをRのIによる剰余類という。

「Rの類別を引き起こす。これをRのIによる剰余類」を示すためにわざわざ(あまり関係なさそうな)同値律が成り立つ事を証明したのである。

>また
    ac-bd=ac-ad+ad-bd
         =a(c-d)+(a-b)d
においてc-d,a-bがIに属しているから、a(c-d),(a-b)dもやはりIに属する。したがってその和もIに属する。だから
       ac≡bd(modI)

「c-d,a-bがIに属しているから、a(c-d),(a-b)dもやはりIに属する」は、上のイデアルの定義の(2)からである。(「Rの任意の要素をxとすると、xI,IxはIに含まれる」から。)
因みに、乗法の時はIがイデアルである必要があるが、加法の時はIがイデアルである必要はない。
(a≡b,c≡d(modI)とすれば
 (a+c)-(b+d)=(a-b)+(c-d)
でa-b,c-dはIに属するから、その和はIに属する。だからa+c≡b+d(modI)
これはIがイデアルでなくても成り立つという事。)

>結局、≡はこれまで=と同じく辺々加え、辺々乗じてよいことがわかった。このことは、剰余類が加法と乗法に対して分散せず、まとまりを維持していることを物語っている。
 ここで各々の剰余類を1つの要素とみれば1つの環が生まれたことになる。このような環を一般に剰余環といい、R/Iで表わす。

ここで大事な事は、剰余環はIがイデアルの場合だけであるという事である。

>Rの要素aに、aを含むR/Iの類を対応させる写像φはRからR/Iへの準同型を表わしていることは明らかである。        
           φ 
          R→R/I

定理3.1
Iを環Rのイデアルとする。Rの元aに対して、aを含むR/Iの剰余類|aを対応させると、これは環Rから剰余環R/Iへの環の全準同型写像である。
π:R→R/I
  a→|a
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

因みに、上のφをφ(a)=|aと置くと、
φ(a+b)=|(a+b)=|a+|b
(a≡b,c≡d(modI)ならばa+c≡b+d(modI)より)
=φ(a)+φ(b)
よって、φ(a+b)=φ(a)+φ(b)
また、φ(ab)=|(a・b)=|a・|b
(a≡b,c≡d(modI)ならばac≡bd(modI)より)
=φ(a)・φ(b)
よって、φ(ab)=φ(a)・φ(b)
だから。

>このことから群における正規部分群と環におけるイデアルが類似の役割を演じていることがわかるだろう。

定理9
Gの正規部分群Hによって、その剰余群G/Hがつくられ、G/HとGと準同型であり、そのときHはG/Hの単位元に写される要素の全体である。
「代数的構造」遠山啓著p.113より

要は、剰余群はHが正規部分群の時にしか作れず、剰余環もIがイデアルの時にしか作れないので、類似の役割を演じているという事である。

おまけ:
「遺体の引取先に指定された四女とその代理人である滝本太郎弁護士が7月7日に麻原の遺体と対面した。滝本は「『麻原彰晃』とは思わなかった。松本智津夫として死んだと思った」と語る。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E5%8E%9F%E5%BD%B0%E6%99%83#%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%9F%B7%E8%A1%8C
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/8 14:00 (No.1487365)削除
問題
図のように円すいと立方体がある。立方体の8個の頂点のうち、上面の4個の頂点は円すいの側面上に、下面の4個の頂点は円すいの底面上にある。また、円すいの側面の展開図をかくと、それは中心角が120°の扇形になる。立方体の体積をV,円すいの体積をWとしたとき、VのWに対する割合V/Wを計算しなさい。
(02 開成)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

計算間違いさえしなければ普通レベルですね。

おまけ:
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/9 08:00削除
問題
図のように円すいと立方体がある。立方体の8個の頂点のうち、上面の4個の頂点は円すいの側面上に、下面の4個の頂点は円すいの底面上にある。また、円すいの側面の展開図をかくと、それは中心角が120°の扇形になる。立方体の体積をV,円すいの体積をWとしたとき、VのWに対する割合V/Wを計算しなさい。
(02 開成)

模範解答
図1(注:添付ファイルの図1を参照)の円すいで、側面の中心角が120°であることから、
l:r=360:120=3:1・・・・・・①
∴l=3r ∴h=2√2r
すると、図2(注:添付ファイルの図2を参照)で、
r=x×(1/2√2)+√2x/2
=(3/2√2)x
このとき、V/W=x³/(πr²h/3)
=(3/2√2π)×(x/r)³
=(3/2√2π)×(2√2/3)³=8/9π
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>l:r=360:120=3:1・・・・・・①

公式で、「底面の半径がr,母線の長さがlの円錐の側面の展開図の扇形の中心角をx°とすると、x=360×(r/l)」というものがあるので、
x=120を代入すると、
r/l=120/360より、①という事。

>r=x×(1/2√2)+√2x/2
=(3/2√2)x

図2の左下の直角三角形の底辺の長さを□として、△OAHとの相似を考えると、
□:x=r:h
これにh=2√2rを代入すると、
=r:2√2r=1:2√2
∴□=x/2√2
ところで、r=□+√2x/2より、
r=x×(1/2√2)+√2x/2
=(3/2√2)x
という事。

次回は、普通の私の解法をやりますね。

おまけ:
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/10 08:08削除
問題
図のように円すいと立方体がある。立方体の8個の頂点のうち、上面の4個の頂点は円すいの側面上に、下面の4個の頂点は円すいの底面上にある。また、円すいの側面の展開図をかくと、それは中心角が120°の扇形になる。立方体の体積をV,円すいの体積をWとしたとき、VのWに対する割合V/Wを計算しなさい。
(02 開成)

底面の半径をr,母線の長さをlと置いて、底面の円周と側面の展開図の扇形の弧の長さで方程式を作ると、
2πr=2πl×(120/360)
∴r=l/3・・・・・・①
ここで、円錐の高さをhとすると、三平方の定理(簡単にイメージ出来ない人は前回の添付ファイル△OAHを参照して下さい)より、
h=√(l²-r²)・・・・・・②
①を②に代入すると、
h=√(l²-l²/9)=√(8l²/9)
=2√2l/3・・・・・・④
∴W=πr²×h×(1/3)
これに①,④を代入すると、
W=π(l/3)²・(2√2l/3)・(1/3)
=(2√2π/81)l³・・・・・・☆
また、Vの1辺の長さをxとして、前回の添付ファイルの図2の△OAHと中央左上の直角三角形との相似の直角を挟む2辺比より、
r:h=√2x/2:h-xが成り立つ。
これに①,②,④を代入すると、
(l/3):(2√2l/3)
=(√2x/2):(2√2l/3-x)
が成り立つ。
∴1:2√2=√2x/2:2√2l/3-x
∴2x=2√2l/3-x
∴3x=2√2l/3
∴x=2√2l/9
∴V=x³=(2√2l/9)³
=16√2l³/9³・・・・・・☆☆
☆,☆☆より、
V/W
=(16√2l³/9³)/{(2√2π/81)l³}
=8/9π

因みに、

「原題では、「円周率πを3.14とし、百分率で答えよ(小数第一位を四捨五入)」となっていた」そうです。

ただでさえ、計算が面倒臭いのに大変ですね。(28%)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/7 12:56 (No.1486843)削除
次の文章を完全解説して下さい。

§7.環の同型・準同型
 2つの環R,|Rのあいだに1対1対応φが存在し、φによって加法と乗法とが同型に写されるとき、Rと|Rは同型であるといい、次のように書く。
           R≅|R
    図4.6(添付ファイルを参照して下さい。)
 具体的にはRの任意の2つの要素a,bに対して、
     φ(a±b)=φ(a)±φ(b)
φ(ab)=φ(a)φ(b)
となるような1対1対応φが存在することである。
 またφ(R)=|Rでφが1対1ではなく多対1であるとき、|RはRに準同型であるという。
 このようなとき、φによって|Rの0に写されるRの要素の全体をIとしよう。このようなIはいかなる性質をもつであろうか。
 まず、Iは加群をなすことを示そう。
(1)a,b∈Iならば
    φ(a±b)=φ(a)±φ(b)=0±0=0
したがってa±bはIに属する。
(2)Rの任意の要素をxとすると、xI,IxはIに含まれる。なぜなら、aがIに属するとき、
φ(xa)=φ(x)φ(a)=φ(x)・0=0
φ(ax)=φ(a)φ(x)=0・φ(x)=0
だからxaとaxはともにIに属する。したがってxI,IxはIに含まれる。
 このような(1)(2)の条件を満たす環Rの部分集合をRのイデアルという。
 イデアルの考えはデデキントが整数論の問題を解決するためにはじめて導入したものであり、環を研究するのに欠くことのできないものである。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12920461096.html
代数的構造
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/8 10:39削除
解説
>2つの環R,|Rのあいだに1対1対応φが存在し、φによって加法と乗法とが同型に写されるとき、Rと|Rは同型であるといい、次のように書く。R≅|R

これも誤植ではないのだろうか。つまり、

2つの環R,|Rのあいだに1対1対応φが存在し、φによって加法と乗法とが準同型に写されるとき、Rと|Rは同型であるといい、次のように書く。R≅|R

一応、どちらでも話が通じるという所が前回と同じで悩ましい所である。まぁ、どちらでもいいと言えばどちらでもいいが、初学者用には後者を勧める。

因みに、前回とは、

「昨日の「因みに、「加群M(もちろん可換である)をMの中に同型に写す写像をαとする」は、準同型の誤植のような気もするのだが、この手のものは素人には判断しかねるので、
「本書は、1972年5月30日、筑摩書房より「数学講座」第10巻として刊行された。文庫化に当たり旧数学用語を改め、誤植を訂正した。」
を信じてそのままにした。ただし、結構誤植ありますが。」
は、やはり誤植でしたね。例1で「aをmaに写す準同型をα_m」とありますからね。(同型限定ではないと思っていましたが。)」
2025/8/5 13:40の投稿より

>このようなとき、φによって|Rの0に写されるRの要素の全体をIとしよう。このようなIはいかなる性質をもつであろうか。
 まず、Iは加群をなすことを示そう。
(1)a,b∈Iならば
    φ(a±b)=φ(a)±φ(b)=0±0=0
したがってa±bはIに属する。
(2)Rの任意の要素をxとすると、xI,IxはIに含まれる。なぜなら、aがIに属するとき、
φ(xa)=φ(x)φ(a)=φ(x)・0=0
φ(ax)=φ(a)φ(x)=0・φ(x)=0
だからxaとaxはともにIに属する。したがってxI,IxはIに含まれる。
 このような(1)(2)の条件を満たす環Rの部分集合をRのイデアルという。

これも変な教え方である。これではイデアルとは(1)と(2)の性質をもつ「φによって|Rの0に写されるRの要素の全体」だと思ってしまうだろう。
イデアルとは、「(1)(2)の条件を満たす環Rの部分集合」である。((1)は加法群であるという事で、(2)は「Rの任意の要素をxとすると、xI,IxはIに含まれる」という事。)
つまり、準同型写像とかは全く関係ない。
また、上の文章から読み取れる事は、「イデアルならばそれ自身がkerfとなる準同型写像fを必ず作れる」という事だろう。(ちょっと面白い。勉強になりました。普通の本では、kerfはイデアルという事だけ教える(証明する)。)

>イデアルの考えはデデキントが整数論の問題を解決するためにはじめて導入したものであり、

一応、裏を取ってみました。

「クンマーの理想数の理論は非常に形式的で、とても難解なものであった。後になってデデキントは理想数の理論を整理することによってイデアルを考案した。イデアル (Ideal) という名称は、理想数に由来する名前である。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2%E3%83%AB_(%E7%92%B0%E8%AB%96)#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/6 15:52 (No.1486509)削除
問題
右図のような四面体ABCDにおいて、AB=CD=2,AC=BC=AD=BD=3とし、辺AB,CDの中点をそれぞれE,Fとする。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)線分EFの長さを求めなさい。
(2)頂点Aから底面BCDに垂線を下ろし、底面BCDとの交点をHとする。線分AHの長さを求めなさい。
(3)四面体ABCDに内接する球の半径を求めなさい。
(05 巣鴨)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

因みに、(2),(3)は参考書の別解があります。(2)はもう一つ出来ますが。

おまけ:
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/7 07:58削除
問題
右図のような四面体ABCDにおいて、AB=CD=2,AC=BC=AD=BD=3とし、辺AB,CDの中点をそれぞれE,Fとする。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)線分EFの長さを求めなさい。
(2)頂点Aから底面BCDに垂線を下ろし、底面BCDとの交点をHとする。線分AHの長さを求めなさい。
(3)四面体ABCDに内接する球の半径を求めなさい。
(05 巣鴨)

図は、上の添付ファイルを参照して下さい。

模範解答
(1)AF=BF=√(3²-1²)=√8=2√2であるから、EF=√(8-1²)=√7
(2)対称面ABFを抜き出すと、図2(注:添付ファイルの図2)のようになる。
△ABFの面積の2倍について、
BF×AH=AB×EF
∴AH=AB×EF/BF=2×√7/2√2
=√14/2
(参考書の)別解
△ABH∽△FBE(二角相等)より、
AB:AH=FB:FE
∴AH=AB×FE/FB=√14/2
(3)内接球の中心をOとすると、
A-BCD=O-ABC+O-ACD+O-ADB+O-BCD・・・・・・①
ここで、A-BCDの4面はすべて合同であるから、
A-BCD=O-BCD×4
よって、内接球の半径をrとすると、
(1/3)×△BCD×AH={(1/3)×△BCD×r}×4
∴r=AH/4=√14/8
(参考書の)別解
図1(注:添付ファイルの図1)で、さらに対称性から、OはEFの中点Mであることに気付いたとすると———
『図2で、r=MI ここで、△FMI∽△FBEであるから、
r=MF×BE/BF=(√7/2)×1/2√2
=√14/8
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

全体の解説は、読めば分かると思うので省略。次回は、

>さらに対称性から、OはEFの中点Mであることに気付いたとすると———

ここの解説と(2)の私の別解をやりますね。

おまけ:
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/8 07:51削除
問題
右図のような四面体ABCDにおいて、AB=CD=2,AC=BC=AD=BD=3とし、辺AB,CDの中点をそれぞれE,Fとする。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)線分EFの長さを求めなさい。
(2)頂点Aから底面BCDに垂線を下ろし、底面BCDとの交点をHとする。線分AHの長さを求めなさい。
(3)四面体ABCDに内接する球の半径を求めなさい。
(05 巣鴨)

図は、一番上の添付ファイルを参照して下さい。

(2)の別解2
AH=x,BH=yと置いて、△ABHと△AFHで三平方の定理を使うと、
x²+y²=2²・・・・・・①
x²+(2√2-y)²=(2√2)²・・・・・・②
①-②より、
-8+4√2y=4-8 ∴y=1/√2
これを①に代入すると、
x²=4-1/2=7/2 x>0より、
x=√7/√2=√14/2
∴AH=√14/2

>さらに対称性から、OはEFの中点Mであることに気付いたとすると———

まず、平面ACDと平面BCDに接する球を考えるために、平面ABFで切った断面図を描く(添付ファイルを参照)。
△ABFの内接円を考えると△FABは二等辺三角形より中心はFE上にあり、FO=aと置く。
次に、平面DABと平面CABに接する球を考えるために、平面DCEで切った断面図を描く(添付ファイルを参照)。
△DCEの内接円を考えると△EDCは二等辺三角形より中心はEF上にあり、EO=aである(対称性から同じ比率の場所に中心があるから)。
よって、OE=OF
よって、点OはEFの中点である。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12920461096.html

https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12864900408.html
高校への数学
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/6 10:34 (No.1486370)削除
次の文章を完全解説して下さい。

例2
環Rのすべての要素xが、ⅹ²=xなる条件を満足するとき、Rは可換となり、-x=xとなることを示せ。

(x+x)²=x+xであるから
      x²+x²+x²+x²=x+x
となる。x²=xであるからx²+x²=0
したがって、x+x=0,-x=x
が得られる。x,yは任意の要素とすると
      (x+y)²=x+y
から
     x²+xy+yx+y²=x+y
x²=x,y²=yから
       xy+yx=0
       xy=-yx
-yx=yxだから
       xy=yx
したがって、Rは可換である。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。今回も簡単ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/6 13:41削除
解説
>(x+x)²=x+xであるから
      x²+x²+x²+x²=x+x
となる。x²=xであるからx²+x²=0
したがって、x+x=0,-x=x
が得られる。

条件より、ⅹ²=x
このxにx+xを代入(代入出来る理由は下でやる)すると、
(x+x)²=x+x
これを展開すると、
(x+x)(x+x)=x²+x²+x²+x²より、
x²+x²+x²+x²=x+x
また、ⅹ²=xを2ヵ所に代入すると、
x²+x²+x+x=x+x
よって、x²+x²=0
また、ⅹ²=xを代入すると、x+x=0
よって、x=-x
という事。

>x,yは任意の要素とすると
      (x+y)²=x+y
から
     x²+xy+yx+y²=x+y
x²=x,y²=yから
       xy+yx=0
       xy=-yx
-yx=yxだから
       xy=yx

x,yはRの任意の要素でRは環なので、加法について閉じているので、x+y∈Rである。
よって、条件のⅹ²=xのxにx+yを代入すると、
(x+y)²=x+y
これを展開すると、
(x+y)(x+y)=x²+xy+yx+y²より、
x²+xy+yx+y²=x+y
これに、x²=x,y²=yを代入すると、
x+xy+yx+y=x+y
よって、xy+yx=0
よって、xy=-yx・・・・・・①
また、上よりx=-x
このxにxyを代入すると、
xy=-xy……②
①,②より、-xy=-yx
よって、xy=yx
という事。

ところで、具体例を考えてみる。
ⅹ²=xより、x²-x=0
∴x(x-1)=0 ∴x=0,1
よって、ℤ₂={|0,|1}を考察してみる。
(ただし、|n(n=0,1)は整数を2で割った余りの集合を意味する。)
加法について、|0+|0=|0∈ℤ₂
|0+|1=|1∈ℤ₂,|1+|1=|2=|0∈ℤ₂
よって、ℤ₂は加法について閉じている。
また、結合法則は整数と同様に成り立つ事は自明。
また、加法の単位元は|0である。
|0の逆元は|0で|1の逆元は-|1=|1(mod2だから)でそれぞれ自分自身である。
よって、ℤ₂は加法群である。
乗法について、閉じている事は自明。
また、乗法単位元は|1である。
また、結合法則と分配法則は整数と同様に成り立つ事は自明。
以上より、ℤ₂は環である。
また、|0・|1=|1・|0
|1・|1=|1・|1,|0・|0=|0・|0
より、可換である。
よって、ℤ₂は可換環である。
また、|0=-|0,|1=-|1より、「Rは可換となり、-x=xとなる」。
念のため、加法の可換は常識なので省略した。また、乗法の逆元は、|1の逆元は|1である。
つまり、ℤ₂は体である。

定義1.4
環Rの0_R以外の元がすべてRにおいて可逆元であるとき、Rを斜体という。さらに、Rの乗法が可換であれば、Rを可換体または単に体という。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

ところで、

例2
環Rのすべての要素xが、ⅹ²=xなる条件を満足するとき、Rは可換となり、-x=xとなることを示せ。

この条件を満たす環は全てℤ₂と同型のような気がするのだが、体限定なのだろうか。

おまけ:
「第五の五百歳のとき、悪鬼の身に入れる大僧等、国中に充満せん。そのときに智人一人出現せん。かの悪鬼の入れる大僧等、ときの王・臣・万民等を語らいて、悪口罵詈、杖木瓦礫、梵帝・日月・四天等に申しくだされ、その時天変地妖盛んなるべし。
 国主等、そのいさめを用いずば、鄰国に仰せつけて、彼々の国々の悪王・悪比丘等をせめらるるならば、前代未聞の大闘諍・一閻浮提に起るべし。
 そのとき、日月所照の四天下の一切衆生、あるいは国を惜しみ、あるいは身を惜しむゆえに、一切の仏菩薩に祈りをかくとも験なくば、かの憎みつる一の小僧を信じて、無量の大僧等・八方の大王等・一切の万民、みな頭を地につけ、掌を合わせて一同に南無妙法蓮華経と唱うべし。例せば神力品の十神力のとき、十方世界の一切衆生、一人もなく娑婆世界に向って大音声を発ちて、南無釈迦牟尼仏・南無釈迦牟尼仏と一同に叫びしがごとし。」
「日蓮の予言」アポカリプス21研究会著より
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12881258814.html
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/5 16:14 (No.1486066)削除
問題
天井に光源Pがあり、図のように半径1の球Qの影がうつっている。光源の中心と球の中心は床に垂直な直線上に並んでいる。PQ=3,QR=6のとき、次の問いに答えなさい。ただし、Rは影の円の中心である。
(1)影の円の半径を求めなさい。
(2)球の真下の床に、立方体を底面が接するように置く。このとき光源からの光が当たらないように影の内部に置ける立方体で最も大きいものの体積を求めなさい。
(01 沖縄尚学)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

おまけ:
マラキ書
「旧約聖書 12小預言書の一つ。マラキはおそらく「わが使者 (マルマーキー) 」 (3・1) を意味する人名で,あとから付されたものらしい。成立は前5世紀と思われる。内容は4章に分れ,神に対する不義および神への恐れのなさへの批判,契約の履行と律法の遵守の勧告,突然に来る神の裁きについて,そして裁きの前にエリヤが現れて父なる神の心を子供らに伝え,子供らの心を父に向けさせる役目を果すことが各章の主題となっている。」
引用元:https://kotobank.jp/word/%E3%81%BE%E3%82%89%E3%81%8D%E6%9B%B8-3171564#goog_rewarded
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/6 07:59削除
問題
天井に光源Pがあり、図のように半径1の球Qの影がうつっている。光源の中心と球の中心は床に垂直な直線上に並んでいる。PQ=3,QR=6のとき、次の問いに答えなさい。ただし、Rは影の円の中心である。
(1)影の円の半径を求めなさい。
(2)球の真下の床に、立方体を底面が接するように置く。このとき光源からの光が当たらないように影の内部に置ける立方体で最も大きいものの体積を求めなさい。
(01 沖縄尚学)

図は、上の添付ファイルを参照して下さい。

模範解答
(1)円錐をPRを含む平面で切ると、右図(注:添付ファイルの図1)のようになる。
△PQS∽△PTRで、相似比は、
PS:PR=√(3²-1²):9=2√2:9
∴TR=QS×(9/2√2)=9√2/4・・・①
(2)求める最大の立方体は、その上底面を含む平面で切るときに、円錐の切り口の円が上底面の正方形の外接円になるようなものである。
ここで、上底面の対角線(の1つ)ABとPRを含む平面による切り口は、立方体の一辺の長さをxとすると、右図(注:添付ファイルの図2)のようになる。
TRの長さについて、
x×(1/2√2)+√2x/2=①
∴x+2x=9 ∴x=3
よって、求める体積は、3³=27
➡注 このとき、立方体は球にぶつかりません。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>求める最大の立方体は、その上底面を含む平面で切るときに、円錐の切り口の円が上底面の正方形の外接円になるようなものである。

要は、立方体が円錐に接する時である。

>TRの長さについて、
x×(1/2√2)+√2x/2=①

私は、ABとPRの交点をHとして、△PAH∽△PTRで求めた。
9:9√2/4=9-x:√2x/2
∴9√2x/2=9√2(9-x)/4
∴2x=9-x ∴3x=9 ∴x=3

>➡注 このとき、立方体は球にぶつかりません。

なかなかうっかりポイントだよね。
x=3<6-1=5よりOK。

おまけ:
高校への数学
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/5 11:58 (No.1485966)削除
次の文章を完全解説して下さい。

例1
位数nの巡回加群Cnの自己準同型環をもとめよ。

Cnの生成元をaとする。aをmaに写す準同型をα_mとする。
         α_m(a)=ma
準同型の定義によって
α_m(ka)=α_m(a+…+a)=α_m(a)+…+α_m(a)=mka
(α_l+α_m)(a)=la+ma=(l+m)a
=α_l+m(a)
α_lα_m(a)=α_l(α_m(a))=lma=α_lm(a)
だから
        α_lα_m(a)=α_lm(a)
したがってα_mの全体は整数の環で、その倍数を0としたときの環と同型である。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
「サルトルは人間の本質を決定する神というものは存在しないとしており、自分の自由な意思で英雄にでも卑怯者にでもなれる自由な存在であるとする。だが人間というのは自由だからこそ自分一人だけでなく全人類に対して責任を負っているとして、その責任の重さは自由の刑であるとした。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AE%E5%88%91
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/5 13:40削除
解説
>例1
位数nの巡回加群Cnの自己準同型環をもとめよ。

Cnの生成元をaとする。aをmaに写す準同型をα_mとする。

昨日の「因みに、「加群M(もちろん可換である)をMの中に同型に写す写像をαとする」は、準同型の誤植のような気もするのだが、この手のものは素人には判断しかねるので、
「本書は、1972年5月30日、筑摩書房より「数学講座」第10巻として刊行された。文庫化に当たり旧数学用語を改め、誤植を訂正した。」
を信じてそのままにした。ただし、結構誤植ありますが。」
は、やはり誤植でしたね。例1で「aをmaに写す準同型をα_m」とありますからね。(同型限定ではないと思っていましたが。)

>α_m(a)=ma
準同型の定義によって
α_m(ka)=α_m(a+…+a)=α_m(a)+…+α_m(a)=mka

α_mはCnの任意の元を同じ法則で写像するという確認。

>(α_l+α_m)(a)=la+ma=(l+m)a
=α_l+m(a)

写像の加法を(α_l+α_m)(a)=α_l(a)+α_m(a)とすると、
(α_l+α_m)(a)=α_l(a)+α_m(a)
=la+ma=(l+m)a=α_l+m(a)
という事。

>α_lα_m(a)=α_l(α_m(a))=lma=α_lm(a)

写像の乗法をα_lα_m(a)=α_l(α_m(a))とすると、
α_lα_m(a)=α_l(α_m(a))
=α_l(ma)=l・ma=(lm)a
=α_lm(a)

>したがってα_mの全体は整数の環で、その倍数を0としたときの環と同型である。

上の2つから写像の加法と乗法で準同型が確認出来たので、α_mという写像の集合は加法と乗法について閉じている。
また、α_m(a)=ma(α_m(ka)=mka)の右辺mから「α_mの全体は整数」の集合である事が分かるので、加法単位元,逆元,結合律,乗法の単位元,乗法の結合律,分配法則を満たすので環である。
また、「位数nの巡回加群Cn」より位数がnなのでna=0である。
よって、α_m(na)=α_m(0)=m・0=0・・・①
また、α_m(na)=α_m(a+…+a)
=α_m(a)+…+α_m(a)
=nα_m(a)=n・ma=m・na
=mα_n(a)・・・・・・②
①,②より、mα_n(a)=0
∴α_n(a)=0
∴α_n(a)=na=0
よって、nの倍数を0とした時の環と同型という事だろう。(でたらめだったらご免なさい。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/3 16:57 (No.1485164)削除
問題
工事現場に図1のようなOA=25m,OC=24mの直方体の形をした鉄骨の枠組みがあり、MはOAの中点である。この鉄骨の高さ3mの位置にP,高さ3.5mの位置にQの2つのライトがあり、地面を照らしている。この工事現場に身長1.5mのT君が立っている。
(1)T君がMの位置にいるとき、PのライトでできるT君の影の長さをxm,QのライトでできるT君の影の長さをymとする。x:yを求めなさい。
(2)長方形OABCの内部で、T君がAから20mの地点に立ったとき、P,QのライトでできるT君の2つの影が等しくなった。このときのT君の位置を図2のような座標軸を考えることにより、座標で答えなさい。
(02 帝塚山学院泉ヶ丘)

図は、添付ファイルを参照して下さい。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12920461096.html
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/4 07:58削除
問題
工事現場に図1のようなOA=25m,OC=24mの直方体の形をした鉄骨の枠組みがあり、MはOAの中点である。この鉄骨の高さ3mの位置にP,高さ3.5mの位置にQの2つのライトがあり、地面を照らしている。この工事現場に身長1.5mのT君が立っている。
(1)T君がMの位置にいるとき、PのライトでできるT君の影の長さをxm,QのライトでできるT君の影の長さをymとする。x:yを求めなさい。
(2)長方形OABCの内部で、T君がAから20mの地点に立ったとき、P,QのライトでできるT君の2つの影が等しくなった。このときのT君の位置を図2のような座標軸を考えることにより、座標で答えなさい。
(02 帝塚山学院泉ヶ丘)

図は、上の添付ファイルを参照して下さい。

模範解答
(1)T君の頭頂をTとすると、右図(注:添付ファイルの図1)のようになる。
このとき、斜線の三角形,網目の三角形同士の相似から、
x:OM=1.5:1.5
y:MA=1.5:2
OM=MAであるから、
x:y=2:1.5=4:3
(2)T君の立っている地点をT',等しい影の長さをa(m),OT'=b(m)とすると、右図(注:添付ファイルの図2)のようになる。
すると、(1)と同様に、
a:20=1.5:2
a:b=1.5:1.5
∴a=b=15(m)
よって、T'は右図(注:添付ファイルの図3)のような位置にあり、ここで、△OAT',△OT'Hの3辺比ともに3:4:5であるから、
OH=15×(3/5)=9,T'H=15×(4/5)=12
∴T'(9,12)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説は、図を見ながら読めば分かるので省略。
次回、私の解法をやりますね。ただし、基本的には模範解答と同じですが。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12920461096.html
高校への数学
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/5 07:53削除
問題
工事現場に図1のようなOA=25m,OC=24mの直方体の形をした鉄骨の枠組みがあり、MはOAの中点である。この鉄骨の高さ3mの位置にP,高さ3.5mの位置にQの2つのライトがあり、地面を照らしている。この工事現場に身長1.5mのT君が立っている。
(1)T君がMの位置にいるとき、PのライトでできるT君の影の長さをxm,QのライトでできるT君の影の長さをymとする。x:yを求めなさい。
(2)長方形OABCの内部で、T君がAから20mの地点に立ったとき、P,QのライトでできるT君の2つの影が等しくなった。このときのT君の位置を図2のような座標軸を考えることにより、座標で答えなさい。
(02 帝塚山学院泉ヶ丘)

図は、一番上の添付ファイルを参照して下さい。

私の解法
(1)T君の頭頂をTとすると、添付ファイルの図1のようになる。
PTの延長が点Aと一致すると気付かなくても、2つの直角三角形の相似を利用すると、
x:x+12.5=1.5:3=1:2
y:y+12.5=1.5:3.5=3:7
が成り立つ事が分かる。
∴2x=x+12.5 ∴x=12.5
また、7y=3(y+12.5)
∴4y=37.5 ∴y=37.5/4
∴x:y=12.5:37.5/4
=4・12.5:37.5=4:3
よって、答えは、4:3

(2)Qのライトの影の長さをaとする(添付ファイルの図2)と、
a:a+20=1.5:3.5=3:7
が成り立つ。
∴7a=3(a+20)=3a+60
∴4a=60 ∴a=15
また、T君のOからの距離をbと置く(添付ファイルの図2)と、影の長さは条件よりaと等しく15mなので、
15:b+15=1.5:3=1:2
が成り立つ。
∴b+15=30 ∴b=15
よって、添付ファイルの図3のようになり、T'(x,y)とし、TからOAに垂線を下ろしその足をHとする。
△T'OHで三平方の定理を使うと、
x²+y²=15²……①
また、△T'AHで三平方の定理を使うと、
(25-x)²+y²=20²……②
①-②より、
50x-25²=15²-20²
∴50x=25²+15²-20²
=625+225-400=450
∴x=9
これを①に代入すると、
y²=15²-9²=225-81=144
y>0より、y=12
∴(x,y)=(9,12)
∴T'(9,12)

おまけ:
高校への数学
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/4 13:55 (No.1485540)削除
次の文章を完全解説して下さい。

(5)加群の準同型環とよぶものがある。
     
   図4.5(添付ファイルを参照して下さい。)

 加群M(もちろん可換である)をMの中に同型に写す写像をαとする。αはMの要素uをαuに写すものとして、Mの2つの要素に対して
α(u+v)=αu+αv
なる条件を満足するαはMの内部の準同型を与えている。このような準同型の全体をE(M)とすると、E(M)はつぎのような+,×の定義によって、環をつくる。
 加法は
        (α+β)u=αu+βu
と定義する。
 このとき、
(α+β)(u+v)=α(u+v)+β(u+v)
       =(αu+αv)+(βu+βv)
       =(α+β)u+(α+β)v
したがってこのように定義されたα+βはやはりE(M)に属する。
 乗法は
        αβ(u)=α(β(u))
と定義する。
αβ(u+v)=α(β(u+v))=α(βu+βv)
      =α(β(u))+α(β(v))
      =αβ(u)+αβ(v)
だからαβもやはりE(M)に属する。
 E(M)のなかにはすべてのuを0に写すものφも含まれる。すなわち、
φ(u+v)=0,φ(u)=0,φ(v)=0だから
φ(u+v)=φ(u)+φ(v)
が成立し、φはE(M)に含まれる。
 だからこのようなφを0で表わすと、これは明らかに
        α+φ=α
を満足する。
 また
       (-α)(u)=-α(u)
なる-αを考えると
         α+(-α)=0
となることは明らかである。
 また
(α+β)(u)=α(u)+β(u)=β(u)+α(u)
=(β+α)(u)
であるから
         α+β=β+α
同じく
      (α+β)+γ=α+(β+γ)
も明らかである。したがってE(M)はこのような加法については加群をなすことは明らかである。
 乗法については
       (αβ)γ(u)=α(β(γ(u)))
α(βγ(u))=α(β(γ(u)))
であるから
       (αβ)γ=α(βγ)
すなわち、結合法則を満足する。
 また
α(β+γ)(u)=α(β(u)+γ(u))
=α(β(u))+α(γ(u))
=αβ(u)+αγ(u)=(αβ+αγ)(u)
したがって
      α(β+γ)=αβ+αγ
同様に
      (β+γ)α=βα+γα
も証明できる。
 したがってE(M)は環をつくる。このような環をMの自己準同型環という。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。もっとも今回は普通に簡単ですが。

おまけ:
代数的構造
壊れた扉さん (994klpn6)2025/8/4 16:35削除
解説
>加群M(もちろん可換である)をMの中に同型に写す写像をαとする。

α:M→M(u→α(u))
また、αは準同型写像かつ全単射である。
という事。(図4.5はない方が分かり易いかもしれない。)

>αはMの要素uをαuに写すものとして、Mの2つの要素に対して
α(u+v)=αu+αv
なる条件を満足するαはMの内部の準同型を与えている。

α(u+v)=αu+αvという約束を写像αに課すという事。

定義6.1
演算◦をもつ群(G,◦)と演算*をもつ群(G',*)に対して、GからG'への写像f:G→G'が
∀a,b∈G,f(a◦b)=f(a)*f(b)
なる条件を満足しているとき、fをGからG'への準同型写像という。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

つまり、α(u+v)=αu+αvは、このfをαにして、◦と*を共に+にした状態であるという事。

>加法は
        (α+β)u=αu+βu
と定義する。
 このとき、
(α+β)(u+v)=α(u+v)+β(u+v)
       =(αu+αv)+(βu+βv)
       =(α+β)u+(α+β)v
したがってこのように定義されたα+βはやはりE(M)に属する。

(α+β)(u+v)=(α+β)u+(α+β)vより、写像α+βも準同型写像なので、α+β∈E(M)
つまり、α,β∈E(M)に対してα+β∈E(M)なので、E(M)は加法について閉じているという事である。
念のため、「α(u+v)=αu+αvという約束を写像αに課」しているので、α∈E(M)

>E(M)のなかにはすべてのuを0に写すものφも含まれる。すなわち、
φ(u+v)=0,φ(u)=0,φ(v)=0だから
φ(u+v)=φ(u)+φ(v)
が成立し、φはE(M)に含まれる。

いわゆる零写像である。そして、0なので、0+0=0より、φ(u+v)=φ(u)+φ(v)が成り立つという事。よって、φも準同型写像なので、φ∈E(M)
念のため,このφは空集合ではない。

>また
       (-α)(u)=-α(u)
なる-αを考えると
         α+(-α)=0
となることは明らかである。

上から、
「加法は
        (α+β)u=αu+βu
と定義する。」
このαを-αにしてβを0(零写像)にすると、
(-α+0)u=-αu+0u
よって、(-α)u=-αuとなる-αという写像を考えられる。(uに括弧を付けるか付けないかは加法と乗法の定義の時の違いである。)
あとは移項して消去律を使えば良い。(本では詳しく触れていないので、厳密性にはこだわらない。)

>同じく
      (α+β)+γ=α+(β+γ)
も明らかである。

一応、やっておく。
{(α+β)+γ}(u)=(α+β)(u)+γ(u)
=α(u)+β(u)+γ(u)
=α(u)+(β(u)+γ(u))
=α(u)+(β+γ)(u)
={α+(β+γ)}(u)
∴(α+β)+γ=α+(β+γ)

>したがってE(M)はこのような加法については加群をなすことは明らかである。

上の「α+φ=α」で加法の単位元の存在。
上の「α+(-α)=0」で加法の逆元の存在。
上の「α+βはやはりE(M)に属する」で加法について閉じている。
上の「(α+β)+γ=α+(β+γ)も明らかである」で加法の結合法則。
以上より、加法群をなすという事。

>また
α(β+γ)(u)=α(β(u)+γ(u))
=α(β(u))+α(γ(u))
=αβ(u)+αγ(u)=(αβ+αγ)(u)
したがって
      α(β+γ)=αβ+αγ
同様に
      (β+γ)α=βα+γα
も証明できる。

一応、(β+γ)α=βα+γαもやっておくか。
{(β+γ)α}(u)=(β+γ)α(u)
=β(α(u))+γ(α(u))
=βα(u)+γα(u)
=(βα+γα)(u)
∴(β+γ)α=βα+γα

>したがってE(M)は環をつくる。このような環をMの自己準同型環という。

環の定義
つぎのような2種類の結合+,×をもつ集合Rを環と名づける。
1.+については可換群をなす。すなわち、
a+b=b+a
(a+b)+c=a+(b+c)
単位元を0で表わす。すなわち、任意のaに対して
a+0=a
aの逆元を-aで表わす。
a+(-a=0
2.×については結合法則が成り立つ。
(ab)c=a(bc)
3.+と×のあいだには分配法則が成り立つ。
a(b+c)=ab+ac
(b+c)a=ba+ca
以上の条件を満足するRを環という。
「代数的構造」遠山啓著より

上で全部示しているので、E(M)は環をなすという事である。
また、「加群MをMの中に同型に写す写像をα」と「このような準同型の全体をE(M)と」したので、「Mの自己準同型環」という事。

因みに、「加群M(もちろん可換である)をMの中に同型に写す写像をαとする」は、準同型の誤植のような気もするのだが、この手のものは素人には判断しかねるので、
「本書は、1972年5月30日、筑摩書房より「数学講座」第10巻として刊行された。文庫化に当たり旧数学用語を改め、誤植を訂正した。」
を信じてそのままにした。ただし、結構誤植ありますが。

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