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壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/11 16:25 (No.1457826)削除
問題
右図のように円に内接する四角形ABCDにおいて、対角線BD上に点Eをとって、∠DCE=∠ACBとする。
(1)AB×DC=AC×DEを証明しなさい。
(2)AB×DC+AD×BC=AC×BDを証明しなさい。
(3)(2)を利用して、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さを求めなさい。
(98 仙台育英)

図の解説:円に内接する四角形をAB>ADとなるように描き、対角線BD上に∠DCE=∠ACBとなる点Eを取った図。

余裕がある人は、(2)と(3)の別解を考えてみて下さい。(2)の方は何でもありなら知る人ぞ知るだと思いますが、中学数学ではどうでしょう。(3)は普通の求め方ですね。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/2517a99c289272c7da9168599561cbf506e23e7e/comments
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/12 07:58削除
問題
右図のように円に内接する四角形ABCDにおいて、対角線BD上に点Eをとって、∠DCE=∠ACBとする。
(1)AB×DC=AC×DEを証明しなさい。
(2)AB×DC+AD×BC=AC×BDを証明しなさい。
(3)(2)を利用して、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さを求めなさい。
(98 仙台育英)

模範解答
(1)円周角の定理により、右図の○同士の角が等しく(注:∠BAC=∠BDC)、また∠DCE=∠ACBであるから、△DEC∽△ABC
∴DE:DC=AB:AC
∴AB×DC=AC×DE・・・・・・①
(2)∠BCE=∠BCD-∠DCE
=∠BCD-∠ACB=∠ACD
これと、図1の×同士の角が等しいこと(円周角で∠CBD=∠CAD)から、△BCE∽△ACD
∴BE:BC=AD:AC
∴AD×BC=AC×BE・・・・・・②
①+②より、
AB×DC+AD×BC
=AC×(DE+BE)=AC×BD
(3)右図で、四角形ABCDについて、(2)の等式を適用する(注:正五角形の内部にある等脚台形にA,B,C,Dと振り、(2)の式を使うという事)と、1×x+1×1=x×x
∴x²-x-1=0 x>0より、
x=(1+√5)/2
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>(2)∠BCE=∠BCD-∠DCE
=∠BCD-∠ACB=∠ACD

これより、条件から∠DCE=∠ACB
この両辺から共通部分の∠ACEを引くと、
∠DCA=∠BCE
の方が分かり易いね。
ただし、私が付けた条件の、

図の解説:円に内接する四角形をAB>ADとなるように描き、対角線BD上に∠DCE=∠ACBとなる点Eを取った図。

AB>ADが逆だと分かり易い方の解説は変わる。
つまり、条件から∠DCE=∠ACB
この両辺に∠ACEを加えると、
∠DCA=∠BCE

そして、模範解答はどちらの場合にも適用出来る解法である。ただし、図が付いているのだから分かり易い方が良さそうなものである。

(3)の普通の解法。
1辺の長さが1の正五角形の一部の、頂角が108°で等辺が1の二等辺三角形に注目して底辺の長さを求めれば良い。
そこで、△ABCとし、AB=AC=1,BC=xと置く。
ここで、BC上にBD=1となる点Dを取ると、△BADは頂角が36°の二等辺三角形になるので、∠DAC=108°-72°=36°
よって、∠DAC=∠DCA=36°で△DACも頂角が108°の二等辺三角形になり、
△ABC∽△DAC 
よって、1:x=x-1:1が成り立つ。
∴x(x-1)=1 ∴x²-x-1=0
∴x=(1±√5)/2 x>0より、
x=(1+√5)/2
よって、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さは、BC=(1+√5)/2

次回は、(2)と(3)の何でもありの解法をやりますね。(2)の中学数学の別解は、個人的に私に興味がある人にしか解けないでしょう。(十数年前に私が作ったものだから。)

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12909082054.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/13 07:59削除
問題
右図のように円に内接する四角形ABCDにおいて、対角線BD上に点Eをとって、∠DCE=∠ACBとする。
(1)AB×DC=AC×DEを証明しなさい。
(2)AB×DC+AD×BC=AC×BDを証明しなさい。
(3)(2)を利用して、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さを求めなさい。
(98 仙台育英)

(2)の何でもありの解法
AB=a,BC=b,DC=c,AD=d,AC=e,BD=f,∠B=θと置くと、四角形ABCDは円に内接する四角形より、∠D=180°-θ
ここで、△BAC,△DACのそれぞれで余弦定理を使うと、
cosθ=(a²+b²-e²)/2ab・・・・・・①
cos(180°-θ)=(c²+d²-e²)/2cd
∴cosθ=-(c²+d²-e²)/2cd・・・・・・②
①,②より、
(a²+b²-e²)/2ab=-(c²+d²-e²)/2cd 
∴2cd(a²+b²-e²)=-2ab(c²+d²-e²)
∴cd(a²+b²-e²)=-ab(c²+d²-e²)
これをeについて解くと、
(ab+cd)e²=cd(a²+b²)+ab(c²+d²)=cda²+b(c²+d²)a+cdb²
=(ca+bd)(da+bc)
=(ac+bd)(ad+bc)
∴e²=(ac+bd)(ad+bc)/(ab+cd)
対称性から、
f²=(ac+bd)(ab+cd)/(ad+bc)
この2式の両辺同士を掛け合わせると、
e²f²={(ac+bd)(ad+bc)/(ab+cd)}・{(ac+bd)(ab+cd)/(ad+bc)}
=(ac+bd)²
∴(ef)²=(ac+bd)²
全て正より、ac+bd=ef
∴AB・DC+BC・AD=AC・BD
∴AB×DC+AD×BC=AC×BD
よって、示された。

(3)の何でもありの解法は次回。一応、何も見ないで挑戦してみますね。今回は時短のため、こちらのサイトhttps://manabitimes.jp/math/581を参考にしました。もう一つの方は省略。
念のため、円に内接する四角形の対角線の公式の三角関数の求め方も似たようなものなので、時間をかければ出来る自信はありました。まぁ、試合放棄ですね。本気を出す機会もありませんし。笑

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/15 07:44削除
問題
右図のように円に内接する四角形ABCDにおいて、対角線BD上に点Eをとって、∠DCE=∠ACBとする。
(1)AB×DC=AC×DEを証明しなさい。
(2)AB×DC+AD×BC=AC×BDを証明しなさい。
(3)(2)を利用して、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さを求めなさい。
(98 仙台育英)

(3)の何でもありの解法
1辺の長さが1の正五角形の一部の、頂角が108°で等辺が1の二等辺三角形に注目して底辺の長さを求めれば良い。
つまり、cos36°を求める。
そこで、θ=36°と置くと、5θ=180°
∴3θ=180°-2θ
この両辺のcosを取ると、
cos3θ=cos(180°-2θ)=-cos2θ
3倍角の公式と2倍角の公式より、
-3cosθ+4cos³θ=-(2cos²θ-1)
∴4cos³θ+2cos²θ-3cosθ-1=0
因数定理でcosθ=-1とすれば解けるが、
3θ=180°-2θの両辺のsinを取る事に変えると、
sin3θ=sin(180°-2θ)=sin2θ
3倍角の公式と2倍角の公式より、
3sinθ-4sin³θ=2sinθcosθ
sinθ=sin36°≠0より、
3-4sin²θ=2cosθ
∴3-4(1-cos²θ)=2cosθ
∴4cos²θ-2cosθ-1=0
∴cosθ=(1±√5)/4
ところで、36°は第1象限の角より、cosθ>0 ∴cosθ=(1+√5)/4
よって、頂角が108°で等辺が1の二等辺三角形の底辺の長さはこの2倍で、
2cos36°=(1+√5)/2
よって、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さは、(1+√5)/2

因みに、3倍角の公式と和と積の公式は暗記していないので、以前は毎回求めるか公式集を見て利用していましたが、ネットがあると便利ですね。
今回はこちらのサイトを利用させていただきました。https://rikeilabo.com/triple-angle-formula

次回は、(2)の中学数学の別解をやりますね。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/17 07:33削除
問題
右図のように円に内接する四角形ABCDにおいて、対角線BD上に点Eをとって、∠DCE=∠ACBとする。
(1)AB×DC=AC×DEを証明しなさい。
(2)AB×DC+AD×BC=AC×BDを証明しなさい。
(3)(2)を利用して、1辺の長さが1の正五角形の対角線の長さを求めなさい。
(98 仙台育英)

(2)の数学中学の別解
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,dとし、BD=x,AC=yと置く。
ここで、BCの延長上に∠CDE=∠ADBとなる点Eを取ると、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠DCE=∠DAB
よって、2角が等しいので、△DAB∽△DCE
∴d:a=c:CE ∴CE=ac/d
∴BE=b+ac/d=(ac+bd)/d
また、円周角より∠DAC=∠DBC
また、∠ADB=∠CDEの両辺に∠BDCを加えると、∠ADC=∠BDE
よって、2角が等しいので、△DAC∽△DBE
∴d:y=x:(ac+bd)/d
∴xy=ac+bd
∴BD・AC=AB・CD+BC・DA
∴AB×DC+AD×BC=AC×BD
よって、示された。

因みに、IQが低くてもEQやPQhttps://otonasalone.jp/36173/が高い人なら、掲示板内のキーワード検索で「トレミーの定理の別証」で検索すれば解けたでしょう。

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/15 13:51 (No.1460027)削除
問題
正方形ABCDの∠ADBの二等分線とCBの延長との交点をEとし、ABとDEの交点をFとする。
△FADの面積が10cm²の時、△FBEの面積を求めて下さい。ただし、算数限定の問題です。

いつも見るサイトで見たのですが、うっかりして二度と遭遇しなくなってしまいました。余裕がある人は2通り作ってみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/16 07:43削除
問題
正方形ABCDの∠ADBの二等分線とCBの延長との交点をEとし、ABとDEの交点をFとする。
△FADの面積が10cm²の時、△FBEの面積を求めて下さい。ただし、算数限定の問題です。

解法1
角の二等分より、∠ADF=∠BDF
また、AD∥ECより錯角で∠ADF=∠BEF よって、∠BDF=∠BEFより△BDEは二等辺三角形。
よって、BE=BD=ア,AD=イと置くと、△FADと△FBEは相似で相似比はAD:BE=イ:アなので、面積比は、
△FAD:△FBE=イ×イ:ア×ア・・・・・・①
ここで、正方形ABCDの面積に着目すると、2通りで面積を表せる。つまり、
イ×イ=ア×ア÷2
よって、ア×ア=2×(イ×イ)・・・・・・②
②を①に代入すると、
△FAD:△FBE=イ×イ:2×(イ×イ)
=1:2
よって、△FBEの面積は△FADの面積の2倍である。よって、答えは、20cm²

解法2
角の二等分より、∠ADF=∠BDF=○
また、AD∥ECより錯角で∠ADF=∠BEF=○ よって、∠BDF=∠BEFより△BDEは二等辺三角形。
よって、BE=BD・・・・・・①
ここで、EからBDと平行な直線を引き、BAの延長との交点をGとすると、
錯角より∠GED=∠BDF=○ 
また、∠BEF=○より、
∠GEB=○+○=∠ADB=45°
また、∠GBE=90°より△GEBは直角二等辺三角形。よって、BE=BG・・・・・・②
①,②より、BD=BG
よって、△BDGは頂角が45°の二等辺三角形より、∠BDG=(180°-45°)÷2=67.5°よって、∠GDA=67.5°-45°=22.5°また、∠FDA=45°÷2=22.5°より、∠GDA=∠FDA
また、∠GAD=∠FAD=90°,ADは共通より、1辺両端が等しいので、△DGAと△DFAは合同。
よって、△DGF=10×2=20cm²・・・③
ところで、BD∥EGより等積変形で、
△DEG=△BEG
この両辺から共通部分の△FEGを引くと、
△DGF=△FBE・・・・・・④
③,④より、△FBE=20cm²

おまけ:
https://bookmeter.com/books/4036571
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/13 10:33 (No.1458769)削除
問題
① 平行線 j, k にはさまれた点 O が与えられます。O は、j の方により近いものとします。
② O を通る線分 AT, BS を作図します。
③ 直線 AS, BT の交点を Q とします。
④ Q から直線 CU を引きます。 C は j との交点、U は k との交点とします。j 上で A,B,C はこの順に並ぶものとします。
⑤ 線分 BU と線分 CT との交点を P とします。
⑥ 直線 OP に名前をつけて h とします。h は J と平行となります。
これを証明して下さい。
引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/2728

図の解説:https://bbs1.rocketbbs.com/show_image.cgi?file=205d6f9dacb24c7ae37067d70ffc54f954(こちらの点が2直線の間にあるバージョンです。)

因みに、外にある場合は見ていないので、どういう証明かはさっぱり分かりませんが、「作図がうまくいくことを示すための補題の証明も、ベクトル解析を使ったゴリゴリ計算によるものでして、エレガントではありませんでした。」とあるので、アシストは出来るかもしれません。念のため、私の解法は初等幾何です。(ベクトル解析は昔授業で取っていて、概念数学よりは好きでした。)

おまけ:
https://www.uta-net.com/song/4591/
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/13 13:55削除
証明にまさかのミスがありましたが、何とか修正出来ました。井上尚弥選手もラッキーパンチでダウンした時はちょっと焦った事でしょう。まぁ、私の場合は恥も外聞もなく、よくある事で何も考えないんですけど。期待してくれている人(がいるとも思えませんが)はがっかりする事でしょう。
今回は大丈夫だと思います。笑
次回は、失敗作を披露して間違い探しにしましょう。鋭い人なら修正出来ると思いますし。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/13 16:19削除
間違い探し

問題
① 平行線 j, k にはさまれた点 O が与えられます。O は、j の方により近いものとします。
② O を通る線分 AT, BS を作図します。
③ 直線 AS, BT の交点を Q とします。
④ Q から直線 CU を引きます。 C は j との交点、U は k との交点とします。j 上で A,B,C はこの順に並ぶものとします。
⑤ 線分 BU と線分 CT との交点を P とします。
⑥ 直線 OP に名前をつけて h とします。h は J と平行となります。
これを証明して下さい。

図はこちらを見て下さい。https://bbs1.rocketbbs.com/show_image.cgi?file=205d6f9dacb24c7ae37067d70ffd5df954

証明
QO,QPの延長と直線kとの交点をそれぞれV,Wとして、△QST,△QTUでチェバの定理を使う。
(BQ/TB)(AS/QA)(VT/SV)=1・・・①
また、j∥kより、QA:AS=QB:BT
∴QA/AS=QB/BT 
∴BQ/TB=QA/AS・・・・・・②
②を①に代入すると、VT/SV=1
∴VT=SV
よって、点VはSTの中点・・・・・・ア
(CQ/UC)(BT/QB)(WU/TW)=1・・・③
また、j∥kより、QB:BT=QC:CU
∴QB/BT=QC/CU
∴CQ/UC=QB/BT・・・・・・④
④を③に代入すると、WU/TW=1
∴WU=TW
よって、点WはTUの中点・・・・・・イ
また、△QSUでチェバの定理を使うと、
(CQ/UC)(AS/QA)(TU/ST)=1・・・⑤
また、j∥kより、QA:AS=QC:CU
∴QA/AS=QC/CU
∴CQ/UC=QA/AS・・・・・・⑥
⑥を⑤に代入すると、TU/ST=1
∴TU=ST
よって、点TはSUの中点・・・・・・ウ
ア,イ,ウより、点TはVWの中点である。
∴VT=TW・・・・・・⑦
ここで、△QVWでチェバの定理を使うと、
(PQ/WP)(OV/QO)(TW/VT)=1・・・⑧
⑦を⑧に代入すると、
(PQ/WP)(OV/QO)=1
∴PQ/WP=QO/OV
∴PQ:WP=QO:OV
∴QP:PW=QO:OV
∴OP∥VW
∴OP∥k
∴OP∥j∥k
よって、「直線 OP に名前をつけて h とします。h は J と平行となります」が示された。

次回は、間違い探しの回答と修正した証明をやりますね。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/14 07:47削除
間違い探しの回答
>また、△QSUでチェバの定理を使うと、
(CQ/UC)(AS/QA)(TU/ST)=1・・・⑤

ここですね。CSとAUとQTが1点で交わるとは限らないですからね(1点で交わるのはAB=BCの時だけ)。だから、チェバの定理は使えないという事です。別の言い方をすると、△QSUでチェバの定理を使うと、CSとAUの交点とQを結んだ直線とkとの交点はTと一致するとは限らないので、TがSUの中点とは言えない。

では、改善した証明をやってみましょう。

問題
① 平行線 j, k にはさまれた点 O が与えられます。O は、j の方により近いものとします。
② O を通る線分 AT, BS を作図します。
③ 直線 AS, BT の交点を Q とします。
④ Q から直線 CU を引きます。 C は j との交点、U は k との交点とします。j 上で A,B,C はこの順に並ぶものとします。
⑤ 線分 BU と線分 CT との交点を P とします。
⑥ 直線 OP に名前をつけて h とします。h は J と平行となります。

証明
QO,QPの延長と直線kとの交点をそれぞれV,Wとして、△QST,△QTUでチェバの定理を使う。
(BQ/TB)(AS/QA)(VT/SV)=1・・・①
また、j∥kより、QA:AS=QB:BT
∴QA/AS=QB/BT 
∴BQ/TB=QA/AS・・・・・・②
②を①に代入すると、VT/SV=1
∴VT=SV
よって、点VはSTの中点・・・・・・ア
(CQ/UC)(BT/QB)(WU/TW)=1・・・③
また、j∥kより、QB:BT=QC:CU
∴QB/BT=QC/CU
∴CQ/UC=QB/BT・・・・・・④
④を③に代入すると、WU/TW=1
∴WU=TW
よって、点WはTUの中点・・・・・・イ
ここで、△QSVと直線ATでメネラウスの定理を使うと、
(AQ/SA)(OV/QO)(2/1)=1
∴AQ/SA=QO/2OV・・・・・・⑤
また、△QUWと直線CTでメネラウスの定理を使うと、
(CQ/UC)(PW/QP)(2/1)=1
∴CQ/UC=QP/2PW・・・・・・⑥
また、j∥kより、QA:AS=QC:CU
∴QA/AS=QC/CU
∴AQ/SA=CQ/CU・・・・・・⑦
⑤,⑥,⑦より、
QO/2OV=QP/2PW
∴QO/OV=QP/PW
∴∴QO:OV=QP:PW
∴OP∥VW
∴OP∥k
∴OP∥j∥k
よって、「直線 OP に名前をつけて h とします。h は J と平行となります」が示された。

おまけ:
「同士に裏切られた事については『いい勉強になった』程度に思っているらしいが、動乱の終結と未だ不安定で弱々しい新政府には大いなる不満を抱く(政府に裏切られた怒りよりも不意打ちで焼殺しても、彼自身を仕留め切れなかった政府の弱さへの失望が大きい)。原作では裏切りそのものについての復讐心や怒りなどは描かれていないが、実写映画版では怒りや復讐心がかなり強いように描かれている。」
引用元:https://dic.pixiv.net/a/%E5%BF%97%E3%80%85%E9%9B%84%E7%9C%9F%E5%AE%9F#h2_3

https://dic.pixiv.net/a/%E5%BF%97%E3%80%85%E9%9B%84%E7%9C%9F%E5%AE%9F#h2_14
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/11 14:08 (No.1457779)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理13
有限群Gの共役類の個数はGの位数の約数である。
証明
1つの共役類Cの1要素をaとする。このCはxax^-1(xはGのすべての要素とする)全体の集合である。Gのなかでxax^-1=aとなる要素全体の集合をK(a)とすると、K(a)はGの部分群をなす。 
 まずeae^-1=aだから
e∈K(a)
また、x∈K(a)ならばxax^-1=aとなる。ここで左からx^-1をかけ、右からxをかけると
a=x^-1ax=x^-1a(x^-1)^-1
となるから
x^-1∈K(a)
が得られる。
 また、x,x'∈K(a)ならば
xax^-1=a
左からx',右からx'^-1をかけると
x'xax^-1x'^-1=x'ax'^-1=a
(x'x)a(x'x)^-1=a
したがって
x'x∈K(a)
だからK(a)は部分群をなす。
 ここで、C={a₁,a₂,…,ar}とすると(a₁=a)
xa₁x^-1=ak
x'a₁x'^-1=ak
となるxがあって
x^-1x'a₁x'^-1x=x^-1akx=a₁
 だから
x^-1x'∈K(a₁)
x'∈xK(a₁)
 逆に、x'∈xK(a₁)ならばK(a₁)に属するx''を選んでx'=xx''とすることができる。
x'a₁x'^-1=xx''a₁x''^-1x^-1=xa₁x^-1=ak
つまりxa₁x^-1=akとなるようなGの要素はK(a₁)の剰余類となる。したがってa₁,a₂,…,arはK(a₁)の剰余類と1対1対応する。したがってGの位数をn,K(a₁)の位数をm,とすれば
r=n/m
 つまりrはnの約数となる。  (証明終り)
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

因みに、前回の、

ところで、(素朴な疑問コーナー)
§10. 自己同型
 有限群Gの自己同型は群をつくるが、これについて少し述べてみよう。
G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
としよう。この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換を引き起こすからSnの部分群となることは明らかである。
「代数的構造」遠山啓著より

φ₁を恒等変換とすると、φ₂以下は何らかの置換をする。また、g₁を単位元とすると、(g₂以下は単位元ではなく積(演算)を考えると何らかの置換をする。)
つまり、φ₂(e)はeに何らかの置換が行われ、eでなくなるので、φ₂(e)≠e
ところが、φは自己同型写像なので、準同型写像の性質を持つので、φ₂(e)=eでなければならない。よって、矛盾とならないのだろうか。(念のため、e'=eはG→Gへの写像だから。)

定理6.2
fを群Gから群G'への準同型写像とし、eをGの単位元,e'をG'の単位元とするとき、次が成り立つ。
(1)Gの単位元eは準同型写像fによってG'の単位元eに移る。f(e)=e'
(2)は省略。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より
2025/6/10 11:36の投稿より

は、トリックですね。φはG全体を写像するので、φ₂(e)のeは、
e=(g₁,g₂,…,gn)
  (g₁,g₂,…,gn)
で、φ₂(e)=eとなるはずである。(φ₂は自己同型写像で準同型写像の性質を備えているから。)


おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/12 13:51削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理13
有限群Gの共役類の個数はGの位数の約数である。
証明
1つの共役類Cの1要素をaとする。このCはxax^-1(xはGのすべての要素とする)全体の集合である。Gのなかでxax^-1=aとなる要素全体の集合をK(a)とすると、K(a)はGの部分群をなす。 
 まずeae^-1=aだから
e∈K(a)
また、x∈K(a)ならばxax^-1=aとなる。ここで左からx^-1をかけ、右からxをかけると
a=x^-1ax=x^-1a(x^-1)^-1
となるから
x^-1∈K(a)
が得られる。
 また、x,x'∈K(a)ならば
xax^-1=a
左からx',右からx'^-1をかけると
x'xax^-1x'^-1=x'ax'^-1=a
(x'x)a(x'x)^-1=a
したがって
x'x∈K(a)
だからK(a)は部分群をなす。
 ここで、C={a₁,a₂,…,ar}とすると(a₁=a)
xa₁x^-1=ak
x'a₁x'^-1=ak
となるxがあって
x^-1x'a₁x'^-1x=x^-1akx=a₁
 だから
x^-1x'∈K(a₁)
x'∈xK(a₁)
 逆に、x'∈xK(a₁)ならばK(a₁)に属するx''を選んでx'=xx''とすることができる。
x'a₁x'^-1=xx''a₁x''^-1x^-1=xa₁x^-1=ak
つまりxa₁x^-1=akとなるようなGの要素はK(a₁)の剰余類となる。したがってa₁,a₂,…,arはK(a₁)の剰余類と1対1対応する。したがってGの位数をn,K(a₁)の位数をm,とすれば
r=n/m
 つまりrはnの約数となる。  (証明終り)
「代数的構造」遠山啓著より

解説
>1つの共役類Cの1要素をaとする。このCはxax^-1(xはGのすべての要素とする)全体の集合である。

例えば、x=eとすれば、xax^-1=aで、xにGの全ての元を代入すると、C={a₁,a₂,…,ar}(a₁=a)になるという訳である。

>Gのなかでxax^-1=aとなる要素全体の集合をK(a)とすると、K(a)はGの部分群をなす。 

このx(K(a)の元)がどういうものかというと、xax^-1=aの両辺に右からxをかけると、xa=ax
つまり、Gが可換群だったらG全体である。ただし、Gは可換群とは限らないのでGの部分集合である。そして、それが群をなすという証明をこれからしようという訳である。何故、そんな事をわざわざするのかは後で述べる。

>まずeae^-1=aだから
e∈K(a)
また、x∈K(a)ならばxax^-1=aとなる。ここで左からx^-1をかけ、右からxをかけると
a=x^-1ax=x^-1a(x^-1)^-1
となるから
x^-1∈K(a)
が得られる。
 また、x,x'∈K(a)ならば
xax^-1=a
左からx',右からx'^-1をかけると
x'xax^-1x'^-1=x'ax'^-1=a
(x'x)a(x'x)^-1=a
したがって
x'x∈K(a)
だからK(a)は部分群をなす。

e∈K(a)で単位元の存在,x^-1∈K(a)で逆元の存在,x'x∈K(a)で演算について閉じている事が示されているので、Gの部分集合K(a)が群をなすので、部分群という事である。
因みに、群Gの部分集合だから結合法則は成り立つのが自明なので、省略されている訳である。また、単位元の存在も省略しても良い。その理由は、

定理2.1(部分群の判定定理)
群Gの空でない部分集合をHとする。HがGの部分群であるための必要十分条件は、Hが次の条件(1)と(2)を満足していることである。
(1)∀a,b∈H⇒a◦b∈H
(2)∀a∈H⇒a^-1∈H
さらに(1),(2)は、次の(3)と同値である。
(3)∀a,b∈H⇒a◦b^-1∈H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著

理由は、逆元が存在すればもとの元との積で単位元が存在するからである。ところで、今回はGが有限群なのでK(a)は有限集合である。だから、逆元の存在も省略して良い。その理由は、

定理2.3
群Gの空でない有限部分集合をHとする。Hが部分群になるための必要十分条件は、Gの演算に関してHが閉じていることである。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著

だからである。

続きは次回。

おまけ:
https://yanmaga.jp/comics/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/12 16:46削除
解説の続き
>ここで、C={a₁,a₂,…,ar}とすると(a₁=a)
xa₁x^-1=ak
x'a₁x'^-1=ak
となるxがあって
x^-1x'a₁x'^-1x=x^-1akx=a₁
 だから
x^-1x'∈K(a₁)
x'∈xK(a₁)

「xa₁x^-1=ak
x'a₁x'^-1=ak
となるx,x'があって」
だろう。念のため、「xax^-1=aとなる要素全体の集合をK(a)」よりxa₁x^-1=akとなるxも複数存在するという事。
まず、x'a₁x'^-1=akの両辺に左からx^-1,右からxをかけると、
x^-1x'a₁x'^-1x=x^-1akx
また、上よりxa₁x^-1=akの両辺に左からx^-1,右からxをかけると、a₁=x^-1akx
∴x^-1x'a₁x'^-1x=a₁
∴(x^-1x')a₁(x^-1x')^-1=a₁
よって、x^-1x'∈K(a₁)という事。
(「xax^-1=aとなる要素全体の集合をK(a)」だから。)
よって、x^-1x'∈K(a₁)の両辺に左からxをかけると、x'∈xK(a₁)

>逆に、x'∈xK(a₁)ならばK(a₁)に属するx''を選んでx'=xx''とすることができる。
x'a₁x'^-1=xx''a₁x''^-1x^-1=xa₁x^-1=ak

x'∈xK(a₁)とするとあるx''が存在して、x'=xx''と表せる。そして、x'a₁x'^-1を作り、x'=xx''を代入すると、xx''a₁x''^-1x^-1
これをx(x''a₁x''^-1)x^-1と見るとx''はK(a₁)の元より、x''a₁x''^-1=a₁なので、(代入すると)xa₁x^-1となり、上より=akとなる訳である。

>つまりxa₁x^-1=akとなるようなGの要素はK(a₁)の剰余類となる。

xa₁x^-1=ak,x'a₁x'^-1=ak
⇒x'∈xK(a₁)
x'∈xK(a₁)
⇒xa₁x^-1=ak,x'a₁x'^-1=ak
が示されて、x,x'はGの任意の元で、上でK(a₁)はGの部分群である事を証明したので、xK(a₁)は剰余類である。

>したがってa₁,a₂,…,arはK(a₁)の剰余類と1対1対応する。したがってGの位数をn,K(a₁)の位数をm,とすれば
r=n/m
 つまりrはnの約数となる。

xa₁x^-1=ak,x'a₁x'^-1=ak
⇔x'∈xK(a₁)
より、akとxK(a₁)は1対1対応するので、「a₁,a₂,…,arはK(a₁)の剰余類と1対1対応する」という事である。
よって、ラグランジュの定理より、
|G|=|xK(a₁)|・|K(a₁)|が成り立つので、
n=r・m
∴r=n/m
「つまりrはnの約数となる」という事。

定理4.4(ラグランジュの定理)
Gを有限群,HをGの部分群とすると、Gの位数はHの位数と|G:H|の積になる。すなわち、
|G|=|G:H|・|H|
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定義4.3
Gを群,HをGの部分群とするとき、Hの左剰余類の集合濃度をGにおけるHの指数といい、|G:H|で表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>そして、それが群をなすという証明をこれからしようという訳である。何故、そんな事をわざわざするのかは後で述べる。

剰余類を利用するためだった訳である。

定義4.2
Gを群,HをGの部分群,aをGの元とする。このとき、Hを法としてaと左合同であるGの元全体の集合をaのHを法とする左剰余類(あるいは、単にHの左剰余類)という。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

念のため、Hは部分集合ではダメなのである。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/9 22:34 (No.1456924)削除
問題
円Oは半径が1で、ABはその直径である。図のように、線分ABの延長上に点Cをとり、Cより円Oに接線を引き、接点をTとする。AT:BT=2:1のとき、次の問いに答えなさい。
(1)BCの長さを求めなさい。
(2)線分AT上にTと異なる点Dをとり、CDとBTの交点をEとする。DT=ETのとき
(ⅰ)DEの長さを求めなさい。
(ⅱ)CDの長さを求めなさい。
(03 灘)

図の解説:ABを直径とした円を描き、その中心をOとする。上半円の円周上の中央よりやや右に点TをAT:BT=2:1になるように取り、△TABを描く。また、点Tにおける接線を引き、ABの延長との交点をCとした図。

(1)も(2)も別解でした。

おまけ:
https://article.yahoo.co.jp/detail/f910bb8b8d83dc2e74377c2d2af9ec081f72150b
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/10 07:51削除
問題
円Oは半径が1で、ABはその直径である。図のように、線分ABの延長上に点Cをとり、Cより円Oに接線を引き、接点をTとする。AT:BT=2:1のとき、次の問いに答えなさい。
(1)BCの長さを求めなさい。
(2)線分AT上にTと異なる点Dをとり、CDとBTの交点をEとする。DT=ETのとき
(ⅰ)DEの長さを求めなさい。
(ⅱ)CDの長さを求めなさい。
(03 灘)

模範解答
(1)接弦定理により、
∠BTC=∠TAC・・・・・・①
よって、二角相等で、
△BTC∽△TAC・・・・・・②
相似比は、BT:TA=1:2・・・・・・③
したがって、BC=xとおくと、TC=2x
また、②より、BC:CT=TC:CAであるから、x:2x=2x:(x+2)
∴x(x+2)=(2x)²・・・・・・④
∴x(3x-2)=0
x>0より、x=2/3

(2)(ⅰ)DT=ETより、右図(注:∠TDE=●,∠TED=○,∠TCD=△,∠DCA=×と置いた図)で、
●=○・・・・・・⑤
一方、●=∠DAC+×,○=∠ETC+△
①⑤より、×=△
よって、CDは∠Cの二等分線である。・・・・☆
ところで、△TABの3辺比は1:2:√5であるから、
BT=AB/√5=2√5/5・・・・・・⑥
⑥と☆より、DE=√2TE
=√2×(2√5/5)×{2/(2+1)}
=4√10/15
(ⅱ)③より、CE:CD=1:2・・・・・・⑦
∴CD=2DE=8√10/15
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>⑥と☆より、DE=√2TE
=√2×(2√5/5)×{2/(2+1)}

要は、△CTBで角の二等分線の定理を使う訳である。②と③より、BC:CT=1:2
よって、角の二等分線の定理より、
TE:EB=CT:CB=2:1
∴TE={2/(2+1)}TB
これに⑥を代入すると、
TE=(2/3)×(2√5/5)=4√5/15
ところで、△TDEは直角二等辺三角形より、
DE=√2TE=4√10/15

因みに、参考書に、
「(2)類題の経験の有無が、明暗を分けそうです(下の☆がすぐにピンとくるかどうか・・・)。」
とありますが、ピンと来なくても別解があります。因みに、中学数学を本格的にやるのは凄く久しぶりなので、ピンと来ませんでしたが、解答を見て見覚えがありました。まぁ、解けただけで良しとしましょう。念のため、受験生は解法パターンを暗記すべきである。
別解は次回。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/13575ae5a6f1d2102e9d6db54361f896da981d6e?page=3
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/11 07:59削除
問題
円Oは半径が1で、ABはその直径である。図のように、線分ABの延長上に点Cをとり、Cより円Oに接線を引き、接点をTとする。AT:BT=2:1のとき、次の問いに答えなさい。
(1)BCの長さを求めなさい。
(2)線分AT上にTと異なる点Dをとり、CDとBTの交点をEとする。DT=ETのとき
(ⅰ)DEの長さを求めなさい。
(ⅱ)CDの長さを求めなさい。
(03 灘)

別解(私の解法)
(1)接弦定理より、∠BTC=∠TAC
また、∠Cは共通より2角が等しいので、
△BTC∽△TACで相似比BT:TA=1:2 よって、BC=xと置くと、TC=2x
ここで、OTを結ぶと、TCは接線より∠OTC=90°よって、△OTCで三平方の定理を使うと、(2x)²+1²=(x+1)²が成り立つ。
∴4x²+1=x²+2x+1 
∴3x²-2x=0
∴x(3x-2)=0 x>0より、x=2/3
∴BC=2/3

(2)DT=ETより△TDEは二等辺三角形。∴∠TDE=∠TED
また、対頂角より∠BEC=∠TED
∴∠TDE=∠BEC・・・・・・①
ところで、(1)より△BTC∽△TACなので、∠ATC=∠TBC 
∴∠DTC=∠EBC・・・・・・②
①,②より、2角が等しいので、
△TDC∽△BEC・・・・・・☆
また、BT=y,AT=2yと置いて、△TABで三平方の定理を使うと、
(2y)²+y²=2²が成り立つ。
∴5y²=4 ∴y²=4/5 y>0より、
y=2/√5 ∴BT=2√5/5
今、TE=zと置いて、☆を利用すると、
BE:TD=TC:BC:TC=1:2より、
2√5/5-z:z=1:2が成り立つ。
∴z=2(2√5/5-z)=4√5/5-2z
∴3z=4√5/5 ∴z=4√5/15
∴TE=4√5/15
ところで、ABが直径より∠DTE=90°なので、△TDEは直角二等辺三角形である。
∴DE=√2TE=4√10/15
(ⅰ)4√10/15
また、☆の相似比は、TC:BC=2:1
よって、DC:EC=2:1より、点EはDCの中点。∴CD=2DE=8√10/15
(ⅱ)8√10/15

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/13575ae5a6f1d2102e9d6db54361f896da981d6e
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/9 10:39 (No.1456557)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理12
位数nの群をn次の対称群Snの部分群とみなすことにすると、その自己同型群A(G)は、B/Cと同型になる。
ただし、BはSnのなかで
b^-1Gb=G
となるものの全体であり、CはGの任意の要素gに対して
b^-1gb=g
となるものの全体である。

例15
G={e,g,g²},(g³=e)の自己同型群をもとめよ。

S₃のなかで
e→(e g g²)
  (e g g²),

a→(e g g²)
  (g g² e),

a²→(e g g²)
   (g² e g)
ここでgの指数で代表すると、
e→(0 1 2)
  (0 1 2),

g→(0 1 2)
  (1 2 0),

g²→(0 1 2)
   (2 0 1)
となる。ここでb^-1Gb=GとなるのはS₃そのものである。またGの各要素と交換可能なのはGである。だから、A(G)はS₃/Gであり、これはA(G)={e,a}となる。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/9 14:32削除
解説
>S₃のなかで
e→(e g g²)
  (e g g²),

a→(e g g²)
  (g g² e),

a²→(e g g²)
   (g² e g)
ここでgの指数で代表すると、
e→(0 1 2)
  (0 1 2),

g→(0 1 2)
  (1 2 0),

g²→(0 1 2)
   (2 0 1)

下の2つは誤植でgはaでg²はa²ではないのでしょうか。もっとも、定理10より、

定理10
位数nの群はn次の対称群Snの部分群と同型である。
「代数的構造」遠山啓著より

なので、話は通ってしまうのですが。
「ここでgの指数で代表」しただけなので、aがgにa²がg²に変わってしまうのはおかしいですよね。誤植でないとしたら分からせる気はないようですね。因みに、私は下で利用しますが。

>ここでb^-1Gb=GとなるのはS₃そのものである。

b^-1Gb=Gの意味は、
b^-1g₁b=g₂,∃g₁,g₂∈Gなので、bの元の種類にはかなり余裕がある。そこで、
b=(0 1 2)
  (0 2 1),
g₁=(0 1 2)
   (2 0 1),
g₂=(0 1 2)
   (1 2 0)
として、bをG以外の元として、g₁b=bg₂が成り立つかどうか試してみると、
g₁b=(0 1 2)(0 1 2)=(0 1 2)
    (2 0 1)(0 2 1) (2 1 0)
bg₂=(0 1 2)(0 1 2)=(0 1 2)
    (0 2 1)(1 2 0) (2 1 0)
よって、b^-1g₁b=g₂が成り立つという事である。bをGの元にして成り立つ事は次で述べるので、bはS₃全体で成り立つと断言して良い。

>またGの各要素と交換可能なのはGである。

この意味は、bg=gbが成り立つbはGの元のみであるという事である。
ところで、G={e,g,g²}よりGは巡回群で巡回群は可換群なので、全ての元でbg=gbが成り立つ。

問3.3
巡回群は可換群であることを示せ。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

ついでに、上の「bをGの元にして成り立つ事は次で述べる」を解説すると、
bg=gbより、gb=bgでこの両辺に左からb^-1をかけると、b^-1gb=gとなり、b^-1g₁b=g₂を余裕で満たすという事である。

>だから、A(G)はS₃/Gであり、これはA(G)={e,a}となる。

定理12から、A(G)≅S₃/Gで、

定理12
位数nの群をn次の対称群Snの部分群とみなすことにすると、その自己同型群A(G)は、B/Cと同型になる。

S₃の元は3個の入れ換え全てより3!=6個で、Gの元は3個より、ラグランジュの定理により、S₃/Gは6/3=2個の群である。

定義4.3
Gを群,HをGの部分群とするとき、Hの左剰余類の集合の濃度をGにおけるHの指数といい、|G:H|で表わす。

定理4.4(ラグランジュの定理)
Gを有限群,HをGの部分群とすると、Gの位数はHの位数と|G:H|の積になる。すなわち、
|G|=|G:H|・|H|

よって、|G:H|=|G|/|H|で、つまり、G/Hの元の個数は|G|/|H|で求められるという事である。

>A(G)はS₃/Gであり、これはA(G)={e,a}となる。

A(G)は群で元個数が2個なので、単位元と他1つで作ったとしか思えない。
a→(0 1 2)
  (1 2 0)
ですよね。これじゃ、aの逆元が存在しないので群になりませんよね。それより、
a→(0 1 2)
  (0 2 1)
として、A(G)=S₃/G={G,aG}
={e,g,g²,a,ag,ag²}=S₃
なのではないだろうか。

>この意味は、bg=gbが成り立つbはGの元のみであるという事である。

補足
bをG以外の元で、
b=(0 1 2)
  (0 2 1),
g=(0 1 2)
  (1 2 0)
とすると、
bg=(0 1 2)(0 1 2)=(0 1 2)
   (0 2 1)(1 2 0) (2 1 0)
gb=(0 1 2)(0 1 2)=(0 1 2)
   (1 2 0)(0 2 1) (1 0 2)
よって、bg≠gb

デタラメだったらご免なさい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/10 11:36削除
>A(G)=S₃/G={G,aG}
={e,g,g²,a,ag,ag²}=S₃
なのではないだろうか。

別の角度からの考え方。
「A(G)はS₃/Gであり」から、
A(G)≅S₃/G・・・・・・①
また、Gは定理12のCに当たるので、
「CはGの任意の要素gに対して
b^-1gb=g
となるものの全体である。」(定理12より)
(S₃の)正規部分群である。
よって、定理9より、

定理9
Gの正規部分群Hによって、その剰余群G/Hがつくられ、G/HはGと準同型であり、そのときHはG/Hの単位元に写される要素の全体である。
「代数的構造」遠山啓著より

S₃とS₃/Gは準同型であり、また、S₃もS₃/Gも置換なので全単射である。
∴S₃≅S₃/G・・・・・・②
①,②より、A(G)≅S₃
という訳である。

ところで、(素朴な疑問コーナー)
§10. 自己同型
 有限群Gの自己同型は群をつくるが、これについて少し述べてみよう。
G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
としよう。この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換を引き起こすからSnの部分群となることは明らかである。
「代数的構造」遠山啓著より

φ₁を恒等変換とすると、φ₂以下は何らかの置換をする。また、g₁を単位元とすると、(g₂以下は単位元ではなく積(演算)を考えると何らかの置換をする。)
つまり、φ₂(e)はeに何らかの置換が行われ、eでなくなるので、φ₂(e)≠e
ところが、φは自己同型写像なので、準同型写像の性質を持つので、φ₂(e)=eでなければならない。よって、矛盾とならないのだろうか。(念のため、e'=eはG→Gへの写像だから。)

定理6.2
fを群Gから群G'への準同型写像とし、eをGの単位元,e'をG'の単位元とするとき、次が成り立つ。
(1)Gの単位元eは準同型写像fによってG'の単位元eに移る。f(e)=e'
(2)は省略。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>だから、A(G)はS₃/Gであり、これはA(G)={e,a}となる。
「代数的構造」遠山啓著より

A(G)={e}疑惑である。

また、上の定理9の補足。

定理6.1
Hを群Gの正規部分群とする。Gの元aに対し、剰余類aHを対応させると、この対応πは群Gから剰余群G/Hへの全準同型写像になる。
π:G→G/H,π(a)=aH
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

置換の場合は全単射で同型になるのだろうか。そうだとしたらS₃疑惑という事。

全然面白くなかったら、ご免なさい。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/6 16:49 (No.1454568)削除
問題
図のように、辺ABの長さが4,辺BCの長さが5,辺CAの長さが3である△ABCがある。△ABCに内接する円の中心をI,△ABCに外接する円と直線AIとの交点のうち、AでないものをDとする。
(1)△ABCに内接する円の半径を求めなさい。
(2)AIとIDの長さの比を求めなさい。
(01 東海)

図の解説は、読めば分かるので省略。

(2)は模範解答じゃないと思いながらチャチャっと解きました。因みに、「以下のPC⑰の事実を知らないと、苦労させられるでしょう」とあります。私はPC⑰は知っていましたが、工夫する前にチャチャっと解いたので何とも言えません。

おまけ:
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/allaboutnews/entertainment/allaboutnews-127681
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/7 07:58削除
問題
図のように、辺ABの長さが4,辺BCの長さが5,辺CAの長さが3である△ABCがある。△ABCに内接する円の中心をI,△ABCに外接する円と直線AIとの交点のうち、AでないものをDとする。
(1)△ABCに内接する円の半径を求めなさい。
(2)AIとIDの長さの比を求めなさい。
(01 東海)

模範解答
(1)△ABCは直角三角形であるから、右図の網目部分(注:内接円と辺AB,ACとの接点と点A,Iで作られる四角形)は正方形。
よって、内接円の半径rは、
(AB+AC-BC)/2=(4+3-5)/2=1

別解(参考書の別解)
定石通り面積を使うと、
△ABC=△IAB+△IBC+△ICAより、(4×3)/2=(4×r)/2+(5×r)/2+(3×r)/2
∴r=(4×3)/(4+5+3)=1

(2)円周角の定理などから、右図のようになって(注:∠BAD=∠CAD=∠BCD=∠CBD=○,∠IBA=∠IBC=×)、
∠BID=×+○=∠IBD
∴ID=BD=5/√2=5√2/2
一方、AI=√2r=√2
∴AI:ID=√2:5√2/2=2:5
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>(AB+AC-BC)/2

これは内接円と辺AB,ACとの接点をP,Qとすると、
AP=AQ=(AB+AC-BC)/2
という公式。そして、∠Aが直角の場合はそこに出来る四角形が正方形になるので、半径がこれで求まるという訳。この公式は学校では習わないと思うが、進学塾では教えるはずである。まぁ、独学でもこの参考書の初めの公式集には載っているが。(遺伝と環境遺伝、特に後者は非常に有利である。)
証明は簡単で工夫でも求められるが、受験は時間が大事である。
因みに、私は3,4,5の直角三角形の内接円の半径は1と覚えている。(暗記しなくても1度見たら忘れないだろう。)

(2)
[PC⑰](内心と外接円)
一般に、△ABCの内心をI,AIの延長と外接円との交点をDとすると、∠BID=×+○,∠IBD=×+○
よって、△BDIは、DB=DIの二等辺三角形。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(2)は、これを使っている訳ですね。因みに、私の記憶によると、オイラーの公式R²-OI²=2rR(Rは△ABCの外接円の半径でrは内接円の半径。また、Oは外心でIは内心)の証明の時に使ったと思います。次回は、何も見ないでこれを証明しますね。その前に(2)の私の別解をやりますが。何も見ないで出来るかどうかはやってみないと分かりません。昔は覚えていましたが、私も歳を取りましたからねぇ。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/8 07:58削除
問題
図のように、辺ABの長さが4,辺BCの長さが5,辺CAの長さが3である△ABCがある。△ABCに内接する円の中心をI,△ABCに外接する円と直線AIとの交点のうち、AでないものをDとする。
(1)△ABCに内接する円の半径を求めなさい。
(2)AIとIDの長さの比を求めなさい。
(01 東海)

(2)の別解
点Iは内心よりAIは∠Aの二等分線。よって、ADも∠Aの二等分線より、
∠BAD=∠CAD 
よって、弧BD=弧CDより、BD=CD
ところで、△ABCは3,4,5の直角三角形より∠BAC=90°なので、BCは直径。
よって、△DBCは直角二等辺三角形になり、円の中心をOとすると、
OD⊥BCでOD=BC/2=5/2
ここで、内接円と辺BC,CAとの接点をそれぞれT,Sとすると、(1)の結果よりAS=1と分かり、CS=3-1=2 
よって、CT=CS=2
∴OT=5/2-2=1/2
また、IT⊥BCより、OD∥IT
よって、ADとBCの交点をEとすると、
△EDO∽△EITで相似比は、
OD:TI=5/2:1=5:2
∴OE=(5/7)OT=(5/7)×(1/2)
=5/14
よって、△ODEで三平方の定理を使うと、
DE=√{(5/14)²+(5/2)²}
=(5/2)√(1/7²+1²)
=(5/2)√(50/49)
=(5/2)・5√2/7
=25√2/14
∴ID=(7/5)DE=(7/5)(25√2/14)
=5√2/2
また、AI=√2((1)より)より、
AI:ID=√2:5√2/2=2:5

チャチャと解いて振り返らなかったので、気付きませんでしたが、確かに「以下のPC⑰の事実を知らないと、苦労させられるでしょう」という解法ですね。
また、オイラーの公式R²-OI²=2rRの方もちょっと苦戦しましたが、5~10分ぐらいで終わりました。暗記じゃなくて二十数年のうちに何度か振り返って解いていたからある程度定着しているのでしょうね。ただし、10年ぶりぐらいだったのでちょっと苦労しました。
これは次回やりますね。また、月曜日は「代数的構造」遠山啓著p.117の定理12と例15をやりますね。素朴な疑問コーナーもあるのでお楽しみに。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/9 07:37削除
>オイラーの公式R²-OI²=2rR(Rは△ABCの外接円の半径でrは内接円の半径。また、Oは外心でIは内心)の証明

△ABCと外接円Oと内接円Iを描く。
AIの延長と外接円との交点をDとすると、点Iは内心より∠BAD=∠CADで点Dは弧BCの中点。(本当はいらないが、イメージし易くすると記憶に定着する。)
また、DOを結びその延長と外接円との交点をEとし、BEを結ぶと、円周角より∠BED=∠BAD=∠CAD=○と置く。
また、DEは直径より∠DBE=90°
また、内接円とACとの接点をTとすると、
∠ATI=90°
よって、2角が等しいので、
△BED∽△TAI
∴AI:IT=ED:DB
∴AI:r=2R:DB・・・・・・①
ここで、∠IBA=∠IBC=×と置くと、△IABの内対角の和より、∠DIB=○+×
また、円周角より∠CBD=∠CAD=○より、∠DBI=○+× ∴∠DIB=∠DBI
よって、△DBIは二等辺三角形より、
DB=DI・・・・・・②
②を①に代入すると、
AI:r=2R:DI
∴AI・DI=2rR・・・・・・☆
今、OIを結び、その延長と外接円との交点をそれぞれF,Gと置くと、方べきの定理より、
AI・ID=FI・IG
∴AI・DI=(R+OI)(R-OI)
∴AI・DI=R²-OI²・・・・・・☆☆
☆を☆☆に代入すると、
2rR=R²-OI²
∴R²-OI²=2rR
よって、示された。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/5 19:43 (No.1454111)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理 10.5(素数次可解既約多項式の特徴付け(ガロワ))
素数次既約多項式f(x)に対して、次は同値である。
(1)f(x)の根はべき根の式で表される。
(2)f(x)の(任意の)2つの根に対して、f(x)のほかの根がすべて、この2つの根の式で表される。

ガロワの定理を具体例で説明します。3次方程式x³-2の場合、2つの根³√2,³√2ωを用いると、3つめの根³√2ω²は
³√2ω²=-³√2-³√2ω
と表されます。この関係式がx³-2がべき根で解ける理由である、というのがガロワの定理です。
もう1つ例を考えます。x⁵-2の根はα=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴(ここでζ=e^(2πi/5))です。β=αζとおくと、ζ=β/αなので、5つの根はα(β/α)^j=α^(1-j)β^j(j=0,1,2,3,4)と表されます。
一般の5次方程式の根がべき根の式で表せないこともガロワの定理からわかります。実際、多項式がべき根の式で表される根を持つとき、その2つの根でほかの根が表されます。したがって多項式の群に含まれる根の入れ換えは、2個の根をどの根に入れ換えるかによって決まります。よって多項式の群は高々5×4=20個しか、根の入れ換えを含みません。ところが一般の5次方程式の群はS₅なので(120個の入れ換えからなるので)、ガロワの定理より、一般の5次式の根はべき根で表されません。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/6 07:28削除
解説
>実際、多項式がべき根の式で表される根を持つとき、その2つの根でほかの根が表されます。したがって多項式の群に含まれる根の入れ換えは、2個の根をどの根に入れ換えるかによって決まります。よって多項式の群は高々5×4=20個しか、根の入れ換えを含みません。

例えば、「x⁵-2の根はα=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴(ここでζ=e^(2πi/5))です。β=αζとおくと、ζ=β/αなので、5つの根はα(β/α)^j=α^(1-j)β^j(j=0,1,2,3,4)と表されます。」
α(β/α)^j=α^(1-j)β^jにj=0,1,2,3,4を代入すると、
α,β,α^-1β²,α^-2β³,α^-3β⁴
∴α,β,β²/α,β³/α²,β⁴/α³
よって、x⁵-2の多項式の群の1つの元は、
(α β β²/α β³/α² β⁴/α³)(本当は2段だが1段で表す。)
これのαとβを入れ換えると、
(β α α²/β α³/β² α⁴/β³)
この3つの元α²/β α³/β² α⁴/β³はもはやx⁵-2の根ではなくなってしまっている。(念のため、x⁵-2の根は、α,β,β²/α,β³/α²,β⁴/α³の5個だけだから。)
つまり、x⁵-2の多項式の群の1つの元はαとβの入れ換えだけで決まる。(α²/β α³/β² α⁴/β³はx⁵-2の根ではないので無視して良いという事。)
よって、αとβを選んだときは、
(α β),(β α)の2つの元だけであり、α=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴をα,β,γ,δ,ηと置くと、2つの選び方は順列で5×4=20通りなので、高々(最高でも)20個の元しか持たない。
これはx⁵-2=0を例に取ったが、理論的には一般の5次方程式でも同じ事である。
ところが、定理9.1より、

定理9.1(基本定理)
重根を持たないd次多項式f(x)に対して、その根α₁,・・・,αdの入れ換えのなす群Gfであって、次の性質をみたすものがただ1つ存在する。
(1)α₁,・・・,αdの2つの式が同じ値を定めるならば、Gfの各元で根を入れ換えても2式の値は等しい。すなわちg(α₁,・・・,αd)=h(α₁,・・・,αd)ならば、Gfの元でαi₁,・・・,αidと入れ換えてもg(αi₁,・・・,αid)=h(αi₁,・・・,αid)が成り立つ。
(2)α₁,・・・,αdの式に対して、その値は、Gfのどの根で入れ換えても変わらないとき、定数である。
この群Gfを多項式f(x)の群という。

多項式の群は、基本的に全ての根の入れ換えなので、5次方程式だったら5個の根の入れ換えで最大5!=120通りで120個の元がある場合が想定され、高々20個では対応できないのである。よって、一般の5次方程式はべき根の式で表せない。念のため、べき根の式で表せる5次方程式も沢山あるという事である。
よって、5次方程式の解の公式は作れないという事である。

次回は、25年ぐらい前に作った条件付き5次方程式の解の公式を紹介しますね。(高々20個の元の「多項式の群」を持つ方程式の集団(集合)なのでしょうね。)

おまけ:
https://www.krkjapan.com/2018/12/29/vol-112-%E6%BF%83%E5%8E%9A%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3-%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%82%84/(先日、30年ぶりぐらいに方南町に行った時に見かけたラーメン店。)
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/6 13:45削除
>次回は、25年ぐらい前に作った条件付き5次方程式の解の公式を紹介しますね。

x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0(m,nは実数)の解の公式は、
x=⁵√[{-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2]
 +⁵√[{-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2]
である。

証明
⁵√[{-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2]=a,
⁵√[{-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2]=b
と置くと、
a⁵={-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2
b⁵={-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2
∴a⁵+b⁵=-n———➀
a⁵b⁵={n²-(n²+4l⁵/3125)}/4=-l⁵/3125
=(-l/5)⁵ ∴ab=-m/5 ———②
また、条件より、x=a+b———③
ここで、➀より、
a⁵+b⁵=(a+b)(a⁴-a³b+a²b²-ab³+b⁴)
=-n
∴(a+b){(a²+b²)²-a²b²-ab(a²+b²)}=-n
∴(a+b)[{(a+b)²-2ab}²-a²b²
-ab{(a+b)²-2ab}]=-n———☆
☆に②,③を代入すると、
x{(x²+2m/5)²-l²/25+(m/5)(x²+2m/5)}=-n
∴x{x⁴+(4m/5)x²+4m²/25-m²/25+(m/5)x²
+2m²/25}=-n
∴x{x⁴+mx²+m²/5}=-n
∴x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0
よって、x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0でOK。よって、示された。

導き方は省略。3次方程式の解の公式を研究して自分で作って下さい。念のため、上のは5個のうちの1個。(5次方程式だから5個あるという意味で、他に5種類作ったという意味ではない。)

当時は小手先の技であまり意味がないなと思っていたが、こんな酔狂なものを作るのは私とおじいさんぐらいだろう。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/5 13:46 (No.1453970)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理11
Gの自己同型はSnのなかで
φ^-1Gφ=G
となるようなφによって引き起こされる。そのような置換の全体がGの自己同型群A(G)である。
 φ^-1Gφ=Gとなるφの全体をBとする。Bのなかで、Gの各々の要素を動かさないものをCとする。任意のg∈Gに対して
φ^-1gφ=g,gφ=φg
であるから、Bのなかでgの各々の要素と交換可能な要素となる。
C⊆B
 このときBの任意の要素をbとすると、
(b^-1cb)^-1g(b^-1cb)
=b^-1c^-1bgb^-1cb
=b^-1c^-1(bgb^-1)cb
=b^-1(bgb^-1)b=g
つまりb^-1cbはGの各要素と交換可能となり、これまたCに属する。だからCはBの正規部分群である。
 したがって、A(G)はB/Cに同型となる。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
「42.イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、聖書でまだ読んだことがないのか、
『家造りらの捨てた石が
隅(すみ)のかしら石になった。
これは主がなされたことで、
わたしたちの目には不思議に見える』。
43.それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなたがたから取り上げられて、御国(みくに)にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。」
「マタイによる福音書」第21章42節~43節(口語訳)

https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures/gs/rock?lang=jpn

https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12780966773.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/5 16:42削除
解説
>Gの自己同型はSnのなかで
φ^-1Gφ=G
となるようなφによって引き起こされる。

前回(§10. 自己同型)の、
G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
とすると、(中略)
φ^-1Gφ=Gとなる。
この逆からである。
(補足:「逆にこのようなφはGのなかに自己同型を引き起こす。なぜなら、gi,gkをGの2つの要素とすると
φ^-1gigkφ=φ^-1giφ・φ^-1gkφ
となるからである。」(前回から引用))

>φ^-1Gφ=Gとなるφの全体をBとする。Bのなかで、Gの各々の要素を動かさないものをCとする。任意のg∈Gに対して
φ^-1gφ=g,gφ=φg

ところで、φ^-1Gφ=Gの意味は、
∃g₁,g₂∈G,φ^-1g₁φ=g₂
で、g1つである訳ではない。
つまり、φ^-1gφ=gで成り立つφは絞られて少なくなるという訳である。C⊆B

>このときBの任意の要素をbとすると、
(b^-1cb)^-1g(b^-1cb)
=b^-1c^-1bgb^-1cb
=b^-1c^-1(bgb^-1)cb
=b^-1(bgb^-1)b=g
つまりb^-1cbはGの各要素と交換可能となり、これまたCに属する。だからCはBの正規部分群である。

(b^-1cb)^-1=b^-1c^-1(b^-1)^-1
=b^-1c^-1b

定理2.6
群Gの元a₁,…,anについて、積a₁・・・anの逆元は次の式で与えられる。
(a₁・・・an)^-1=an^-1・・・a₁^-1
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

因みに、(b^-1)^-1=bはちょっと前にやった。

p.71に、
「(4)Gの任意の要素aに対して、aa^-1=eとなるようなa^-1がGに含まれる。a^-1をaの逆元という。」
「代数的構造」遠山啓著より

とあり、このaにb^-1を当てはめると、
(b^-1)(b^-1)^-1=e
この両辺に左からbを掛けると、
b(b^-1)(b^-1)^-1=be
∴(bb^-1)(b^-1)^-1=b
∴e(b^-1)^-1=b
∴(b^-1)^-1=b
2025/5/26 16:02の投稿より

=b^-1c^-1(bgb^-1)cb
=b^-1(bgb^-1)b
ここは、補足解説を書き忘れた。
(bgb^-1はGの要素であるから、cと交換可能になる)(引用したもの)
(上より)bはBの元でBはφの全体なので、
bgb^-1=(b^-1)^-1gb^-1∈φ^-1Gφ
=G(b^-1=φと見る。)
よって、「bgb^-1はGの要素である」。
また、
「Gの各々の要素を動かさないものをCとする。任意のg∈Gに対して
φ^-1gφ=g,gφ=φg」
なので、Cの元cはGの元gとは可換である。

>つまりb^-1cbはGの各要素と交換可能となり、これまたCに属する。だからCはBの正規部分群である。

(b^-1cb)^-1g(b^-1cb)
=b^-1c^-1bgb^-1cb
=b^-1c^-1(bgb^-1)cb
=b^-1(bgb^-1)b=g
より、
(b^-1cb)^-1g(b^-1cb)=g
∴g(b^-1cb)=(b^-1cb)g
よって、「Gの各々の要素を動かさないものをCとする。任意のg∈Gに対して
φ^-1gφ=g,gφ=φg」
より、b^-1cb∈Cである。
∴b^-1Cb⊂C
また、b^-1Cb⊃Cは自明なので、
b^-1Cb=C
∴Cb=bC(bはBの任意の要素)
よって、CはBの正規部分群である。

>したがって、A(G)はB/Cに同型となる。

CがBの正規部分群より、剰余群B/Cが作れ、自己同型群A(G)と互いに群同士になる。
ところで、前回のA(G)={φ₁,φ₂,…,φr}と今回の「φ^-1Gφ=Gとなるφの全体をBとする」からA(G)=Bのような気がするのだが、

定理9
Gの正規部分群Hによって、その剰余群G/Hがつくられ、G/HとGは準同型であり、そのときHはG/Hの単位元に写される要素の全体である。
「代数的構造」遠山啓著より

とあり、CがBの正規部分群よりB/CとBは準同型で、B/CもBも置換なので全単射だから同型。
よって、A(G)とB/Cは同型という事なのだろうか。

今の参考書は良く知らないのだが、昔の参考書は分からせようという気が全くないので、この段階ではよく分からない。そのうち、良く分かる日が来る日を信じて頑張ろう。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/4 19:56 (No.1453610)削除
問題
半径3の円Oに内接する正三角形ABCをOを中心として右回りに30°回転させた三角形を△A'B'C'とし、辺ABと辺A'B'の交点をPとする。
(1)∠APA'=□度である。
(2)線分APの長さは□である。
(3)△ABCと△A'B'C'が重なっている部分の面積は□である。
(01 大阪星光学院)

図の解説は、読めば分かるので省略。

(2)はあえて別解でした。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/5 07:59削除
問題
半径3の円Oに内接する正三角形ABCをOを中心として右回りに30°回転させた三角形を△A'B'C'とし、辺ABと辺A'B'の交点をPとする。
(1)∠APA'=□度である。
(2)線分APの長さは□である。
(3)△ABCと△A'B'C'が重なっている部分の面積は□である。
(01 大阪星光学院)

模範解答
(1)図1の網目の四角形(注:OからAB,A'B'に垂線を下ろした四角形で∠A'PB=aと置く)の内角の和を考えて、a=150°
∴∠APA'=30°
(2)(1)により、図1の△APQは30°定規の形であるが、対称性により、図2の網目の図形(注:△ABCと△A'B'C'の重なり部分)の外にある6つの三角形はすべて△APQと合同である。
よって、AQ=A'Q=xとおくと、
QP=√3x,PB'=PA=2x
一方、円Oの半径が3であることから、
A'B'=3×√3=3√3・・・・・・①
したがって、x+√3x+2x=3√3
∴x=3√3/(3+√3)
=3√3(3-√3)/(3+√3)(3-√3)
=(3√3-3)/2
∴AP=2x=3(√3-1)
(3)図2の網目部分(注:△ABCと△A'B'C'の重なり部分)の面積は、
△ABC-△APQ×3
=(√3/4)×①²-(x×√3x/2)×3
=27√3/4-(54√3-81)/4
=27(3-√3)/4
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>図1の網目の四角形(注:OからAB,A'B'に垂線を下ろした四角形で∠A'PB=aと置く)の内角の和を考えて、a=150°
∴∠APA'=30°

垂線の足をH,Iとすると、条件より∠HOI=30°だから、四角形OHPIの内角の和より、a=360°-30°-90°×2=150°
∴∠APA'=180°-150°=30°

>対称性により、図2の網目の図形(注:△ABCと△A'B'C'の重なり部分)の外にある6つの三角形はすべて△APQと合同である。

ちょっとずつずらしていくとイメージすると、隣り合う2つの三角形(例えば、△APQと△A'□Q)が合同なのは自明だから6個のうち2個ずつは合同とすぐに分かり、その隣同士の(組の)三角形(例えば△APQと△B'P□)も対頂角と正三角形の頂角の2角が等しいので相似でズレ具合(のシンクロ)から合同と分かる。よって、6個の三角形は全て合同である。

>△ABC-△APQ×3
=(√3/4)×①²-(x×√3x/2)×3
=27√3/4-(54√3-81)/4
=27(3-√3)/4

(√3/4)×①²は、正三角形の面積の公式。

(2)の別解(あえて別解の解法)
A'B'とACの交点をDとすると、(1)より∠APD=30°,∠A=60°より△APDは1:2:√3の直角三角形である。よって、ADを求めればAPが求まる。
そこで、△DAOに着目すると、∠DOA=30°÷2=15°,∠DAO=60°÷2=30°とすぐに分かる。
よって、△DAOを抜き出して、OA=3として、DからOAに垂線を下ろしその足をHとして、DH=xと置くと、AH=√3x
また、OHは15°,75°,90°の直角三角形の三辺比より、
OH={(√6+√2)/(√6-√2)}x
={(√6+√2)²/4}x
=(2+√3)x
∴OA=√3x+(2+√3)x=3
が成り立つ。
∴(2+2√3)x=3
∴x=3/2(√3+1)=3(√3-1)/4
∴AD=2x=3(√3-1)/2
∴AP=2AD=3(√3-1)

工夫なんて面倒臭いものは最小限で良い、という主義。笑
念のため、全ての解法は大事である。

おまけ:
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AD%E3%82%89%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%AD%A6%E5%9C%92-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9C%89%E6%9D%91-%E5%8D%93/dp/4062771683
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/4 12:04 (No.1453449)削除
次の文章を完全解説して下さい。

§10. 自己同型
 有限群Gの自己同型は群をつくるが、これについて少し述べてみよう。
G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
としよう。この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換を引き起こすからSnの部分群となることは明らかである。
A(G)⊆Sn
このときA(G)とGの関係はどうであろうか。
 Gの1つの要素aは任意の要素xに対して、
x→xa
という置換を引き起こす。さらにxaにφを施すと、
φ(xa)=φ(x)φ(a)
となる。これを図示するとつぎのようになる。

x → φ(x)
↓    ↓
xa→ φ(x)φ(a)

 上から下にいくのはGの置換,左から右にいくのはA(G)の置換である。
x → φ^-1(x) → φ^-1(x)a→ xφ(a)
φ^-1    ×a     φ
だから、A(G)の任意の要素φでφ^-1aφをつくると、それがまたGに属する。つまりφ^-1Gφ=Gとなる。
 逆にこのようなφはGのなかに自己同型を引き起こす。なぜなら、gi,gkをGの2つの要素とすると
φ^-1gigkφ=φ^-1giφ・φ^-1gkφ
となるからである。
「代数的構造」遠山啓著より

適当に分かり易く厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/4 13:49削除
解説
>G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
としよう。

「自己同型」とは「自己同型写像」の事で、
φ:G→Gかつφは準同型写像かつ全単射という事である。
つまり、φはGの元の入れ換え(置換)の中の一部という事である。(r≦n!という事。)

定義6.1
演算◦をもつ群(G,◦)と演算*をもつ群(G',*)に対して、GからG'への写像f:G→G'が
∀a,b∈G,f(a◦b)=f(a)*f(b)
なる条件を満足しているとき、fをGからG'への準同型写像という。単射である準同型写像を単準同型写像,全射である準同型写像を全準同型写像という。群Gから群G'への同型写像fが存在するとき、GとG'は同型であるといい、G≃G'と書く。特にG=G'のとき、GからG'への同型写像fを自己同型写像という。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

>この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換を引き起こすからSnの部分群となることは明らかである。

Snはn次対称群の事でその位数(元の個数)は、n!個である。

§9. 対称群
 n個の数字{1,2,3,…,n}を入れかえる置換の全体はn!個ある。このn!個の置換はいうまでもなく、有限群をつくる。
 もちろんその位数はn!個である。これをn次対称群といい、Snで表わす。
「代数的構造」遠山啓著より

また、置換だから演算について閉じている事は明らかだし、恒等変換が単位元になり、全てに逆元(逆入れ換え)が存在する事も自明とする。よって、群をなす部分集合なので部分群になるという事。
一応、定理で保証しておこう。

問 6.3
群Gの自己同型写像の全体A(G)は写像の積に関して群になることを示せ。A(G)を群Gの自己同型群という。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

続きは次回。

おまけ:
「「悪が永遠に終わり、世界の基準となる義が太陽と共に出現するであろう」

イスラエルのメシアが東の国に現れることについて

このことについて、一部の人は、イスラエルのメシアは日本人から現れると主張している。
末日聖徒の私としては、イスラエルのメシアとはイエス・キリストだと思っているので、
受け入れられない。」
引用元:https://www5b.biglobe.ne.jp/~shu-sato/lds/zakki242.htm
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/4 16:19削除
解説の続き

§10. 自己同型
 有限群Gの自己同型は群をつくるが、これについて少し述べてみよう。
G={g₁,g₂,…,gn}
の自己同型の全体を
A(G)={φ₁,φ₂,…,φr}
としよう。この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換を引き起こすからSnの部分群となることは明らかである。
A(G)⊆Sn
このときA(G)とGの関係はどうであろうか。
 Gの1つの要素aは任意の要素xに対して、
x→xa
という置換を引き起こす。さらにxaにφを施すと、
φ(xa)=φ(x)φ(a)
となる。これを図示するとつぎのようになる。

x → φ(x)
↓    ↓
xa→ φ(x)φ(a)

 上から下にいくのはGの置換,左から右にいくのはA(G)の置換である。
x → φ^-1(x) → φ^-1(x)a→ xφ(a)
φ^-1    ×a     φ
だから、A(G)の任意の要素φでφ^-1aφをつくると、それがまたGに属する。つまりφ^-1Gφ=Gとなる。
 逆にこのようなφはGのなかに自己同型を引き起こす。なぜなら、gi,gkをGの2つの要素とすると
φ^-1gigkφ=φ^-1giφ・φ^-1gkφ
となるからである。
「代数的構造」遠山啓著より

>Gの1つの要素aは任意の要素xに対して、
x→xa
という置換を引き起こす。

これは前回も解説したが、再び、

必ず置換になる理由は、次の定理による。

定理
Gが群であるとする。このとき、Gに属する任意の2つの元a,bに対して、
a◦x=b,y◦a=b
を満足するGの元xおよびyが存在し、しかも、唯一通りに定まる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

つまり、G→Gへの写像で全単射になるという事である。つまり、置換となるという事。

>さらにxaにφを施すと、
φ(xa)=φ(x)φ(a)
となる。

φは自己同型写像なので、準同型写像かつ全単射である。よって、準同型写像の性質を持っているという訳である。

定義6.1
演算◦をもつ群(G,◦)と演算*をもつ群(G',*)に対して、GからG'への写像f:G→G'が
∀a,b∈G,f(a◦b)=f(a)*f(b)
なる条件を満足しているとき、fをGからG'への準同型写像という。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

念のため、◦と*が同じ演算(積)という事である。

>x → φ(x)
 ↓    ↓
 xa→ φ(x)φ(a)

 上から下にいくのはGの置換,左から右にいくのはA(G)の置換である。

上より、x→xaも「この各々のφ₁,φ₂,…,φrはやはりGの置換」だから、「上から下にいくのはGの置換,左から右にいくのはA(G)の置換」という事。独学なので、言い方の違いがよく分からないのだが、A(G)の置換の所はGの置換でも良いのではないだろうか。念のため、意味はよく分かる。

>x → φ^-1(x) → φ^-1(x)a→ xφ(a)
 φ^-1    ×a     φ
だから、A(G)の任意の要素φでφ^-1aφをつくると、それがまたGに属する。つまりφ^-1Gφ=Gとなる。

φ^-1aφ:x→xφ(a)で、φは自己同型写像なので、a,x,φ(a)∈G 
また、Gは群なので、xφ(a)∈G
よって、φ^-1aφ(x)∈Gより、
φ^-1Gφ(x)⊂G・・・・・・①
また、φ^-1Gφ(x)⊃G・・・・・・②
②は自明。φが恒等写像の場合のみ
φ^-1Gφ(x)=Gだから。
①,②より、φ^-1Gφ(x)=G
「つまりφ^-1Gφ=Gとなる」という事。

>逆にこのようなφはGのなかに自己同型を引き起こす。なぜなら、gi,gkをGの2つの要素とすると
φ^-1gigkφ=φ^-1giφ・φ^-1gkφ
となるからである。

φ・φ^-1は恒等写像だから間に入れた訳である。そして、φ^-1aφ=Φ(a)と置くと、
Φ(gigk)=Φ(gi)Φ(gk)となり、Φは準同型写像となり、また、φ^-1aφ:x→xφ(a)は全単射(置換は全単射)で、Φは同型写像になるからである。念のため、G→Gだから自己同型。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/2 15:50 (No.1452513)削除
問題
AB:AC=4:3,∠A=90°である△ABCの∠Bの二等分線が△ABCの外接円と交わる点をDとする。四角形ABCDの面積が12のとき、AB=□である。
(02 甲陽学院)

図は付いてないので、入試でも図が付いていない問題でしょう。別解を2通り作ってみました。1つはあまり意味がありませんが、面白いと思います。もう一つは実戦向きかもしれません。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/3 07:52削除
問題
AB:AC=4:3,∠A=90°である△ABCの∠Bの二等分線が△ABCの外接円と交わる点をDとする。四角形ABCDの面積が12のとき、AB=□である。
(02 甲陽学院)

模範解答
△ABCは、3辺の比が3:4:5の直角三角形であるから、右図のように各辺の長さをおき(注:AC=3k,AB=4k,BC=5kと置く)、さらに点Eをとる(注:BAの延長とCDの延長の交点をEとする)。
ここで、△BED≡△BCD(二角夾辺相等)であるから、DE=DC,BE=BC=5k
∴四角形ABCD=△EBC-△EAD
=△EBC×{1-(1/2)×(1/5)}
=(5k×3k/2)×(9/10)=(27/4)k²
これが12に等しいとき、k=4/3
∴AB=4k=16/3
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>ここで、△BED≡△BCD(二角夾辺相等)である

∠A=90°から円周角の定理の逆によりBCは直径。よって、円周角の定理より∠BDC=90°だから、∠BDC=∠BDE また、条件より∠DBC=∠DBE,BDは共通より、1辺両端が等しいという事。

>DE=DC,BE=BC=5k
∴四角形ABCD=△EBC-△EAD
=△EBC×{1-(1/2)×(1/5)}

DE=DCより、ED:EC=1:2
また、BE=5k,AB=4kよりEA=k
よって、EA:EB=k:5k=1:5
1つの角を共有した三角形の面積比の公式https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1082598740の変形(下に補足)より、
△EAD=(1/2)×(1/5)×△EBC
これを
四角形ABCD=△EBC-△EAD
に代入すると、
=△EBC-(1/2)×(1/5)×△EBC
=△EBC×{1-(1/2)×(1/5)}
という事。

>△EBC×{1-(1/2)×(1/5)}
=(5k×3k/2)×(9/10)=(27/4)k²

△EBC=BE×AC×(1/2)
=BC×AC×(1/2)
=5k×3k/2
これと1-(1/2)×(1/5)=9/10から。

因みに、私も最初はこの方法で解きましたが、後半はもっと簡単です。
「△BED≡△BCD(二角夾辺相等)であるから、DE=DC,BE=BC=5k」までは同じ。
∴AE=5k-4k=k
∴△ACE=k×3k×(1/2)=3k²/2
また、DE=DCより△ADE=△ADC
∴△ADC=△ACE/2=3k²/4
また、△ABC=3k×4k×(1/2)=6k²
∴四角形ABCD=6k²+3k²/4
=27k²/4=12
以後同じ。(「これが12に等しいとき、k=4/3 ∴AB=4k=16/3」)

補足
△ABC:△ADE=AB×AC:AD×AEを変形すると、AB×AC・△ADE=AD×AE・△ABC
∴△ADE={(AD×AE)/(AB×AC)}△ABC
∴△ADE={(AD/AB)×(AE/AC)}△ABC

私の2つの別解は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/6/4 07:53削除
問題
AB:AC=4:3,∠A=90°である△ABCの∠Bの二等分線が△ABCの外接円と交わる点をDとする。四角形ABCDの面積が12のとき、AB=□である。
(02 甲陽学院)

別解1
△ABCは3:4:5の直角三角形より、
BC=5a,CA=3a,AB=4aと置ける。
ここで、BDとACの交点をFとして、△BACで角の二等分線の定理を使うと、
AF:FC=BA:BC=4:5より、
AF=(4/9)AC=(4/9)×3a=4a/3
∴AB:AF=4a:4a/3=3:1
ところで、2角が等しいので、
△ABF∽△DCF∽△DBC
よって、DF=bとすると、DC=3b,DB=9b ∴BF=9b-b=8b
∴BF:BD=8b:9b=8:9
∴四角形ABCD=(9/8)△ABC
=(9/8)×4a×3a×(1/2)
=(27/4)a²
条件よりこれが12なので、
(27/4)a²=12 ∴a²=16/9
a>0より、a=4/3
∴AB=4a=16/3

別解2
四角形ABCDは円に内接する四角形より、∠Aと∠Cは補角をなしている(念のため、∠A+∠C=180°という事)。
よって、△DBCを点Dを中心にDCがDAにくっつくまで回転移動させ、点Bの行き先をB'とすると、3点B,A,B'は一直線上にあり、△DBB'は頂角がDの二等辺三角形になる。
そこで、BD=BD'=xと置いて、B'Dの延長上にBから垂線を下ろしその足をHとすると、△BDHの内対角の和より、
∠BDH=2∠DBB'=2∠DBA=∠ABC
よって、△BDHと△CBAは相似で△BDHも3:4:5の直角三角形である。
∴BH=(3/5)x
∴△DBB'=(3/5)x×x×(1/2)
=(3/10)x²
ところで、△DBB'と四角形ABCDの面積は等しい(変形しただけだから)ので、条件よりこの面積は12である。
∴(3/10)x²=12 ∴ⅹ²=40
x>0より、x=2√10
∴BD=2√10
ここで、別解1と同じように角の二等分線の定理を使うと、△BCDは直角を挟む二辺の比が1:3と分かるので、BC=(√10/3)BD(三平方の定理で三辺比を暗算する)
これにBD=2√10を代入すると、
BC=20/3
∴AB=(4/5)BC=16/3

因みに、BDを求めなさいという問題だったらこっちの方が破壊力が凄い。まぁ、人生と同じで運が強いという事である。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edeffdb3b03e7fdd5c3b9f4ffb8b0942b1026e3(プロ意識がないマネージャーだな。あんた、金貰って仕事しているんだろう。本当の実力を身に付けようと(試行錯誤しながら)努力している若者の足引っ張ってどうするんだよ。)
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