壊
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2022/9/23 21:16削除解説
>bとcのおく場所を交換して、次にbとcを入れかえても(b→c,c→b)、群表の表す構造は変わらない。
この意味は、表のbとcの位置を入れ換えて、その後b列とc列,b行とc行を入れ換えても群表の表す構造は変わらないという意味。
これをさらに解説すると、b列とc列,b行とc行を入れ換えて、その後bとcの位置を入れ換えても同じだという事は自明だろう。そして、b列とc列,b行とc行を入れ換えるという事は元々そういう図(の配置)にしておけばそうなるという事で初めの図と全く同じである。次に、bとcの位置を入れ換えても群の構造が保たれる事は、各行,各列はbとcを入れ換えてもe,a,b,cである事は変わらない事から言える。
もっとも、bとcを入れ換えても群の構造が保たれる事は、表を考えなければ群という集合の中の要素bとcを入れ換えても群の構造が保たれる事は自明だが。
次に同じタイプである事だが、
(Ⅲ)・ e a b c
e e a b c
a a b c e
b b c e a
c c e a b
このbとcの位置を入れ換えて、その後b列とc列,b行とc行を入れ換えると、
(Ⅲ)・ e a b c
e e a b c
a a c e b
b b e c a
c c b a e
となる。本当は2段階で示した方が良いが省略。また、これは「したがって、?=bか?=cのとき、?=bとして考えれば十分である。
?=bとする。」の「?=c」とした場合である。(念のため、確認済みである。)
1行と1列はそれぞれ同じである事は自明なので、それらを除いた右下の3×3の所を見ると、上は斜めにeが3個並ぶが、下にはそんな特徴はない。本当に同じタイプかと疑ってしまうが、各演算を抜き出すと、
(上)
a・a=b,a・b=c,a・c=e,b・a=c,b・b=e,b・c=a,c・a=e,c・b=a,c・c=b
(下)
a・a=c,a・b=e,a・c=b,b・a=e,b・b=c,b・c=a,c・a=b,c・b=a,c・c=e
まず、a・a,b・b,c・cを比較すると、(上)は2つがbになり1つがeになる。(下)は2つがcになり1つがeになる。同じタイプである。
また、ab,bc,caを比較する(可換になっているのでこれだけで良い)と、(上)はc,a,eになり、(下)はe,a,bになる。同じタイプである。
ただし、これでは証明にならないので、上は「この最後の表(Ⅲ)で、bとaを入れかえて(a→b,b→a)、さらにaとbのおく場所を交換すると表は(Ⅱ)になる。」ので、下も(Ⅱ)になる事を示す。
(下)・ e a b c
e e a b c
a a c e b
b b e c a
c c b a e
このaとcを入れ換えると、
(下)・ e c b a
e e c b a
c c a e b
b b e a c
a a b c e
さらにa列とc列,a行とc行を入れ換えると
(下)・ e a b c
e e a b c
a a e c b
b b c a e
c c b e a
コツは、a行とa列,a行とc列,c行とa列,c行とc列の交点の所は互いに斜めに交換する事である。
ところで、
(Ⅱ)・ e a b c
e e a b c
a a e c b
b b c a e
c c b e a
よって、OK。よって、示された。
おまけ: