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壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/7 11:57 (No.1420866)削除
次の文章を解説して下さい。

問題 9-4b
次の有理数係数多項式の群を求めよ。
(1)x⁴-2 (2)x⁴-4x²+2

解答
(1)f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)
(2)f(x)=x⁴-4x²+2のアイゼンシュタインの既約判定法(問題2-11)より既約である。f(x)の根は
x⁴-4x²+2=(x⁴-4x²+4)-2=(x²-2)²-2=(x²-2-√2)(x²-2+√2)
よりx=±√(2+√2),±√(2-√2)である。
このときα=√(2+√2)はf(x)の原始元である。実際、ほかの根は-αと
√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
と、-(α²-2)/αと表されるからである。最後の等式はα⁴-3α²=α²-2を用いた。よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 8-6b
f(x)=x⁴-2について次の問いに答えよ。
(1)f(x)の4つの根を求めよ。
(2)(1)の根をα₁,α₂,α₃,α₄とおく。ただしα₁,α₃は実数,α₂,α₄は純虚数で、α₁,-α₃,-α₂ⅰ,α₄ⅰは正の実数とする。このときβ=α₁+α₂-α₃はf(x)の原始元であることを示せ。
(3)(2)のβを根に持つ8次多項式を1つ求めよ。

解答
(3)(2)で計算したβ⁴を利用すると(β⁴+14)²=-48²である。よってβは
(x⁴+14)²+48²=x⁸+28x⁴+2500
の根である。これが求める式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 2-11b
整数係数多項式f(x)=anx^n+・・・+a₁x+a₀が次をみたすとする:ある素数pに対して、
(ⅰ)anはpで割り切れない。
(ⅱ)a₀,・・・,an-₁はpで割り切れる。
(ⅲ)a₀はp²で割り切れない。
このときf(x)は定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないことを証明せよ。したがって問題2-10より、有理数係数多項式として既約である。この既約性の判定法をアイゼンシュタインの既約判定法という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/7 13:57削除
解説
>f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。

一応、x⁴-2=0より、
(x²-√2)(x²+√2)=0 
∴(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)=0
∴x=±⁴√2,±⁴√2ⅰ
因みに、⁴√2i,⁴√2i²,⁴√2i³,⁴√2i⁴
=⁴√2i,-⁴√2,-⁴√2i,⁴√2
と考えても良い。

>(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。

定理9.3(ガロワ対応(正規性))
多項式の群Gfの部分群Hについて、次は同値である。
(1)Hは、ある多項式g(x)のすべての根による式全体を不変にする部分群である。
(2)HはGfの正規部分群である。すなわちGfの任意の入れ換えσに対して、
Hσ=σH
である(Hに関する左傍系と右傍系は一致する)。
さらに、この対応においてg(x)の群Ggは商群Gf/Hと同型である。

■ガロワ対応と正規部分群
重根を持たない多項式f(x)に対して、その多項式の群をGfとします。f(x)の根の式γがGfに含まれる根の入れ換えで、
γ₁=γ,γ₂,・・・,γs
と変わったとします。このとき
g(x)=(x-γ₁)・・・(x-γs)
は定数係数多項式で、さらにγの最小多項式になっています。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.164より

(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iの⁴√2ⅰと⁴√2はf(x)の根より、このiは「■ガロワ対応と正規部分群」で言う所のγである。
よって、iの最小多項式を求めると、x=iとして両辺を2乗すると、x²=-1 ∴x²+1=0
よって、g(x)=x²+1である。
また、定理9.3(ガロワ対応(正規性))の最後の所より、「g(x)の群Ggは商群Gf/Hと同型である」ので、「Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ」という事。(Gf/Hが商群でGfの方が大きい(HはGfの部分群)ので商群に持つと言うらしい。)

>一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。

f(x)=(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)で、どの2つの組み合わせの積を展開しても、例えば、
(x+⁴√2)(x+⁴√2ⅰ)
=x²+⁴√2(1+i)x+√2ⅰ
「係数から√2が得られる」とは「√2ⅰ」の事。そして、(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)を全部展開しない限り√2の項があり、√2は無理数なので、有理数係数のiの式にならない。(例えば、2+iとか。)
よって、全部展開するからf(x)=x⁴-2となり既約多項式である。

>iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。

定義8.1(原始元)
重根を持たないn次多項式f(x)の原始元βとは、次の(1),(2)をみたす複素数のことである。以下においてα₁,・・・,αnをf(x)の根とする。
(1)βはα₁,・・・,αnで表される。
(2)α₁,・・・,αnはそれぞれβの式で表される。

f(x)の係数をiの式まで拡張した場合、iも定数と考えるという事。
つまり、⁴√2は±⁴√2iも表せるという事。((2)を満足しているという事。)
厳密には、どういう事か考えてみた。
f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰだが、
f(⁴√2ⅰ)=(⁴√2ⅰ)⁴-2
=i⁴(⁴√2)⁴-2
f(-⁴√2ⅰ)=(-⁴√2ⅰ)⁴-2
=i⁴(-⁴√2)⁴-2
から、iの式を係数とすると、f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2だけとなるからだろう。(ちょっと意味が分からないかもしれないが、iを外に出すと括弧の中は±⁴√2だけだから、解は±⁴√2だけと見て、⁴√2が定義8.1(2)を満たすという事。)

「f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。」は、原始元の最小多項式の他の根全ての入れ換えからなるという事で、⁴√2の最小多項式はx⁴-2=0で根の数は全部で4個だから。

「f(x)の原始元をβとし、βを根に持つ既約多項式をg(x)とします。またg(x)は重根を持たないとします。多項式の群Gfを
「βをg(x)の根に入れ換えて得られるf(x)の根の入れ換え」
からなる集合とします。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.153より

ここが大事だが、「f(x)の群H」はf(x)の係数が今回はiの式なので、Gfではなく、Gfの部分群Hという事。

>商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。

上より、「定理9.3(ガロワ対応(正規性))の最後の部分より、Gg≅Gf/H」
よって、|Gg|=|Gf/H|より、
|Gg|=|Gf|/|H| ∴|Gf|=|Gg|・|H|
また、Ggはg(x)=x²+1の多項式の群で問題9-1aの解答より「2次式f(x)の多項式の群はf(x)の根の入れ換えと、恒等入れ換えの2つからなる」ので、Ggは2個の入れ換え。
よって、同型のGf/Hも2個の入れ換えという事。
ここで、|Gf|=|Gg|・|H|と「f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。」と「Ggは2個の入れ換え」から、
|Gf|=|Gg|・|H|=2・4=8
よって、Gfは8個の入れ換えからなるという事。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/7 15:53削除
解説の続き

問題 9-4b
次の有理数係数多項式の群を求めよ。
(1)x⁴-2 (2)x⁴-4x²+2

解答
(1)f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)
(2)f(x)=x⁴-4x²+2のアイゼンシュタインの既約判定法(問題2-11)より既約である。f(x)の根は
x⁴-4x²+2=(x⁴-4x²+4)-2=(x²-2)²-2=(x²-2-√2)(x²-2+√2)
よりx=±√(2+√2),±√(2-√2)である。
このときα=√(2+√2)はf(x)の原始元である。実際、ほかの根は-αと
√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
と、-(α²-2)/αと表されるからである。最後の等式はα⁴-3α²=α²-2を用いた。よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 8-6b
f(x)=x⁴-2について次の問いに答えよ。
(1)f(x)の4つの根を求めよ。
(2)(1)の根をα₁,α₂,α₃,α₄とおく。ただしα₁,α₃は実数,α₂,α₄は純虚数で、α₁,-α₃,-α₂ⅰ,α₄ⅰは正の実数とする。このときβ=α₁+α₂-α₃はf(x)の原始元であることを示せ。
(3)(2)のβを根に持つ8次多項式を1つ求めよ。

解答
(3)(2)で計算したβ⁴を利用すると(β⁴+14)²=-48²である。よってβは
(x⁴+14)²+48²=x⁸+28x⁴+2500
の根である。これが求める式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 2-11b
整数係数多項式f(x)=anx^n+・・・+a₁x+a₀が次をみたすとする:ある素数pに対して、
(ⅰ)anはpで割り切れない。
(ⅱ)a₀,・・・,an-₁はpで割り切れる。
(ⅲ)a₀はp²で割り切れない。
このときf(x)は定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないことを証明せよ。したがって問題2-10より、有理数係数多項式として既約である。この既約性の判定法をアイゼンシュタインの既約判定法という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)

すぐ上の問題8-6bの(2)からβはf(x)=x⁴-2の原始元で、(3)からβを含んだ既約多項式はg(x)=x⁸+28x⁴+2500なので、

「f(x)の原始元をβとし、βを根に持つ既約多項式をg(x)とします。またg(x)は重根を持たないとします。多項式の群Gfを
「βをg(x)の根に入れ換えて得られるf(x)の根の入れ換え」
からなる集合とします。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.153より

とあり、g(x)=x⁸+28x⁴+2500の根の数は8個なので、「Gfは8個の入れ換えからなる」という事。

>f(x)=x⁴-4x²+2のアイゼンシュタインの既約判定法(問題2-11)より既約である。

問題 2-11b
整数係数多項式f(x)=anx^n+・・・+a₁x+a₀が次をみたすとする:ある素数pに対して、
(ⅰ)anはpで割り切れない。
(ⅱ)a₀,・・・,an-₁はpで割り切れる。
(ⅲ)a₀はp²で割り切れない。
このときf(x)は定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないことを証明せよ。したがって問題2-10より、有理数係数多項式として既約である。この既約性の判定法をアイゼンシュタインの既約判定法という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

ある素数pを2とすると、
(ⅰ)1は2で割り切れないので、OK
(ⅱ)2,-4は2で割り切れるので、OK
(ⅲ)2は2²で割り切れないので、OK
(ⅰ)~(ⅲ)より、
f(x)=x⁴-4x²+2は既約であるという事。

>このときα=√(2+√2)はf(x)の原始元である。実際、ほかの根は-αと
√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
と、-(α²-2)/αと表されるからである。

要は、f(x)の4つの根を全てαで表せるからである。

>最後の等式はα⁴-3α²=α²-2を用いた。

f(x)=x⁴-4x²+2にx=αを代入すると、f(α)=α⁴-4α²+2=0(αは根だから。)
∴α⁴-3α²=α²-2

>よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である。

上より、「αはf(x)の原始元」なので、αの最小多項式g(x)の根の入れ換えで多項式の群Gfが求まる(これももう何回もやったので解説は省略)が、αはf(x)の根でもありf(x)は既約多項式より、g(x)とf(x)は一致している(厳密には定数倍の違いはある)。
よって、αとf(x)の他の根との入れ換えで多項式の群が求まる。
よって、4個の入れ換えからなる群である。(f(x)の根が4個だから。)

因みに、x⁴-4x²+2の根をα,β,γ,δとすると、多項式の群は、
(α β γ δ)→(α β γ δ)(恒等入れ換え)
(α β γ δ)→(β γ δ α)
(α β γ δ)→(γ δ α β)
(α β γ δ)→(δ α β γ)
である。(巡回群になる。)

一応、裏取り。

「x⁴-4x²+2=0のガロア群は
Gal(ℚ(α)/ℚ)={e,σ,σ²,σ³}
となり、位数4の巡回群C₄と同型です。」
「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著p.335より

おまけ:(コメント欄が凄い。)
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/6 15:57 (No.1420408)削除
問題
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12203498157
とりあえず、何でもあり(電卓あり)で解答を求めて下さい。念のため、エレガントな解法を諦めた訳ではありません。例えば、点EのACに関する対称点をE'として、3点B,D,E'が一直線上にある事を示せれば求められます。ただし、昨日かなり考えた所、それは無理だと思われます。また、外心3つ法というのは何となく座標的で面白味がなさそうなので、読んでいません。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11041647258.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/7 07:58削除
何でもありの解法
BE=1,BD=xと置いて、EからBDに垂線を下ろしその足をHとすると、
BH=cos12°,EH=sin12°
∴DH=x-cos12°
よって、∠EDB=θと置くと、
tanθ=sin12°/(x-cos12°)
∴θ=Arctan{sin12°/(x-cos12°)}……☆
また、D,EからBCに垂線を下ろしその足をそれぞれI,Jとすると、
BJ=cos54°,EJ=sin54°
また、∠CEJ=90°-24°=66°より、CJ=EJtan66°
∴CJ=sin54°tan66°
∴BC=BJ+CJ
=cos54°+sin54°tan66°……①
また、BI=xcos42°,DI=xsin42°
また、∠CDI=90°-30°-24°=36°より、CI=DItan36°
∴CI=xsin42°tan36°
∴BC=BI+CI
=xcos42°+xsin42°tan36°
=x(cos42°+sin42°tan36°)……②
①,②より、
x(cos42°+sin42°tan36°)=cos54°+sin54°tan66°
∴x=(cos54°+sin54°tan66°)/(cos42°+sin42°tan36°)
これを☆に代入するために、まずx-cos12°を求めると、
x-cos12°
=(cos54°+sin54°tan66°)/(cos42°+sin42°tan36°)-cos12°
={cos54°+sin54°tan66°-cos12°(cos42°+sin42°tan36°)}/(cos42°+sin42°tan36°)
={cos54°+sin54°tan66°
-cos12°cos42°
-cos12°sin42°tan36°)}/(cos42°+sin42°tan36°)
次に、sin12°/(x-cos12°)を求めると、
sin12°/(x-cos12°)
=sin12°(cos42°+sin42°tan36°)
/(cos54°+sin54°tan66°-cos12°cos42°-cos12°sin42°tan36°)……★
★を☆に代入すると、
θ=Arctan{sin12°(cos42°+sin42°tan36°)
/(cos54°+sin54°tan66°-cos12°cos42°-cos12°sin42°tan36°)}
まず、★部分を電卓で計算すると、
sin12°(cos42°+sin42°tan36°)=0.2555851
cos54°+sin54°tan66°-cos12°cos42°-cos12°sin42°tan36°=1.2024336
よって、★=0.2555851/1.2024336=0.2125565
∴θ=Arctan0.2125565…=12°
よって、答えは、12°

面白くはありませんね。次は、もうちょっと簡単な類題をやりますね。念のため、正統派の解法です。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/5 22:05 (No.1420003)削除
問題
こちらhttps://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA-vol-1397-x%E3%81%AE%E8%A7%92%E5%BA%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%BA%A6-%E5%85%A83%E5%95%8F/ar-AA1Cl3vs?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=291f2b4d8b0b40c1b9a041f6b6a9632c&ei=9の第3問を一応、何でもありで解いて下さい。一応、問題にしておきますね。

問題
正方形ABCDの辺AB上に点Eがあり、DEとACとの交点をFとすると、EB=EFとなった。この時、∠AFDの大きさを求めて下さい。

また、似たような問題を挙げておきますね。こちらの方が簡単ですが。

問題
正方形ABCDの辺CDの中点をMとする。BMとACの交点をEとする時、DE⊥AMとなる事を証明して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/6 07:58削除
問題
正方形ABCDの辺AB上に点Eがあり、DEとACとの交点をFとすると、EB=EFとなった。この時、∠AFDの大きさを求めて下さい。

模範解答
EB=EFより△EBFは二等辺三角形。よって、∠EBF=∠EFB=●と置くと、△EBFでの内対角の和より、∠AEF=●●
また、AB∥DCより錯角で∠FDC=∠AEF=●● また、正方形と対角線の対称性より、∠FBC=∠FDC=●●
よって、∠ABC=∠EBF+∠FBC=●+●●=●●●=90°
よって、●=30°よって、∠AEF=60°また、∠EAF=∠BAC=45°より、△FAEでの内対角の和より、
∠AFD=45°+60°=105°

何でもありの解法
正方形の1辺の長さを1,EB=EF=xと置くと、AE=1-x
また、△FAE∽△FDCより、
1-x:1=x:DFが成り立つ。
∴DF=x/(1-x)
∴DE=x/(1-x)+x
={x+x(1-x)}/(1-x)
=(-x²+2x)/(1-x)
よって、△ADEで三平方の定理を使うと、
1²+(1-x)²={(-x²+2x)/(1-x)}²
が成り立つ。
∴1+(1-x)²=x²(2-x)²/(1-x)²
∴(1-x)²+(1-x)⁴=x²(2-x)²
∴(1-x)²{1+(1-x)²}=x²(x²-4x+4)
∴(x²-2x+1)(x²-2x+2)=x²(x²-4x+4)
∴(x²-2x)²+3(x²-2x)+2=x²(x²-4x+4)
∴x⁴-4x³+4x²+3x²-6x+2
=x⁴-4x³+4x²
∴3x²-6x+2=0
∴x=(3±√3)/3
ところで、x<1より、x=(3-√3)/3
∴AE=1-x=1-(3-√3)/3=√3/3
また、△ADEで三平方の定理を使うと、
DE=√{1²+(√3/3)²}=√(12/9)
=2√3/3
∴AE:DE=√3/3:2√3/3=1:2
よって、△ADEは1:2:√3の直角三角形である。∴∠FDA=∠EDA=30°
また、∠FAD=∠CAD=45°より、
∠AFD=180°-30°-45°
=105°

問題
正方形ABCDの辺CDの中点をMとする。BMとACの交点をEとする時、DE⊥AMとなる事を証明して下さい。

解答
正方形と中点の対称性より、
∠MAD=∠MBC=●と置くと、正方形と対角線の対称性より、
∠EDC=∠EBC=∠MBC=●
ここで、DEとAMの交点をFとすると、
∠MAD=∠MDF=●となり、∠DMFを共有しているので、△MADと△MDFは2角が等しく相似である。
よって、∠DFM=∠ADM=90°
よって、DF⊥AM ∴DE⊥AM

因みに、座標で考えると簡単ですね。(省略)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/4 08:03 (No.1419052)削除
問題
∠Cが20°の△ABCを描き、辺BC上に∠ADB=40°かつBD=ACとなる点Dを取る。この時、∠Bの大きさを求めて下さい。

解法1(一応、模範解答も残しておきますね。)
△DACをACがBDに重なるように移動させ、点Dの行き先をD'とする(D'はBDに関して点Aと反対側)と、∠ADD'=40°+20°=60°また、△DACでの内対角の和より、∠DAC=40°-20°=20°よって、∠DAC=∠Cより△DACは二等辺三角形。よって、DA=DC ところで、移動だからDC=D'D よって、DA=DD' よって、△DD’Aは頂角が60°の二等辺三角形より正三角形。よって、∠AD'D=60°
また、移動だから∠D'=∠ADC=180°-40°=140°
よって、∠BD'A=140°-60°=80°
また、D'D=D'A=D'Bより、△D'BAは頂角が80°の二等辺三角形。よって、∠D'BA=50°
また、∠D’BD=∠DAC=20°より、
∠B=50°-20°=30°

解法2
BDを1辺とした正三角形EBDを頂点EがBDに関して点Aと同じ側に作ると、DB=DE
また、条件よりDB=AC よって、DE=AC
また、∠ADE=60°-40°=20°
また、△DACでの内対角の和より、
∠DAC=40°-20°=20°
よって、∠ADE=∠DAC また、DE=ACより四角形ADCEは等脚台形である(厳密な証明は下で補足)。
よって、AE=DC……①
ところで、∠DAC=∠C=20°より△DACは二等辺三角形。よって、AD=DC……②
①,②より、AE=AD……③
また、正三角形より、BE=BD……④
ABは共通……⑤
③,④,⑤より、三辺相等で△BAE≡△BAD
よって、∠ABE=∠ABD
よって、∠B=∠ABD=60°÷2=30°

補足 「∠ADE=∠DAC また、DE=ACより四角形ADCEは等脚台形である」事の証明

∠ADE=∠DAC,DE=AC,ADは共通より、二辺夾角が等しいので、△ADE≡△DAC 
∴AE=DC(念のため、等脚台形を言う必要もなく①が言える。)
また、DE=AC ここで、E,CからADの延長上に垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、
△EHD≡△CIA
よって、EH=CI よって、四角形EHICは長方形になるので、EC∥HIよりEC∥AD
これとAE=DCより、四角形ADCEは等脚台形。

解法3は次回。これもどこかに正三角形を作れば出来ます。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/5 07:57削除
問題
∠Cが20°の△ABCを描き、辺BC上に∠ADB=40°かつBD=ACとなる点Dを取る。この時、∠Bの大きさを求めて下さい。

解法3
△DACでの内対角の和より、
∠DAC=40°-20°=20°
よって、∠DAC=∠Cより△DACは二等辺三角形。
ここで、ACを1辺とした正三角形EACを頂点EがACに関して点Dと同じ側に作ると、正三角形と二等辺三角形の対称性からDEは∠AECの二等分線になる(厳密には三辺相等で△DEA≡△DECを言う)。
よって、∠AED=60°÷2=30°
また、正三角形よりAC=AE また、条件よりAC=BD よって、AE=BD
また、正三角形と二等辺三角形の対称性より、∠DAE=∠DCE=60°-20°=40°また、∠ADB=40°より、∠DAE=∠ADB これとAE=DBより、四角形ABEDは等脚台形(厳密な証明は前回と同じで省略)。
ところで、等脚台形は必ず円に内接するので、四角形ABEDは円に内接する四角形(厳密な証明は下で補足)より、円周角の定理より、
∠B=∠ABD=∠AED=30°

定理
等脚台形は必ず円に内接する。

証明
等脚台形の左上の頂点から反時計回りにA~Dと振り、BAの延長上に点Eを取ると、AD∥BCより同位角で∠EAD=∠B……①
また、四角形ABCDは等脚台形より、
∠B=∠C……②
①,②より、∠EAD=∠C
よって、四角形ABCDは円に内接する四角形である。よって、等脚台形は必ず円に内接する事が示された。

因みに、上の解法3で点Eは△ABCの外心となり、ラングレー問題には外心を利用した解法があるが、今回の問題は外心だけでは惜しい所まで行くが、求め切れない。ちょっと具体的にやってみせましょう。

参考解法
△ABCの外心をOとして、OA,OB,OCを結ぶと、半径よりOA=OB=OC
また、△DACでの内対角の和より、
∠DAC=40°-20°=20°
よって、∠DAC=∠Cより△DACは二等辺三角形。
よって、△OACと△DACは共に二等辺三角形より、対称性により△ODAと△ODCは合同になり、∠OAD=∠OCD=●と置く。また、半径より△OBCも二等辺三角形より、∠OBC=∠OCB=●
よって、∠OAD=∠OBD=●
よって、円周角の定理の逆により、4点A,B,O,Dは同一円周上にある。つまり、四角形ABODは円に内接する四角形。

ここで手詰まりです。もうちょっとなんですけどね。

おまけ:
https://encount.press/archives/176848/

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12203498157(因みに、まだ読んでいません。)
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/31 21:14 (No.1417226)削除
問題
長さが10の線分AB上に点Cがある。AC,BCを1辺とする正三角形ACP,BCQを線分ABの同じ側につくる。また、線分AQ,BPの交点をR,線分PQの中点をMとする。Cが線分AB上をAからBまで動くとき、次のものを求めなさい。
(1)点Rが動いた長さ。
(2)点Mが動いた長さ。
(98 海城)

図の解説は、読めば分かるので省略。

普通に解けました。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/1 07:57削除
問題
長さが10の線分AB上に点Cがある。AC,BCを1辺とする正三角形ACP,BCQを線分ABの同じ側につくる。また、線分AQ,BPの交点をR,線分PQの中点をMとする。Cが線分AB上をAからBまで動くとき、次のものを求めなさい。
(1)点Rが動いた長さ。
(2)点Mが動いた長さ。
(98 海城)

模範解答
(1)二辺夾角相等で、△ACQ≡△PCB
よって右図(注:∠AQC=○,∠PBC=×とした図)で、○=×……①
すると、網目の三角形(注:PBとCQの交点とQR,BCで作られる2つの三角形)の内角の和を考えて、∠QRB(=∠QCB)=60°……②
∴∠ARB=120°
このとき、Rは、右図の太線(注:太線の弧ARBと中心Oが描かれた図)のような円弧を描く。
よって求める長さは、
2π×(10/√3)×(120/360)
=20√3π/9
(2)直線AP,BQの交点をSとする。
ここで、PS∥CQ,PC∥SQより、
四角形SPCQは平行四辺形であるから、MはSCの中点である。よって、辺SA,SBの中点をそれぞれℕ,Lとすると、CがA→Bと動くとき、MはN→Lと動く。
よって求める長さは、NL=AB/2=5
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>二辺夾角相等で、△ACQ≡△PCB

△ACPと△BCQが正三角形より、
CA=CP,CQ=CB……①
また、∠PCA=∠QCB=60°この両辺に∠PCQを加えると、
∠PCA+∠PCQ=∠PCQ+∠QCB
∴∠ACQ=∠PCB……②
①,②より、二辺夾角が等しいので、
△ACQ≡△PCB

>網目の三角形(注:PBとCQの交点とQR,BCで作られる2つの三角形)の内角の和を考えて、∠QRB(=∠QCB)=60°……②
∴∠ARB=120°

ここは、○=×……①から円周角の定理の逆により4点R,C,B,Qは同一円周上にある事から円周角の定理で、
∠QRB=∠QCB=60°
よって、∠ARB=180°-60°=120°と求めても良い。

>このとき、Rは、右図の太線(注:太線の弧ARBと中心Oが描かれた図)のような円弧を描く。
よって求める長さは、
2π×(10/√3)×(120/360)
=20√3π/9

点Rがどこにあっても∠ARB=120°で一定なので、円周角の定理の逆により点Rはある円(弧)の周上を動く。そこで、その中心をOとすると、円周角と中心角の関係より、優弧AOB=120°×2=240°よって、劣弧AOB=360°-240°=120°また、半径よりOA=OBなので、OからABに垂線を下ろすと二等辺三角形の性質より120°÷2=60°で、1:2:√3の直角三角形を利用すれば良いという事。(実際は、頂角が120°の二等辺三角形の二辺比1:√3を使っているが。)

(2)の解説は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/2 07:54削除
問題
長さが10の線分AB上に点Cがある。AC,BCを1辺とする正三角形ACP,BCQを線分ABの同じ側につくる。また、線分AQ,BPの交点をR,線分PQの中点をMとする。Cが線分AB上をAからBまで動くとき、次のものを求めなさい。
(1)点Rが動いた長さ。
(2)点Mが動いた長さ。
(98 海城)

模範解答
(1)二辺夾角相等で、△ACQ≡△PCB
よって右図(注:∠AQC=○,∠PBC=×とした図)で、○=×……①
すると、網目の三角形(注:PBとCQの交点とQR,BCで作られる2つの三角形)の内角の和を考えて、∠QRB(=∠QCB)=60°……②
∴∠ARB=120°
このとき、Rは、右図の太線(注:太線の弧ARBと中心Oが描かれた図)のような円弧を描く。
よって求める長さは、
2π×(10/√3)×(120/360)
=20√3π/9
(2)直線AP,BQの交点をSとする。
ここで、PS∥CQ,PC∥SQより、
四角形SPCQは平行四辺形であるから、MはSCの中点である。よって、辺SA,SBの中点をそれぞれN,Lとすると、CがA→Bと動くとき、MはN→Lと動く。
よって求める長さは、NL=AB/2=5
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(2)の解説
>四角形SPCQは平行四辺形であるから、MはSCの中点である。

基本的な平行四辺形の性質である。「平行四辺形の2本の対角線は互いの中点で交わる」という性質。
因みに、私の経験上、こちらのサイトhttps://dac.gijodai.ac.jp/it-con/h16_sakuhin/ippan/ippan3/math/2grade/zukeigoudou/128.htmの4と5が役に立つ。

>よって、辺SA,SBの中点をそれぞれN,Lとすると、CがA→Bと動くとき、MはN→Lと動く。
よって求める長さは、NL=AB/2=5

最後の所は△SABでの中点連結定理。ところで、参考書に厳密な証明が補足解説で載っているので紹介しよう。

「図のようにP',M'、Q'をとり、AC=aとすると、
MM'=(1/2)(PP'+QQ')
=(1/2){(√3/2)a+(√3/2)(10-a)}
=(√3/4)×10=5√3/2(一定)
と考えてもよい。」

解説
P,M,QからABに垂線を下ろしその足をそれぞれP',M',Q'とし、AC=aとすると、点MはPQの中点より、台形PP'Q'Qでの台形の中点連結定理の逆と中点連結定理により、
MM'=(1/2)(PP'+QQ')
=(1/2){(√3/2)a+(√3/2)(10-a)}
=(√3/4)×10=5√3/2(一定)
よって、MM'の長さは点Cの位置によらず一定なので、点MはABと平行な直線を描く。また、四角形SPCQは平行四辺形だったので、点MはSCの中点。ここで、点Mを通りABと平行な直線とSA,SBとの交点をそれぞれN,Lとすると、△SACと△SCBでの中点連結定理の逆により、点N,LはSA,SBのそれぞれの中点となる。
よって、△SABでの中点連結定理により、
求める長さは、NL=AB/2=5

暇な人は、こちらのコメント欄https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA-vol-1378-x%E3%81%AE%E8%A7%92%E5%BA%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%BA%A6/ar-AA1BIOlG?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=dfcc333a4bab44349358b66b288bac01&ei=9#comments&commentId=b1dc9813-0ec7-46de-86ac-887464f644e9の、

>あと一つ直角か平行の条件が抜けてしまっていますね。
あと一つの条件は、図の長方形に見える四角形の左右の辺の長さが等しい、でも良いですね。
ただし、平行四辺形の成立条件などではないので、自分で証明しないといけませんが。

これを証明して下さい。念のため、そんなに難しくありません。

おまけ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%AA%E4%BA%BA
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/2 10:03削除
次回、

>あと一つ直角か平行の条件が抜けてしまっていますね。
あと一つの条件は、図の長方形に見える四角形の左右の辺の長さが等しい、でも良いですね。
ただし、平行四辺形の成立条件などではないので、自分で証明しないといけませんが。

これを証明して下さい。

これだけじゃ面白くないので、こちらhttps://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA-vol-1385-x%E3%81%AE%E8%A7%92%E5%BA%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%BA%A6-%E5%85%A83%E5%95%8F/ar-AA1BVKPU?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=1185ac4f1ca9403ebc4b7918b036fad5&ei=9の第1問の別解を作ってみて下さい。(もちろん、模範解答の方法でも解きました。)
因みに、私は普通の別解を作りましたが、何でもあり(電卓あり)で解ければ良いです。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/3 07:56削除
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA-vol-1378-x%E3%81%AE%E8%A7%92%E5%BA%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%BA%A6/ar-AA1BIOlG?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=dfcc333a4bab44349358b66b288bac01&ei=9#comments&commentId=b1dc9813-0ec7-46de-86ac-887464f644e9
>あと一つ直角か平行の条件が抜けてしまっていますね。
あと一つの条件は、図の長方形に見える四角形の左右の辺の長さが等しい、でも良いですね。
ただし、平行四辺形の成立条件などではないので、自分で証明しないといけませんが。

これを証明して下さい。

問題にしてみると、

問題
∠Bと∠Dが直角で辺AB=辺DCの四角形ABCDのBCの延長上に∠DEA=35°となる点Eを取る。この時、∠AEBの大きさを求めて下さい。ただし、BC=DEとする。

解答
ACを結ぶと、AB=CD,∠B=∠D=直角,ACは共通より、直角三角形の斜辺と他の1辺が等しいので、△ABC≡△CDA
よって、四角形ABCDは平行四辺形で1つの角が90°より長方形である。(因みに、平行四辺形の成立条件は使っていませんが、△ABC≡△CDAから錯角で2組の対辺が平行である事は自明とする。)
よって、AD=BC また、条件よりBC=DEなので、AD=DE
よって、△DAEは二等辺三角形より、
∠DAE=∠DEA=35°
また、四角形ABCDは長方形よりAD∥BC
よって、錯角より∠AEB=∠DAE=35°

こちらhttps://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA-vol-1385-x%E3%81%AE%E8%A7%92%E5%BA%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%BA%A6-%E5%85%A83%E5%95%8F/ar-AA1BVKPU?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=1185ac4f1ca9403ebc4b7918b036fad5&ei=9の第1問も問題にしてみましょう。

問題
∠Cが20°の△ABCを描き、辺BC上に∠ADB=40°かつBD=ACとなる点Dを取る。この時、∠Bの大きさを求めて下さい。

何でもありの別解
△DACでの内対角の和より、
∠DAC=40°-20°=20°
∴∠DAC=∠DCA
よって、△DACは二等辺三角形である。
∴DA=DC
ここで、AC=BD=x,DA=DC=yと置くと、△DACは二等辺三角形より、
x=2ycos20°……①
また、AからBDに垂線を下ろしその足をHとすると、DH=ycos40°より、
BH=x-ycos40°……②
①を②に代入すると、
BH=2ycos20°-ycos40°
=y(2cos20°-cos40°)……③
また、AH=ysin40°……④
③,④より、
AH:BH
=ysin40°:y(2cos20°-cos40°)
=sin40°:2cos20°-cos40°
=0.6427876:1.1133408
=1:1.7320508
=1:√3
よって、AH:BH=1:√3より、
△ABHは1:2:√3の直角三角形。
∴∠B=30°

正統派の別解は次回。普通の人には無理だと思うのでヒント。
BCを1辺とする正三角形を描いて下さい。これで出来るかどうかはあなたの力量次第。まぁ、私も30年ぐらい前にこれぐらいのヒントを貰ってもラングレー問題が出来なかった事があるので、出来なくても気にしないで下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/3 21:12削除
ヒントが間違っていました。BDを1辺とした正三角形を描いて下さい。
返信
返信5
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/3 11:08 (No.1418574)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題7
Kを標数pの有限体,Kのすべての元のp重根を含む体を~K,
K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}
とする。このとき、次の事を証明せよ。
(1)K^pとK^(1/p)は体で、K^p⊂K⊂K^(1/p)を満たしている。
(2)K^p=K
(3)K^(1/p)=K

証明
(1)(ⅰ)K^pはKの部分体であることを示す。
1=1^p∈K^pであるから、K^p≠φである。
x,y∈K^pとする。このとき、xとyはあるKの元a,bが存在してx=a^p∈K,y=b^p∈Kと表される。すると、補題4によって
● x-y=a^p-b^p=(a-b)^p∈K^p
x,y≠0ならばa,b≠0であるから、
●x・y^-1=a^p・(b^p)^-1=a^p・(b^-1)^p
=(ab^-1)^p∈(K^p)*
したがって、定理1.6よりK^pはKの部分体である。
(ⅱ)K^(1/p)は~Kの部分体であることを示す。
1∈Kであるから、1∈K^(1/p) 
ゆえに、K^(1/p)≠φである。x,y∈K^(1/p)とする。このとき、xとyはx^p∈K,y^p∈Kであるからx^p=a∈K,y^p=b∈Kとおく。
すると、K^(1/p)の定義によって
● (x-y)^p=x^p-y^p=a-b∈K
⇒x-y∈K^(1/p)
x,y≠0ならばa,b≠0であるから、
● (x・y^-1)^p=x^p・(y^-1)^p
=x^p・(y^p)^-1=a・b^-1∈K*
⇒x・y^-1∈(K^(1/p))*
したがって、定理1.6によってK^(1/p)は~Kの部分体である。
(ⅲ)K^p⊂K⊂K^(1/p)を示す。
K^p⊂Kであること:x∈K^pとする。このとき、xはx=a^p(a∈K)と表される。
a∈Kで、Kは体であるからx=a^p∈K
K⊂K^(1/p)であること:x∈Kとすると、x^p∈Kであるから、K^(1/p)の定義によってx∈K^(1/p)である。
(2)K^p=Kを示す。a∈Kならばa^p∈K^pであるから、
f:K→K^p(a→f(a)=a^p)
なる全射を考えることができる。このとき、f(1)=1である。また、a,b∈Kに対して、補題4により、
f(a+b)=(a+b)^p=a^p+b^p
=f(a)+f(b)
f(a・b)=(a・b)^p=a^p・b^p
=f(a)・f(b)
であるから、fは全準同型写像である。ここで、Kは体であるから、定理3.4よりfは単射。ゆえに、fは同型写像である。以上より、KとK^pは同型であるから、それらの濃度、すなわち個数は一致する。
したがって、KとK^pは包含関係K^p⊂Kがあって個数が一致するから、集合として一致する。
すなわちK=K^p
(3)(2)の証明と同じ方法を用いる。
x∈K^(1/p)とすると、x^p∈Kであるから、
g:K^(1/p)→K(x→g(x)=x^p)
なる全射を考えることができる。x,y∈K^(1/p)に対して、補題4より
g(x+y)=(x+y)^p=x^p+y^p
=g(x)+g(y)
g(x・y)=(x・y)^p=x^p・y^p
=g(x)・g(y)
さらに、g(1)=1であるから、gは全準同型写像である。ここで、K^(1/p)は体であるから定理3.4よりgは単射。ゆえにgは同型写像である。したがって、K^(1/p)とKは同型であるから、それらの濃度、すなわち個数は一致する。
以上より、KとK^(1/p)は包含関係K⊂K^(1/p)があって個数が一致するから、集合として一致する。
すなわちK=K^(1/p)
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

補題4
Kを標数pの体で、α,βをKの元,q=p^r(r≧1)とすると次の式が成り立つ。
(α+β)^q=α^q+β^q
(α-β)^q=α^q-β^q

定理1.6
体Kの空でない部分集合SがKの部分体であるための必要十分条件は次の(1),(2)が成り立つことである。
(1)a,b∈S⇒a-b∈S(∀a,b∈S)
(2)a,b∈S*⇒a・b^-1∈S*(∀a,b∈S*)
ただし、S*はSからゼロ元0_Rを除いた集合S*=S-{0_R}を表すものとする。
 言いかえると、体Kの空でない部分集合SがKの部分体であるための必要十分条件は、Sが加法に関してKの部分群であって、S*が乗法に関してK*の部分群になっていることである。

適当に分かり易く解説した後に、(3)の具体例、
KをF₃(=ℤ₃)とすると、K=F₃={0,1,2},
K^(1/p)=F₃^(1/3)={0,1,2^(1/3)}
={0,1,³√2}({0,1,³√2ω},{0,1,³√2ω²})
よって、K≠K^(1/p)
という疑惑を解説して下さい。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12891885038.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/3 13:47削除
解説
>●x・y^-1=a^p・(b^p)^-1=a^p・(b^-1)^p
=(ab^-1)^p∈(K^p)*

a^p・(b^-1)^p=(ab^-1)^pが成り立つ事は、Kは標数pの有限体より体ℤ/(p)と同型な体を部分体として含み(p.238)、ℤ/(p)=ℤpは定義より和と積について可換である(p.64)からである(定理2.7)。

定理2.7
Gが可換群のとき、Gの任意の元a,bについて次のことが成立する。
(a・b)^n=a^n・b^n
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著p.83より

>x,y∈K^(1/p)とする。このとき、xとyはx^p∈K,y^p∈Kである

K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}

x,y∈K^(1/p)とすると、x=a^(1/p),y=b^(1/p)(a,b∈K)と置け、これらの両辺をp乗すると、
x^p=a,y^p=b(a,b∈K)
∴x^p∈K,y^p∈K

>● (x-y)^p=x^p-y^p=a-b∈K
⇒x-y∈K^(1/p)

(x-y)^p=x^p-y^pは、補題4。
また、 (x-y)^p=x^p-y^p=a-b∈K
より、(x-y)^p∈K
よって、K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}のaの所に(x-y)^pを当てはめると、
{(x-y)^p}^(1/p)∈~K
∴x-y∈~K
よって、x-y∈K^(1/p)という事。

>K^p⊂Kであること:x∈K^pとする。このとき、xはx=a^p(a∈K)と表される。
a∈Kで、Kは体であるからx=a^p∈K

この続きで、∴x∈K^p ⇒ x∈K
よって、K^p⊂Kという事。

>ここで、K^(1/p)は体であるから定理3.4よりgは単射。

定理3.4
体Kから環Rへの準同型写像f:K→Rは単射である。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

うっかり、前回に載せるのを忘れていました。念のため、体から体(環に含まれているという事)でも当然良い。

>適当に分かり易く解説した後に、(3)の具体例、
KをF₃(=ℤ₃)とすると、K=F₃={0,1,2},
K^(1/p)=F₃^(1/3)={0,1,2^(1/3)}
={0,1,³√2}({0,1,³√2ω},{0,1,³√2ω²})
よって、K≠K^(1/p)
という疑惑を解説して下さい。

これは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/3 15:51削除
解説の続き

>適当に分かり易く解説した後に、(3)の具体例、
KをF₃(=ℤ₃)とすると、K=F₃={0,1,2},
K^(1/p)=F₃^(1/3)={0,1,2^(1/3)}
={0,1,³√2}({0,1,³√2ω},{0,1,³√2ω²})
よって、K≠K^(1/p)
という疑惑を解説して下さい。

演習問題7
Kを標数pの有限体,Kのすべての元のp重根を含む体を~K,
K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}
とする。このとき、次の事を証明せよ。
(1)K^pとK^(1/p)は体で、K^p⊂K⊂K^(1/p)を満たしている。
(2)K^p=K
(3)K^(1/p)=K

先に(ⅱ)の具体例を解説しよう。
KをF₃(=ℤ₃)とすると、K=F₃={0,1,2},
K^p=F₃³={0,1,2³=8≡2}=F₃=K
よって、K^p=Kが成り立つ。
次に、(3)の具体例、
KをF₃(=ℤ₃)とすると、K=F₃={0,1,2},
K^(1/p)=F₃^(1/3)={0,1,2^(1/3)}
={0,1,³√2}({0,1,³√2ω},{0,1,³√2ω²})
ここで、定理2.11の系2より、2≡2³を代入すると、{0,1,³√2}={0,1,³√2³}={0,1,2}=F₃=K
よって、K^(1/p)=Kとなる。

定理2.11(オイラーの定理)の系2
pを素数とする。このとき、任意の整数aに対して次が成り立つ。
a^p≡a(mod p)
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

念のため、フェルマーの小定理(系1)の場合はpと互いに素という条件が付くが、系2の場合は条件がない。もっとも、今回の場合はKの元がpと互いに素なもの(0は除く)ばかりなので、系1の条件が付いても構わないが。
また、「Kのすべての元のp重根を含む体を~K」と「K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}」から、
{0,1,³√2ω},{0,1,³√2ω²}の方は、
定理2.11の系2より、2≡2³=(2ω²)³
これを{0,1,³√2ω}に代入すると、
{0,1,³√2ω}={0,1,³√{(2ω²)³}ω}
={0,1,(2ω²)ω}={0,1,2}=F₃=K
また、定理2.11の系2より、2≡2³=(2ω)³
これを{0,1,³√2ω²}に代入すると、
{0,1,³√2ω²}={0,1,³√{(2ω)³}ω²}
={0,1,(2ω)ω²}={0,1,2}=F₃=K
よって、全てOK。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/1 11:45 (No.1417510)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題1
実線型空間ℝ²の基底<a,b>に関するx∈ℝ²の座標を求めよ。
a=(1 2),b=(3 1),x=(5 0)
(注:本当は縦ベクトルだが、横ベクトルで代用した。カンマは入れた方が良いかもしれないが、代用が分かるようにあえて入れない事にする。)


(-1 2)

問題2
高々二次の多項式全体のなす複素線型空間V={a+bt+ct²|a,b,c∈ℂ}において、基底<f,g,h>に関する多項式φ∈Vの座標を求めよ。
(ⅰ)f=t²,g=t,h=1,
φ=45+3t+11t²
(ⅱ)f=3,g=t+4,h=(t+4)²,
φ=45+3t+11t²
(ⅲ)f=1+t,g=t+t²,h=t²+1,
φ=45+3t+11t²


(ⅰ)(11 3 45)(注:横ベクトルで代用。)
(ⅱ)φ=209-85g+11h,
(209/3 -85 11)
(ⅲ)(1/2)(37 -31 53)
「線型代数入門」有馬哲著より

あまり意味はありませんが、余裕がある人は問題1,問題2共に別解を考えてみて下さい。(今回の問題は)簡単ですが、模範解答が分からない人は「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著に類題があります。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/1 14:06削除
解説
>問題1
実線型空間ℝ²の基底<a,b>に関するx∈ℝ²の座標を求めよ。
a=(1 2),b=(3 1),x=(5 0)

解答
要は、a,bを単位ベクトルとして、 
c₁a+c₂b=xとなる(c₁ c₂)を求めれば良い。∴c₁(1 2)+c₂(3 1)=(5 0)
∴(c₁ 2c₁)+(3c₂ c₂)=(5 0)
∴(c₁+3c₂ 2c₁+c₂)=(5 0)
∴c₁+3c₂=5……① 
 2c₁+c₂=0……②
①×2-②より、5c₂=10 ∴c₂=2
∴c₁=5-3c₂=-1
∴(c₁ c₂)=(-1 2)

別解
xy座標(直交座標)上に点A(1,2),B(3,1),✘(5,0)を取り、↑OAをX軸(正方向の単位ベクトル),↑OBをY軸(正方向の単位ベクトル)を座標軸とした時の✘の座標を求める。
そこで、図的にc₁↑OA+c₂↑OBを考えると、c₁が負でないと点✘に辿り着かない事がアバウトに分かり、c₁↑OA+c₂↑OB=✘となる図を描いて折れる点(c₁↑OA+c₂↑OBの+の所)を考えると、点✘を通りOBと平行な直線と直線OAとの交点である。
よって、(1/3)(x-5)=2xを解くと、
x-5=6x ∴5x=-5 ∴x=-1
∴y=-2 ∴(x,y)=(-1,-2)
これは、たまたま-↑OAと一致するので、X座標の値はX=-1である。
また、点(-1,-2)と点✘(5,0)の距離は、√{(-1-5)²+(-2-0)²}=√40=2√10
これは、|↑OB|=√(3²+1²)=√10の2倍なので、Y座標の値は、Y=2である。
よって、答えは、(X,Y)= (-1,2)

>問題2
高々二次の多項式全体のなす複素線型空間V={a+bt+ct²|a,b,c∈ℂ}において、基底<f,g,h>に関する多項式φ∈Vの座標を求めよ。
(ⅰ)f=t²,g=t,h=1,
φ=45+3t+11t²
(ⅱ)f=3,g=t+4,h=(t+4)²,
φ=45+3t+11t²
(ⅲ)f=1+t,g=t+t²,h=t²+1,
φ=45+3t+11t²

解法1
(ⅰ)c₁t²+c₂t+c₃1=45+3t+11t²として、恒等式と見ると、c₁=11,c₂=3,c₃=45 
よって、答えは、(11 3 45)
(ⅱ)3c₁+c₂(t+4)+c₃(t+4)²=45+3t+11t²とすると、
3c₁+c₂t+4c₂+c₃(t²+8t+16)=45+3t+11t²
∴3c₁+4c₂+16c₃+(c₂+8c₃)t+c₃t²=45+3t+11t²
これを恒等式として見ると、
3c₁+4c₂+16c₃=45……①
c₂+8c₃=3……②
c₃=11……③
③を②に代入すると、c₂=3-88=-85
これと③を①に代入すると、
3c₁-340+176=45
∴3c₁=385-176=209
∴c₁=209/3
∴(209/3 -85 11)

因みに、(ⅱ)だけ解答にφ=209-85g+11hがありますが、
f=3,g=t+4,h=(t+4)²より、
φ=c₁f+c₂g+c₃h
=(209/3)3+(-85)g+11h
=209-85g+11h
であまり意味はありません。

続きは次回。念のため、別解は別に面白くありません。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/4/1 16:18削除
解説の続き
>問題2
高々二次の多項式全体のなす複素線型空間V={a+bt+ct²|a,b,c∈ℂ}において、基底<f,g,h>に関する多項式φ∈Vの座標を求めよ。
(ⅰ)f=t²,g=t,h=1,
φ=45+3t+11t²
(ⅱ)f=3,g=t+4,h=(t+4)²,
φ=45+3t+11t²
(ⅲ)f=1+t,g=t+t²,h=t²+1,
φ=45+3t+11t²

解法1
(ⅲ)c₁(1+t)+c₂(t+t²)+c₃(t²+1)=45+3t+11t²とすると、
c₁+c₁t+c₂t+c₂t²+c₃t²+c₃=45+3t+11t²
∴c₁+c₃+(c₁+c₂)t+(c₂+c₃)t²
=45+3t+11t²
これを恒等式として見ると、
c₁+c₃=45……①
c₁+c₂=3……②
c₂+c₃=11……③
①+②+③より、2c₁+2c₂+2c₃=59
∴c₁+c₂+c₃=59/2……④
④-③,④-①,④-②より、
c₁=59/2-11=37/2
c₂=59/2-45=-31/2
c₃=59/2-3=53/2
∴(c₁,c₂,c₃)=(37/2,-31/2,53/2)
=(1/2)(37,-31,53)
(カンマは入れる事にした。以後同じ。)

解法2
(ⅰ)複素線型空間V={a+bt+ct²|a,b,c∈ℂ}において基底<f,g,h>をf=t²,g=t,h=1とするという事は、基底の順序(座標の順序)を逆にするという事である。
よって、φ=45+3t+11t²の定数の順序を逆にすると、(11,3,45)
(ⅱ)3c₁+c₂(t+4)+c₃(t+4)²=45+3t+11t²と置いて、両辺をtで微分すると、
c₂+2c₃(t+4)=3+22t
∴c₂+8c₃+2c₃t=3+22t
これを恒等式として見ると、
c₂+8c₃=3……① 2c₃=22……②
②より、c₃=11 これを①に代入すると、
c₂=3-88=-85
ところで、3c₁+c₂(t+4)+c₃(t+4)²=45+3t+11t²の定数項に着目すると、
3c₁+4c₂+16c₃=45
これにc₃=11とc₂=-85を代入すると、
3c₁-340+176=45
∴3c₁=340-176+45=209
∴c₁=209/3
∴(c₁,c₂,c₃)=(209/3,-85,11)
(ⅲ)c₁(1+t)+c₂(t+t²)+c₃(t²+1)=45+3t+11t²と置いて、両辺をtで微分すると、
c₁+c₂(1+2t)+c₃(2t)=3+22t
∴c₁+c₂+2(c₂+c₃)t=3+22t
これを恒等式として見ると、
c₁+c₂=3……①
c₂+c₃=11……②
また、c₁(1+t)+c₂(t+t²)+c₃(t²+1)=45+3t+11t²の定数部分に着目すると、
c₁+c₃=45……③
これらは上の、
c₁+c₃=45……①
c₁+c₂=3……②
c₂+c₃=11……③
と同じなので、以後解法1と同じとしても良いが、普通に求めてみよう。(順序も違うしね。)
①-②より、c₁-c₃=-8……④
③+④より、2c₁=37 ∴c₁=37/2
これを①,③に代入すると、
c₂=3-37/2=-31/2
c₃=45-37/2=53/2
∴(c₁,c₂,c₃)=(37/2,-31/2,53/2)
=(1/2)(37,-31,53)

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12891769435.html
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/31 11:49 (No.1416925)削除
ライアーゲーム その2

「対称式という用語から説明していきましょう。
 α,βの対称式とは、αとβを入れ替えても変わらない多項式のことです。例えば、
α+β,2αβ,3α⁵β²+3α²β⁵,4α⁴β⁴
などがそうです。たとえば3α⁵β²+3α²β⁵でαとβを入れ替えると、3β⁵α²+3β²α⁵となりますが、これは
3α⁵β²+3α²β⁵=3β⁵α²+3β²α⁵
と、式として等しくなります。
 対称式は、基本対称式の加減乗除で書くことができるという性質があります。α,βの2文字の場合、基本対称式とは、α+β,αβの2つです。例えば、3α⁵β²+3α²β⁵であれば、
3α⁵β²+3α²β⁵=3α²β²(α³+β³)
=3α²β²(α+β)(α²-αβ+β²)
=3α²β²(α+β){(α+β)²-3αβ}
となります。
 α,β,γの対称式とは、文字をどのように入れ替えても式が変わらない式のことです。例えば、α→β,β→γ,γ→αと入れ替えて変わらないということです。
 αβ²γ³に、この文字の入れ替えを施すとβγ²α³となります。
 多項式として考えたとき、αβ²γ³≠βγ²α³ですから、この式は対称式ではありません。
 α,β,γの3文字の場合、基本対称式とは、α+β+γ,αβ+βγ+γα,αβγの3式になります。

定理3.1 対称式の基本定理
多項式の対称式は、基本対称式で表すことができる。」
「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著より

今、α²β+β²γ+γ²αという式を考えてみましょう。この式のαをβにβをγにγをαに入れ替える(α→β,β→γ,γ→α)と、β²γ+γ²α+α²β
よって、元のα²β+β²γ+γ²αと等しいので、この式は対称式である。よって、定理3.1によって基本対称式α+β+γ,αβ+βγ+γα,αβγの式で表せるはずである。
そこで、x³-2=0の3つの解をα,β,γとすると、α=³√2,β=³√2ω,γ=³√2ω²と置ける。
これらをα²β+β²γ+γ²αに代入すると、
α²β+β²γ+γ²α
=(³√2)²・³√2ω+(³√2ω)²(³√2ω²)+(³√2ω²)²・³√2
=2ω+2ω⁴+2ω⁴=2ω+2ω+2ω=6ω
∴α²β+β²γ+γ²α=6ω
ところで、3次方程式の解と係数の関係より、
α+β+γ=-0/1=0
αβ+βγ+γα=0/1=0
αβγ=-(-2)/1=2
よって、基本対称式α+β+γ,αβ+βγ+γα,αβγの式は有理数とならなければならない。
よって、矛盾が生じるので、α²β+β²γ+γ²αは基本対称式の式では表せない。よって、定理3.1の対称式の基本定理は間違っている。

簡単過ぎて面白くなかったらご免なさい。因みに、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著の解説は分かり易くて素晴らしいですね。この部分だけなら中学数学が分かれば良いですね。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12883792021.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/31 13:12削除
ライアーゲームの回答

「定理3.1の対称式の基本定理は間違っている」は嘘である。
その理由は、α²β+β²γ+γ²αは対称式ではないからである。
定義は「α,β,γの対称式とは、文字をどのように入れ替えても式が変わらない式のことです」なので、αとβだけを入れ替えると、
β²α+α²γ+γ²βとなり、元の式と一致しないという訳である。

これだけでは面白くないので、αβ²+βγ²+γα²という式を付け加えて、
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
が対称式かどうか前回の方式で判定した後、それを証明して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/31 16:02削除
問題
αβ²+βγ²+γα²という式を付け加えて、
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
が対称式かどうか前回の方式で判定した後、それを証明して下さい。

解答
x³-2=0の3つの解をα,β,γとすると、α=³√2,β=³√2ω,γ=³√2ω²と置ける。
これらをα²β+β²γ+γ²αに代入すると、
α²β+β²γ+γ²α
=(³√2)²・³√2ω+(³√2ω)²(³√2ω²)+(³√2ω²)²・³√2
=2ω+2ω⁴+2ω⁴=2ω+2ω+2ω=6ω
∴α²β+β²γ+γ²α=6ω
また、αβ²+βγ²+γα²に代入すると、
αβ²+βγ²+γα²
=³√2・(³√2ω)²+³√2ω・(³√2ω²)²+³√2ω²・(³√2)²
=2ω²+2ω⁵+2ω²=2ω²+2ω²+2ω²
=6ω²
∴αβ²+βγ²+γα²=6ω²
よって、
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
=6ω+6ω²
より、有理数でないので対称式でないなどと早合点してはいけない。ここで、ωはx²+x+1=0の解である(x³-1=0の解)ので、ω²+ω+1=0である。∴ω+ω²=-1
よって、
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²=-6で有理数となるので、対称式の可能性がある(判定結果)。
そこで、対称式である事を証明する。
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²を因数分解の定石の1つでαの2次式についてまとめると、
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
=(β+γ)α²+(β²+γ²)α+βγ(β+γ)
=(β+γ)α²+{(β+γ)²-2βγ}α+βγ(β+γ)
=(β+γ)α²+(β+γ)²α-2αβγ+βγ(β+γ)
=(β+γ){α²+(β+γ)α+βγ}-2αβγ
=(β+γ)(α+β)(α+γ)-2αβγ
ここで、α+β+γ=Xと置くと、
=(X-α)(X-γ)(X-β)-2αβγ
=(X-α){X²-(β+γ)X+βγ}-2αβγ
=X³-(β+γ)X²+βγX-αX²+α(β+γ)X-αβγ-2αβγ
=X³-(α+β+γ)X²+(αβ+βγ+γα)X-3αβγ
ここで、α+β+γ=Xを戻すと、
=(αβ+βγ+γα)(α+β+γ)-3αβγ
よって、基本対称式の式で表されているので、α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
は対称式である事が示された。

念のため、この判定法も導き方も私のオリジナルである。その後、ちょっとだけ検索して楽な導き方を作ってみた。
α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²
=α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²+3αβγ-3αβγ
=α²β+β²γ+γ²α+αβ²+βγ²+γα²+αβγ+αβγ+αβγ-3αβγ
=αβ(α+β+γ)+βγ(α+β+γ)+γα(α+β+γ)-3αβγ
=(α+β+γ)(αβ+βγ+γα)-3αβγ

おまけ:
「2022年9月30日公開の主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』の役作りにおいては、非喫煙者でありタバコが吸えないことを考慮して、撮影開始3〜4ヶ月程前からニコチン・タール他の有害物質が少ない医療用タバコを吸う練習を始めた。愛用するドクターマーチンの靴は11ヶ月程前から履きつぶすまで過ごしたと公言した時はタナダユキ監督から称賛を受けている。
 オートバイ好きで17才の時に中型免許を取得、後に大型免許も取得した。2023年11月現在の愛車はハーレーダビッドソンの「Street Bob 114」。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E9%87%8E%E8%8A%BD%E9%83%81
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返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/29 17:00 (No.1415835)削除
問題
半径4の半円の弧ABを二等分する点をCとする。弧BC上をBからCまで動く点をPとし、線分APを1辺とする正三角形APQを図のようにつくる。Pから辺AQに下ろした垂線と半円の交点をRとする。
(1)∠APRの大きさは□度なので、弧ARの長さは□である。
(2)点Qが動いた長さは□である。
(05 函館ラ・サール)

図の解説:半径4の半円ABとその中心Oを描き、弧ABの中点をCとする。今、弧AC上の任意の点Pを取りAPを1辺とした正三角形QAPを頂点QがAPに関して点Oと反対側に作る。さらに、PからAQに下ろした垂線と半円との交点をRとした図。

(2)は別解でした。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/30 07:56削除
問題
半径4の半円の弧ABを二等分する点をCとする。弧BC上をBからCまで動く点をPとし、線分APを1辺とする正三角形APQを図のようにつくる。Pから辺AQに下ろした垂線と半円の交点をRとする。
(1)∠APRの大きさは□度なので、弧ARの長さは□である。
(2)点Qが動いた長さは□である。
(05 函館ラ・サール)

図の解説:半径4の半円ABとその中心Oを描き、弧ABの中点をCとする。今、弧AC上の任意の点Pを取りAPを1辺とした正三角形QAPを頂点QがAPに関して点Oと反対側に作る。さらに、PからAQに下ろした垂線と半円との交点をRとした図。

模範解答
(1)△APQは正三角形であるから、
∠APR=30°……①
次に、∠AOR=2×①=60°……②
であるから、弧AR=2π×4×(60/360)
=4π/3
(2)△APQは直線PRに関して対称であり、さらに②より、△AORは正三角形であるから、
RQ=RA=OA=4……③
よって、Qは、Rを中心とする半径4の円周上にある。
P=B,CのときのQをそれぞれQ₁,Q₂とする。図2(注:∠CAO=p,∠Q₁AQ₂=qと置いた図)で、q=p=45°であるから、
∠Q₁RQ₂=2×q=90°
これと③より、求める長さは、
弧Q₁Q₂=2π×4×(90/360)=2π
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>q=p=45°であるから、

△CAOは直角二等辺三角形なので、
p=∠CAO=45°
また、上より△AORは正三角形なので、∠RAO=60°よって、∠RAC=60°-45°=15°また、△Q₂ACも正三角形より∠Q₂AC=60°
よって、q=∠Q₁AQ₂=∠Q₂AC-∠RAC=60°-15°=45°

>∠Q₁RQ₂=2×q=90°

③より△RAQ₂は二等辺三角形で1つの底角がq=45°だから、内対角の和で∠Q₁RQ₂=45°×2=90°

(2)の私の別解は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/31 07:55削除
問題
半径4の半円の弧ABを二等分する点をCとする。弧BC上をBからCまで動く点をPとし、線分APを1辺とする正三角形APQを図のようにつくる。Pから辺AQに下ろした垂線と半円の交点をRとする。
(1)∠APRの大きさは□度なので、弧ARの長さは□である。
(2)点Qが動いた長さは□である。
(05 函館ラ・サール)

図の解説:半径4の半円ABとその中心Oを描き、弧ABの中点をCとする。今、弧AC上の任意の点Pを取りAPを1辺とした正三角形QAPを頂点QがAPに関して点Oと反対側に作る。さらに、PからAQに下ろした垂線と半円との交点をRとした図。

(2)の別解
点Qの始点をQ₁,終点をQ₂とすると、△Q₁ABは正三角形で点OはABの中点より、
Q₁O⊥AB ∴∠Q₁OA=90°,
∠AQ₁O=30°
また、△Q₂ACも正三角形で、△OACは直角二等辺三角形より、四角形Q₂AOCは凧型でQ₂O⊥AC よって、∠AQ₂O=30°
よって、∠AQ₁O=∠AQ₂Oより円周角の定理の逆により、4点Q₁,Q₂,A,Oは同一円周上にあり、∠Q₁OA=90°よりAQ₁がその円の直径である。よって、AQ₁の中点が弧Q₁Q₂の中心でQ₁は定点よりその中心O'(実は点Rと一致している)も定点である。
ところで、∠Q₂AO=60°+45°=105°で四角形Q₂AOQ₁は円に内接する四角形より、
∠Q₂Q₁O=180°-105°=75°
また、∠AQ₁O=30°より、∠Q₂Q₁A=75°-30°=45°∴∠Q₂Q₁O'=45°
また、半径よりO'Q₁=O'Q₂なので、△O'Q₁Q₂は直角の等辺三角形。
∴∠Q₁O'Q₂=90°
∴弧Q₁Q₂=4×2×π×(1/4)=2π
よって、答えは、2π

因みに、参考書に「軌跡の問題での定石は、「動かないもの(変わらないもの)を探せ!」ですが、そのためのヒントが(1)です。」とあり、点Pがどこにあっても∠RPA=30°で∠ROA=60°より△OARは常に正三角形で点Rは定点という事です。
また、「なお、注のような発想にも注目して下さい」の解説は時間的に省略します。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/0002e082fa35226fab915e63148f263cc199539c/comments
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壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/28 21:04 (No.1415399)削除
問題
AB=AC=5,BC=6である二等辺三角形ABCの辺BC上に点PをBP=a(0<a<3)となるようにとる。次にAPを直径とする円と3辺BC,CA,ABとの交点を図のようにそれぞれQ,R,Sとする。
(1)CQの長さを求めなさい。
(2)△APCと△QRCの面積の比を求めなさい。
(3)四角形ASPRの4辺の長さの和を求めなさい。
(02 東大寺学園)

図の解説:AB=AC=5,BC=6である二等辺三角形ABCの辺BC上に点PをBP=a(0<a<3)となるように取り、APを直径とする円を描き、BC,CA,ABとの交点をそれぞれQ,R,Sとした図。

(2)はエレガントじゃない別解も作れます。

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1905418726415237521
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/29 07:56削除
問題
AB=AC=5,BC=6である二等辺三角形ABCの辺BC上に点PをBP=a(0<a<3)となるようにとる。次にAPを直径とする円と3辺BC,CA,ABとの交点を図のようにそれぞれQ,R,Sとする。
(1)CQの長さを求めなさい。
(2)△APCと△QRCの面積の比を求めなさい。
(3)四角形ASPRの4辺の長さの和を求めなさい。
(02 東大寺学園)

図の解説:AB=AC=5,BC=6である二等辺三角形ABCの辺BC上に点PをBP=a(0<a<3)となるように取り、APを直径とする円を描き、BC,CA,ABとの交点をそれぞれQ,R,Sとした図。

模範解答
(1)APは円の直径であるから、∠AQP=90°よってQは、BCの中点であるから、
CQ=6÷2=3

解説(私の解説)
△ABCが二等辺三角形でAQ⊥BCだから、二等辺三角形の性質によって点QはBCの中点。よって、CQ=6÷2=3

(2)∠APC=∠QRC,これと∠Cが共通であることから、△APC∽△QRC
相似比は、AC:QC=5:3であるから、面積比は、5²:3²=25:9

解説
四角形APQRは円に内接する四角形より、∠APQ=∠QRC ∴∠APC=∠QRC
また、∠Cが共通より2角が等しいので、△APC∽△QRC
相似比は(1)の結果を利用して、AC:QC=5:3 よって、面積比は25:9

(3)図2の網目の三角形(注:△PSBと△PRC)はともに、図1の△AQCと相似であり、その3辺比は3:4:5である。よってまず、
PS+PR=a×(4/5)+(6-a)×(4/5)
=6×(4/5)=24/5……①
同様に、AS+AR=(5-BS)+(5-CR)
=10-{a×(3/5)+(6-a)×(3/5)}
=10-6×(3/5)=32/5……②
したがって、4辺の長さの和は、
①+②=56/5
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(2)の別解(私の別解)
PRを結ぶと、APが直径より∠PRA=90°よって、∠AQC=∠PRC=90°,∠Cが共通より2角が等しいので、△AQC∽△PRC
ところで、△AQCは(1)より3,4,5の直角三角形なので、△PRCは3:4:5の直角三角形である。また、PC=6-aより、
CR=(3/5)PC=3(6-a)/5
∴△CQR:△CPA
=CR・CQ:CA・CP(公式)
={3(6-a)/5}・3:5・(6-a)
=(9/5):5=9:25
よって、△APCと△QRCの面積の比は、
25:9

因みに、参考書に「BP=aの値によらず、(1)~(3)が一定になる、という興味深い問題です」とありますが、確かにそうですね。形状が変わっても面積などが一定というのはたまにありますね。逆に言うと、面積が一定だからと言って形状を断定は出来ないという事。(あまり意味はありません。)

おまけ:
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壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/28 10:41 (No.1415130)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

証明
定理6.6より、Fqは多項式X^q-Xの根の全体と一致している。したがって、Fq={a₀=0,a₁,a₂,…,aq-1}とおけば
X^q-X=(X-a₀)(X-a₁)…(X-aq-1)
が成り立つ。ここで右辺を展開すると、
X^q-X=X^q-(a₀+a₁+…+aq-1)X^(q-1)+…+(-1)^(q-1)(a₁…aq-1)X
(1)両辺のX^(q-1)の係数を比較すると、
0=a₀+a₁+…+aq-1
(2)両辺のXの係数を比較すると、
-1=(-1)^(q-1)・(a₁…aq-1)
● p=2のとき、-1=1でありq=p^rは偶数であるから、q-1は奇数である。
ゆえに、-1=-1(a₁…aq-1)より
a₁…aq-1=1=-1
● p≠2のとき、q=p^rであるから、q-1は偶数である。ゆえに、a₁…aq-1=-1である。したがって、任意の素数pに対してa₁…aq-1=-1が成り立つ。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。したがって、X^q-XはK[X]の中で1次式の積に分解される。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

適当に分かり易く解説しして下さい。その後、ライアーゲーム(ただの間違い探し)をやります。

おまけ:
https://dot.asahi.com/articles/-/207324?page=3
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/28 13:40削除
解説
>問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

問題の意味は、有限体はどんなものでもその全ての元を足すと0になり、また、零元を除いた全ての元の積は-1になるというちょっと衝撃的な内容。
念のため、数体とは有理数体とか実数体とか複素数体(整数は体でなく環(整数環))でこれらは無限集合だが、有限集合で体を成す(四則演算について閉じている)ものを有限体という。

>定理6.6より、Fqは多項式X^q-Xの根の全体と一致している。したがって、Fq={a₀=0,a₁,a₂,…,aq-1}とおけば
X^q-X=(X-a₀)(X-a₁)…(X-aq-1)
が成り立つ。

定理6.6を読めば、中学数学が分かる人なら誰でも分かる話である。

定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。したがって、X^q-XはK[X]の中で1次式の積に分解される。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

念のため、有限体K=Fqのq個の元はX^q-X=0の解であるという意味である。

>ここで右辺を展開すると、
X^q-X=X^q-(a₀+a₁+…+aq-1)X^(q-1)+…+(-1)^(q-1)(a₁…aq-1)X
(1)両辺のX^(q-1)の係数を比較すると、
0=a₀+a₁+…+aq-1
(2)両辺のXの係数を比較すると、
-1=(-1)^(q-1)・(a₁…aq-1)

(X-a₀)(X-a₁)…(X-aq-1)を展開すると、上の右辺のようになる事は、やはり中学数学で分かる事であり、その対応する次数の項の係数を比較している訳である。

>● p=2のとき、-1=1でありq=p^rは偶数であるから、q-1は奇数である。
ゆえに、-1=-1(a₁…aq-1)より
a₁…aq-1=1=-1

問題の条件よりpは素数なので、唯一の偶数の素数2を特別扱いするのは自然な事である。
ところで、有限体には標数というものがありp=2の場合は標数2で、全てをmod2で考える。(この参考書にははっきり書いていなくて腑に落ちるまで苦労しました。ググっても知りたい事との的がずれていてよく分からなかった。1+1+…=0とか何が言いたいのかさっぱり。笑)
つまり、-1≡1(mod2)という事。
また、q=p^r=2^r=偶数より、q-1は奇数という事。
よって、-1=(-1)^(q-1)・(a₁…aq-1)の(-1)^(q-1)が-1の奇数乗より-1となり、
a₁…aq-1=1
これをmod2で考えると、
a₁…aq-1=-1となるという事。

>● p≠2のとき、q=p^rであるから、q-1は偶数である。ゆえに、a₁…aq-1=-1である。したがって、任意の素数pに対してa₁…aq-1=-1が成り立つ。

pは素数で2以外の素数は奇数より、q=p^rは奇数である。よって、q-1は偶数。
よって、-1=(-1)^(q-1)・(a₁…aq-1)の(-1)^(q-1)は-1の偶数乗より1なので、
a₁…aq-1=-1となるという事。

ここからはライアーゲーム。

問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

(2)Fqの0以外の元すべての積は1に等しい。
これが真実である。

解答
(2)Fqの0以外の元とは、X^(q-1)=1の根で、1,ζ,ζ^2,…,ζ^(q-2)の事である。
よって、Fqの0以外の元すべての積は、
ζ^(1+2+…+(q-2))であり、1+2+3+…+(q-2)=(q-2)(q-1)/2より、
ζ^(1+2+…+(q-2))=ζ^{(q-2)(q-1)/2}
={ζ^(q-1)}^{(q-2)/2}=1^{(q-2)/2}=1
(ζ^(q-1)=1で1は有理数乗しても1だから。実際は無理数乗しても1。)
よって、「Fqの0以外の元すべての積は-1」ではなく「Fqの0以外の元すべての積は1に等しい」。

どこに間違いがあるでしょうか。

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1708693540736516204
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/28 15:40削除
ライアーゲームの回答。
嘘である。

問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

(2)Fqの0以外の元すべての積は1に等しい。
これが真実である。

解答
(2)Fqの0以外の元とは、X^(q-1)=1の根で、1,ζ,ζ²,…,ζ^(q-2)の事である。
よって、Fqの0以外の元すべての積は、
ζ^(1+2+…+(q-2))であり、1+2+3+…+(q-2)=(q-2)(q-1)/2より、
ζ^(1+2+…+(q-2))=ζ^{(q-2)(q-1)/2}
={ζ^(q-1)}^{(q-2)/2}=1^{(q-2)/2}=1
(ζ^(q-1)=1で1は有理数乗しても1だから。実際は無理数乗しても1。)
よって、「Fqの0以外の元すべての積は-1」ではなく「Fqの0以外の元すべての積は1に等しい」。

間違いは、

(2)pが素数より奇素数の時q=p^rでqは奇数である。
よって、ζ^(1+2+…+(q-2))=ζ^{(q-2)(q-1)/2}={ζ^(q-1)}^{(q-2)/2}=1^{(q-2)/2}=1の、(q-2)/2は整数ではない(qが奇数よりq-2も奇数だから)。
ここで、i⁶を考えてみると、
i⁶=(i²)³=(-1)³=-1
i⁶=(i³)²=(-i)²=i^2=-1
よって、整数同士なら問題ない。ところが、
i⁶=(i⁴)^(3/2)={(i²)²}^(3/2)=1^(3/2)=1
つまり、複素数では新たな規則を作らなければダメだろう(ライアーゲームの回答)。
そもそも√(-1)×√(-1)も√{(-1)×(-1)}=√1=1としてしまったらダメである。

ついでに、(1)の別解も披露しよう。

(1)の別解
定理6.6より、Fqは多項式X^q-X=0の根の全体と一致している。∴X(X^(q-1)-1)=0
よって、X=0を除くと、X^(q-1)=1の根である。
ここで、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著のp.239の定理4.7より、
ζ=cos(2π/n)+isin(2π/n)と置くと、1のn乗根はζ⁰(=1),ζ¹,ζ²,…,ζ^(n-1)のn個であり、
x^n-1=(x-1)(x-ζ)(x-ζ²)…(x-ζ^(n-1))と因数分解出来る。
よって、(1)のFqの全ての元の和は、
0+1+ζ+ζ²+…+ζ^(q-2)―――①
また、p.247の定理4.11より、
ζ=cos(2π/n)+isin(2π/n),1≦j≦n-1の時、
∑(k=0~n-1)ζ^kj=1+ζ^j+ζ^2j+…+ζ^(n-1)j=0
ここで、j=1とすると、1+ζ¹+ζ²+…+ζ^(n-1)=0
∴1+ζ¹+ζ²+…+ζ^(q-2)=0―――②
②を①に代入すると、
Fqの全ての元の和は、0+1+ζ¹+ζ²+…+ζ^(q-2)=0である。
よって、示された。

おまけ:
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返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/26 20:06 (No.1414366)削除
問題
図においてOA=1,AB=6,∠BOP=90°,∠APB=45°である。この円の半径は□で、PQ=□,OQ=□である。
(02 灘)

図の解説:円を描き、直径よりちょっと短い弦を右斜め45°ぐらいに引き、下から上にPBとする。Bから水平,Pからそれと直交する直線を引き、その交点をOとし、OPと円との交点をQ,OBと円との交点をAとし、APを結んだ図。

久しぶりに失敗しました。平面図形では本当に久しぶりだと思います。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12434925903.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/27 07:54削除
問題
図においてOA=1,AB=6,∠BOP=90°,∠APB=45°である。この円の半径は□で、PQ=□,OQ=□である。
(02 灘)

図の解説:円を描き、直径よりちょっと短い弦を右斜め45°ぐらいに引き、下から上にPBとする。Bから水平,Pからそれと直交する直線を引き、その交点をOとし、OPと円との交点をQ,OBと円との交点をAとし、APを結んだ図。

模範解答
円の中心をO'とすると、
∠AO'B=∠APB×2=90°
よって、△AO'Bは直角二等辺三角形であるから、円O'の半径は、O'A=6/√2=3√2
次に、図のようにH,Iをとる(注:O'からPQ,ABに下ろした垂線の足をそれぞれH,Iとする)と、四角形OHO'Iは長方形であるから、
OH=IO'=3……①
HO'=OI=1+3=4
∴PQ=2QH=2√{(3√2)²-4²}
=2√2
これと①より、OQ=3-√2
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

読めば分かるので、解説は省略。因みに、今朝、後半の別解を急に思い付きましたが、それは次回。(以前にも、わざとじゃないのに、その後「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」というのを見ながら適当に考えていたら思わぬ別解を作り出したり、運命みたいなものでもあるのかな。)

おまけ:
https://x.com/DEMPAHOLIC/status/1582245694534201344
壊れた扉さん (994klpn6)2025/3/28 07:55削除
問題
図においてOA=1,AB=6,∠BOP=90°,∠APB=45°である。この円の半径は□で、PQ=□,OQ=□である。
(02 灘)

図の解説:円を描き、直径よりちょっと短い弦を右斜め45°ぐらいに引き、下から上にPBとする。Bから水平,Pからそれと直交する直線を引き、その交点をOとし、OPと円との交点をQ,OBと円との交点をAとし、APを結んだ図。

別解
円の中心をO'とすると、
∠AO'B=∠APB×2=90°
よって、△AO'Bは直角二等辺三角形であるから、円O'の半径は、O'A=6/√2=3√2
(ここまでは同じ。)
ここで、アルハゼンの定理より、
弧PB(優弧)の円周角-弧AQの円周角=∠O=90°よって、弧BP上に弧BQ'=弧AQとなる点Q'を取ると、弧PQ'の円周角は90°となりPQ'は直径となる。
∴PQ'=6√2
また、弧AQ=弧BQ'よりAQ=BQ'
また、四角形AQQ'Bは円に内接する四角形より、等脚台形になる。(厳密な証明は下で補足。)
∴QQ'=AB+OA×2=6+2=8
また、直径の円周角より∠PQQ'=90°よって、△PQQ'で三平方の定理を使うと、
PQ=√{(6√2)²-8²}=√8=2√2
また、OQ=xと置くと、OP=x+2√2,OA=1,OB=1+6=7
よって、方べきの定理を使うと、
x(x+2√2)=1・7が成り立つ。
∴x²+2√2x-7=0
∴x=-√2±√9=-√2±3
x>0より、x=3-√2
∴OQ=3-√2
PQ=2√2

補足1 アルハゼンの定理を使わない場合
△AOPの内対角の和より、
∠POA=∠PAB-∠APO
=∠PAB-∠APQ
=弧PBの円周角-弧AQの円周角
よって、弧PB(優弧)の円周角-弧AQの円周角=∠POA=90°

補足2
>弧AQ=弧BQ'よりAQ=BQ'
また、四角形AQQ'Bは円に内接する四角形より、等脚台形になる。

弧AQ=弧BQ'よりそれぞれの円周角の大きさが等しい。∴∠ABQ=∠BQQ'
よって、錯角が等しいので、AB∥QQ'
よって、四角形AQQ'Bは台形かつAQ=BQ'より、等脚台形である。

おまけ:
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