掲示板

BBS
アイコン設定
投稿者さん使い方

数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/13 10:56 (No.1388127)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理(3.2.1)
Vを数体K上の線型空間,a₁,a₂,…,an∈Vとする。
(ⅲ)(独立元のいれかえ)
b₁,…,br∈Ka₁+…+Kanかつb₁,…,brが線型独立ならば、a₁,…,anの中の適当なr個たとえば
a₁,…,arをb₁,…,brでおきかえて
Ka₁+…+Kan=Kb₁+…+Kbr+Kar+1+…+Kan
とすることができる。特にr≦nである。

証明 W=Ka₁+…+Kanとおく。
(ⅲ)b₁∈W=Ka₁+…+Kanであるから、
b₁=c₁a₁+…+cnan
と表わされる。b₁≠0であるから、あるci≠0たとえばc₁≠0である。そこで上の式をa₁について解くと
a₁=(1/c₁)b₁+(-c₂/c₁)a₂+…+(-cn/c₁)an∈Kb₁+Ka₂+…+Kan
が生ずる。よってW=Kb₁+Ka₂+…+Kanである。同様に、b₂∈W=Kb₁+Ka₂+…+Kanであるから
b₂=c₁b₁+c₂a₂+…+cnan
となるが、b₁,b₂が線型独立だから、c₂,…,cnの中に0でないものが少なくとも一つある。たとえばc₂≠0 そこで上の式をa₂について解くと
a₂=(-c₁/c₂)b₁+(1/c₂)b₂+(-c₃/c₂)a₃+…+(-cn/c₂)an
∈Kb₁+Kb₂+Ka₃+…+Kan
が生ずる。よってW=Kb₁+Kb₂+Ka₃+…+Kanである。この操作はbiが残っている限り続けることができて、ついには
W=Kb₁+…+Kbr+Kar+1+…+Kan
(証明終)
「線型代数入門」有馬哲著より

具体的には、

>b₁≠0であるから、

>よってW=Kb₁+Ka₂+…+Kanである。

>b₂=c₁b₁+c₂a₂+…+cnan
となるが、b₁,b₂が線型独立だから、c₂,…,cnの中に0でないものが少なくとも一つある。

この3ヶ所ぐらいですね。昨日の(ⅰ)と比べると簡単ですね。しかし、昨日の(ⅰ)の(基底の延長)は基底を定義する前にやっていますが、基底を定義した後の方が良いのではないでしょうか。わざと分からなくしているとしか思えません。笑(まぁ、教授に訊きの来いというスタンスなのでしょう。良い事だと思います。高い金を払っているのですから。)

おまけ:
「この公式を名付けたのはライプニッツであるが、これはすでに15世紀のインドの数学者マーダヴァがライプニッツより300年ほど前に発見していたものである。公式の発見がマーダヴァの功績であることを示すためにマーダヴァ-ライプニッツ級数と呼ばれることもある。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%84%E3%81%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/13 13:45削除
解説
>b₁≠0であるから、

b₁,…,brが線型独立より、
c₁b₁+…+crbr=0ならばc₁=…=cr=0
ここで、b₁=0として
c₁b₁+…+crbr=0とすると、
c₁が0以外でc₂=…=cr=0で成り立ってしまう。つまり、線型従属になって矛盾する。
よって、b₁≠0という事である。

>よってW=Kb₁+Ka₂+…+Kanである。

Kb₁+Ka₂+…+Kanに
b₁=c₁a₁+…+cnanを代入すると、
Kb₁+Ka₂+…+Kan
=K(c₁a₁+…+cnan)+Ka₂+…+Kan
=Kc₁a₁+…+Kcnan+Ka₂+…+Kan
=Ka₁+Ka₂+…+Kan
(Kは数体より四則演算について閉じているから。)
ところで、W=Ka₁+…+Kanだったので、
Kb₁+Ka₂+…+Kan=W
つまり、W=Kb₁+Ka₂+…+Kanという事である。

定義
複素数の集合ℂの部分集合Kが0と1を含み、ℂの加法と乗法に関して閉じているときKを数体と言う。すなわち、K⊆ℂが数体とは
数体の条件
(ⅰ)x,y∈Kならばx+y∈K,-x∈K
(ⅱ)x,y∈Kならばxy∈K またx≠0ならばx^-1∈K
(ⅲ)0,1∈K
をみたすことである。
「線型代数入門」有馬哲著より

念のため、「加法と乗法に関して閉じている」とあるので、「四則演算について閉じている」なんて間違っているよなんて考えてはいけない。加法と乗法の逆元が存在しているという事は減法と除法についても閉じているという事である。(細かい解説はあまり意味がないので省略。)

>b₂=c₁b₁+c₂a₂+…+cnan
となるが、b₁,b₂が線型独立だから、c₂,…,cnの中に0でないものが少なくとも一つある。

b₁,b₂が線型独立より、
c₁b₁+c₂b₂=0ならばc₁=c₂=0
ここで、上の式を移項すると、
b₂-c₁b₁=c₂a₂+…+cnan
つまり、b₂-c₁b₁=0とすると1=-c₁=0でなければならないが、1=0で矛盾が生じるのでb₂-c₁b₁≠0である。
よって、左辺が≠0より右辺も≠0である。
∴c₂a₂+…+cnan≠0
よって、c₂,…,cnの中に0でないものが少なくとも1つあるという事である。(全部0なら0になるが、それ以外は≠0だから。因みに、c₂~cnが全部0じゃなくてもc₂a₂+…+cnan=0となる場合もあるが、=0の話なので関係ない。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/12 16:29 (No.1387733)削除
素朴な疑問

定理(3.2.1)
Vを数体K上の線型空間,a₁,a₂,…,an∈Vとする。
(ⅰ)(基底の延長)a₁,…,anの中でa₁,…,asが線型独立であるとする(1≦s≦n)。
このとき、as+1,…,anの中から適当にとったai_s+1,…,ai_rをa₁,…,asにつけ加えて
a₁,…,as,ai_s+1,…,ai_rは線型独立
Ka₁+…+Kan=Ka₁+…+Kas+Kai_s+1+…+Kai_r
とすることができる(s≦r≦n)。
(ⅱ),(ⅲ)は省略。
「線型代数入門」有馬哲著より

素朴な疑問ですが、as+1,…,anの元が全てKa₁+…+Kasで表せるような元だったら線型独立に出来ませんよね。元に条件がないので、そういう元ばかりという可能性もあるのではないでしょうか。究極の所、a₁とanが同じ元とかもあるのですよね。
また、「as+1,…,anの中から適当にとったai_s+1,…,ai_rをa₁,…,asにつけ加えて」の「適当」はうまく取れば(ある選択)という意味なのですよね。(念のため、個人的にはうまく取れない可能性(上で書いた場合)もあるのではないかと考えています。)本当に適当(任意)に取ってもKで調整すれば線型独立に出来るという訳ではないですよね。そもそもKは0以外線型独立になりませんが。
では、証明を見てみましょう。

証明 W=Ka₁+Ka₂+…+Kanとおく。
W=Ka₁+…+Kasならば結論が始めから成り立っている。W⊋Ka₁+…+Kasならば、as+1,…,anの中に少なくとも一つたとえばas+1に対し、as+1∉Ka₁+…+Kas よって
a₁,…,as,as+1は線型独立
となる((3.1.7)の(ⅱ))。W=Ka₁+…+Kas+Kas+1ならば証明が終る。
W⊋Ka₁+…+Kas+Kas+1ならば、as+2,…,anの中の少なくとも一つたとえばas+2に対し、as+2∉Ka₁+…+Kas+Kas+1 よって
a₁,…,as,as+1,as+2は線型独立
となる((3.1.7)の(ⅱ))。W=Ka₁+…+Kas+1+Kas+2ならば証明が終る。そうでなければ、……。この操作を高々n-s回続けて行けばよい。
「線型代数入門」有馬哲著より

>as+1,…,anの中に少なくとも一つたとえばas+1に対し、as+1∉Ka₁+…+Kas

なぜ、こう言い切れるのでしょうか。まぁ、そういう暗黙の了解なのでしょうね。

>a₁,…,as,ai_s+1,…,ai_rは線型独立
Ka₁+…+Kan=Ka₁+…+Kas+Kai_s+1+…+Kai_r
とすることができる(s≦r≦n)。

結局、左辺の線型独立の個数が分からないので、うまく線型独立の個数が合うように選ぶという事ですね。つまり、a₁,…,anが全て線型独立だったら、「as+1,…,anの中から適当にとったai_s+1,…,ai_r」をas+1,…,anにするという事ですね。

おまけ:
返信
返信0
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/11 15:32 (No.1387214)削除
次の文章を完全解説して下さい。

補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

証明
(1)(⇒):f(X)=(X-α)^2・g(X)とおく。
f'(X)=2(X-α)g(X)+(X-α)^2・g'(X)
   =(X-α){2g(X)+(X-α)g'(X)}
∴f'(α)=0
(⇐):αがf(X)の重根ではないとする。すなわち、
f(X)=(X-α)h(X),h(α)≠0,(h(X)∈K[X])
このとき、f'(X)=h(X)+(X-α)h'(X)
となるので、f'(α)=h(α)≠0
である。ゆえに、αとf(X)はf'(X)の共通根ではない。
(2)αをf(X)の重根とする。(1)によりf'(α)=0である。f(X)は既約であるから、補題2により
f(X)|f'(X)
degf'(X)<degf(X)であるのでf'(X)=0でなければならない。
 逆にf'(X)=0とすれば、f'(α)=0であるから(1)によりαはf(X)の重根である。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

補題2
Kを体、αをKの拡大体Lの元であって、K[X]に属する既約多項式f(X)の根であるとする。このとき、K[X]の多項式g(X)がg(α)=0をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない。

適当に分かり易く解説して下さい。特に、本当に(h(X)∈K[X])かどうか。

おまけ:
「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

詩百篇第1巻34番
左に飛ぶ猛禽が
紛争に先立ちフランス人たちに姿を見せる。
ある者は吉祥と受け取り、別の者は曖昧で不吉なものと見る。
弱い一党は吉兆と見なすだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/40.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/12 13:50削除
解説
>補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

まず、補題3の意味は、(1)は普通に分かるので、(2)の意味。
f'(X)=0という事はf(X)が定数という事なので、「f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f(X)が定数であることは同値である」という事である。
つまり、f(Ⅹ)がK上既約という事は重根を持つはずがないので、f(X)は定数であるという当たり前の事を言っているだけである。

>(1)(⇒):f(X)=(X-α)^2・g(X)とおく。
f'(X)=2(X-α)g(X)+(X-α)^2・g'(X)
   =(X-α){2g(X)+(X-α)g'(X)}
∴f'(α)=0

微分の法則で微分して、X=αを代入しただけである。

>(⇐):αがf(X)の重根ではないとする。すなわち、
f(X)=(X-α)h(X),h(α)≠0,(h(X)∈K[X])
このとき、f'(X)=h(X)+(X-α)h'(X)
となるので、f'(α)=h(α)≠0
である。ゆえに、αとf(X)はf'(X)の共通根ではない。

対偶を取って示している訳である。つまり、
αがf(X)とf'(X)の共通根である⇒αがf(X)の重根である
の対偶は、
αがf(X)の重根でない⇒αがf(X)とf'(X)の共通根でない
これを証明すれば良い。
あとは、読めば分かるので省略。
ところで、(h(X)∈K[X])ではなく、
(h(X)∈L[X])ですよね。
α∈Lでf(X)∈K[X]なのですから。
因みに、「(1)(⇒):f(X)=(X-α)^2・g(X)とおく。」のg(X)もg(X)∈L(X)ですよね。
具体例で考察してみましょう。
例えば、Kをℚ,Lをℝと考えると、α=√3として、
f(X)=(X-√3)^2・g(X)と置ける。
∴f(X)=(X^2+3-2√3X)g(X)
ここで、g(X)=X^2+2√3X+3とすると、
f(X)=(X^2+3-2√3X)(X^3)^+2√3X)
=(X^2+3)^2-12X^2=(X^2-3)^2
よって、f(X)=X^4-6X^2+9でf(X)∈ℚ[X]と出来るからである。
つまり、g(X)∈ℝ[X]ならばf(X)∈ℚ[X]となるが、g(X)∈ℚ[X]ではf(X)∈ℚ[X]とならず、f(X)∈ℝ[X]になってしまうという事である。

>(2)αをf(X)の重根とする。(1)によりf'(α)=0である。f(X)は既約である

f(X)=(X-α)²g(X)の形でもα∉Kならば既約。

>f(X)|f'(X)
degf'(X)<degf(X)であるのでf'(X)=0でなければならない。

f'(X)はf(X)の倍数で、指数が整数の多項式を微分したらf'(X)の次数の方がf(X)の次数より1小さくなるので、f'(X)=0しかあり得ないという事(0は全ての倍数だから)。

>逆にf'(X)=0とすれば、f'(α)=0であるから(1)によりαはf(X)の重根である。

また、条件よりf(α)=0だから、αはf(X)とf'(X)の共通根となり、(1)の逆によりαはf(X)の重根になる訳である。

おまけ:
「終に、権教権門の輩を一人もなく攻め落として法王の家人となし、天下万民・諸乗・一仏乗となって妙法独り繁昌せんとき、万民一同に南無妙法蓮華経と唱えたてまつらば、吹く風枝を鳴らさず、雨壌を砕かず、世は義農の世(理想世界)となりて、今生には不祥の災難をはらい、長生の術を得、人法ともに不老不死の理あらわれん時を、おのおの御覧ぜよ。現世安穏の証文、疑いあるべからざるものなり。」
「日蓮の大予言」アポカリプス21研究会著より

「第五の五百歳のとき、悪鬼の身に入れる大僧等、国中に充満せん。そのときに智人一人出現せん。かの悪鬼の入れる大僧等、ときの王・臣・万民等を語らいて、悪口罵詈、杖木瓦礫、梵帝・日月・四天等に申しくだされ、その時天変地妖盛んなるべし。
 国主等、そのいさめを用いずば、鄰国に仰せつけて、彼々の国々の悪王・悪比丘等をせめらるるならば、前代未聞の大闘諍・一閻浮提に起るべし。
 そのとき、日月所照の四天下の一切衆生、あるいは国を惜しみ、あるいは身を惜しむゆえに、一切の仏菩薩に祈りをかくとも験なくば、かの憎みつる一の小僧を信じて、無量の大僧等・八方の大王等・一切の万民、みな頭を地につけ、掌を合わせて一同に南無妙法蓮華経と唱うべし。例せば神力品の十神力のとき、十方世界の一切衆生、一人もなく娑婆世界に向って大音声を発ちて、南無釈迦牟尼仏・南無釈迦牟尼仏と一同に叫びしがごとし。」
「日蓮の予言」アポカリプス21研究会著より
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12881258814.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/12 14:25削除
補足解説
>具体例で考察してみましょう。
例えば、Kをℚ,Lをℝと考えると、α=√3として、
f(X)=(X-√3)^2・g(X)と置ける。
∴f(X)=(X^2+3-2√3X)g(X)
ここで、g(X)=X^2+2√3X+3とすると、
f(X)=(X^2+3-2√3X)(X^3)^+2√3X)
=(X^2+3)^2-12X^2=(X^2-3)^2
よって、f(X)=X^4-6X^2+9でf(X)∈ℚ[X]と出来るからである。
つまり、g(X)∈ℝ[X]ならばf(X)∈ℚ[X]となるが、g(X)∈ℚ[X]ではf(X)∈ℚ[X]とならず、f(X)∈ℝ[X]になってしまうという事である。

f(X)=X^4-6X^2+9
=(Ⅹ²-3)²
でℚ上可約である。
実は、これは他のどんな場合でも可約になる。(それは本題の証明から示される。)
よって、これを解消するには、f(X)が定数である必要がある。∴f(X)=c(c∈K)
∴f'(X)=0
よって、(2)は自明な事なのである。

つまり、

(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

>つまり、f(Ⅹ)がK上既約という事は重根を持つはずがないので、f(X)は定数であるという当たり前の事を言っているだけである。

おまけ:
https://www.tvu.co.jp/contact/chikiriyatomoko/
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/11 16:36 (No.1387236)削除
問題
図のように、△ABCと辺BCを直径とする円がある。円と辺AB,ACの交点をそれぞれD,Eとし、BEとCDの交点をF,AFとDEの交点をGとする。∠ABC=42°,∠ACB=68°のとき、次の問いに答えなさい。
(1)∠BFCの大きさを求めなさい。
(2)∠AGEの大きさを求めなさい。
(01 京都西)

図の解説:左上の頂点から反時計回りにD,B,C,Eの∠B=42°,∠C=68°の円に内接する四角形DBCEがあり、BEとCDの交点をFとする。また、BDの延長とCEの延長との交点をAとし、AFとDEの交点をGとした図。ただし、BCは円の直径である。

(1)も(2)も2通りかそれ以上作れると思います。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/12 08:01削除
問題
図のように、△ABCと辺BCを直径とする円がある。円と辺AB,ACの交点をそれぞれD,Eとし、BEとCDの交点をF,AFとDEの交点をGとする。∠ABC=42°,∠ACB=68°のとき、次の問いに答えなさい。
(1)∠BFCの大きさを求めなさい。
(2)∠AGEの大きさを求めなさい。
(01 京都西)

模範解答
(1)BCが直径であることから、
∠BDC=∠BEC=90°
よってこのとき、4点A,D,F,Eは同一円周上にあって、右図のようになる(注:∠DCB=∠DEB(=∠DEF)=∠DAF=○となっていて、四角形ADFEの外接円が点線で描かれている図)。ここで、
∠BFC=∠DFE=180°-∠DAE
=∠ABC+∠ACB=42°+68°
=110°
(2)∠AGE=∠ADG+∠DAG・・・①
ここで、∠ADG=∠ECB=68°
∠DAG=∠DEF=∠DCB
=90°-42°=48°
∴①=68°+48°=116°
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

読めば分かるので、解説は省略。

(1)の私の解法
BCは直径より∠BDC=∠BEC=90°
∴∠FBC=∠EBC=∠90°-68°
=22°
また、∠FCB=∠DCB=90°-42°
=48°
よって、△FBCの内角の和より、
∠BFC=180°-22°-48°
=110°
(2)(1)の結果より、∠DFB=180°-110°=70°
また、∠A=180°-42°-68°
=70°より、∠DFB=∠A
よって、四角形ADFEは円に内接する四角形である。また、四角形DBCEも円に内接する四角形より、∠AEG=∠DBC=42°
また、2つの円周角を組み合わせると、
∠EAG=∠EAF=∠EDF=∠EDC=∠EBC=22°((1)より)
よって、△AGEの内角の和より、
∠AGE=180°-42°-22°
=116°

(2)の私の別解
BCは直径より∠BDC=∠BEC=90°
よって、CD⊥AB,BE⊥ACより、点Fは△ABCの垂心である。∴AF⊥BC
よって、AFの延長とBCとの交点をHとすると、∠EAG=∠CAH=90°-68°
=22°
また、四角形DBCEは円に内接する四角形より、∠AEG=∠DBC=42°
よって、△AGEの内角の和より、
∠AGE=180°-22°-42°
=116°

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1889300394704240819
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/10 22:01 (No.1386796)削除
問題
右の図のように、長さ10の線分BCを直径とする半円周上に点Aをとり、弧AB,弧ACの中点をそれぞれM,Nとする。また、MNとAB,ACの交点をそれぞれP,Qとするとき、次の問いに答えなさい。
(1)∠MANの大きさと線分MNの長さを求めなさい。
(2)△AMP∽△NAQであることを証明しなさい。
(3)MP=√2のとき、△APQの面積を求めなさい。
(01 愛光)

図の解説:直径がBC=10の半円の円周上にAB=6,AC=8ぐらいの点Aを取り、弧AB,弧ACの中点をそれぞれM,Nとし、MNとAB,ACとの交点をそれぞれP,Qとした図。

全て普通に解けましたが、(3)は別解も作ってみました。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12885735849.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/11 08:01削除
問題
右の図のように、長さ10の線分BCを直径とする半円周上に点Aをとり、弧AB,弧ACの中点をそれぞれM,Nとする。また、MNとAB,ACの交点をそれぞれP,Qとするとき、次の問いに答えなさい。
(1)∠MANの大きさと線分MNの長さを求めなさい。
(2)△AMP∽△NAQであることを証明しなさい。
(3)MP=√2のとき、△APQの面積を求めなさい。
(01 愛光)

模範解答
(1)∠MAB+∠NAC=(四分円の円周角)
=180°÷4=45°
∴∠MAN=45°+90°=135°・・・①
このとき、円の中心をOとすると、
∠MON=90°より、MN=5√2
(2)図の○同士,●同士(注:∠ANM=∠MAB=○,∠AMN=∠NAC=●)の角が等しいから、二角相等で、△AMP∽△NAQ
(3)∠APQ(=○+●)=∠AQPであるから、AP=xとおくと、
AQ=x,PQ=√2x
(2)より、MP:PA=AQ:QN・・・②であり、
QN=5√2-√2-√2x=√2(4-x)
であるから、②は、
√2:x=x:√2(4-x)
∴x²+2x-8=0 ∴(x-2)(x+4)=0
x>0より、x=2
∴△APQ=x²/2=2
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>∴∠MAN=45°+90°=135°・・・①
このとき、円の中心をOとすると、
∠MON=90°より、MN=5√2

円周角と中心角の関係より、優角MON=135°×2=270°
∴劣角MON=360°-270°=90°
すなわち、∠MON=90°
また、半径よりOM=ONなので、△OMNは直角二等辺三角形。∴MN=5√2

(1)の私の解法
CMを結んで∠MCA=∠MCB=○,BNを結んで∠NBA=∠NBC=●と置くと、円周角より∠MAB=∠MCB=〇,∠NAC=∠NBC=●
よって、∠MAN=∠BAC+〇+●
また、半円の円周角より∠BAC=90°で●●+○○=90°より○+●=45°
よって、∠MAN=90°+45°=135°
また、OAを結んで∠AOM=∠BOM=×,∠AON=∠CON=□と置くと、
∠MON=×+□で、××+□□=180°より∠MON=90°また、半径よりOM=ONなので、△OMNは直角二等辺三角形。
∴MN=5√2

(3)の別解
△PAMと△QANのそれぞれの内対角の和より、∠APQ=∠AQP=○+●
また、∠PAQ=∠BAC=90°より、△APQは直角二等辺三角形。
また、(1)より∠MAN=135°より、MAの延長上にNから垂線を下ろしその足をHとすると、△NAHも直角二等辺三角形である。
また、∠PAM=∠ANM=○,∠Mは共通より2角が等しいので、△PAM∽△ANM
ところで、(1)よりMN=5√2と条件のMP=√2より、√2:AM=AM:5√2が成り立つ。∴AM²=10 ∴AM=√10
ここで、AP=AQ=xと置いて、(2)の△AMP∽△NAQを使うと、
√2:√10=x:AN ∴AN=√5x
ところで、△NAHは直角二等辺三角形だったので、AH=NH=AN/√2=√5x/√2
よって、△MNHで三平方の定理を使うと、
(√10+√5x/√2)²+(√5x/√2)²=(5√2)²が成り立つ。
∴10+5x²/2+10x+5x²/2=50
∴5x²+10x-40=0
∴x²+2x-8=0 ∴(x+4)(x-2)=0
x>0より、x=2
∴△APQ=x²/2=2

あまり意味がない別解でした。ただし、ビリヤードで言う曲玉みたいなものですね。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/10 12:04 (No.1386483)削除
次の文章を完全解説して下さい。

補題2
Kを体,αをKの拡大体Lの元であって、K[X]に属する既約多項式f(X)の根であるとする。このとき、K[X]の多項式g(X)がg(α)をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない。

証明
Kにαを添加した体をK(α)とする。準同型写像
σ:K[X]→K[α]=K(α)
  h(X)→h(α)
の核kerσは準同型定理3.5によりK[X]/kerσ≃K(α)を満たすので、f(X)で生成されている(例4.4参照)。
仮定より、g(α)=0であるから、g(X)はkerσに属する。したがって、g(X)はf(X)で割り切れる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定理3.5(準同型定理)
R,R'を環,f:R→R'をRからR'への準同型写像であるとする。写像
|f:R/kerf→R'
    |a→f(a)
は剰余環R/kerfから環R'への単準同型写像である。すなわち、
R/kerf≃f(R)
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

例4.4
f(X)をℚ[X]のn次の既約多項式とする。αをf(X)=0の一つの根とし、
ℚ[α]={a₀+a₁α+a₂α²+…+an-1α^(n-1)|ai∈ℚ}
なる集合を考えると、ℚ[α]は体になる。
このとき、剰余体ℚ[X]/(f(X))とℚ[α]は同型である。ℚ[X]/(f(X))≃ℚ[α]
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/10 14:06削除
解説
>補題2
Kを体,αをKの拡大体Lの元であって、K[X]に属する既約多項式f(X)の根であるとする。このとき、K[X]の多項式g(X)がg(α)=0をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない。

まず、補題2の意味は、2つの多項式f(X)とg(X)がありf(X)を既約多項式とする。このとき、f(X)の解αでg(α)=0となるならば、f(X)はg(X)を割り切るといういわば当たり前の話である。
例えば、f(X)=X²+X+1とすると、1つの解はωであるが、例えばg(X)=(X-1)(X²+X+1)にX=ωを代入するとX²+X+1=0よりg(ω)=0になるが、逆に、g(ω)=0となる式は必ずX²+X+1を含むからである。(ωの最小多項式はX²+X+1だから。)つまり、g(X)はf(X)で必ず割り切れるという事。念のため、g(X)がf(X)の定数倍の場合も割り切ると表現する。

そこで、解説は次回にして、別解を作ってみました。

別解
背理法で示す。
g(X)がf(X)で割り切れないと仮定すると、f(X)とg(X)は互いに素(f(X)が既約多項式だから)より最大公約数は1。
よって、定理4.8より、
1=f(X)ξ(X)+g(X)η(X)が成り立つ多項式ξ(X),η(X)がK[X]に存在する。

定理4.8
体K上の2つの多項式f(X)とg(X)の最大公約数がd(X)ならば
d(X)=f(X)ξ(X)+g(X)η(X)
となるような多項式ξ(X),η(X)がK[X]の中に存在する。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

上の式にX=αを代入すると、
1=f(α)ξ(α)+g(α)η(α)
で、αはf(X)の根よりf(α)=0
また、条件よりg(α)=0
これらを代入すると、1=0で矛盾である。
よって、背理法により、g(X)はf(X)で割り切れる。
よって、「K[X]の多項式g(X)がg(α)=0をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない」事が示された。

別解2
実際にg(X)をf(X)で割って、
g(X)=f(X)q(X)+r(X)
(degr(X)<degf(X)またはr(X)=0)
と置ける。

定理4.5(除法の定理)
Kを体とする。2つの多項式f(X),g(X)∈K[X]について、g(X)≠0とすると、f(X)=q(X)g(X)+r(X)を満足する多項式q(X),r(X)∈K[X]が存在する。ただしr(X)は0であるか、または次数がg(X)の次数より小さい多項式とする。しかも、このようなq(X)とr(X)はf(X)とg(X)によって一意的に定まる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

上の式にⅩ=αを代入すると、
g(α)=f(α)q(α)+r(α)
で、αはf(X)の根よりf(α)=0
また、条件よりg(α)=0
これらを代入すると、0=r(α)
よって、r(X)はαを根に持つ多項式で、上の条件より、degr(X)<degf(X)
そして、f(X)は既約多項式より、r(X)=0しかあり得ない。
∴g(X)=f(X)q(X)
よって、g(X)はf(X)で割り切れる。
よって、「K[X]の多項式g(X)がg(α)=0をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない」事が示された。

因みに、手元にある本を参考しにして自分で作ったので、自分で裏を取って下さい。

別解1は、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著p.214(ただし、有理数体ℚ限定なので注意が必要。)
別解2は、「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.129~130(最小多項式の話(別の話)なので注意が必要。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/10 16:20削除
解説の続き
補題2
Kを体,αをKの拡大体Lの元であって、K[X]に属する既約多項式f(X)の根であるとする。このとき、K[X]の多項式g(X)がg(α)をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない。

証明
Kにαを添加した体をK(α)とする。準同型写像
σ:K[X]→K[α]=K(α)
  h(X)→h(α)
の核kerσは準同型定理3.5によりK[X]/kerσ≃K(α)を満たすので、f(X)で生成されている(例4.4参照)。
仮定より、g(α)=0であるから、g(X)はkerσに属する。したがって、g(X)はf(X)で割り切れる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>Kにαを添加した体をK(α)とする。準同型写像
σ:K[X]→K[α]=K(α)
  h(X)→h(α)

「Kにαを添加した体をK(α)」を具体的に言えば、例えば、ℚ[√2]などである。ℚに√2を添加したという事。ここで、例4.4を挙げると、

例4.4
f(X)をℚ[X]のn次の既約多項式とする。αをf(X)=0の一つの根とし、
ℚ[α]={a₀+a₁α+a₂α²+…+an-1α^(n-1)|ai∈ℚ}
なる集合を考えると、ℚ[α]は体になる。
このとき、剰余体ℚ[X]/(f(X))とℚ[α]は同型である。ℚ[X]/(f(X))≃ℚ[α]
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

これにα=√2を代入すると、ℚ[√2]={a+b√2|a,b∈ℚ}になる事が分かるだろう。因みに、添加するαが³√2だったら、ℚ[³√2,³√4]になるという事。
また、σが準同型写像である事は、代入の原理だからである。

定理4.4(代入の原理)
環Lを部分環とするような環とし、Lの元αはRのすべての元と可換とする。R[X]の元f(X),g(X)について、次が成り立つ。
(ⅰ)f(X)+g(X)=ξ(X)
⇒f(α)+g(α)=ξ(α)
(ⅱ)f(X)・g(X)=η(X)
⇒f(α)・g(α)=η(α)

定理4.4は多項式環R[X]の元f(X)に対してf(α)(∈L)を対応させる写像Φが環としての準同型写像であることを意味している。
Φ:R[X]→L
  f(X)→f(α)
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>K[X]/kerσ≃K(α)を満たすので、f(X)で生成されている(例4.4参照)。

例4.4では、確かにℚ[X]/(f(X))≃ℚ[α]となっていて、kerσはf(X)で生成されている。
一応、ちゃんと解説しよう。
K[X]/kerσ≃K(α)の右辺が体(「Kにαを添加した体をK(α)」としたから)より、それと同型な左辺も体。よって、定理4.11より、kerσは既約多項式で生成されるイデアルである。

定理4.11
K[X]を体K上の多項式環で、f(X)∈K[X]とするとき、つぎの5つの命題は同値である。
(1)f(X)は既約多項式である。
(2)(f(X))=f(X)K[X]は素イデアルである。
(3)(f(X))=f(X)K[X]は極大イデアルである。
(4)K[X]/(f(X))は整域である。
(5)K[X]/(f(X))は体である。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

(1)と(5)より。

また、「K[X]/kerσ≃K(α)を満たすので、f(X)で生成されている」事を厳密に証明してみよう。
αはf(X)の根より、f(α)=0
よって、代入の原理より、σ(f(X))=0
よって、kerf(kerσ)の性質より、
f(X)∈kerσ
∴(f(X))⊂kerσ(因みに、kerσはイデアルである。)

定理3.2
fをRからR'への環の準同型写像とし、0_R'をR'の零元とすると
f^-1(0_R')={x|x∈R,f(x)=0_R'}
はRのイデアルである。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定義3.3
定理3.2の環Rのイデアルf^-1(0_R')を準同型写像fの核という。
 環の準同型写像fの核は加法群の準同型写像としての核と同じであるから、加法群の場合と同じ記号kerfを用いて表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

ところで、f(X)は既約多項式より、定理4.11により、(f(X))は極大イデアルである。
これと(f(X))⊂kerσより、(f(X))=kerσである。(kerσ≠K[X]より)
よって、「kerσはf(X)で生成されている」事が示された。

>仮定より、g(α)=0であるから、g(X)はkerσに属する。したがって、g(X)はf(X)で割り切れる。

σ(g(X))=g(α)=0より、g(X)∈kerσ
これに(f(X))=kerσを代入すると、
g(X)∈(f(X)) ∴f(X)|g(X)
つまり、g(X)はf(X)で割り切れる。

念のため、上の「kerσ≠K[X]」の理由は、σは準同型写像だからσ(1)=1≠0でkerσには元1がないのでK[X]全体ではないから。

定義3.1
R,R'を環とし、fをRからR'への写像とする。任意のa,b∈Rに対して
f(a+b)=f(a)+f(b)
f(a・b)=f(a)・f(b)
f(1_R)=1_R'
が満たされているとき、fをRからR'への環の準同型写像であるという。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

もっとも、σは代入の原理なので、σ(1)=1に決まってますが。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/9 16:17 (No.1386023)削除
問題
下図で、∠APB=30°,∠PAC=60°,弧AB+弧CD=(2/3)円周 である。
(1)弧CE:弧EDを求めなさい。
(2)AQ=6,QC=1のとき、PDの長さを求めなさい。
(03 立教新座)

図の解説:円の上部に水平の弦ADを弧ADの中心角が120°弱ぐらいに引き、円周上に∠CAD=60°となる点Cを取る。また、ADの延長上の点Pに対して弧AC上の点Bが∠BPA=30°となるように点B,Pを取る。ただし、BPとACの交点をQとして、AQ:QC=6:1になるように取るのである。

(2)は別解でした。

おまけ:
https://s.awa.fm/track/89cf54192f5ce2318d45

https://note.com/hisatune/n/n94fbd4377082(バカバカしい。)
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/10 08:00削除
問題
下図で、∠APB=30°,∠PAC=60°,弧AB+弧CD=(2/3)円周 である。
(1)弧CE:弧EDを求めなさい。
(2)AQ=6,QC=1のとき、PDの長さを求めなさい。
(03 立教新座)

図の解説:円の上部に水平の弦ADを弧ADの中心角が120°弱ぐらいに引き、円周上に∠CAD=60°となる点Cを取る。また、ADの延長上の点Pに対して弧AC上の点Bが∠BPA=30°となるように点B,Pを取る。ただし、BPとACの交点をQとして、AQ:QC=6:1になるように取るのである。

模範解答
(1)弧AB+弧CD=(2/3)円周 より、
∠ADB+∠DAC=180°×(2/3)=120°
∴∠ADB=120°-∠DAC=60°
∴∠DBE=∠ADB-∠DPB=30°
∴弧CE:弧ED=(60°-30°):30°=1:1
(2)(1)より、△AFD,△BCFはともに正三角形で、△DBPは二等辺三角形。
∴PD=BD=BF+FD=CF+FA=1+6=7
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

読めば分かるので、解説は省略。
(2)のアレンジ((1)を使わない場合)
弧AB+弧CD=(2/3)円周 より残りの、
弧AD+弧BC=(1/3)円周
を考えると、アルハゼンの定理より、
∠AFD=弧ADの円周角+弧BCの円周角
=(1/3)円周の円周角=60°
よって、△FADは2つの角が60°より正三角形より∠ADF=60°
よって、△DBFの内対角の和より、∠DBP=60°-30°=30°
よって、△DBPは二等辺三角形。以後同じ。

(2)の私の解法
△APQは1:2:√3の直角三角形でAQ=6より、AP=12,PQ=6√3 
また、AEを結ぶと、(1)より∠CAE=30°で△EAQと△CBQも1:2:√3の直角三角形。∴BQ=√3,QE=6/√3=2√3
∴PB=PQ+BQ=6√3+√3=7√3
また、PE=PQ-QE=6√3-2√3=4√3 よって、方べきの定理を使うと、
PD・PA=PE・PBより、
PD・12=4√3・7√3
∴PD=7

おまけ:
「14:03彼らは、玉座の前、また四つの生き物と長老たちの前で、新しい歌のたぐいをうたった。この歌は、地上から贖われた十四万四千人の者たちのほかは、覚えることができなかった。 14:04彼らは、女に触れて身を汚したことのない者である。彼らは童貞だからである。この者たちは、小羊の行くところへは、どこへでも従って行く。この者たちは、神と小羊に献げられる初穂として、人々の中から贖われた者たちで、 14:05その口には偽りがなく、とがめられるところのない者たちである。」
「ヨハネの黙示録」第14章3節~5節(新共同訳)
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/6 22:07 (No.1384540)削除
問題
1辺が6の正方形ABCDの内部に正三角形ECD,FDA,GAB,HBCがあり、それぞれの交点を考えると、中央に八角形が出来る。その面積を求めて下さい。

2000年の徳島文理高校の入試問題だそうです。因みに、私は別解でした。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11234625449.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/8 08:01削除
問題
1辺が6の正方形ABCDの内部に正三角形ECD,FDA,GAB,HBCがあり、それぞれの交点を考えると、中央に八角形が出来る。その面積を求めて下さい。

模範解答
右図のようになって(注:正方形の中心をO,ADの中点をM,AGとDEの交点をPとすると点PはOM上にある。また、AGとCHの交点をQとすると点QはOD上にある。そして、QからOPに下ろした垂線の足をRとした図で、∠DOM=45°,∠PDM=30°,∠OPQ=60°)、
PR=aとおくと、QR=OR=√3aであるから、△OPQ=(OP×QR)/2
={(3+√3)/2}a²・・・①
ところで、OP=OM-PM=3-√3で、これが(√3+1)aであるから、
a=(3-√3)/(√3+1)=2√3-3
よって、求める面積は、
8×①=8×[{(3+√3)/2}×(2√3-3)²]
=12(9-5√3)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
要は、中央の八角形の1/8の△OPQの面積を求める作戦である。今までの類題の模範解答も皆同じ戦法である。ただし、初めの問題の模範解答だけ(1)と(2)の誘導があるからもっとエレガントな解法であるが。だから、この手の問題の定石はこの手法という事である。念のため、私の解法は受験用じゃないので、適当だが。

正方形の中心をO,AGとDEの交点をP,AGとCHの交点をQとし、OPの延長とADとの交点をMとすると、点MはADの中点で対称性より点HはOM上にある。また、OQの延長は点Dに達し、△ODMは直角二等辺三角形になる。
∴∠DOM=45°
また、△GABは正三角形より∠BAG=60°また、対称性よりAB∥PO よって、同位角より、∠OPQ=∠BAG=60°
ここで、QからOPに垂線を下ろしその足をRとすると、△QPRは1:2:√3の直角三角形になり、△QORは直角二等辺三角形になる。
よって、PR=aと置くと、QR=OR=√3a ∴OP=a+√3a=(1+√3)a———①
また、△ODMが直角二等辺三角形よりOM=3で、△PDMが1:2:√3の直角三角形より、PM=3/√3=√3
∴OP=OM-PM=3-√3———②
①,②より、(1+√3)a=3-√3
∴a=(3-√3)/(√3+1)
=(3-√3)(√3-1)/2
=(3√3-3-3+√3)/2
=(4√3-6)/2=2√3-3———ア
また、△OPQ=OP×QR×(1/2)
=(1+√3)a×√3a×(1/2)
=(3+√3)a²/2———イ
イをアに代入すると、
△OPQ=(3+√3)(2√3-3)²/2
=(3+√3)(21-12√3)/2
よって、求める面積はこの8倍で、
S=4(3+√3)(21-12√3)
=4(63-36√3+21√3-36)
=4(27-15√3)
=12(9-5√3)

私の解法は次回。

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%AD%94%E5%A5%B3%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC-%E3%82%B7%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B8%8D%E7%A9%8F%E3%81%AA%E4%BA%88%E8%A8%80/ss-BB1oxHMK?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=fd7e31a4c1704480a29d9ba4bc18d017&ei=33#image=20
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/9 07:58削除
問題
1辺が6の正方形ABCDの内部に正三角形ECD,FDA,GAB,HBCがあり、それぞれの交点を考えると、中央に八角形が出来る。その面積を求めて下さい。

私の解法
AFとDEの交点をPとすると、対称性から中央に正方形が出来るので、∠APD=90°
また、△ECDが正三角形より、∠PDA=30°よって、△PADは1:2:√3の直角三角形である。
∴AP=AD/2=3,DE=3√3 
∴△PAD=3×3√3×(1/2)=9√3/2
ところで、対称性より、中央の正方形は正方形ABCDから△PADと合同な4つの三角形を引いたものである。
∴中央の正方形=36-18√3
よって、中央の正方形の1辺の長さをlとすると、l=√(36-18√3)
ここで、目的の八角形に注目すると、対称性から中央の正方形から合同な小さな直角三角形を引いたものである事が分かり、さらにAGとBHの交点を1つの頂点とした先の正方形と合同な正方形に注目すると、中央の正方形の1辺の長さはその小さな直角三角形の3辺の長さの和である事が分かる。そして、その小さな直角三角形が30°,60°,90°の直角三角形である事はすぐ分かる。
よって、a+2a+√3a=√(36-18√3)が成り立つ。
∴a(3+√3)=√(36-18√3)
=3√(4-2√3)=3√(√3-1)²
=3(√3-1)
∴a=3(√3-1)/(3+√3)
=√3(√3-1)/(√3+1)
=√3(√3-1)²/2
=√3(4-2√3)/2
=√3(2-√3)=2√3-3
∴a=2√3-3
∴a²=(2√3-3)²=21-12√3———①
また、求める面積をSとすると、
S=36-18√3-a×√3a×(1/2)×4=36-18√3-2√3a²———②
①を②に代入すると、
S=36-18√3-2√3(21-12√3)
=36-18√3-42√3+72
=108-60√3
=12(9-5√3)

おまけ:
詩百篇第1巻4番
世界に一人の君主が産み出されるが、
その平穏と生涯は長くはないだろう。
そのとき釣り舟は失われ、
最大の損害に見舞われるだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1129.html

https://www.jstage.jst.go.jp/article/bellf/33/0/33_51/_article/-char/ja(三島由紀夫が世話役か。)
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/7 11:42 (No.1384793)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理6.5
Kを有限体,f(X)を多項式環K[X]に属するモニックな多項式でdegf(X)>0とする。このときf(X)が、その中では1次式の積に分解するようなKの拡大体Lが存在する。

証明
f(X)の次数nに関する帰納法で証明する。
n=1あればf(X)=X-a(a∈K)となるから定理は、当然、正しい。
次数がn-1の多項式に対して定理は正しいと仮定する。
(ⅰ)f(X)が既約であれば補題1により、f(X)の根αを含むKの拡大体L'が存在する。L'[X]において、f(X)をX-αで割れば、定理4.5の系より
f(X)=(X-α)g(X),g(X)∈L'[X]
でなければならない。g(X)の次数はn-1であるから、帰納法の仮定により、L'の拡大体Lで、L[X]においてはg(X)が1次式の積に分解するような体Lが存在する。したがって、f(X)はL[X]で1次式の積に分解する。
(ⅱ)f(X)が可約であれば、f(X)の既約因子の1つをf₁(X)とする。f₁(X)に対して、補題1を適用すれば
f₁(X)=(X-α)g(X),α∈L',g(X)∈L'[X]
を満たすKの拡大体L'の存在が証明される。この場合も帰納法の仮定により定理は正しい。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定理4.5の系(因数定理)
f(X)∈K[X],α∈Kとする。このとき、f(α)=0であるための必要十分条件は、ある多項式g(X)∈K[X]が存在して、
f(X)=(X-α)g(X)
と表されることである。

補題1
Kを有限体,f(X)を多項式環K[X]に属する既約多項式とする。そのとき、環L=K[X]/(f(X))はKの拡大体であり、Xの剰余類 |Xはf(X)のLにおける根である。

適当に分かり易く解説して下さい。数学的帰納法さえ分かれば中学3年生にも分かるように話して下さい。
因みに、数学的帰納法とは、例えば、
1+2+3+…+nと1~nまで足すと、n(n+1)/2になるという等式が正しいという事を証明したい時に便利な証明法なのである。
つまり、1+2+3+…+n=n(n+1)/2
意味は分からなくても証明法だけ理解すれば良い。
(ⅰ)n=1の時に正しい事を確認する。
左辺=1,右辺=1×2÷2=1で左辺=右辺で正しい。
(ⅱ)n=2~n-1の場合に全て正しい(上の等式が成り立つ)と仮定して、nの場合(n=nの場合)も正しい(上の等式が成り立つ)事を証明出来れば、上の等式は正しいという事が証明されるのである。(理屈は簡単なのだが、アンテナの方向が合っていない人には中々理解出来ないので省略する。(心を開いている人なら)ちゃんと話せば絶対に分かる。)
n-1の時に正しいと仮定すると、
1+2+3+…+(n-1)
つまり、1+2+3+…+n=n(n+1)/2のnをn-1にすれば良いという事である。
よって、1+2+3+…+(n-1)=(n-1){(n-1)+1}/2=(n-1)n/2
よって、1+2+3+…+(n-1)=n(n-1)/2
これを使って、nの時も正しいと証明すれば良いという事である。((ⅱ)の内容は。)
そこで、1+2+3+…+(n-1)=n(n-1)/2
この両辺にnを加えると、
1+2+3+…+(n-1)+n=n(n-1)/2+n
よって、左辺は1+2+3+…+n
右辺は、n(n-1)/2+n={n(n-1)+2n}/2
=(n²+n)/2=n(n+1)/2
よって、1+2+3+…+n=n(n+1)/2
nの時もこの等式が成り立つので、数学的帰納法によってこの等式は正しい事が証明されたのである。
という、非常に便利な証明法なのである。およそ、数学的とは思えないのではないだろうか。普通だったら、数式をこねくり回してようやく等式である事を証明する訳だから。念のため、上の等式は数式を使ってもちゃんと証明出来る。理科の実験みたいな証明法と考えれば良いだろう。帰納法的とはそういう意味である。ただし、数学なので完璧な論理的な証明法である。
例えば、三角形の内角の和が180°である事の証明法は、数学的には平行線を引き錯角や同位角を使って論理的に証明するが、理科の実験的にも証明出来る。10個ぐらいノートに色んな三角形(鋭角三角形や鈍角三角形など)を定規で描いて切り取る。そして、さらに3つの角の部分を切り取り、図的に合わせると、ちょうど一直線になるはずである。これを10個ぐらいやって全て180°が確認出来れば、帰納法的証明という訳である。
念のため、数学的帰納法とは次元が違うので注意が必要である。数学的帰納法は論理的な証明法(演繹法)だが、帰納法は実験的な証明法である。(今回、検索していないので自分で裏を取って下さい。)

>理屈は簡単なのだが、アンテナの方向が合っていない人には中々理解出来ないので省略する。

例えば、上に(ⅱ)でn=5の時に正しいと仮定してn=6の時に正しいと証明出来たとする。すると、n=4の時に正しいと仮定してn=5の時に正しいと証明出来れば、n=6の時も正しいと証明出来るという事である。ドミノ倒しみたいな話なのだが、アンテナの方向が合っていない人は無理をしない方が良い。決して、頭が悪いから理解できない訳ではないのだから。
結局、n=kの時に成り立つと仮定してn=k+1の時に成り立つと証明出来て、1つずつ前に戻って、最終的にn=1の時に成り立つ事を証明出来れば、ドミノ倒し的に全てのnで成り立つ事が証明できるという整数問題限定の便利な証明法という事である。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/7 14:21削除
解説
>定理6.5
Kを有限体,f(X)を多項式環K[X]に属するモニックな多項式でdegf(X)>0とする。このときf(X)が、その中では1次式の積に分解するようなKの拡大体Lが存在する。

問題の意味は、まず、Kは有限体に限らずに解説する。例えば、Kを有理数体ℚとして、
f(X)=X²+X+1とすると、
X²+X+1=0の解はX=(-1±√3i)/2なので、f(X)=[X-{(-1+√3i)/2}][X-{(-1-√3i)/2}]
と因数分解出来、(-1±√3i)/2は複素数体ℂの元なのでℚの拡大体である。
つまり、当たり前な話なのである。
例えば、f(X)=X²+X-1とすると、
X²+X-1=0の解はX=(-1±√5)/2なので、f(X)=[X-{(-1+√5)/2}][X-{(-1-√5)/2}]
と因数分解出来、(-1±√5)/2は実数体ℝの元なのでℚの拡大体となりOK。
「1次式の積に分解するようなKの拡大体Lが存在する」事がイメージ出来るだろう。
因みに、モニックとは最高次の係数が1である事である。

「多項式f(X)の最高次の係数が1のとき、f(X)をモニックな多項式という。」
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

また、degは次数である。

定義4.1
Rを可換環とする。Rとは関係ない文字XをR上の不定元(あるいは変数)という。R上のXの多項式とは
f(X)=anX^n+an-1X^(n-1)+…+a₁X+a₀(ai∈R)
の形の式のことであるとする。an≠0のとき、f(X)はn次の多項式である。また、nをf(X)の次数といいn=degf(X)で表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>n=1あればf(X)=X-a(a∈K)となるから定理は、当然、正しい。

n=1の場合は1次式なので因数分解する必要もない場合で、具体例で考えると、
f(X)=X-a(a∈ℚ⊂ℂ)なので、拡大体が存在するという事である。

>f(X)が既約であれば補題1により、f(X)の根αを含むKの拡大体L'が存在する。

補題1
Kを有限体,f(X)を多項式環K[X]に属する既約多項式とする。そのとき、環L=K[X]/(f(X))はKの拡大体であり、Xの剰余類 |Xはf(X)のLにおける根である。

まずは、f(X)が既約多項式の場合を証明するという訳である。補題1により拡大体L'が存在する事は分かるだろう。また、|X=αである。(「Xの剰余類 |Xはf(X)のLにおける根」だから。)
よって、「f(X)の根αを含むKの拡大体L'が存在する」という事なのだが、あまりピンと来ない人のために、ここでもKをℚにして具体的に考える。

例3.5
有理数体ℚ上の1変数の多項式環ℚ[X]において、多項式X²-2によって生成されたイデアル(X²-2)による剰余環ℚ[X]/(X²-2)と体ℚ[√2]は環として同型である。

イデアル(X²-2)はX²-2の倍数の集合と考えて貰って良い。そして、剰余環ℚ[X]/(X²-2)は任意の多項式f(X)をX²-2で割った余りの集合である。X²-2で割った余りなので、aX+b(a,b∈ℚ)で表される。
つまり、ℚ[√2]={a+b√2|a,b∈ℚ}と同型である事は自明である。また、√2がX²-2の根である事から、「f(X)の根αを含むKの拡大体L'が存在する」事がイメージ出来るだろう。
念のため、ここでは、ℚ[√2]がℚの拡大体という事。

>L'[X]において、f(X)をX-αで割れば、定理4.5の系より
f(X)=(X-α)g(X),g(X)∈L'[X]
でなければならない。

定理4.5の系(因数定理)
f(X)∈K[X],α∈Kとする。このとき、f(α)=0であるための必要十分条件は、ある多項式g(X)∈K[X]が存在して、
f(X)=(X-α)g(X)
と表されることである。

要は、αはf(X)の根なので、X-αで割れば割り切れ、f(X)∈L'[X]よりX-α∈L'[Ⅹ]で割った商g(X)もg(Ⅹ)∈L'[X]という事である。(念のため、α∈L'だからX-α∈L'[X]である。)

>g(X)の次数はn-1であるから、帰納法の仮定により、L'の拡大体Lで、L[X]においてはg(X)が1次式の積に分解するような体Lが存在する。

上で「f(X)=(X-α)g(X),g(X)∈L'[X]」となり、f(X)がn次式なので、g(X)はn-1次式である。よって、数学的帰納法の仮定により、g(X)は1次式に分解されそのような体Lが存在するという事である。(「そのような」とはL'の拡大体という事。)

>したがって、f(X)はL[X]で1次式の積に分解する。

上の「f(X)=(X-α)g(X),g(X)∈L'[X]」で、g(X)がn-1個の1次式に分解されるので、(X-α)をかけたf(X)がn個の1次式に分解され、そのような体Lが存在するという事である。

>(ⅱ)f(X)が可約であれば、f(X)の既約因子の1つをf₁(X)とする。f₁(X)に対して、補題1を適用すれば
f₁(X)=(X-α)g(X),α∈L',g(X)∈L'[X]
を満たすKの拡大体L'の存在が証明される。

(ⅰ)は既約の場合に定理が成り立つ事を証明し、可約は既約多項式の積なので、成り立つ事は自明である。ただし、既約因子によって、具体例ではℝやℂに分かれるだろうが、成り立つ事は間違いない。念のため、証明は有限体での証明である。

前言撤回、根性がある中学生にしか理解出来ないだろう。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/5 13:09 (No.1383806)削除
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/5 16:22削除
余興的問題
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E5%9B%B3%E5%BD%A2%E5%95%8F%E9%A1%8C-vol-1071-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%88-%E5%85%A83%E5%95%8F/ar-AA1yj3XV?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=491cd6d729714ce2a7953cf8326e9eac&ei=6

この第3問は、円に外接する四角形の向かい合う二辺の和は等しいという定理https://manabitimes.jp/math/819を使えば一発ですが、それを使わない別解を作って下さい。

回答
台形に左上の頂点から反時計回りにA~Dと振り、内接円の中心をOとする。
ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△DHCは8,15,17の原始ピタゴラス数の直角三角形になる。
また、AD=xと置くと、BC=x+8
今、BAの延長とCDの延長との交点をEとすると、△EAD∽△EHCより、EA=(15/8)x
∴EB=(15/8)x+15
ところで、OA,OBは∠A,∠Bの二等分線より、△OABは直角二等辺三角形である。よって、半径は、15/2cmである。
また、BC=x+8
∴△EBC={(15/8)x+15}×(x+8)×(1/2)———①
また、△EBC={(15/8)x+15}×(15/2)×(1/2)+(x+8)×(15/2)×(1/2)+{(17/8)x+17)×(15/2)×(1/2)———②
①,②より、
{(15/8)x+15}×(x+8)×(1/2)
={(15/8)x+15}×(15/2)×(1/2)+(x+8)×(15/2)×(1/2)+{(17/8)x+17)×(15/2)×(1/2)
∴{(15/8)x+15}×(x+8)
={(15/8)x+15}×(15/2)+(x+8)×(15/2)+{(17/8)x+17)×(15/2)
∴(15/8)x²+30x+120
=(15²/2)(x/8+1)+(15/2)(x+8)+(255/2)(x/8+1)
この両辺を16倍すると、
30x²+480x+1920
=225(x+8)+120(x+8)+255(x+8)
=225x+1800+120x+960+255x+2040
∴30x²-120x-2880=0
∴x²-4x-96=0
∴(x+8)(x-12)=0 ∴x=-8,12
x>0より、x=12 ∴AB=12cm
∴BC=x+8=20cm
∴台形ABCD=(12+20)×15×(1/2)
=16×15=240cm²

もっとも簡単に出来ますね。うっかりしました。次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/7 08:03削除
問題
∠A=∠B=∠R(直角),AB=15cm,DC=17cmの円に外接する台形ABCDの面積を求めて下さい。
引用元:https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E5%9B%B3%E5%BD%A2%E5%95%8F%E9%A1%8C-vol-1071-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%88-%E5%85%A83%E5%95%8F/ar-AA1yj3XV?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=491cd6d729714ce2a7953cf8326e9eac&ei=6(第3問)

解法1
円に外接する四角形の性質より、
AD+BC=AB+DC=15+17=32cm
よって、台形の面積をSとすると、
S=32×15÷2=240cm²

解法2
DからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△DHCは8,15,17の原始ピタゴラス数の直角三角形になり、HC=8cm
ここで、AD=xと置くと、BC=x+8
∴台形ABCD={x+(x+8)}×15×(1/2)=15(x+4)———①
また、内接円の中心をOとすると、OA,OBは∠A,∠Bの二等分線より、△OABは直角二等辺三角形になり、ABと円との接点をTとすると、OT⊥ABで点TはABの中点になる。
つまり、円の半径は、r=15/2cmである。
∴台形ABCD=△OAB+△OBC+△OCD+△ODA=15r/2+(x+8)r/2+17r/2+xr/2
=(r/2)(15+x+8+17+x)
=(r/2)(2x+40)=r(x+20)
これにr=15/2を代入すると、
台形ABCD=(15/2)(x+20)———②
①,②より、
15(x+4)=(15/2)(x+20)
∴2(x+4)=x+20
∴x=12 
これを①に代入すると、
台形ABCD=15・16=240cm²

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11939755641.html
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/6 12:00 (No.1384267)削除
次の文章を完全解説して下さい。

命題(3.1.7)
Vを数体K上の線型空間,a₁,…,an∈Vとする。
(ⅰ)ただ一つの元a₁∈Vに対しては
a₁が線型独立⇔a₁≠0
(ⅱ)a₁,…,an(n≧2)が線型独立⇔a₁,…,an-1が線型独立でan∉Ka₁+…Kan-1
(ⅲ)a₁,…,an(n≧2)が線型従属⇔a₁,…,anの中の少なくとも一つたとえばakがKa₁+…+Kak-1+Kak+1+…+Kanに属する。

証明
(ⅰ)定義より明らか。
(ⅱ)(⇒)a₁,…,anが線型独立とする。このとき、その一部分a₁,…,an-1が線型独立というのはすでに見た。いま、仮りにan∈Ka₁+…+Kan-1であったとすると、anは線型結合an=c₁a₁+…+cn-1an-1と書けるが、これを書き直して
c₁a₁+…+cn-1an-1+(-1)an=0
と書いてみると、-1≠0であるから、これはa₁,…,an-1,anが線型従属であることを意味し、はじめのa₁,…,anの線型独立性に矛盾する。
(⇐)a₁,…,an-1が線型独立,an∉Ka₁+…+Kan-1とする。証明すべきは
c₁a₁+…+cnan=0ならばc₁=…=cn=0
ということである。まず、cn=0である。なぜなら仮りにcn≠0とすると
an=(-c₁/cn)a₁+…+(-cn-1/cn)an-1∈Ka₁+…+Kan-1
となり、はじめの仮定に反するからである。cn=0だから、上の線型関係は
c₁a₁+…+cn-1an-1=0
となるが、a₁,…,an-1が線型独立であるから、c₁=…=cn-1=0 結局、c₁=…=cn-1=cn=0で、これが証明したいことであった。
(ⅲ)(⇒)a₁,…,anが線型従属であれば、
c₁a₁+…+cnan=0,(c₁,…,cn)≠(0,…,0)
なるc₁,…,cn∈Kが存在する。たとえばck≠0とすると、移項して
ak=(-c₁/ck)a₁+…+(-ck-1/ck)ak-1+(-ck+1/ck)ak+1+…+(-cn/ck)an
∈Ka₁+…+Kak-1+Kak+1+…+Kan
(⇐)は(ⅱ)の(⇒)より生ずる。 (証明終)
「線型代数入門」有馬哲著より

全体を分かり易く解説しても良いが、あまり面白くないので、やりません。具体的には、

>(ⅰ)定義より明らか。

>(⇐)は(ⅱ)の(⇒)より生ずる。

この2ヵ所だけですね。横着しないで解説して下さい。

定義
線型従属の否定を線型独立と言う。すなわち、a₁,a₂,…,akが線型独立とは
“c₁a₁+c₂a₂+…+ckak=0ならば必ずc₁=c₂=…=ck=0”
が成り立つことである。
「線型代数入門」有馬哲著より

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/6 14:00削除
解説
>(ⅰ)定義より明らか。

命題(3.1.7)
Vを数体K上の線型空間,a₁,…,an∈Vとする。
(ⅰ)ただ一つの元a₁∈Vに対しては
a₁が線型独立⇔a₁≠0

証明
まず、a₁が線型独立⇒a₁≠0の証明
a₁が線型独立ならば、

線型独立の定義
線型従属の否定を線型独立と言う。すなわち、a₁,a₂,…,akが線型独立とは
“c₁a₁+c₂a₂+…+ckak=0ならば必ずc₁=c₂=…=ck=0”

定義より、ca₁=0ならば必ずc=0
今、a₁=0とすると、cは0以外でもca₁=0となる。よって、必ずc=0に矛盾する。
よって、背理法によりa₁≠0である。
つまり、a₁が線型独立⇒a₁≠0———①
次に、a₁≠0⇒a₁が線型独立の証明
a₁≠0ならば、ca₁=0とするとc=0である。よって、定義よりa₁は線型独立である。
つまり、a₁≠0⇒a₁が線型独立———②
①,②より、
a₁が線型独立⇒a₁≠0
よって、示された。

>(⇐)は(ⅱ)の(⇒)より生ずる。

(ⅲ)a₁,…,an(n≧2)が線型従属⇔a₁,…,anの中の少なくとも一つたとえばakがKa₁+…+Kak-1+Kak+1+…+Kanに属する。

から、

a₁,…,anの中の少なくとも一つたとえばakがKa₁+…+Kak-1+Kak+1+…+Kanに属するならばa₁,…,an(n≧2)が線型従属
を証明する。

証明
ak∈Ka₁+…+Kak-1+Kak+1+…+Kanより、akは、
ak=c₁a₁+…+ck-1ak-1+ck+1ak+1+…+cnanと書ける。
∴c₁a₁+…+ck-1ak-1+(-1)ak+ck+1ak+1+…+cnan=0
よって、少なくとも1個0でないものがあるので、a₁,…,anは線型従属である。
よって、示された。

線型従属の定義
a₁,a₂,…,akの間に自明でない線型関係が存在するとき、言い換えれば
c₁a₁+c₂a₂+…+ckak=0(c₁,c₂,…,ck)≠(0,0,…,0)
となるc₁,…,ck∈Kが少なくとも一組存在するとき、a₁,…,akは(K上)線型従属または一次従属であると言う。
「線型代数入門」有馬哲著より

補足
「線型独立の概念は定義の通り代数的に理解するよりほかに仕方がないが、その幾何学的意味を求める人には、次の例は役に立つであろう。

例(3.1.8)
普通の空間E³の一点Oを零元とする実線型空間(E³,O)を考える。三つの点A,B,C∈E³に対し
(ⅰ)Aが線型独立⇔A≠O
(ⅱ)A,Bが線型独立⇔A≠O,かつB∉ℝA
⇔OABが三角形をつくる
(ⅲ)A,B,Cが線型独立⇔A,Bが線型独立,かつC∉ℝA+ℝB⇔OABが三角形をつくり、C∉平面OAB⇔OABCが四面体をつくる
 線型独立の概念は、線型代数学の学習上最大の難所とも言え、初心者には難しい。その定義は明確なのであるが、その意味が容易に把握できない所にその原因がある。しかしこの概念は、今後座標を導入するために欠くべからざる重要なものである。線型独立の理解なくして線型代数学の理解はありえないのであるから、読者は是非この概念を自分のものにしてほしい。」
「線型代数入門」有馬哲著より

初学者はこんなの読んでも分からないと思います。当時は、本気で以心伝心じゃないと理解出来ないんじゃないかと思っていました。因みに、私ならバカでも分かりそうな解説も出来ますが、金にならないのでやりません。本当に「すぐわかる線形代数」石村園子先生には救われました。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/4 19:21 (No.1383405)削除
問題
半径1の円の円周上に反時計回りに8等分点A~Hがあり、A→D→G→B→E→H→C→F→Aと線分で結ばれている。この時、中央の八角形の面積を求めて下さい。

97年の巣鴨高校の入試問題だそうです。解答を見る前に2通りで解いたら、1通り目が模範解答でした。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/5 07:59削除
問題
半径1の円の円周上に反時計回りに8等分点A~Hがあり、A→D→G→B→E→H→C→F→Aと線分で結ばれている。この時、中央の八角形の面積を求めて下さい。

模範解答
図で(注:円の中心をOとしてBGとCHの交点をJ,AFとBGの交点をKとすると、OA,OHはそれぞれ点J,Kを通る。また、JKの延長上にA,Hから下ろした垂線の足をA',H'とし、AからOHに垂線を下ろしその足をIとした図)、△OJKと△OAHの相似比は、
JK:AH=JK:A'H'
=√2:(√2+2)=1:(1+√2)
これと、△OAH=(OH×AI)/2
=(1/2)×1×(1/√2)=1/2√2
より、求める面積は、
8×△OJK=8×[(1/2√2)×{1²/(1+√2)²}]=6√2-8
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>JK:A'H'=√2:(√2+2)

全体図で見ると、点A',H'はそれぞれADとBGの交点,BGとEHの交点であり、AKとHJの交点をLとすると、それはAFとCHの交点でもあり、△LJKも△LHAも直角二等辺三角形である。また、全体図で見ると対称性より、A'J=LJ,LK=H'K(△AA'J≡△ALJ,△HLK≡△HH'Kだから)
よって、直角二等辺三角形の1:√2を利用すると、JK:A'H'=√2:(1+√2+1)
=√2:(√2+2)

>△OAH=(OH×AI)/2
=(1/2)×1×(1/√2)=1/2√2

全体図で見ると、∠AOH=45°なので、△AOIは直角二等辺三角形だから。

ちょっと違うが、私の解法1を紹介しよう。

解法1
AFとBGの交点をI,AFとEHの交点をJとし、円の中心をOとすると、対称性よりOH,OGはそれぞれ点I,Jを通る。
また、対称性よりBH∥CGよりBH∥OG
よって、△IHB∽△IOGで相似比HB:OG ところで、△OHBは直角二等辺三角形より、OH:HB=1:√2 
∴HB:OG=√2:1
∴OI:HI=1:√2
∴OI:OH=1:1+√2
また、△OIJ∽△OHGより相似比は1:1+√2で面積比は1²:(1+√2)²=1:3+2√2
ここで、HからOGに垂線を下ろしその足をKとすると、△HOKは直角二等辺三角形になるので、HK=1/√2
∴△OHG=1×(1/√2)×(1/2)=1/2√2
∴正八角形ABCDEFGH=(1/2√2)×8=4/√2=2√2
よって、求める面積をSとすると、
S=2√2×{1/(3+2√2)}
=2√2/(3+2√2)=2√2(3-2√2)
=6√2-8

求め方は、大分違いましたね。方向性は同じですが。解法2は次回。

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1886746694970474999

「イエスは彼らに言われた、「この世の子らは、めとったり、とついだりするが、かの世にはいって死人からの復活にあずかるにふさわしい者たちは、めとったり、とついだりすることはない。彼らは天使にも等しいものであり、また復活にあずかるゆえに、神の子でもあるので、もう死ぬことはあり得ないからである。」
「ルカによる福音書」第20章34節~36節(口語訳)
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12822692483.html
壊れた扉さん (994klpn6)2025/2/6 07:58削除
問題
半径1の円の円周上に反時計回りに8等分点A~Hがあり、A→D→G→B→E→H→C→F→Aと線分で結ばれている。この時、中央の八角形の面積を求めて下さい。

私の解法2
AFとCH,DGとの交点をそれぞれP,Qとし、AFとBG,EHとの交点をそれぞれR,Sとすると、△PAHは直角二等辺三角形(対称性から中央の四角形は正方形になり∠APH=90°で、対称性よりAP=HPだから)より、
AP:AH=1:√2
また、8等分よりAH=HGで、四角形PQGHは長方形よりPQ=HG よって、AH=PQより、
AP:PQ=1:√2
よって、対称性より、
AP:PQ:QF=1:√2:1———①である。
ところで、八角形ABCDEFGHは正八角形で中央の八角形も対称性から正八角形である。
つまり、PR:RS:SQ=1:√2:1———②である。(念のため、BAの延長とGHの延長との交点とEFの延長とHGの延長との交点を定めて考えると良い。)
ここで、円の中心をOとして、FからOEに垂線を下ろしその足をIとすると、△EOIは直角二等辺三角形になり、OF=1より、OI=FI=1/√2
∴IE=1-1/√2
よって、△EFIで三平方の定理を使うと、
EF=√{(1-1/√2)²+(1/√2)²}
=√(1+1/2-√2+1/2)=√(2-√2)
また、AH=2,∠AFE=90°より△AEFで三平方の定理を使うと、
AF=√{2²-(2-√2)}=√(2+√2)
①を使うと、
PQ={√2/(1+√2+1)}AF
={√2/(2+√2)}・√(2+√2)
=√(2+√2)/(√2+1)
=(√2-1)√(2+√2)
また、②を使うと、
PR={1/(1+√2+1)}PQ
=(√2-1)√(2+√2)/(2+√2)
=(√2-1)(2-√2)√(2+√2)/2
=(2√2-2-2+√2)√(2+√2)/2
=(3√2-4)√(2+√2)/2
よって、中央の正八角形の面積をSとすると、
S=PQ²-(PR²/2)×4=PQ²-2PR²
=(√2-1)²(2+√2)-(3√2-4)²(2+√2)/2
=(3-2√2)(2+√2)-(18+16-24√2)(2+√2)/2
=(3-2√2)(2+√2)-(17-12√2)(2+√2)
=(2+√2)(-14+10√2)
=2(2+√2)(-7+5√2)
=2(-14+10√2-7√2+10)
=2(-4+3√2)
=6√2-8

おまけ:
返信
返信2

Copyright © 数学, All Rights Reserved.