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壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/27 22:24 (No.1357870)削除
問題
関数y=ax²において、xの値が-2から8まで増加するとき、変化の割合は3/2である。この関数のグラフ上の2点A,Bのx座標が、それぞれ、-2と8であるとき、次の問いに答えよ。ただし、a>0であり、Oは原点とする。
(1)aの値を求めよ。
(2)線分AB上に点PをAO=APとなるようにとる。△AOPの面積を求めよ。
(3)△AOBはどんな三角形か。
(4)y軸上に点(0,q)があり、四角形AOBQが円に内接するとき、qの値を求めよ。
(01 慶応女子)

何故か図形編の問題に座標の問題が入っていますが、やりましょう。(2),(3)は別解でした。

おまけ:
元死刑囚の妻が明かす 最期の“意外な言葉”
「今回の取材から、最期の言葉が明らかになった死刑囚がいます。新実智光元死刑囚です。死刑確定後も「事件は救済のためだった」と麻原元死刑囚への信仰を持ち続けていました。
私たちの取材に応じた、新実元死刑囚の妻です。死刑の執行後、受け取った日記には意外な言葉が記されていたと言います。

新実元死刑囚の日記
“もっと別の人生があったんじゃないか。教祖1人をあがめる人生ではなく、自分を信じることが大事だという人生。誰かに全部委ねる、そういう生き方は誤りだった。”

新実元死刑囚の妻
「執行を前に移送されて、環境がガラッと変わって、たぶん本当の自分自身に最期戻ったんだと思います。普通の男の人に戻ったんだと思いましたね。」」
引用元:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4308/
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/28 08:04削除
問題
関数y=ax²において、xの値が-2から8まで増加するとき、変化の割合は3/2である。この関数のグラフ上の2点A,Bのx座標が、それぞれ、-2と8であるとき、次の問いに答えよ。ただし、a>0であり、Oは原点とする。
(1)aの値を求めよ。
(2)線分AB上に点PをAO=APとなるようにとる。△AOPの面積を求めよ。
(3)△AOBはどんな三角形か。
(4)y軸上に点(0,q)があり、四角形AOBQが円に内接するとき、qの値を求めよ。
(01 慶応女子)

模範解答
(1)変化の割合の条件から、
a(-2+8)=3/2
∴a=1/4
(2)△AOP=△AOB×(AP/AB)・・・①
直線ABの切片は、(-1/4)×(-2)×8=4
また、A(-2,1),B(8,16)であるから、
AB=√{(8+2)²+(16-1)²}=5√(2²+3²)=5√13
AP=AO=√(2²+1²)=√5
∴①={(8+2)×4/2}×(√5/5√13)
=4√65/13
(3)OA,OBの傾きは、それぞれ、-1/2,2であり、(-1/2)×2=-1であるから、
OA⊥OB よって、△AOBは、∠AOB=90°の直角三角形である。
(4)四角形AOBQが円に内接するとき、(3)より、∠AQB=90°
∴{(1-q)/(-2)}×{(16-q)/8}=-1
∴q²-17q=0
q≠0より、q=17
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>変化の割合の条件から、
a(-2+8)=3/2

これは放物線上の2点間の傾きの公式を使っている。y=ax²上の2点P,Qのx座標をそれぞれx=p,qとすると、傾きm=a(p+q)で求められる。
よって、3/2=a(-2+8)という事。
(因みに、私はこんなものは暗記していない。)

>直線ABの切片は、(-1/4)×(-2)×8=4

これも公式だが、この参考書の初めにも載っていない。
放物線y=ax²上の2点P,Qのx座標をそれぞれx=p,qとすると2点を結ぶ直線のy切片nは、n=-apqで求められる。
よって、-(1/4)×(-2)×8という事。(即興で作ったので裏を取っていない。)

続きは、まぁ、簡単なので省略。また、(2)と(3)の別解は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/29 07:57削除
問題
関数y=ax²において、xの値が-2から8まで増加するとき、変化の割合は3/2である。この関数のグラフ上の2点A,Bのx座標が、それぞれ、-2と8であるとき、次の問いに答えよ。ただし、a>0であり、Oは原点とする。
(1)aの値を求めよ。
(2)線分AB上に点PをAO=APとなるようにとる。△AOPの面積を求めよ。
(3)△AOBはどんな三角形か。
(4)y軸上に点(0,q)があり、四角形AOBQが円に内接するとき、qの値を求めよ。
(01 慶応女子)

私の解答
(1)y=ax²にx=-2を代入すると、y=4a,x=8を代入すると、y=64a
∴A(-2,4a),B(8,64a)
よって、平均変化率は、
(64a-4a)/(8-(-2))=3/2が成り立つ。
∴6a=3/2 ∴a=1/4
(2)よって、点A,Bの座標は、
A(-2,1),B(8,16)
また、点Aからx軸と平行な直線を引き、点Pからy軸と平行な直線を引き、その交点をHとすると、直線の傾きよりAH:PH=2:3なので、AH=2m,PH=3mと置く。
また、△PAHで三平方の定理を使うと、
AP²=(2m)²+(3m)²=13m²———①
また、条件より、AP=AO
∴AP²=AO²=(-2)²+1²=5———②
①,②より、13m²=5 ∴m²=5/13
m>0より、m=√(5/13)=√65/13
ところで、P(-2+2m,1+3m)より、
P(-2+2√65/13,1+3√65/13)
=P((-26+2√65)/13,(13+3√65)/13)
ここで、座標上の三角形の面積の公式https://mathwords.net/x1y2hikux2y1を使うと、
△AOP=(1/2)|(-2){(13+3√65)/13}-1{(-26+2√65)/13}|
=(1/2)|(-8√65)/13|
=4√65/13
因みに、この公式は「高校への数学 日日のハイレベル演習」の公式集に「発展事項」として載っているので受験で使って良いかどうかは微妙です。(15°,75°,90°の直角三角形の三辺比も同様。)
(3)アバウトな図を描いても明らかに∠AOBが直角臭いので、三平方の定理に当てはめてみた。
OA=√5,OB=√(8²+16²)=8√5
AB=√{(8+2)²+(16-1)²}=√(100+225)=√325=5√13
∴OA²+OB²=5+320=325=AB²
よって、三平方の定理の逆により、△AOBは∠AOBが直角の直角三角形である。
(4)は模範解答と同じだったので省略。

これだけじゃ面白くないので、こちらの問題https://www.excite.co.jp/news/article/E1735189591375/の∠xを求めた後に∠BAxの角度を求めて下さい。

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E4%BD%B3%E5%AD%90%E3%81%95%E3%81%BE30%E6%AD%B3%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5-%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E5%A7%BF%E3%82%92%E5%85%AC%E9%96%8B/ar-AA1wCrtp?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=28a13da060be4d72b5ce6edb93808f97&ei=24
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/30 07:59削除
問題
正方形ABCDの内部にBCを1辺とした正三角形EBCを描き、DEの延長上に∠FBA=40°となる点Fを取る。この時、
(1)∠EFBの角度を求めて下さい。
(2)∠FABの角度を求めて下さい。
アイデア引用元:https://www.excite.co.jp/news/article/E1735189591375/#goog_rewarded

解答
(1)正方形よりCD=CB———①
正三角形よりCB=CE———②
①,②より、CD=CE
また、∠DCE=90°-60°=30°
よって、△CDEは頂角が30°の二等辺三角形より、∠CED=75°
∴∠FEB=180°-60°-75°=45°また、正方形と正三角形の対称性より、∠ABE=∠DCE=30°
∴∠FBE=40°+30°=70°
よって、△EFBの内角の和より、
∠EFB=180°-45°-70°=65°
(2)△CDEは頂角が30°の二等辺三角形より、正方形の1辺の長さを4とすると、15°,75°,90°の直角三角形の三辺比
√6-√2:√6+√2:4によって、
DE=2(√6-√2)となる。
また、∠FEB=45°より、BからEFに垂線を下ろしその足をHとすると、△BEHは直角二等辺三角形になる。
∴EH=BH=EB/√2=4/√2=2√2
∴DH=2(√6-√2)+2√2=2√6
また、∠FBE=70°,∠HBE=45°より、∠FBH=70°-45°=25°
∴tan25°=FH/BH=FH/2√2
∴FH=2√2tan25°
∴FD=DH+FH=2√6+2√2tan25°
ここで、FからDAの延長上に垂線を下ろしその足をIとすると、∠EDA=90°-75°=15°より、△FDIは15°,75°,90°の直角三角形になる。
∴DI={(√6+√2)/4}FD
={(√6+√2)/4}(2√6+2√2tan25°)
=√6(√6+√2)/2+{√2(√6+√2)/2}tan25°
=(3+√3)+(√3+1)tan25°
∴AI=(3+√3)+(√3+1)tan25°-4
=√3-1+(√3+1)tan25°
FI={(√6-√2)/4}FD
={(√6-√2)/4}(2√6+2√2tan25°)
=√6(√6-√2)/2+{√2(√6-√2)/2}tan25°
=(3-√3)+(√3-1)tan25°
今、FからABに垂線を下ろしその足をJとすると、四角形IFJAは長方形になるので、
FJ=AI=√3-1+(√3+1)tan25°———ア
AJ=FI=(3-√3)+(√3-1)tan25°———イ
∴∠FAB=∠FAJ=Arctan(FJ/AJ)———☆
FJ/AJ={√3-1+(√3+1)tan25°}/{(3-√3)+(√3-1)tan25°}
=(0.7320508+1.2739762)/(1.2679492+0.3413609)
=2.006027/1.6093101=1.2465136
∴FJ/AJ=1.2465136———☆☆
☆☆を☆に代入すると、
∠FAB=Arctan(1.2465136)=51.262105°
よって、答えは、約51.2°

ちょっと面白い数学の話。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11041647258.html

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/28 20:19 (No.1358498)削除
面白いものを見つけたので紹介させて頂こう。https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/2422
ピタゴラスの定理の新証明か?

参考資料
高校生が見つけた証明
永遠の高みに立つ定理に、いまだに新しい証明法が見つかるのは素晴らしいことです。その中から、もう新しいとは言えないかもしれませんが、かれこれ60年ほど前にアメリカの高校生が見つけた証明法を紹介しましょう。相似三角形と、きっと学校で習ったばかりの因数分解を使いました。
 直角三角形ABC(∠C=90°)においてBAの延長上にAC=ADになるような点Dを取り、線分AB上にAC=AEとなるような点Eを取ります。CとD,CとEを線分で結びます。するとAC=AD=AEですからC,D,EはAを中心とする円周上にあります。DEは直径になっているので、∠DCE=90°です。∠ACB=90°ですから、∠ACD=∠BCE(=∠BCD-90°)が成り立ちます。すると三角形BCEと三角形BDCは、∠Bが共通でもう一つの角が等しいので相似になります。したがって、BE:BC=BC:BDとなります。ゆえにBC²=BD・BE
ですね。ところで、3辺をBC=a,CA=b,AB=cと書くと、BD=c+b,BE=c-bですから、a²=(c+b)(c-b)=c²-b²となり、移項して定理が出ます。若々しい爽やかな証明ですね。

高校の先生が見つけた証明
本書の校正中に日本の高校の先生から届いたほやほやの新証明も紹介します。BC=a,CA=b,AB=c,∠C=90°の直角三角形ABCに対して、下図のように∠Bの2等分線BDを引き、DからABに垂線DEをおろします。△DBE≡△DBCより、BE=BCとなりますので、AE=c-aです。また、2組の角がそれぞれ等しいので△ABC∽△ADEとなります。したがって、(AB+BC):(AD+DE)=AC:AEです。ここで、AD+DE=AD+DC=bなので、(c+a):b=b:(c-a)。これを整理して、a²+b²=c²が得られます。この証明法は371種類もの証明を載せた本(Loomis,『Pythagorean Proposition』,1927,再販1940)には載っていません。この本の初版から80年以上経過していること、最近はインターネットを通じて次々に新証明が発表されていること、アラビア,インド,中国,日本などのまだ調べられていない証明もあるはず、などの理由で、完全に「新証明」と言い切れるか、いくらかの疑問は残りますが、私はこれを「500番目の新証明」と名付けたいと思います。見つけたのは高校で数学を教える若い大塚秀幸先生です。」
「数学の花束」中村滋著(2008年)より

こちらに投稿してみたらどうでしょう。https://x.com/Nippyo_Dj/status/1864486741488619727

おまけ:
返信
返信0
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/27 10:52 (No.1357438)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
3項列ベクトル空間V=ℝ³において、
W={[x y z]∈V|x-2y+z-0}
とおくとき、Wの直交補空間W^⊥を求めよ。
注:列ベクトルは縦にうまく書けないので行ベクトルで代用した。(他の部分も全てそう。)


線型写像F:ℝ³→ℝ¹,[x y z]→[x-2y+z]において、F^-1(0)=Wとなっている。Fにより定まる行列をAとおけば、A=[1 -2 1](注:ここだけは元から横書きである)となり、
dimW=dimF^-1(0)=dimℝ³-rankA=3-1=2
さらに、dimW^⊥=dimℝ³-dimW=3-2=1より、W^⊥はただ一つの基底で生成されている。
そこで、a=[1 -2 1]とおけば、a⊥Wとなるので、aをW^⊥の基底としてよい。
よって、W^⊥=ℝa (解終)
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

直交補空間
定義 Vを内積空間,W⊆Vを部分空間とする。a∈Vが任意のx∈Wと直交することを、aはWと直交するといい、記号でa⊥Wと表す。すなわち
a⊥W ⇔ すべてのx∈Wに対し、<a|x>=0

命題と定義 Wと直交するベクトルの全体
W^⊥={a∈V|a⊥W}={a∈V|任意のx∈W,<a|x>=0}
は、Vの部分線型空間である。これをWの直交補空間という。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

念のため、<a|x>はaとxの内積を表す。

適当に分かり易く解説して下さい。部分的には別解なども作りますね。

おまけ:
「それは太子の「不思議ノ記文」と呼ばれていた古文書の切れっぱしで、正成や尊氏のことを記録した「太平記」によると、こんなこと(原文は漢文)が書いてあった。

「人王九十六代(九十五代と書かれた断片もある)に当たり、天下一たび乱れて主安からず。この時東魚来たりて四海を呑む。日、西天に没する三百七十余日、西鳥着たりて東魚を食らう。そののち、海内一に帰すること三年、獼猴のごときもの天下をかすむる事三十余年、大凶変じて一元に帰すなり」」
「聖徳太子「未来記」の秘予言」五島勉著より

3巻94番の詩
五百年以上を経て世人は気づくだろう
その時代の誇りであった彼の存在に
やがて突如として偉大な啓示がもたらされ
その同じ世紀の人びとを大いに満足させるだろう  
(山根和郎訳)
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/27 14:12削除
解説
>dimW=dimF^-1(0)=dimℝ³-rankA=3-1=2

定理
線型写像F:V→V'に対し、Vが有限次元のとき
(1)dimV=dim(F^-1(0'))+dim(F(V))が成り立つ。
(2)は省略。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著p.149より

命題
線型写像F:ℝ^n→ℝ^mにより定まるm行n列の行列をAとすれば、F(ℝ^n)の次元は、dimF(ℝ^n)=rankA
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著p.159より

以上より、dimV=dim(F^-1(0'))+rankA
∴dim(F^-1(0'))=dimV-rankA
=dimℝ³-rankA
という事。
または、W={[x y z]∈V|x-2y+z=0}を3変数の同次方程式の解空間(解の全体)見る(A=[1 -2 1]でAx=O)と、

命題
n変数の同次方程式Ax=Oの解全体は、行列Aに対応する線型写像F_Aの核(F_A)^-1(0)に一致し、線型空間である。解空間の次元は、dim(F_A)^-1(0)=n-rankAとなっている。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著p.158より

dimW=dimF^-1(0)=3-rankA=3-1=2で一発である。

>dimW^⊥=dimℝ³-dimW=3-2=1

命題
Vを内積空間,W⊆Vを有限次元空間とする。このとき、VはWとW^⊥の直和である。
すなわち、V=W⊕W^⊥となる。


有限次元の内積空間Vにおいて、dimV=dimW+dimW^⊥が成り立つ。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著p.207,208より

証明は載っていないが、V=W⊕W^⊥で直和の定義よりW∩W^⊥={0}なので、
V=W⊕W^⊥の両辺の次元を取ると、
dimV=dim(W⊕W^⊥)=dinW+dimW^⊥
というような所だろう。

よって、dimℝ³=dimW+dimW^⊥から、
dimW^⊥=dimℝ³-dimW=3-2=1
という事。

>そこで、a=[1 -2 1]とおけば、a⊥Wとなるので、aをW^⊥の基底としてよい。

W={[x y z]∈V|x-2y+z=0}
高校数学の空間ベクトルでax+by+cz+d=0は平面を表していて、その平面と直交する法線ベクトルは[a b c]だったので、a=[1 -2 1]とおけば、a⊥Wとなる事はすぐに分かるが、一応、この参考書の延長で考えよう。
F_A(x)=Ax=O(0)(A=[1 -2 1])でWはこのx全体で、内積が0と考えると、t^A=aと取れば良い。(a=[1 -2 1]は列ベクトルである。ややっこしくてすみません。)

部分的な別解は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/27 15:17削除
補足解説
問題
3項列ベクトル空間V=ℝ³において、
W={[x y z]∈V|x-2y+z=0}
とおくとき、Wの直交補空間W^⊥を求めよ。
注:列ベクトルは縦にうまく書けないので行ベクトルで代用した。(他の部分も全てそう。)


線型写像F:ℝ³→ℝ¹,[x y z]→[x-2y+z]において、F^-1(0)=Wとなっている。Fにより定まる行列をAとおけば、A=[1 -2 1](注:ここだけは元から横書きである)となり、
dimW=dimF^-1(0)=dimℝ³-rankA=3-1=2
さらに、dimW^⊥=dimℝ³-dimW=3-2=1より、W^⊥はただ一つの基底で生成されている。
そこで、a=[1 -2 1]とおけば、a⊥Wとなるので、aをW^⊥の基底としてよい。
よって、W^⊥=ℝa (解終)
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

>線型写像F:ℝ³→ℝ¹,[x y z]→[x-2y+z]において、F^-1(0)=Wとなっている。Fにより定まる行列をAとおけば、A=[1 -2 1](注:ここだけは元から横書きである)となり、
dimW=dimF^-1(0)=dimℝ³-rankA=3-1=2

Wの次元が2である事の別解。まぁ、高校数学の空間座標の平面の方程式を考えれば、平面の2次元である事は自明ですが。

別解
W={[x y z]∈V|x-2y+z=0}より、
Wの元a=(1 1 1)(本当は列ベクトル),
b=(2 1 0)がWの基底である事を示す。
c₁,c₂∈ℝに対して、c₁a+c₂b=O(a,bは本当は太字)と置くと、
c₁a+c₂b=c₁(1 1 1)+c₂(2 1 0)=(0 0 0) ∴c₁+2c₂=0,c₁+c₂=0,c₁=0
∴c₁=c₂=0
よって、aとbは線型独立である。
また、Wの任意の元(u v w)に対して、
(u v w)=c₁(1 1 1)+c₂(2 1 0)と置くと、u=c₁+2c₂,v=c₁+c₂,w=c₁となり、u-v=c₂ ∴c₁=w,c₂=u-v
よって、(u v w)=w(1 1 1)+(u-v)(2 1 0)より、Wの任意の元はa,bの線型結合で表わされるので、a,bはWの基底となっている。
よって、dimW=2

定理(基底の長さの一意性)
線型空間Vにおいて(n≧1)
長さnの基底が少なくとも一つある⇔dimV=n
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

a=(1 1 1),b=(2 1 0)は適当に選んで長さ2の基底が出来たので、少なくとも1つあるからdimV=2で2次元という事である。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/24 19:31 (No.1355752)削除
問題
AB=ACである二等辺三角形ABCの外接円の、点Aを含まない弧BC上に点Dをとり、線分ADと辺BCの交点をEとする。このとき、次の(1)~(3)が成り立つことを証明せよ。
(1)AD・DE=CD・DB
(2)AD・AE=AB²
(3)∠BAC=90°のとき、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい。
(01 灘)

図の解説:円に内接する二等辺三角形ABCを描き、弧BC上の真ん中よりちょっと左ぐらいに点Dを取る。また、ADとBCの交点をEとした図。

(3)は別解4通りぐらい作ってみました。もちろん、(1)~(3)は普通に解けました。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/25 07:57削除
問題
AB=ACである二等辺三角形ABCの外接円の、点Aを含まない弧BC上に点Dをとり、線分ADと辺BCの交点をEとする。このとき、次の(1)~(3)が成り立つことを証明せよ。
(1)AD・DE=CD・DB
(2)AD・AE=AB²
(3)∠BAC=90°のとき、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい。
(01 灘)

模範解答
(1)下の図1において、円周角の定理により、○同士、●同士、△同士の角が等しく、また、三角形ABCは二等辺三角形であるから、○=●
(注:∠ABC=∠ADC=●,∠ADB=∠ACB=○,∠DBC=∠DAC=△とした図。)
よって、2角相等であるから、
△ADC∽△BDE
∴AD:BD=CD:ED
∴AD・DE=CD・DB・・・①
(2)上の図2において、○=●であるから(注:∠ADB=○,∠ABC=●)、2角相等となり、△ADB∽△ABE
∴AD:AB=AB:AE
∴AD・AE=AB²・・・②
(3)∠BAC=90°のとき、右図のようになり、線分の長さを図のようにおく。
(注:△ABCは直角二等辺三角形になり、△DBCも直角三角形になる。また、AB=a,BD=b,CD=c,AD=dと置いた図。)
すると、四角形ABCDの面積は、
△ABC+△BDC=(a²+bc)/2・・・③
一方、①と②の左辺同士をたすと、
AD・DE+AD・AE
=AD(DE+AE)=AD²=d²
であるから、①と②を辺ごとたすことにより、
d²=CD・DB+AB²=bc+a²
ここに、d²/2はADを対角線とする正方形の面積を表し、③とから、題意が成り立つ。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

ワンポイントアドバイス
(1)AD・DE=CD・DB
(2)AD・AE=AB²
を見た時に、まず比に変換するべきである。
(1)AD:CD=DB:DE
これを図で見ると、△DAC∽△DBEを示せば良い事が分かる。
(2)は、AD:AB=AB:AE
これを図で見ると、△ABE∽△ADBを示せば良い事が分かる。
(結果から考える訳である。もっともある程度の経験がないと相似に帰着する事すら分からないと思うが。)
試行錯誤なんかしていたら受験では落ちるだろう。

「「幾何学に王道なし」とは、有名な数学者ユークリッドの言だそうですが、「何か数学に王道はないものか」と日夜血まなこになっている受験生諸君の奮闘を見ていると、単に「王道なし」「がんばれ」と精神論をくりかえしているだけでは無責任のような気がしてきます。そこで、この誌面を借りて、「王道」の秘密をこっそりお教えしましょう。
(中略)
では「骨組」とは何かというと、これは「教科書的な基礎」にあるわけではありません。実状はもう一歩踏みこんだ、教科書よりやや難しいところに、理解しておかねばならない最低限の基礎があって、それを仮に「骨組」と呼んだわけです。
 本書は、「教科書ではたりない」とはいえ、「受験問題の圧倒的なバラエティーを見るとどうもうまくまとめられない」という受験生のために、その中間的部分をしっかり埋め、まとめようという意図をもった演習書です。
(中略)
本書の約300題にいどんで、解説のすみずみまで読んだとき、君たちの中には、わけのわからなかった膨大な問題を解く指針となる地図が生まれていることでしょう。」(栗田)

基本的には英語と同じで習うより慣れろだと思うが、英語習得の裏技のように英語が話せる外国人と同棲するとかね。数学で言えば、心を開ける家庭教師に巡り合うとかかな。
念のため、その家庭教師のレベルによる事は言うまでもない。

(3)の別解1
(円に内接する直角二等辺三角形と直角三角形DBCがくっついた円に内接する四角形ABDCの図。)
AからDBの延長上とBCのそれぞれに垂線を下ろしその足をH,Iとすると、四角形ABDCは円に内接する四角形より∠ABH=∠ACI
また、AB=ACより、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、△ABH≡△ACI
∴AH=AI
よって、四角形AHDIは3直角で隣り合う二辺の長さが等しいので、正方形である。
つまり、四角形AHDIはADを対角線とする正方形である。また、△ACIを△ABHの所に移動させると、四角形ABDCの面積は正方形AHDIの面積と等しい事が分かる。
よって、「四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい」事が示された。

おまけ:
10巻75番の詩
とても期待(予期)されるものは決して戻って来ないだろう
ヨーロッパの中には。アジアの中に現れるだろう
偉大なヘルメスから生まれた同盟の一つ(同盟からの一人)
そして東洋の全ての王たちを越えて成長するだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12876049963.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/26 07:52削除
問題
AB=ACである二等辺三角形ABCの外接円の、点Aを含まない弧BC上に点Dをとり、線分ADと辺BCの交点をEとする。このとき、次の(1)~(3)が成り立つことを証明せよ。
(1)AD・DE=CD・DB
(2)AD・AE=AB²
(3)∠BAC=90°のとき、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい。
(01 灘)

(3)の別解2
(円に内接する直角二等辺三角形と直角三角形DBCがくっついた円に内接する四角形ABDCの図。)
BD=a,CD=bと置くと、三平方の定理より、BC=√(a²+b²)
また、△ABCは直角二等辺三角形より、
AB=AC=BC/√2=√(a²+b²)/√2
∴△ABC=(a²+b²)/4———①
△BCD=ab/2———②
ここで、AB=AC=xと置いて、四角形ABDCでトレミーの定理を使うと、
ax+bx=x√2・AD
x≠0より、a+b=√2AD
∴AD=(a+b)/√2
ところで、ADを対角線とする正方形の面積は、
AD²/2={(a+b)/√2}²/2=(a+b)²/4———☆
また、①+②より、
四角形ABDC=(a²+b²)/4+ab/2
=(a²+b²+2ab)/4=(a+b)²/4———☆☆
☆,☆☆より、
四角形ABDC=AD²/2
よって、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい。

因みに、トレミーの定理なんて中学数学の範囲じゃないという人は、②の後に、
DCの延長上にCF=BDとなる点Fを取ると、四角形ABDCは円に内接する四角形より、
∠ACF=∠ABD
また、△ABCは直角二等辺三角形より、
AC=AB
よって、二辺挟角が等しいので、△ACF≡△ABD ∴AF=AD
また、∠CAF=∠BAD
この両辺に∠DACを加えると、
∠DAF=∠BAC=90°
よって、△ADFも直角二等辺三角形になる。
∴AD=DF/√2=(CD+CF)/√2
=(CD+BD)/√2=(b+a)/√2
∴AD=(a+b)/√2
以後同じとすれば良い。

あと2通りはあまり面白くないので、省略しても良いが、興味がある人のためにやる。

おまけ:
https://miichang.exblog.jp/26053186/
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/27 07:55削除
問題
AB=ACである二等辺三角形ABCの外接円の、点Aを含まない弧BC上に点Dをとり、線分ADと辺BCの交点をEとする。このとき、次の(1)~(3)が成り立つことを証明せよ。
(1)AD・DE=CD・DB
(2)AD・AE=AB²
(3)∠BAC=90°のとき、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい。
(01 灘)

(3)の別解3
(円に内接する直角二等辺三角形と直角三角形DBCがくっついた円に内接する四角形ABDCの図。)
DCの延長上にCF=BDとなる点Fを取ると、四角形ABDCは円に内接する四角形より、
∠ACF=∠ABD
また、△ABCは直角二等辺三角形より、
AC=AB
よって、二辺挟角が等しいので、△ACF≡△ABD ∴AF=AD
また、∠CAF=∠BAD
この両辺に∠DACを加えると、
∠DAF=∠BAC=90°
よって、△ADFも直角二等辺三角形になる。
ここで、AからDFに垂線を下ろしその足をHとして、AHで△ADFを半分に切って組み直すと、ADを対角線とした正方形になる。(点Aを中心に△AHFをAFがADにくっつくまで90°回転移動させると考えても良い。)
ところで、△ACF≡△ABDより直角二等辺三角形と四角形ABDCの面積は等しいので、
四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい事が示された。

(3)の別解4
四角形ABDCは円に内接する四角形より、∠B+∠C=180°また、AB=AC,∠BAC=90°より、四角形ABDCを点Aを中心にABがACにくっつくまで反時計回りに90°回転移動コピーをし、点C,Dの行き先をそれぞれC',D'とすると、DCD',BAC'はそれぞれ一直線になり、∠D,∠D'が直角の台形BDD'C'が出来る。
この回転をもう2回同様に続け、点Dの行き先をD'',D'''とすると、正方形DD'D''D'''が出来る。(∠D系統は全て90°で四辺の長さは全てBD+DCの長さとなる。)
そして、その正方形の対角線はDD''でADの直線上の2倍である。
ところで、四角形ABDCの面積はこの正方形の1/4で、この正方形の面積は2AD×2AD÷2=2AD²より、その1/4はAD²/2
これはADを1辺とした正方形の面積に他ならない。よって、四角形ABDCの面積はADを対角線とする正方形の面積に等しい事が示された。

おまけ:

https://www.tvu.co.jp/contact/chikiriyatomoko/
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/26 11:02 (No.1356814)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
任意の正方行列Xに対し、対称行列Aと交代行列BとがあってX=A+Bとなること、およびこの分解は一意的であることを示せ。また、t^(|C)=C,t^(|D)=-D,X=C+Dとなる行列C,Dがただ一組存在することを示せ。


2A=X+t^X,2B=X-t^Xとおけ。
2C=X+t(|X),2D=X-t^(|X)とおけ。
「線型代数入門」有馬哲著より

補足解説
「t^」と表している所は転置行列で、「|」は複素数の共役と同じ意味である。

「行列A=(aij)の各成分を共役複素数でおきかえた行列(|aij)を、複素共役行列と言い、|Aで表わす。明らかに
|(A+B)=|A+|B,|(cA)=c|A,||A=A。
(m,n)行列Aの縦横を逆にして生ずる(n,m)行列をAの転置行列と言い、t^Aで表わす。」
「線型代数入門」有馬哲著より

「それ自身の転置行列に等しい行列、すなわち
t^A=A
である行列を対称行列と言う。
正方行列A=(aij)に対して
t^A=-A すなわち aji=-aij
であるとき、Aを交代行列と言う。」
「線型代数入門」有馬哲著より

いつものように演習書を見るとあった。

問題3.
任意の正方行列Xに対し、対称行列Aと交代行列BとがあってX=A+Bとなること、およびこの分解は一意的であることを示せ。また、t^(|C)=C,t^(|D)=-D,X=C+Dとなる行列C,Dがただ一組存在することを示せ。


分解可能性:(1/2)(X+t^X)=A,
(1/2)(X-t^X)=B,
(1/2)(X+t^(|X))=C,
(1/2)(X-t^(|X))=Dと置く。
明らかにt^A=A,t^B=-B,t^(|C)=C,
t^(|D)=-D,A+B=X,C+D=Xである。
一意性:つぎに、対称行列A',交代行列B',
t^(|C')=C',t^(|D')=-D'となる行列C',D'が存在して、X=A'+B'=C'+D'となったとする。
t^X=t^A'+t^B'=A'-B'だから、
A'=(1/2)(X+t^X),B'=(1/2)(X-t^X)となり、A'=A,B'=Bがわかる。
t^(|X)=t(|C')+t^(|D')=C'-D'だから、
C'=(1/2)(X+t^(|X)),D'=(1/2)(X-t^(|X))となりC'=C,D'=Dがわかる。すなわち分解は一意的である。
「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/26 14:04削除
問題3.
任意の正方行列Xに対し、対称行列Aと交代行列BとがあってX=A+Bとなること、およびこの分解は一意的であることを示せ。また、t^(|C)=C,t^(|D)=-D,X=C+Dとなる行列C,Dがただ一組存在することを示せ。


分解可能性:(1/2)(X+t^X)=A,
(1/2)(X-t^X)=B,
(1/2)(X+t^(|X))=C,
(1/2)(X-t^(|X))=Dと置く。
明らかにt^A=A,t^B=-B,t^(|C)=C,
t^(|D)=-D,A+B=X,C+D=Xである。
一意性:つぎに、対称行列A',交代行列B',
t^(|C')=C',t^(|D')=-D'となる行列C',D'が存在して、X=A'+B'=C'+D'となったとする。
t^X=t^A'+t^B'=A'-B'だから、
A'=(1/2)(X+t^X),B'=(1/2)(X-t^X)となり、A'=A,B'=Bがわかる。
t^(|X)=t(|C')+t^(|D')=C'-D'だから、
C'=(1/2)(X+t^(|X)),D'=(1/2)(X-t^(|X))となりC'=C,D'=Dがわかる。すなわち分解は一意的である。
「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著より

解説
>2A=X+t^X,2B=X-t^Xとおけ。
「線型代数入門」有馬哲著より

と置くと、A=(1/2)(X+t^X)
=(1/2)X+(1/2)t^X
この両辺の転置を取ると、
t^A=t^{(1/2)X+(1/2)t^X}
=t^{(1/2)X}+t^{(1/2)t^X}
=(1/2)t^X+(1/2)t^(t^X)
=(1/2)t^X+(1/2)X=A
∴t^A=A
よって、行列Aは対称行列。

「転置する演算が
t^(A+B)=t^A+t^B,t^(cA)=ct^A,
t^(t^A)=A
をみたすのは、明らかである。」
「線型代数入門」有馬哲著より

また、B=(1/2)(X-t^X)
=(1/2)X-(1/2)t^X
この両辺の転置を取ると、
t^A=t^{(1/2)X-(1/2)t^X}
=t^{(1/2)X}-t^{(1/2)t^X}
=(1/2)t^X-(1/2)t^(t^X)
=(1/2)t^X-(1/2)X=-B
∴t^B=-B
よって、行列Bは交代行列。
ところで、2A=X+t^X,2B=X-t^X
より、2A+2B=2X ∴X=A+B
よって、任意の正方行列Xに対し、対称行列Aと交代行列BとがあってX=A+Bとなる事が示された。

次に、一意性を証明する。
対称行列A',交代行列B'が存在して、
X=A'+B'が成り立つとする。(t^A'=A',t^B'=-B')
この両辺の転置を取ると、
t^X=t^(A'+B')=t^A'+t^B'=A'-B'
∴X+t^X=A'+B'+(A'-B')=2A'
∴A'=(1/2)X+(1/2)t^X=A
∴A'=A———①
また、X-t^X=A'+B'-(A'-B')=2B'
∴B'=(1/2)X-(1/2)t^X=B
∴B'=B———②
①,②より、一意性が示された。

>2C=X+t^(|X),2D=X-t^(|X)とおけ。
「線型代数入門」有馬哲著より

と置くと、
C=(1/2)X+(1/2)t^(|X)
この両辺の共役を取ると、
|C=|{(1/2)X+(1/2)t^(|X)}
=|{(1/2)X}+|{(1/2)t^(|X)}
=(1/2)|X+(1/2)|{t^(|X)}
=(1/2)|X+(1/2){t^(||X)}
=(1/2)|X+(1/2)t^X
∴|C=(1/2)|X+(1/2)t^X
この両辺の転置を取ると、
t^(|C)=t^{(1/2)|X+(1/2)t^X}
=t^{(1/2)|X}+t^{(1/2)t^X}
=(1/2)t^(|X)+(1/2)t^(t^X)
=(1/2)t^(|X)+(1/2)X=C
∴t^(|C)=C———③
また、D=(1/2)X-(1/2)t^(|X)より、
この両辺の共役を取ると、
|D=|{(1/2)X-(1/2)t^(|X)}
=|{(1/2)X}-|{(1/2)t^(|X)}
=(1/2)|X-(1/2)|{t^(|X)}
=(1/2)|X-(1/2){t^(||X)}
=(1/2)|X-(1/2)t^X
∴|D=(1/2)|X-(1/2)t^X
この両辺の転置を取ると、
t^(|D)=t^{(1/2)|X-(1/2)t^X}
=t^{(1/2)|X}-t^{(1/2)t^X}
=(1/2)t^(|X)-(1/2)t^(t^X)
=(1/2)t^(|X)-(1/2)X=-D
∴t^(|D)=-D———④
また、2C=X+t^(|X),2D=X-t^(|X)より、2C+2D=2X ∴X=C+D
よって、任意の正方行列Xに対し、t^(|C)=C,t^(|D)=-Dとなる行列があって、X=C+Dとなる事が示された。

次に一意性を証明する。
t^(|C')=C',t^(|D')=-D'となる行列C',D'が存在して、X=C'+D'が成り立つとする。
この両辺の共役を取ると、
|X=|(C'+D')=|C'+|D'
また、この両辺の転置を取ると、
t^(|X)=t^(|C'+|D')=t^(|C)+t^(|D)
=C'-D'
∴X+t^(|X)=2C'
∴C'=(1/2)X+(1/2)t^(|X)=C
(C=(1/2)X+(1/2)t^(|X)より)
また、X-t^(|X)=2D'
∴D'=(1/2)X-(1/2)t^(|X)=D
(D=(1/2)X-(1/2)t^(|X)より)
∴C'=C,D'=D
よって、一意性が示された。

ちゃんと読めば簡単ですが、「明らかにt^A=A,t^B=-B,t^(|C)=C,
t^(|D)=-D,A+B=X,C+D=Xである。」は凄いですね。教える気全くなし。もっとも、大学は自分で学びに行く所だと私も思っていますが。
(30年前もこういう塾があったら良かったのに。https://nekonotezemi.com/mathematics/?gad_source=1&gclid=EAIaIQobChMIz8yPutHEigMVURJ7Bx2tuzaCEAAYASAAEgIon_D_BwE

https://kyushinjuku.com/course/daigakufollow/math/

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/25 11:13 (No.1356153)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 7-11b
有理数係数多項式は既約ならば、重根を持たないことを示せ。

解答
f(x)を有理数係数既約多項式とする。背理法で示す。もしf(x)の根αが重根ならば、問題1-12よりαはf'(x)の根になる。f(x)はαの最小多項式になるので、f'(x)を割り切る(129,130ページ)。ところがf'(x)の次数はdegf-1>0だから、これは矛盾である。よってαはf(x)の重根にならない。
(参考:有理数を含む任意の体を係数とする多項式について、問題の主張は成り立つ(有理数を含むことから「定数でないf(x)に対してdegf'(x)=degf(x)-1が成り立つ」ことを使う)。)
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 1-12b
多項式f(x)に対して、次は同値であることを示せ。
(1)aはf(x)の重根である。
(2)f(a)=0かつf'(a)=0が成り立つ。

129,130ページ
(1)最小多項式による整除性
αを根に持つA係数多項式g(x)はαのA最小多項式f(x)で割り切れます。実際、g(x)をf(x)で割って
g(x)=f(x)h(x)+r(x),r(x)の次数<f(x)の次数
とします。この式の両辺にx=αを代入すると、0=0h(α)+r(α)となります。よってr(α)=0です。最小多項式の次数の最小性よりr(x)=0です。ゆえにg(x)はf(x)で割り切れます。

degの定義
0でない多項式a₀+a₁x+…+anx^n(ただしa₀,…,anは定数,an≠0)の次数をnと定義します。記号で
deg(a₀+a₁x+…+anx^n)(=n)
と表します。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。今回は簡単ですね。
ただし、余裕がある人は、
>(有理数を含むことから「定数でないf(x)に対してdegf'(x)=degf(x)-1が成り立つ」ことを使う)
ここも解説してみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/25 13:38削除
解説
>もしf(x)の根αが重根ならば、問題1-12よりαはf'(x)の根になる。

問題 1-12b
多項式f(x)に対して、次は同値であることを示せ。
(1)aはf(x)の重根である。
(2)f(a)=0かつf'(a)=0が成り立つ。

読めば分かりますね。

>f(x)はαの最小多項式になるので、f'(x)を割り切る(129,130ページ)

129,130ページ
(1)最小多項式による整除性
αを根に持つA係数多項式g(x)はαのA最小多項式f(x)で割り切れます。

f(x)は既約多項式でαを根に持つので、αの最小多項式である。(下の(2)より)

130ページ
(2)最小多項式となる条件
αを根に持つA係数単多項式f(x)について、次の①,②は同値です:
① f(x)はαのA最小多項式である。
② f(x)は既約である。

また、f(x)とf'(x)は両方ともαを根に持ち、f(x)の方が既約多項式(最小多項式)なのでf(x)がf'(x)を割り切るという事。(上の(1)より)

>ところがf'(x)の次数はdegf-1>0だから、これは矛盾である。

degは次数で、指数が整数nの関数を微分すると、(指数は)n-1となるので、「f'(x)の次数はdegf-1>0」という事。
また、上よりf(x)がf'(x)を割り切る事になっていたのに、f'(x)の次数の方が小さいので割り切れないので矛盾という事である。

>(参考:有理数を含む任意の体を係数とする多項式について、問題の主張は成り立つ(有理数を含むことから「定数でないf(x)に対してdegf'(x)=degf(x)-1が成り立つ」ことを使う)。)

まず、係数が環ではダメで体である理由は、割り算(除法)について閉じていないからである。
だから、ℤ[i]などは係数にならないが、ℚ[i]などは係数になる。
そして、「有理数を含むことから」は、微分した時に指数を前に出して係数と掛け合わせるが、それが同じ体(指数は整数だが有理数の一部なので有理数と見る)に属しているからOKという意味ではないだろうか。(正直よく分からない。)
因みに、有限体Fp(ℤp)を係数にしたら成り立たないのかと考えて、ℤ₂でx²+1を考えたらx²+1=x²+0x+1=x²+2x+1=(x+1)²だが、これはx²+1が可約というだけで意味がない。Fp係数でも成り立ちそうな気がした。(「有理数を含む任意の体を係数とする多項式について、問題の主張は成り立つ」という書き方だと係数がFpでは成り立たなそうな気がしたが。)
ちょっと調べた所、Fpでも成り立つらしい。

「有理数体ℚ,実数体ℝ,複素数体ℂ,
ℚ上の有理関数体ℚ(t)など,
標数0の体の場合,
既約多項式は重根を持ちません.

標数が0でない体であっても,
ℤ/pℤ (pは素数)などの有限体の場合,
同じく既約多項式は重根を持ちません.」
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10261933340

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/24 10:29 (No.1355443)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理6.1
有限体Kの0以外の元からなる乗法群K*は巡回群である。

証明
|K|=qとする。K*の位数はq-1であるから、K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。このために、K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する。このときK*の中には位数がmより大なるものが存在することを示せば、K*に位数q-1の元があることになる。
 K*の元のうち、高々m個の元がX^m-1の根になる(定理4.6)。m<q-1であるからK*には、ある元βが存在して
β^m-1≠0。
このβの位数をnとする。第2章定理3.2より
β^m≠1⇔n∤m。
したがって、mとnの最小公倍数をlとすればm<lである。第2章定理3.8によって、K*には位数lの元が存在する。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定理4.6
K[X]を体K上の1変数の多項式環とする。0でないK[X]の多項式f(X)の次数がnならば、f(α)=0となるKの元αは高々n個である。

第2章定理3.2
群Gの単位元をeとし、Gの元aの位数をnとする。このとき、非負整数k,lについて次が成り立つ。
(1)a^k=e⇔k≡0(mod n)
(2)a^k=a^l ⇔k≡l(mod n)

第2章定理3.8
群Gの可換な2つの元a,bの位数がそれぞれm,nとする。mとnの最小公倍数をlとするとき、Gに位数lの元が存在する。

適当に分かり易く解説して下さい。そしてその後、

>K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。このために、K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する。このときK*の中には位数がmより大なるものが存在することを示せば、K*に位数q-1の元があることになる。

この理由を述べて下さい。「K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する」からある元αを選んでその元の位数をmと仮定するんですよね。m<q-1だから例えば、m=q-3とすると、「mより大なるものが存在することを示」しても位数がq-2の元かq-1の元か分からないじゃないですか。その辺をはっきりと解説して下さい。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12878718800.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/24 14:10削除
解説
>|K|=qとする。

Kは有限体だからKの位数(元の個数)をqとする。

>K*の位数はq-1であるから、K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。

K*はK-{0}なので元の個数はq-1。
また、第2章定理3.4より「位数q-1の元が存在」すれば巡回群である。

定理3.4
aを群Gの元とするとき、元aの位数はaで生成された巡回部分群<a>の位数に等しい。すなわち、|<a>|=|a|

つまり、K*の位数(元の個数)はq-1で位数q-1の元が存在すれば全ての元はその元で生成されるので巡回群という事である。

>K*の元のうち、高々m個の元がX^m-1の根になる(定理4.6)。

定理4.6
K[X]を体K上の1変数の多項式環とする。0でないK[X]の多項式f(X)の次数がnならば、f(α)=0となるKの元αは高々n個である。

「X^m-1の根」。何故、こんな事を考えるかと言うと、位数を考えるからである。つまり、位数mの元aはa^m=e(=1)となるからである。(a^m-1=0)

定義3.2
単位元をeとする群Gの元aに対して、a^n=eとなるような最小の正の整数を(それがあるときは)aの位数という。

>m<q-1であるからK*には、ある元βが存在して
β^m-1≠0。

K*の元の個数はq-1個。
また、m<q-1
また、X^m-1=0となるX∈K*はm個以下なので、K*には少なくとも1個はX^m-1=0とならない元が存在する。
よって、その元をβとするとβ^m-1≠0という事。

>このβの位数をnとする。第2章定理3.2より
β^m≠1⇔n∤m。

第2章定理3.2
群Gの単位元をeとし、Gの元aの位数をnとする。このとき、非負整数k,lについて次が成り立つ。
(1)a^k=e⇔k≡0(mod n)
(2)a^k=a^l ⇔k≡l(mod n)

この(1)の右側はn|kという意味。
つまり、β^m=1⇔n|m
(aをβにし、kをmにする。eは1にする。)
または、βの位数がnよりβ^n=1でnは最小。また、β^m=1でnが最小よりn|mは自明。
よって、β^m=1⇔n|mと考えると良い。
((β^n)^c=β^m=1とするとnc=mでn|mと分かる。ちょっと雑ですが。)
ここで、β^m=1⇔n|mの対偶を取ると、
β^m≠1⇔n∤mという事。
一応、β^m=1⇒n|mの対偶は、
n∤m⇒β^m≠1———①
n|m⇒β^m=1の対偶は、
β^m≠1⇒n∤m———②
①,②より、β^m≠1⇔n∤mという事。

>したがって、mとnの最小公倍数をlとすればm<lである。

n|mじゃないから。n|mだったらmとnの最小公倍数はmでm=lとなる。

>第2章定理3.8によって、K*には位数lの元が存在する。

第2章定理3.8
群Gの可換な2つの元a,bの位数がそれぞれm,nとする。mとnの最小公倍数をlとするとき、Gに位数lの元が存在する。

読めば分かるので、解説は省略。

>K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。このために、K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する。このときK*の中には位数がmより大なるものが存在することを示せば、K*に位数q-1の元があることになる。

この理由を述べて下さい。「K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する」からある元αを選んでその元の位数をmと仮定するんですよね。m<q-1だから例えば、m=q-3とすると、「mより大なるものが存在することを示」しても位数がq-2の元かq-1の元か分からないじゃないですか。その辺をはっきりと解説して下さい。

これは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/24 15:34削除
定理6.1
有限体Kの0以外の元からなる乗法群K*は巡回群である。

証明
|K|=qとする。K*の位数はq-1であるから、K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。このために、K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する。このときK*の中には位数がmより大なるものが存在することを示せば、K*に位数q-1の元があることになる。
 K*の元のうち、高々m個の元がX^m-1の根になる(定理4.6)。m<q-1であるからK*には、ある元βが存在して
β^m-1≠0。
このβの位数をnとする。第2章定理3.2より
β^m≠1⇔n∤m。
したがって、mとnの最小公倍数をlとすればm<lである。第2章定理3.8によって、K*には位数lの元が存在する。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

解説の続き
>K*に位数q-1の元が存在することを示せばよい。このために、K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する。このときK*の中には位数がmより大なるものが存在することを示せば、K*に位数q-1の元があることになる。

この理由を述べて下さい。「K*の元αの位数mがm<q-1と仮定する」からある元αを選んでその元の位数をmと仮定するんですよね。m<q-1だから例えば、m=q-3とすると、「mより大なるものが存在することを示」しても位数がq-2の元かq-1の元か分からないじゃないですか。その辺をはっきりと解説して下さい。

K*には単位元の他に位数がq-1より小さい位数の元が必ず存在する。
例えば、その元の位数を2として、上の証明のような操作をすれば2より大きい位数の元が存在する。これがq-1ならばそれで良いが、違う場合は例えば位数3だったとする。あとはこれを繰り返せば、q-2より大きい位数がq-1の元が存在する事が証明出来るので問題ない。(数学的帰納法的な話。)

おまけ:
https://masason-foundation.org/cpt_testimonial/%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E6%B4%8B%E7%BF%94/
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/23 16:38 (No.1354961)削除
問題
右の図のように、直径ABの半円Oの円周上に点PとQがあり、∠POA=28°,∠QOB=68°である。直径AB上に点RをPR+RQの長さが最小になるようにとるとき、∠PRQの大きさを求めよ。
(01 城北)

図の解説:半円ABを描き、その中心をOとする。まず、∠POA=28°,∠QOB=68°となる点P,Qを取り、OA上に点Rがある図。

面白い問題ですが、定石を知っていれば簡単で知らないと解けないでしょう。(私は簡単派です。)

おまけ:
https://www.uta-net.com/song/4276/
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/24 07:48削除
問題
右の図のように、直径ABの半円Oの円周上に点PとQがあり、∠POA=28°,∠QOB=68°である。直径AB上に点RをPR+RQの長さが最小になるようにとるとき、∠PRQの大きさを求めよ。
(01 城北)

図の解説:半円ABを描き、その中心をOとする。まず、∠POA=28°,∠QOB=68°となる点P,Qを取り、OA上に点Rがある図。

模範解答
ABに関するPの対称点をP'とすると、AB上の点Xに対して、
PX+XQ=P'X+XQ≧P'Q
等号は、P'-X-Qが一直線のときに成り立つから、Rは、P'QとABとの交点である。
ところで、∠PP'Q=∠POQ/2
={180°-(28°+68°)}/2
=84°/2=42°であるから、
∠PRQ=∠PP'R+∠P'PR
=∠PP'R×2=42°×2=84°
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>Rは、P'QとABとの交点である。

最短距離の定石で、点PのABに関する対称点P'を取ると、直線P'QとABとの交点RがPR+RQの最短距離の地点Rとなる。(理由は上で解説されているので省略。)

>ところで、∠PP'Q=∠POQ/2
={180°-(28°+68°)}/2
=84°/2=42°

半円を真円にして考えると、点P'は円Oの円周上にある。よって、円周角と中心角の関係より、
∠PP'Q=∠POQ/2という事。あとは自明。

私の解法1(ただし、最短距離の定石までは同じ。)
半円を真円にすると、点P'は円Oの円周上にある。また、ABは直径より対称性で
∠OPR=∠OP'R=●———①
また、半径より△OP'Qは二等辺三角形で
∠OP'Q=∠OQP'=●———②
①,②より、∠OPR=∠OQP'=∠OQR
よって、∠OPR=∠OQRより円周角の定理の逆により4点P,R,O,Qは同一円周上にある。よって、円周角より、
∠PRQ=∠POQ=180°-28°-68°=84°
よって、答えは、84°

私の解法2(ただし、最短距離の定石までは同じ。)
半円を真円にすると、点P'は円Oの円周上にある。また、ABは直径より対称性より、
∠POR=(1/2)∠POP'———①
また、円周角と中心角の関係より、
∠PQR=∠PQP'=(1/2)∠POP'———②
①,②より、∠POR=∠PQR
よって、円周角の定理の逆により4点P,R,O,Qは同一円周上にある。
以後、解法1と同じ。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/23 11:23 (No.1354768)削除
次の文章を完全解説して下さい。

命題(2.1.1)
行列の加法とスカラー倍は次の公理をみたす。
(Ⅰ)(加法の公理)
(1)(A+B)+C=A+(B+C)  (結合律)
(2)A+B=B+A       (可換律)
(3)O+A=A+O=A     (零元)
(4)(-A)+A=A+(-A)=O (反対元)
(Ⅱ)(スカラー倍の公理)
(5)c(A+B)=cA+cB
(6)(b+c)A=bA+cA
(7)(bc)A=b(cA)
(8)1A=A
これはまた別の言い方をして、数体Kを定めたとき、K上の (m,n)行列の全体 M(m,n,K)がK線型空間をなす、と言ってもよい。線型空間 M(m,n,K)を行列空間と言う。
証明 行列の加法とスカラー倍は成分によって定義され、行列が等しいとは対応する成分がすべて等しいことであるから、これらの公式の証明は成分の加法とスカラー倍の公式の証明に帰着するが、それは複素数の対応する性質にほかならない。たとえば、A=(aij),B=(bij)であるとき
aij+bij=bij+aij
であるから
A+B=(aij+bij)=(bij+aij)=B+A
といった具合である。残りの等式の証明は読者にゆだねる。(証明終)
「線型代数入門」有馬哲著より

>これらの公式の証明は成分の加法とスカラー倍の公式の証明に帰着するが、それは複素数の対応する性質にほかならない。

素人にも分かるように解説して下さい。

>残りの等式の証明は読者にゆだねる。

補完して下さい。簡単でつまらないと思いますが。

おまけ

「『勝利を得る者には、神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べることをゆるそう』(第二章七節)

“勝利を得る者”とは、シヴァ神の導きに従い、すべてのことを克服し成就することのできた者という意味だろう。彼らは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べることが許されるのだ。いのちの木とは、仏教的に言えば天界の如意樹であり、この木の実を食べると不死を得ることができるのである。」
「滅亡の日」麻原彰晃著より
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11607188467.html

因みに、「ヨハネの黙示録」第2章7節である。どう考えてもインドの破壊神シヴァじゃなくてイエス・キリストだろう。
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/23 13:43削除
解説
>これらの公式の証明は成分の加法とスカラー倍の公式の証明に帰着するが、それは複素数の対応する性質にほかならない。

「たとえば、A=(aij),B=(bij)であるとき
aij+bij=bij+aij
であるから
A+B=(aij+bij)=(bij+aij)=B+A
といった具合である。」

要は、(2つ以上の)行列同士の和やスカラー倍は、1つにした時の1つの行列内の計算になり、それは普通の計算(それを複素数という範囲に取っている)に過ぎませんよという事。
具体的には、(aij+bij)=(bij+aij)
である。( )が1つの行列でその中では整数や実数や複素数は可換であるので、そうしているという事。(つまり、加法に関しては行列同士も可換になるという事。)

>残りの等式の証明は読者にゆだねる。

(Ⅰ)(加法の公理)
(1)(A+B)+C=A+(B+C)  (結合律)
(2)A+B=B+A       (可換律)
(3)O+A=A+O=A     (零元)
(4)(-A)+A=A+(-A)=O (反対元)
(Ⅱ)(スカラー倍の公理)
(5)c(A+B)=cA+cB
(6)(b+c)A=bA+cA
(7)(bc)A=b(cA)
(8)1A=A

A=(aij),B=(bij)とする。((  )は行列を表す。)

(1)(A+B)+C=((aij)+(bij))+(cij)
=(aij+bij)+(cij)=(aij+bij+cij)
=(aij+(bij+cij))=(aij)+(bij+cij)
=(aij)+((bij)+(cij))=A+(B+C)
∴(A+B)+C=A+(B+C)
(2)A+B=(aij)+(bij)=(aij+bij)
=(bij+aij)=(bij)+(aij)=B+A
A+B=B+A
(3)O+A=(0ij)+(aij)=(0ij+aij)
=(aij+0ij)=(aij)+(0ij)=A+O
また、O+A=(0ij)+(aij)=(0ij+aij)
=(aij)=A
∴O+A=A+O=A
(4)A=(aij)より、-A=-(aij)=(-aij)(スカラー倍の定義より)
∴(-A)+A=(-aij)+(aij)=(-aij+aij)
=(0ij)=O
また、(2)より、(-A)+A=A+(-A)
∴(-A)+A=A+(-A)=O
(5)c(A+B)=c((aij)+(bij))
=c(aij+bij)=(caij+cbij)(スカラー倍の定義より)
=(caij)+(cbij)=c(aij)+c(bij)(スカラー倍の定義より)
=cA+cB
∴c(A+B)=cA+cB
(6)(b+c)A=(b+c)(aij)
=((b+c)aij)=(baij+caij)
=(baij)+(caij)=b(aij)+c(aij)
=bA+cA
∴(b+c)A=bA+cA
(7)(bc)A=(bc)(aij)=(bcaij)
=(b・caij)=b(caij)=b(cA)
∴(bc)A=b(cA)
(8)1A=1(aij)=(aij)=A
∴1A=A
以上より、8つの公理を満たしているので、行列は線型空間である。(線型空間M(m,n,K)を行列空間と言う。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/19 16:55 (No.1351838)削除
問題
右図において、AB=AC=10cm,BC=6cm,EF=4.2cmである。4点A,D,B,Fが同じ円周上にあるとき、
(1)CDの長さとCFの長さの比を最も簡単な整数の比で表すと、CD:CF=□:□である。
(2)線分BEの長さは□cmである。
(3)線分BDの長さは□cmである。
(01 大阪星光学院)

図の解説:二等辺三角形ABCの辺AB上に点E,AC上に点Fがあり、FEの延長とCBの延長との交点がDとなっている図。

(2),(3)は別解でした。因みに、「(2)を計算で押し通すのは大変」という別解ではありません。一応、その手の別解も作ってみましたが。(余裕がある人は作ってみて下さい。)
湯浅君元気かな?(本当にいい人だった。)


おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/21 07:39削除
問題
右図において、AB=AC=10cm,BC=6cm,EF=4.2cmである。4点A,D,B,Fが同じ円周上にあるとき、
(1)CDの長さとCFの長さの比を最も簡単な整数の比で表すと、CD:CF=□:□である。
(2)線分BEの長さは□cmである。
(3)線分BDの長さは□cmである。
(01 大阪星光学院)

図の解説:二等辺三角形ABCの辺AB上に点E,AC上に点Fがあり、FEの延長とCBの延長との交点がDとなっている図。

模範解答
(1)A,D,B,Fが同じ円周上にあることから、∠D=∠A,また∠Cが共通より、
△DFC∽△ABC 
∴CD:CF=CA:CB=5:3
(2)右図のように、Eを通り、AC,DCに平行な直線をひく(注:二等辺三角形ABCの辺AB上の点EからAC,BCと平行な直線を引き、BC,ACとの交点をそれぞれG,Hとする)。
△EFH∽△DFC∽△ABCより、
EH=EF=4.2 ∴GC=4.2
∴BG=1.8
さらに、△EBG∽△ABCより、
BE=(5/3)BG=3(cm)
(3)EG=EB=3
さらに、△DEG∽△ABCより、
DG=(5/3)EG=5
∴BD=DG-BG=3.2(cm)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

読めば分かるので、解説は省略。要は、このような補助線が引けるかどうかである。

(2)私の別解
BからEFと平行な直線を引き、ACとの交点をGとすると、△GAB∽△FAEより、
EF:AE=BG:AB
∴4.2:AE=6:10((1)より△DFC∽△ABCで今回△DFC∽△BGCより△BGCは二等辺三角形でBG=BC=6だから)
∴6AE=42 ∴AE=7
∴BE=10-7=3cm
よって、答えは、3
(3)別解の続き
また、4点A,D,B,Fが同一円周上にあるので、△EBD∽△EFA
∴DE:BE=AE:FE
∴DE:3=7:4.2 ∴4.2DE=21
∴DE=210/42=5cm
∴CF=DE+EF=5+4.2=9.2cm
ところで、△DFCも二等辺三角形より、
DC=DF=9.2cm
∴BD=DC-BC=9.2-6=3.2cm
よって、答えは、3.2

「(2)を計算で押し通すのは大変」という別解は次回。(2通り出来ないか検討中。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/22 08:02削除
問題
右図において、AB=AC=10cm,BC=6cm,EF=4.2cmである。4点A,D,B,Fが同じ円周上にあるとき、
(1)CDの長さとCFの長さの比を最も簡単な整数の比で表すと、CD:CF=□:□である。
(2)線分BEの長さは□cmである。
(3)線分BDの長さは□cmである。
(01 大阪星光学院)

「(2)を計算で押し通すのは大変」という解法1
(1)より、△DFC∽△ABC 
∴CD:CF=CA:CB=5:3
ここで、BE=x,CF=3y,CD=5yと置くと、AF=10-3y,AE=10-x,DB=5y-6
よって、△ABCと直線FDでメネラウスの定理を使うと、
(FA/CF)(EB/AE)(DC/DB)=1
よって、{(10-3y)/3y}{x/(10-x)}{5y/(5y-6)}=1が成り立つ。
∴5x(10-3y)/3(10-x)(5y-6)=1
∴5x(10-3y)=3(10-x)(5y-6)———①
また、4点A,D,B,Fが同一円周上にあるので、△EAF∽△EDB
∴EF:EB=AF:DB
よって、4.2:x=10-3y:5y-6が成り立つ。
∴x(10-3y)=4.2(5y-6)
∴5x(10-3y)=21(5y-6)———②
①,②より、
3(10-x)(5y-6)=21(5y-6)
5y-6=DB>0より、両辺を3(5y-6)で割ると、
10-x=7 ∴x=3 ∴BE=3cm
よって、答えは、3
(3)別解の続き
②にx=3を代入すると、
5(10-3y)=7(5y-6)
∴50-15y=35y-42
∴50y=92 ∴y=92/50=46/25
∴BD=5y-6=46/5-6=16/5cm
∴BD=3.2cm
よって、答えは、3.2

計算が結構楽だったので、これが本当に「(2)を計算で押し通すのは大変」という解法なのだろかという疑惑が湧く。そこで、座標でも解いてみました。これは非常に大変でした。逆に大変過ぎて、これが本当にそうなのかという疑惑も湧きますが。ただし、電卓ぐらいで中学数学の範囲を越えていない事は確かです。
どちらか一方を「(2)を計算で押し通すのは大変」に断定しろと言われたら、微妙で本当に分かりません。(第3の選択は、この先生がイメージだけで語っていて実際にはやっていない可能性もあると思います。あまり意味がありませんからね。)

「「幾何学に王道なし」とは、有名な数学者ユークリッドの言だそうですが、「何か数学に王道はないものか」と日夜血まなこになっている受験生諸君の奮闘を見ていると、単に「王道なし」「がんばれ」と精神論をくりかえしているだけでは無責任のような気がしてきます。そこで、この誌面を借りて、「王道」の秘密をこっそりお教えしましょう。
 数学の上達に近道はありませんが、数学の上達に失敗する方法は多々あります。その代表的なものは、「骨組」を理解しないまま、やたら風呂敷を広げてしまう、つまり、あれこれやりすぎて基本がぬけてしまう、という失敗です。
 では「骨組」とは何かというと、これは「教科書的な基礎」にあるわけではありません。実状はもう一歩踏みこんだ、教科書よりやや難しいところに、理解しておかねばならない最低限の基礎があって、それを仮に「骨組」と呼んだわけです。
 本書は、「教科書ではたりない」とはいえ、「受験問題の圧倒的なバラエティーを見るとどうもうまくまとめられない」という受験生のために、その中間的部分をしっかり埋め、まとめようという意図をもった演習書です。
 本書の約300題にいどんで、解説のすみずみまで読んだとき、君たちの中には、わけのわからなかった膨大な問題を解く指針となる地図が生まれていることでしょう。それをつくることが、君たちの課題であり、上達への王道です。がんばって下さい。」(栗田)

基本的には英語と同じで習うより慣れろだと思うが、英語習得の裏技のように英語が話せる外国人と同棲するとかね。数学で言えば、心を開ける家庭教師に巡り合うとかかな。念のため、王道の話ではない。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/23 07:57削除
問題
右図において、AB=AC=10cm,BC=6cm,EF=4.2cmである。4点A,D,B,Fが同じ円周上にあるとき、
(1)CDの長さとCFの長さの比を最も簡単な整数の比で表すと、CD:CF=□:□である。
(2)線分BEの長さは□cmである。
(3)線分BDの長さは□cmである。
(01 大阪星光学院)

図の解説:二等辺三角形ABCの辺AB上に点E,AC上に点Fがあり、FEの延長とCBの延長との交点がDとなっている図。

「(2)を計算で押し通すのは大変」という解法2
BCの中点をxy座標の原点に置き、BCをx軸,点Aをy軸上に取ると、
A(0,√91),B(0,-3),C(3,0)と置ける。よって、直線AB,ACの方程式は、
AB:y=(√91/3)x+√91
AC:y=(-√91/3)x+√91
よって、点E,Fは、
E(e,(√91/3)e+√91)
F(e,(-√91/3)e+√91)
ところで、(1)より、△DFC∽△ABC 
∴CD:CF=CA:CB=5:3
そこで、まずFCを求めると、
FC=√[(f-3)²+{(-√91/3)x+√91}²]
=√{(f-3)²+(91/3)(f-3)²}
=√{(100/9)(f-3)²}
=(10/3)|f-3|
=(10/3)(3-f)
=10(3-f)/3
∴DC=(5/3)FC
=(5/3){10(3-f)/3}
=50(3-f)/9
∴DO=50(3-f)/9-3
=50/3-50f/9-3
=41/3-50f/9
∴D(50f/9-41/3,0)———☆
また、直線EFの方程式は、
(√91/3)e+√91=ae+b
(-√91/3)f+√91=af+b
を解くと、計算省略で、
y={-√91(f+e)/3(f-e)}x
-(√91/3)f+√91+√91f(f+e)/3(f-e)
点Dのx座標を求めるためにy=0を代入して整理すると、計算省略で、
x=(2fe+3f-3e)/(f+e)———☆☆
となる。
☆,☆☆より、
(2fe+3f-3e)/(f+e)=50f/9-41/3
これを整理すると、計算省略で、
25f²+16ef-75f-48e=0
∴25f²+(16e-75)f-48e=0
これを解の公式で解くと、計算省略で、
f=3,-16e/25
(因数分解で解けるという事ですね。
(f-3)(25f+16e)=0)
ところで、f<3より、
f=-16e/25———☆☆☆
また、EF=√[(f-e)²+{(√91/3)e+√91}²]=4.2=21/5
これを整理すると、計算省略で、
25(100f²+100e²+164fe)=3969(=21²・3²)———☆☆☆☆
☆☆☆を☆☆☆☆に代入すると、計算省略で、
e=±21/10
ところで、e<0より、e=-21/10
∴f=(-16/25)(-21/10)
=16・21/25・10=168/125
よって、☆に代入すると、
D(50f/9-41/3,0)
=(-31/5,0)(計算省略)
∴BD=31/5-3=16/5=3.2cm
(3)3.2(答え)
また、E(e,(√91/3)e+√91)にe=-21/10を代入すると、計算省略で、
E(-21/10,3√91/10)
また、B(-3,0)より、
BE=√{(-21/10+3)²+(3√91/10)²}=√{(9/10)²+(3√91/10)²}
=√(81/100+819/100)
=√(900/100)
=√9=3
(2)3(答え)

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/20 10:26 (No.1352369)削除
次の文章を完全解説して下さい。

14. f:V→ℝが実線型写像,c∈ℝであるとき、二つの集合C₁={x∈V|f(x)>c},C₂={x∈V|f(x)≧c}がいずれも凸であることを示せ。
15. Iを実数の開区間,
D=d/dt:C¹(I,ℝ)→C⁰(I,ℝ),a∈I,
F:C⁰(I,ℝ)→C¹(I,ℝ),f→∫(a~x)f(t)dt
とする。実線型写像Fの核F^-1(0)を求めよ。合成写像D◦F,F◦Dを求めよ。


14. 略。
15. F^-1(0)={0}。D◦F=恒等写像,
F◦D:f(x)→f(x)-f(a)。

これらも演習書にあったので、挙げよう。

問題8.
F:V→ℝが実線型写像,c∈ℝであるとき、五つの集合C₁={x∈V|f(x)>c},C₂={x∈V|f(x)≧c},C₃={x∈V|F(x)=c},C₄={x∈V|f(x)<c},C₅={x∈V|F(x)≦c}がいずれも凸であることを示せ。


a,b∈V,ti≧0,t₁+t₂=1とする。
F(t₁a+t₂b)=t₁F(a)+t₂F(b)だから、
F(a)>c,F(b)>cなら、
F(t₁a+t₂b)>t₁c+t₂c=c,
F(a)≧c,F(b)≧cなら、
F(t₁a+t₂b)≧t₁c+t₂c=c,
F(a)=c,F(b)=cなら、
F(t₁a+t₂b)=c,
F(a)<c,F(b)<cなら、
F(t₁a+t₂b)<c
F(a)≦c,F(b)≦cなら、
F(t₁a+t₂b)≦c
となる。これはC₁,C₂,C₃,C₄,C₅がいずれも凸であることを示している。

問題10.
Iを実数の開区間,
D=d/dt:C¹(I,ℝ)→C⁰(I,ℝ),a∈I,
F:C⁰(I,ℝ)→C¹(I,ℝ),f→∫(a~x)f(t)dt
とする。実線型写像Fの核を求めよ。合成写像D◦F,F◦Dを求めよ。


f(x)∈F^-1(0) ⇔ ∫(a~x)f(t)dt=0(xの関数として0)⇔ f=0 だから、F^-1(0)={0}。
D◦F(f(x))=(d/dx){∫(a~x)f(t)dt}=f(x)。すなわちD◦F=I(恒等写像)。
F◦D(f(x))=∫(a~x)(df/dt)dt=f(x)-f(a)。
「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
百詩篇第6巻70番
偉大なシランが世界の首領になるだろう、
プルス・ウルトラが愛され、恐れ慄かれた後に。
彼の名声と称賛は天を越え行くだろう。
そして勝利者という唯一の称号に強く満足する。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/163.html

大いなるシーレンが世界の主となろう
『プリュ-ウルトル』が愛され 畏怖されしのちに
彼の名声 称賛は天も超え
彼は勝者の称号のみで大いに満足する (山根和郎 訳)
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11304719405.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/20 14:03削除
解説
>a,b∈V,ti≧0,t₁+t₂=1とする。
F(t₁a+t₂b)=t₁F(a)+t₂F(b)だから、
F(a)>c,F(b)>cなら、
F(t₁a+t₂b)>t₁c+t₂c=c

要は、写像元で線分ABを作り、Fが線型写像より線型性が保たれて線分A'B'が出来、写像先のC₁が凸の定義を満たしているという事である。

定義
Vを実線型空間とする。二点a,b∈V(注:a,bは本当は太字)に対し、集合{t₁a+t₂b|ti≧0,t₁+t₂=1}をaとbを結ぶ線分という。部分集合C⊆Vの任意の二点a,bを結ぶ線分が常にCに含まれるとき、Cは凸であると言う。

しかし、素朴な疑問だが、
C₁={x∈V|F(x)>c}
をC₁={x∈V|F(x)>c}のFが線型写像でなかったらC₁は凸集合ではないのだろうか。
平面の直交座標で考えて、直線y=cより上の領域はどんな2点を取っても必ずその領域に入っていると思うのだが。(まぁ、Fを通す事が大事なのだろう。例えば、線分が曲線になったら凸かどうか測れないだけのような気もするが。)
また、C₃={x∈V|F(x)=c}はイメージ的には直線F(x)=cの内部(直線上)のどんな線分A'B'を取っても必ずその直線上(内部)にあるので凸であるという事。

>f(x)∈F^-1(0) ⇔ ∫(a~x)f(t)dt=0(xの関数として0)⇔ f=0 だから、F^-1(0)={0}。

f(x)∈F^-1(0) という事は、F(f(x))=0———①
また、F:C⁰(I,ℝ)→C¹(I,ℝ),f→∫(a~x)f(t)dtより、
F(f(x))=∫(a~x)f(t)dt———②
①,②より、∫(a~x)f(t)dt=0
この両辺をxで微分すると、f(x)=0
これとf(x)∈F^-1(0) より、
F^-1(0) ={0}のみという事。

>D◦F(f(x))=(d/dx){∫(a~x)f(t)dt}=f(x)。すなわちD◦F=I(恒等写像)。

上の②とD=d/dtから、
D◦F(f(x))=(d/dx){∫(a~x)f(t)dt}=f(x)
よって、D◦F(f(x))=f(x)でD◦Fは恒等写像という事。

>F◦D(f(x))=∫(a~x)(df/dt)dt=f(x)-f(a)。

まず、D(f(x))=df(x)/dt
また、F:C⁰(I,ℝ)→C¹(I,ℝ),f→∫(a~x)f(t)dtより、
F◦D(f(x))=∫(a~x)(df(t)/dt)dt=∫(a~x)f'(t)dt=[f(t)](a~x)
=f(x)-f(a)
という事。

おまけ:
「11 またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。
12 その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。
13 彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。
14 そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。
15 その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。
16 その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。」
「ヨハネの黙示録」第19章11節~16節(口語訳)
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返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/19 09:57 (No.1351662)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 7-9b
1の原始n乗根をζと表す。整数係数多項式f(x)に対して、f(ζ)は有理数ならば、整数であることを示せ。

解答
Φn(x)は整数係数単多項式なので、f(x)をΦn(x)で割った余りr(x)は整数係数多項式である。ζの式はφ(n)-1次以下の有理数係数の式で一意的に表されるのr(ζ)が有理数ならば、r(x)は定数である。r(x)は整数係数なのでr(x)=r(ζ)は整数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。因みに、「一意的に表されるのr(ζ)が有理数ならば」の所は明らかに文章的におかしいので誤植であるが、全体が難解で勝手に「表されるので、r(ζ)が…」として他の誤植だったらまずいのでそのままにした。自分で判断して下さい。

おまけ:
「1996年、ルノー会長(当時)のルイ・シュバイツァー(フランス語版)からスカウトされ、購買、研究、先進技術のエンジニアリングと開発、製造、および南米ルノーのスーパーバイジング担当の上席副社長として、ルノーに入社。(中略)1999年3月27日にルノーが日産の株式の36.8%を取得し、ルノーと日産の間で資本提携が結ばれ、同年6月、ゴーンはルノーにおける役割を維持したままで、最高執行責任者(COO)として日産に入社した。翌年2000年6月に日産自動車の取締役に就任。さらに2001年6月に日産の最高経営責任者(CEO)に選出された。」
「カルロス・ゴーン」ウィキペディアより

補足:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12878601349.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/19 13:47削除
解説
問題 7-9b
1の原始n乗根をζと表す。整数係数多項式f(x)に対して、f(ζ)は有理数ならば、整数であることを示せ。

解答
f(x)を円分多項式Φn(x)で割った余りをr(x)とすると、
f(x)=Φn(x)q(x)+r(x)と置ける。
これにx=ζを代入すると、Φn(ζ)=0より、
f(ζ)=r(ζ)=有理数(条件より)———①
また、オイラー関数φ(n)=sと置くと、ζの式の次数はs-1次以下である。(「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.119~p.120より)
よって、f(ζ)=a₁ζ^(s-1)+a₂ζ^(s-2)+…+as(ただし、a₁,…,asは整数)———②
①,②より、a₁=a₂=…=as-1=0
∴f(x)=as
これにx=ζを代入すると、f(ζ)=as
よって、f(ζ)は整数である。

解答
Φn(x)は整数係数単多項式なので、f(x)をΦn(x)で割った余りr(x)は整数係数多項式である。ζの式はφ(n)-1次以下の有理数係数の式で一意的に表されるのr(ζ)が有理数ならば、r(x)は定数である。r(x)は整数係数なのでr(x)=r(ζ)は整数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

ちょっとアレンジした形になってしまいましたが、上ので大丈夫ですよね。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/20 07:32削除
>ちょっとアレンジした形になってしまいましたが、上ので大丈夫ですよね。

良く考えたら、ダメですよね。

問題 7-9b
1の原始n乗根をζと表す。整数係数多項式f(x)に対して、f(ζ)は有理数ならば、整数であることを示せ。

解答
f(x)を円分多項式Φn(x)で割った余りをr(x)とすると、
f(x)=Φn(x)q(x)+r(x)と置ける。
これにx=ζを代入すると、Φn(ζ)=0より、
f(ζ)=r(ζ)=有理数(条件より)———①
また、オイラー関数φ(n)=sと置くと、ζの式の次数はs-1次以下である。(「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.119~p.120より)
よって、f(ζ)=a₁ζ^(s-1)+a₂ζ^(s-2)+…+as(ただし、a₁,…,asは整数)———②
①,②より、a₁=a₂=…=as-1=0
∴f(x)=as
これにx=ζを代入すると、f(ζ)=as
よって、f(ζ)は整数である。

どこがダメかと言うと、f(x)はs-1次以上ですから、a₁=a₂=…=as-1=0以外のaiは0ではないので「f(x)=as」とは出来ませんね。
そこで、改訂版。

解答
f(x)を円分多項式Φn(x)で割った余りをr(x)とすると、
f(x)=Φn(x)q(x)+r(x)(Φn(x)の次数をsとすると、r(x)=0またはsより小さい次数の多項式)と置ける。
Φn(x)は整数係数単多項式なので、f(x)をΦn(x)で割った余りr(x)は整数係数多項式である。———☆
また、x=ζを代入すると、Φn(ζ)=0より、
f(ζ)=r(ζ)=有理数(条件より)———①
また、オイラー関数φ(n)=sと置くと、ζの式の次数はs-1次以下である。(「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.119~p.120より)
よって、r(ζ)=a₁ζ^(s-1)+a₂ζ^(s-2)+…+as(ただし、a₁,…,asは整数(☆より))———②
①,②より、a₁=a₂=…=as-1=0(ζは虚数だから。)
∴r(x)=as
これにx=ζを代入すると、r(ζ)=as
これを①に代入すると、f(ζ)=as
よって、f(ζ)は整数である。

おまけ:
https://www.google.com/search?q=%E6%87%90%E7%96%91%E4%B8%BB%E7%BE%A9&sca_esv=790e11adc1912a92&hl=ja&source=hp&ei=rp5kZ9_9NNDP1e8P6JCw0Ao&iflsig=AL9hbdgAAAAAZ2Ssvp9cjvoSi1xZjhsqUhpVcEq-0WU1&oq=%E6%87%90%E7%96%91%E4%B8%BB%E7%BE%A9&gs_lp=Egdnd3Mtd2l6Igzmh5DnlpHkuLvnvqkqAggAMgUQABiABDIFEAAYgAQyBRAAGIAEMgUQABiABDIFEAAYgAQyBRAAGIAEMgUQABiABDIFEAAYgAQyBRAAGIAEMgUQABiABEieJFAAWK4UcAB4AJABAJgBSKAB6QWqAQIxMbgBAcgBAPgBAZgCC6ACsQbCAhAQABiABBixAxiDARgEGIoFwgIGEAAYAxgEwgINEAAYgAQYsQMYgwEYBMICChAAGIAEGLEDGATCAgcQABiABBgEmAMAkgcCMTGgB-4h&sclient=gws-wiz
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