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壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/7 22:11 (No.1343645)削除
問題
図のように、1辺が6cmの正4面体M-ABCが平面P上にある。この正4面体の3つの辺MA,MB,MC上にそれぞれ点D,E,FをMD:DA=ME:EB=2:1,MF:FC=1:2となるようにとり、平面DEFで正4面体M-ABCからMを含む部分を切り取った立体をVとする。
 さて、頂点Aの真上に点Oを、OAがもとの正4面体の高さと等しくなるようにとる。点Oから立体Vに光をあてるとき、平面P上にできる影で、△ABCを除いたものを考える。点E,Fの影をそれぞれE',F'とするとき、次の各問いに答えよ。
(1)CF'の長さを求めよ。
(2)影の面積を求めよ。
(93 久留米大付)

これも難しいですね。(1)は別解でしたが(2)は完敗でした。図の解説はこの通りなので省略。(立体図はほとんど関係ありません。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/8 07:58削除
問題
図のように、1辺が6cmの正4面体M-ABCが平面P上にある。この正4面体の3つの辺MA,MB,MC上にそれぞれ点D,E,FをMD:DA=ME:EB=2:1,MF:FC=1:2となるようにとり、平面DEFで正4面体M-ABCからMを含む部分を切り取った立体をVとする。
 さて、頂点Aの真上に点Oを、OAがもとの正4面体の高さと等しくなるようにとる。点Oから立体Vに光をあてるとき、平面P上にできる影で、△ABCを除いたものを考える。点E,Fの影をそれぞれE',F'とするとき、次の各問いに答えよ。
(1)CF'の長さを求めよ。
(2)影の面積を求めよ。
(93 久留米大付)

模範解答
点光源によってできる影の問題を、立体のまま考えようとすると、図がごちゃごちゃして考えにくくなります。はじめにポイントをまとめてみましょう。
点光源による影のポイント
① 線分の影は線分になる。三角形の影は三角形になるのが原則。(線分になる場合もある。)
② 図のように(注:平面πに直交する直角三角形OO'Qを描き、斜辺OQ上の点PからO'Qに垂線PP'が下りていてOO'=h,PP'=h'となっている図)、点光源Oによる点Pの影が平面π上の点Qになるとすると、図で、
O'P':O'Q=(h-h'):h
よって、点Pの影は、点光源から平面に下した垂線の足を相似拡大の中心として、Pから下した垂線の足をh/(h-h')倍に拡大したもの、ということになる。
(注:ここは読み飛ばしても常識的に考えれば分かるような話である。逆に、初等幾何学慣れしていない人には、「相似の中心」って何?ってなる可能性の方が大きいだろう。)


O,D,E,F,Mから平面Pに下した垂線の足をそれぞれO'',D'',E'',F'',M''とする。各点と平面Pとの距離を、たとえば、Oと平面Pとの距離=[O]のように表すと、
([O]-[D]):[O]=([O]-[E]):[O]=2:3
([O]-[F]):[O]=1:3
よって、ポイント②より、D,Eの影D',E'は、O''(=A)を中心としてD'',E''を3/2倍に相似拡大した点であり、Fの影F'はF''を3倍に相似拡大した点である。
このことに注意して図をかくと、
まず、左の図は、上から見た図で、
正三角形CABを描き、その重心をM''としAM'',BM'',CM''を結び、M''Aを2:1に内分する点をD'',M''Bを2:1に内分する点をE'',M''Cを1:2に内分する点をF''とした図である。
次に、右の図は、左の図にさらにAF''の延長上にF',AE''の延長上にE'があり、CF',BE',E'F'が結ばれていて、△F''AM''と△F''F'Cが斜線部で△E''AM''と△E''E'Bが点部分にされている図。
ここで、AF'':F''F'=M''F'':F''C=1:2より、CF'∥AM'',AM''⊥BCより、CF'⊥BC,同様に、BE'⊥BC。
(1)CF'=2AM''=4√3(cm)
(2)影の面積は図の太線部(注:四角形CBE'F')で、BE'=(1/2)×AM''=√3だから、
台形BE'F'C=(1/2)×6×(4√3+√3)=15√3(cm²)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
上の②を使うと、AF'':F''F'=1:2,AE'':E'':E'=2:1が分かるが、これは常識的に考えれば分かるような話である。ついでにD'の位置も同様である。
ここからが問題で、私は(1)は別解だった。模範解答はエレガントですね。次回は、私の解法とそれだけじゃ面白くないので、△AE'F'の面積を求めて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/9 07:59削除
問題
図のように、1辺が6cmの正4面体M-ABCが平面P上にある。この正4面体の3つの辺MA,MB,MC上にそれぞれ点D,E,FをMD:DA=ME:EB=2:1,MF:FC=1:2となるようにとり、平面DEFで正4面体M-ABCからMを含む部分を切り取った立体をVとする。
 さて、頂点Aの真上に点Oを、OAがもとの正4面体の高さと等しくなるようにとる。点Oから立体Vに光をあてるとき、平面P上にできる影で、△ABCを除いたものを考える。点E,Fの影をそれぞれE',F'とするとき、次の各問いに答えよ。
(1)CF'の長さを求めよ。
(2)影の面積を求めよ。
(93 久留米大付)

(1)の別解
「上の②を使うと、AF'':F''F'=1:2」
までは同じ。
正三角形CABのABの中点をN,重心をM''とすると、AN=3,M''N=√3,CM''=2√3(1:2:√3の直角三角形と重心の性質より)
また、条件よりM''F'':F''C=1:2より、F''C=(2/3)CM''=(2/3)×2√3=4√3/3 ∴F''C=4√3/3———ア
また、M''Cの延長上にFから垂線を下ろしその足をHとすると、△F''AN∽△F''F'Hで相似比はAF'':F''F'=1:2より、
F''H=2F''N
ところで、F''N=M''N+M''F''=√3+(1/3)×2√3=√3+2√3/3=5√3/3
∴F''H=10√3/3———イ
ア,イより、CH=F''H-F''C=2√3
また、F'H=2AN=2・3=6より、△CF'Hで三平方の定理を使うと、
CF'=√{(2√3)²+6²}=√(12+36)
=√48=4√3
よって、答えは、4√3cm

>△AE'F'の面積を求めて下さい。

イより、F''H=10√3/3
また、F'H=6より、△F'F''Hで三平方の定理を使うと、F''F'=√{(10√3/3)²+6²}
=√(300/9+36)=√(624/9)
=4√39/3 
∴AF'=(3/2)F''F=2√39cm
同様にAE'を求めると、AE'=√57cm
(ちょっと、工夫が必要かもしれないので自分で求めてみて下さい。)
また、模範解答の解説より、四角形CBE'F'は∠B,∠Cが直角の台形より、E'からCF'に垂線を下ろして三平方の定理を使うと、
E'F'=3√7cm(計算省略)
よって、△F'AE'を描いて、F'からAE'の延長上に垂線を下ろしIとし、F'I=x,E'I=yと置いて、△F'E'Hと△F'AHで三平方の定理を使うと、
x²+y²=63———①
x²+(√57+y)²=156———②
①-②より、
-2√57y-57=63-156
∴2√57y=156-57-63=36
∴y=18/√57
これを①に代入すると
x²=63-324/57=3267/57
3267=3³・11²より、
x=33√3/57=33√19
∴△F'AE'=√57×(33/√19)×(1/2)=33√3/2
∴△AE'F'=33√3/2cm²

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/5 21:30 (No.1342112)削除
問題
底面が正六角形の角柱を鉛筆のように削った。削った面は円錐の側面である。右図で、CB=BD,OA=2+√3,AB=1/2のとき、次の各問いに答えよ。
(1)OCの長さを求めよ。
(2)底面の1辺の長さを求めよ。
(92 武蔵)

図の解説:https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88/pencil-icon-eraser-pen-flat-design-and-back-to-school-%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88/1216610305?adppopup=true
鉛筆の削った根元の楕円の上部をA,両脇の点をC,Dとし、AからCDに下ろした垂線の足がB,また、芯の先がOという図。

これは難しいです。久しぶりに完敗です。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/6 07:57削除
問題
底面が正六角形の角柱を鉛筆のように削った。削った面は円錐の側面である。右図で、CB=BD,OA=2+√3,AB=1/2のとき、次の各問いに答えよ。
(1)OCの長さを求めよ。
(2)底面の1辺の長さを求めよ。
(92 武蔵)

解答(私の解答)
(1)立体図を描く。この時、逆に直円錐を描き、底面の円に内接する正六角形を描き、イメージ的にその正六角形を上に平行移動させて円錐を切ると、半楕円のような模様が出来る(厳密には放物線か)。
そして、正六角形の2つの頂点をC,Dとし、その半楕円CDの上の部分をA,AからCDに下ろした垂線の足をBとする。また、円錐の頂点をO,底面の円の中心をO'とする。
ここで、OAの延長と円錐の底面との交点をA'とすると、OC=OA'なので、このOA'を求めれば良い。
ところで、△O'CDは正六角形の1/6で正三角形より、O'B:O'C=√3:2———①
また、半径よりO'C=O'A———②
②を①に代入すると、O'B:O'A=√3:2
また、平面OO'A'で切った断面図を描くと、
直角三角形OO'A'の斜辺OA'に点Aがあり、AからO'A'に下ろした垂線の足がBになる。
今、AからOO'に垂線を下ろしその足をHとすると、△OAH∽△OA'O'で相似比はHA:O'A'———③ また、四角形HO'BAは3直角で長方形よりHA=O'B———④
④を③に代入すると、相似比はO'B:O'A'より、√3:2になる。
∴OA'=(2/√3)OA=(2/√3)(2+√3)
=2√3(2+√3)/3=2(2√3+3)/3
OC=OA'より、
OC=2(2√3+3)/3

(2)また、△OO'A'∽△ABA'で相似比はO'A':BA'=2:2-√3
∴OO':AB=2:2-√3
また、条件よりAB=1/2
∴OO':1/2=2:2-√3
∴(2-√3)OO'=1 
∴OO'=1/(2-√3)=2+√3
ところで、条件よりOA=2+√3なので、
OO'=OA
今、OO':OA'=OO':(2/√3)OA
=OO':(2/√3)OO'=√3:2
よって、OO':OA'=√3:2より、断面図の△OO'A'は1:2:√3の直角三角形である。
∴O'A'=(1/2)OA'=(2√3+3)/3
よって、底面の半径より、
O'C=O'A=(2√3+3)/3
また、△O'CDは正三角形より、
CD=O'C=(2√3+3)/3
よって、答えは、(2√3+3)/3

(2)のアレンジ(別解)は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/6 10:13削除
補足
>半楕円のような模様が出来る(厳密には放物線か)。

うっかりしました。双曲線でした。https://tomodak.com/quadratic/reference/corn.html

>(2)のアレンジ(別解)は次回。

「OO'=1/(2-√3)=2+√3」までは同じ。
また、(1)より、OA'=2(2√3+3)/3
よって、断面図の直角三角形OO'A'で三平方の定理を使うと、
O'A'=√[{2(2√3+3)/3}²-(2+√3)²]
=√{4(21+12√3)/9-(7+4√3)}
=√{(84+48√3-63-36√3)/9}
=√(21+12√3)/3
=√(2√3+3)²/3
=(2√3+3)/3
∴O'A'=(2√3+3)/3
よって、底面の半径より、
O'C=O'A=(2√3+3)/3
また、△O'CDは正三角形より、
CD=O'C=(2√3+3)/3
よって、答えは、(2√3+3)/3

二重根号を外すので受験的にはどうかと思いますが、こっちの方が特殊(たまたま)なOO'=OAに頼らないので模範解答だと思います。(模範解答の定義にもよりますが。)

また、全く意味はありませんが、O'A'=xと置くと、O'B=(√3/2)x(比は上より)
∴HA=(√3/2)x
また、条件より、OA=2+√3
また、OA'=(2/√3)OA
=(2/√3)(2+√3)=2(2+√3)/√3
よって、△OO'A'で三平方の定理を使うと、
OO'=√{4(2+√3)²/3-x²}
よって、断面図のAからOO'に垂線を下ろしその足をHとすると、
OH=√{4(2+√3)²/3-x²}-1/2
よって、△OHAで三平方の定理を使うと、
[√{4(2+√3)²/3-x²}-1/2]²+{(√3/2)x}²=(2+√3)²が成り立つ。
よって、これを解いてもx=O'A'=CDが求まるはずである。
計算に自信がある人は挑戦してみて下さい。まぁ、ややっこしくしているだけという意見もあると思いますが。笑

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/7 07:56削除
問題
底面が正六角形の角柱を鉛筆のように削った。削った面は円錐の側面である。右図で、CB=BD,OA=2+√3,AB=1/2のとき、次の各問いに答えよ。
(1)OCの長さを求めよ。
(2)底面の1辺の長さを求めよ。
(92 武蔵)

>[√{4(2+√3)²/3-x²}-1/2]²+{(√3/2)x}²=(2+√3)²が成り立つ。
よって、これを解いてもx=O'A'=CDが求まるはずである。(O'A'=x)

∴(4/3)(2+√3)²-x²+1/4-√{4(2+√3)²/3-x²}+(3/4)x²=(2+√3)²
∴√{4(2+√3)²/3-x²}=(2+√3)²/3-x²/4+1/4=(7+4√3)/3+1/4-x²/4=(31+16√3)/12-x²/4
∴4(2+√3)²/3-x²={(31+16√3)/12-x²/4}²=(31+16√3)²/144+x⁴/16-{(31+16√3)/24}x²
∴x⁴/16-{(7+16√3)/24}x²+(31+16√3)²/144-4(2+√3)²/3=0
∴9x⁴-6(7+16√3)x²+(31+16√3)²-192(2+√3)²=0
∴9x⁴-6(7+16√3)x²+961+768+992√3-192(7+4√3)=0
∴9x⁴-6(7+16√3)x²+385+224√3=0
これを2次方程式の解の公式で解くと、
x²=[3(7+16√3)±√{9(7+16√3)²-9(385+224√3)}]/9
D=9(7+16√3)²-9(385+224√3)
=9(49+768+224√3)-9(385+224√3)=9・432
これを元に戻すと、
x²={3(7+16√3)±√(9・432)}/9
={3(7+16√3)±36√3)/9
=(21+48√3±36√3)/9
=(21+84√3)/9,(21+12√3)/9
ところで、x=O'A'<OA'=OC
そこで、(1)の結果から、
OC=2(2√3+3)/3
∴OC²=4(21+12√3)/9
=(84+48√3)/9=18.570938
また、(21+84√3)/9=18.499141
(21+12√3)/9=4.6427344
よって、どちらも一応適正だが、1つ選ぶとしたら明らかに後者である。(時間をかければ不適の証明を出来ると思うが、そこまでする必要性がないのでやらない。)
∴x²=(21+12√3)/9
=(3+2√3)²/3²
x>0より、x=(3+2√3)/3
∴O'A'=(3+2√3)/3
「よって、底面の半径より、
O'C=O'A=(2√3+3)/3
また、△O'CDは正三角形より、
CD=O'C=(2√3+3)/3
よって、答えは、(2√3+3)/3」(上より)
よって、OK。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/6 11:50 (No.1342496)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 7-2a
Φ12(x)を求めよ。

解答
1の原始3乗根をω,4乗根をiと表すと、ζ=iωは1の原始12乗根である(問題4-10参照)。
ζ²=-ω²よりΦ3(-ζ²)=0であり、ζは
Φ3(-x²)=(-x²)²+(-x²)+1=x⁴-x²+1
の根である。Φ12(x)の次数はφ(12)=φ(3)φ(4)=4だから、Φ12(x)=Φ3(-x²)=x⁴-x²+1がわかる。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 4-10b
d,d'が互いに素な正整数のとき、可換群Gの位数dの元gと位数d'の元g'の積gg'の位数はdd'に等しいことを示せ。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。まぁ、簡単なので定義通りの別解なども作って下さい。
こういう解法は思い付くのは難しいですが、解説するのは簡単ですね。

おまけ:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241205/k10014659421000.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/6 13:50削除
解説
>1の原始3乗根をω,4乗根をiと表すと、ζ=iωは1の原始12乗根である(問題4-10参照)。

問題 4-10b
d,d'が互いに素な正整数のとき、可換群Gの位数dの元gと位数d'の元g'の積gg'の位数はdd'に等しいことを示せ。

ω³=1,i⁴=1より、ωの位数は3でiの位数は4。また、複素数体は可換群で3と4は互いに素な正整数より、iωの位数は4・3=12となる。
∴(iω)^12=1
よって、ζ=iωと置くと、ζの位数が12よりζは1の原始12乗根であるという事。((iω)^n=1となる最小のnが12だから、iωはそのべき乗で1の12乗根全てを表わすから。)

>ζ²=-ω²よりΦ3(-ζ²)=0であり、ζは
Φ3(-x²)=(-x²)²+(-x²)+1=x⁴-x²+1
の根である。

ζ=iωの両辺を2乗すると、ζ²=-ω²
また、Φ3(x)=x²+x+1より、
Φ3(ω²)=(ω²)²+ω²+1=ω・ω³+ω²+1
=ω²+ω+1=0
これにζ²=-ω²からω²=-ζ²を代入すると、
Φ3(-ζ²)=0
(もっとも、x²+x+1=0の解がωとω²と知っていればこんな解説はいりませんね。)
Φ3(-ζ²)=0から、ζはΦ3(-x²)の根である。
よって、Φ3(x)=x²+x+1にx=-x²を代入すると、
Φ3(-x²)=(-x²)²+(-x²)+1=x⁴-x²+1
つまり、ζはこの根であるという事。

>Φ12(x)の次数はφ(12)=φ(3)φ(4)=4だから、Φ12(x)=Φ3(-x²)=x⁴-x²+1がわかる。

φ(12)=φ(3)φ(4)は、

「したがって対応する元の個数を数えて、公式
φ(mn)=φ(m)φ(n)
が得られます。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

から。また、

「正整数nと互いに素な正整数(≦n)の個数を数えます。この個数をφ(n)と表します。φ(n)をオイラー関数と呼びます。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

より、φ(3)=2,φ(4)=2である。(前者は1と2の2個で、後者は1と3の2個だから。)

∴φ(12)=φ(3)φ(4)=2・2=4

問題 7-2a
Φ12(x)を求めよ。

別解1
円分多項式の定義「Φn(x)は、nの真の約数dから定まるΦd(x)の積で、x^n-1を割った式に等しくなります」(引用元は上と同じ)より、
12の約数を考えると、1,2,3,4,6,12。
つまり、
Φ12(x)=(x^12-1)/Φ₁(x)Φ₂(x)Φ₃(x)Φ₄(x)Φ₆(x)
=(x^12-1)/(x-1)(x+1)(x²+x+1)(x²+1)(x²-x+1)
(Φ₆(x)までの式は同書p.119から転用。)
=(x^12-1)/(x²-1)(x²+x+1)(x²+1)(x²-x+1)
=(x^12-1)/(x⁴-1)(x²+x+1)(x²-x+1)
=(x^12-1)/(x⁴-1){(x²+1)+x}{(x²+1)-x}
=(x^12-1)/(x⁴-1){(x²+1)²-x²}
=(x^12-1)/(x⁴-1)(x⁴+x²+1)
∴Φ12(x)=(x^12-1)/(x⁴-1)(x⁴+x²+1)———①
また、x^12-1=(x⁴)³-1
=(x⁴-1)(x⁸+x⁴+1)
=(x⁴-1){(x⁴+1)²-x⁴}
=(x⁴-1)(x⁴+1+x²)(x⁴+1-x²)
=(x⁴-1)(x⁴+x²+1)(x⁴-x²+1)
∴x^12-1=(x⁴-1)(x⁴+x²+1)(x⁴-x²+1)———②
②を①に代入すると、
Φ12(x)=(x⁴-1)(x⁴+x²+1)(x⁴-x²+1)/(x⁴-1)(x⁴+x²+1)
=x⁴-x²+1
∴Φ12(x)=x⁴-x²+1

別解2は次回。念のため、私のオリジナルです。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12877430795.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/6 16:05削除
問題 7-2a
Φ12(x)を求めよ。

別解2
1の原始3乗根をω,4乗根をiと表すと、ζ=iωは1の原始12乗根である。
(ω³=1,i⁴=1より、ωの位数は3でiの位数は4。また、複素数体は可換群で3と4は互いに素な正整数より、問題4-10により、iωの位数は4・3=12となる。
∴(iω)^12=1
よって、ζ=iωと置くと、ζの位数が12よりζは1の原始12乗根である。)

問題 4-10b
d,d'が互いに素な正整数のとき、可換群Gの位数dの元gと位数d'の元g'の積gg'の位数はdd'に等しいことを示せ。

ところで、円分多項式Φ12(x)は1の原始12乗根だけを根に持つ多項式なので、
x=ζ=iω=i・(-1+√3i)/2と置くと、2x=i・(-1+√3i)
∴4x²=-(-1+√3i)²
=-(1-3-2√3i)=2+2√3i
∴4x²-2=2√3i
∴2x²-1=√3i
∴(2x²-1)=-3
∴4x⁴-4x²+4=0
∴x⁴-x²+1=0
よって、x⁴-x²+1は原始12乗根を根に持つ多項式である。
ここで、Φ12(x)の次数はφ(12)なので、φ(12)=φ(3)φ(4)=2・2=4
よって、次数が一致するからこれが答えとやっても良いが、それでは模範解答と同じなので、アレンジしてみる。
ところで、Φn(x)は整数係数多項式で既約である。

問題 7-8b
Φn(x)は整数係数単多項式であることを示せ。

定理7.1(円分多項式の既約性)
Φn(x)は有理数係数多項式として既約である。

そこで、因数定理よりx⁴-x²+1=0が有理数解を持つならばx=±1のみである。
ところが、x=±1を代入しても1=0で成り立たないので、x⁴-x²+1=0は有理数解を持たない。つまり、有理数係数として既約である。
以上より、Φ12(x)=x⁴-x²+1である。

「P(a)=0となるaは、
a=±(定数項の約数)/(最高次の項の係数の約数)
(ただし、正式P(x)の係数が整数のとき)
ちなみに, このaの候補の中に P(a)=0 を満たすものがなければ, P(x)=0を満たす有理数は存在せず,
P(x)は有理数の範囲で因数分解できないことになります。」
引用元:https://benesse.jp/kyouiku/teikitest/kou/math/math2/k00288.html

大学数学としては邪道でしょうか。

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1862791134533304538
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/5 11:20 (No.1341729)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
(ⅰ)有理数体ℚからℚへの関数f:ℚ→ℚが
すべてのx,y∈ℚに対しf(x+y)=f(x)+f(y)
をみたすならば、fはℚ線型写像であることを証明せよ。実はf(x)=f(1)x。
(ⅱ)連続関数f:ℝ→ℝが
すべてのx,y∈ℝに対しf(x+y)=f(x)+f(y)
をみたすならば、fは実線型写像であることを証明せよ。実はf(x)=f(1)x。
(ⅲ)関数f:ℂ→ℂが実線型写像で
すべてのx∈ℝに対しf(ix)=if(x)
をみたすならば、fは複素線型写像であることを証明せよ。


(ⅰ)m,n整数,m>0のとき、
f(n)=nf(1),mf(n/m)=f(m・(n/m))
=f(n)=nf(1)よりf(n/m)=(n/m)f(1)
(ⅱ)有理数rに対し(ⅰ)よりf(r)=rf(1)。
どんな実数xも有理数列の極限x=lim(n→∞)rnとなるからf(x)=f(lim(n→∞)rn)=lim(n→∞)f(rn)
=lim(n→∞)rnf(1)=xf(1)。
(ⅲ)任意の複素数x=a+ib(a,b∈ℝ)に対してf(x)=f(a+bi)=f(a)+f(ib)
=f(a)+if(b)=af(1)+ibf(1)
=(a+ib)f(1)=xf(1)。
「線型代数入門」有馬哲著

(ⅰ)は昨日やったのでいいです。(ⅱ),(ⅲ)を適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/5 13:58削除
解説
>有理数rに対し(ⅰ)よりf(r)=rf(1)。

「(ⅰ)m,n整数,m>0のとき、(中略)
f(n/m)=(n/m)f(1)」
より、このn/m=rと置けば、
f(r)=rf(1)という事。

>どんな実数xも有理数列の極限x=lim(n→∞)rnとなる

デデキンドの切断で区間[0,1]を半分ずつ切断して行くと有理数で限りなく0に近づける事が出来るが、この0を数直線上のある実数に置き換えれば、どんな実数も有理数の極限で表す事が出来る(はずである)。
例えば、πだったら、31/10,314/10²,3141/10³,31415/10⁴,…
という数列である。

補足
定理 B.2.6 (実数は有理数でいくらでも精度良く近似できる;小平本の定理 1.5)
任意の実数 α と任意の正整数 m に対して,r ≤ α < r +1/mとなる有理数 r が存在する.
引用元:https://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~hara/lectures/06/realnumbers.pdf

因みに、(ⅱ)には「連続」が付いていて(ⅰ)には付いていないのは、有理数と無理数の稠密性からだろう。実数の完備性という事。https://manabitimes.jp/math/1298

>(ⅱ)有理数rに対し(ⅰ)よりf(r)=rf(1)。
どんな実数xも有理数列の極限x=lim(n→∞)rnとなるからf(x)=f(lim(n→∞)rn)=lim(n→∞)f(rn)=lim(n→∞)rnf(1)=xf(1)。

この続きは、∴f(x)=f(1)x
また、f:ℝ→ℝより、a=f(1)∈ℝと置くと、f(x)=ax
x,y∈ℝとすると、f(x+y)=a(x+y)=ax+ay=f(x)+f(y)
∴f(x+y)=f(x)+f(y)———①
また、x∈ℝ,c∈ℝに対して、
f(cx)=a(cx)=acx=c(ax)=cf(x)
∴f(cx)=cf(x)———②
①,②より、fは実線型写像である。

>任意の複素数x=a+ib(a,b∈ℝ)に対してf(x)=f(a+bi)=f(a)+f(ib)

最後の所は、fの線型性から。「関数f:ℂ→ℂが実線型写像」で今回のfは線型写像である。

>(ⅲ)任意の複素数x=a+ib(a,b∈ℝ)に対してf(x)=f(a+bi)=f(a)+f(ib)
=f(a)+if(b)=af(1)+ibf(1)
=(a+ib)f(1)=xf(1)。

この続きは、∴f(x)=f(1)x
また、f:ℂ→ℂより、a=f(1)∈ℂと置くと、f(x)=ax
x,y∈ℂとすると、f(x+y)=a(x+y)=ax+ay=f(x)+f(y)
∴f(x+y)=f(x)+f(y)———①
また、x∈ℂ,c∈ℂに対して、
f(cx)=a(cx)=acx=c(ax)=cf(x)
∴f(cx)=cf(x)———②
①,②より、fは複素線型写像である。

おまけ:
補足
https://www.google.com/search?q=%E6%9C%89%E7%90%86%E6%95%B0+%E9%80%A3%E7%B6%9A%E6%80%A7&sca_esv=c9bd33c212e8a1a7&hl=ja&ei=NTJRZ-PQNtKxvr0P-LPCiQg&oq=%E6%9C%89%E7%90%86%E6%95%B0+%E9%80%A3%E7%B6%9A&gs_lp=Egxnd3Mtd2l6LXNlcnAiEOacieeQhuaVsCDpgKPntpoqAggAMgUQABiABDIFEAAYgAQyBBAAGB4yBhAAGAgYHjIIEAAYgAQYogQyCBAAGIAEGKIESO8tUIgHWMghcAF4AJABAJgBd6ABvAmqAQQxNC4xuAEByAEA-AEBmAIPoALNCcICChAAGLADGNYEGEfCAggQABiiBBiJBcICChAAGIAEGEMYigXCAgcQABiABBgEwgIGEAAYBBgewgIIEAAYBBgIGB6YAwCIBgGQBgqSBwQxMy4yoAf1JQ&sclient=gws-wiz-serp
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/4 19:54 (No.1341353)削除
問題
図のように、半径1cmの3個の球A,B,Cが互いに外接し、同時に半径Rcmの半球に内接している。さらに、半径rcmの小球Dがこれらの3個の球に外接し、半球に内接している。半球の底面の中心をOとする。
(1)3角錐O-ABCの頂点Oから面ABCへ下した垂線の足をHとするとき、OH,AHの長さを求めよ。
(2)R,rを求めよ。
(91 ラ・サール)

図の解説:球の上半球を描き、底面の円の中心をOとする。その半球に3つの球が互いに外接しながら内接している。さらにその3つの球と半球との中央の隙間に小球がある図。

普通に解けました。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/5 07:57削除
問題
図のように、半径1cmの3個の球A,B,Cが互いに外接し、同時に半径Rcmの半球に内接している。さらに、半径rcmの小球Dがこれらの3個の球に外接し、半球に内接している。半球の底面の中心をOとする。
(1)3角錐O-ABCの頂点Oから面ABCへ下した垂線の足をHとするとき、OH,AHの長さを求めよ。
(2)R,rを求めよ。
(91 ラ・サール)

模範解答
(1)A,B,Cから底面までの距離はすべて1cmに等しいので、底面と平面ABCとの距離は1cm。
次に、AB,BC,CAはすべて半径の2倍で2cm。対称性より、Hは△ABCの重心だから、
AH=(1/√3)×AB=2√3/3(cm)
(2)球Aと球Oの接点をA'とすると、O,A,A'は一直線上にあり、
球Oの半径R=OA+AA'=√(OH²+AH²)+AA'=√21/3+1(cm)
次に、右図のような ’骨格図’ をかく(注:正四角錐D-ABCとその重心をHとすると4点O,H,D,D'が一直線上にありOH⊥AHとなっている図)と、
R=OD'
=4面体DABCの高さ+DD'+OH
よって、√21/3+1=√(AD²-AH²)+r+1
AD=1+rを用いて整理すると、
√21/3-r=√{(1+r)²-(2√3/3)²}
両辺を2乗して、7/3-(2√21/3)r+r²=1+2r+r²-4/3
これを解いて、r=√21/3-1(cm)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

私の解法も同じですが、一応、(2)だけ。
(1)より、OH=1cm,AH=2√3/3cm よって、△OAHで三平方の定理を使うと、OA=√{1²+(2√3/3)²}=√(1+12/9)=√(21/9)=√21/3cm
∴R=OA+1=√21/3+1cm
次に、△DAHで三平方の定理を使うと、
AD=1+r,DH=√21/3-r,AH=2√3/3より、
(2√3/3)²+(√21/3-r)²=(1+r)²
∴12/9+21/9-(2√21/3)r+r²=r²+2r+1
∴(2√21/3+2)r=33/9-1=8/3
∴(√21/3+1)r=4/3
∴(√21+3)r=4 ∴r=4/(√21+3)=4(√21-3)/12
=(√21-3)/3=√21/3-1
∴r=√21/3-1cm

前回同様、別に面白くも詰まらなくもない問題ですね。前回の問題は、

問題
半径3cmの球が4個あって、それぞれ3つの球と互いに外接している。これをすっぽりおおう円柱の容器を作るとき、円柱の容器の底面の半径と高さを求めよ。
(85 東大寺学園)

コツは、

「球の中心同士を結んだ中心線,球と容器の接点を含んだ球の半径をえがき、'骨格' だけを残して、球は消してしまいましょう。」
「平面で切ってうまくいかない問題。'中心線','接点半径'をひき、'骨格図'をつくるのが手筋」
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/4 11:57 (No.1341075)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
有理数体ℚからℚへの関数f:ℚ→ℚが
すべてのx,y∈ℚに対しf(x+y)=f(x)+f(y)
をみたすならば、fはℚ線型写像であることを証明せよ。実はf(x)=f(1)x。


m,n整数,m>0のとき、
f(n)=nf(1),mf(n/m)=f(m・(n/m))=f(n)=nf(1)よりf(n/m)=(n/m)f(1)
「線型代数入門」有馬哲著より

初学者というより普通の中学生にも分かるように解説して下さい。念のため、アバウトな写像や集合の概念が分かる人という意味。特に最後の所は、厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/4 13:30削除
問題
有理数体ℚからℚへの関数f:ℚ→ℚが
すべてのx,y∈ℚに対しf(x+y)=f(x)+f(y)
をみたすならば、fはℚ線型写像であることを証明せよ。実はf(x)=f(1)x。


m,n整数,m>0のとき、
f(n)=nf(1),mf(n/m)=f(m・(n/m))=f(n)=nf(1)よりf(n/m)=(n/m)f(1)
「線型代数入門」有馬哲著より

解説
f(1+1+…+1)=f(1)+f(1)+…+f(1) (1の個数はn個)
(f(x+y)=f(x)+f(y)より、
例えば、f(5)=f(1+4)=f(1)+f(4)
f(4)=f(1+3)=f(1)+f(3)
f(3)=f(1+2)=f(1)+f(2)
f(2)=f(1+1)=f(1)+f(1)より、
f(1+1+1+1+1)=f(5)=f(1)+f(1)+f(1)+f(1)+f(1)と出来るから。)
∴f(n)=nf(1)———①
今、m,n整数,m>0とすると、n/mは有理数である。
f(n/m)+f(n/m)+…+f(n/m)(m個)
=f(n/m+n/m+…+n/m)
=f(m・(n/m))
=f(n)
∴mf(n/m)=f(n)———②
①,②より、
mf(n/m)=nf(1)
∴f(n/m)=(n/m)f(1)———☆
ここで、x=n/m∈ℚ,a=f(1)∈ℚ(有理数体ℚからℚへの関数f:ℚ→ℚより、f(1)∈ℚ)と置くと、
f(x)=ax
x,y∈ℚとすると、
f(x+y)=a(x+y)=ax+ay
=f(x)+f(y)
∴f(x+y)=f(x)+f(y)———③
また、x∈ℚ,c∈ℚに対して、
f(cx)=a(cx)=acx=c(ax)
=cf(x)
∴f(cx)=cf(x)———④
③,④より、線型写像の定義を満たすので、fはℚ上の線型写像である。
よって、示された。

定義
Kを数体,VとV'をK上の線型空間とする。VからV'への写像F:V→V'が二つの条件
F(x+y)=F(x)+F(y)
F(ax)=aF(x)
をみたすとき、FをK上の線型写像,K線型写像または線型写像と言う。
「線型代数入門」有馬哲著より

因みに、☆から④は言えないですよね。演習書にも似たような問題がないので、ちょっと悩みました。まぁ、間違っていたら赤っ恥ですが。笑

おまけ:
「8 主は言われる、全地の人の三分の二は断たれて死に、三分の一は生き残る。
9 わたしはこの三分の一を火の中に入れ、銀をふき分けるように、これをふき分け、金を精錬するように、これを精錬する。彼らはわたしの名を呼び、わたしは彼らに答える。わたしは『彼らはわが民である』と言い、彼らは『主はわが神である』と言う」。」
「ゼカリヤ書」第13章8節~9節(口語訳)
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/3 16:34 (No.1340507)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 7-1a
円分多項式Φ₇(x),Φ₈(x)を求めよ。

解答
Φ₇(x)=(x⁷-1)/(x-1)=x⁶+x⁵+x⁴+x³+x²+x+1
Φ₈(x)=(x⁸-1)/(x-1)(x+1)(x²+1)
=(x⁸-1)(x⁴-1)=x⁴+1
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

7.1 円の等分点
複素平面上、原点を中心とする半径1の円を考えます。この円周上の点
cos(2πk/n)+isin(2πk/n),k=1,2,…,n (*)
は円周をn等分した点です(n=1,2,3,…)。
これらはちょうどx^n-1の根になります。上の数(*)のうち、kがnと互いに素なものを1の原始n乗根といいます。1の原始n乗根を1つとると、そのべき乗は1のn乗根をすべて表します。
1の原始n乗根だけを根に持つ多項式を求めます。この式を円分多項式と呼び、Φn(x)と表します。n=1,…,6までは次のとおりです:
Φ₁(x)=x-1
Φ₂(x)=x+1
Φ₃(x)=(x³-1)/(x-1)=x²+x+1
Φ₄(x)=x²+1
Φ₅(x)=(x⁵-1)/(x-1)
=x⁴+x³+x²+x+1
Φ₆(x)=(x⁶-1)/(x²-1)(x²+x+1)
=x²-x+1
上の計算からわかるようにΦn(x)は、nの真の約数dから定まるΦd(x)の積で、x^n-1を割った式に等しくなります。この計算から、Φn(x)は整数係数であることがわかります(問題7-8)。また定義より、
Φn(x)の次数はnと互いに素な、n以下の自然数の個数に等しく、
Φn(x)の最高次係数は1に等しい
ことがわかります。ガウスは
「Φn(x)(n=1,2,3,…)が有理数係数多項式として既約である」
ことを証明しました。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説は問題7-1aだけです。下のは材料。まぁ、簡単ですね。

おまけ:
「18 耳しいよ、聞け。目しいよ、目を注いで見よ。
19 だれか、わがしもべのほかに目しいがあるか。だれか、わがつかわす使者のような耳しいがあるか。だれか、わが献身者のような目しいがあるか。だれか、主のしもべのような目しいがあるか。
20 彼は多くの事を見ても認めず、耳を開いても聞かない。
21 主はおのれの義のために、その教を大いなるものとし、かつ光栄あるものとすることを喜ばれた。」
「イザヤ書」第42章18節~21節(口語訳)
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12861567259.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/4 07:58削除
問題 7-1a
円分多項式Φ₇(x),Φ₈(x)を求めよ。

解答
Φ₇(x)=(x⁷-1)/(x-1)=x⁶+x⁵+x⁴+x³+x²+x+1
Φ₈(x)=(x⁸-1)/(x-1)(x+1)(x²+1)
=(x⁸-1)(x⁴-1)=x⁴+1
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説
本文に「Φn(x)は、nの真の約数dから定まるΦd(x)の積で、x^n-1を割った式」とあるので、「真の約数」の解説をまずしておこう。
真の約数とは、
「整数 N に対して、±1, ±N を N の自明な約数という。自明でない約数を真の約数という。」(「約数」ウィキペディアより)
である。つまり、素数は真の約数を持たないので、この先生の解説は誤りである。
このdは、「1と真の約数」または「それ自身を除いた約数」である。

∴Φ₇(x)=(x⁷-1)/Φ₁(x)
=(x⁷-1)(x-1)
=x⁶+x⁵+x⁴+x³+x²+x+1
また、8の全ての約数は、1,2,4,8でd=1,2,4である。
∴Φ₈(x)=(x⁸-1)/Φ₁(x)Φ₂(x)Φ₄(x)
=(x⁸-1)/(x-1)(x+1)(x²+1)———①
また、x⁸-1=(x⁴-1)(x⁴+1)
=(x²-1)(x²+1)(x⁴+1)
=(x-1)(x+1)(x²+1)(x⁴+1)
∴x⁸-1=(x-1)(x+1)(x²+1)(x⁴+1)———②
②を①に代入すると、
Φ₈(x)=x⁴+1
ここで、「Φn(x)(n=1,2,3,…)が有理数係数多項式として既約である」とあるので、これが既約かどうか確認する。因数定理より、これが有理数解を持つならばx=±1を解に持つはずだが、x=±1を代入しても≠0なので、有理数解は持たない。よって、有理数係数としては既約でOK。
一応、x⁴+1=(x²+1)²-2x²
=(x²+1)²-(√2x)²
=(x²+1+√2x)(x²+1-√2x)
=(x²-√2x+1)(x²+√2x+1)
よって、係数を無理数まで許せば可約となる。

>Φ₁(x)=x-1
Φ₂(x)=x+1
Φ₃(x)=(x³-1)/(x-1)=x²+x+1
Φ₄(x)=x²+1
Φ₅(x)=(x⁵-1)/(x-1)
=x⁴+x³+x²+x+1
Φ₆(x)=(x⁶-1)/(x²-1)(x²+x+1)
=x²-x+1

「1の原始n乗根だけを根に持つ多項式を求めます。この式を円分多項式と呼び、Φn(x)と表します」とあるので、
Φ₁(x)=x-1は自明。
Φ₂(x)=(x²-1)/Φ₁(x)
=(x²-1)/(x-1)
=x+1
Φ₃(x)=(x³-1)/Φ₁(x)
=(x³-1)/(x-1)
=x²+x+1
Φ₄(x)=(x⁴-1)/Φ₁(x)Φ₂(x)
=(x⁴-1)/(x-1)(x+1)
=x²+1
Φ₅(x)=(x⁵-1)/Φ₁(x)
=(x⁵-1)/(x-1)
=x⁴+x³+x²+x+1
Φ₆(x)=(x⁶-1)/Φ₁(x)Φ₂(x)Φ₃(x)
=(x⁶-1)/(x-1)(x+1)(x²+x+1)
=x²-x+1
一応、
x⁶-1=(x³-1)(x³+1)
=(x-1)(x²+x+1)(x³+1)
=(x-1)(x+1)(x²+x+1)(x²-x+1)だから。
因みに、「上の計算からわかるようにΦn(x)は、nの真の約数dから定まるΦd(x)の積で、x^n-1を割った式に等しくなります。」っていう割には中途半端で雑ですね。
念のため、私の解説なんか信じられない人のために。
https://www.google.com/search?q=%E7%B4%A0%E6%95%B0%E3%81%AB%E3%81%AF%E7%9C%9F%E3%81%AE%E7%B4%84%E6%95%B0%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84&sca_esv=427fd9fc564ca397&hl=ja&source=hp&ei=sINPZ7jxEfbS2roPiu6x2A4&iflsig=AL9hbdgAAAAAZ0-RwKuNzdUQbjNxZfkLea3IjwsPausE&ved=0ahUKEwi4iaPZ0IyKAxV2qVYBHQp3DOsQ4dUDCBA&oq=%E7%B4%A0%E6%95%B0%E3%81%AB%E3%81%AF%E7%9C%9F%E3%81%AE%E7%B4%84%E6%95%B0%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84&gs_lp=Egdnd3Mtd2l6IiHntKDmlbDjgavjga_nnJ_jga7ntITmlbDjga_jgarjgYQyCBAAGIAEGKIEMggQABiABBiiBDIIEAAYgAQYogQyCBAAGIAEGKIEMggQABiABBiiBEiSkAFQAFjSf3AAeACQAQCYAWqgAZYZqgEEMzguMrgBDMgBAPgBAZgCKKAClRrCAhAQABiABBixAxiDARgEGIoFwgIHEAAYgAQYBMICCxAAGIAEGLEDGIMBwgIKEAAYgAQYsQMYBMICDRAAGIAEGLEDGIMBGATCAgsQABiABBixAxiKBcICDRAAGIAEGLEDGEMYigXCAgoQABiABBhDGIoFwgIIEAAYBBgFGB7CAggQABiiBBiJBcICBRAAGIAEwgIHEAAYgAQYF8ICChAAGAQYBRgXGB6YAwCSBwQzNy4zoAeQXQ&sclient=gws-wiz
多分、完全数の時の約数とごっちゃになってしまったのではないでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E5%85%A8%E6%95%B0

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/3 11:22 (No.1340315)削除
次の文章を完全解説して下さい。

命題(1.4.13)
V,V'を数体K上の線型空間とする。このとき、VからV'の中へのK線型写像の全体ℒ(V,V')は、和F+Gとスカラー倍aFを
(F+G)(x)=F(x)+G(x),(aF)(x)=aF(x)
で定義するとき、K上の線型空間となる。零写像Oがその零元である。Fの反対元-Fは(-1)Fである。ℒ(V,V')を線型写像空間と言う。

証明
F,G∈ℒ(V,V')ならばF+G,aF∈ℒ(V,V')なること、およびO∈ℒ(V,V')なることはすでに見た。この二つの演算がK線型空間の公理
(F+G)+H=F+(G+H),F+G=G+F,
F+O=O+F=F,F+(-F)=O
a(F+G)=aF+aG,(a+b)F=aF+bF,
(ab)F=a(bF),1F=F
をみたすことは、V'に対するK線型空間の公理より生ずる。たとえば、任意のx∈Vに対して
(F+G)(x)=F(x)+G(x)=G(x)+F(x)
=(G+F)(x)
であるから
F+G=G+F
といった具合である。残りの等式の証明は読者にゆだねる。(証明終)

一応、証明を完成させて下さい。

おまけ

1巻4番の詩
世界に一人の君主が産み出されるが、
その平穏と生涯は長くはないだろう。
そのとき釣り舟は失われ、
最大の損害に見舞われるだろう。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12875208820.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/3 14:07削除
命題(1.4.13)
V,V'を数体K上の線型空間とする。このとき、VからV'の中へのK線型写像の全体ℒ(V,V')は、和F+Gとスカラー倍aFを
(F+G)(x)=F(x)+G(x),(aF)(x)=aF(x)
で定義するとき、K上の線型空間となる。零写像Oがその零元である。Fの反対元-Fは(-1)Fである。ℒ(V,V')を線型写像空間と言う。

証明
F,G∈ℒ(V,V')ならばF+G,aF∈ℒ(V,V')なること、およびO∈ℒ(V,V')なることはすでに見た。
(1)(F+G)(x)+H(x)=F(x)+G(x)+H(x)=F(x)+(G(x)+H(x))
=F(x)+(G+H)(x)
∴(F+G)(x)+H(x)=F(x)+(G+H)(x)
∴(F+G)+H=F+(G+H)
(2)(F+G)(x)=F(x)+G(x)=G(x)+F(x)=(G+F)(x)
∴(F+G)(x)=(G+F)(x)
∴F+G=G+F
(3)(F+O)(x)=F(x)+O(x)=F(x)+0'=F(x)
(O+F)(x)=O(x)+F(x)=0'+F(x)=F(x)
∴(F+O)(x)=(O+F)(x)=F(x)
∴F+O=O+F=F
(4)F(x)+(-F(x))=F(x)+(-1)F(x)=F(x)+F(-x)=F(x+(-x))
=F(0)=0'=O(x) 
∴F(x)+(-F(x))=O(x)
∴F+(-F)=O
(5)a(F(x)+G(x))=a(F+G)(x)
={a(F+G)}(x)=(aF+aG)(x)
=aF(x)+aG(x)
∴a(F(x)+G(x))=aF(x)+aG(x)
∴a(F+G)=aF+aG
(6)(a+b)F(x)={(a+b)F}(x)
=(aF+bF)(x)=aF(x)+bF(x)
∴(a+b)F(x)=aF(x)+bF(x)
∴(a+b)F=aF+bF
(7){(ab)F}(x)=(ab)F(x)
=a(bF(x))=a(bF)(x)
∴{(ab)F}(x)=a(bF)(x)
∴(ab)F=a(bF)
(8)(1F)(x)=1F(x)=F(x)
∴1F=F
以上より、上の二つの演算がK線型空間の公理
(F+G)+H=F+(G+H),F+G=G+F,F+O=O+F=F,F+(-F)=O,a(F+G)=aF+aG,(a+b)F=aF+bF,(ab)F=a(bF),1F=F
をみたすので、V'に対するK線型空間の公理より、ℒ(V,V')は線型写像空間である。

補足
(4)のF(0)=0'は次の定義より、

定義
Kを数体,VとV'をK上の線型空間とする。VからV'への写像F:V→V'が二つの条件
F(x+y)=F(x)+F(y)
F(ax)=aF(x)
をみたすとき、FをK上の線型写像,K線型写像または線型写像と言う。
このとき、F(0)=0'(0'はV'の零元)
なることは、F(ax)=aF(x)においてa=0とおけばわかる。
「線型代数入門」有馬哲著より

因みに、線型空間は加法群で、

定義
Kを一つの数体とする。集合Vが次の二つの公理Ⅰ,Ⅱをみたすとき、VをK上の線型空間,K上のベクトル空間,またはK線型空間,Kベクトル空間,K加群などと言う。
「線型代数入門」有馬哲著より

加法群の単位元は0なので、次の定理6.2より、

定理6.2
fを群Gから群G'への準同型写像とし、eをGの単位元,e'をG'の単位元とするとき、次が成り立つ。
(1)Gの単位元eは準同型写像fによってG'の単位元e'に移る。
f(e)=e'
(2)Gの任意の元aに対してはf(a^-1)=f(a)^-1
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

e=0とすると、f(0)=0'は自明。(まぁ、習う順番が逆なので自明と言う言い方はおかしいですが。)
因みに、(2)はf(-a)=-f(a)で、

定義
Kを数体,VとV'をK上の線型空間とする。VからV'への写像F:V→V'が二つの条件
F(x+y)=F(x)+F(y),F(ax)=aF(x)
をみたすとき、FをK上の線型写像,K線型写像または線型写像と言う。
「線型代数入門」有馬哲著より

a=-1(x=aとする)と合いますね。

準同型写像の解説は省略。

おまけ:
「16 わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである。だから、へびのように賢く、はとのように素直であれ。」
「マタイによる福音書」第10章16節(口語訳)
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返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/2 21:59 (No.1339908)削除
問題
半径3cmの球が4個あって、それぞれ3つの球と互いに外接している。これをすっぽりおおう円柱の容器を作るとき、円柱の容器の底面の半径と高さを求めよ。
(85 東大寺学園)

図の解説:円柱の底面に3個の球がぴったり入っていてその上に1個の球が乗っていて、それにぴったり蓋をしたような円柱。

定番の問題ですね。

おまけ:
https://ameblo.jp/dickgirlartist/entry-12828690693.html?frm_src=thumb_module
昔は、生まれてすぐ手術しなかった(出来なかった)から相当いたんでしょうね。
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/3 07:58削除
問題
半径3cmの球が4個あって、それぞれ3つの球と互いに外接している。これをすっぽりおおう円柱の容器を作るとき、円柱の容器の底面の半径と高さを求めよ。
(85 東大寺学園)

模範解答
球の中心をP₁~P₄(注:下の3つの球の中心がP₂~P₄,上の球の中心がP₁)とする。
球の中心を結んだ線を描き、またP₂~P₄から、底面に下した垂線の足をP₂'~P₄'とする。
また、円柱の上面の中心をOとする。
P₁P₂P₃P₄は、一辺が半径の2倍6cmの正四面体だから、
円柱の高さ=OP₁+正四面体の高さ+P₂P₂'
=3+6×(√6/3)+3=6+2√6(cm)
また、この円柱を上からみると図Ⅱ(注:円の中で3つの小さな円が互いに外接しながら(大きな)円に内接している図)のようになるので、
底面の半径=3+P₃P₄÷√3=3+2√3(cm)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>円柱の高さ=OP₁+正四面体の高さ+P₂P₂'
=3+6×(√6/3)+3

参考書の解説にもあるが、「正四面体の高さは、一辺をaとして、(√6/3)a」だから。
因みに、私はこういうのは暗記していない。自然に覚えようと思うほど面白くないものは暗記しない主義である。その都度求めても問題ないからであるが、要領良く受験に勝ちたいなら暗記すべきだろう。(本番で焦っても自然に出て来るとか精神的なメリットのため。)

>底面の半径=3+P₃P₄÷√3

これは頂角が120°の二等辺三角形の二辺比を使っているね。つまり、頂角が120°の二等辺三角形の等辺と底辺の比は、1:√3(これは1:2:√3の直角三角形を2つくっつけて考えれば自明。)これは自然に暗記している事。
因みに、私は、正三角形P₂P₃P₄の重心と大円の中心が一致している事を利用した。
つまり、正三角形P₂P₃P₄の高さ=3√3cmより、P₂O=(2/3)×3√3=2√3cm
∴底面の半径=3+2√3cm

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12863252473.html
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/2 14:10 (No.1339597)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理7.1(円分多項式の既約性)
Φn(x)は有理数係数多項式として既約である。

証明
まずΦn(x)の任意の根ζの最小多項式をf(x)とし、Φn(x)=f(x)g(x)とおきます。ガウスの補題(問題2-10)よりf(x),g(x)を整数係数多項式とします。このときnと互いに素な素数pに対して、ζ^pもf(x)の根であることを示します。つまりf(ζ^p)=0を示します。
pはnと互いに素なので、ζ^pも1の原始n乗根です。よってζ^pはΦn(x)の根なので、ζはΦn(x^p)の根になります。したがってζの最小多項式f(x)はΦn(x^p)=f(x^p)g(x^p)を割り切ります。f(x)は既約なので、f(x^p)またはg(x^p)を割り切ります。
もしf(x)がg(x^p)を割り切るとすると、係数をpで割った余りで考えて矛盾が生じます。詳しく説明します。まず多項式の係数をpで割った余りにして考えます。すなわち整数係数多項式Φn(x),f(x),g(x)をFp(注:ℤpと同じと考えて良い)係数多項式にして考えます。これらを|Φn(x),|f(x),|g(x)と表します。
f(x)がg(x^p)を割り切ることより|f(x)は|g(x^p)を割り切ります。一般にFp係数多項式h(x)ではh(x^p)=h(x)^pです(問題4-15)。したがって|f(x)は|g(x)^pを割り切ります。|f(x)のある既約因子|f₁(x)とすると|f₁(x)は|g(x)を割り切ります。よって|Φn(x)=|f(x)|g(x)は|f₁(x)²で割り切れることになります。ゆえに|f₁(x)の根αは|Φn(x)の重根になります。しかしこれは矛盾です(∵|Φn(x)はx^n-1の因子で、x^n-1は重根を持たないから(問題1-13))。
以上によりf(x)はf(x^p)を割り切り、f(ζ^p)=0となります。したがってf(x)のどの根ζも、nと互いに素な素数pに対してf(ζ^p)=0をみたします。
いまf(x)の根を1つ固定しζと表します。ζは1の原始n乗根であり、Φn(x)の他の根はζ^k(kはnと互いに素な正整数)と表されます。k=p₁p₂…ps(p₁,…,psは素数)とおきます。上の議論から、ζ^p₁はf(x)の根になります。次にζ^p₁p₂=(ζ^p₁)^p₂も(ζ^p₁がf(x)の根になることから)f(x)の根になります。同様の議論を繰り返すと、ζ^k=ζ^p₁…psがf(x)の根になります。よってΦn(x)の任意の根がf(x)の根となりΦn(x)=f(x)です。したがってΦn(x)は既約です。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 2-10c
次の命題(ガウスの補題)を証明せよ。
「定数でない整数係数多項式f(x)が定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないならば、f(x)は有理数係数として既約である。」

問題 4-15b
この問題では多項式の係数はFpの元とする。
(1)(x+y)^p=x^p+y^pを証明せよ。
(2)多項式f(x)についてf(x)^p=f(x^p)を証明せよ。

問題 1-13b
pを素数とする。p・1=0をみたす整域の元を係数とする多項式を考える。pで割り切れないnに対して、f(x)=x^n-a(a≠0)の根αはf(x)の重根でないことを示せ。

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
「それは太子の「不思議ノ記文」と呼ばれていた古文書の切れっぱしで、正成や尊氏のことを記録した「太平記」によると、こんなこと(原文は漢文)が書いてあった。

「人王九十六代(九十五代と書かれた断片もある)に当たり、天下一たび乱れて主安からず。この時東魚来たりて四海を呑む。日、西天に没する三百七十余日、西鳥着たりて東魚を食らう。そののち、海内一に帰すること三年、ミコウのごときもの天下をかすむる事三十余年、大凶変じて一元に帰すなり」

・・・・ただしこのほかに、まったく新しい第二の読み方がある。ときどきアドバイスを受ける暗号の専門家と私が話しあい、そこからヒントを得た読み方だ。それは上の記文の最初の言葉「人王九十六代」が、ほんとは何をさすのか、ということである。
 まず、これが太子自身の記した言葉だったという前提で考える。と、太子は天皇をとても尊敬し、必ず「皇」や「帝」という言葉で呼んでいた、ということが分かってくる。では、そんなに天皇を尊んだ人が、わざわざ予言文で、将来の天皇に対して、「人王」なんて一段下の言葉を使うだろうか。そうは考えられない。
・・・・いままでの解釈では、この「主」を天皇または後醍醐帝と取っている。日本の古文書にそう書かれていればそう取るのも無理もない。またたしかに太平記のころ、天皇の敬称として、「お上」や「主上」という言い方はあった。しかし、もったいなくもそれを略して、「主」とはけっして言わなかった。飛鳥時代にも、天皇のことを「みかど」とか「すめらみこと」とは呼んだが、間違っても「主」と呼びすてにはしなかった。だから当時、「主」という言葉が聖徳太子のまわりにあったとすれば、それはユダヤ人または景教の教師が教えた旧約聖書の中の「主」という呼び名だけなのだ。
 それが(天下の乱れによって)「安からず」というのは、「主」つまりユダヤの神またはキリスト教の神が、そのとき安らかでない状態になること、ユダヤの神やキリストを悩ませるような「天下の乱れ」が起こることを示している。」
「聖徳太子「未来記」の秘予言」五島勉著より
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/2 16:48削除
解説
>まずΦn(x)の任意の根ζの最小多項式をf(x)とし、Φn(x)=f(x)g(x)とおきます。ガウスの補題(問題2-10)よりf(x),g(x)を整数係数多項式とします。

示したい事は「Φn(x)は有理数係数多項式として既約である」事なので、Φn(x)=f(x)g(x)と置いて矛盾か、g(x)=1を示せば良いという事。(f(x)が最小多項式で既約多項式だから。)
また、

問題 2-10c
次の命題(ガウスの補題)を証明せよ。
「定数でない整数係数多項式f(x)が定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないならば、f(x)は有理数係数として既約である。」

この命題は逆も成り立ち(下の補足)、つまり、Φn(x)は有理数係数多項式として既約であるならば整数係数としても既約なので、「f(x),g(x)を整数係数多項式とし」ても良いという事。(単多項式とは、最大次数の項の係数が1の多項式。)

「最高次の項の係数が1に等しい多項式を単多項式,あるいはモニック多項式といいます。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

補足
定理5.6
一意分解整域Rの商体をKとし、f(X)∈R[X]とする。
f(X)がK[X]において多項式の積に分解すれば、R[X]においても同じ次数の多項式に分解する。すなわち、f(X)はK[X]で可約であれば、R[X]においても可約である。
また、この逆も成り立つ。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

「f(X)はK[X]で可約であれば、R[X]においても可約」の対偶を取ると、「R[X]において既約であれば、f(X)はK[X]で既約」である。
また、この逆も成り立つので、f(X)はK[X]で既約であれば、R[X]においても既約であるという事。
(今回はR[X]が整数係数多項式でK[X]が有理数係数多項式を表わしている事は言うまでもない。)

>このときnと互いに素な素数pに対して、ζ^pもf(x)の根であることを示します。つまりf(ζ^p)=0を示します。

何故こんな事をするのかと言うと、これを示せばf(x)=Φn(x)が言えるからである。どういう事かと言うと、Φn(x)の根はζ^kでkがnと互いに素なもので、f(x)の根とΦn(x)の根が全て一致するからである。ただし、この段階ではkが素数とは限らないので、見通しとしても一致すると言えない(一致すると言っておきながら)。あくまでも方針を示したという事。
(念のため、kが素数になるという訳ではない。)

>よってζ^pはΦn(x)の根なので、ζはΦn(x^p)の根になります。

「ζ^pはΦn(x)の根」より、Φn(ζ^p)=0
よって、x=ζはΦn(x^p)の根という事。

>ζはΦn(x^p)の根になります。したがってζの最小多項式f(x)はΦn(x^p)=f(x^p)g(x^p)を割り切ります。

上より「まずΦn(x)の任意の根ζの最小多項式をf(x)とし、Φn(x)=f(x)g(x)とおきます。」
から、ζはf(x)とΦn(x^p)の共通の根でf(x)は最小多項式だからΦn(x^p)を割り切るという事。

最小多項式による整除性
αを根に持つA係数多項式g(x)はαのA最小多項式f(x)で割り切れます。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>f(x)は既約なので、f(x^p)またはg(x^p)を割り切ります。

f(x)が既約でなかったらf(x)がΦn(x^p)=f(x^p)g(x^p)を割り切ったとしても、f(x^p)またはg(x^p)を割り切るとは限らない。これは素数と合成数に置き換えて考えれば分かると思う。
逆に、既約だったらどちらか一方を割り切る。

命題1.3(既約多項式の整除性)
既約多項式f(x)がg(x)h(x)を割り切るとき、f(x)はg(x)またはh(x)を割り切る。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>もしf(x)がg(x^p)を割り切るとすると、係数をpで割った余りで考えて矛盾が生じます。詳しく説明します。まず多項式の係数をpで割った余りにして考えます。

今までは整数係数だったが、ここで係数をℤ/pℤ(ℤp)で考える。変えても問題ない理由がないが、まぁ、暗黙の了解なのだろう。(整数と有理数では「ガウスの補題」を持ち出すのに、ここでは何の理由もなしですか。まぁ、等式の両辺に同じものをかけても矛盾しないような話なのだろう。)

>以上によりf(x)はf(x^p)を割り切り、f(ζ^p)=0となります。

「以上」の部分はじっくり読めば分かるので省略。ようやく、初めの目的に達したという事である。
上より、「このときnと互いに素な素数pに対して、ζ^pもf(x)の根であることを示します。つまりf(ζ^p)=0を示します。」。

>いまf(x)の根を1つ固定しζと表します。ζは1の原始n乗根であり、Φn(x)の他の根はζ^k(kはnと互いに素な正整数)と表されます。k=p₁p₂…ps(p₁,…,psは素数)とおきます。上の議論から、ζ^p₁はf(x)の根になります。

kがnと互いに素だからp₁もnと互いに素である。よって、「nと互いに素な素数pに対し、f(ζ^p)=0」から、f(ζ^p₁)=0
よって、「ζ^p₁はf(x)の根になります」という事。

>次にζ^p₁p₂=(ζ^p₁)^p₂も(ζ^p₁がf(x)の根になることから)f(x)の根になります。

ζ^p₁p₂=(ζ^p₁)^p₂のζ^p₁が、f(ζ^p)=0のζになるという事。p₂もnと互いに素だから成り立つという事。

>同様の議論を繰り返すと、ζ^k=ζ^p₁…psがf(x)の根になります。

つまり、ζ^p₁,…,ζ^p₁…psのs個がf(x)の根になるという事。因みに、p₁=1で素数ではないが、そこは暗黙の了解だろう。(「k=p₁p₂…ps(p₁,…,psは素数)とおきます。」とあるが。)

補足
(1)Φn(x)の根
Φn(x)の根はすべてζ^k(kはnと互いに素)の形(ζのべき)になります。以下、Φn(x)の次数をsとおきます。このsは1,2,…,n-1のうち、nと互いに素な整数の個数になります。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>よってΦn(x)の任意の根がf(x)の根となりΦn(x)=f(x)です。

初めに、矛盾かg(x)=1か示すと書いたが、後者である。
上より、「示したい事は「Φn(x)は有理数係数多項式として既約である」事なので、Φn(x)=f(x)g(x)と置いて矛盾か、g(x)=1を示せば良いという事。」。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/30 16:18 (No.1338014)削除
問題
鋭角三角形ABCの内部の点をPとする。いま、ABを1辺とする正三角形ABDを、△ABCの外側に作り、BPを1辺とする正三角形BPP'を、△BCPの外側に作る。次の問いに答えよ。
(1)PA=4,PB=2,PC=3であるとき、折れ線CPP'Dの長さを求めよ。
(2)△ABCの内部に点Qをとって、QA+QB+QCが最小になるとき、∠BQC,∠AQBの大きさを求めよ。
(91 慶応志木)

研究
一般に、鋭角三角形ABCの内部に1点Pをとり、PA+PB+PCの長さの和が最小になるようにするとき、
∠APB=∠BPC=∠CPA=120°
となります。この点Pをフェルマー点といいます。

発展事項
図のように(注:鋭角三角形ABCの外側に正三角形PBC,QCA,RABが描かれた図)、△ABCの外側に各辺を一辺とする正三角形をこしらえ、P,Q,Rを定めると、PA,QB,RCはフェルマー点で交わる。
<略証> 12・27(2)の証明をBC,CAを一辺とする正三角形もつくっておこなえば、明らか。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」

12・27の問題とは上の問題で、12・26の時点で気付かずすでに似たような事をやってしまったので、発展事項のもっとまともな証明を作って下さい。上の<略証>はフェルマー点の存在を知っている人用ですね。

問題
△ABCの外側に各辺を一辺とする正三角形をこしらえ、P,Q,Rを定めると、PA,QB,RCは1点で交わる事を証明して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/1 07:34削除
問題
△ABCの外側に各辺を一辺とする正三角形をこしらえ、P,Q,Rを定めると、PA,QB,RCは1点で交わる事を証明して下さい。

解答
BQとCRの交点をDとすると、正三角形よりAB=AR,AQ=AC
また、∠BAQ=∠BAC+60°,∠RAC=60°+∠BAC ∴∠BAQ=∠RAC
よって、二辺挟角が等しいので、△ABQ≡△ARC よって、∠AQB=∠ACRより、∠AQD=∠ACD よって、円周角の定理の逆により4点A,D,C,Qは同一円周上にある。よって、円周角より∠ADQ=∠ACQ=60°∴∠ADQ=60°———① 
また、∠QDC=∠QAC=60°より∠BDC=180°-60°=120°
また、∠BPC=60°より∠BDC+∠BPC=180°よって、四角形DBPCは円に内接する四角形である。
また、BP=CPより弧BP=弧CP
∴∠PDB=∠PDC
∴∠PDB=(1/2)∠BDC=(1/2)×120°=60°∴∠PDB=60°———②
①,②より、∠ADQ=∠PDB
また、BDQは一直線より、対頂角の定理の逆によりADPも一直線である。
よって、AP,BQ,CRは1点で交わる。
よって、示された。

次回の問題は、

問題
△ABCの外側に各辺を一辺とする正三角形△PBC,△QCA,△RABをこしらえ、それぞれの重心をG₁,G₂,G₃とすると、AG₁,BG₂,CG₃は1点で交わる事を証明して下さい。

これは難しいので、検索して解いて下さい。また、ヒントが欲しい人は、

ヒント:AG₁,BG₂,CG₃とBC,CA,ABとの交点をそれぞれS,T,Uとしてチェバの定理の逆を決めて下さい。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a757ef4717c5696fc4ab729ad022f1181192ee1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/12/2 07:54削除
問題
△ABCの外側に各辺を一辺とする正三角形△PBC,△QCA,△RABをこしらえ、それぞれの重心をG₁,G₂,G₃とすると、AG₁,BG₂,CG₃は1点で交わる事を証明して下さい。

解答
AG₁,BG₂,CG₃とBC,CA,ABとの交点をそれぞれS,T,Uとすると、受験算数でよく使う定理https://katekyo.mynavi.jp/juken/6451#2-3より、
SC/BS=△ACG₁/△ABG₁———①
TA/CT=△BAG₂/△BCG₂———②
UB/AU=△CBG₃/△CAG₃———③
①×②×③より、
(SC/BS)(TA/CT)(UB/AU)
=(△ACG₁/△ABG₁)(△BAG₂/△BCG₂)(△CBG₃/△CAG₃)
=(△CBG₃/△ABG₁)(△ACG₁/△BCG₂)(△BAG₂/△CAG₃)———☆
ところで、△G₁BC,△G₂CA,△G₃ABは全て底角が30°の二等辺三角形より、
∠ABG₁=∠CBG₃,∠BCG₂=∠ACG₁,∠CAG₃=∠BAG₂
また、1つの角が等しい三角形の面積比の公式https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1082598740より、
△CBG₃/△ABG₁=BC・BG₃/BA・BG₁
△ACG₁/△BCG₂=CA・CG₁/CB・CG₂
△BAG₂/△CAG₃=AB・AG₂/AC・AG₃
これらを☆に代入すると、
(SC/BS)(TA/CT)(UB/AU)
=(△CBG₃/△ABG₁)(△ACG₁/△BCG₂)(△BAG₂/△CAG₃)
=(BC・BG₃/BA・BG₁)(CA・CG₁/CB・CG₂)(AB・AG₂/AC・AG₃)
=BG₃・CG₁・AG₂/BG₁・CG₂・AG₃
=(CG₁/BG₁)(AG₂/CG₂)(BG₃/AG₃)
=1・1・1(△G₁BC,△G₂CA,△G₃ABはそれぞれ二等辺三角形だから。)
=1
∴(SC/BS)(TA/CT)(UB/AU)=1
よって、チェバの定理の逆によりAS,BT,CUは1点で交わる。
よって、AG₁,BG₂,CG₃は1点で交わる。
よって、示された。

因みに、前回の点はフェルマー点で今回の点はナポレオン点という。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11188364045.html
また、△G₁G₂G₃は正三角形になり、それをナポレオンの定理というが、検索すれば証明が分かるので、やらない。

おまけ:
2巻89番の詩
ある日二人の強者が友人になるだろう
彼らの強大な力がさらに大きくなるのが見られよう
新しい土地はその力の絶頂をきわめるだろう
血の男に数字が報告されるのだ
(山根和郎 訳)

米ソが手をつなぎ絶大な力を得る
「ノストラダムスはアメリカに対して、さまざまな呼び方で何度も言及した。この四行詩のなかではヌーベル・ランド(Nouvelle Lande)、つまり”新しい土地”と呼んでいる。これは十六世紀において、ごく普通に使われていた北アメリカ大陸の呼び名である。それにしても、詩の内容には呆然とさせられてしまう。

ある日、二人の偉大な指導者が友人になり、
彼らの権力は増大するだろう。
新しい土地の力は絶頂に達し、
血の男に数字が報告される。  (第二巻八十九番)

 どうやら、ここで言及された”偉大な指導者”とは、アメリカとソ連らしい。問題の時期に、両大国は連合する。そのような出来事が起こるからには、両国以上に強力な脅威が出現するのだろう。”血の男”が舞台に登場するのはこのときである。誰のことなのだろう? 第三の反キリストだという研究者もいる。両大国が連合したら、反キリストといえども態勢を立て直さなければならなくなるだろう。またしても日付が記されていないので、予言者は人生のさまざまな時点で第三の反キリストの姿をかいま見、そのたびに書き留めていたのだと考えざるをえない。前述したように、彼はナポレオンとヒトラーを第一、第二の反キリストと名指しにした。第三の反キリストの名前はあげていないが、関連する言及箇所は数多い。」
「ノストラダムスの極秘大予言」アーサー・クロケット著・南山宏訳より
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壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/29 07:57 (No.1337080)削除
問題
AB=7,BC=8,CA=5である△ABCの内部に∠APB=∠BPC=∠CPA=120°となる点Pを取る。この時、s=AP+BP+CPの値を求めて下さい。

解法1(2番目に思い付いた解法)
辺ABの外側に正三角形QABとなる点Qを取り、辺ACの外側にも正三角形RACとなる点Rを取り、
BRとCQの交点をP'とすると、正三角形より、
AQ=AB,AC=AR 
また、∠QAC=60°+∠BAC,∠BAR=∠BAC+60°より、∠QAC=∠BAR
よって、二辺挟角が等しいので、△AQC≡△ABR
∴∠ARB=∠ACQ ∴∠ARP'=∠ACP'
よって、円周角の定理の逆により4点A,P',C,Rは同一円周上にある。
よって、円周角より∠RP'C=∠RAC=60°
∴∠BP'C=180°-60°=120°
また、円周角より∠AP'R=∠ACR=60°
∴∠AP'C=60°+60°=120°
∴∠AP'B=360°-120°-120°=120°∴∠AP'B=∠BP'C=∠CP'A=120°
また、条件より、∠APB=∠BPC=∠CPA=120°なので、点Pと点P'は一致している。
よって、BR上に点Pがあり、同じくBR上に∠CSP=60°となる点Sを取ると、∠CPS=60°より△CPSは正三角形になる。
∴CP=CS また、CA=CR,∠PCA=60°-∠ACS,∠SCR=60°-∠ACSより、
∠PCA=∠SCR
よって、二辺挟角が等しいので、△PCA≡△SCR
∴AP=RS———①
また、正三角形より、CP=PS———②
①,②をs=AP+BP+CPに代入すると、
s=RS+BP+PS=BP+PS+SR=BR
よって、線分BRの長さを求めれば良い。———☆
そこで、AからBCに垂線を下ろしその足をHとし、AH=x,CH=yと置くと、三平方の定理より、
x²+y²=5²———ア
x²+(8-y)²=7²———イ
ア-イより、
16y-64=25-49 ∴16y=40
∴y=5/2 ∴CH=5/2
また、AC=5より、AC:CH=2:1
よって、△ACHは1:2:√3の直角三角形である。∴∠ACH=60°
∴∠BCR=60°+60°=120°
また、RからBCの延長上に垂線を下ろしその足をIとすると、∠RCI=180°-120°=60°より△RCIも1:2:√3の直角三角形より、CI=5/2,RI=5√3/2 ∴BI=8+5/2=21/2
よって、△RBIで三平方の定理を使うと、
BR=√{(21/2)²+(5√3/2)²}
=√(441/4+75/4)=√(516/4)
=√129
これと☆より、s=√129

因みに、何も見ないで作り何も見ないで解きました。次回はもっと直接的な解法です。

おまけ:
「人王九十六代(九十五代と書かれた断片もある)に当たり、天下一たび乱れて主安からず。この時東魚来たりて四海を呑む。日、西天に没すること三百七十余日、西鳥着たりて東魚を食らう。そののち、海内一に帰すること三年、獼猴のごときもの天下をかすむる事三十余年、大凶変じて一元に帰すなり」(五島勉氏の解読では1996年。)

「そこはちゃうように思います。たしかに“太子の未来記”でも、これから、信じられへんような大変化が人類に起こることになってます。
 けど、それはハルマゲドンではおへん。そうではのうて、ハルマゲドンいうものを、根本からひっくり返してぶちこわすようなことどす。その大変革に比べれば、ハルマゲドンなんて予言、ここの京都の和菓子より甘い思います。
 そやから、世界はその大変化で、めちゃくちゃになってストップします。けど、そのとき、こんどは日本や人類にとって、もっと信じられへん最良のことが起こってきます。
 それは聖書のメシアの出現とか救世主の降臨なんて問題にならへん、人類がいっぺんも経験したことない、想像もできんような秘密の超大吉や、いうことになってます」
「聖徳太子「未来記」の秘予言」五島勉著より
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12735372253.html
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/30 07:56削除
問題
AB=7,BC=8,CA=5である△ABCの内部に∠APB=∠BPC=∠CPA=120°となる点Pを取る。この時、s=AP+BP+CPの値を求めて下さい。

解法2
BP=x,AP=y,CP=zと置いて、APの延長上にBから垂線を下ろしその足をHとすると、∠BPH=180°-120°=60°より、△BPHは1:2:√3の直角三角形。
∴PH=x/2,BH=√3x/2
∴AH=x/2+y
よって、△ABHで三平方の定理を使うと、
(x/2+y)²+(x/2)²=7²が成り立つ。
∴x²+xy+y²=49———①
ところで、△ABCはAB=7,BC=8,CA=5より鋭角三角形なので、対称性より同様に、
y²+z²+yz=25———②
z²+x²+xz=64———③が成り立つ。
(高校数学では、△PAB,△PBC,△PCAで余弦定理を使えば一発である。)
①-②より、
x²-z²+xy-yz=24
∴(x+z)(x-z)+y(x-z)=24
(x-z)(x+y+z)=24———④
③-②より、
x²-y²+xz-yz=39
∴(x+y)(x-y)+z(x-y)=39
∴(x-y)(x+y+z)=39———⑤
③-①より、
z²-y²+xz-xy=15
∴(z+y)(z-y)+x(z-y)=15
∴(z-y)(x+y+z)=15———⑥
また、①+②+③より、
2(x²+y²+z²)+xy+yz+xz=138———⑦
ところで、公式より、
(x+y+z)²=x²+y²+z²+2xy+2yz+2zx
∴x²+y²+z²=(x+y+z)²-2(xy+yz+xz)———⑧
⑧を⑦に代入すると、
2{(x+y+z)²-2(xy+yz+xz)}+xy+yz+xz=138
∴2(x+y+z)²-3(xy+yz+xz)=138———⑨
また、①,②,③より、
(x-y)²+3xy=49———①'
(y-z)²+3yz=25———②'
(z-x)²+3xz=64———③'
①'+②'+③'より、
(x-y)²+(y-z)²+(z-x)²+3(xy+yz+xz)=138———⑩
⑨+⑩より、
2(x+y+z)²+(x-y)²+(y-z)²+(z-x)²=276———☆
また、④,⑤,⑥より、
x-z=24/(x+y+z)———④'
x-y=39/(x+y+z)———⑤'
z-y=15/(x+y+z)———⑥'
④',⑤',⑥'を☆に代入すると、
2(x+y+z)²+24²/(x+y+z)²+39²/(x+y+z)²+15²/(x+y+z)²=276
∴{2(x+y+z)⁴+24²+39²+15²}/(x+y+z)²=276
∴2(x+y+z)⁴-276(x+y+x)²+2322=0
∴(x+y+z)⁴-138(x+y+x)²+1161=0
X=x+y+zと置くと、
X⁴-138X²+1161=0
∴(X²-9)(X²-129)=0
∴X²=9,129
X>0より、X=3,√129
ところで、X=x+y+z>5より、
X=√129 ∴x+y+z=√129
∴s=AP+BP+CP=√129

もっと途中要領が良い方法があるかもしれませんが、とりあえず第一報。

おまけ:
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