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壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/18 16:20 (No.1329014)削除
問題
EB=ECの二等辺三角形EBCのBCの延長上に点Dを取ると、ED²-EB²=DC・DBが成り立つ事を証明して下さい。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

ヒントがないと難しいと思います。
ヒント:△EBCの外接円を描いて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/19 07:55削除
問題
EB=ECの二等辺三角形EBCのBCの延長上に点Dを取ると、ED²-EB²=DC・DBが成り立つ事を証明して下さい。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解法1
△EBCの外接円を描き、EDとの交点をFとし、BFを結ぶと円周角より、∠EFB=∠ECB
また、△EBCは二等辺三角形より、
∠EBC=∠ECB 
∴∠EFB=∠EBC=∠EBD
また、∠Eは共通より2角が等しいので、
△EBF∽△EDB ∴EB:EF=ED:EB
∴EB²=ED・EF———①
また、方べきの定理より、
DC・DB=DF・DE———②
①+②より、
EB²+DC・DB=ED・EF+DF・DE
=ED(EF+DF)=ED・ED=ED²
∴ED²-EB²=DC・DB
よって、示された。

解法2
EからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△EBCは二等辺三角形より点HはBCの中点。
∴BH=CH———①
また、△EDHで三平方の定理を使うと、
ED²=EH²+DH²———②
△EBHで三平方の定理を使うと、
EB²=EH²+BH²———③
②-③より、
ED²-EB²=DH²-BH²
=(DH-BH)(DH+BH)
=(DH-CH)(DH+BH)(①を代入)
=DC・DB
∴ED²-EB²=DC・DB

昨日の夜に急に閃いたので、「ヒントがないと難しいと思います」はすみませんでした。参考書に誘導されてしまいました。まぁ、寸前で気付きましたが。
また、次回は、

問題
右の図のように、三角形ABCの頂点Aにおける外角CAFの2等分線が辺BCの延長と交わる点をDとし、三角形ABCに外接する円と交わる点をEとする。
(1)AB×AC=AD×AEを証明せよ。
(2)AD²=BD×CD-AB×ACを証明せよ。
(91 灘)

これの(2)の別解をやりますね。ただし、円を使わない初等幾何の解法ですが、マニアレベルだと思います。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/14 20:46 (No.1326045)削除
問題
半径3cmの円Oの直径AB上に点Pがある。∠APQ=∠BPR=45°となるように、ABに関して同じ側の円周上にQ,Rをとる。RPの延長と円Oとの交点をSとするとき、次の問いに答えよ。
(1)4点O,P,R,Qは同一円周上にあることを証明せよ。ただし、PQ=PSを用いてもよい。
(2)PがOBの中点であるとき、△PQRの面積を求めよ。
(92 桐蔭学園)

図の解説:円Oがあり、横に直径ABが左から右に引かれている。OB上に点Pがあり、円周上の点で右から∠RPB=45°となる点R,円周上の点で左から∠QPA=45°となる点Qをそれぞれ取る。また、RPの延長と円との交点をSとし、QSとABとの交点をHとし、OQ,ORが結ばれた図。

余裕がある人はPQ=PSも厳密に証明して下さい。また、(2)の別解にも挑戦してみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/15 07:54削除
問題
半径3cmの円Oの直径AB上に点Pがある。∠APQ=∠BPR=45°となるように、ABに関して同じ側の円周上にQ,Rをとる。RPの延長と円Oとの交点をSとするとき、次の問いに答えよ。
(1)4点O,P,R,Qは同一円周上にあることを証明せよ。ただし、PQ=PSを用いてもよい。
(2)PがOBの中点であるとき、△PQRの面積を求めよ。
(92 桐蔭学園)

図の解説:円Oがあり、横に直径ABが左から右に引かれている。OB上に点Pがあり、円周上の点で右から∠RPB=45°となる点R,円周上の点で左から∠QPA=45°となる点Qをそれぞれ取る。また、RPの延長と円との交点をSとし、QSとABとの交点をHとし、OQ,ORが結ばれた図。

模範解答
(1)図で、∠OPS=∠BPR=45°(注:対頂角)だから、∠OQR=45°を示せばよい。
∠QPS=∠OPS+∠QPH=90°
PQ=PSより、△PQSは直角二等辺三角形である。
よって、∠S=45°
中心角は円周角の2倍だから、
∠QOR=2×∠S=90°
これとOQ=ORより、△OQRも直角二等辺三角形である。よって、∠OQR=45°
以上より、∠OPS=∠OQRとなるので、4点O,P,R,Qは同一円周上にある。
(2)∠QPR=90°(注:(1)より「4点O,P,R,Qは同一円周上にあること」より円周角で)だから、
△PQR=(1/2)×PQ×PR=(1/2)×PS×PR=(1/2)×PA×PB(注:方べきの定理より)=(1/2)×(9/2)×(3/2)=27/8(cm²)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

感想
>∠OPS=∠BPR=45°だから、∠OQR=45°を示せばよい。

ここは、「∠BPR=45°だから、∠OQR=45°を示せばよい。」で十分ですね。そして、その場合は、
「以上より、∠OPS=∠OQRとなるので、4点O,P,R,Qは同一円周上にある。」
ここが、
「以上より、∠BPR=∠OQRとなるので、4点O,P,R,Qは同一円周上にある。」
となります。
ただし、対頂角で「∠OPS=∠BPR=45°」は∠QPS=90°に必要なので、模範解答の方が都合が良いかもしれませんね。

>ただし、PQ=PSを用いてもよい。
>PQ=PSより、

ここは、一応、直径の対称性と∠OPS=∠OPQの対称性からPQ=PSぐらいは書いた方が良いと思います。

証明
∠OPS=∠OPQ(条件と対頂角より)
また、半径よりOS=OQ
また、OPは共通より、2辺と挟角以外の1角が等しいので、△OPSと△OPQは合同か∠OSPと∠OQPが補角をなす(△OPS≡△OPQまたは∠OSP+∠OQP=180°)。https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1849808608621625677
ところで、∠OSP<∠ASP<∠ASB=90°
∠OQP<∠AQP<∠AQB=90°
∴∠OSP+∠OQP<90°+90°=180°
よって、∠OSPと∠OQPは補角をなしていない。よって、△OPSと△OPQは合同である。
∴PS=PQ ∴PQ=PS

(2)の別解は次回。(一応、中学生用ですが、今どきの範囲を知らないので、受験的にはアウトかもしれませんが。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/16 07:57削除
問題
半径3cmの円Oの直径AB上に点Pがある。∠APQ=∠BPR=45°となるように、ABに関して同じ側の円周上にQ,Rをとる。RPの延長と円Oとの交点をSとするとき、次の問いに答えよ。
(1)4点O,P,R,Qは同一円周上にあることを証明せよ。ただし、PQ=PSを用いてもよい。
(2)PがOBの中点であるとき、△PQRの面積を求めよ。
(92 桐蔭学園)

図の解説:円Oがあり、横に直径ABが左から右に引かれている。OB上に点Pがあり、円周上の点で右から∠RPB=45°となる点R,円周上の点で左から∠QPA=45°となる点Qをそれぞれ取る。また、RPの延長と円との交点をSとし、QSとABとの交点をHとし、OQ,ORが結ばれた図。

別解
(1)模範解答とほとんど同じですが、私の解法。
∠APQ=∠BPR=45°より、∠QPR=180°-45°×2=90°
よって、∠QOP=90°である事を示せば良い(円周角の定理の逆より)。
また、中心角と円周角の関係より∠QSR=45°を示せば良いので、△PQSが直角二等辺三角形である事を示せば良い。これは対称性よりPQ=PSで∠QPS=45°+45°=90°(対頂角を利用した)より自明なので、あとは証明としてまとめるだけ。(省略)
(2)△PQSが直角二等辺三角形で∠APQ=45°より△QPHも直角二等辺三角形。
ここで、QH=PH=xと置くと、条件よりOP=3/2なので、OH=x-3/2,OQ=3
よって、△QOHで三平方の定理を使うと、
(x-3/2)²+x²=3²が成り立つ。
∴x²-3x+9/4=9 
∴2x²-3x-27/4=0
∴8x²-12x-27=0
これを解の公式で解くと、計算省略で、
x=(3±3√7)/4
x>0より、x=(3+3√7)/4
また、PQ=√2x=3√2(√7+1)/4———①
ところで、△OQRも直角二等辺三角形なので、
QR=3√2 よって、△PQRで三平方の定理を使うと、PR²=(3√2)²-(√2x)²=18-2x²
=18-3x-27/4
(2x²-3x-27/4=0より)
=45/4-(9+9√7)/4
=(36-3√7)/4=9(4-√7)/4
∴PR=3√(4-√7)/2———ア
√(4-√7)の二重根号を外すと、
√(4-√7)=√x-√y(x>y)と置いて両辺を2乗すると、4-√7=x+y-2√xy
∴x+y=4,4xy=7 ∴xy=7/4
ここで、解と係数の関係を使った方がいいが、これは高1の範囲なので、y=4-xとしてxy=7/4に代入すると、x(4-x)=7/4
∴x²-4x+7/4=0 ∴4x²-16x+7=0
∴(2x-1)(2x-7)=0 ∴x=1/2,7/2
これをy=4-xに代入すると、y=7/2,1/2
x>yより、x=7/2,y=1/2
∴√(4-√7)=√(7/2)-√(1/2)
=(√7-1)/√2———イ
イをアに代入すると、
PR=3(√7-1)/2√2———②
①,②より、
△PQR={3√2(√7+1)/4}×{3(√7-1)/2√2}×(1/2)
=9√2(√7+1)(√7-1)/16√2
=9・6/16=27/8
よって、答えは、27/8cm²

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/15 11:00 (No.1326434)削除
次の文章を完全解説して下さい。

命題と定義(1.4.2)
F:V→V'が線型写像であるとき、
(ⅰ)V'の零元0'のFによる逆像
F^-1(0')={x∈V|F(x)=0'}
はVの部分空間である。これをFの核と言う。
(ⅱ)VのFによる像
F(V)={F(x)|x∈V}
はV'の部分空間である。

証明
(ⅰ)F(0)=0' すなわち0∈F^-1(0')であるから
F^-1(0')は空ではない。x,y∈F^-1(0'),a∈Kのとき、F(x)=F(y)=0'であるから、
F(x+y)=F(x)+F(y)=0'+0'=0'より
x+y∈F^-1(0')
F(ax)=aF(x)=a0'=0'よりax∈F^-1(0')
これは部分集合F^-1(0')⊆Vに対する部分空間の条件にほかならない。
(ⅱ)の証明は読者にゆだねる。       (証明終)

適当に分かり易く解説して(ⅱ)も作ってみて下さい。

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1856504583599861907
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/15 13:50削除
解説
先に(ⅱ)の証明からしよう。

F:V→V'が線型写像であるとき、
(ⅱ)VのFによる像
F(V)={F(x)|x∈V}
はV'の部分空間である。

証明
Vは空集合ではないので、F(V)も空集合ではない。
よって、F(x),F(y)∈F(V),a∈Kに対して、
F(x)+F(y)=F(x+y)∈F(V)———①
(線型写像の性質と、Vは線型空間よりx,y∈Vに対してx+y∈Vだから。)
また、aF(x)=F(ax)∈F(V)———②
(線型写像の性質と、Vは線型空間よりx∈V,a∈Kに対してax∈Vだから。)
①,②より、F(V)は部分空間の条件を満たしているので、V'の部分空間である。

自分で作ってみたのですが、その後「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著を見たら自分のは素人っぽい証明だと分かりました。まぁ、地道に慣れましょう。
一応、似た問題の証明を改造してみました。

証明
Vは空集合でないから、F(V)≠φである。
x',y'∈F(V),a∈Kとすると、F(V)の定義から、
x'=F(x),y'=F(y)となるx,yが存在する。
x'+y'=F(x)+F(y)=F(x+y)
x+y∈Vより、x'+y'=F(x+y)∈F(V)
ax'=aF(x)=F(ax)
ax∈Vより、ax'=F(ax)∈F(V)
よって、F(V)はV'の部分空間である。

次に(ⅰ)の方。
F:V→V'が線型写像であるとき、
(ⅰ)V'の零元0'のFによる逆像
F^-1(0')={x∈V|F(x)=0'}
はVの部分空間である。これをFの核と言う。

証明
(ⅰ)F(0)=0' すなわち0∈F^-1(0')であるから
F^-1(0')は空ではない。x,y∈F^-1(0'),a∈Kのとき、F(x)=F(y)=0'であるから、
F(x+y)=F(x)+F(y)=0'+0'=0'より
x+y∈F^-1(0')
F(ax)=aF(x)=a0'=0'よりax∈F^-1(0')
これは部分集合F^-1(0')⊆Vに対する部分空間の条件にほかならない。

>F(0)=0' すなわち0∈F^-1(0')であるから
F^-1(0')は空ではない。

とにかく、空集合でない事をまず言う。そうじゃないと任意の元が取れないので証明が始まらないから。
余談だが、F(0)=0'はベクトル空間(線型空間)ではスカラー倍のaを0にすれば分かる話(F(ax)=aF(x)のaを0にするという事)だが、ベクトル空間は加法群で0は単位元であり、群の準同型写像の性質F(e)=e'(単位元は単位元に移る)と同じ事である。

>F^-1(0')={x∈V|F(x)=0'}
はVの部分空間である。これをFの核と言う。

KerFの事である。因みに、群のKerFは正規部分群だが、線型空間では部分空間という事である。だから、当たり前のような事も証明するのである。ある一定の法則の仲間に入っているかどうかは大事な事だからである。
因みに、環のKerFはイデアルだが、イデアルは加法群であるので正規部分群であり、イデアルの性質はスカラー倍の性質と同じ事だろう。(適当)

定理6.3
fをGからG'への準同型写像とすると、Gの部分集合
kerf={a∈G|f(a)=e'}
はGの正規部分群になる。ただし、e'はG'の単位元とする。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定理3.2
fをRからR'への環の準同型写像とし、0_R'をR'の零元とすると
f^-1(0_R')={x|x∈R,f(x)=0_R'}
はRのイデアルである。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定義2.1
環Rの空でない部分集合Iについて、次の3つの条件を考える。
(ⅰ)a,b∈I⇒a-b∈I(加法に関して部分群)
(ⅱ)r∈R,a∈I⇒r・a∈I
(ⅲ)r∈R,a∈I⇒a・r∈I
(ⅰ)と(ⅱ)を満足しているとき、Iを環Rの左イデアルといい、(ⅰ)と(ⅲ)を満足しているとき、Iを環Rの右イデアルという。左イデアルかつ右イデアルであるものを両側イデアル、あるいは単にイデアルという。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/14 15:27 (No.1325862)削除
問題
数式の回文abc+def×ghi=ihg×fed+cbaは何通りあるか求めよ。
ただし、a~iには3次の魔方陣のように1~9の数字がダブる事なく入るとする。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11135483082.html

どうでも良い事ですが、pythonで解いてみました。

count=0
for a in range(1,10):
for b in range(1,10):
for c in range(1,10):
for d in range(1,10):
for e in range(1,10):
for f in range(1,10):
for g in range(1,10):
for h in range(1,10):
for i in range(1,10):
if 100*a+10*b+c+(100*d+10*e+f)*(100*g+10*h+i)==(100*i+10*h+g)*(100*f+10*e+d)+100*c+10*b+a\
and a!=b and a!=c and a!=d and a!=e and a!=f and a!=g and a!=h and a!=i\
and b!=c and b!=d and b!=e and b!=f and b!=g and b!=h and b!=i\
and c!=d and c!=e and c!=f and c!=g and c!=h and c!=i\
and d!=e and d!=f and d!=g and d!=h and d!=i\
and e!=f and e!=g and e!=h and e!=i\
and f!=g and f!=h and f!=i\
and g!=h and g!=i\
and h!=i and 100*a+10*b+c>100*c+10*b+a and 100*d+10*e+f>100*g+10*h*i:
count += 1
print(count)

結果:13

もっと簡単な方法もあるんでしょうけど、裏を取れればいいだけなのでこれでOK。(結構、時間がかかります。)

おまけ:
https://x.com/satndRvjMpc4tl7/status/1855220832899043388
返信
返信0
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/14 11:13 (No.1325731)削除
次の文章を完全解説して下さい。

■1の原始n乗根の性質(5つ)
(5)すべての入れ換えで不変な根の式
α₁,…,αsの式において、ζをζ^k(kはnと互いに素)に置き換えた値がすべて等しいなら、その式の表す値は有理数です。実際、このような式をf(ζ)と表すと、f(ζ^k₁)=f(ζ^k₂)=…=f(ζ^ks)(1=k₁,…,ksはnと互いに素)より、
sf(ζ)=f(ζ^k₁)+f(ζ^k₂)+…+f(ζ^ks)(Φn(x)の根の対称式)
となります。よって右辺はΦn(x)の係数に関する多項式なので有理数です。したがってsで割ったf(ζ)も有理数です。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

注:「Φn(x)の次数をsとおきます。このsは1,2,…,n-1のうち、nと互いに素な整数の個数になります。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

今回は簡単です。(いつもに比べれば、そんなに難しくないという意味です。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/14 14:08削除
解説
>α₁,…,αsの式において、ζをζ^k(kはnと互いに素)に置き換えた値がすべて等しいなら、その式の表す値は有理数です。実際、このような式をf(ζ)と表すと、f(ζ^k₁)=f(ζ^k₂)=…=f(ζ^ks)(1=k₁,…,ksはnと互いに素)より、
sf(ζ)=f(ζ^k₁)+f(ζ^k₂)+…+f(ζ^ks)(Φn(x)の根の対称式)
となります。よって右辺はΦn(x)の係数に関する多項式なので有理数です。

Φn(x)の根はα₁~αsで、例えば、nが素数pの場合は、sはp-1となり(sはnと互いに素なものの個数で、pと互いに素なものは1~p-1の全てだから)、
ζ,ζ²,ζ³,…,ζ^(p-1)の事である。
ここで、α₁~αsを使った多項式を考えると、f(ζ)で表わせる事が分かるだろう。そして、ζをζ^i(2≦i≦p-1)に入れ換えると、当然その式の値は変わるが、不変の場合もありその場合を考える。
f(ζ)=f(ζ²)=f(ζ³)=…=f(ζ^(p-1))
となり、全てを加えると、
(p-1)f(ζ)=f(ζ)+f(ζ²)+…+f(ζ^(p-1))
ところで、この右辺の括弧の中身を好きに入れ換えても全体の値は変わらない。つまり、Φn(x)の根の対称式である。よって、対称式の基本定理により基本対称式の多項式で表される。

定理3.1(対称式の基本定理)
n変数対称式f(x₁,…,xn)は基本対称式s₁,…,sn(前節)の多項式として一意的に表される。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

また、基本対称式は、解と係数の関係の解の式に他ならないので、その係数で表され、円分多項式Φn(x)の係数は整数(下に補足)なので四則演算をしても有理数である。
よって、上式の右辺は有理数で表される。

根と係数の関係
根と係数の関係にみられる式を一般に説明します。n変数x₁,…,xnの多項式のうち、次のn個の式s₁,s₂,…,snを基本対称式といいます:
s₁=x₁+…+xn
(x₁,…,xnの和)
s₂=x₁x₂+…+xn-1xn
(xixj(i<j)の形のすべての項の和)
s₃=x₁x₂x₃+…+xn-2xn-1xn
(xixjxk(i<j<k)の形のすべての項の和)



sn=x₁…xn
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解と係数の関係の解の式に他ならない事が分かるだろう。

>したがってsで割ったf(ζ)も有理数です。

(p-1)f(ζ)=f(ζ)+f(ζ²)+…+f(ζ^(p-1))
この右辺が有理数のなので、p-1で割った値も有理数で、f(ζ)は有理数という事。
因みに、pに変えてかえって分かりづらくなったかもしれない。

>すべての入れ換えで不変な根の式

例えば、ζをζ²に変えるとα₁~αsはある一定の入れ換えになり、ζをζ³に変えるとまた別の入れ換えになる。つまり、「ζをζ^k(kはnと互いに素)に置き換えた値がすべて等しいなら」とは「全ての入れ換えを施しても不変なら」という事である。

補足
問題 7-8b
Φn(x)は整数係数単多項式であることを示せ。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

Φn(x)の係数は整数であるという事。(実際、1と-1ぐらいしか見ないが。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/13 16:49 (No.1325179)削除
問題
円周の頂点の方に点Aがあり、下方に弧BDを取る。また、弧BD上に点Cを取り、ABの延長とDCの延長との交点をPとし、ADの延長とBCの延長との交点をQとし、PQを結ぶ。
この時、PB×PA+QD×QA=PQ²が成り立つ事を証明して下さい。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

ちょっと数学の問題としては文章がおかしいのは、図がないから分かり易くするためです。

難しいと思います。(私は答えを見てしまっている形なので、棄権といった所です。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/14 07:55削除
問題
円周の頂点の方に点Aがあり、下方に弧BDを取る。また、弧BD上に点Cを取り、ABの延長とDCの延長との交点をPとし、ADの延長とBCの延長との交点をQとし、PQを結ぶ。
この時、PB×PA+QD×QA=PQ²が成り立つ事を証明して下さい。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解答
四角形ABCDは円に内接する四角形より、
∠ABC=∠CDQ=●と置く。
ここで、PQ上に∠CRP=●となる点Rを取ると、
∠ABC=∠CRP,∠CDQ=∠CRPより、
四角形BPRC,CRQDはそれぞれ円に内接する四角形になる。
まず、大円での方べきの定理より、
PB×PA=PC×PD———①
次に、四角形CRQDの外接円での方べきの定理より、
PC×PD=PR×PQ———②
①,②より、PB×PA=PR×PQ———☆
再び、大円での方べきの定理より、
QD×QA=QC×QB———③
また、四角形BPRCの外接円での方べきの定理より、
QC×QB=QR×QP———④
③,④より、QD×QA=QR×QP———★
☆+★より、
PB×PA+QD×QA=PR×PQ+QR×QP
∴PB×PA+QD×QA=PQ×(PR+QR)=PQ×PQ=PQ²
∴PB×PA+QD×QA=PQ²
よって、示された。

因みに、●が90°の特別バージョンならACRが一直線になるので別解が作れます。(面白くないので省略。)

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/fab0c3a43b9aef748965abadbbdba16c000239cb
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/13 12:00 (No.1325035)削除
次の文章を完全解説して下さい。

例題5.3.2 次の(1),(2)を示せ。
(1)直交変換は同型写像である。
(2)直交変換はベクトルのなす角を保存する。


(1)T:V→Vを直交変換とする。このとき、Tが同型写像をいうには、KerT=0,T(V)=Vを示せばよい。
T(x)=0と仮定する。||x||=||T(x)||=0だからx=0
よって、KerT=0となる。
次に、T^-1(0)=KerT=0よりdimT^-1(0)=0,さらに
dimT(V)=dimT(V)+dimT^-1(0)=dimV
とT(V)⊆Vより、V=T(V)となる。
(2)Vのベクトルx,yに対して、Tが直交変換より、
||x||=||T(x)||,||y||=||T(y)||,
<x|y>=<T(x)|T(y)>
が成り立っている。よって、x,yのなす角をθとおけば
cosθ=<x|y>/(||x|| ||y||)
=<T(x)|T(y)>/(||T(x)|| ||T(y)||)
となり、T(x),T(y)のなす角もθとなっている。(解終)
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

定義
定義域と値域が等しい写像,すなわち集合SからS自身への写像をSの変換という。線型空間VからV自身への線型写像はVの線型変換という。

命題と定義
Vを有限次元の内積空間とする。このとき線型変換T:V→Vについて、次の四つの条件は同値である。
(1)Tは長さを変えない。||T(x)||=||x||(x∈V)
(2)Tは内積を変えない。<T(x)|T(y)>=<x|y>(x,y∈V)
(3)Tは長さ1のベクトルを長さ1のベクトルに移す。
(4)u₁,u₂,…,unがVの正規直交基底ならば、T(u₁),T(u₂),…,T(un)もまた正規直交基底である。
Tがこれらの条件を満たすとき、Tを直交変換またはユニタリ変換という。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

適当に分かり易く解説して下さい。一応、初学者向けに解説しますね。(だいぶ前の事項もという事。)

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/13 14:06削除
解説
>T:V→Vを直交変換とする。このとき、Tが同型写像をいうには、KerT=0,T(V)=Vを示せばよい。

Tは直交変換で、上の「命題と定義」より直交変換は線型変換の一部で、また上の「定義」より線型変換は線型写像の一部なので、Tは線型写像である。
ところで、同型写像は線型写像かつ全単射であれば良いので、KerT=0(単射),T(V)=V(全射)を示せば良いという事である。

命題と定義
U,Vを線型空間,F:U→Vを線型写像とする。このとき、Fについて次の3条件はどの二つもたがいに同値である。
(1)FはVの上への1対1の写像である。
(2)Fは逆写像F^-1:V→Uをもつ。
(3)ある線型写像G:V→Uがあって、G◦F=Iu,F◦G=Iv
これらのどれか一つの条件をみたすとき、Fは同型写像であるという。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

命題((2)が単射の定理)
線型写像F:V→V'において、次の(1),(2)が成り立つ。
(1)省略。
(2)Fが1対1である⇔F^-1(0')=0
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

命題と定義(KerFの定義)
線型写像F:V→V'に対し
V'の零元0'のFによる逆像
F^-1(0)={a∈V|F(a)=0'}
はVの部分空間である。これをFの核(kernel)といい、KerFとも表す。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

つまり、Fが単射⇔KerF=0 という事。

命題と定義(全射の定義)
S,Tを集合,f:S→Tを写像とする。
fが上への写像とは”任意のt∈Tに対し、f(s)=tとなるs∈Sが少なくとも一つ存在する”こと、
と定義する。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

つまり、fが全射⇔f(S)=T という事。
https://mathlandscape.com/bijection/#toc2

>T(x)=0と仮定する。||x||=||T(x)||=0だからx=0
よって、KerT=0となる。

KerT=0を示すために、T(x)=0と仮定する訳である。そして、直交変換の命題と定義(1)から、
(1)||T(x)||=||x||(x∈V)
を利用するという事。
また、T(x)=0としてx=0より、KerT=0
(x=T^-1(0')だから。)

>次に、T^-1(0)=KerT=0よりdimT^-1(0)=0,さらに
dimT(V)=dimT(V)+dimT^-1(0)=dimV
とT(V)⊆Vより、V=T(V)となる。

0の次元は0だから、dimT^-1(0)=0という事。

定義
線型空間Vにおいて、一次独立なベクトル列をすべて考え、それらの長さの最大をVの次元(dimension)といい、dimVで表す。
(1)は省略。
(2)dimV=0⇔V={0}
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

余談だが、次数deg0は0ではない。定数の次数は0だが。

dimT(V)=dimT(V)+dimT^-1(0)は、0を加えただけだからである。
また、dimT(V)+dimT^-1(0)=dimVは、

定理
線型写像F:V→V'に対し、Vが有限次元のとき
dimV=dim(F^-1(0'))+dim(F(V))が成り立つ。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

という定理からである。よって、dimT(V)=dimVとなり、また、写像T:V→Vより、T(V)はVの一部である(全射の場合だけT(V)=Vという事)。
∴T(V)⊆V
よって、dimT(V)=dimVかつT(V)⊆Vより、包含関係で次元が同じなので、T(V)=Vである。

定理5.16 線形空間の一致
線形空間V,V'があり、V'⊂Vを満たす。V,V'の次元が同じ有限次元のとき、V=V'となる。
「がロア理論の頂を踏む」石井俊全著より

(2)はベクトルa,bのなす角の定義と直交変換の定義を知っていれば分かるので省略。

定義
内積空間Vにおいて、0でないベクトルa,bに対し、
cosθ=<a|b>/(||a|| ||b||)(0≦θ≦π)
をみたす実数θがただ一つ定まる。このθをaとbのなす角という。
「よくわかる線型代数」有馬哲・石村貞夫著より

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/12 21:08 (No.1324674)削除
次の文章を完全解説して下さい。

発展事項 垂心と内心の関係
△ABCの外接円周上で、弧BC,弧CA,弧ABの中点をL,M,Nとする。
p.81,基本図36より、AL⊥MN,BM⊥NL,CN⊥LMだから、△ABCの内心と△LMNの垂心は一致する。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

基本図36はマニアックな定理なので、使わないで普通に証明して下さい。

問題
△ABCの外接円周上で、弧BC,弧CA,弧ABの中点をL,M,Nとする。この時、△ABCの内心と△LMNの垂心は一致する事を証明せよ。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/13 07:54削除
問題
△ABCの外接円周上で、弧BC,弧CA,弧ABの中点をL,M,Nとする。この時、△ABCの内心と△LMNの垂心は一致する事を証明せよ。

解答
弧BL=弧LCより、∠BAL=∠LAC 
つまり、ALは∠BACの二等分線。
同様に、BMは∠CBA,CNは∠ACBの二等分線。
よって、AL,BM,CNは△ABCの内心Iで1点で交わる。
次に、MNとAB,ACとの交点をそれぞれP,Qとすると、AM,ANを結ぶと、
∠APQ=∠PAN+∠PNA=∠BAN+∠MNA
=弧BNの円周角+弧AMの円周角
=弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角
∴∠APQ=弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角———①
∠AQP=∠QAM+∠QMA=∠CAM+∠NMA
=弧CMの円周角+弧ANの円周角
=弧ACの半分の円周角+弧ABの半分の円周角
∴∠AQP=弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角———②
①,②より、∠APQ=∠AQP
よって、△APQは二等辺三角形でALは∠PAQ(∠BAC)の二等分線より、AL⊥PQ
∴LA⊥MN
同様に、MB⊥NL,NC⊥LM
ところで、LA,MB,NCは1点Iで交わっているので、△LMNの垂心は点Iである。
よって、△ABCの内心と△LMNの垂心は一致している。よって、示された。

ワンポイントアドバイス
これは工夫だけで解く解法ですが、p.81基本図36を使うと、△ABCは円に内接する三角形で点N,Mは弧AB,弧ACの中点より、AP=AQ(基本図36の定理)
よって、△APQは二等辺三角形。以後同じ、と出来ます。
ただし、こんな無名な定理まで覚えるとなると、中学数学に特化せざるを得ないので、普通のマニアレベルの解法を紹介しましょう。(私のオリジナルですが。)
「次に、MNとAB,ACとの交点をそれぞれP,Qとすると、AM,ANを結ぶと、」までは同じ。
ここで、アルハゼンの定理より、
∠APQ=∠APM=弧AMの円周角+弧BNの円周角=弧ACの半分の円周角+弧ABの半分の円周角
∴∠APQ=弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角———①
∠AQP=∠AQN=弧ANの円周角+弧CMの円周角
弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角
∴∠AQP=弧ABの半分の円周角+弧ACの半分の円周角———②
①,②より、∠APQ=∠AQP
以後同じ。
つまり、ある程度の定石を覚えていれば簡単に解けるという事です。アルハゼンの定理の導き方も憶えていないとダメですが。
とにかく、その場で工夫して解いているというのは素人の考えです。(皆、種明かしをしないで「頭いい」とか見られたいようですが。)
因みに、私は2,3分ぐらいですかね。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12874484462.html
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/12 13:30 (No.1324391)削除
問題1
有理数体ℚ上の列ベクトル空間ℚ^nにおいて、部分集合W={(ai)1≦i≦n|a₁,a₂,…,anは整数}は部分空間であるか。

注:「Kを数体,nを整数>0とする。Kの数n個を縦にならべたものをn項列ベクトルと言う。これを簡単に(ai)1≤i≤nまたは(ai)と書くこともある。」
「線型代数入門」有馬哲著p.6~7より

今回も縦には書けないので、行ベクトルに変更して解きますね。

問題2
Kを数体とし、K値数列全体のなすK線型空間ℱ(ℕ,K)において、
W₁={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+2-2an+1-3an=0}
W₂={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+1-3an=0}
とおくと、W₁とW₂は部分空間で、W₂⊆W₁である。

問題3
数体KをK自身の上の線型空間と見るとき、Kは真部分空間を持たないことを示せ。
「線型代数入門」有馬哲著より

問題3は難しいので解答を載せて、解説問題としますね。

次の文章を解説して下さい。
問題3
数体KをK自身の上の線型空間と見るとき、Kは真部分空間を持たないことを示せ。

解答
K⊇Wが部分空間≠{0}のとき、W∋a≠0に対し1=a^-1a∈W ∴K=W
「線型代数入門」有馬哲著より

これでも難しいと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/12 16:37削除
問題1
有理数体ℚ上の行ベクトル空間ℚnにおいて、部分集合W={(ai)1≦i≦n|a₁,a₂,…,anは整数}は部分空間であるか。

解答
x,y∈Wとすると、x=(x₁ x₂ … xn),
y=(y₁ y₂ … yn)
∴x+y=(x₁ x₂ … xn)+(y₁ y₂ … yn)
=(x₁+y₁ x₂+y₂ … xn+yn)
xi+yi∈ℤより、x+y∈W
また、a∈ℚ,x∈Wに対して、
ax=a(x₁ x₂ … xn)=(ax₁ ax₂ … axn)
ところで、aは有理数より、axi∉ℤ ∴ax∉W
よって、部分空間の条件を満たさないので、Wはℚnの部分空間ではない。


No
「線型代数入門」有馬哲著より

よって、OK。

問題2
Kを数体とし、K値数列全体のなすK線型空間ℱ(ℕ,K)において、
W₁={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+2-2an+1-3an=0}
W₂={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+1-3an=0}
とおくと、W₁とW₂は部分空間で、W₂⊆W₁である。

解答
{an},{bn}∈W₁とすると、
an+2-2an+1-3an=0
bn+2-2bn+1-3bn=0
ここで、{an}+{bn}がW₁に入るかどうか判定するために、an+2+bn+2-2(an+1+bn+1)-3(an+bn)を調べると、
=an+2-2an+1-3an+(bn+2-2bn+1-3bn)=0+0=0
∴{an}+{bn}∈W₁———①
また、c∈K,{an}∈W₁に対して、c{an}={can}より、(can+2)-2(can+1)-3(can)を調べると、
=c(an+2-2an+1-3an)=c・0=0
∴{can}∈W₁ ∴c{an}∈W₁———②
①,②より、部分空間の条件を満たすので、W₁はK線型空間ℱ(ℕ,K)の部分空間である。
また、{an},{bn}∈W₂とすると、
an+1-3an=0
bn+1-3bn=0
ここで、{an}+{bn}がW₂に入るかどうか判定するために、an+1+bn+1-3(an+bn)を調べると、
=an+1-3an+(bn+1-3bn)=0+0=0
∴{an}+{bn}∈W₂———③
また、c∈K,{an}∈W₂に対して、c{an}={can}より、(can+1)-3(can)を調べると、
=c(an+1-3an)=c・0=0
∴{can}∈W₂ ∴c{an}∈W₂———④
③,④より、部分空間の条件を満たすので、W₂もK線型空間ℱ(ℕ,K)の部分空間である。
また、W₁={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+2-2an+1-3an=0}から、
an+2-2an+1-3an=0
∴an+1-3an=-an+2+3an+1———☆
W₂={{an}∈ℱ(ℕ,K)|an+1-3an=0}から、
an+1-3an=0———☆☆
ここで、☆の右辺を0にすると、☆☆になる。
つまり、その時、W₁=W₂でその他の場合もあるので、W₁⊇W₂である。
(私のオリジナルなので自己責任でお願いします。)


略。
「線型代数入門」有馬哲著より

次の文章を解説して下さい。
問題3
数体KをK自身の上の線型空間と見るとき、Kは真部分空間を持たないことを示せ。

解答
K⊇Wが部分空間≠{0}のとき、W∋a≠0に対し1=a^-1a∈W ∴K=W
「線型代数入門」有馬哲著より

解説
>K⊇Wが部分空間≠{0}のとき

Kの部分空間をWとする。ところで、線型空間Kは必ず部分空間{0}とKを持つ。

「{0}およびV自身は、つまらない例であるが、確かにVの部分空間に違いない。これら以外の部分空間を真部分空間という。」
「線型代数入門」有馬哲著p.17より

そこで、Wが{0}でないとするとKしかない(Kである)事を証明すれば、「Kは真部分空間を持たないこと」が証明される訳である。

>W∋a≠0

上よりW≠{0}のとき、Wは部分空間でWは空集合ではないので、0以外の元aを持つ。(Wは0を含んでも良い。というより部分空間だから0を含む。)

命題(1.3.1)
Vを数体K上の線型空間とする。Vの空でない部分集合Wが部分空間であるために、次の条件がみたされることは必要充分である。(続きは省略。)
「線型代数入門」有馬哲著より

>W∋a≠0に対し1=a^-1a∈W

a∈W⊆Kよりa∈K ところで、Kは数体より乗法逆元を含む。∴a^-1∈K(a≠0より)

定義
複素数の集合ℂの部分集合Kが0と1を含み、ℂの加法と乗法に関して閉じているときKを数体と言う。すなわち、K⊆ℂが数体とは
数体の条件
(ⅰ)x,y∈Kならばx+y∈K,-x∈K
(ⅱ)x,y∈Kならばxy∈K また、x≠0ならばx^-1∈K
(ⅲ)0,1∈K
をみたすことである。
「線型代数入門」有馬哲著より

また、a∈W,a^-1∈Kに対してWは部分空間より、
a^-1a∈W(スカラー倍について閉じているという事。部分空間の条件(ⅱ))

部分空間の条件
(ⅰ)x,y∈Wならばx+y∈W
(ⅱ)x∈W,a∈Kならばax∈W
「線型代数入門」有馬哲著より

∴1∈W

>1=a^-1a∈W ∴K=W

よって、Kの任意の元xに対して、部分空間の条件(ⅱ)により、x・1∈W ∴x∈W
よって、x∈Kならばx∈W
よって、K⊆W———①
ところで、初めに「Kの部分空間をW」としたので、
K⊇W———②
①,②より、K=W 
よって、W=Kで、「そこで、Wが{0}でないとするとKしかない(Kである)事を証明すれば、「Kは真部分空間を持たないこと」が証明される訳である」から、
Kは真の部分空間を持たない事が示された。

凄い行間埋めでしたね。因みに、「演習詳解 線型代数」有馬哲・浅枝陽共著の力を借りました。(それがあっても結構大変。笑)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/11 21:23 (No.1323951)削除
問題
図のようなABを直径とする半円と外部の点Pがある。PA,PBと半円との交点をC,D,またADとBCとの交点をQとし、QからABへ垂線QHを下す。このとき、次のことを証明しなさい。
(1)AC×AP=AH×AB
(2)AC×AP+BP×BD=AB²
(89 大阪教大付池田)

(1)も(2)も別解でした。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/3777caf13c8c1f53d7a3ed8f5078d9191728bfc6?page=2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/12 07:56削除
問題
図のようなABを直径とする半円と外部の点Pがある。PA,PBと半円との交点をC,D,またADとBCとの交点をQとし、QからABへ垂線QHを下す。このとき、次のことを証明しなさい。
(1)AC×AP=AH×AB
(2)AC×AP+BP×BD=AB²
(89 大阪教大付池田)

今回は図の解説を忘れていましたね。でも、読めば分かるので、このまま解答に移ります。

模範解答
(1)∠PCQ+∠PDQ=180°より、4点P,C,Q,Dは共円点。よって、方べきの定理より、
AC×AP=AQ×AD・・・①
同様に、∠QDB+∠QHB=180°より、4点Q,H,B,Dは共円点。よって、方べきの定理より、
AQ×AD=AH×AB・・・②
①,②より、AC×AP=AH×AB・・・③
(2)(1)と同様に、
BP×BD=BQ×BC=BH×BA・・・④
③と④より、AC×AP+BP×BD
=AH×AB+BH×BA
=(AH+BH)×AB=AB²
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

私の別解
(1)半円の円周角より、∠ACB=∠ADB=90°∴PA⊥BC,PB⊥AD
よって、ADとBCの交点Qは△PABの垂心である。よって、3点P,Q,Hは一直線上にある。
よって、∠PHB=∠PCB=90°より、円周角の定理の逆により4点P,C,H,Bは同一円周上にある。
よって、方べきの定理より、
AC×AP=AH×AB
また、「3点P,Q,Hは一直線上にある」から、△PAHと△BACは直角が等しく∠Aを共有しているので相似で、AP:AH=AB:AC
∴AC×AP=AH×AB(と求めても良い。)
(2)(1)より、
AC×AP=AH×AB———①
また、PQHが一直線より∠ADP=∠PHA=90°なので、同様に4点A,H,D,Pも同一円周上にある。よって、方べきの定理より、
BD×BP=BH×BA———②
(これも(1)と同様に相似で求めても良い。)
①+②より、
AC×AP+BD×BP=AH×AB+BH×BA=AB×(AH+BH)=AB×AB=AB²
∴AC×AP+BP×BD=AB²

因みに、鋭角三角形の垂心が1点に定まる証明が作れますね。

証明
鋭角三角形ABCの底辺BCを直径とする半円BCを描き、AB,ACとの交点をそれぞれD,Eとすると、半円の円周角より、∠BDC=∠BEC=90°より、AB⊥CD,AC⊥BE
よって、BEとCDの交点をHとすると、点Hは△ABCの垂心である。
また、HからBCに垂線を下ろしその足をIとし、AH,DEを結ぶと四角形ADHEは円に内接する四角形より、円周角で∠AHE=∠ADE=●と置く。
また、四角形DBCEも円に内接する四角形より、∠ECB=∠ADE=● ∴∠AHE=∠ECB———①
また、△BCEと△BHIにおいて、直角が等しく∠Bを共有していて2角が等しいので残りの1角も等しい。∴∠IHB=∠ECB———②
①,②より、∠AHE=∠IHB
また、BHEは一直線より対頂角の定理の逆によりAHIも一直線である。
よって、AI,BE,CDは1点で交わっている。
つまり、任意の鋭角三角形の垂心は1点に定まる。

因みに、今回は12・22という問題なのですが、その発展事項に問題とはほとんど関係ない「垂心と内心の関係」というのが載っていて、これを使っても(鋭角三角形の)垂心が1点に定まる事が証明出来ます。(次回)
因みに、前回の私のオリジナルの内心と垂心が一致する三角形とは似ていますが、全くの「別のもの」です。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/11 12:11 (No.1323588)削除
問題1
V=ℱ((0,4),ℝ)=(実数の開区間(0,4)上の実数値関数全体)において
W₁={f∈V|f(1)+f(2)+f(3)=0}
W₂={f∈V|f(1)+f(2)+f(3)=1}
W₃={f∈V|f(1)+3f(2)+11f(3)=0}
W₄={f∈V|f(1)>0,f(2)>0,f(3)>0}
とおくとき、これらは部分空間であるか。

問題2
[0,4]は閉区間。V=ℱ([0,4],ℝ)において、部分集合W={f∈V|fは高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能}は部分空間であるか。

問題3
有界関数f∈ℱ((0,4),ℝ)すなわち開区間(0,4)における値域f((0,4))が有界集合となるf全体のなす部分集合Wがℱ((0,4),ℝ)の部分空間であることを示せ。

問題4
連続関数の実線型空間C⁰((0,4),ℝ)において集合W₁,W₂は線型空間であるか。
W₁={f∈C⁰((0,4),ℝ)|fは(0,4)において一様連続}
W₂={f∈C⁰((0,4),ℝ)|fは定点1∈(0,4)を変曲点に持つ}
「線型代数入門」有馬哲著より

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/11 13:41削除
問題1
V=ℱ((0,4),ℝ)=(実数の開区間(0,4)上の実数値関数全体)において
(1)W₁={f∈V|f(1)+f(2)+f(3)=0}
(2)W₂={f∈V|f(1)+f(2)+f(3)=1}
(3)W₃={f∈V|f(1)+3f(2)+11f(3)=0}
(4)W₄={f∈V|f(1)>0,f(2)>0,f(3)>0}
とおくとき、これらは部分空間であるか。

解答
(1)f₁,f₂∈W₁とすると、
f₁(1)+f₁(2)+f₁(3)=0
f₂(1)+f₂(2)+f₂(3)=0
ここで、(f₁+f₂)(1)+(f₁+f₂)(2)+(f₁+f₂)(3)を作ると、
=f₁(1)+f₂(1)+f₁(2)+f₂(2)+f₁(3)+f₂(3)
=f₁(1)+f₁(2)+f₁(3)+f₂(1)+f₂(2)+f₂(3)
=0+0=0
∴f+g∈W₁———①
また、a∈ℝ,f∈W₁に対して、(af)(1)+(af)(2)+(af)(3)を作ると、
=af(1)+af(2)+af(3)
=a(f(1)+f(2)+f(3))=a・0=0
∴af∈W₁———②
①,②より、部分空間の条件より、W₁はVの部分空間である。

命題(1.3.1)
Vを数体K上の線型空間とする。Vの空でない部分集合Wが部分空間であるために、次の条件がみたされることを必要充分である。
部分空間の条件
(ⅰ)x,y∈Wならばx+y∈W
(ⅱ)x∈W,a∈Kならばax∈W
「線型代数入門」有馬哲著より

(2)f₁,f₂∈W₂とすると、
f₁(1)+f₁(2)+f₁(3)=1
f₂(1)+f₂(2)+f₂(3)=1
ここで、(f₁+f₂)(1)+(f₁+f₂)(2)+(f₁+f₂)(3)を作ると、
=f₁(1)+f₂(1)+f₁(2)+f₂(2)+f₁(3)+f₂(3)
=f₁(1)+f₁(2)+f₁(3)+f₂(1)+f₂(2)+f₂(3)
=1+1=2
∴f+g∉W₁
よって、W₁は部分空間の条件を満たさないので、W₁はVの部分空間ではない。

(3)f₁,f₂∈W₃とすると、
f₁(1)+3f₁(2)+11f₁(3)=0
f₂(1)+3f₂(2)+11f₂(3)=0
ここで、(f₁+f₂)(1)+3(f₁+f₂)(2)+11(f₁+f₂)(3)を作ると、
=f₁(1)+f₂(1)+3f₁(2)+3f₂(2)+11f₁(3)+11f₂(3)
=f₁(1)+3f₁(2)+11f₁(3)+f₂(1)+3f₂(2)+11f₂(3)
=0+0=0
∴f+g∈W₃———①
また、a∈ℝ,f∈W₁に対して、(af)(1)+3(af)(2)+11(af)(3)を作ると、
=af(1)+3af(2)+11af(3)
=a(f(1)+3f(2)+11f(3))=a・0=0
∴af∈W₃———②
①,②より、部分空間の条件より、W₃はVの部分空間である。

(4)f₁,f₂∈W₄とすると、
f₁(1)>0,f₁(2)>0,f₁(3)>0
f₂(1)>0,f₂(2)>0,f₂(3)>0
∴(f₁+f₂)(1)=f₁(1)+f₂(1)>0
 (f₁+f₂)(2)=f₁(2)+f₂(2)>0
 (f₁+f₂)(3)=f₁(3)+f₂(3)>0
∴f₁+f₂∈W₄
また、a∈ℝ,f∈W₄に対して、(af)(1)=af(1)はa<0の場合は(af)(1)<0より、af∉W₄
よって、部分空間の条件を満たさないので、W₄はVの部分空間ではない。


W₁とW₃:Yes,W₂とW₄:No
「線型代数入門」有馬哲著より

よって、OK。

問題2
[0,4]は閉区間。V=ℱ([0,4],ℝ)において、部分集合W={f∈V|fは高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能}は部分空間であるか。

解答
f,g∈Wとすると、f,gがそれぞれ高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能であるので、f+gも高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能である。
∴f+g∈W———①
また、a∈ℝ,f∈Wに対して、fが高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能より、afも高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能である。
∴af∈W———②
①,②より、WはVの部分空間である。

補足
例(1.3.2)
K=ℝまたはℂ,実数の開区間I上のK値関数全体のなすK線型空間をVとする。すなわちV=ℱ(I,K)
(ⅱ)Vの元でIにおいて微分可能なもの全体D¹(I)もまたVの部分空間をなす。
微分演算の性質
”fとgが微分可能でa∈Kならば、f+gとafも微分可能”
は部分集合D¹(I)に対する部分空間の条件にほかならない。
「線型代数入門」有馬哲著より


Yes.
「線型代数入門」有馬哲著より

よって、OK。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/11 16:25削除
問題3
有界関数f∈ℱ((0,4),ℝ)すなわち開区間(0,4)における値域f((0,4))が有界集合となるf全体のなす部分集合Wがℱ((0,4),ℝ)の部分空間であることを示せ。

解答
今までの問題は部分空間かどうか答えるだけだったので、「f,gがそれぞれ高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能であるので、f+gも高々有限個の点を除いて[0,4]で微分可能である」などとしていたが、今回は証明なので、「f((0,4)),g((0,4))が有界集合だからf((0,4))+g((0,4))も有界集合である」は使えないだろう。

証明
f,g∈Wとすると、f,gは有界なので、あるA>0,B>0が存在して、|f((0,4))|≦A,|g((0,4)|≦B
∴|(f+g)((0,4))|=|f((0,4)+g((0,4))|
≦|f((0,4)|+|g((0,4))|≦A+B
よって、(f+g)((0,4))は有界なので、
f+g∈W———①

有界関数の定義
関数f(x)に対して
f(x)≦M(f(x)≧m)
がつねに成り立つような定数M(m)があるとき、すなわち値域f(D)が上(下)に有界な集合であるとき、f(x)は上(下)に有界であるといい、Mをf(x)の上界,mを下界という。上下に有界な関数を単に有界関数という。
「微分・積分 教科書」占部実・佐々木右左編より

また、a∈ℝ,f∈Wに対して、
|af((0,4))|=|a||f((0,4))|≦|a|A
よって、af((0,4)は有界より、
af∈W———②
①,②より、部分空間の定義より、Wはℱ((0,4),ℝ)の部分空間である。

問題4
連続関数の実線型空間C⁰((0,4),ℝ)において集合W₁,W₂は線型空間であるか。
(1)W₁={f∈C⁰((0,4),ℝ)|fは(0,4)において一様連続}
(2)W₂={f∈C⁰((0,4),ℝ)|fは定点1∈(0,4)を変曲点に持つ}

解答
(1)f,g∈W₁とすると、f+gも(0,4)において一様連続なので、f+g∈W₁———①
また、a∈ℝ,f∈W₁に対して、afも(0,4)において一様連続なので、af∈W₁———②
①,②より、部分空間の条件より、W₁は実線型空間C⁰((0,4),ℝ)の部分空間である。つまり、線型空間である。

補足
例(1.3.2)
K=ℝまたはℂ,実数の開区間I上のK値関数全体のなすK線型空間をVとする。すなわちV=ℱ(I,K)
(ⅰ)Vの元でIにおいて連続なもの全体をC⁰(I)またはC⁰(I,K)で表わす。
C⁰(I)はVの部分空間をなす。連続関数の性質
”fとgが連続でa∈Kならばf+gとafも連続”
は、Vの部分集合C⁰(I)に対する部分空間の条件にほかならない。
「線型代数入門」有馬哲著より

(2)f,g∈W₂とすると、f,gは定点1∈(0,4)を変曲点に持つが、f+gが定点1∈(0,4)に変曲点を持つとは限らない。∴f+g∉W₂
よって、部分空間の条件を満たさないので、W₂は実線型空間C⁰((0,4),ℝ)の部分空間ではない。つまり、線型空間ではない。

変曲点の定義
https://w3e.kanazawa-it.ac.jp/math/category/bibun/henkan-tex.cgi?target=/math/category/bibun/inflection_point.html#:~:text=%E9%96%A2%E6%95%B0y%3Df(x),%E2%80%B3%20(%20x%20)%20%3D%200%20%E3%81%A8


W₁:Yes,W₂:No
「線型代数入門」有馬哲著より

よって、OK。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/10 19:08 (No.1323092)削除
問題作ってみました。

こちらの図http://www.s-soarer.jp/?%E6%95%99%E6%9D%90%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%B9%2F%E7%AE%97%E6%95%B0%E3%83%BB%E6%95%B0%E5%AD%A6%2F%E5%95%8F%E9%A1%8C%2F%E5%B9%BE%E4%BD%95%2F%E4%B8%89%E8%A7%92%E5%BD%A2%2F5%E5%BF%83001%2F%E8%A7%A3%E7%AD%94%E4%BE%8Bでは、△ABCの垂心と3点A,B,Cをそれぞれ通る直線で作った△PQRの外心が一致していますが、ここで問題。

問題
△ABCの内心と3点A,B,Cをそれぞれ通る直線で作った三角形の垂心が一致する△PQRが存在する事を証明して下さい。

難しいか簡単か自分じゃ何とも言えませんが、一応、解けたら優秀だと思います。簡単過ぎたらごめんなさい。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/1343ef8bf54d4605b7dfc487b105b2b867a611b0
壊れた扉さん (994klpn6)2024/11/11 07:58削除
問題
△ABCの内心と3点A,B,Cをそれぞれ通る直線で作った三角形の垂心が一致する△PQRが存在する事を証明して下さい。

解答
△ABCの内心をIとして、AI,BI,CIを結ぶと、AI,BI,CIはそれぞれ∠A,∠B,∠Cの二等分線より、∠IAB=∠IAC=●,∠IBA=∠IBC=○,∠IBC=∠ICA=×と置ける。
ここで、点AでAIと直交すると直線,点BでBIと直交する直線,点CでCIと直交する直線を引き、それぞれの交点をP,Q,R(BCに関して点Aと反対側にある点をPとし、反時計回りに△PQR)と振る。
今、IQを結ぶと、∠IAQ=∠ICQ=90°より四角形AICQは円に内接する四角形である。
よって、円周角より∠IQA=∠ICA=×,∠IQC=∠IAC=●
IP,IRを結んで同様の事をすると、∠IPC=〇,∠IPB=×,∠IRB=●,∠IRA=〇となる。
よって、△IQAと△IPBにおいて×と直角の2角が等しいので、残りの1角も等しい。
よって、∠AIQ=∠BIP=aと置く。
同様に、△IRAと△IPCにおいて2角が等しいので残りの1角も等しく、∠AIR=∠CIP=bと置ける。
同様に、△IQCと△IRBにおいて、∠CIQ=∠BIR=cと置け、
2a+2b+2c=360°である。
∴a+b+c=180°
∴よって、∠AIQ+∠AIR+∠BIR=180°より、3点Q,I,Bは一直線上にある。
同様に、3点R,I,C,3点P,I,Aも一直線上にあり、点Iは△PQRの垂心である。
よって、任意の△ABCの内心が垂心と一致する三角形は必ず存在する。

昔、三角形の垂心は1点に定まるオリジナルの証明法として作ったような気がする。(ただし、鋭角三角形専用とか限定付きだと思う。今回は深く考えていません。)

おまけ:
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