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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/29 16:11 (No.1226784)削除
問題
半径2の円Oの弦ABを折り目として、折り返された弧がOを通るようにする。この弧の上で弧OC=弧CAとなる点Cをとる。Pが弦AB上をAからBまで動くとき
(ⅰ)OP+PCの最小値はいくらか。
(ⅱ)OP+PCの最大値はいくらか。
(90 慶応志木)

図の解説:上の解説で分かるので省略。

別に別解でもありませんでしたが、この問題はやります。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/30 08:01削除
問題
半径2の円Oの弦ABを折り目として、折り返された弧がOを通るようにする。この弧の上で弧OC=弧CAとなる点Cをとる。Pが弦AB上をAからBまで動くとき
(ⅰ)OP+PCの最小値はいくらか。
(ⅱ)OP+PCの最大値はいくらか。
(90 慶応志木)

模範解答
折り返す前の弧ABに対する円周角は60°,中心角は120°である。
ABについてのOの対称点はM(弧ABの中点)であり、Mは弧AOBを含む円の中心。(基本図63)
注:基本図63とは、「円弧の一部を折り返したとき、それが中心Oを通れば、図のように、∠AOB=120°,△OAC,△OBCは共に正三角形。」(弧ABの中点がCで弦ABで折り返すと点Cが点Oに重なる図。半径と対称性を考えれば正三角形になる事が分かる。)
(ⅰ)OP+PC=MP+PCだから、最小値は、M-P-Cが直線になるときで、そのとき、MC=半径=2
(ⅱ)最大値は、あきらかにPがBに一致するときで、このとき∠CMB=90°だから、
MP+PC=MB+BC=2+2√2
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(ⅰ)の別解
点CのABに関する対称点C'を取ると対称性から円周上にある。
また、PC=PC'より、
OP+PC=OP+PC'
これが最小になるのは直線OC'(OPC')になる時で、その時は円の半径になるので、
答えは、2
(ⅱ)最大値は、あきらかにPがBに一致するときで、この時、△OBC'は直角二等辺三角形になる。(∠MOB=60°,∠C'OM=∠CMO(四角形CC'OMが等脚台形だから)=30°(弧の長さより)より、∠C'OB=60°+30°=90°だから。)
∴OP+PC=OP+PC'=OB+BC'
=2+2√2

次回は、何でもありの解法をやります。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/31 07:57削除
問題
半径2の円Oの弦ABを折り目として、折り返された弧がOを通るようにする。この弧の上で弧OC=弧CAとなる点Cをとる。Pが弦AB上をAからBまで動くとき
(ⅰ)OP+PCの最小値はいくらか。
(ⅱ)OP+PCの最大値はいくらか。
(90 慶応志木)

何でもありの解法
(ⅰ)円Oの中心をxy座標の原点に取ると、
A(-√3,1),B(√3,1)と置け、ちょっと考えれば、C(-1,2-√3)と置ける。
また、P(p,1)と置くと、OP=√(p²+1)
PC=√{(p+1)²+(-1+√3)²}
=√(p²+2p+1+4-2√3)
=√(p²+2p+5-2√3)
∴OP+PC=√(p²+1)+√(p²+2p+5-2√3)
ここで、l=√(p²+1)+√(p²+2p+5-2√3)とおいて、pで微分して最小値を求める。(点PをAからBまで動かせば、lの値は大→小→大となる事が自明なので、極値は極小値になる。)
l'=2p/{2√(p²+1)}+(2p+2)/{2√(p²+2p+5-2√3)}=0として、分母を払うと、
p√(p²+2p+5-2√3)+(p+1)√(p²+1)=0
∴p√(p²+2p+5-2√3)=-(p+1)√(p²+1)
∴p²(p²+2p+5-2√3)=(p+1)²(p²+1)
∴p⁴+2p³+(5-2√3)p²
=(p²+1)(p²+1+2p)
=(p²+1)²+2p(p²+1)
=p⁴+2p²+1+2p³+2p
∴(3-2√3)p²-2p-1=0
これを解の公式で解くと、
p=[-1±√{1-(2√3-3)}]/(2√3-3)
={-1±√(4-2√3)}/(2√3-3)
={-1±(√3-1)}/(2√3-3)
=(-2+√3)/(2√3-3),
-√3/(2√3-3)
(1)(-2+√3)/(2√3-3)
=(-2+√3)(2√3+3)/3
=(-4√3-6+6+3√3)/3
=-√3/3
(2)-√3/(2√3-3)
=-√3(2√3-3)/3
=(-6-3√3)/3
=-2-√3
ところで、p≧-√3より不適。
よって、p=-√3/3=-1/√3
これをl=√(p²+1)+√(p²+2p+5-2√3)に代入すると、
l=√(1/3+1)+√(1/3-2√3/3+5-2√3)
=√(4/3)+√(16/3-8√3/3)
=2/√3+2√(4-2√3)/√3
=2/√3+2(√3-1)/√3
=2√3/√3=2
よって、最小値は2
(ⅱ)最大になるのは、点Pが点Bと一致する時なので、x=√3を代入すると、
l=√(3+1)+√(3+2√3+5-2√3)
=2+2√2
よって、最大値は、2+2√2

数Ⅲ(高3理系)の解法でした。(ただし、頭は良くない解法。笑)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/29 11:58 (No.1226621)削除
次の文章を解説して下さい。

問題 9-5b
多項式f(x)の群をGfとする。f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)はβiの最小多項式であることを示せ。よってβiの最小多項式は重根を持たない。
またs=degg(x)は、βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群Hの指数(G:H)に等しいことを示せ。

解答
βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする。まずg(x)の係数はGfの入れ換えで不変なので、定数であることに注意する。またβ₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応するので、sはHの指数(G:H)に等しい。
βの最小多項式をh(x)とおく。定義よりh(β)=0である。この式にGfの根の入れ換えを適用するとh(βj)=0(j=1,2,・・・,s)が得られる。よってh(x)はβ₁,・・・,βsをすべて根に持つのでg(x)で割り切れる。h(x)はβの最小多項式なので、定義よりg(x)を割り切る。よってg(x)=h(x)である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。特に「β₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応する」この辺は具体例を挙げて解説して下さい。
(何か前回の「iの式を係数に許してf(x)の群Hの元の個数を求める」手法とか本文に載っていないような事を後知識から当然のように使っているとしか思えない。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/29 15:44削除
解説
>多項式f(x)の群をGfとする。f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)はβiの最小多項式であることを示せ。

例えば、f(x)=x³-2として、f(x)の根をα₁=³√2,α₂=³√2ω,α₃=³√2ω²とする。
ここで、β=α₁-α₂と置くと、p.152よりGfはS₃と同型なのでα₁,α₂,α₃の全ての入れ換えを行うと、
γ=α₁-α₃(βのα₁はそのままでα₂をα₃に入れ換えたもの)
δ=α₂-α₃(βのα₁をα₂に、α₂をα₃に入れ換えたもの)
-β=-α₁+α₂(βのα₁とα₂を入れ換えたもの)
-γ=-α₁+α₃(βのα₁をα₃に、α₂をα₁に入れ換えたもの)
-δ=-α₂+α₃(βのα₂はそのままでα₁をα₃に入れ換えたもの)
よって、「異なる数β₁=β,・・・,β₆」(S₃は3!=6通り)になった。よって、g(x)を作ると、
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-β₆)
=(x-β)(x+β)(x-γ)(x+γ)(x-δ)(x+δ)
=(x²-β²)(x²-γ²)(x²-δ²)———☆
ところで、β=α₁-α₂=³√2-³√2ω
=³√2(1-ω)———➀
γ=α₁-α₃=³√2-³√2ω²
=³√2(1-ω²)=³√2(1-ω)(1+ω)
=β(1+ω)(➀より)=-βω²
∴γ=-βω²———②
δ=α₂-α₃=³√2ω-³√2ω²
=³√2ω(1-ω)(➀より)=βω
∴δ=βω———③
②,③を☆に代入すると、
g(x)=(x²-β²)(x²-β²ω⁴)(x²-β²ω²)
=(x²-β²)(x²-β²ω)(x²-β²ω²)
=x⁶-β⁶———☆☆
(これは展開しなくても、例えば、x³=2は、解がx=³√2,³√2ω,³√2ω²より、
(x-³√2)(x-³√2ω)(x-³√2ω²)=0となる事を知っていればすぐ出来る。)
また、➀の両辺を6乗すると、
β⁶=4(1-ω)⁶———ア
ところで、ω=(-1+√3i)/2より、
1-ω=1-(-1+√3i)/2
=(3-√3i)/2
=√3i(-√3i-1)/2
=√3i・(-1-√3i)/2———イ
また、ω²={(-1+√3i)/2}²
=(1-3-2√3i)/4
=(-2-2√3i)/4
=(-1-√3i)/2
よって、{(-1-√3i)/2}³=(ω²)³=(ω³)²
=1²=1———ウ
ここで、イをアに代入すると、
β⁶=4{√3i・(-1-√3i)/2}⁶
=4・3³(-1)³・[{(-1-√3i)/2}³]²
これにウを代入すると、
β⁶=-108・1²=-108
これを☆☆に代入すると、
g(x)=x⁶+108
これがβiの既約多項式、つまり、±β,±γ,±δの既約多項式になるという話である。
よって、x⁶+108=0が既約多項式である事を確認出来れば良い。
そして、p.147の問題8-5bに、
「p(x)=x⁶+108は有理数係数多項式として既約であることを示せ」とあり証明されているのでOK。
問題の前半部の意味は以上である。後半の意味は次回の解答の方の解説で分かる(はずである)。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/30 14:05削除
次の文章を解説して下さい。

問題 9-5b
多項式f(x)の群をGfとする。f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)はβiの最小多項式であることを示せ。よってβiの最小多項式は重根を持たない。
またs=degg(x)は、βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群Hの指数(G:H)に等しいことを示せ。

解答
βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする。まずg(x)の係数はGfの入れ換えで不変なので、定数であることに注意する。またβ₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応するので、sはHの指数(G:H)に等しい。
βの最小多項式をh(x)とおく。定義よりh(β)=0である。この式にGfの根の入れ換えを適用するとh(βj)=0(j=1,2,・・・,s)が得られる。よってh(x)はβ₁,・・・,βsをすべて根に持つのでg(x)で割り切れる。h(x)はβの最小多項式なので、定義よりg(x)を割り切る。よってg(x)=h(x)である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説の続き
>βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする。

βを不変にする入れ換え全体のなす群がHという事。

>まずg(x)の係数はGfの入れ換えで不変なので、定数であることに注意する。

上より、「f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)」
なので、Gfの入れ換えでβがβ₁,・・・,βsに変わり、g(x)の係数をGfの入れ換えてもβiがβjに変わるだけ(βを構成するのはf(x)の根αiなどでそれらの入れ換えだから)なので、
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)の括弧の順番が変わるだけで展開すれば係数は変わらないから不変という事。
また、「定数であることに注意する」とは、定数係数の最小多項式になるという事を言いたいから。

>またβ₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応するので、sはHの指数(G:H)に等しい。

これは次回にする。これはg(x)が最小多項式になる証明とは関係ないから。

>βの最小多項式をh(x)とおく。定義よりh(β)=0である。この式にGfの根の入れ換えを適用するとh(βj)=0(j=1,2,・・・,s)が得られる。

βの最小多項式がh(x)より、h(β)=0は自明。また、「f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする」より、β→βjになる。
また、p.153の「βをg(x)の根γに取り換えたとき、「βの入れ換えは式の形によらない」ことよりf(x)の根h(β)(βの式)はf(x)の根h(γ)になります。実際、入れ換えが式の形によらないので、f(h(β))=0よりf(h(γ))=0となります」
から、βをg(x)の他の根βjに取り換えた時、「βの入れ換えは式の形によらない」ことよりh(x)の根βはh(x)の根βjになります。
実際、入れ換えが式の形によらないので、h(β)=0よりh(βj)=0(βjがh(x)の根だから)が得られるという事。
因みに、p.153でのβはf(x)の原始元で今回は特に原始元ではないが、p.153を読む限りでは原始元である事を使っていないのでOKだろう。
また、p.153は以前に(上の文章では)納得がいかなかったが別解を作って、「f(h(β))=0よりf(h(γ))=0」は証明したので、今回はその結果を利用しているという事。

>よってh(x)はβ₁,・・・,βsをすべて根に持つのでg(x)で割り切れる。h(x)はβの最小多項式なので、定義よりg(x)を割り切る。よってg(x)=h(x)である。

h(x)はβ₁,・・・,βsをすべて根に持ち、さらに根を持つかもしれないが、g(x)はβ₁,・・・,βsだけを根に持つので、h(x)はg(x)で割り切れる。
また、h(x)とg(x)は同じ根βを持ち、h(x)はβの最小多項式より、h(x)はg(x)を割り切る。よって、g(x)=h(x)という事。

最小多項式による整除性
αを根に持つA係数多項式g(x)はαのA最小多項式f(x)で割り切れます。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/30 16:46削除
問題 9-5b
多項式f(x)の群をGfとする。f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)はβiの最小多項式であることを示せ。よってβiの最小多項式は重根を持たない。
またs=degg(x)は、βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群Hの指数(G:H)に等しいことを示せ。

解答
βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする。まずg(x)の係数はGfの入れ換えで不変なので、定数であることに注意する。またβ₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応するので、sはHの指数(G:H)に等しい。
βの最小多項式をh(x)とおく。定義よりh(β)=0である。この式にGfの根の入れ換えを適用するとh(βj)=0(j=1,2,・・・,s)が得られる。よってh(x)はβ₁,・・・,βsをすべて根に持つのでg(x)で割り切れる。h(x)はβの最小多項式なので、定義よりg(x)を割り切る。よってg(x)=h(x)である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説の続き
>またβ₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応するので、sはHの指数(G:H)に等しい。

定理9.3(ガロワ対応(正規性))
多項式の群Gfの部分群Hについて、次は同値である。
(1)Hは、ある多項式g(x)のすべての根による式全体を不変にする部分群である。
(2)HはGfの正規部分群である。すなわちGfの任意の入れ換えσに対して、
Hσ=σH
である(Hに関する左傍系と右傍系は一致する)。
さらに、この対応においてg(x)の群Ggは商群Gf/Hと同型である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

上より「βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする」より、Hはある多項式g(x)が対応して、Gg≅Gf/H となる。
このg(x)がg(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)である事を具体例で確認する。
つまり、同型の間には全単射が存在するので、「β₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応する」を確認出来るという訳である。

f(x)=x⁴-2とすると、
f(x)=(x²-√2)(x²+√2)
=(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)より、x=±⁴√2,±⁴√2ⅰ
ここで、f(x)の根の式βを作る。
β=(⁴√2ⅰ)/(⁴√2)=iとすると、「Gfの根の入れ換え(すべて)」のGfが分からないので、とりあえず全ての根の入れ換えを行うと、
β₂=(⁴√2ⅰ)/(-⁴√2)=-i
β₃=(-⁴√2ⅰ)/(⁴√2)=-i
β₄=(⁴√2)/(⁴√2ⅰ)=1/i=-i
β⁵=(-⁴√2)/(⁴√2ⅰ)=-1/i=i
他にもあるが、±iに収まったとする。
よって、g(x)=(x-i)(x+i)=x²+1
ところで、問題9-1aより、一般に2次式の多項式の群はf(x)の根の入れ換えと恒等入れ換えの2つからなる群なので、|Gg|=2・・・➀である。
また、f(x)=x⁴-2の係数をiの式(2+3iなど有理数係数のiの式)としてもこの式は既約多項式である。何故なら、f(x)=(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)のどの2つの積を展開しても係数に√2が残り、有理数係数のiの式に収まらないので、結局全部展開しないと有理数係数のiの式にならないからである。
また、⁴√2は、有理数係数のiの式を係数としたf(x)=x⁴-2の原始元になる。
何故なら、この式にx=±⁴√2ⅰを代入すると、f(±⁴√2ⅰ)=(±⁴√2ⅰ)⁴-2
=i⁴(±⁴√2)⁴-2となり、iの式を係数としたf(x)=x⁴-2の根はx=±⁴√2だけで、これらは⁴√2で表せるからである。ただし、f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰの4個である。
よって、iの式を不変にするGfの部分群Hの元の個数は4個である。(p.153から「f(x)の原始元をβとし、βを根に持つ既約多項式g(x)を作り、その他の根に入れ換えて得られるf(x)の根の入れ換えが多項式の群Gf」だから。)
∴|H|=4・・・②
また、問題8-6bより、f(x)=x⁴-2の原始元βの最小多項式は、x⁸+28x⁴+2500より、8次式なので、|Gf|=8・・・③

話を元に戻して、
「上より「βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群をHとする」より、Hはある多項式g(x)が対応して、Gg≅Gf/H となる。」より、
|Gg|=|Gf|/|H|
これに➀,②,③を代入すると、
2=8/4
で合う。よって、
「このg(x)がg(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)である事を具体例で確認する。
つまり、同型の間には全単射が存在するので、「β₁,・・・,βsはHの右傍系と1対1に対応する」を確認出来るという訳である。」
が確認された。
念のため、決してGg={β₁,・・・,βs}という訳ではない。Ggはg(x)の元の入れ換えの群であり、βjはf(x)の根の式である。

因みに、

問題 9-5b
多項式f(x)の群をGfとする。f(x)の根の式βが、Gfの根の入れ換え(すべて)により、異なる数β₁=β,・・・,βsになったとする。このとき
g(x)=(x-β₁)(x-β₂)・・・(x-βs)はβiの最小多項式であることを示せ。よってβiの最小多項式は重根を持たない。
またs=degg(x)は、βを不変にする入れ換え全体のなすGfの部分群Hの指数(G:H)に等しいことを示せ。

このf(x)が同じでもβの取り方によって当然g(x)の次数も変わる。
例えば、f(x)=x³-2として、f(x)の根をα₁=³√2,α₂=³√2ω,α₃=³√2ω²とする。
ここで、β=α₁-α₂と置くと、(上より)g(x)=x⁶+108
また、β=α₃/α₂=ωとして、ωの最小多項式を作ると、g(x)=x²+x+1
(全ての入れ換えでg(x)=(x-ω)(x-ω²)=x²-(ω+ω²)x+ω³=x²+x+1と求めても良い。(β=α₃/α₂の全ての入れ換えは、ω,ω²,1/ω,1/ω²で、結局、ωとω²になる。))
よって、g(x)の次数が異なる。これが対応する部分群の違いという事である。(ガロア対応))

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/30 10:50 (No.1227328)削除
揚げ足を取る訳じゃないですけど、これおかしくないですか?

定理3.7.4
群Gを
g₁≡g₂(mod.H)⇔ g₁g₂^-1∈H
という関係で類別すると
{He,Hg₁,Hg₂,…}
という類に類別される。

定義
定理3.7.4における
He,Hg₁,Hg₂,…
をGのHによる右剰余類という。
「すぐわかる 代数」石村園子著より

私の勘違いだったらすみません。(一応、間違い探しとさせていただきます。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/30 12:02削除
間違い探し

定理3.7.4
群Gを
g₁≡g₂(mod.H)⇔ g₁g₂^-1∈H
という関係で類別すると
{He,Hg₁,Hg₂,…}
という類に類別される。

定義
定理3.7.4における
He,Hg₁,Hg₂,…
をGのHによる右剰余類という。
「すぐわかる 代数」石村園子著より

回答
g₁≡g₂(mod.H)より、Hg₁とHg₂は同じ同値類ですよね。
だから、{He,Hg₁=Hg₂,Hg₃,…}とか、{He,Hg₁(Hg₂),Hg₃,…}とかした方が良いと思います。
もっとも、分かり易さを優先したのかもしれませんが。

定理3.7.1
Hを群Gの部分群とする。G∋g₁,g₂に対して
g₁≡g₂(mod.H)⇔ g₁g₂^-1∈H
と定義すると、この関係≡は同値関係である。

解説
同値関係を使って集合を類別することができたのだった。
「すぐわかる 代数」石村園子著より

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/28 14:53 (No.1225937)削除
問題
右図に置いて、∠XOY=30°とする。
OX上に点A,OY上に点Bが与えられて、OA=4,OB=1とする。OY,OX上に点P,Qをとり、AP+PQ+QBを最小にするとき、その最小の長さは□である。
(89 大阪星光学院)

図の解説:∠YOX=30°のOY上にOB=1となる点,OX上にOA=4となる点Aがあり、また、OY上にOP=3.5ぐらいの点PとOX上にOQ=2ぐらいの点Qがある図。(念のため、いつもの事だが、見た目を描写しているだけである。)

模範解答は私の解答よりエレガントでしたが、まぁ、解ければ問題ないという問題。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/29 07:41削除
問題
右図に置いて、∠XOY=30°とする。
OX上に点A,OY上に点Bが与えられて、OA=4,OB=1とする。OY,OX上に点P,Qをとり、AP+PQ+QBを最小にするとき、その最小の長さは□である。
(89 大阪星光学院)

模範解答
OYについてのAの対称点をA',OXについてのBの対称点をB'とする。
AP+PQ+QB=A'P+PQ+QB'
となるので、A'B'を結んだ線分の長さが、求める折れ線の長さの最小値である。
△A'OB'に注目すると、
∠A'OB'=30°×3=90°だから
A'B'=√(OA'²+OB'²)=√(4²+1²)
=√17
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

別解(私の解法)
「OYについてのAの対称点をA',OXについてのBの対称点をB'とする。
AP+PQ+QB=A'P+PQ+QB'
となるので、A'B'を結んだ線分の長さが、求める折れ線の長さの最小値である。」
までは同じ。
△OAA'は頂角が60°の二等辺三角形になるので、正三角形。∴∠A'AO=60°
ここで、A'からOAに垂線を下ろしその足をHとし、その延長上にB'から垂線を下ろしその足をIとすると、A'H=2√3
また、BB'とOXとの交点をJとすると、△OBB'も正三角形よりB'J=1/2
また、四角形JB'IHは長方形より、
HI=JB'=1/2 
∴A'I=2√3+1/2
また、B'I=JH=OH-OJ
=2-√3/2
よって、△A'B'Iで三平方の定理を使うと、A'B'=√(A'I²+B'I²)
=√{(2√3+1/2)²+(2-√3/2)²}
=√(12+2√3+1/4+4-2√3+3/4)=√(12+1+4)=√17
よって、答えは、√17

おまけ:
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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/27 14:47 (No.1225149)削除
問題
右図のような四角形ABCDがある。
(1)AE:DE,DE:CEを求めよ。
(2)AEの長さを求めよ。
(90 金沢)

図の解説:∠B=∠D=90°の四角形ABCDがあり、AB=15,BC=20,CD=24という図。

(2)は一応、別解を作ってみました。ただし、別解のための別解のようなあまり意味がない(遠回りな)ものは除く。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/28 08:01削除
問題
右図のような四角形ABCDがある。
(1)AE:DE,DE:CEを求めよ。
(2)AEの長さを求めよ。
(90 金沢)

図の解説:∠B=∠D=90°の四角形ABCDがあり、AB=15,BC=20,CD=24という図。

模範解答
AC=√(15²+20²)=25
AD=√(AC²-24²)=7
(1)∠B+∠D=180°だから、
4点A,B,C,Dは同一円周上にある。
そこで、右図のような円(注:四角形ABCDの外接円)を描くと、
円周角の定理より、
∠ABE=∠DCE・・・➀
∠BAE=∠CDE・・・②
∠CBE=∠DAE・・・③
∠BCE=∠ADE・・・④
➀,②より、△ABE∽△DCE
よって、AE:DE=AB:DC=15:24=5:8
③,④より、△DAE∽△CBE
よって、DE:CE=DA:CB=7:20
(2)(1)より、AE:DE:CE=35:56:160だから、
AE={AE/(AE+CE)}×AC
={35/(35+160)}×25=175/39
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(2)の別解(私のオリジナル)
∠A+∠C=360°-90°×2=180°より、∠Aと∠Cは補角をなしている。
よって、1つの角が補角をなす三角形の面積比の公式より、
△ABD:△CBD=AB×AD:CB×CD———➀
また、四角形の対角線の交点と面積比の公式より、
△ABD:△CBD=AE:CE———②
➀,②より、
AE:CE=AB×AD:CB×CD———☆
ところで、△ABCは3:4:5の直角三角形より、AC=25
また、△ADCは7,24,25のピタゴラス数の直角三角形より、AD=7
また、条件より、AB=15,CB=20,CD=24
これらを☆に代入すると、
AE:CE=15×7:20×24
=3×7:4×24=21:96
∴AE={AE/(AE+CE)}×AC
={21/(21+96)}×25
=(21/117)×25
=(7/39)×25
=175/39
よって、答えは、175/39

2つの公式の証明は省略。
1つ目:https://ameblo.jp/motiarukusugaku/entry-10682788564.html(下の方)
2つ目:http://mathnegi.blog.fc2.com/blog-entry-59.html(「底辺分割の応用編」という所)

因みに、昔(私が中3の時)、円に内接する四角形で、☆の公式を見た事がありますが、それから2度と見た事がないです。(小冊子の公式集で、定理の名前も付いていたような気がする。)
因みに、私の解法は円の性質を使わない解法ですね。

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/26 20:37 (No.1224540)削除
問題
∠XOY=30°,点Pは∠XOYの内部の点で、OP=10とする。辺OX上に点Q,辺OY上に点Rを、△PQRの周の長さが最小となるようにとる。
(1)△PQRの周の長さは□である。
(2)点Pが∠XOYの二等分線上にあるとき、△PQRの面積は□である。
(92 東海)

図の解説:∠YOXがあり、OY上に点R,OX上に点Qがある。線分RQに関して点Oとは反対側に点Pがある図。

これは有名な定石問題ですね。こういう問題は工夫では解けないと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/27 08:00削除
問題
∠XOY=30°,点Pは∠XOYの内部の点で、OP=10とする。辺OX上に点Q,辺OY上に点Rを、△PQRの周の長さが最小となるようにとる。
(1)△PQRの周の長さは□である。
(2)点Pが∠XOYの二等分線上にあるとき、△PQRの面積は□である。
(92 東海)

模範解答
OX,OYに関する点Pの対称点を図のように、P',P''とおく(注:点PのOXに関する対称な点がP'で、点PのOYに関する対称な点がP''という事)と、対称性より、
QP=QP',RP=RP''であるから、
PQ+QR+RP(△PQRの周の長さ)
=P'Q+QR+RP''
(1)P',P''は定点だから、P'~P''までの折れ線の長さが最小となるのは、それが直線で結ばれているとき。
このとき図のように角度○,×を定める(注:対称な同じ角度どうしに○,×を付ける)と、○+×=30°より、
∠P'OP''=2(○+×)=60°
また、OP=OP'=OP''=10より、
△OP'P''は一辺10の正三角形なので、
△PQRの周=P'-Q-R-P''=OP=10
(2)図のようにHを定める(注:OPとP'P''の交点)と、
PH=OP-OH=10-5√3
RQ=2QH=2×√3PH
△PQR=(1/2)RQ×PH
=175√3-300
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
(2)の方は欄外に補助解説がある。
「∠POP'=30°,OP=OP'より、∠OP'P=75°
よって、∠QP'P=75°-60°=15°
∠PQR(=∠PRQ)=30°などとなる。」
「△PRH,△PQH,△OP'Hなどはすべて30°定規」

図を追えば分かるので解説は省略。

(2)の別解(私の解法)
OPとP'P''の交点をHとして、△OP''Hで角の二等分線の定理を使う。
OP''=OP=10,OH=5√3(△OP''Hは正三角形の半分で1:2:√3の直角三角形だから。)また、P''H=5
OP'':OH=P''R:RHより、
10:5√3=P''R:RH
∴P''R:RH=2:√3
∴RH={√3/(2+√3)}P''H
=5√3/(2+√3)=5√3(2-√3)
=5(2√3-3)
ところで、RQ=2RH=10(2√3-3)
また、PH=10-5√3より、
△PQR=10(2√3-3)×(10-5√3)×(1/2)
=10√3(2-√3)×5(2-√3)×(1/2)
=25√3(2-√3)²
=25√3(7-4√3)
=175√3-300
よって、答えは、175√3-300

因みに、私の解法は簡単だが計算がちょっと大変。その点、模範解答は計算が楽。

△PQR=(1/2)RQ×PH・・・➀
RQ=2QH=2×√3PH・・・②
PH=OP-OH=10-5√3・・・③
②を➀に代入すると、
△PQR=√3PH²
これに③を代入すると、
△PQR=√3(10-5√3)²
=25√3(2-√3)²
=25√3(7-4√3)
=175√3-300

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/25 11:57 (No.1223351)削除
問題
1辺が3の正三角形ABCの辺AB上に、BP=2である点Pをとる。辺BC,CA,AB上に点Q,R,Sがあって、∠PQB=∠RQC,∠QRC=∠SRAを満たすものとする。
(1)BQ=x,AS=yとおくとき、yをxの式で表せ。
(2)xのとりうる値の範囲を求めよ。
(3)SがPと一致するとき、xの値を求めよ。
(90 慶応志木)

久しぶりに模範解答には負けたと思いました。もちろん、今までもエレガントな解法は沢山ありましたが、今回は有名な定石に全く気が付きませんでした。もちろん、別解では解いたんですが、計算間違いを何回もやって敗北感しかないです。(83連勝で不敗は終わり。念のため、図形問題だけです。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/26 07:58削除
問題
1辺が3の正三角形ABCの辺AB上に、BP=2である点Pをとる。辺BC,CA,AB上に点Q,R,Sがあって、∠PQB=∠RQC,∠QRC=∠SRAを満たすものとする。
(1)BQ=x,AS=yとおくとき、yをxの式で表せ。
(2)xのとりうる値の範囲を求めよ。
(3)SがPと一致するとき、xの値を求めよ。
(90 慶応志木)

模範解答
図のように△ABCを辺にそって次々と折り返し、P-Q-R-Sを一直線にする。
解説
長方形の内部でビリヤードの玉のように反射で進んだ距離を、長方形を増やして一直線に変換して求める定石があるが、その正三角形バージョンである。
つまり、正三角形ABCの下に正三角形A'BCを作り、その右下に正三角形B'A'Cを作る。
そして、PQの延長とA'C,A'B'との交点をそれぞれR',S'とすると、反射角と対頂角から△QRC≡△QR'C,△RAS≡△R'A'S'となる。(厳密な証明は自分で図を描いて考えればすぐ分かります。)
∴AS=A'S'

図2のようにR',S',A',B',C'などを定める(注:R',S',A',B'は上で解説したので、あとは点C'だが、ABの延長とB'A'の延長との交点である。)
(1)下の図(注:図2の事だが、要は、正三角形ABCを4個組み合わせて作った大きな正三角形AC'B'の辺AC'上に点Pがあり、辺C'B'上に点S'があり、線分PS'を結んだ図。PS'とBCの交点がQとなる)で、△PBQ∽△PC'S'だから、
PB:PC'=BQ:C'S'
数値を代入して、
2:5=x:(y+3)
これを解いて、y=(5/2)x-3・・・➀
(2)S'はA'とB'の間にあるから、0≦y≦3
➀を代入して、0≦(5/2)x-3≦3
これを解いて、6/5≦x≦12/5
(3)SがPと一致するとき、AS=y=1だから、➀を代入して、
(5/2)x-3=1 このとき、x=8/5
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

感想:「相似でコツコツ解く手もありますが、’反射’の問題は、図形を折り返して道筋を一直線にするのがよい方法です」とありますが、反射に気付くのはかなりセンスがある人だけですね。

別解(小市民的解法)
正三角形より∠B=∠C また、条件より∠PQB=∠RQC よって、2角が等しいので、△PBQ∽△RCQ
同様に、△RCQ∽△RAS
∴△PBQ∽△RCQ∽△RAS
△PBQ∽△RCQより、
2:x=RC:3-xが成り立つ。
∴RC=2(3-x)/x
∴AR=3-2(3-x)/x=(5x-6)/x
また、△PBQ∽△RASより、
2:x=(5x-6)/x:yが成り立つ。
∴2y=5x-6
∴y=(5/2)x-3
(2)0≦y≦3より、y=(5/2)x-3を代入すると、0≦(5/2)x-3≦3
∴3≦(5/2)x≦6
∴6/5≦x≦12/5
(3)SとPが一致するのは、PB=2より、AS=3-2=1の時。∴y=1
よって、(5/2)x-3=1を解くと、
(5/2)x=4 ∴x=8/5

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/25 14:23 (No.1223432)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 9-4b
次の有理数係数多項式の群を求めよ。
(2)x⁴-4x²+2

解答
(2)f(x)=x⁴-4x²+2のアイゼンシュタインの既約判定法(問題2-11)より既約である。f(x)の根は
x⁴-4x²+2=(x⁴-4x²+4)-2=(x²-2)²-2=(x²-2-√2)(x²-2+√2)
よりx=±√(2+√2),±√(2-√2)である。
このときα=√(2+√2)はf(x)の原始元である。実際、ほかの根は-αと
√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
と、-(α²-2)/αと表されるからである。最後の等式はα⁴-3α²=α²-2を用いた。よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である。
(参考:より詳しく調べると、αをβ=α³-3αに取り換える入れ換えσで、√2=α²-2は-√2=β²-2に写る。σ²ではαはβ³-3βに写る。これは
β³-3β=(β²-2)/β=-√2/√(2-√2)
=-√2√(2+√2)/{√(2-√2)√(2+√2)}
=-√(2+√2)
だから、σ²によりαは-αに写る。よってσの位数は2ではなく、4である。つまりGfは4次巡回群である。)
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 2-11b
整数係数多項式f(x)=anx^n+・・・+a₁x+a₀が次をみたすとする:ある素数pに対して、
(ⅰ)anはpで割り切れない。
(ⅱ)a₀,・・・,an-₁はpで割り切れる。
(ⅲ)a₀はp²で割り切れない。
このときf(x)は定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないことを証明せよ。したがって問題2-10より、有理数係数多項式として既約である。この既約性の判定法をアイゼンシュタインの既約判定法という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。

因みに、以前の疑問の謎が解けました。

「ところで、この3個の元の集合は群をなさない。
e=(α β γ),a=(β α γ),
b=(γ β α)
と置く(本当は2段で書きたいのだが、書けないので入れ換え後と考えて下さい)と、
aの逆元は(β α γ)=a
bの逆元は(γ β α)=b
で、それぞれ自分自身が逆元で存在している。
しかし、ab=(γ α β),ba=(β γ α)(演算は自分でやって下さい)で、この集合は演算について閉じていないからである。
だから、定理9.1(基本定理)は間違っているのだろうか。それともg(x)がf(x)と一致するような特殊な場合は当てはまらないのだろうか。」
2024/7/22 16:05の投稿より

ガロワ先生に因縁付けてすみませんでした。ちゃんと群になる事が判明しました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/25 16:23削除
解説
>f(x)=x⁴-4x²+2のアイゼンシュタインの既約判定法(問題2-11)より既約である。

問題 2-11b
整数係数多項式f(x)=anx^n+・・・+a₁x+a₀が次をみたすとする:ある素数pに対して、
(ⅰ)anはpで割り切れない。
(ⅱ)a₀,・・・,an-₁はpで割り切れる。
(ⅲ)a₀はp²で割り切れない。
このときf(x)は定数でない2つの整数係数多項式の積で表されないことを証明せよ。したがって問題2-10より、有理数係数多項式として既約である。この既約性の判定法をアイゼンシュタインの既約判定法という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

ある素数pを2とすると、
(ⅰ)1は2で割り切れないので、OK
(ⅱ)2,-4は2で割り切れるので、OK
(ⅲ)2は2²で割り切れないので、OK
(ⅰ)~(ⅲ)より、
f(x)=x⁴-4x²+2は既約であるという事。

>このときα=√(2+√2)はf(x)の原始元である。実際、ほかの根は-αと
√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
と、-(α²-2)/αと表されるからである。

要は、f(x)の4つの根を全てαで表せるからである。(これはもう何回もやったので原始元の定義は挙げない。)

>最後の等式はα⁴-3α²=α²-2を用いた。

f(x)=x⁴-4x²+2にx=αを代入すると、f(α)=α⁴-4α²+2=0(αは根だから。)
∴α⁴-3α²=α²-2

>よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である。

上より、「αはf(x)の原始元」なので、αの最小多項式g(x)の根の入れ換えで多項式の群Gfが求まる(これももう何回もやったので解説は省略)が、αはf(x)の根でもありf(x)は既約多項式より、g(x)とf(x)は一致している(厳密には定数倍の違いはある)。
よって、αとf(x)の他の根との入れ換えで多項式の群が求まる。
よって、4個の入れ換えからなる群である。(f(x)の根が4個だから。)

>(参考:より詳しく調べると、αをβ=α³-3αに取り換える入れ換えσで、√2=α²-2は-√2=β²-2に写る。σ²ではαはβ³-3βに写る。これは
β³-3β=(β²-2)/β=-√2/√(2-√2)
=-√2√(2+√2)/{√(2-√2)√(2+√2)}
=-√(2+√2)
だから、σ²によりαは-αに写る。よってσの位数は2ではなく、4である。つまりGfは4次巡回群である。)

β=√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α(これは上から引用。)
また、α=√(2+√2)の両辺を2乗すると、
α²=2+√2 ∴√2=α²-2
β=√(2-√2)の両辺を2乗すると、
β²=2-√2 ∴-√2=β²-2
これらのαとβを入れ換えると√2は-√2になり、-√2は√2に写る。
また、σ²はαとβの入れ換えを2回やるという事で、普通は元に戻ると考えるが、今回は違う。
β=√(2-√2)={√(2-√2)√(2+√2)}/√(2+√2)=√2/√(2+√2)=(α²-2)/α=α³-3α
から、1回σでαをβに入れ換えると、β=α³-3αとなり、もう一度σでαをβに入れ換えると、β³-3βとなり、
β³-3β=(β²-2)/β=-√2/√(2-√2)
=-√2√(2+√2)/{√(2-√2)√(2+√2)}
=-√(2+√2)=-α
よって、σ²でαは-αに写る。
よって、σの位数は2でなく、4である。
位数2の場合は、恒等入れ換えとαとβの入れ換えの2元という事である。「2回やると普通は元に戻ると考える」と書いた場合である。
また、上より「4個の入れ換えからなる群である」とあるので4である。

>つまりGfは4次巡回群である。

上より、「よって多項式の群はαをf(x)の根に入れ換える4個の入れ換えからなる群である」とあるので、f(x)の根をα,β,γ,δと置くと、
(α β γ δ)→(α β γ δ)(恒等入れ換え)
(α β γ δ)→(β α γ δ)
(α β γ δ)→(γ β α δ)
(α β γ δ)→(δ β γ α)
この4つが元である。ところが、例えば2番目の元と3番目の元を合成させると、
(α β γ δ)→(γ α β δ)(演算は自分でやって下さい)
となり、演算について閉じていない。しかし、結果から4次の巡回群である事が分かっているので、f(x)とg(x)が一致する場合は注意が必要という事だろう。
因みに、以前にやったx³-3x+1は3次の巡回群になる。

「x³-3x+1=0の最小分解体ℚ(α)の自己同型写像は、e(=σ³),σ,σ²の3個です。σを3回施すと恒等写像eと同じになるので、ℚ(α)の自己同型群は位数3の巡回群C₃と同型になります。」
「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著p.331より

「x⁴-4x²+2=0のガロア群は
Gal(ℚ(α)/ℚ)={e,σ,σ²,σ³}
となり、位数4の巡回群C₄と同型です。」
「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著p.335より

因みに、「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著の問題9-2aと問題9-4bで共に(1)と(2)で解法が違い(2)の方がf(x)とg(x)が一致する。(1)の方はiを利用しているので、きっと解が全て実数解の場合はf(x)とg(x)が一致するのだろう(適当)。実際、(2)の方はどっちも全て実数解である。さらに、全て実数解の場合は巡回群になるとか?(さすがにこれは適当過ぎる。)

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/24 20:15 (No.1222859)削除
問題
図1のような一辺が1の立方体ABCD-EFGHがある。
(1)4つの点B,D,E,Gを頂点とする四面体の体積を求めよ。
(2)辺AD,BCの中点をそれぞれM,Nとし、辺EF,HGの中点をそれぞれP,Qとする。このとき、4つの点M,N,P,Qを頂点とする四面体の体積を求めよ。
(3)図2のような四面体ABCDの体積を求めよ。ただし、AD=BC=√2,AB=AC=BD=CD=√5とする。
(93 駿台甲府)

図の解説:図1は、上底面の左手前から反時計回りにA~D,下底面は左手前から反時計回りにE~Hの立方体。
図2は、三角錐A-DBCと見ると、面ABCと面DBCが合同な二等辺三角形で、面CADと面BADも合同な二等辺三角形の図。

(1)だけ別解でした。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/25 08:01削除
問題
図1のような一辺が1の立方体ABCD-EFGHがある。
(1)4つの点B,D,E,Gを頂点とする四面体の体積を求めよ。
(2)辺AD,BCの中点をそれぞれM,Nとし、辺EF,HGの中点をそれぞれP,Qとする。このとき、4つの点M,N,P,Qを頂点とする四面体の体積を求めよ。
(3)図2のような四面体ABCDの体積を求めよ。ただし、AD=BC=√2,AB=AC=BD=CD=√5とする。
(93 駿台甲府)

模範解答
(1)図のように記号をふる(注:EGの中点をI,BDの中点をJ)と、
(1/6)×BD×EG×IJ=1/3(基本図61)注:基本図61については下で解説。
(2)同様に、
(1/6)×MN×PQ×IJ=1/6
(3)BC,ADの各中点をM,Nとする。
△ABC,△DBCは二等辺三角形だから、
AM⊥BC,DM⊥BC
AM=√(AB²-BM²)=3/√2
同様に、DM=3/√2
今度は△MDAを考えると、これも二等辺三角形で、MN⊥AD
よって、MN=√(MA²-AN²)=2
対称性より、MN⊥BC,AD⊥BCだから、
ABCD=(1/6)×AD×BC×MN=2/3
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
基本図61
四面体ABCDの辺AD上の点をH,辺BC上の点をIとする。
AD⊥BC,AD⊥HI,BC⊥HIとするとき、四面体ABCDの体積は、
四面体B-ADI+四面体C-ADI
=(1/3)×△ADI×BI+(1/3)×△ADI×CI
=(1/3)×△ADI×BC
=(1/6)×AD×HI×BC

基本図61の解説
AD⊥BC,AD⊥HI,BC⊥HIによって、平面ADI⊥平面DBCとなり、上の式のBI,CIがそれぞれの四面体の高さになり、上の式が成り立つ。

別解(私の解法)
(1)立方体から4つの合同な三角錐を引く。(四面体の4個分。)
∴V=1×1×1-1×1×(1/2)×1×(1/3)×4=1-2/3=1/3
よって、答えは、1/3
因みに、正四面体と見抜き、1辺が√2の正四面体を抜き出して普通に求めても良い。
因みに、公式V=(√2/12)a³にa=√2を代入して、V=4/12=1/3と求めても良い。https://manabitimes.jp/math/565#:~:text=%E6%AD%A3%E5%9B%9B%E9%9D%A2%E4%BD%93%E3%81%AE%E4%BD%93%E7%A9%8D%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%BA%95%E9%9D%A2%E7%A9%8D%C3%97%E9%AB%98,%E5%B0%8E%E5%87%BA%E3%82%92%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
(2)PQの中点をI,MNの中点をJとすると、△IPQ=1×1×(1/2)=1/2
また、JI⊥PQ,IJ⊥MNより、△IPQ⊥MNが分かる。
∴四面体PQMN=△IPQ×MN×(1/3)
=(1/2)×1×(1/3)=1/6
よって、答えは、1/6
(3)模範解答より、
「BC,ADの各中点をM,Nとする。
△ABC,△DBCは二等辺三角形だから、
AM⊥BC,DM⊥BC
AM=√(AB²-BM²)=3/√2
同様に、DM=3/√2
今度は△MDAを考えると、これも二等辺三角形で、MN⊥AD
よって、MN=√(MA²-AN²)=2
対称性より、MN⊥BC,AD⊥BCだから、」
ここまでは同じ。
∴V=△MAD×BC×(1/3)
=√2×2×(1/2)×√2×(1/3)
=2/3
よって、答えは、2/3

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/23 16:38 (No.1221810)削除
次の文章を解説して下さい。

問題 9-4b
次の有理数係数多項式の群を求めよ。
(1)x⁴-2

解答
(1)f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)
(参考:詳しく議論すると、Gfは二面体群D₄と同型である。実際、4つの根を複素平面上で考えると(座標平面では、(±⁴√2,0),(0,±⁴√2)の4点)、正方形の4頂点となる。Gfは(iの式を係数とみて)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)
という入れ換えを含む。一方(⁴√2を係数とみると)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ)
(つまりⅰ→-iから定まる入れ換え)を含む。よってGfはこれらで生成される8個の入れ換え(ちょうど正方形の合同変換)からなる群である。)
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 8-6b
f(x)=x⁴-2について次の問いに答えよ。
(1)f(x)の4つの根を求めよ。
(2)(1)の根をα₁,α₂,α₃,α₄とおく。ただしα₁,α₃は実数,α₂,α₄は純虚数で、α₁,-α₃,-α₂ⅰ,α₄ⅰは正の実数とする。このときβ=α₁+α₂-α₃はf(x)の原始元であることを示せ。
(3)(2)のβを根に持つ8次多項式を1つ求めよ。

解答
(3)(2)で計算したβ⁴を利用すると(β⁴+14)²=-48²である。よってβは
(x⁴+14)²+48²=x⁸+28x⁴+2500
の根である。これが求める式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。

根性で解読していますが、この本に載っていない内容な気がするのは気のせいでしょうか。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/24 14:13削除
解説
>f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。

一応、x⁴-2=0より、
(x²-√2)(x²+√2)=0 
∴(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)=0
∴x=±⁴√2,±⁴√2ⅰ

>(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。

定理9.3(ガロワ対応(正規性))
多項式の群Gfの部分群Hについて、次は同値である。
(1)Hは、ある多項式g(x)のすべての根による式全体を不変にする部分群である。
(2)HはGfの正規部分群である。すなわちGfの任意の入れ換えσに対して、
Hσ=σH
である(Hに関する左傍系と右傍系は一致する)。
さらに、この対応においてg(x)の群Ggは商群Gf/Hと同型である。

■ガロワ対応と正規部分群
重根を持たない多項式f(x)に対して、その多項式の群をGfとします。f(x)の根の式γがGfに含まれる根の入れ換えで、
γ₁=γ,γ₂,・・・,γs
と変わったとします。このとき
g(x)=(x-γ₁)・・・(x-γs)
は定数係数多項式で、さらにγの最小多項式になっています。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.164より

(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iの⁴√2ⅰと⁴√2はf(x)の根より、このiは「■ガロワ対応と正規部分群」で言う所のγである。
よって、iの最小多項式を求めると、x=iとして両辺を2乗すると、x²=-1 ∴x²+1=0
よって、g(x)=x²+1である。
また、定理9.3(ガロワ対応(正規性))の最後の部分より、Gg≅Gf/H
∴|Gg|=|Gf/H|(同型だから元の個数が等しいから。)前回はここで指数の定義とラグランジュの定理で厳密に解説したが、今回は簡略化する。
|Gg|=|Gf/H|より、|Gg|=|Gf|/|H|
∴|Gf|=|Gg|・|H|
(後のためにここでこの関係を示しておくという事。「Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ」という言い方の意味は正直よく分からない。)

>一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。

「iの式(有理数係数)を係数に許す」とは、次のような事である。
f(x)=x⁴-2,x=⁴√2ⅰを代入して、
f(⁴√2ⅰ)=(⁴√2ⅰ)⁴-2=i⁴(⁴√2)⁴-2
よって、f(x)=i⁴x⁴-2
と出来るという事。(念のため、どんな式でも出来るという事。)
また、f(x)=(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)で、どの2つの組み合わせの積を展開しても、例えば、
(x+⁴√2)(x+⁴√2ⅰ)
=x²+⁴√2(1+i)x+√2ⅰ
「係数から√2が得られる」とは「√2ⅰ」の事。そして、(x-⁴√2)(x+⁴√2)(x-⁴√2ⅰ)(x+⁴√2ⅰ)を全部展開しない限り√2の項があり、√2は無理数なので、有理数係数のiの式にならない。(例えば、2+iとか。)
よって、全部展開するからf(x)=x⁴-2となり既約多項式である。(念のため、係数の条件は「有理数係数のiの式」で既約。)

>iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。

f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰだが、
f(⁴√2ⅰ)=(⁴√2ⅰ)⁴-2
=i⁴(⁴√2)⁴-2
f(-⁴√2ⅰ)=(-⁴√2ⅰ)⁴-2
=i⁴(-⁴√2)⁴-2
から、iの式を係数とするt、f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2だけとなる。
よって、原始元の定義から、⁴√2はf(x)の原始元となる。(f(x)の根を全て⁴√2で表しているし、⁴√2はf(x)の根の式でもあるから。)

定義8.1(原始元)
重根を持たないn次多項式f(x)の原始元βとは、次の(1),(2)をみたす複素数のことである。以下においてα₁,・・・,αnをf(x)の根とする。
(1)βはα₁,・・・,αnで表される。
(2)α₁,・・・,αnはそれぞれβの式で表される。

「f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。」は、原始元の最小多項式の他の根全ての入れ換えからなるという事で、⁴√2の最小多項式はx⁴-2=0で根の数は全部で4個だから。

「f(x)の原始元をβとし、βを根に持つ既約多項式をg(x)とします。またg(x)は重根を持たないとします。多項式の群Gfを
「βをg(x)の根に入れ換えて得られるf(x)の根の入れ換え」
からなる集合とします。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.153より

ここが大事だが、「f(x)の群H」はf(x)の係数が今回はiの式なので、Gfではなく、Gfの部分群Hという事。

>商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。

上より、「定理9.3(ガロワ対応(正規性))の最後の部分より、Gg≅Gf/H」
また、Ggはg(x)=x²+1の多項式の群で問題9-1aの解答より「2次式f(x)の多項式の群はf(x)の根の入れ換えと、恒等入れ換えの2つからなる」ので、Ggは2個の入れ換え。
よって、同型のGf/Hも2個の入れ換えという事。
ここで、上で作っておいた|Gf|=|Gg|・|H|と「f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。」と「Ggは2個の入れ換え」から、
|Gf|=|Gg|・|H|=2・4=8
よって、Gfは8個の入れ換えからなるという事。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/24 15:58削除
解説の続き

問題 9-4b
次の有理数係数多項式の群を求めよ。
(1)x⁴-2

解答
(1)f(x)=x⁴-2の根は±⁴√2,±⁴√2ⅰである。(⁴√2ⅰ)/⁴√2=iより、Gfは多項式x²+1の群を商群に持つ。一方、iの式(有理数係数)を係数に許してもf(x)は既約である。実際、どの1次因子の組み合わせからも、係数から√2が得られる。これは√2が無理数だからあり得ない。iの式を係数とするとき、⁴√2はf(x)の原始元となり、f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる。商群Gf/Hが2個の入れ換えからなるので、Gfは8個の入れ換えからなる。(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)
(参考:詳しく議論すると、Gfは二面体群D₄と同型である。実際、4つの根を複素平面上で考えると(座標平面では、(±⁴√2,0),(0,±⁴√2)の4点)、正方形の4頂点となる。Gfは(iの式を係数とみて)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)
という入れ換えを含む。一方(⁴√2を係数とみると)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ)
(つまりⅰ→-iから定まる入れ換え)を含む。よってGfはこれらで生成される8個の入れ換え(ちょうど正方形の合同変換)からなる群である。)
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 8-6b
f(x)=x⁴-2について次の問いに答えよ。
(1)f(x)の4つの根を求めよ。
(2)(1)の根をα₁,α₂,α₃,α₄とおく。ただしα₁,α₃は実数,α₂,α₄は純虚数で、α₁,-α₃,-α₂ⅰ,α₄ⅰは正の実数とする。このときβ=α₁+α₂-α₃はf(x)の原始元であることを示せ。
(3)(2)のβを根に持つ8次多項式を1つ求めよ。

解答
(3)(2)で計算したβ⁴を利用すると(β⁴+14)²=-48²である。よってβは
(x⁴+14)²+48²=x⁸+28x⁴+2500
の根である。これが求める式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説
>(原始元の最小多項式が8次であることを利用してもよい(問題8-6)。)

すぐ上の問題8-6bの(2)からβはf(x)=x⁴-2の原始元で、(3)からβを含んだ既約多項式はg(x)=x⁸+28x⁴+2500なので、

「f(x)の原始元をβとし、βを根に持つ既約多項式をg(x)とします。またg(x)は重根を持たないとします。多項式の群Gfを
「βをg(x)の根に入れ換えて得られるf(x)の根の入れ換え」
からなる集合とします。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著p.153より

とあり、g(x)=x⁸+28x⁴+2500の根の数は8個なので、「Gfは8個の入れ換えからなる」という事。

>Gfは(iの式を係数とみて)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)
という入れ換えを含む。

上の段の各元にiを掛けると、下の段になる。
また、この入れ換えは1つずつずらした4個の元の入れ換えであるので、恒等入れ換えを含めて4通りある。
上の解答の「f(x)の群Hは4個の入れ換えからなる」に当たる。(下に補足)

>一方(⁴√2を係数とみると)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ)
(つまりⅰ→-iから定まる入れ換え)を含む。

上の段のiを-iにすると、下の段になる。
また、⁴√2 と-⁴√2は入れ換えないで、⁴√2ⅰと-⁴√2ⅰだけを入れ換える入れ換えである。
上の解答の「商群Gf/Hが2個の入れ換えからなる」に当たる。(下に補足)

>よってGfはこれらで生成される8個の入れ換え(ちょうど正方形の合同変換)からなる群である。)

上で作った|Gf|=|Gg|・|H|と|Gg|=|Gf/H|から、|Gf|=|Gf/H|・|H|=2・4=8で辻褄が合うだろう。
一応、全部書き出すと、
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)———➀
(上の1つずらしの入れ換え)
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ)———②
(上の⁴√2ⅰと-⁴√2ⅰだけを入れ換える入れ換え)
まず、➀の4通りの入れ換えと②の恒等入れ換えの合成
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)

(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)
→(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)

(-⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2 ⁴√2ⅰ)
→(-⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2 ⁴√2ⅰ)

(-⁴√2ⅰ ⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2)
→(-⁴√2 ⅰ⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2)

次に、➀の4通りの入れ換えと②の⁴√2ⅰと-⁴√2ⅰの入れ換えの合成
(⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ)
→(⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ)

(⁴√2ⅰ -⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2)
→(-⁴√2ⅰ -⁴√2 ⁴√2ⅰ ⁴√2)

(-⁴√2 -⁴√2ⅰ ⁴√2 ⁴√2ⅰ)
→(-⁴√2 ⁴√2ⅰ ⁴√2 -⁴√2ⅰ)

(-⁴√2ⅰ ⁴√2 ⁴√2ⅰ -⁴√2)
→(⁴√2ⅰ ⁴√2 -⁴√2ⅰ -⁴√2)

計8通り。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/23 11:56 (No.1221634)削除
問題
下の図は正四角すいの展開図で、側面の二等辺三角形は底辺と高さがそれぞれ2cmである。この正四角すいO-ABCDの底面の1辺BCを含み、辺OAとODの中点を通る平面で切ったとき、切りはなされた四角すいの体積を求めよ。
(92 青山学院)

図の解説:要は、正四角錘O-ABCDがあり、その側面の二等辺三角形の底辺と高さが共に2cmで、辺OA,ODの中点をそれぞれE,Fとする時、四角錘O-EBCFの体積を求めよという問題。

別解でした。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/24 08:02削除
問題
下の図は正四角すいの展開図で、側面の二等辺三角形は底辺と高さがそれぞれ2cmである。この正四角すいO-ABCDの底面の1辺BCを含み、辺OAとODの中点を通る平面で切ったとき、切りはなされた四角すいの体積を求めよ。
(92 青山学院)

模範解答
正四角すいをくみたて、右図のように記号をふる(注:立体図のAB,CDの各中点をM,Nとする)。
AB,CDの各中点をM,Nとすると、OM=ON=MN=2となるので、四角すいの高さは、正三角形OMNの高さに等しく、OH=√3(cm)
そこで、O-ABCD=(1/3)×2²×√3=4√3/3(cm²)
さて、次に、題意のような切断に際して、正四角すいを2つの部分O-ABC,O-ACDに分けて、それぞれがどうなるかを調べる。
(ⅰ)三角すいO-ABCについて、OAの中点をSとすると、この三角すいは平面SBCで切断される。
基本図59の知識(注:1つの頂点を共有した三角錐の体積比の公式:https://www.shuei-yobiko.co.jp/labo/jh-math-byousatsu02/)より、
O-SBC=(OS/OA)×O-ABC
=(1/2)×(2√3/2)=√3/3(cm³)
(ⅱ)三角すいO-ACDについては、ODの中点をTとすると、(ⅰ)と同様に、
O-SCT=(OS/OA)×(OT/OD)×O-ACD
=(1/2)×(1/2)×(2√3/3)=√3/6(cm²)
以上をあわせて、求める体積=O-SBC+O-SCT=√3/2(cm³)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

感想:エレガントですね。因みに、

「O-BCTS(切断の上部分)を4角すいと見て、OからBCTSに下した垂線の高さとして計算することもできる。また切断の下部分の屋根型の立体を分割してもよいが、いずれも解より面倒」

とありますが、私の解法はどちらでもありませんでした。

別解(私の解法)
OA,ODの中点をそれぞれE,Fとする。また、BC,EF,ADの中点をそれぞれL,M、Nとすると、△LMNは平面ABCDと直交している。
ここで、OからCDに垂線を下ろしその足をHとすると、OH=2cm,DH=1cmより△ODHで三平方の定理を使うと、OD=√5cm
∴OF=DF=√5/2cm
また、CO=OC=OD=√5cm,CD=2cmより、△CODと中線CFで中線定理を使うと、CO²+CD²=2(CF²+OF²)より、
5+4=2(CF²+5/4) ∴CF²+5/4=9/2 ∴CF²=13/4 ∴CF=√13/2cm
(中線定理を使わない場合も簡単だが省略。)
今、等脚台形EBCFを抜き出すと、CF=√13/2cmより、FB=FC=√13/2cm
また、△OADでの中点連結定理より、EF=1cm,BC=2cm
よって、EからBCに垂線を下ろしその足をIとすると、BI=(2-1)÷2=1/2cm
よって、△EBIで三平方の定理を使うと、
EI=√{(√13/2)²-(1/2)²}=√3cm
よって、ML=EI=√3cm
また、△OADでの中点連結定理関連より、MN=1cm また、LN=2cmより、
△LMNは1:2:√3の直角三角形である。
∴△LMN=1×√3×(1/2)=√3/2cm²
よって、立体CDF-BAEで断頭三角柱の体積の公式https://www.shuei-yobiko.co.jp/labo/jh-math-byousatsu07/を使うと、
V=△LMN×(EF+AD+BC)÷3
=(√3/2)×(1+2+2)÷3
=5√3/6cm³
また、四角錘O-ABCD=2×2×√3×(1/3)=4√3/3cm³
よって、求める体積は、
4√3/3-5√3/6=3√3/6
=√3/2cm³

因みに、断頭三角柱の体積の公式は算数でよく使いますが、「高校への数学 日日のハイレベル演習」の初めの公式集には載っていませんでした。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/24 11:38削除
問題
下の図は正四角すいの展開図で、側面の二等辺三角形は底辺と高さがそれぞれ2cmである。この正四角すいO-ABCDの底面の1辺BCを含み、辺OAとODの中点を通る平面で切ったとき、切りはなされた四角すいの体積を求めよ。
(92 青山学院)

別解2
OA,ODの中点をそれぞれE,Fとし、EF,BCの中点をそれぞれM,Nとすると、対称性からOから底面EBCFに下ろした垂線はMN上(延長も含む)に下りる。(厳密には三垂線の定理で言えば良いが、結局必要ない。)
ここで、ADの中点をLとすると、ON=OL=LN=2cmより△ONLは正三角形。
また、△OADでの中点連結定理関係で点MはOLの中点と分かる。また、△NOLは正三角形より、NM⊥OLである。
よって、△ONMは直角三角形でON=2cm,OM=1cmより、MN=√3cm
また、△OADでの中点連結定理より、
EF=1cm また、BC=2cm
よって、求める体積Vは、
V=(1+2)×√3×(1/2)×1×(1/3)
=√3/2cm³

こっちの方が遥かに簡単でしたね。失敗しました。笑

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/aab450ae2d9973ef19c535787ce1010a2733ac49
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/22 22:05 (No.1221291)削除
問題
1辺の長さ2cmの立方体ABCD-EFGHがあり、EF,CG,CD,ADの中点をそれぞれI,J,K,Lとする。
四辺形IJKLの面積を求めよ。
(91 中央大杉並)

図の解説:上底面左奥から反時計回りにA~Dと振り、下底面左奥から反時計回りにE~Hと振った図。あとは、「EF,CG,CD,ADの中点をそれぞれI,J,K,Lとする」。

模範解答はエレガントです。一応、普通にも解いて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/7/23 07:53削除
問題
1辺の長さ2cmの立方体ABCD-EFGHがあり、EF,CG,CD,ADの中点をそれぞれI,J,K,Lとする。
四辺形IJKLの面積を求めよ。
(91 中央大杉並)

模範解答
AE,FGの中点をM,Nとすると、LMINJKは右図のように正六角形になる(注:立体図の各線分(正六角形の各辺)の長さが等しい事は自明だが、正六角形を言うには証明が必要。ただし、定石としては使って良い)。
この正六角形の一辺の長さは、
LK=√2×DL=√2
正六角形は右下図のように、6つの正三角形に分割される(注:正六角形の中心と各頂点を結ぶと6個の正三角形に分けられる)ので、その面積は、
(√3/4)×(√2)²×6=3√3
四角形IJKLの面積は、右図で(注:正六角形LMINJKを抜き出し、四角形IJKLを示した図)、△OIJ(注:Oは正六角形の中心)を面積の等しい△LMIにうつして考えることより、正三角形4つ分(正六角形の2/3)であることがわかるので、その面積は、
3√3×(2/3)=2√3(cm²)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

別解 普通の解法(私の解法)
△DLKと△CKJは合同な直角二等辺三角形より、KL=KJ=√2cm
また、△AEIで三平方の定理を使うと、
AI=√(1²+2²)=√5cm
よって、△AILで三平方の定理を使うと、
LI=√{(√5)²+1²}=√6cm
同様に、△GFIと△GIJで三平方の定理を使うと、JI=√6cm
よって、四角形IJKLは2つの辺が√2cmでもう2つの辺が√6cmの凧型である。
よって、LJ⊥KI
また、K,IからGHに垂線を下ろすと1点で交わり、その点をMとすると△KIMは直角二等辺三角形になる。∴KI=2√2cm
また、△CDJで三平方の定理を使うと、
DJ=√(1²+2²)=√5cm
さらに、△DJLで三平方の定理を使うと、
LJ=√{(√5)²+1²}=√6cm
∴凧型KLIJ=LJ×KI÷2
=√6×2√2÷2=2√3cm²
よって、答えは、2√3cm²

因みに、察しがいい人は、対称性から△IJLが正三角形になりそうだと思い、上の計算をしなくても図から確信し1つLJだけ計算すれば良い。

「このまま問題にとりかかっても、労多く功少ないことになりかねません。」

実戦ではどうでしょうか。エレガント点でもあればいいですけどね。笑

おまけ:
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