掲示板

BBS
アイコン設定
投稿者さん使い方

数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (994klpn6)2024/9/1 16:53 (No.1255825)削除
問題
円Oの外部の点Pからこの円に2本の接線を引き、接点をA,Bとする。点Pから円Oと交わるような直線を引き、円Oとの交点をX,Y,弦ABとの交点をQとする。さらに、弦XYの中点をMとする。PX=2,PY=6,AB=6のとき、
(1)PAの長さを求めよ。
(2)∠PMAの大きさを求めよ。
(3)PQの長さを求めよ。
(92 巣鴨)

図の解説:図は問題を読めば分かるが、実際の入試問題もそうだと思うがわざと図の長さなどのバランスをおかしくしてある。

私は普通に解けたが、個人的な経験(20年ぐらいの)から言わせて貰うと巣鴨高校の入試問題は難しい(もっと難関校より)。私の記憶にあるのは、例えば、△ABCの内心をIとし、IからAIに対して垂線を立て辺AB,ACとの交点をそれぞれE,Fとすると、BE=2,CF=1となった。この時、EFの長さを求めよという問題。(実際はこんな表現ではないが、こういう問題である。因みに、この条件ではAB>ACとなる。(BE>CFだから。))図を描いて挑戦してみて下さい。
(難易度は)マークシートと関係あるのかな?(今もそうかは知らない。)因みに、過去問とかはやった事がない。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/9/2 07:56削除
問題
円Oの外部の点Pからこの円に2本の接線を引き、接点をA,Bとする。点Pから円Oと交わるような直線を引き、円Oとの交点をX,Y,弦ABとの交点をQとする。さらに、弦XYの中点をMとする。PX=2,PY=6,AB=6のとき、
(1)PAの長さを求めよ。
(2)∠PMAの大きさを求めよ。
(3)PQの長さを求めよ。
(92 巣鴨)

模範解答
(1)方べきの定理より、
PA²=PX×PY=2×6=12
よって、PA=2√3
(2)∠PAO=∠PBO=∠PMO=90°より、5点P,A,M,O,Bは同一円周上にある。
よって、∠PMA=∠POA・・・①
いま、OPを結び、4角形APBOの部分だけ書くと右図(注:ABとOPの交点をHとすると△APHが網目部)のようになり、網目部の三角形は、斜辺と他の一辺の比が2√3:3=2:√3の直角三角形だから、30°定規の形。
よって①より、∠PMA=∠POA=30°
(3)PM=(PX+PY)÷2=4
ここで、右図のように、P,B,M,Aの共円に注意して部分的に書きぬくと、PQ×PM=PA²が成り立つから、(基本図38)
PQ=PA²/PM=12/4=3
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

基本図38
図でAB=ACのとき、△ABD∽△AEBより、
AD×AE=AB²

解説
円に内接する二等辺三角形ABCがあり、弧BC上に点Eがある。AEを結びBCとの交点をDとした図。
AB=ACより弧AB=弧ACなので、それぞれの円周角も等しい。よって、∠ABD=∠ABC=∠AEB また、∠BADが共通より2角が等しいので、△ABD∽△AEBという事。
∴AD:AB=AB:AE ∴AD×AE=AB²

>PM=(PX+PY)÷2=4

点MがXYの中点だから、座標の中点の公式と同等のものを使っただけ。別に、PX=2,XM=(6-2)÷2=2より、PM=2+2=4と求めても良い。

次回は別解という訳ではありませんが、もっと分かり易い解法をやりますね。

おまけ:
壊れた扉さん (994klpn6)2024/9/3 07:55削除
問題
円Oの外部の点Pからこの円に2本の接線を引き、接点をA,Bとする。点Pから円Oと交わるような直線を引き、円Oとの交点をX,Y,弦ABとの交点をQとする。さらに、弦XYの中点をMとする。PX=2,PY=6,AB=6のとき、
(1)PAの長さを求めよ。
(2)∠PMAの大きさを求めよ。
(3)PQの長さを求めよ。
(92 巣鴨)

私の解答
(1)方べきの定理より、PA²=2・6=12
∴PA=2√3
(2)点Mは弦XYの中点で点Oは円の中心より、OM⊥XY ∴∠PMO=90°
また、PAは接線で点Oは円の中心より、OA⊥PA ∴∠PAO=90°よって、∠PMO=∠PAOより、円周角の定理の逆により、4点A,P,O,Mは同一円周上にある。∴∠PMA=∠POA
つまり、∠POAの大きさを求めれば良い。
そこで、△APOに着目してOPを結び、ABとの交点をHとすると、円と接線と弦の関係より、PO⊥AB(PA=PBより△PABは二等辺三角形で△PAO≡△PBOでPOは∠Pの二等分線だから。)
また、点HはABの中点。∴AH=6÷2=3
ここで、△APHに注目すると、(1)よりAP=2√3,AH=3 三平方の定理を使うと、PH=√{(2√3)²-3²}=√3
∴AP:AH:PH=2√3:3:√3
=2:√3:1 よって、△APHは1:2:√3の直角三角形。∴∠PAH=30°
また、2角が等しいので、△PAH∽△POA
∴∠POA=∠PAH=30°
∴∠PMA=∠POA=30°
(3)(2)より、∠PAH=30°
∴∠PAQ=30°また、(2)の解答より、∠PMA=30°∴∠PAQ=∠PMA
また、∠APQは共通より2角が等しいので、
△APQ∽△APM ∴PA:PQ=PM:PA ∴PA²=PQ・PM
ところで、PM=2+4÷2=4,PA=2√3より、(2√3)²=PQ・4 ∴PQ=3

>例えば、△ABCの内心をIとし、IからAIに対して垂線を立て辺AB,ACとの交点をそれぞれE,Fとすると、BE=2,CF=1となった。この時、EFの長さを求めよという問題。

因みに、この問題は7,8年前の開成高校の小問で出た事があるので、私の勘違いだと思った人もいると思うが、それは誤りである。というのは、10年ぐらい前の前後3年間ぐらい読売新聞に開成中学と開成高校の入試問題が問題と解答だけが載っていて(今でも載っていると思うが)、毎年時間は関係なく解いていて毎年全て満点だったのだが、この問題だけが解答を見ても解けなくて、ネット検索をしたら巣鴨高校の問題として存在していて、ヤフー知恵袋でも誰も解答出来ていなかった。(皆、この条件では求まらないと書いていた。)そこで、本屋に行って巣鴨高校の過去問を調べた訳である。
だから、開成高校の問題制作者はこの問題をパクっただけで、オリジナルは巣鴨高校の問題制作者の教師である。ただし、何十年も前に存在した問題の可能性も0ではない。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/29 22:29 (No.1253311)削除
問題
点Oを中心とし、線分ABを直径とする半径3cmの半円がある。点Oを通り、ABに垂直な半径をOCとし、OC上に点Dを、OD:DC=2:1となるようにとる。ADの延長と半円との交点をEとする。このとき、次の問いに答えよ。
(1)AE:EBを求めよ。
(2)CEの長さを求めよ。
(88 東京学芸大付,改題)

図の解説:要は、半円ABとその中心Oがあり、OからABに垂線を立て半円との交点をC,OCを2:1に内分する点をD,ADの延長と半円との交点をEとした図。

2通り作ってみましたが、参考書の解答が2通りありどちらも違いました。余興の解法3(5個目)も作ってみました。(あまり意味がない解法。)

参考書の解答の方がエレガントですね。私の解法は実戦向き。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/30 07:56削除
問題
点Oを中心とし、線分ABを直径とする半径3cmの半円がある。点Oを通り、ABに垂直な半径をOCとし、OC上に点Dを、OD:DC=2:1となるようにとる。ADの延長と半円との交点をEとする。このとき、次の問いに答えよ。
(1)AE:EBを求めよ。
(2)CEの長さを求めよ。
(88 東京学芸大付,改題)

模範解答
(1)△AOD∽△AEBに注目すると、
AE:EB=AO:OD=3:2
(2)下図のように点Fをとって(注:半円を真円にして、COの延長と円との交点をFとする)、△DAF∽△DCEに注目する。
DA:DC=AF:CE
に数値を代入して、
√13:1=3√2:x
これを解いて、
x=3√26/13(cm)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
(1)半径が3cmより、OD=2cm,DC=1cm また、OA=3cm
∴AO:OD=3:2
また、2角が等しいので、△AOD∽△AEB
∴AE:EB=AO:OD=3:2
(2) OF=OA=3cmで∠AOF=90°より△OAFは直角二等辺三角形で、AF=3√2cm
また、△AODで三平方の定理を使うと、
AD=√(3²+2²)=√13cm
ここで、CE=xと置くと、円周角と対頂角が等しいので、△DAF∽△DCE
∴√13:1=3√2:x
√13x=3√2 
∴x=3√2/√13=3√26/13
∴CE=3√26/13cm

模範解答の別解の前に私の解法1
(1)は模範解答と同じ。
(2)まず、OC=3cmより、OD=2cm,CD=1cm
また、(1)より、AE:EB=3:2
よって、△EABは2:3:√13の直角三角形。∴EB=(6/√13)×2=12/√13=12√13/13cm
ここで、EからABに垂線を下ろしその足をHとすると、2角が等しいので、△EAB∽△HEB よって、△HEBも2:3:√13の直角三角形。∴BH=(2/√13)EB=24/13cm
(ここはアーキタスの定理でEB²=BH・BAから6BH=144/13 ∴BH=24/13と求めても良い。ずっと楽。)
また、EからCDに垂線を下ろしその足をIとすると、EI=HO=3-24/13=15/13cm
また、△DEI∽△DAOより、
15/13:3=DI:2が成り立つ。
∴3DI=30/13 ∴DI=10/13
∴CI=1-10/13=3/13cm
よって、△CIEで三平方の定理を使うと、
CE=√{(15/13)²+(3/13)²}
=√(225+9)/13=√234/13
=3√26/13cm

因みに、私の解法2の方がずっと簡単です。参考書の別解といっしょに次回。

おまけ:
https://www.joysound.com/web/search/song/220378
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/31 07:55削除
問題
点Oを中心とし、線分ABを直径とする半径3cmの半円がある。点Oを通り、ABに垂直な半径をOCとし、OC上に点Dを、OD:DC=2:1となるようにとる。ADの延長と半円との交点をEとする。このとき、次の問いに答えよ。
(1)AE:EBを求めよ。
(2)CEの長さを求めよ。
(88 東京学芸大付,改題)

参考書の別解
右下の図(注:CEを左右に延長してA,Bから垂線を下ろしその足をそれぞれA',B',またOからCEに垂線を下ろしその足をHとした図)のように、直線CEに、O,A,Bから下した垂線の足をH,A',B'とおくと、HはA'B',CEの中点、△AA'E,△BB'Eは共に直角二等辺三角形(注:欄外に「∠CEA=∠COA÷2=45°)だから、
CE=A'E-A'C=A'E-B'E
=(1/√2)AE-(1/√2)BE
=(1/√2)(AE-BE)(以下、省略)」
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
>∠CEA=∠COA÷2=45°

中心角と円周角の関係より。

>A'E-A'C=A'E-B'E

A'C=B'Eだからだが、これはBB'∥OH∥AA'より、四角形B'BAA'は台形で点OはABの中点より台形の中点連結定理の逆により、点HはA'B'の中点。
よって、A'H=B'H———➀ 
また、△OCEは半径より二等辺三角形でOH⊥CEより点HはCEの中点。
よって、CH=EH———②
➀-②より、A'C=B'Eという事。

>(1/√2)(AE-BE)(以下、省略)

(1)より、AE:EB=3:2 よって、△AEBは2:3:√13の直角三角形で、AB=6cmより、
AE=(3/√13)×6=18/√13cm
BE=(2/√13)×6=12√13cm
∴CE=(1/√2)(AE-BE)
=(1/√2)(18/√13-12/√13)
=(1/√2)(6/√13)
=6/√26=6√26/26
=3√26/13cm

私の解法2
円周角より、∠CEA=∠CBA=45°(△CABは対称性から直角二等辺三角形だから。)
また、OD=2cm,CD=1cmは簡単なので解説省略。
ここで、CからDEに垂線を下ろしその足をHとすると、△CDH∽△ADOで△ADOは2:3:√13の直角三角形より、△CDHもその比の三角形。また、CD=1cmより、
CH=(3/√13)×1=3/√13cm
また、△CEHは直角二等辺三角形より、
CE=√2CH=3√2/√13
=3√26/13cm

私の解法1がバカみたいに簡単ですね。まぁ、種類は違いますが模範解答とはいい勝負でしょう。あまり意味がない私の解法3は次回。

おまけ:
「平本 蓮(ひらもと れん、1998年6月27日 – )は、日本の男性プロ総合格闘家、元キックボクサー。東京都足立区出身。剛毅會所属。
 12歳で全国U-15ジュニアボクシング大会優勝、高校1年生でK-1甲子園2014 -65kg級優勝、高校3年生でK-1ライト級世界トーナメント準優勝。」
引用元:「平本蓮」ウィキペディアより
匿名さん (994klpn6)2024/9/1 07:56削除
問題
点Oを中心とし、線分ABを直径とする半径3cmの半円がある。点Oを通り、ABに垂直な半径をOCとし、OC上に点Dを、OD:DC=2:1となるようにとる。ADの延長と半円との交点をEとする。このとき、次の問いに答えよ。
(1)AE:EBを求めよ。
(2)CEの長さを求めよ。
(88 東京学芸大付,改題)

私の解法3
(2)OC=3cmでOD:DC=2:1より、OD=2cm,DC=1cm
また、OCの延長とBEの延長との交点をFとすると、△DAO∽△DFE∽△BFOで△DAOは直角を挟む2辺の比が2:3より△BFOも直角を挟む2辺の比が2:3
∴OF=(3/2)×3=9/2cm
∴FC=9/2-3=3/2cm,CD=1cm
また、△DFEも直角を挟む2辺の比が2:3より、ED=(2/√13)×(5/2)=5/√13cm
EF=(3/√13)×(5/2)=15/2√13cm
ところで、∠CEAと∠COAは円周角と中心角の関係より、∠CEA=90°÷2=45°
∴∠FEC=90°-45°=45°
つまり、∠CED=∠FECよりECは△EFDの∠Eの二等分線。
ここで、角の二等分線の長さの公式を使うと、
EC=√(EF・ED-FC・CD)
=√{(15/2√13)(5/√13)-(3/2)・1}
=√(75/26-3/2)
=√(75/26-39/26)
=√(36/26)=6/√26=6√26/26
=3√26/13
∴CE=3√26/13cm

うまくPDFファイルが載せられるか試験をしますね。興味ある人は「間違い探し」に挑戦して下さい。フェルマーもこれぐらいのものを勘違いしていたのかもしれませんね。

おまけ:
間違い探し
壊れた扉さん (994klpn6)2024/9/1 07:59削除
上の間違い探しは間違えました。
間違い探しその2
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/30 11:33 (No.1253664)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理 10.5(素数次可解既約多項式の特徴付け(ガロワ))
素数次既約多項式f(x)に対して、次は同値である。
(1)f(x)の根はべき根の式で表される。
(2)f(x)の(任意の)2つの根に対して、f(x)のほかの根がすべて、この2つの根の式で表される。

ガロワの定理を具体例で説明します。3次方程式x³-2の場合、2つの根³√2,³√2ωを用いると、3つめの根³√2ω²は
³√2ω²=-³√2-³√2ω
と表されます。この関係式がx³-2がべき根で解ける理由である、というのがガロワの定理です。
もう1つ例を考えます。x⁵-2の根はα=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴(ここでζ=e^(2πi/5))です。β=αζとおくと、ζ=β/αなので、5つの根はα(β/α)^j=α^(1-j)β^j(j=0,1,2,3,4)と表されます。
一般の5次方程式の根がべき根の式で表せないこともガロワの定理からわかります。実際、多項式がべき根の式で表される根を持つとき、その2つの根でほかの根が表されます。したがって多項式の群に含まれる根の入れ換えは、2個の根をどの根に入れ換えるかによって決まります。よって多項式の群は高々5×4=20個しか、根の入れ換えを含みません。ところが一般の5次方程式の群はS₅なので(120個の入れ換えからなるので)、ガロワの定理より、一般の5次式の根はべき根で表されません。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。何か国語的にというか難解でした。ただし、私の解釈が合っているかどうかは分かりません。因みに、検索してもどうせ分からない(うまく出ない)だろうと思い、検索はしていません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/30 13:39削除
解説
>実際、多項式がべき根の式で表される根を持つとき、その2つの根でほかの根が表されます。したがって多項式の群に含まれる根の入れ換えは、2個の根をどの根に入れ換えるかによって決まります。よって多項式の群は高々5×4=20個しか、根の入れ換えを含みません。

例えば、「x⁵-2の根はα=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴(ここでζ=e^(2πi/5))です。β=αζとおくと、ζ=β/αなので、5つの根はα(β/α)^j=α^(1-j)β^j(j=0,1,2,3,4)と表されます。」
α(β/α)^j=α^(1-j)β^jにj=0,1,2,3,4を代入すると、
α,β,α^-1β²,α^-2β³,α^-3β⁴
∴α,β,β²/α,β³/α²,β⁴/α³
よって、x⁵-2の多項式の群の1つの元は、
(α β β²/α β³/α² β⁴/α³)
これのαとβを入れ換えると、
(β α α²/β α³/β² α⁴/β³)
この3つの元α²/β α³/β² α⁴/β³はもはやx⁵-2の根ではなくなってしまっている。
つまり、x⁵-2の多項式の群の1つの元はαとβの入れ換えだけで決まる。(α²/β α³/β² α⁴/β³はx⁵-2の根ではないので無視して良いという事。)
よって、αとβを選んだときは、
(α β),(β α)の2つの元だけであり、α=⁵√2,αζ,αζ²,αζ³,αζ⁴をα,β,γ,δ,ηと置くと、2つの選び方は順列で5×4=20通りなので、高々(最高でも)20個の元しか持たない。
これはx⁵-2=0を例に取ったが、理論的には一般の5次方程式でも同じ事である。
ところが、定理9.1より、

定理9.1(基本定理)
重根を持たないd次多項式f(x)に対して、その根α₁,・・・,αdの入れ換えのなす群Gfであって、次の性質をみたすものがただ1つ存在する。
(1)α₁,・・・,αdの2つの式が同じ値を定めるならば、Gfの各元で根を入れ換えても2式の値は等しい。すなわちg(α₁,・・・,αd)=h(α₁,・・・,αd)ならば、Gfの元でαi₁,・・・,αidと入れ換えてもg(αi₁,・・・,αid)=h(αi₁,・・・,αid)が成り立つ。
(2)α₁,・・・,αdの式に対して、その値は、Gfのどの根で入れ換えても変わらないとき、定数である。
この群Gfを多項式f(x)の群という。

多項式の群は、基本的に全ての根の入れ換えなので、5次方程式だったら5個の根の入れ換えで最大5!=120通りで120個の元がある場合が想定され、高々20個では対応できないのである。よって、一般の5次方程式はべき根の式で表せない。念のため、べき根の式で表せる5次方程式も沢山あるという事である。
よって、5次方程式の解の公式は作れないという事である。
また、定理10.5では6次方程式などに解の公式が作れない事は証明出来ない。それは、6が素数ではないからである。(条件の素数に気付かず(を忘れて)4次方程式は解の公式があるのに、4×3=12とS₄の元の個数4!=24が一致しないと結構長い間(テレビを見ながらとか)考えさせられました。笑)
3次方程式の時は一致することは自分で考えてみて下さい。
次回は、25年ぐらい前に作った条件付き5次方程式の解の公式を紹介しますね。(高々20個の元の「多項式の群」を持つ方程式の集団(集合)なのでしょうね。)

おまけ:
「8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。
9 耳のある者は、聞くがよい。
10 とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。
11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。
12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。」
「ヨハネの黙示録」第13章8節~12節(口語訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/30 15:47削除
>次回は、25年ぐらい前に作った条件付き5次方程式の解の公式を紹介しますね。

x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0(m,nは実数)の解の公式は、
x=⁵√[{-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2]
 +⁵√[{-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2]
である。

証明
⁵√[{-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2]=a,
⁵√[{-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2]=b
と置くと、
a⁵={-n+√(n²+4m⁵/3125)}/2
b⁵={-n-√(n²+4m⁵/3125)}/2
∴a⁵+b⁵=-n———➀
a⁵b⁵={n²-(n²+4l⁵/3125)}/4=-l⁵/3125
=(-l/5)⁵ ∴ab=-m/5 ———②
また、条件より、x=a+b———③
ここで、➀より、
a⁵+b⁵=(a+b)(a⁴-a³b+a²b²-ab³+b⁴)
=-n
∴(a+b){(a²+b²)²-a²b²-ab(a²+b²)}=-n
∴(a+b)[{(a+b)²-2ab}²-a²b²
-ab{(a+b)²-2ab}]=-n———☆
☆に②,③を代入すると、
x{(x²+2m/5)²-l²/25+(m/5)(x²+2m/5)}=-n
∴x{x⁴+(4m/5)x²+4m²/25-m²/25+(m/5)x²
+2m²/25}=-n
∴x{x⁴+mx²+m²/5}=-n
∴x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0
よって、x⁵+mx³+(m²/5)x+n=0でOK。よって、示された。

導き方は省略。3次方程式の解の公式を研究して自分で作って下さい。念のため、上のは5個のうちの1個。

おまけ:
麻原「私は以前から予言を行っているけど、今はその証明の段階に入ってきていると思っている。そのためには、他の予言者の予言の中にオウムがどう出てくるか、未来がどう出てくるか検討し、それと私の予言したものとのズレや一致点を、チェックしていった方がいいんじゃないかと考えたんだね。」
弟子「そこで、「ヨハネの黙示録」の解読が始められたわけですね。これには、昔から多くの人達が取り組んできたと聞きますが・・・・。」
麻原「一言で言うとね、普通の人には解読できるような代物ではない。なぜかというと「ヨハネの黙示録」そのものが、シヴァ神からダイレクトに与えられたヴィジョンだから。ダイレクトにそのヴィジョンを経験できていなければ、つまり、凡夫の思考では、これは解けないということだね。それが封印の面白さだね。そして私は、そのアストラル・ヴィジョンも含めて、たくさんの経験があるから、今回解くことができたと。つまり、そのステージでないと、その内容は解けないということなんだね。」
弟子「実際に解読するに当たって、苦労されたことはありましたか。」
麻原「解釈はすべてやさしい。しかし、裏付けが難しく、時間がかかったね。もう、解き方としてはポンポン解けていったわけだから。もちろん「666の謎」とか、一般的に難しいと言われている部分については、二、三日は要したけどね。それに、綿密な証明のために、聖書も日本語訳の一冊だけでなく、英訳や原文に近いものまで当たり、その英文の中に書かれている、亜流ではこうだとか、一説ではこうだとかいうものまで全部洗ったね。それだけではなくて、ヘブライ語、あるいはギリシャ語と英語を対比して作られた聖書なども使ったね。そして、「666の謎」の解読などでもわかるように、単なるインスピレーションだけではなく、ジュニアーナ・ヨーガのようなプロセスがあったといえるね。」
弟子「解読を終えて、感じられたことは何でしょうか。」
麻原「先程も言ったように、この解読には自分の予言を客観的に見るという目的もあったわけだね。まあ、私は「トワイライトゾーン」や「ムー」で登場したわけだけども、あの時代から一貫して言い切っていることは、超人類が誕生するんだと。しかもそれは、今言われているような、エゴを背景とした超人類ではなくて、この煩悩を超えた超人類であると。それは光の軍団であると考えているわけだけど、その考えは今でも全く変わらない。それどころか、確信が出てきているね。そして、その兆候が既に出だしていると。だから、これまでの予言を訂正するというよりも、確信を持ってきている。むしろ、急がなきゃならないと感じているね。」
「マハーヤーナ」1989年2月号より
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/28 11:37 (No.1251827)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
群Gにおいて、D={x|x=aba^-1b^-1,a,b∈G}とするとき、
(1)DはGの正規部分群
(2)は省略。
であることを示しなさい。

証明
D={x|x=aba^-1b^-1,a,b∈G}
(1)x∈D,g∈G ⇒ y=g^-1xg∈Dを示せば良い。
x∈Dとするとx=aba^-1b^-1(a,b∈G)と書ける。y=g^-1xgとおくと
y=g^-1(aba^-1b^-1)g
=(g^-1ag)(g^-1bg)(g^-1a^-1g)(g^-1b^-1g)
=(g^-1ag)(g^-1bg)(g^-1ag)^-1(g^-1bg)^-1,
c=g^-1ag,d=g^-1bgとおくと
y=cdc^-1d^-1となるのでy∈D 
ゆえにDは正規部分群
「すぐわかる代数」石村園子著より

また、DはGの部分群である事も証明して下さい。
因みに、

定義5.1
Gのすべての元aに対しaH=Haとなるとき、あるいはいいかえるとGのすべての元aに対しaHa^-1=Hとなるとき、HをGの正規部分群または不変部分群といい、H⊴Gで表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

となっていて、これだけ証明すればいいのかと勘違いしてしまう初学者もいると思うが、これはHがGの部分群である事は暗黙の了解だからである。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/28 13:30削除
改題
群Gにおいて、D={x|x=aba^-1b^-1,a,b∈G}とするとき、
DはGの部分群である事を証明して下さい。

証明
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著p.117に、「a,bを群Gの2元とするとき、aba^-1b^-1をa,bの交換子という。Gのすべての交換子によって生成される部分群をGの交換子群といい、D(G)で表すことにする」とあり、やはり暗黙了解となっている。
x₁,x₂∈Dに対して、a₁,b₁,a₂,b₂∈Gが存在して、Gは群より、x₁=a₁b₁a₁^-1b₁^-1∈G,x₂=a₂b₂a₂^-1b₂^-1∈G
よって、x₁x₂x₁^-1x₂^-1∈Dである。
よって、Dは演算に関して閉じている。
また、x∈Dに対して、x^-1=(aba^-1b^-1)^-1=bab^-1a^-1∈D(a,b∈GでGは群よりa^-1,b^-1∈Gだから。)
よって、逆元が存在する。
また、xとeで交換子を作ると、
xex^-1e^-1=xx^-1=e
よって、単位元も存在する。
また、Gでは結合法則が成り立つのでその部分集合のDでも結合法則は成り立つ。
以上より、DはGの部分群である。

一応、単位元と結合法則もやってみました。
本当にネットって便利ですよね。https://hooktail.sub.jp/algebra/CommunicatorSubgroup/

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11434487475.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/29 10:38削除
問題
群Gにおいて、D={x|x=aba^-1b^-1,a,b∈G}とするとき、
(1)DはGの正規部分群
(2)剰余群G/Dは可換群
であることを示しなさい。

証明
(2)G/Dの任意の元(剰余類)Du,DvについてDuDv=DvDuが成立すればよい。
DuDv=Duv,DvDu=DvuなのでDuv=Dvuを示せばよい。Dの定義よりuvu^-1v^-1∈Dなので(uv)(vu)^-1∈D 
∴uv∈Dvu
∴Duv=Dvu したがってDuDv=DvDuが成立するのでG/Dは可換群
「すぐわかる代数」石村園子著より

補足解説:(1)でDがGの正規部分群だから剰余群G/Dを作る事が出来る。その理由は、

定義
群Gの正規部分群Hによる剰余類全体を剰余群といいG/Hと書く。つまり
G/H={H,Hg₁,Hg₂,…}
「すぐわかる代数」石村園子著p.188より

よって、参考書には特に書かれていないが、正規部分でないと剰余群は作れない。

定理3.8.3
剰余類全体{H,Hg₁,Hg₂,…}は演算
Hg₁・Hg₂=Hg₁g₂
により群をなす。

証明
(G0)~(G3)(注:群である事を示すための「演算について閉じている事」「結合法則」「単位元の存在」「逆元の存在」の事)を示す前に
Hg₁・Hg₂=Hg₁g₂
で定義された演算の結果が代表元g₁,g₂のとり方によらず類によって決まることを示しておこう。つまり
g₁'∈Hg₁,g₂'∈Hg₂ ⇒ g₁'g₂'∈Hg₁g₂
を示す。g₁'∈Hg₁,g₂'∈Hg₂とすると
g₁'=h₁g₁,g₂'=h₂g₂(h₁,h₂∈H)
と書ける。
∴g₁'g₂'=(h₁g₁)(h₂g₂)
=h₁(g₁h₂)g₂
ここでg₁h₂∈g₁H=Hg₁なので
g₁h₂=h₂'g₁(h₂'∈H)と書ける。
∴g₁'g₂'=h₁(h₂'g₁)g₂
=(h₁h₂')(g₁g₂)∈Hg₁g₂
ゆえに演算は代表元によらず類により決まる。

実際に、どこで正規部分群である事が使われているかチェックして下さい。

また、これだけでは面白くないので、(2)の別解が作れないかどうか検討して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/29 13:06削除
解説
>実際に、どこで正規部分群である事が使われているかチェックして下さい。

「つまり
g₁'∈Hg₁,g₂'∈Hg₂ ⇒ g₁'g₂'∈Hg₁g₂
を示す。g₁'∈Hg₁,g₂'∈Hg₂とすると
g₁'=h₁g₁,g₂'=h₂g₂(h₁,h₂∈H)
と書ける。
∴g₁'g₂'=(h₁g₁)(h₂g₂)
=h₁(g₁h₂)g₂
ここでg₁h₂∈g₁H=Hg₁なので
g₁h₂=h₂'g₁(h₂'∈H)と書ける。」

「ここでg₁h₂∈g₁H=Hg₁」ここで、正規部分群である事を使っているという訳である。だから、正規部分以外の部分群では成り立たないという事である。

問題
群Gにおいて、D={x|x=aba^-1b^-1,a,b∈G}とするとき、
(1)DはGの正規部分群
(2)剰余群G/Dは可換群
であることを示しなさい。

別解
(2)剰余群の元をu,v∈Gに対して、
|u,|v∈G/Dと置くと、
|u|v=|v|u⇔|u|v(|v|u)^-1=|e
⇔|u|v(|u)^-1(|v)^-1=|e
⇔|u|v|(u^-1)|(v^-1)=|e
⇔|(uvu^-1v^-1)=|e
⇔(uvu^-1v^-1)D=eD
⇔(uvu^-1v^-1)D=D
⇔uvu^-1v^-1∈D(定理4.1の系より)
よって、|u|v=|v|u⇔uvu^-1v^-1∈Dより、G/Dが可換群である事とGの任意の2元による生成元uvu^-1v^-1がDに含まれる事は同値である。
よって、剰余群G/Dは可換群である。
アイデア引用元:「演習 群・環・体 入門」新妻弘著p.99演習問題9より

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/27 20:32 (No.1251293)削除
問題
図の三角形ABCは、AB=6cm,AC=8cmの直角三角形である。辺AB,ACに接する円を考えるとき、次の各問いに答えなさい。
(1)円の中心をOとし、Oが斜辺BC上にあるとき、円の半径を求めよ。
(2)図のように斜辺BCと円が2点P,Qで交わり、弧PQを弦PQで折り返したら弧PQの中点が円の中心に一致した。円の半径を求めよ。
(90 ラ・サール)

図の解説:(1)はABが底辺で∠Aが直角の直角三角形CABに辺AB,ACに接する円の中心が斜辺BC上にある場合。
(2)は(1)と同じ直角三角形に辺AB,ACで接する円が斜辺BCをちょっとはみ出てその交点をP,Qとし、はみ出た部分をPQで折り返すと円の中心を通る図。

(1)も(2)も普通に解けましたが、(2)は余興もやりますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/28 07:56削除
問題
図の三角形ABCは、AB=6cm,AC=8cmの直角三角形である。辺AB,ACに接する円を考えるとき、次の各問いに答えなさい。
(1)円の中心をOとし、Oが斜辺BC上にあるとき、円の半径を求めよ。
(2)図のように斜辺BCと円が2点P,Qで交わり、弧PQを弦PQで折り返したら弧PQの中点が円の中心に一致した。円の半径を求めよ。
(90 ラ・サール)

模範解答
(1)図のように、D,Eを定める(注:円と辺AB,ACとの接点をそれぞれD,E)。
円の半径をxcmとすると、△CEOと△CABの相似に着目して、
CE:CA=EO:AB
よって、(8-x):8=x:6
これを解いて、x=24/7(cm)
(2)円の半径をycmとすると、右下図のようになるので(注:OA,OB,OCを結んでOD=OE=y,OからPQに下ろした垂線は折り返しより半径の半分でy/2とした図)、
△ABC=△OAB+△OBC+△OCA
よって、(1/2)×6×8
=(1/2)×6×y+(1/2)×10×(y/2)+(1/2)×8×y
これを解いて、y=48/19(cm)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

別解という程でもないが、私の解法。
(2)折り返した方の弧を延長させ真円にし、その中心をO'とすると、O'は弧PQ上にある。(等円で半径が等しいから。)
O'P,O'O,OPを結ぶと半径より全て等しいので正三角形O'POが出来、PQとOO'の交点をHとすると、△POHは1:2:√3の直角三角形。よって、OHは円Oの半径の1/2。
以後、模範解答と同じ。毎回工夫で解くより定石化した方が速いですね。念のため、私は中学数学の専門家ではないので、うっすらとしか覚えていませんが。
因みに、「(2)は、面積で解くのが簡明でしょう。」とあるので、別解を作ってみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/29 07:47削除
問題
図の三角形ABCは、AB=6cm,AC=8cmの直角三角形である。辺AB,ACに接する円を考えるとき、次の各問いに答えなさい。
(1)円の中心をOとし、Oが斜辺BC上にあるとき、円の半径を求めよ。
(2)図のように斜辺BCと円が2点P,Qで交わり、弧PQを弦PQで折り返したら弧PQの中点が円の中心に一致した。円の半径を求めよ。
(90 ラ・サール)

>因みに、「(2)は、面積で解くのが簡明でしょう。」とあるので、別解を作ってみて下さい。

別解
円Oの半径をrとすると、模範解答や前回の私の解法と同じように、OからBCに下ろした垂線の長さはr/2
また、円Oと辺AB,ACとの接点をS,Tとして、△OSB,△OTCで三平方の定理を使うと、
OB=√{r²+(6-r)²}
=√(2r²-12r+36)
OC=√{r²+(8-r)²}
=√(2r²-16r+64)
また、△OBH,△OCHで三平方の定理を使うと、
BH=√{2r²-12r+36-(r/2)²}
=√(7r²/4-12r+36)———➀
CH=√{2r²-16r+64-(r/2)²}
=√(7r²/4-16r+64)———②
また、△ABCは3:4:5の直角三角形より、BC=10———③
➀,②,③より、
√(7r²/4-12r+36)+√(7r²/4-16r+64)=10が成り立つ。
この両辺を2乗すると、
7r²/4-12r+36+7r²/4-16r+64+2√(7r²/4-12r+36)(7r²/4-16r+64)=100
∴7r²/2-28r=-2√(7r²/4-12r+36)(7r²/4-16r+64)
この両辺をさらに2乗すると、
4(7r²/4-12r+36)(7r²/4-16r+64)=(7r²/2-28r)²
=49r⁴/4-196r³+784r²
∴(7r²-48r+144)(7r²-64r+256)=49r⁴-784r³+3136r²
これを地道に展開すると(これ以降は電卓が必要)、
49r⁴-448r³+1792r²
-336r³+3072r²-12288r
+1008r²-9216r+36864
=49r⁴-784r³+3136r²
∴2736r²-21504r+36864=0
この両辺を16で割ると、
171r²-1344r+2304=0
この両辺を3で割ると、
57r²-448r+768=0
これを解の公式で解くと、
r=(224±√6400)/57
=(224±80)/57
=304/57,144/57
=16/3,48/19
ところで、「弧PQを弦PQで折り返したら弧PQの中点が円の中心に一致」するので、円Oは(1)の円より小さい。
∴r<24/7=3.42・・・
よって、16/3は不適で48/19=2.52・・・は適正。
よって、答えは、48/19cm

しかし、実際に試験で使える別解は存在しないのに、「(2)は、面積で解くのが簡明でしょう。」という思わせぶりはいかがなものでしょう。正直、自称数学が得意な人のハッタリにはうんざりなんですよ。ろくに実力もないくせにかっこばかり付けたがる。(すぐに誹謗中傷をするし。)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/26 20:58 (No.1250339)削除
問題
長さ10cmの線分ABを直径とする半円がある。弧AB上に点C,直線AB上に点Dを、CD⊥AB,AD=3cmとなるようにとる。弧AC,線分ADおよび線分CDに接する円の中心をOとする。このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)円Oの半径を求めよ。
(2)円Oが線分ADに接する点をTとするとき、線分CTは、∠ACDを2等分することを証明せよ。
(92 ラ・サール)

図の解説:要は直径10cmの半円ABの線分AB上にAD=3cmとなる点Dがあり、DからABに対して垂線を立て、半円(弧)との交点をCとする。また、弧ACと線分ADと線分CDに接する円の中心をOとし、ADとの接点をTとした図。

(2)は別解も作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/27 07:46削除
問題
長さ10cmの線分ABを直径とする半円がある。弧AB上に点C,直線AB上に点Dを、CD⊥AB,AD=3cmとなるようにとる。弧AC,線分ADおよび線分CDに接する円の中心をOとする。このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)円Oの半径を求めよ。
(2)円Oが線分ADに接する点をTとするとき、線分CTは、∠ACDを2等分することを証明せよ。
(92 ラ・サール)

模範解答
(1)半円の中心をPとし、OP,OTを結ぶ。△OTPに三平方の定理を用いると、
x²+(x+2)²=(5-x)²
ゆえに、x²+14x-21=0
解の公式を用いて、x=-7±√70
x>0より x=-7+√70(cm)
(2)角の二等分線の性質より、
CA:CD=AT:TD を示せばよい。
右下図(注:直角三角形CABの直角Cから斜辺ABに下ろした垂線の足がDの図)より、(基本図45)
CD=√(3×7)=√21
CA=√{3(3+7)}=√30
よって、CA:CD=√30:√21
=√10:√7
一方、AT=AD-TD
=3-(-7+√70)=10-√70
ゆえに、AT:TD
=(-√70+10):(-7+√70)
=√10(-√7+√10):√7(-√7+√10)
=√10:√7
以上より、CA:CD=AT:TD
となって、題意は証明された。
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

基本図45
∠Aが直角の直角三角形の頂角Aから斜辺BCに垂線ADが下りている形。
△ABD∽△CADより、
➀ BD×CD=AD²
② BD×BC=BA²

因みに、②は△ABD∽△CBAですね。(アーキタスの定理)

(2)の別解
半円の中心をO'とすると、O'B=O'C=10÷2=5cm,O'D=5-3=2cm
∴DB=2+5=7cm
また、△CDO'で三平方の定理を使うと、
CD=√(5²-2²)=√21cm
また、△CDBで三平方の定理を使うと、
BC=√{7²+(√21)²}=√70cm
また、(1)より円Oの半径は、-7+√70cm ∴TD=-7+√70cm
∴BT=7+(-7+√70)=√70cm
∴BC=BT
よって、△BCTは二等辺三角形より、
∠BCT=∠BTC=〇と置くと、
∠ACT=90°-〇
また、∠OTC=90°-〇でOT∥CDより錯角で、∠TCD=∠OTC=90°-〇
∴∠ACT=∠TCD
よって、CTは∠ACDの二等分線である。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/26 11:54 (No.1249907)削除
次の文章を完全解説して下さい。

命題 10.2(1つの入れ換えで生成される多項式の群)
pを素数とし、1の原始p乗根ζは定数であるとする。多項式f(x)の群Gfが1つの入れ換えσのべきσ^i(i=0,1,・・・,p-1 全部でp個)からなるとする。このとき、「f(x)の根がx^p-aの根の式で表される」ような定数aが存在する。とくにf(x)の根の式はすべてaのべき根の式で表される。

この命題を証明しましょう。f(x)の原始元を1つとり、例えばβと表し、Gfを生成する入れ換えσにより、
γi=β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)i(i=0,1,・・・,p-1)
とおきます。これはラグランジュやガウスがべき根で解を求める際に利用した方法です。σ(γi)を計算すると
σ(γi)=σ(β)+σ²(β)ζ^i+σ³(β)ζ^2i+…+σ^p(β)ζ^(p-1)i
=ζ^-i(σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+σ³(β)ζ^3i+…+σ^p(β)ζ^pi)
=ζ^-i・γi(∵σ^p(β)=β,ζ^p=1)
となります。したがってγi^pはσで不変です:
σ(γi^p)=(γiζ^-i)^p=γi^pζ^-ip=γi^p
よってγi^p(i=0,1,・・・,p-1)は定数です。もしγi≠0かつi≠0ならばσ^k(γi)=γiζ^-ik≠γi(k=1,・・・,p-1)です。ゆえにγiを不変にする入れ換えは恒等入れ換えしかなく、ガロワ対応より、γiの式全体はf(x)の根の式全体に一致します。
したがって命題の証明を完成させるには、γ₁,…,γp-1のなかに0でないものがあれば十分です。
1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)=0より
γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ
∴γ₁+…+γp-1=pβ-γ₀
となります。右辺のpβ-γ₀は定数ではありません。なぜならばβは定数でなく、γ₀は定数(σ(γ₀)=γ₀)だからです。とくにpβ-γ₀≠0なのでγ₁,…,γp-1の中に0でないものが存在します。以上で証明は終わりです。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>σ(γi)=σ(β)+σ²(β)ζ^i+σ³(β)ζ^2i+…+σ^p(β)ζ^(p-1)i
=ζ^-i(σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+σ³(β)ζ^3i+…+σ^p(β)ζ^pi)
=ζ^-i・γi(∵σ^p(β)=β,ζ^p=1)

一応、解説して下さい。

>したがってγi^pはσで不変です:
σ(γi^p)=(γiζ^-i)^p=γi^pζ^-ip=γi^p

一応、解説して下さい。

>よってγi^p(i=0,1,・・・,p-1)は定数です。

>もしγi≠0かつi≠0ならばσ^k(γi)=γiζ^-ik≠γi(k=1,・・・,p-1)です。

>ゆえにγiを不変にする入れ換えは恒等入れ換えしかなく、ガロワ対応より、γiの式全体はf(x)の根の式全体に一致します。

>したがって命題の証明を完成させるには、γ₁,…,γp-1のなかに0でないものがあれば十分です。

証明全体としてはここが一番大事なので、しっかり解説して下さい。

>1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)=0より
γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ

結構、行間を読むのが大変かもしれません。

>右辺のpβ-γ₀は定数ではありません。なぜならばβは定数でなく、γ₀は定数(σ(γ₀)=γ₀)だからです。

>とくにpβ-γ₀≠0なのでγ₁,…,γp-1の中に0でないものが存在します。

9ヶ所になりました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/26 14:01削除
解説
>σ(γi)=σ(β)+σ²(β)ζ^i+σ³(β)ζ^2i+…+σ^p(β)ζ^(p-1)i
=ζ^-i(σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+σ³(β)ζ^3i+…+σ^p(β)ζ^pi)
=ζ^-i・γi(∵σ^p(β)=β,ζ^p=1)

γi=β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)i(i=0,1,・・・,p-1)の両辺にσを施すと、σはf(x)の根の入れ換えより、右辺は、
σ(β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)i)
=σ(β)+σ²(β)ζ^i+σ³(β)ζ^2i+…+σ^p(β)ζ^(p-1)i
となる。(βはf(x)の原始元よりf(x)の根で表されるからσがかかり、ζは関係ないのでσがかからない。)
また、その式をζ^-iでくくると、
=ζ^-i(σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+σ³(β)ζ^3i+…+σ^p(β)ζ^pi)
となり、σ^p(β)=β,ζ^p=1を代入すると、最後の項はσ^p(β)ζ^pi=βとなり、
γi=β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)iと等しくなるという事。
∴σ(γi)=ζ^-i・γi
因みに、σ^p(β)=β,ζ^p=1は、βはf(x)の原始元よりf(x)の根の式で、σ^pはf(x)の根をp回入れ換えるので元に戻り恒等入れ換えだから、σ^p(β)=β
(σ^i(i=0,1,・・・,p-1 全部でp個)からp=0として、σ^p=σ^0=恒等入れ換えと考えても良い。)
また、ζ^p=1はζが1の原始p乗根だから。

>したがってγi^pはσで不変です:
σ(γi^p)=(γiζ^-i)^p=γi^pζ^-ip=γi^p

文章が逆っぽくて、σ(γi^p)=(γiζ^-i)^p=γi^pζ^-ip=γi^pだから「γi^pはσで不変」という事。
ところで、σはσ(γi)=ζ^-i・γiより、括弧の中のものにζ^-iを付け加える。また、σ(γi^p)=σ(γi)^pとして良い。根の入れ換えだから。
∴σ(γi^p)={σ(γi)}^p=(γiζ^-i)^p
=γi^pζ^-ip=γi^p(ζ^p)^-i=γi^p

>よってγi^p(i=0,1,・・・,p-1)は定数です。

これは定理9.1(2)から。

定理9.1(基本定理)
重根を持たないd次多項式f(x)に対して、その根α₁,…,αdの入れ換えのなす群Gfであって、次の性質をみたすものがただ1つ存在する:
(1)は省略。
(2)α₁,…,αdの式に対して、その値は、Gfのどの元で根を入れ換えても変わらないとき、定数である。
この群Gfを多項式f(x)の群という。

γi^pはσで不変だからだが、不変の証明でσの具体的な性質を使っていないので、σ^i全てで成り立つからである。ただし、素朴な疑問だが、この時点ではγiはf(x)の根と分かっていないのに定理9.1(2)を適用しても良いのだろうか。(まぁ、当然良いものとするが。)

>もしγi≠0かつi≠0ならばσ^k(γi)=γiζ^-ik≠γi(k=1,・・・,p-1)です。

上より、σ(γi^p)=γi^pでp乗の時だけ不変なので、p以外では不変ではないという発想である。また、σ(γi^p)={σ(γi)}^pとp=0(周期という事)より、
σ^k(γi)=γiζ^-ik≠γi(k=1,・・・,p-1)という事である。
ただし、具体的にも示しておこう。
上より、σ(γi)=ζ^-i・γiでσは括弧の中のものにζ^-iを付け加える。
∴σ^k(γi)={σ(γi)}^k={γiζ^-i}^k
=γiζ^-ik≠γi(k≠0,pだから。)

>ゆえにγiを不変にする入れ換えは恒等入れ換えしかなく、ガロワ対応より、γiの式全体はf(x)の根の式全体に一致します。

上より、σ^k(γi)≠γi(k=1,・・・,p-1)だからσの恒等変換以外の変換では全て不変にならないので、「γiを不変にする入れ換えは恒等入れ換えしかない」という事。
また、ガロワ対応で恒等入れ換えに対応する体は全ての根の式(全体)である。
つまり、γiはf(x)の根という事である。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/26 15:55削除
解説の続き

命題 10.2(1つの入れ換えで生成される多項式の群)
pを素数とし、1の原始p乗根ζは定数であるとする。多項式f(x)の群Gfが1つの入れ換えσのべきσ^i(i=0,1,・・・,p-1 全部でp個)からなるとする。このとき、「f(x)の根がx^p-aの根の式で表される」ような定数aが存在する。とくにf(x)の根の式はすべてaのべき根の式で表される。

この命題を証明しましょう。f(x)の原始元を1つとり、例えばβと表し、Gfを生成する入れ換えσにより、
γi=β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)i(i=0,1,・・・,p-1)
とおきます。これはラグランジュやガウスがべき根で解を求める際に利用した方法です。σ(γi)を計算すると
σ(γi)=σ(β)+σ²(β)ζ^i+σ³(β)ζ^2i+…+σ^p(β)ζ^(p-1)i
=ζ^-i(σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+σ³(β)ζ^3i+…+σ^p(β)ζ^pi)
=ζ^-i・γi(∵σ^p(β)=β,ζ^p=1)
となります。したがってγi^pはσで不変です:
σ(γi^p)=(γiζ^-i)^p=γi^pζ^-ip=γi^p
よってγi^p(i=0,1,・・・,p-1)は定数です。もしγi≠0かつi≠0ならばσ^k(γi)=γiζ^-ik≠γi(k=1,・・・,p-1)です。ゆえにγiを不変にする入れ換えは恒等入れ換えしかなく、ガロワ対応より、γiの式全体はf(x)の根の式全体に一致します。
したがって命題の証明を完成させるには、γ₁,…,γp-1のなかに0でないものがあれば十分です。
1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)=0より
γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ
∴γ₁+…+γp-1=pβ-γ₀
となります。右辺のpβ-γ₀は定数ではありません。なぜならばβは定数でなく、γ₀は定数(σ(γ₀)=γ₀)だからです。とくにpβ-γ₀≠0なのでγ₁,…,γp-1の中に0でないものが存在します。以上で証明は終わりです。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>したがって命題の証明を完成させるには、γ₁,…,γp-1のなかに0でないものがあれば十分です。

上より、「よってγi^p(i=0,1,・・・,p-1)は定数です」とあり、前回の終わりから「つまり、γiはf(x)の根という事である」となったので、γiを変数xで表すと、x^p=a(定数)となり、xはf(x)の根となる。
つまり、「f(x)の根がx^p-aの根の式で表される」ような定数aが存在するという事である。(問題文から)
そして、その条件は「もしγi≠0かつi≠0」だったので、「γ₁,…,γp-1のなかに0でないものがあれば十分」という事になる。(1つでもあれば、γi^p=aとなりOKという事。)
ついでに、前回の「この時点ではγiはf(x)の根と分かっていないのに定理9.1(2)を適用しても良いのだろうか」にも答えておこう。別に順番を逆にすれば良いだけである。つまり、γiがf(x)の根だと示した後でγi^pが定数である事を言えば問題ない。

>1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)=0より
γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ

γi=β+σ(β)ζ^i+σ²(β)ζ^2i+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)i(i=0,1,・・・,p-1)
これにi=0~p-1まで代入して総和を取ると、
γ₀=β+σ(β)+σ²(β)+…+σ^(p-1)(β)
γ₁=β+σ(β)ζ¹+σ²(β)ζ²+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)
γ₂=β+σ(β)ζ²+σ²(β)ζ⁴+…+σ^(p-1)(β)ζ^2(p-1)



γp-1=β+σ(β)ζ^(p-1)+σ²(β)ζ^2(p-1)+…+σ^(p-1)(β)ζ^(p-1)²

∴γ₀+γ₁+…+γp-1
=pβ+σ(β){1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)}
+σ²(β){1+ζ²+ζ⁴+…+ζ^2(p-1)}
+・・・
+σ^(p-1)(β){1+ζ^(p-1)+ζ^2(p-1)+…+ζ^(p-1)²}———☆
また、1+ζ^(p-1)+ζ^2(p-1)+…+ζ^(p-1)²は、初項1,公比ζ^(p-1)の等比数列の和より、等比数列の和の公式より、
={1-(ζ^(p-1))^p}/{1-ζ^(p-1)}
={1-ζ^p(p-1)}/{1-ζ^(p-1)}
ところで、ζは1の原始p乗根よりζ^p=1
よって、1-ζ^p(p-1)=1-(ζ^p)^(p-1)
=1-1^(p-1)=1-1=0
∴1+ζ^(p-1)+ζ^2(p-1)+…+ζ^(p-1)²=0
よって、☆の式の右辺は初めの項以外は全て0である。
∴γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ
因みに、「1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)=0より
γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ」この書き方だと1+ζ+ζ²+…+ζ^(p-1)を等比数列の和の公式でζ^p=1を求める事になる。わざわざこの形にしたのは何か勘違いしたのかな?(念のため、解答の表現なんて本人の自由である。)

>右辺のpβ-γ₀は定数ではありません。なぜならばβは定数でなく、γ₀は定数(σ(γ₀)=γ₀)だからです。

βはf(x)の原始元で1つではないからである。また、上より「σ(γi)=ζ^-i・γi」でこれにi=0を代入すると、σ(γ₀)=γ₀だからγは定数。

>とくにpβ-γ₀≠0なのでγ₁,…,γp-1の中に0でないものが存在します。

先の「γ₀+γ₁+…+γp-1=pβ」から、
γ₁+…+γp-1=pβ-γ₀で「pβ-γ₀は定数ではありません」ので、pβ-γ₀≠0とすると、γ₀+γ₁+…+γp-1≠0
よって、「γ₁,…,γp-1の中に0でないものが存在します」という事。
(γ₁,…,γp-1が全て0の場合はγ₀+γ₁+…+γp-1=0だから。そうじゃない場合は少なくとも1個は0じゃないから。)

おまけ:
https://jisin.jp/koushitsu/2179930/
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/24 16:31 (No.1248348)削除
問題
右の図のような直角三角形ABCの外側に、3辺をそれぞれ1辺とする正方形を描く。このとき、次の問いに答えよ。
(1)六角形DEFGHIの面積をa,cのみの式で表せ。
(2)EF²+GH²+ID²の値を、bのみの式で表せ。
(有名問題・類 90 甲陽学院)

図の解説:∠Bが直角でBCが底辺の直角三角形ABC(ABCは反時計回り)の各辺の外側に正方形ABGH,正方形BCIH,正方形CAEDを描き、EF,GH,IDを結ぶ。また、BC=a,CA=b,AB=cとした図。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/25 07:57削除
問題
右の図のような直角三角形ABCの外側に、3辺をそれぞれ1辺とする正方形を描く。このとき、次の問いに答えよ。
(1)六角形DEFGHIの面積をa,cのみの式で表せ。
(2)EF²+GH²+ID²の値を、bのみの式で表せ。
(有名問題・類 90 甲陽学院)

図の解説:∠Bが直角でBCが底辺の直角三角形ABC(ABCは反時計回り)の各辺の外側に正方形ABGH,正方形BCIH,正方形CAEDを描き、EF,GH,IDを結ぶ。また、BC=a,CA=b,AB=cとした図。

模範解答
(1)右の図で、斜線を引いた4つの三角形(注:△ABC,△AEF,△BGH,△CIDの事)の面積はみな等しい(基本図69)から、(注:基本図69については下で解説)
六角形DEFGHI
=a²+b²+c²+4×{(1/2)ac}・・・➀
三平方の定理より、b²=a²+c²を用いて、
➀=2(a²+c²+ac)
(2)右図のように補助線,補助点をとり、網目部の三角形の合同に注目する。(基本図70)
(注:EからBCと平行な直線を引きBAの延長との交点をJ,DからABと平行な直線を引きBCの延長との交点をK,HIの延長との交点をLとし、さらにEからBCと平行な直線とGFの延長との交点をMとした図の△EJAと△ABCと△CKDが網目部の三角形。)
△△EJA≡△ABC≡△CKD
ここで、太線部の直角三角形(注:△EMF,△GBH,△DKIの事)に着目して、
EF²+GH²+ID²
=(MF²+ME²)+(BH²+BG²)+(LI²+LD²)=a²+(2c)²+a²+c²+c²+(2a)²=6(a²+c²)=6b²
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

解説
基本図69
太線部の正方形が1点を共有する右図で、網目部のような平行四辺形をつくると、これらは合同だから、下図で、網目の三角形の面積は等しい。

解説
右図というのは、2つの大きさの違う正方形が1点で適当に接していて、その接している所の2辺を利用して2つの平行四辺形を作った図。(問題の図で言えば、EからAFと平行,FからAEと平行な直線を引き平行四辺形を作るという事。念のため、BからACと平行,CからABと平行な直線を引き2つ目の平行四辺形も作る。)
2つの平行四辺形が合同になる理由が書かれていないが、接している点の向かい合う角が補角をなしていて、正方形から平行四辺形の2辺同士の長さが等しいからである。(補角をなしている理由は、2つの角の和=360°-90°×2=180°だから。この90°は2つの正方形の接している部分のそれぞれの角度という事。)
そして、平行四辺形は対角線で切ると2つの合同な三角形に分けられるので、違う対角線で切った2つの三角形の面積は等しい。つまり、問題の図で言えば、△AEFと△ABCの面積は等しいという事である。

基本図70
図で、△ABD≡△CAE

解説
直角が∠Aの直角二等辺三角形の点Aに接する適当な直線を引き、B,Cからその直線に下ろした垂線の足をそれぞれD,Eとした図。
証明が省略されているが、簡単なので自分で考えてみて下さい。

別解という程でもないが、私の解法は次回。因みに、私は使わなかったが、△AEF=△ABCは1つの角が補角をなす面積比の公式を使えば一発である。(基本図69を使わなくても良いという事。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/26 07:56削除
問題
右の図のような直角三角形ABCの外側に、3辺をそれぞれ1辺とする正方形を描く。このとき、次の問いに答えよ。
(1)六角形DEFGHIの面積をa,cのみの式で表せ。
(2)EF²+GH²+ID²の値を、bのみの式で表せ。
(有名問題・類 90 甲陽学院)

図の解説:∠Bが直角でBCが底辺の直角三角形ABC(ABCは反時計回り)の各辺の外側に正方形ABGF,正方形BCIH,正方形CAEDを描き、EF,GH,IDを結ぶ。また、BC=a,CA=b,AB=cとした図。

別解という程でもないが、私の解法。

解答
(1)AからBCと平行な直線,CからABと平行な直線,DからBCと平行な直線,EからABと平行な直線を引くと、中央に四角形(全てBC,BCに平行だから長方形)が出来、四角形ACDEが正方形だから対称性からその四角形も正方形である。その正方形の左上の頂点から反時計回りにP~Sと置くと、
△ASE,△CPA,△DQC,△ERDは全て△ABCと合同な直角三角形である。(四角形ABCPは長方形で長方形は対角線で2つの合同な長方形に分けられるから。)
よって、SE=BC=a,DQ=AC=c また、四角形ABGFは正方形より、AF=AB=c
よって、△EFA=c×a×(1/2)=ac/2,△GHB=a×c×(1/2)=ac/2,△DIC=a×c×(1/2)=ac/2,△ABC=a×c×(1/2)=ac/2
ところで、六角形DEFGHIの面積は、これらの面積に3つの正方形を加えたものなので、
六角形DEFGHI=a²+b²+c²+(ac/2)×4=a²+b²+c²+2ac———➀
また、△ABCで三平方の定理を使うと、
b²=a²+c²———②
②を➀に代入すると、
六角形DEFGHI=2a²+2c²+2ac
=2(a²+c²+ac)

因みに、三平方の定理を使わなくても出来る。
正方形ACDEは△ABCと合同な4つの直角三角形と1つの正方形から成っているので、中央の正方形の1辺の長さを考えると、PQ=PC-QC=AB-BC=c-a
よって、b²=(ac/2)×4+(c-a)²=2ac+a²+c²-2ac=a²+c²
これを➀に代入すれば良い。もっとも、こういう文字式は中3で習うのであまり意味はないと思うが。ただし、算数的には意味がある事である。

(2)△EFSで三平方の定理を使うと、
EF²=(2c)²+a²=a²+4c²———➀
△GHBで三平方の定理を使うと、
GH²=a²+c²———②
△DIQで三平方の定理を使うと、
ID²=(2a)²+c²=4a²+c²———③
➀+②+③より、
EF²+GH²+ID²
=(a²+4c²)+(a²+c²)+(4a²+c²)
=6a²+6c²=6(a²+c²)=6b²
よって、答えは、6b²

模範解答は基本図69と基本70で工夫して面倒臭いが、算数の定石の1つの私の解法で解けば楽である。実際、私は1,2分ぐらいかな。

おまけ:
https://blog.goo.ne.jp/masuji622/e/077d2370503048bbd154acab4088e1c6
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/22 22:42 (No.1246756)削除
問題
右の図で、点P,Qは斜辺ACを7等分する点のうち、Aから3番目と4番目の点である。
BP²+BQ²=1のとき、斜辺ACの長さを求めよ。
(87 東大寺学園)

図の解説:BCを底辺とした直角三角形ABCの斜辺ACが7等分されていて、上から3/7の点がPで下から3/7の点がQという図。

参考書に2通りの解法が載っています。

おまけ:
「1 第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。
2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
3 その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
4 彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。
5 彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。
6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。」
「ヨハネの黙示録」第9章1節~6節(口語訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/23 07:45削除
問題
右の図で、点P,Qは斜辺ACを7等分する点のうち、Aから3番目と4番目の点である。
BP²+BQ²=1のとき、斜辺ACの長さを求めよ。
(87 東大寺学園)

模範解答
BC=a,CA=b,AB=c,P,Qから、辺BCに下した垂線の足をP',Q'とする。
BP²+BQ²
=(BP'²+PP'²)+(BQ'²+QQ'²)
={(3/7)a}²+{(4/7)c}²+{(4/7)a}²
+{(3/7)c}²
=(25/49)(a²+c²)
これが1に等しいから、a²+c²=49/25
よって、AC=b=√(a²+b²)
=√(49/25)=7/5

別解(参考書より)
中線定理を知っていれば、次のようにできる。
ACの中点Mが直角三角形の斜辺の中点であることから、
MA=MB=MC=xとおき、
MP=MQ=(1/2)PQ=x/7
これらを、△BPQに中線定理を用いた
BP²+BQ²=2(BM²+PM²)
に代入することによって、xを求めることができる。(以下、省略)
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

一応、続きをやりますね。
BP²+BQ²=2{x²+(x/7)²}
また、条件より、BP²+BQ²=1
よって、2{x²+(x/7)²}=1が成り立つ。
∴(50/49)x²=1/2
∴x²=49/100
x>0より、x=7/10
∴AC=2x=7/5

これだけじゃ面白くないので、何も見ないで、中線定理の逆は成り立たない事を証明して下さい。ネットがない頃は「高校への数学」でも「中線定理の逆は成り立たない」しか書かれていなくて結構苦労した記憶があります。
反例を1つ挙げたり座標を利用したり色々証明法はあると思いますが、私が開発した方法は中々エレガントだと思います。

おまけ:
ヤンキー高校かと思ったら数学の内容が数Ⅲだったので、ウィキペディアで調べてみたら「名門私立高校・愛徳学園高校に転任してきた体育教師・溝口(松田)。だが、そこは非行少年グループによる暴力が支配する地獄の学園だった。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a5fc0310d3ebb9ed7243716d2dc1476abd9161a
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/24 07:52削除
問題
中線定理は逆が成り立たない事を証明して下さい。つまり、△ABCの辺BC上の点をMとし、AB²+AC²=2(AM²+BM²)が成り立つからと言って点MはBCの中点とは限らない事を証明して下さい。

解答
AB>ACで∠Cが鈍角の△ABCを描き、BCの中点をMとすると、中線定理より、
AB²+AC²=2(AM²+BM²)———☆
が成り立つ。ここで、BCの延長上にAC=AC'となる点C'を取ると、☆より、△ABC'において、AB²+AC'²=2(AM²+BM²)が成り立つ。つまり、仮定は満たすが点MがBC'の中点でない事は自明。
よって、中線定理は逆が成り立たない。

念のため、∠Cは鈍角にしたが鋭角でも出来る場合と出来ない場合がある。
因みに、一般的にはこちらが画期的なようだ。http://blog.livedoor.jp/ddrerizayoi/archives/56230037.html
また、ウィキペディアにもこれとほとんど同じものが載っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%B7%9A%E5%AE%9A%E7%90%86#%E4%B8%AD%E7%B7%9A%E5%AE%9A%E7%90%86%E3%81%AE%E9%80%86(後半はアレンジしているが、中線定理を2回使うアイデアが特許ものである。)
まぁ、どちらが先かは知らないが、私は13年前に作りました。もっとも全然違いますが。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/23 12:01 (No.1247154)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題7
mを1と異なる正整数とする。ℤ[X]からℤm[X]への写像Φを次のように定義する。
Φ:ℤ[X]→ℤm[X] (f(X)→|f(X))
ただし、f(X)=a₀+a₁X+…+anX^nとするとき、|f(X)=|a₀+|a₁X+|a₂X²+…+|anX^n(|ai∈ℤm)である。このとき、次のことを証明せよ。
(1)Φは全射であり、準同型写像である。
(2)kerΦ=(m)=mℤ[X]
(3)f(X)∈ℤ[X]とする。f(X)の最高次の係数がmで割り切れないような自然数mが存在して、|f(X)がℤm[Ⅹ]において既約ならばf(X)もℤ[X]で既約である。
(4)X³-X²+1はℤ[X]で既約である。

(証明)
(1),(2)は§3演習問題9において、R=ℤ,I=mℤと考えれば、Φが準同型写像であること、及びkerΦ=mℤ[X]であることは全く同様に証明される。
(3)f(X)=g(X)h(X)(g(X),h(X)∈ℤ[X])・・・➀
とする。(1)よりΦは準同型写像であるから、Φを施してℤm[X]で考えると
|f(X)=|g(X)・|h(X)・・・②
ここで、ℤm[X]において|f(X)は既約であるから
|g(X)∈ℤm または |h(Ⅹ)∈ℤm
である。そこで、|g(X)∈ℤmとする。仮定によって、f(X)の最高次の係数がmで割り切れないので、多項式f(X)と多項式|f(X)の次数は同じである。ゆえに、②より
degf(X)=deg|f(X)=deg|h(X)≦degh(X)≦degf(X)
したがって、degf(X)=degh(X) 定理4.1を使えば、➀より
degf(X)=degg(X)+degh(X)
この式より、degg(X)=0でなければならない。すなわち、g(X)は定数となる。
以上によって、f(X)は既約である。
(4)f(X)=X³-X²+1はℤ[X]で既約であることを証明する。|f(X)がℤ₂において既約かどうか調べてみる。|f(X)は3次式であるから、もし可約であればℤ₂に根をもたねばならない。ところが、|f(|0)=|1≠|0,|f(|1)=|1≠|0
したがって、定理4.5系より|f(X)はℤ₂に根をもたない。ゆえに、|f(X)はℤ₂[X]において既約である。(3)を使えば、f(X)はℤ[X]において既約である。
もう1つ、|f(X)がℤ₃において既約かどうか調べてみよう。|f(X)は3次式であるから、もし可約であればℤ₃に根をもたねばならない。ところが、
|f(|0)=|1≠|0,|f(|1)=|1≠|0,|f(|2)=|2≠|0
したがって、定理4.5系より|f(X)はℤ₃に根をもたない。ゆえに、|f(X)はℤ₃[X]において既約である。(3)を使えば、f(X)はℤ[X]において既約である。

定理4.1
Rを整域とする。多項式環R[X]の元f(X),g(X)について、積f(X)g(X)の次数はf(X)の次数とg(X)の次数の和である。すなわち、
degf(X)g(X)=degf(X)+degg(X)

定理4.5系(因数定理)
f(X)∈K[X],α∈Kとする。このときf(α)=0ならば、ある多項式g(X)∈K[X]が存在して、f(X)=(X-α)g(X)と表される。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

適当に分かり易く解説して下さい。ただし、「(1),(2)は§3演習問題9」は本を持っている人だけ解説して下さい。(長いので抜き書きは省略。)
しかし、(3)なんか問題文の意味もよく分かりませんね。(全部読めば分かる。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/23 14:04削除
解説
>(1),(2)は§3演習問題9において、R=ℤ,I=mℤと考えれば、Φが準同型写像であること、及びkerΦ=mℤ[X]であることは全く同様に証明される。

(1)Φは全射であり、準同型写像である。
(Φ:ℤ[X]→ℤm[X])
(2)kerΦ=(m)=mℤ[X]

演習問題9では、
可換環RのイデアルIに対して
I[X]={a₀+a₁X+…+anX^n|ai∈I,n≧0}と定めて、
写像Φ:R[X]→(R/I)[X]
が準同型写像である事を証明している。
つまり、このRをℤにIをmℤ(mℤはイデアルだから)とすれば、同様に証明する事が出来る事が分かる。(ℤm=ℤ/mℤだから。)
(2)の方は、
f(X)∈kerΦ⇔…⇔f(X)∈I[X]が証明されていて、kerΦ=I[X]
これのIをmℤとすれば同様に証明出来る事が分かるだろう。

>|f(X)=|g(X)・|h(X)・・・②
ここで、ℤm[X]において|f(X)は既約であるから
|g(X)∈ℤm または |h(Ⅹ)∈ℤm

(3)の仮定より「ℤm[X]において|f(X)は既約」だから、②の右辺のどちらかは定数という事。よって、「|g(X)∈ℤm または |h(Ⅹ)∈ℤm」。

>仮定によって、f(X)の最高次の係数がmで割り切れないので、多項式f(X)と多項式|f(X)の次数は同じである。

最高次の係数がmの倍数だったら、|f(X)の最高次の係数は|0で次数が違くなる。

>ゆえに、②より
degf(X)=deg|f(X)=deg|h(X)≦degh(X)≦degf(X)

「deg|f(X)=deg|h(X)」は②より|f(X)=|g(X)・|h(X)を左辺に代入すると、
deg|g(X)・|h(X)=deg|h(X)
(上より|g(X)∈ℤmで|g(X)は定数だから。)
続きの「deg|h(X)≦degh(X)≦degf(X)」は、|h(X)の最高次の係数は|0の可能性があるから、deg|h(X)≦degh(X)
また、➀よりf(X)=g(X)h(X)でg(X)は定数の可能性もあるから、
degh(X)≦degf(X)

>degf(X)=deg|f(X)=deg|h(X)≦degh(X)≦degf(X)
したがって、degf(X)=degh(X)

挟み打ちの原理。

>|f(X)は3次式であるから、もし可約であればℤ₂に根をもたねばならない。

3次式が可約、つまり因数分解出来るならどちらかは|x-αの式である。つまり、ℤ₂に根を持つという事である。

演習問題3
体K上の多項式環K[X]の元をf(X)とする。f(X)の次数が2または3の多項式とするとき、f(X)が既約であるための必要十分条件はf(X)がKに根を持たない事である。これを証明せよ。

f(X)が既約⇔f(X)がKに根を持たない
f(X)がKに根を持たない⇒f(X)が既約
この対偶を取ると、
f(X)が可約⇒f(X)がKに根を持つ
よって、f(X)の次数が2または3の多項式とするとき、f(X)が可約ならばf(X)がKに根を持つ。つまり、「|f(X)は3次式であるから、もし可約であればℤ₂に根をもたねばならない」という事である。

おまけ:
http://blog.misscam.tv/doshisha/misato_ugaki/?p=201
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/21 16:43 (No.1245574)削除
次の文章を完全解説して下さい。

■x^p-aの既約性
まず多項式x^p-aでは、それが既約であることと定数の根を持たないことが同値です。つまり
x^p-aは既約である ⇔ x^p-aは定数の根を持たない (*)
が成り立ちます。以下に(*)を説明します。一般に可約でも(定数の)根を持たないことがあります。例えば、x⁴+4は有理数根を持ちませんが可約です:
x⁴+4=(x⁴+4x²+4)-4x²=(x²+2)²-(2x)²=(x²+2x+2)(x²-2x+2)
上の同値性において自明でない主張は、
「x^p-aは根を持たないならば既約である」
ことです(「⇒」は自明です)。この主張の対偶を証明します。f(x)=x^p-aの既約因子をg(x)とおき(ただし最高次係数を1とする)。次数をd(<p)とします。f(x)の1つの根をαとおくと、ほかの根はαζ^i(i=1,・・・,p-1)となります。g(x)の定数項はf(x)のいくつかの根の積なので、±α^dζ^iと表されます。とくにb=α^dζ^iは定数です。0<d<pより、dとpは互いに素です(∵pは素数だから)。そこでrp+sd=1をみたす整数r,sをとると、定数a^rb^sはx^p-aの根になります。実際、
(a^rb^s)^p=a^rp・(α^dζ^i)^sp
=a^rp・α^dsp・ζ^isp=a^rp・a^ds
=a^(rp+sd)=a
よってf(x)が既約でなければ、f(x)は(定数の)根を持ちます。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

今回は簡単ですね。ただし、皆が分かるように詳しく解説して下さい。例えば、「0<d<pより、dとpは互いに素です(∵pは素数だから)。」は、0<d<pである必要性とか。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12863252473.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/22 16:39削除
解説
>上の同値性において自明でない主張は、
「x^p-aは根を持たないならば既約である」
ことです(「⇒」は自明です)。この主張の対偶を証明します。f(x)=x^p-aの既約因子をg(x)とおき(ただし最高次係数を1とする)。次数をd(<p)とします。f(x)の1つの根をαとおくと、ほかの根はαζ^i(i=1,・・・,p-1)となります。

上の同値性とは、
x^p-aは既約である ⇔ x^p-aは定数の根を持たない (*)
の事で、自明でないのは、逆の、
x^p-aは既約である ⇐ x^p-aは定数の根を持たない
である。その理由は、x⁴+4=(x²+2x+2)(x²-2x+2)のような例があるからである。
つまり、pが素数の場合は絶対にこう出来ない事を証明する訳である。
そこで、「x^p-aは根を持たないならば既約である」の対偶を取ると、
x^p-aは既約でないならばx^p-aは定数の根を持つ
これを証明すれば良い。
x^p-aが既約でないので、2つ以上の積に分けられるので、その1つをg(x)と置き、その次数をdとする(g(x)は既約多項式)。
また、f(x)の1つの根をαとすると、全ての根はαζ^i(i=0,・・・,p-1)で表される。
例:x³-2=0とすると、
x=³√2,³√2ω,³√2ω²
pは素数じゃなくてもこれは成り立つ。
x⁴-1=0 ∴(x²-1)(x²+1)=0
∴(x-1)(x+1)(x-i)(x+i)=0
∴x=±1,±i
∴x=i,-1,-i,1
=i,i²,i³,i⁴
∴x=1・i,1・i²,1・i³,1・i⁴
x⁴-2=0だったら、
x=⁴√2ⅰ,⁴√2ⅰ²,⁴√2ⅰ³,⁴√2ⅰ⁴
∴x=⁴√2,⁴√2ⅰ,⁴√2ⅰ²,⁴√2ⅰ³

>g(x)の定数項はf(x)のいくつかの根の積なので、±α^dζ^iと表されます。とくにb=α^dζ^iは定数です。

x⁴+4=(x²+2x+2)(x²-2x+2)のように因数分解されるから当然の話である。括弧のどちらかがg(x)という事。

>0<d<pより、dとpは互いに素です(∵pは素数だから)。

pが素数ならば相手がどんな数でも互いに素である。ただし、それは相手がpより小さい場合だけである。何故なら、例えば相手を2pとすると、pと2pは共通因数がpで互いに素ではないからである。よって、0<d<pが必要という事。

>そこでrp+sd=1をみたす整数r,sをとると、定数a^rb^sはx^p-aの根になります。実際、
(a^rb^s)^p=a^rp・(α^dζ^i)^sp
=a^rp・α^dsp・ζ^isp=a^rp・a^ds
=a^(rp+sd)=a

dとpが互いに素ならば、必ずrp+sd=1をみたす整数r,sが存在する理由は、

定理1.7
2つの整数a,bの最大公約数をdとすれば、d=ax+byを満足するx,yが存在する。すなわち
(a,b)=d ⇒ ∃x,y∈ℤ,ax+by=d
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

上のdとpが互いに素だから、下の最大公約数をd=1とすると、rp+sd=1をみたす整数r,sが存在するという事。
(a^rb^s)^pを試してみると、
=a^rp・(α^dζ^i)^sp
(b=α^dζ^iを代入した)
=a^rp・α^dsp・ζ^isp
=a^rp・a^ds
(α^p=a,ζ^p=1より)
=a^(rp+sd)=a
(rp+sd=1だから)

因みに、p=4の時は成り立たず、pが素数の場合成り立つ理由は、pが素数だと「rp+sd=1をみたす整数r,sが存在する」からである。例えば、pが素数じゃなくてpとdの最大公約数が2の場合、最後の所のa^(rp+sd)=aがa^(rp+sd)=a²となり、(a^rb^s)^p=a²だからx^p-a=0ではなくx^p-a²=0でNGという事。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/20 16:35 (No.1244729)削除
問題
右の図のように、1辺の長さがacmの正十二角形がある。この正十二角形は1辺の長さがacmの正三角形x個と1辺の長さがacmの正方形y個に分割できる。このとき、次の問いに答えよ。
(1)この正十二角形の面積をaで表せ。
(2)xとyを求めよ。
(87 中央大付,改題)

図の解説:普通に正十二角形を考えれば良い。

(1)は一応、複数通り考えてみて下さい。(2)は天才の解法もあります。

おまけ:
felmer-3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/21 07:48削除
問題
右の図のように、1辺の長さがacmの正十二角形がある。この正十二角形は1辺の長さがacmの正三角形x個と1辺の長さがacmの正方形y個に分割できる。このとき、次の問いに答えよ。
(1)この正十二角形の面積をaで表せ。
(2)xとyを求めよ。
(87 中央大付,改題)

どうせなら、天才の解法からやりましょう。
(2)正十二角形の1つの内角は、公式を使っても使わなくても簡単に150°と分かる。
ここで、150°=60°+90°に気付けば、正十二角形の内部に正三角形と正方形をぴたりと並べる事が出来る事が分かり、正三角形の頂点とそれと重なる正方形の1つの頂点を考えると、12÷2=6点 また、対称性からその点の集合は正六角形になる事が分かり、先の正三角形と正方形から1辺の長さがacmと分かる。
ところで、正六角形は6個の正三角形に分割できるので、正三角形の個数は6+6=12個で、正方形の個数は6個である。
よって、x=12,y=6
(1)正三角形の面積をS,正方形の面積をS'と置くと、S=a×(√3a/2)×(1/2)=√3a²/4,S'=a²
∴正十二角形={√3a²/4}×12+6a²
=3√3a²+6a²=3(2+√3)a²
よって、答えは、3(2+√3)a²cm²

模範解答は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/8/22 07:54削除
問題
右の図のように、1辺の長さがacmの正十二角形がある。この正十二角形は1辺の長さがacmの正三角形x個と1辺の長さがacmの正方形y個に分割できる。このとき、次の問いに答えよ。
(1)この正十二角形の面積をaで表せ。
(2)xとyを求めよ。
(87 中央大付,改題)

模範解答
(1)右図のような底辺acm,頂角90°の二等辺三角形を12個集めたものが題意の正十二角形。
図のように(注:欄外に「頂角30°の二等辺三角形は、外心と各頂点を結んで、正三角形と2つの二等辺三角形に分割できる」とある。これは定石)図形を分割すると、この三角形の高さは、
AD+DE=a+(√3/2)a
(注:点Dは頂角が30°の二等辺三角形ABCの外心。)
求める面積=12×{(1/2)×a×(a+√3a/2)}=6a²+3√3a²(cm²)
(2)6a²+3√3a²=(√3/4)a²x+a²y
整理して、24+12√3=√3x+4y
ここで、x,yは整数だから、
x=12,y=6
「高校への数学 日日のハイレベル演習」より

(1)の別解1
模範解答の定石は有名だが、使っていいかどうかの境界線の定石を使おう(この参考書では使って良い)。
底辺acm,頂角90°の二等辺三角形を12個集めたものが題意の正十二角形なので、この1つを△ABCとしてAからBCに下ろした垂線の足をHとすると、△ABHは15°,75°,90°の直角三角形。
よって、その三辺比4:√6+√2:√6-√2を使うと、
AH:BH=√6+√2:√6-√2より、
AH:a/2=√6+√2:√6-√2
∴AH=(a/2)(√6+√2)/(√6-√2)
=a(√6+√2)²/8=(8+4√3)a/8
=(2+√3)a/2
∴△ABC={(2+√3)a/2}×a×(1/2)=(2+√3)a²/4
よって、求める面積はこの12倍で、
正十二角形=3(2+√3)a² cm²

(1)の別解2
頂角が30°の二等辺三角形2つをくっつけると60°,150°,75°,75°の凧型が出来る。この面積を求め6倍して求める。
凧型をOABC(頂角が60°の頂点をOとする)として、ABの延長上にCから垂線を下ろしその足をHとすると、∠CBH=180°-150°=30°より△CBHは1:2:√3の直角三角形。
∴CH=a/2,BH=√3a/2
∴AH=a+√3a/2
ここで、△ACHで三平方の定理を使うと、
AC²=(a/2)²+(a+√3a/2)²
=a²/4+a²+√3a²+3a²/4
=2a²+√3a²=(2+√3)a²
ところで、△OACは頂角が60°の二等辺三角形より正三角形。
∴OA=AC また、△OABは二等辺三角形よりOA=OB ∴OB=AC
よって、凧型OABC=OB×AC×(1/2)=AC²/2=(2+√3)a²/2
よって、求める面積はこの6倍で、
正十二角形=3(2+√3)a² cm²

もっと単純に1:2:√3の直角三角形で求めても良い。(2倍にしなくても求められるという事。)

おまけ:
返信
返信2

Copyright © 数学, All Rights Reserved.