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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/17 11:56 (No.1139668)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題13
Rを可換環とするとき、次の(1)と(2)は同値であることを示せ。ただし、RのRと異なる任意のイデアルIに対して、Iを含む極大イデアルは常に存在することは仮定する。
(1)Rの極大イデアルは唯1つである。
(2)Rの可逆元でない元の全体はイデアルである。
このような環を局所環という。

証明
(1)⇒(2):Rの唯1つの極大イデアルをMとし、a∈R-Mとする。
イデアルaRが、もしaR⊊Rとすると、ある極大イデアルに含まれる。ところが、極大イデアルは唯1つであるから、aR⊂Mである。これは、a∉Mに矛盾する。ゆえに、aR=Rでなければならない。すなわち、aはRの可逆元である(問2.4)。したがって、R-M⊂U(R)が示された。
また、aをRの可逆元とすると、a∉Mである。何故ならば、a∈Mとすると、定理2.2よりM=Rとなり、矛盾するからである。
したがって、U(R)⊂R-Mが示された。
以上より、R-M=U(R) ゆえに、R-U(R)=Mが成り立ち、R-U(R)はRのイデアルである。
(2)⇒(1):A=R-U(R)がRのイデアルであると仮定する。Rの任意のイデアルをI(≠R)とすれば、I⊂Aとなる。何故ならば、I⊄Aとすると、I∩U(R)≠φ すると、定理2.2よりI=Rとなり矛盾である。したがって、Rの真のイデアルはすべてAに含まれるので、AはRの唯1つの極大イデアルである。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

全体的に分かり易く解説して下さい。(特にここが難解という所がある訳ではないから。ただし、慣れない人は読むのに苦労しますね。私も。)

おまけ:
https://www.instagram.com/ugakimisato.mg/p/C50YpLGSxbb/?img_index=1

https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/33806/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/17 14:18削除
解説
>演習問題13
Rを可換環とするとき、次の(1)と(2)は同値であることを示せ。ただし、RのRと異なる任意のイデアルIに対して、Iを含む極大イデアルは常に存在することは仮定する。
(1)Rの極大イデアルは唯1つである。
(2)Rの可逆元でない元の全体はイデアルである。
このような環を局所環という。

問題の意味は、ある可換環Rの極大イデアルが1つしかない場合は、Rの可逆元でない元全体の集合はイデアルになり、またその逆も成り立つ事を証明せよという問題。
また、「ただし、RのRと異なる任意のイデアルIに対して、Iを含む極大イデアルは常に存在することは仮定する。」は、自明そうな事を但し書きしているだけである。
念のため、極大イデアルは1つとは限らないという事であり、極大イデアルは常に存在するという事である。因みに、これを保証するのが演習問題16である。

演習問題16
順序集合の空でない任意の全順序部分集合が上界をもつとき、この集合を帰納的順序集合という。これに対して、次の補題の成り立つことが知られている。
ツォルンの補題:空でない帰納的順序集合は極大元をもつ。
この補題を用いて、環Rの任意のイデアルI(≠R)に対して、Iを含む極大イデアルが常に存在することを証明せよ。

>証明
(1)⇒(2):Rの唯1つの極大イデアルをMとし、a∈R-Mとする。
イデアルaRが、もしaR⊊Rとすると、ある極大イデアルに含まれる。ところが、極大イデアルは唯1つであるから、aR⊂Mである。これは、a∉Mに矛盾する。ゆえに、aR=Rでなければならない。すなわち、aはRの可逆元である(問2.4)。したがって、R-M⊂U(R)が示された。

まず、Rの極大イデアルは唯1つ⇒Rの可逆元でない元の全体はイデアルである
を示す。
そこで、Rのイデアルを考えるためにaRを考える。念のため、aRがイデアルである事は定理2.4からである。

定理2.4
Aを可換環Rの部分集合とし、Aの元とRの元の積の有限個の和全体の集合をARで表す。すなわち、
AR={a1r1+・・・+anrn|n∈ℕ,ai∈A,ri∈R(1≦i≦n)}
このとき、ARはRのイデアルである。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

このn=1バージョンだからである。これは参考書p.169に書かれているので間違いない。単項イデアルという。
ところで、イデアルどうしの積は普通はイデアルになるとは限らないので上のARのような形で定義されている(定理2.5(3))が、上の場合は1項限定でもイデアルになるのは何故か。きっと単項イデアル環限定なら、イデアルどうしの積も1項限定に出来るのだろう。(記憶によると整数環ℤでは2項のイデアルを1項のイデアルに変形出来たと思った。読むのは3周目なのでどこにあるかは不明。探そうと思えば探せると思うが。)

話を元に戻して、Rの極大イデアル以外の元aを選び、イデアルaRを作ると、条件より極大イデアルが1つしかないので、aR⊂M(Mは極大イデアル)となる。
Rは環なので乗法単位元1を含むので、a・1∈aR⊂Mより、a∈M
ところで、aは極大イデアル以外の元を選んだので矛盾である。これを免れるのは、aR⊂Rとならない事である。つまり、aR=R(一見、極大イデアルが存在しないような気もするが、演習問題16でその存在が保証されているので問題ない。)
そこで、問2.4より、aはRの可逆元である。

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

よって、a∈R-M⇒a∈U(R)
∴R-M⊂U(R)
念のため、U(R)はRの可逆元全体の集合である。

>また、aをRの可逆元とすると、a∉Mである。何故ならば、a∈Mとすると、定理2.2よりM=Rとなり、矛盾するからである。
したがって、U(R)⊂R-Mが示された。
以上より、R-M=U(R) ゆえに、R-U(R)=Mが成り立ち、R-U(R)はRのイデアルである。

「aをRの可逆元とすると、a∉Mである」は、定理2.2を考えれば自明な事である。

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

この後半のイデアルMが可逆元aを含むからM=Rとなるからである。念のため、極大イデアルは=R(全体)の場合はない。
よって、a∉Mより、a∈R-M
よって、a∈U(R)⇒a∈R-M
∴U(R)⊂R-M
以上より、R-M=U(R) ゆえに、R-U(R)=Mが成り立ち、R-U(R)はRのイデアルである。(Mは極大イデアルでRのイデアルだから。)

>(2)⇒(1):A=R-U(R)がRのイデアルであると仮定する。Rの任意のイデアルをI(≠R)とすれば、I⊂Aとなる。何故ならば、I⊄Aとすると、I∩U(R)≠φ すると、定理2.2よりI=Rとなり矛盾である。したがって、Rの真のイデアルはすべてAに含まれるので、AはRの唯1つの極大イデアルである。

Rの可逆元でない元の全体がイデアル⇒Rの極大イデアルは唯1つである
を示す。
A=R-U(R)がRのイデアルであると仮定する。ここで、Rの任意のイデアルをI(≠R)とし、I⊄Aとすると、I∩U(R)≠φ(R-U(R)に入っていないという事でU(R)と接触を持つという事だから。)
よって、イデアルIが可逆元を持つという事になり、定理2.2よりI=RとなりI(≠R)の定義に矛盾する。よって、I⊂Aである。
よって、Rの全ての真のイデアルはAに含まれるので、AはRの唯1つの極大イデアルである。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/16 11:55 (No.1138931)削除
次の文章を軽く解説して下さい。

問題 5-12c
5次対称群S5の正規部分群はS5,A5,{e}しかないことを示せ。

解答
恒等入れ換えでない入れ換えσを含む正規部分群Nを考える。もしσ∈A5ならば、問題 5-11よりN⊃A5である。(S5:A5)=2だから、N=S5,A5である。
次にσ∉A5とする(つまりσは偶数個の互換の積に表せないとする)。σ(a)=b(a≠b)をみたすa,bをとる。いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。
σ'σ∈NはA5に入り(A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず、A5に入らないものどうしの積はA5に入るから)、σ'σ(a)=c≠aだからσ'σ≠eである。よってNはA5を含む。σはA5に入らないので、このNはS5である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 5-11
A5の正規部分群は自明なもの({e}とA5)しかないことを示せ。

◎ 定義(対称群,交代群)
1,・・・,nの入れ換えのなす群をn次対称群といい、Snと表す。ちょうど2個だけ交換する入れ換えを偶数個合成した入れ換えのなす集合は、Snの部分群である。この部分群をn次交代群といい、Anと表す。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>もしσ∈A5ならば、問題 5-11よりN⊃A5である。

>(S5:A5)=2だから、N=S5,A5である。

>σ'σ∈NはA5に入り(A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず、A5に入らないものどうしの積はA5に入るから)、

>いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換をσに施したものをσ'と表す。
σ'σ∈NはA5に入り、σ'σ(a)=c≠aだからσ'σ≠eである。

全体的に解説した後に、σ'σ∈Nを厳密に解説して下さい。

>よってNはA5を含む。σはA5に入らないので、このNはS5である。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/16 14:04削除
解説
>もしσ∈A5ならば、問題 5-11よりN⊃A5である。

A5は◎ 定義(対称群,交代群)より、5個の数字を偶数回入れ換える変換を元とした集合(群になる)である。

◎ 定義(対称群,交代群)
1,・・・,nの入れ換えのなす群をn次対称群といい、Snと表す。ちょうど2個だけ交換する入れ換えを偶数個合成した入れ換えのなす集合は、Snの部分群である。この部分群をn次交代群といい、Anと表す。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

よって、σは偶置換(偶数回置換をする)の元であるから、それを含む正規部分群NはA5を含むという事だろう。しかし、問題 5-11とどう関係しているのだろう。

問題 5-11
A5の正規部分群は自明なもの({e}とA5)しかないことを示せ。

これはA5の正規部分群でS5の正規部分群という事ではない。A5がS5の正規部分群である事は次の項である。

>(S5:A5)=2だから、N=S5,A5である。

◎ 定義(対称群,交代群)より、A5はS5の部分群である。よって、A5でS5を類別すると、
S5=A5∪σA5(σ∈S5)(偶置換と奇置換の2つだから。A5∩σA5=φ)
∴(S5:A5)=2 よって、群S5の部分群A5の指数が2より、問題 5-2aにより、A5は正規部分群である。

問題5-2a
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

また、S5は自明な正規部分群であるので、
N=S5,A5である。

定義5.1(正規部分群)
群Gの部分群Nが次の条件をみたすとき、NをGの正規部分群という:
「Gの各元gに対して、Ng=gNをみたす。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

このNをGにすれば、g∈Gより、Gg=gGが成り立つ事は、定理4.1の系より自明。
よって、S5は自明な正規部分群である。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>σ'σ∈NはA5に入り(A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず、A5に入らないものどうしの積はA5に入るから)、

まず、「A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず」とは、A5は偶置換の集合でこの「読み替え」は、「いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換」から2回の変換である。
つまり、偶置換に2回加えても偶置換なので、A5の元にこの「読み替え」をするとA5に入り、奇置換に2回加えても奇置換なので、「A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず」という事である。
次に、「A5に入らないものどうしの積はA5に入る」とは、奇置換に奇置換を施せば偶置換になるという事である。

>いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換をσに施したものをσ'と表す。
σ'σ∈NはA5に入り、σ'σ(a)=c≠aだからσ'σ≠eである。

上より、「σ(a)=b(a≠b)をみたすa,bをとる。いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。」とあるので、
σ'σ(a)=σ'(σ(a))=σ'(b)=c≠a
よって、σ'σ(a)≠aより、σ'σは恒等置換ではない。∴σ'σ≠e

>よってNはA5を含む。σはA5に入らないので、このNはS5である。

上より「σ'σ∈NはA5に入」るので、(σを含む)正規部分群NはA5を含む。(Nが偶置換の元を持つから。)また、上より「次にσ∉A5と」しているので、奇置換も含む群である。
よって、「このNはS5である」。(A5とS5の間に部分群がない事は暗黙の了解なのだろう。偶置換と奇置換だから自明か。)
うっかりしたが、σ'σ≠eを示したのは、N={e}の可能性がない事を示した訳である。

>全体的に解説した後に、σ'σ∈Nを厳密に解説して下さい。

これと「いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。」の補足解説は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/16 16:43削除
解説の続き

問題 5-12c
5次対称群S5の正規部分群はS5,A5,{e}しかないことを示せ。

解答
恒等入れ換えでない入れ換えσを含む正規部分群Nを考える。もしσ∈A5ならば、問題 5-11よりN⊃A5である。(S5:A5)=2だから、N=S5,A5である。
次にσ∉A5とする(つまりσは偶数個の互換の積に表せないとする)。σ(a)=b(a≠b)をみたすa,bをとる。いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。
σ'σ∈NはA5に入り(A5に入らないものを読み替えてもA5に入らず、A5に入らないものどうしの積はA5に入るから)、σ'σ(a)=c≠aだからσ'σ≠eである。よってNはA5を含む。σはA5に入らないので、このNはS5である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>全体的に解説した後に、σ'σ∈Nを厳密に解説して下さい。

「入れ換えσを含む正規部分群Nを考える」より、σ∈N
また、Nは正規部分群より、∀τ∈S5に対して、
τστ^-1∈Nである。
∵Nが正規部分群より、Nτ=τN
∴τNτ^-1=N
左辺のNの元σに対して右辺のNにある元σ''が存在して、σ''=τστ^-1と表され、σ''∈Nだからである。∴τστ^-1∈N

定義5.1(正規部分群)
群Gの部分群Nが次の条件をみたすとき、NをGの正規部分群という:
「Gの各元gに対して、Ng=gNをみたす。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

また、上より「いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。」なので、
σ'=τστ^-1である。∴σ'∈N
よって、σ,σ'∈NでNは群より演算について閉じているので、σσ'∈Nという事。

>うっかりしたが、σ'σ≠eを示したのは、N={e}の可能性がない事を示した訳である。

σ'σ≠eとσσ'∈Nより、Nは単位元e以外の元を含むから。(「恒等入れ換えでない入れ換えσを含む正規部分群Nを考える」より、N≠φは自明。しかし、この条件があるなら、わざわざσ'σ≠eを示す必要はないのではないだろうか。)

>いまaをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換(τστ^-1に変える)をσに施したものをσ'と表す。

例えば、
σ=(abcde)→(baced)
τ=(abcde)→(bcade)
という変換とすると、
τ^-1=(bcade)→(abcde)
∴σ'=τστ^-1
={(abcde)→(bcade)}
・{(abcde)→(baced)}
・{(bcade)→(abcde)}
={(abcde)→(bcade)}
・{(bcade)→(baced)}
=(bcade)→(cbaed)
=(abcde)→(acbed)
∴σ'=(abcde)→(acbed)

一応、「aをbに、bをc(c≠a)に読み替える変換」とはτの事である。ただし、σは2回変換したものを選んだので、上の「σ∉A5」とは関係ない。

σ'σ={(abcde)→(acbed)}
・(abcde)→(baced)
=(abcde)→(cabde)

ただし、上の「σ'σ(a)=c」は確認出来る。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/14 17:08 (No.1137405)削除
問題
AC>ABである△ABCにおいて、AからBCに垂線ADを引く。BCの中点をE,ABの中点をFとするとき、∠EFD=∠B-∠Cとなることを証明せよ。
(89 関西学院)

これだけじゃ面白くないので、BからACに垂線BGを引くと、∠EGDも∠B-∠Cとなる事も証明して下さい。因みに、ACの中点をHとして、∠EHDも∠B-∠Cとなりますが、これは∠EFDと同じで示せるのでいいです。ただし、図はAC>ABの鋭角三角形とします。(図がそうなっている。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/15 07:58削除
問題
AC>ABである△ABCにおいて、AからBCに垂線ADを引く。BCの中点をE,ABの中点をFとするとき、∠EFD=∠B-∠Cとなることを証明せよ。
(89 関西学院)

改題
AC>ABである鋭角三角形ABCにおいて、AからBCに垂線AD,BからACに垂線BGを引く。BCの中点をE,ABの中点をFとするとき、次の事を証明して下さい。
(1)∠EFD=∠B-∠C
(2)∠EGD=∠B-∠C

解答
(1)△BACでの中点連結定理により、
EF∥CA よって、同位角より、
∠DEF=∠C———①
また、△DABは直角三角形で点Fは斜辺の中点より定石の形により、FB=FD=FA(△DABの外接円を考えれば自明。)
よって、△FBDは二等辺三角形である。
∴∠FDB=∠B———②
ここで、△DEFの内対角の和より、
∠EFD=∠FDB-∠DEF———③
①,②を③に代入すると、
∴∠EFD=∠B-∠C
よって、示された。
(2)△GBCは直角三角形で点Eは斜辺の中点より定石の形により、EC=EG=EB
よって、△ECGは二等辺三角形である。
∴∠EGC=∠C———①
また、∠AGB=∠ADB=90°より、円周角の定理の逆により4点A,B,D,Gは同一円周上にある。
よって、四角形ABDGは円に内接する四角形より、∠DGC=∠B———②
ところで、∠EGD=∠DGC-∠EGC———③
①,②を③に代入すると、
∠EGD=∠B-∠C
よって、示された。

因みに、今回は中学生用に鋭角三角形にしたが、(2)は直角三角形や鈍角三角形でも成り立つ。念のため、(2)はそんな条件は関係ない事は自明。次回は、鈍角三角形と直角三角形の場合で証明して下さい。また、(2)の別解も紹介しますね。

おまけ:
https://www.uta-net.com/song/2923/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/16 07:53削除
改題
AC>ABである△ABCにおいて、AからBCに垂線AD,BからACに垂線BGを引く。BCの中点をE,ABの中点をFとするとき、次の事を証明して下さい。
(1)∠EFD=∠B-∠C
(2)∠EGD=∠B-∠C

解答
(1)は前回と同じなので省略。
(2)(ⅰ)∠Aが鈍角の場合、△GBCが直角三角形で点EはBCの中点より定石の形で、EC=EG=EB
よって、△EGCは二等辺三角形より、
∠EGC=∠C———①
また、∠BGA=∠ADB=90°より四角形GBDAは円に内接する四角形。
よって、円周角より、∠DGA=∠DBA ∴∠DGC=∠B———②
②-①より、
∠EGD=∠DGC-∠EGC=∠B-∠C
∴∠EGD=∠B-∠C
(ⅱ)∠Aが直角の場合、点Aと点Gが重なる。よって、∠EAD=∠B-∠Cを示す。
ここで、△ABCと△ADCにおいて、∠Cを共有していて∠BAC=∠ADC=90°より2角が等しいので、残りの1角も等しい。
∴∠DAC=∠B———①
また、△ABCは直角三角形で点Eは斜辺の中点より定石の形により、EC=EA=EB
よって、△EACはの等辺三角形より、
∠EAC=∠C———②
①-②より、
∠EAD=∠DAC-∠EAC=∠B-∠C
∴∠EAD=∠B-∠C
ところで、点Aを点Gに変えると、
∠EGD=∠B-∠C
(ⅲ)∠Aが鋭角の場合、前回にやったので省略で、∠EGD=∠B-∠C
(ⅰ)~(ⅲ)より、AC>ABである△ABCにおいて、(2)が示された。

(2)の別解
(1)より、∠EFD=∠B-∠C
ところで、九点円の定理https://manabitimes.jp/math/690より、4点D,F,G,Dは同一円周上にある。
よって、円周角より、
∠EGD=∠EFD=∠B-∠C
よって、示された。

別解というより種明かしですね。よく天才だと思われたい人は知っているだけの事を隠しますが、全然面白くないですね。興味がある人はさらに深堀りして下さい。

念のため、解法は全て自分で考えました。

おまけ:
https://one-piece.com/character/robin/index.html
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/15 12:04 (No.1138083)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題12
可換環RのイデアルをI,Jとする。I+J=Rのとき、IとJは互いに素であるという。このとき、次のことを証明せよ。
(1)Ji(i=1,2)をIと互いに素なイデアルとすると、J1J2もIと互いに素である。
(2)IとJが互いに素ならば、I∩J=IJが成り立つ。

証明
(1)「J1+I=R,J2+I=R⇒J1J2+I=R」を示す。仮定より、
∃a1∈J1,∃b1∈I,a1+b1=1,
∃a2∈J2,∃b2∈I,a2+b2=1
このとき、(a1+b1)(a2+b2)=1 
ここで、a1a2∈J1J2,a1b2+a2b1+b1b2∈Iであるから、
1=a1a2+a1b2+a2b1+b1b2∈J1J2+I
したがって、1∈J1J2+Iであるから、定理2.2よりJ1J2+I=Rを得る。
(2)「I+J=R⇒I∩J=IJ」を示す。
(ⅰ)IとJはRのイデアルだから、IJ⊂IR=I,IJ⊂RJ=J ゆえに、IJ⊂I∩J
(ⅱ)I∩J⊂IJを示す。仮定より、∃a∈I,∃b∈J,a+b=1なる関係がある。
∀x∈I∩Jに対して、x∈J,a∈I⇒xa∈IJ,x∈I,b∈J⇒xb∈IJ ゆえに、
x=x・1=x(a+b)=xa+xb∈IJ
したがって、(ⅰ)と(ⅱ)よりI∩J=IJを得る。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

定理2.2
可換環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>(1)Ji(i=1,2)をIと互いに素なイデアルとすると、J1J2もIと互いに素である。

そもそも、J1J2={jk|j∈J1,k∈J2}か、
J1J2={j1k1+・・・+jnkn|n∈ℕ,j1,・・・,jn∈J1,k1,・・・,kn∈J2}か答えて下さい。

>「J1+I=R,J2+I=R⇒J1J2+I=R」を示す。

J1=J2とは限らない理由を述べて下さい。

>定理2.2よりJ1J2+I=Rを得る。

厳密に解説して下さい。

>x(a+b)=xa+xb∈IJ

ここも厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/15 13:46削除
解説
>(1)Ji(i=1,2)をIと互いに素なイデアルとすると、J1J2もIと互いに素である。

これは、こっちである。
J1J2={j1k1+・・・+jnkn|n∈ℕ,j1,・・・,jn∈J1,k1,・・・,kn∈J2}
その理由は、J1,J2がイデアルだからである。普通の集合の場合は、
J1J2={jk|j∈J1,k∈J2}である。
教科書に具体的に書かれていないので、苦労したが、イデアルどうしの積J1J2={jk|j∈J1,k∈J2}はイデアルになるとは限らないので、イデアルの積はJ1J2={j1k1+・・・+jnkn|n∈ℕ,j1,・・・,jn∈J1,k1,・・・,kn∈J2}と定義する訳である。(一応、自分でも裏を取って下さい。)
ここは助言が欲しい所である。(教科書に)

>「J1+I=R,J2+I=R⇒J1J2+I=R」を示す。

J1∩I=φかつJ2∩I=φならばJ1=J2だが、それ以外ではJ1=J2ではないだろう。

>定理2.2よりJ1J2+I=Rを得る。

定理2.2
可換環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

つまり、J1J2+Iがイデアルである必要がある。そこで、定理2.5より、

定理2.5
I1,I2を可換環Rのイデアルとすると、次の(1),(2),(3)それぞれにおける集合もRのイデアルである。
(1)I1+I2={x|x=a1+a2,a1∈I1,a2∈I2}
(2)I1∩I2
(3)I1I2={a1b1+・・・+anbn|n∈ℕ,a1,・・・,an∈I1,b1,・・・,bn∈I2}
すなわち、I1I2はI1の元aiとI2の元biの積aibiの有限個の和の全体の集合である。

(3)よりJ1J2がイデアルで、またⅠもイデアルより、(1)よりJ1J2+Iはイデアルである。

>x(a+b)=xa+xb∈IJ

x,a,bは環Rの元より分配法則が成り立つので、x(a+b)=xa+xb
また、上より、

「∀x∈I∩Jに対して、x∈J,a∈I⇒xa∈IJ,x∈I,b∈J⇒xb∈IJ ゆえに、
x=x・1=x(a+b)=xa+xb∈IJ」

x,a∈I,x,b∈Jから定理2.5(3)により、
xa+xb∈IJという事である。
xa∈IJ,xb∈IJを言う必要はないと思う。こういう所がJ1J2={jk|j∈J1,k∈J2}なのかという誤解を生むかもしれない。(念のため、初心者向けの話。)

うっかり忘れたが、

>(ⅰ)IとJはRのイデアルだから、IJ⊂IR=I,IJ⊂RJ=J ゆえに、IJ⊂I∩J

IR=Iは、問2.10から。

問2.10
IをRのイデアルとするとき、IR=Iであることを示せ。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/sports/other/%E6%B0%B4%E5%8E%9F%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85%E3%81%AE-%E5%8F%A3%E8%A3%8F%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E4%BE%9D%E9%A0%BC-%E3%82%92%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E7%BF%94%E5%B9%B3-%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A8%80%E3%81%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E5%86%8D%E6%B3%A8%E7%9B%AE-%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%80%A7%E3%81%8C%E5%87%84%E3%81%84-%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%A7%E6%A5%B5%E6%82%AA%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%AA/ar-BB1lCAiX?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=ee2c8225b7bd470b8934d5d77ced627c&ei=22
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/12 16:37 (No.1135311)削除
問題
右の図において、K,L,M,Nはそれぞれ辺AB,BC,CD,DAの中点とする。
(1)線分KM,NLの交点をOとすると、LO=NOであることを証明せよ。
(2)線分AC,BDの中点をそれぞれS,Tとすると、線分KM,NL,STは1点で交わることを証明せよ。
(90 洛星)

右の図とは、任意の凸型四角形ABCDです。ヒントは(1)は四角形KLMNが平行四辺形になる事を証明して下さい。(2)は(1)が出来れば同じようなものです。
因みに、それが終わったら私の改題を出しますね。連続していれば解けると思います。いきなりは難しいと思いますが。(難問かもしれません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/13 08:00削除
問題
右の図において、K,L,M,Nはそれぞれ辺AB,BC,CD,DAの中点とする。
(1)線分KM,NLの交点をOとすると、LO=NOであることを証明せよ。
(2)線分AC,BDの中点をそれぞれS,Tとすると、線分KM,NL,STは1点で交わることを証明せよ。
(90 洛星)

解答
(1)BDを結ぶと、△ABDでの中点連結定理により、
KN∥BD,KN=(1/2)BD———①
また、△CBDでの中点連結定理により、
LM∥BD,LM=(1/2)BD———②
①,②より、
KN∥LM,KN=LM
よって、四角形KLMNは平行四辺形である。(長さは使わず、ACを結んで△DAC,△BACでの中点連結定理よりKL∥NMと上のKN∥LMで平行四辺形を言っても良い。)
ところで、平行四辺形の対角線は互いの中点で交わっているので、点OはNLの中点である。
∴LO=NO

(2)点NはADの中点で点SはACの中点より、△ACDでの中点連結定理により、
SN∥CD,SN=(1/2)CD———①
また、点LはBCの中点で点TはBDの中点より、△BDCでの中点連結定理により、
LT∥CD,LT=(1/2)CD———②
①,②より、
SN∥LT,SN=LT
よって、四角形TLSNは平行四辺形である。(これも(上と同じように)2組の対辺がそれぞれ平行である事から言っても良い。)
よって、対角線が互いの中点で交わっているので、STの中点とNLの中点は一致している。
また、(1)より四角形KLMNも平行四辺形で、KMとNLの中点は一致している。
つまり、KMとNLとSTのそれぞれの中点は一致している。
よって、KM,NL,STはそれぞれの中点で1点で交わる。
よって、示された。

そこで、私の作った問題。

問題
任意の凸型四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの中点をそれぞれK,L,M,Nとし、KMとNLの交点をOとする時、四角形NOMDと四角形KBLOの面積の和は、四角形NBLDの面積と等しい事を証明して下さい。

流れがあっても結構難しいと思います。いきなりではまずマニアしか解けないでしょう。(マニアと言っても算数マニアと初等幾何マニアではちょっと違いますが。)

おまけ:
普通、「ランデヴ」と言うと普通フランス語だが、英語にもフランス語由来であるし、シャンディが英語みたいだから全体的に英語なのかな。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/14 07:48削除
問題
任意の凸型四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの中点をそれぞれK,L,M,Nとし、KMとNLの交点をOとする時、四角形NOMDと四角形KBLOの面積の和は、四角形NBLDの面積と等しい事を証明して下さい。

解答
BDを結ぶと、△ABDでの中点連結定理により、
KN∥BD,KN=(1/2)BD———①
また、△CBDでの中点連結定理により、
LM∥BD,LM=(1/2)BD———②
①,②より、
KN∥LM,KN=LM
よって、四角形KLMNは平行四辺形である。
また、△AKN∽△ABDで相似比1:2より面積比1:4である。
∴△AKN=(1/4)△ABD———③
また、△CLM∽△CBDで相似比1:2より面積比1:4である。
∴△CLM=(1/4)△CBD———④
③+④より、
△AKN+△CLM=(1/4)△ABD+(1/4)△CBD=(1/4)(△ABD+△CBD)
=(1/4)四角形ABCD
∴△AKN+△CLM=(1/4)四角形ABCD———ア
ACを結んで同様の事をすると、
△DNM+△BKL=(1/4)四角形ABCD———イ
ア+イより、
△AKN+△CLM+△DNM+△BKL
=(1/2)四角形ABCD
よって、四角形KLMN=四角形ABCD-(△AKN+△CLM+△DNM+△BKL)
=四角形ABCD-(1/2)四角形ABCD
=(1/2)四角形ABCD
∴四角形KLMN=(1/2)四角形ABCD
ところで、四角形KLMNは平行四辺形より、
△OKL=△OLM=△OMN=△ONK=(1/4)四角形KLMN=(1/4)・(1/2)四角形ABCD=(1/8)四角形ABCD
∴△OMN+△OKL=(1/4)四角形ABCD———ウ
イ+ウより、
△DNM+△BKL+△OMN+△OKL
=(1/4)四角形ABCD+(1/4)四角形ABCD
∴四角形NOMD+四角形KBLO=(1/2)四角形ABCD———☆
また、NB,DL,NLを結ぶと、
△BAN=△BND=○と置き、
△DBL=△DLC=×と置くと、
○+○+×+×=四角形ABCDで、
四角形NBLD=○+×=(1/2)四角形ABCD
∴四角形NBLD=(1/2)四角形ABCD———☆☆
☆,☆☆より、
四角形NOMD+四角形KBLO=四角形NBLD
よって、四角形NOMDと四角形KBLOの面積の和は、四角形NBLDの面積と等しい。
よって、示された。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/11 16:36 (No.1134147)削除
問題
3つの自然数30,a,bにおいて、30とa,aとb,bと30の最大公約数はそれぞれ6,9,15で、aとbの最小公倍数は630である。aを求めよ。(89 早稲田実業)

今回から「高校への数学 日日のハイレベル演習」臨時増刊2003-5から出そうと思います。
ただし、図形は描けないのでどうしようか思案中。それにただ問題を出しても面白くないし。
とりあえず、この問題は2通りの解答があり、分かり易く解く事と自分のオリジナル解法があれば紹介していきますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/12 07:56削除
問題
3つの自然数30,a,bにおいて、30とa,aとb,bと30の最大公約数はそれぞれ6,9,15で、aとbの最小公倍数は630である。aを求めよ。(89 早稲田実業)

解法1
aとbの最大公約数が9より、
a=9a',b=9b'(a'とb'は互いに素)と置ける。(これは定石。)
また、aとbの最小公倍数が630より、
9a'b'=630が成り立つ。(これは最小公倍数の性質。)
∴a'b'=70=2・5・7
ところで、30とaの最大公約数が6より、
30と9a'の最大公約数が6という事でa'は因数に2を含む。
また、bと30の最大公約数が15より、
9b'と30の最大公約数が15という事でb'は因数に5を含む。
これらとa'b'=2・5・7より、
(a',b')=(2・7,5),(2,5・7)
=(14,5),(2,35)
よって、a=9a'にa'=14,2を代入すると、a=126,18
よって、答えは、18,126

解法2
30とaの最大公約数が6より、a=6x
bと30の最大公約数が15より、b=15y
と置ける。
また、aとbの最大公約数が9より、上の式と合わせて考えると、
x=3x',y=3y'と置ける。
∴a=6・3x'=2・3^2・x',
b=15・3y'=3^2・5・y'
また、aとbの最小公倍数が630より、
2・3^2・5x'y'=630が成り立つ。
∴x'y'=7
∴(x',y')=(1,7),(7,1)
∴a=18x'=18,126
よって、答えは、18,126

私が解答を見る前に解いた解法は次回。ただし、どちらかの系統(似たようなもの)です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/12 09:39削除
問題
3つの自然数30,a,bにおいて、30とa,aとb,bと30の最大公約数はそれぞれ6,9,15で、aとbの最小公倍数は630である。aを求めよ。(89 早稲田実業)

解法3(解法2の系)
30とaの最大公約数6———①
aとbの最大公約数9———②
bと30の最大公約数15———③
aとbの最小公倍数630———④
①より、a=6a',③より、b=15b'
と置ける。
ところで、aとbの最大公約数をg,最小公倍数をlと置くと、公式よりab=glが成り立つ。
よって、6a'・15b'=9・630が成り立つ。
∴a'b'=63=3^2・7
また、②とa=6a',b=15b'より、a'とb'は共に因数3を含む。
これとa'b'=3^2・7より、
(a',b')=(3・7,3),(3,3・7)
=(21,3),(3,21)
よって、a'=3,21をa=6a'に代入すると、
a=18,126

補足
○ 2数 A , B の最大公約数を G 最小公倍数を L とおくと,
AB=GL
が成り立つ.
引用元:https://www.geisya.or.jp/~mwm48961/math/m3gcm1.htm

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/11 12:03 (No.1133993)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題11
可換環RのイデアルをI,I1,・・・,Imとし、P,P1,・・・,Pnを素イデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)は前回済み。
(2)I⊂⋃(i=1~n)Pi
  ⇒∃i(1≦i≦n),I⊂Pi
証明
(2)nについての帰納法によって証明する。n>2とし、n-1まで正しいと仮定して、nのときに示せば十分である。I⊄P1,・・・,I⊄Pnと仮定する。各iについて、I⊄P1,・・・,I⊄Pi-1,I⊄Pi+1,・・・,I⊄Pnに対して、帰納法の仮定を適用すれば、
I⊄P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
∴∃ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
このとき、ai∉Pj(j≠ⅰ)である。
ここで、I⊂P1∪・・・∪Pnと仮定すると、
ai∈Pi(i=1,・・・,n)でなければならない。そこで、
bi=a1・・・ai-1ai+1・・・an∈I
なる元を考えると、
bi∈Pj(i≠j),bi∉Pi
である。
b=b1+・・・+bn∈I
とおけば、b∉Pi(1≦i≦n)である。何故ならば、b∈Piとすると、b1+・・・+bi-1∈Pi,
bi+1+・・・+bn∈Piであるから、
b1+・・・+bi-1+bi+bi+1+・・・+bn=b∈Pi
ゆえに、bi∈Pi これは矛盾である。
したがって、b∈I-(P1∪・・・∪Pn)なる元の存在が示された。すなわち、I⊄P1∪・・・∪Pn これは矛盾である。
以上よりI⊄P1∪・・・∪Pnであることが示された。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>I⊄P1,・・・,I⊄Pnと仮定する。

>各iについて、I⊄P1,・・・,I⊄Pi-1,I⊄Pi+1,・・・,I⊄Pnに対して、帰納法の仮定を適用すれば、

>I⊄P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
∴∃ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
このとき、ai∉Pj(j≠ⅰ)である。

>ここで、I⊂P1∪・・・∪Pnと仮定すると、
ai∈Pi(i=1,・・・,n)でなければならない。

>bi=a1・・・ai-1ai+1・・・an∈I
なる元を考えると、
bi∈Pj(i≠j),bi∉Pi
である。

>b=b1+・・・+bn∈I

>何故ならば、b∈Piとすると、b1+・・・+bi-1∈Pi,
bi+1+・・・+bn∈Piであるから、
b1+・・・+bi-1+bi+bi+1+・・・+bn=b∈Pi
ゆえに、bi∈Pi これは矛盾である。

ここは厳密に解説して下さい。つまり、bi∈Piである理由。

>したがって、b∈I-(P1∪・・・∪Pn)なる元の存在が示された。すなわち、I⊄P1∪・・・∪Pn これは矛盾である。
以上よりI⊄P1∪・・・∪Pnであることが示された。

おまけ:
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3K
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/11 14:08削除
解説
>I⊄P1,・・・,I⊄Pnと仮定する。

対偶を取って証明するためである。

>各iについて、I⊄P1,・・・,I⊄Pi-1,I⊄Pi+1,・・・,I⊄Pnに対して、帰納法の仮定を適用すれば、

数学的の方の仮定は、n-1まで正しいと仮定するので、素イデアルP1~Pnのうちのn-1個で成り立つと仮定して、Piを除くという訳である。

>I⊄P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
∴∃ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn(i=1,・・・,n)
このとき、ai∉Pj(j≠ⅰ)である。

1段目より、IはP1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pnの部分集合でないので、
I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pnは空集合ではないからある元が存在し、それをaiとするという事。
また、ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pnより、ai∉P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn
よって、ai∉Pj(j≠ⅰ)である。

>ここで、I⊂P1∪・・・∪Pnと仮定すると、
ai∈Pi(i=1,・・・,n)でなければならない。

ここから、数学的帰納法のnの場合である。
また、この仮定は背理法のための仮定である。対偶の結果の否定なので、二重否定で肯定の形になっているという事。
また、上の、
I⊄P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn
とこの仮定I⊂P1∪・・・∪Pn
より、I⊂Piで、
また、上より、
ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn
なので、ai∈Iだから、
ai∈Piという事。

>bi=a1・・・ai-1ai+1・・・an∈I
なる元を考えると、
bi∈Pj(i≠j),bi∉Pi
である。

ak(1≦k≦n)は、
ai∈I-P1∪・・・∪Pi-1∪Pi+1∪・・・∪Pn
よりIの元で、Iはイデアルだから、
bi=a1・・・ai-1ai+1・・・an∈I
また、biの因子にaiがなく、上よりai∈Piなので、a1・・・ai-1ai+1・・・an∈Pj(i≠j)
∴bi∈Pj(i≠j),bi∉Pi

>b=b1+・・・+bn∈I

上のbi=a1・・・ai-1ai+1・・・an∈Iより、
biはIの元でIはイデアルで加法群だから。

>何故ならば、b∈Piとすると、b1+・・・+bi-1∈Pi,
bi+1+・・・+bn∈Piであるから、
b1+・・・+bi-1+bi+bi+1+・・・+bn=b∈Pi
ゆえに、bi∈Pi これは矛盾である。

b1+・・・+bi-1=bsと置くと、bs∈Pi
bi+1+・・・+bn=btと置くと、bt∈Pi
bs+bt=buと置くと、Piはイデアルで加法群だから、bu∈Pi
よって、b1+・・・+bi-1+bi+bi+1+・・・+bn=b∈Piは、bu+bi=b∈Piと置け、bu∈Piである。ここで、逆演算可能性の定理より、

定理1.2(逆演算可能性)
Gが群であるとする。このとき、Gに属する任意の2つの元a,bに対して、
a◦x=b
y◦a=b
を満足するGの元xおよびyが存在し、しかも、唯一通りに定まる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

この◦を加法にして考えると、
bu+bi=b∈Pi,bu∈Pi
より、bi∈Piである。

因みに、自分で考えた方法(上のも自分で考えましたが)も紹介しますと、

bu+bi=b∈Piと置け、bu∈Piである。

ここまでは同じ。ここで、定理4.1の系より、

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

この演算を加法に変え、HをGにすると、
a∈G⇔a+G=G
⇔∀g,∃g'∈G,a+g=g'
つまり、a∈G⇔∀g,∃g'∈G,a+g=g'
なので、aとg'が群Gの元ならばaも群Gの元であるという事である。
よって、「bu+bi=b∈Piと置け、bu∈Piである」ならば、bi∈Pi(念のため、Piはイデアルで加法群。)

>したがって、b∈I-(P1∪・・・∪Pn)なる元の存在が示された。すなわち、I⊄P1∪・・・∪Pn これは矛盾である。
以上よりI⊄P1∪・・・∪Pnであることが示された。

上より、b∉Pi(1≦i≦n)でb∈Iだから、
b∈I-(P1∪・・・∪Pn)
よって、この左辺が空集合でないので、IはP1∪・・・∪Pnの部分集合でないので、
I⊄P1∪・・・∪Pn

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/10 17:10 (No.1133334)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008130000/

あまり意味はありませんが、△DEFを直接求めて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008120000/

一応、何でもありで分かり易い解答を作って下さい。因みに、暗算で解きました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/11 07:58削除
問題の解答
AB=7+8=15cm
BC=6+3=9cm
CA=4+8=12cm
より、△ABCは3:4:5の直角三角形。
ここで、DからBC,ACに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、△DBHと△ADIも相似で3:4:5の直角三角形になる。
よって、DH=(4/5)×8=32/5cm,BH=(3/5)×8=24/5cm
∴HE=6-24/5=6/5cm
また、DI=(3/5)×7=21/5cm,AI=(4/5)×7=28/5cm
∴FI=8-28/5=12/5cm
よって、△DHEで三平方の定理を使うと、
DE=√{(32/5)^2+(6/5)^2}
=(2/5)√(16^2+3^2)
=(2/5)√265
=2√265/5cm———①
DF=√{(21/5)^2+(12/5)^2}
=(3/5)√(7^2+4^2)
=(3/5)√65
=3√65/5cm———②
また、EF=5cm———③
ここで、FからDEに垂線を下ろしその足をJとし、FJ=x,EJ=yと置くと、
x^2+y^2=25———ア
x^2+(2√265/5-y)^2
=(3√65/5)^2———イ
が成り立つ。
ア-イより、
(4√265/5)y-1060/25
=25-585/25
∴(4√265/5)y
=1060/25+25-585/25
∴(4√265/5)y=475/25+25
=19+25=44
∴y=55/√265cm
これをアに代入すると、
x^2=25-55^2/265
=3600/265(計算省略)
∴x=60/√265cm
∴FJ=60/√265cm
∴△FDE=
(2√265/5)×(60/√265)×(1/2)
=12cm^2
よって、答えは、12cm^2

問題2
A,B,C,Dを小さい順に並べてください。
A+B<C+D
2×A=B+D
2×B=C+D

何でもありの解答
A+B<C+D———①
2×A=B+D———②
2×B=C+D———③
③を①に代入すると、
A+B<2×B=B+B
よって、Bを移項すると、A<B———☆
また、(②+③)÷2より、
A+B=(B+C)/2+D
これを①に代入すると、
(B+C)/2+D<C+D
よって、(B+C)/2<C
よって、B+C<2C=C+C
よって、B<C———☆☆
☆,☆☆より、A<B<C
ここで②より、A+A=B+D
よって、B-A=A-Dと移項すると、
左辺はA<Bより正である。よって、右辺も正なので、A-D>0 ∴A>D
よって、答えは、D<A<B<C

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/10 11:47 (No.1133122)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題11
可換環RのイデアルをI,I1,・・・,Imとし、P,P1,・・・,Pnを素イデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)I1I2・・・Im⊂P
  ⇒∃i(1≦i≦m),Ii⊂P
(2)は省略。

証明
(1)∀i(1≦i≦m),Ii⊄Pと仮定する。このとき、各iについて、ai∈Ii-Pなるaiが存在する。ゆえに、a=a1・・・am∈I1・・・Im⊂Pよりa∈Pである。ところが、ai∉P(i=1,・・・,m)で、Pは素イデアルであるからa=a1・・・am∉P これは矛盾である。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>∀i(1≦i≦m),Ii⊄Pと仮定する。

>このとき、各iについて、ai∈Ii-Pなるaiが存在する。

>ゆえに、a=a1・・・am∈I1・・・Im⊂Pよりa∈Pである。

>ところが、ai∉P(i=1,・・・,m)で、Pは素イデアルであるからa=a1・・・am∉P

これぐらいですね。最後のは厳密にお願いします。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/10 13:57削除
演習問題11
可換環RのイデアルをI,I1,・・・,Imとし、P,P1,・・・,Pnを素イデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)I1I2・・・Im⊂P
  ⇒∃i(1≦i≦m),Ii⊂P
(2)は省略。

証明
(1)∀i(1≦i≦m),Ii⊄Pと仮定する。このとき、各iについて、ai∈Ii-Pなるaiが存在する。ゆえに、a=a1・・・am∈I1・・・Im⊂Pよりa∈Pである。ところが、ai∉P(i=1,・・・,m)で、Pは素イデアルであるからa=a1・・・am∉P これは矛盾である。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

解説
>∀i(1≦i≦m),Ii⊄Pと仮定する。

背理法で証明するために、
「∃i(1≦i≦m),Ii⊂P」を否定したという事。念のため、∃の否定は∀になる。

>このとき、各iについて、ai∈Ii-Pなるaiが存在する。

「Ii⊄Pと仮定」したから、つまりⅠiがPの部分集合でないから、Ii-Pには元が存在するから。(空集合ではないという事。)

>ゆえに、a=a1・・・am∈I1・・・Im⊂Pよりa∈Pである。

ai∈Ii-Pのiを1からmまですると、
a1∈I1,a2∈I2,・・・,am∈Im
これを全て掛け合わせると、
a1・・・am∈I1・・・Im
この左辺をaと置き、右辺は条件より
I1I2・・・Im⊂Pなので、
a∈I1I2・・・Im⊂P
∴a∈P

>ところが、ai∉P(i=1,・・・,m)で、Pは素イデアルであるからa=a1・・・am∉P

定義2.4
可換環RのイデアルPが次の条件を満たすとき、Pを可換環Rの素イデアルという。
a∉P,b∉P⇒a・b∉P
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

要は、
a1,a2,・・・,am∉P⇒a1・a2・・・am∉P
を示せば良い。
そこで、数学的帰納法で証明する。
(ⅰ)m=2の時、
a1,a2∉P⇒a1・a2∉Pは、定義2.4から成り立つ。
(ⅱ)m>2として、m-1まで成り立つと仮定すると、
a1,a2,・・・,am-1∉P
⇒a1・a2・・・am-1∉P
ここで、a1・a2・・・am-1=asと置くと、
as∉P これとam∉P(ai∉P(i=1,・・・,m)より)で定義2.4より、
as,am∉P⇒as・am∉P
∴a1・a2・・・am-1,am∉P
⇒a1・a2・・・am-1・am∉P
よって、mの時も成り立つ。
よって、(ⅰ),(ⅱ)より、数学的帰納法により示された。

一応、対偶を取った方法も考えました。

a1,a2,・・・,am∉P⇒a1・a2・・・am∉P
を示せば良い。
この対偶を取ると、
a1・a2・・・am∈P⇒a1,a2,・・・,am∈P
そこで、これを数学的帰納法で証明する。
(ⅰ)m=2の時、
a1・a2∈P⇒a1,a2∈P
これは定義2.4の対偶を取れば成り立つ事が自明。
(ⅱ)m>2として、m-1まで成り立つと仮定すると、
a1・a2・・・am-1∈P
⇒a1,a2,・・・,am-1∈P
また、問題(の対偶)の仮定より、
a1・a2・・・am∈P
∴(a1・・・am-1)・am∈P
よって、定義2.4の対偶より、
(a1・・・am-1),am∈P
ここで、数学的帰納法の仮定を使うと、
a1,a2,・・・,am-1∈P,am∈P
∴a1,a2,・・・,am∈P
よって、
a1・a2・・・am∈P⇒a1,a2,・・・,am∈P
よって、mの時も成り立つ。
(ⅰ),(ⅱ)より、数学的帰納法により示された。

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/8 14:10 (No.1131350)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008170000/

改題:ADの長さを求めて下さい。ただし、出来るだけ綺麗な形で求めて下さい。(三角関数は1つまでという縛りを付けたら難問かもしれません。)

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008130000/

何でもありで3,4通り作ってみました。ただし、検索はなしで記憶にあるものだけで作って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/9 07:59削除
問題1の解答(改題の解答)
BAの延長上にAE=ACとなる点Eを取ると、∠DAE=180°-40°-70°=70°
∴∠DAC=∠DAE また、AC=AE,ADは共通より二辺挟角が等しいので、△ACD≡△AED AE=AC4cm,DC=DE=④
また、∠EDA=∠CDAより、DAは∠EDBの二等分線。
よって、△DEBで角の二等分線の定理を使うと、AB:4=⑨:④=9:4が成り立つ。
∴AB=9cm
ここで、△ABCで余弦定理を使うと、
BC^2=4^2+9^2-2・4・9・cos40°
∴BC=√(97-72cos40°)
∴DE=(4/5)√(97-72cos40°)
∴DB=(9/5)√(97-72cos40°)
よって、△DEBで角の二等分線の長さの公式を使うと、
DA=√(DE・DB-AE・AB)
=√{(4/5)√(97-72cos40°)・(9/5)√(97-72cos40°)-4・9}
=√{(36/25)(97-72cos40°)-36}
これを整理すると、
AD=36√(2-2cos40°)/5
=4.9250901
また、DBを求めた時点で△ABDで余弦定理を使うと、
AD=9cos110°+9√{(cos110°)^2-72cos40°/25+72/25}
=4.9250901
また、△ACDで余弦定理を使うと、別の表現が出来るが省略。
よって、答えは、
AD=36√(2-2cos40°)/5cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/10 07:56削除
問題2の別解1
AB=7+8=15cm
BC=6+3=9cm
CA=4+8=12cm
より、△ABCは3:4:5の直角三角形。
ここで、DからBC,ACに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、△DBHと△ADIも相似で3:4:5の直角三角形になる。
よって、DH=(4/5)×8=32/5cm
DI=(3/5)×7=21/5cm
よって、△DEF=△ABC-△ADF-△BED-△CFE
=9×12÷2-8×(21/5)÷2-6×(32/5)÷2-3×4÷2
=54-84/5-96/5-6
=48-180/5=48-36=12
よって、答えは、12cm^2

別解2
1つの角を共有した三角形の面積比の公式より、△ADF:△ABC=AD×AF:AB×AC
=7×8:15×12=7×2:15×3
=14:45
よって、△ADF=(14/45)×△ABC———①
同じように△BEDと△CFEを求めても良いが、この公式の変形で、
△BED=(8/15)×(6/9)×△ABC
=(16/45)×△ABC———②
△CFE=(3/9)×(4/12)×△ABC
=(1/9)×△ABC=(5/45)×△ABC———③
と求められる。
よって、△DEF=△ABC-△ADF-△BED-△CFE
=△ABC-(14/45)×△ABC-(16/45)×△ABC-(5/45)×△ABC
=(10/45)×△ABC=(2/9)×△ABC
よって、△DEF=(2/9)×△ABC———☆
ところで、△ABC=9×12÷2=54cm^2
これを☆に代入すると、
△DEF=(2/9)×54=12cm^2
よって、答えは、12cm^2

別解3
DFの延長とBCの延長との交点をGとして、△ABCと直線DGでメネラウスの定理を使うと、
(7/8)×(4/8)×(GB/GC)=1
よって、GB/GC=16/7
よって、GC:GB=7:16より、
GC:CB=7:9でCB=9cmより、
GC=7cm 
よって、EG=3+7=10cm
ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△DBHと△ABCは相似で△ABCは3:4:5の直角三角形より△DBHも3:4:5の直角三角形。
よって、DH=(4/5)×8=32/5cm
よって、△DEF=△DEG-△FEG
=10×(32/5)÷2-10×4÷2
=32-20=12cm^2
よって、答えは、12cm^2

以上は、ぎりぎり算数の範囲だと思います。(受験算数)

何でもありの解法
点Cをxy座標の原点に置き、BCをx軸,ACをy軸に取ると、F(0,4),
D((7/15)×(-9),(8/15)×12)
=(-21/5,32/5)
E(-3,0)
ここで、点Eを原点Oまで平行移動させ点D,Fの行き先をD',F'とすると、
D'(-21/5+3,32/5)
=(-6/5,32/5)
F'(3,4)
よって、座標上の三角形の面積の公式を使うと、
△OD'F'=(1/2)|3・(32/5)-4・(-21/5)|=(1/2)|96/5+24/5|
=(1/2)・(120/5)=12
∴△DEF=12
よって、答えは、12cm^2

おまけ:
https://npn.co.jp/article/detail/36345252
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返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/9 13:40 (No.1132327)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題8
Ⅰ,Jを可換環Rのイデアルとするとき、次を示せ。
I:J={a∈R|aJ⊂I}とおけば、I:JはIを含んでいるRのイデアルであることを示せ。

証明
● I⊂I:Jであること:a∈Iとすると、
aJ⊂IJ⊂IR=I ゆえに、aJ⊂Iであるから、a∈I:Jとなる。
● I:JがRのイデアルであること:
(ⅰ)a,b∈I:Jとする。aJ⊂I,bJ⊂Iであるから、(a-b)J=aJ+(-b)J⊂I
したがって、a-b∈I:Jを得る。
(ⅱ)r∈R,a∈I:Jとする。
aJ⊂Iより(ra)J⊂r(aJ)⊂rI⊂I
したがって、(ra)J⊂Iであるからra∈I:Jを得る。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>aJ+(-b)J⊂I

ここぐらいですね。ただし、厳密にお願いします。

おまけ:
https://news.nifty.com/article/item/neta/12136-2930346/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/9 15:58削除
演習問題8
Ⅰ,Jを可換環Rのイデアルとするとき、次を示せ。
I:J={a∈R|aJ⊂I}とおけば、I:JはIを含んでいるRのイデアルであることを示せ。

証明
● I⊂I:Jであること:a∈Iとすると、
aJ⊂IJ⊂IR=I ゆえに、aJ⊂Iであるから、a∈I:Jとなる。
● I:JがRのイデアルであること:
(ⅰ)a,b∈I:Jとする。aJ⊂I,bJ⊂Iであるから、(a-b)J=aJ+(-b)J⊂I
したがって、a-b∈I:Jを得る。
(ⅱ)r∈R,a∈I:Jとする。
aJ⊂Iより(ra)J⊂r(aJ)⊂rI⊂I
したがって、(ra)J⊂Iであるからra∈I:Jを得る。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

解説
>aJ+(-b)J⊂I

bJ⊂I この両辺に-1をかけると、
-bJ⊂-I———①
ところで、-1∈R(Rは環より乗法単位元1が存在し、環は加法群でもあるのでRは加法逆元の-1を含むから。)
また、IはRのイデアルより、-1・I⊂I
∴-I⊂I———②
①,②より、
-bJ⊂I ∴(-b)J⊂I———☆

(厳密には、bJ⊂Iより、
∀j∈J,∃i∈I,bj=iが成り立つ。
ところで、-1∈R(Rは環より乗法単位元1が存在し、環は加法群でもあるのでRは加法逆元の-1を含むから。)
上の両辺に-1をかけると、-bj=-i 
∴(-b)j=-1・ⅰ———①
また、-1∈Rとi∈I(IはRのイデアル)より、-1・i∈I———② 
①,②より、(-b)j∈I 
∴(-b)J⊂I———☆)

また、aJ⊂I———☆☆
☆+☆☆より、
aJ+(-b)J⊂I+I⊂I(Iはイデアルで加法群だから。)
∴aJ+(-b)J⊂I

因みに、I+I=Iである。
証明
Iはイデアルで加法群より、I+I⊂I(加法について閉じているから。)
また、I+I⊃Iは自明なので、
I+I=I よって、示された。

因みに、全て私のオリジナルなので裏を取って下さい。特に、真ん中の「厳密には」という所とか。

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/6 22:48 (No.1129956)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008190000/

一応、何でもありでも解いて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008180002/

一応、算数でも解いて下さい。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008180000/

一応、別解を作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/8 07:59削除
問題1の何でもありの解法
右下隅の三角形は直角二等辺三角形で、その斜辺上の点(直角がある点)からABと平行な直線を引き、正方形との交点を(上下の)2点定めると、斜辺が4cmと斜辺が3cmの2つの直角二等辺三角形が出来る。
よって、それらのそれぞれの等辺の長さは、4/√2cm,3/√2cmでその和はABと等しい。
よって、正方形の1辺の長さは、7/√2cm
よって、正方形の面積は、
49/2=24.5cm^2

問題2の算数の解法
線分図を描くと、
————————
これを石の重さとすると、
————(上の半分)
これが3kgで上との差が石の重さの半分なので、残りの部分も3kgである。
結局、線分全体で6kgより、
石の重さは6kg

問題3の別解
図の例の行き方は、
横横横横|縦縦縦縦|横横横横|縦縦縦
である。
このどの区間も0個になってはいけない(3回にならなくなるから)ので、少なくとも1個はある。また、どんな道のりでも横の合計は8個で縦の合計は7個である。
また、左の区間の横を1個に決めると右の区間の横は7個と一意的(自動的)に決まり、縦の方も同様である。
ここで、左の区間の横の場合の数を考えると、1個の場合から7個の場合まで7通りである。(右の区間の方は考えなくて良い。左が決まれば右も自動的に決まるから。)
また、縦の左の区間の場合の数を考えると、1個の場合から6個の場合まで6通りである。
よって、行き方の全ての場合の数は、
7×6=42通りである。
ところで、この行き方はスタート時点で横を選んでいるので、縦を選んだ場合も全く同様に42通りある。
(縦縦縦縦|横横横横|縦縦縦|横横横横)
よって、答えは、42×2=84通り

一応、模範解答の分かり易い解説。
2回目が黄色の部分になければならない事はYoutubeの解説と同様に省略する。
ここで、スタート地点と2回目の地点を対角線とする長方形と2回目の地点とゴールを対角線とする長方形を描くと、スタート地点から2回目の地点を通ってゴールに付くには1つ目の長方形で2通り(上回りと下回り)と2つ目の長方形でも2通りの計4通りある。
ところが、例えば1つ目の長方形を上回りして2つ目の長方形を下回りすると2回目が曲がらなくなり、3回曲がらなくなる。
つまり、行き方は上の4通りのうちの2通りだけである。
よって、黄色部分の点6×7=42,42×2=84通りで求まる訳である。

自分で言うのも何ですが、20数年での経験上、参考書の解説はYoutubeのような分かり難いものばかりで、私の解説は画期的だと思います。(ただし、心を開いていない人には伝わらないと思いますが。)

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