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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/5 20:59 (No.1128700)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008200000/

算数の別解を作ってみました。因みに、中学数学の別解は以前に作りましたが、あまり面白くありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/7 07:57削除
算数の別解
ACの真ん中の点をMとして、BM,DMを結ぶと、BMは直角三角形の直角と斜辺の真ん中の点を結んでいるので、定石によりMA=MB=MC(長方形を対角線で斜めに半分に切った形を考えれば分かる。)
よって、MB=4÷2=2cm また、MB=MCより△MBCは二等辺三角形より、
∠MBC=∠MCB 
よって、∠MBD=∠ACD———①
また、BD:BM=1:2,
CD:CA=2:4=1:2より、
BD:BM=CD:CA———②
①,②より、二辺比と挟角が等しいので、
△BDMと△CDAは相似である。
よって、∠DBM=イ,∠DMB=ア
よって、△DBMの内対角の和より、
∠CDM=ア+イ
ところで、△CDMはCD=CM=2cmより二等辺三角形。
よって、∠CMD=∠CDM=ア+イ
よって、△CDMの内角の和より、
イ+(ア+イ)+(ア+イ)=180°
よって、∠ア2個分と∠イ3個分の和は180°よって、答えは、180°

何でもありの解法
三平方の定理より、
AB=√(4^2-3^2)=√7cm
ここで、∠Cの二等分線を引き、ABとの交点をEとすると、角の二等分線の定理より、
AE:BE=4:3
∴BE=(3/7)AB=3√7/7cm
∴BC:BE=3:3√7/7=7:√7
=√7:1
また、BA:BD=√7:1より、
BC:BE=BA:BD
よって、二辺比と挟角が等しいので、
△ABD∽△CBE
∴∠DAB=∠ECB=∠イ/2
よって、△ABCの内角の和より、
ア+イ+イ/2=90°
よって、2×ア+3×イ=180°
よって、∠ア2個分と∠イ3個分の和は180°よって、答えは、180°

因みに、算数の別解は今回暗算で思い付きましたが、今まで何度考えても1度も思い付きませんでした。時が来ると新しい展開が待っているのでしょうか。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/4 17:49 (No.1127596)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008250000/

一応、別解も作って下さい。念のため、模範解答通りに解きました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008240000/

一応、中学数学でも解いて下さい。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008210001/

何でもありでも解いて下さい。念のため、普通でも割とすぐに解けました。何でもありはちょっと苦労しましたが。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/5 07:57削除
問題1の別解
△ABCと△DEFは合同なので片方をスライドさせたと考えると、AD∥EC
よって、△GDAと△GECは相似。また、△GECと△ABCも相似なので、△GDAと△ABCは相似である。
よって、△ABCの直角を挟む二辺の比は2:3より、AC=(3/2)×6=9cm
よって、GC=9-3=6cm
また、DF=AC=9cmより、
台形GCFD=(6+9)×2÷2=15cm^2
よって、答えは、15cm^2

問題2の中学数学の解法
食塩の重さをxgと置くと、
x/(x+60)=20/100
が成り立つ。
∴x/(x+60)=1/5 
∴5x=x+60 ∴4x=60
∴x=15
よって、答えは、15g

問題3の何でもありの解法1
正方形の1辺の長さを1として、EF=EC=xと置くと、DE=1-x
ところで、∠ADF=∠EDF=45°より△DAEで角の二等分線の定理を使うと、
1:1-x=AF:xが成り立つ。
∴AF=x/(1-x)
∴AE=x/(1-x)+x
={x+x(1-x)}/(1-x)
=(-x^2+2x)/(1-x)
よって、△DAEで三平方の定理を使うと、
1^1+(1-x)^2={(-x^2+2x)/(1-x)}^2
∴x^2-2x+2=(-x^2+2x)^2/(1-x)^2
∴(1-x)^2(x^2-2x+2)=(-x^2+2x)^2
∴(x^2-2x+1)(x^2-2x+2)=x^2(x-2)^2
∴(x^2-2x)^2+3(x^2-2x)+2=x^2(x^2-4x+4)
∴x^4-4x^3+4x^2+3x^2-6x+2=x^4-4x^3+4x^2
∴3x^2-6x+2=0
∴x=(3±√3)/3
ところで、x<1より、x=(3-√3)/3
∴1-x=1-(3-√3)/3=√3/3
∴DE=1-x=√3/3 
また、AD=1より、DE:AD=√3/3:1=√3:3=1:√3
よって、△DAEは1:2:√3の直角三角形である。∴∠EAD=30°
∴∠FAD=30°また、∠FDA=45°より、△FADの内対角の和により、
∠AFB=30°+45°=75°
よって、答えは、75°

因みに、角の二等分線の定理を使わなくても出来るが、それは省略で、次回は高校数学の解法。

おまけ:
「大谷は今季が渡米7年目となる。1年目の2018年から家庭教師をつけずに教材などを使った独学だったと聞く。それでも類い稀な上達ぶりを見せ、同年オフには水原一平通訳が「めちゃくちゃ上がっています。話す方でも自分から話すし、聞く方もかなり理解している」と絶賛するほどだった。水原通訳が当時からとりわけ称賛していたのが、大谷のコミュニケーション能力だ。

「自信を持って下手でも堂々と話せば上達する。翔平は自然とできているんです。それがすごいなと思います」

 米国育ちの水原通訳は多くの留学生と接してきたが、その中でも大谷の上達スピードは「スバ抜いている」と語っていた。なんでも、まずはトライしてみる。グラウンドだけでなく、語学でも“積極性”が持ち味のようだ。」
引用元:https://full-count.jp/2024/01/28/post1506434/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/6 07:56削除
問題3の何でもありの解法2
正方形の1辺の長さを1として、EF=EC=xと置くと、DE=1-x
ここで、BCの延長とAEの延長との交点をGとすると、△EDA∽△ECGより、
1-x:x=1:CGが成り立つ。
∴CG=x/(1-x)
∴BG=1+x/(1-x)=1/(1-x)
また、△FDA∽△FBGで相似比1:1/(1-x)=1-x:1より、DF={(1-x)/(2-x)}DB=√2(1-x)/(2-x)
ここで、△DEFで余弦定理を使うと、計算省略で、3x^2-6x+2=0となり、以後、解法1と同じ。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/5 14:07 (No.1128321)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 5-6b
ℤ/nℤは1のn乗根のなす群と同型であることを示せ。

解答
群演算を保つ全単射φを構成する。ℤ/nℤの元[a]=[a]nに対して、
φ([a])=e^(2πia/n)=cos(2πa/n)+isin(2πa/n)
を対応させる(上式の複素数は118ページと問題7-4参照)。これはaの取り方によらない。
φが全単射であることを確認する。e^ix=e^iyは、i(x-y)が2πⅰの整数倍であることと同値だから、
φ([a])=φ([b])ならば(a-b)/nが整数である。よって[a]=[b]であり、φは単射である。任意の1のn乗根はe^(2πia/n)の形なのでφは全射である。
φが群演算を保つことは指数法則から従う:
φ([a]+[b])=φ([a+b])=e^{2πi(a+b)/n}
=e^(2πia/n)・e^(2πib/n)=φ([a])φ([b])
ゆえにℤ/nℤは、1のn乗根のなす群と同型である。

p.118
複素平面上、原点を中心とする半径1の円を考えます。この円周上の点
cos(2πk/n)+isin(2πk/n),k=1,2,・・・,n
は円周をn等分した点です(n=1,2,3,・・・)。これらはちょうどx^n-1の根になります。

問題 7-4a
実数θ,μにたいして
(cosθ+isinθ)(cosμ+isinμ)=cos(θ+μ)+isin(θ+μ)
を示せ。これより(cosθ+isinθ)^n=cosnθ+isinnθ(ド・モワヴルの公式)がわかる。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

適当に分かり易く解説して下さい。出来れば面白く。

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/sports/other/%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5%85%90-%E3%81%8C%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E8%BB%A2%E8%BA%AB-%E5%85%83%E6%9C%80%E5%A4%9A%E5%8B%9D%E5%B7%A6%E8%85%95%E3%81%AE%E4%BB%8A-%E6%97%A9%E5%87%BA-%E5%8F%A9%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0-%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E5%8F%8D%E9%9D%A2%E6%95%99%E5%B8%AB/ar-BB1l5Wvy?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=8c0dbf925901464fa1e1f4692517e04b&ei=24
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/5 16:21削除
>問題 5-6b
ℤ/nℤは1のn乗根のなす群と同型であることを示せ。

まず、問題の意味は、ℤ/nℤはnで割った余りの集合全体。例えば、ℤ/3ℤだったら3で割り切れる数の集合と3で割って1余る数の集合と3で割って2余る集合に分類されるが、
[0]={x|x=3m(mは整数)}
[1]={x|x=3m+1(mは整数)}
[2]={x|x=3m+2(mは整数)}
と置くと、
ℤ/3ℤ={[0],[1],[2]}———①
という事。だから、
ℤ/nℤ={[0],[1],[2],・・・,[n-1]}
また、1のn乗根のなす集合を考えると、例えば、x^3=1とすると、x^3-1=0
∴(x-1)(x^2+x+1)=0
∴x=1,ω,ω^2 
ただし、ω=(-1+√3i)/2
∴1の3乗根のなす集合={1,ω,ω^2}———②
①も②も同じ3個だし、同型のような気がするだろう。それを証明せよという問題である。
因みに、ℤ/nℤは[0]~[n-1]でn個だが、代数学の基本定理よりn次方程式は重根を含めてn個の解を持ち、x^n=1という方程式は重根を持たないので、解はn個である。よって、同じ個数だという事。

>群演算を保つ全単射φを構成する。ℤ/nℤの元[a]=[a]nに対して、
φ([a])=e^(2πia/n)=cos(2πa/n)+isin(2πa/n)
を対応させる。

これは、例えば、{[0],[1],[2]}と{1,ω,ω^2}と比較するのに写像を利用すると便利だから橋渡しをするという意味である。
ただし、右辺のcosθ+isinθが複素数の極形式表示である事を知らないとダメである。それを知っていればとりあえず、{1,ω,ω^2}に対応している事が分かるだろう。(cos(2πa/n)+isin(2πa/n)はn乗根に対応している。)

>e^ix=e^iyは、i(x-y)が2πⅰの整数倍であることと同値

e^ix=e^iyより、e^ix/e^iy=1
∴e^i(x-y)=1
ここで、オイラーの関係式を使うと、
e^i(x-y)=cos(x-y)+isin(x-y)=1
よって、x-y=2mπ(m∈ℤ)
よって、x-yは2πの整数倍より、「i(x-y)が2πⅰの整数倍である」。

>φ([a])=φ([b])ならば(a-b)/nが整数である。

φ([a])=φ([b])ならば、
「φ([a])=e^(2πia/n)=cos(2πa/n)+isin(2πa/n)(上の定義)」より、
e^(2πia/n)=e^(2πib/n)
また、上の「e^ix=e^iyは、i(x-y)が2πⅰの整数倍である」より、
i(2πa/n-2πb/n)が2πⅰの整数倍である。よって、2πⅰ{(a-b)/n}より、
「(a-b)/nが整数」。

>φ([a])=φ([b])ならば(a-b)/nが整数である。よって[a]=[b]であり、φは単射である。

まず、(a-b)/nが整数より、
a-b≡0(mod n)∴a≡b(mod n)
ところで、初めに「ℤ/nℤの元[a]」と定義されていて、ℤ/nℤはnで割った余りの集合なので、
a≡b(mod n)より、[a]=[b]

よって、φ([a])=φ([b])ならば[a]=[b]が証明され、行った先が同じならばもとが同じという事で単射である。つまり、φは単射。

>任意の1のn乗根はe^(2πia/n)の形なのでφは全射である。

上で定義したφの定義より、
φ([a])=e^(2πia/n)
右辺のaの値をどんなに変化させても左辺のaが対応するので、φは全射である。

よって、φは全単射である事が証明されたので、
ℤ/3ℤ={[0],[1],[2]}———①
1の3乗根のなす集合={1,ω,ω^2}———②
①と②の個数が同じだった事は偶然ではない事が証明された。ただし、まだ同型である事は言えない。

>φが群演算を保つことは指数法則から従う:
φ([a]+[b])=φ([a+b])=e^{2πi(a+b)/n}
=e^(2πia/n)・e^(2πib/n)=φ([a])φ([b])
ゆえにℤ/nℤは、1のn乗根のなす群と同型である。

群構造を保つとは、写像元の集合でaという元とbという元が存在し、積という演算が定義されているとすると、その集合内でabという元が存在する(群だから演算について閉じているから)。そして、写像先でφ(a)とφ(b)という元が存在しφ(ab)という元が存在する。しかし、ここで、φ(ab)=φ(a)φ(b)とならないと、写像先でφ(a)とφ(b)の積が定義されない。つまり、群構造が保たれないという事である。因みに、写像元と写像先の演算をともに積としたが、演算は異なっても良い。

つまり、上の式φ([a]+[b])=φ([a+b])=e^{2πi(a+b)/n}
=e^(2πia/n)・e^(2πib/n)=φ([a])φ([b])
は、φ([a]+[b])=φ([a])φ([b])が成り立つ事を証明している訳である。これを準同型写像という。つまり、φは準同型写像で全単射なので同型写像である。(φは群構造を保って全単射だから。)
よって、2つの集合の間に同型写像が存在するので、2つの集合は同型である。

おまけ:
https://mainichi.jp/articles/20240402/k00/00m/040/239000c
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/4 11:45 (No.1127377)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題5
ℤ12のイデアル|3ℤ12に対して、剰余環ℤ12/|3ℤ12を決定せよ。

解答
イデアル|3ℤ12の構成要素は次のようである。|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}
ℤ12/|3ℤ12の各元は <a=|a+|3ℤ12と表される。このとき、
<a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12
したがって、たとえば<4-<1=<3=<0
これより、<1=<4=<7=<10,<2=<5=<8=<11,<0=<3=<6=<9
ゆえに、ℤ12/|3ℤ12={<0,<1,<2} この剰余環はℤ3と同型である。
注意として、§3演習問題14の同型写像を使えば、|3ℤ12=|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤであるから、
ℤ12/|3ℤ12≃(ℤ/12ℤ)/(3ℤ/12ℤ)≃ℤ/3ℤ=ℤ3

演習問題14
Rを環とし、ⅠとJをRのイデアルで、Ⅰ⊂J⊂Rを満たしているものとする。このとき、(R/Ⅰ)(J/Ⅰ)≃R/Jが成り立つことを示せ(第1同型定理)。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

><a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12

>|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

念のため、|3・(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤという事です。ここを厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/4 13:51削除
解説
><a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12

解説1
<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12

定理4.1の系の演算を加法で考えると、

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H (2)aH=H (3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

a+H=H⇔a∈H———☆
ここで、<a=|a+|3ℤ12という関係より、
<(a-b)=<0
⇔|(a-b)+|3ℤ12=|0+|3ℤ12
⇔|(a-b)+|3ℤ12=|3ℤ12
⇔|(a-b)∈|3ℤ12(☆より)
よって、<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12
という事である。

解説2
<a=|a+|3ℤ12という関係より、
<a=<b⇔a≡b(mod |3)⇔a≡b(mod |3ℤ12)———①

ここで、参考書p.162より、
「整数環ℤの加法群としての部分群nℤ(n∈ℤ)は正規部分群であって、剰余群ℤn=ℤ/nℤを考えることができた。復習してみると次のようであった。
ℤの元a,bについて
a≡b(mod nℤ)⇔a-b∈nℤ
によって同値関係が定義され、この同値関係によって剰余類の集合
ℤn={|0,|1,|2,・・・,|(n-1)}
を構成することができた。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

とあるので、
a≡b(mod |3ℤ12)⇔a-b∈ |3ℤ12———②
①,②より、
<a=<b⇔a-b∈ |3ℤ12
という事である。念のため、参考書が述べている事は当たり前の事である。(例えば、3で割った余りが2の集合の任意の2つの元の差は必ず3の倍数になるという事。)

>|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

|3(ℤ/12ℤ)=(3+12ℤ)(a+12ℤ)(a∈ℤ)
=3a+3・12ℤ+12ℤ・a+12ℤ・12ℤ
=3a+12ℤ(12ℤはイデアルだから。)
=3ℤ/12ℤ
∴|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

念のため、参考書p.162より、
|a={x∈R|x≡a(modI)}=a+I
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/2 00:09 (No.1124951)削除
問題
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E5%9B%B3%E5%BD%A2%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%88-vol-535/ar-BB1kSrVb?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=15c6ae173be94820af897f022825b4bf&ei=3

算数の別解を作って下さい。これが出来る人は非常に少ないと思います。念のため、前例はないと思いますが、超面倒臭いという解法ではありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/4 07:51削除
算数の別解
図の直角の頂点をDとし、BDとACの交点をEとする。
ここで、BAの延長とCDの延長との交点をFとすると、△ABCは直角二等辺三角形より、
AB=AC———①
また、△ABEと△DCEにおいて直角と対頂角の2角が等しいので残りの1角も等しい。
よって、∠ABE=∠ACF———②
また、∠EAB=∠FAC=90°———③
①,②,③より、1辺両端が等しいので、
△ABEと△ACFは合同。
ところで、△ABE=(1/2)△ABC=5cm^2より、△ACF=5cm^2
また、AE=ECより、△FAE=(1/2)△ACF=5/2cm^2
よって、△FBE=△ABE+△FAE=5+5/2=15/2cm^2
また、△CBE=△ABE=5cm^2より、
△FBEと△CBEの面積比は15/2:5=3:2で、△FBEと△CBEは底辺BEを共有しているので、面積比は高さの比と等しい。
よって、FD:CD=3:2
ところで、△EFC=(1/2)△ACF=5/2cm^2
よって、△ECD=(2/5)△EFC=(2/5)×(5/2)=1cm^2
よって、グレー部分の面積は、1cm^2

因みに、時が経つとこの記事は消えてしまうので、問題として模範解答も残しておきますね。

問題
∠Aを直角とする直角三角形ABCの辺ACの中点をEとし、BEの延長上にCから垂線を下ろしその足をDとする。△ABCの面積が10cm^2である時、△CDEの面積を求めよ。

模範解答
AからBEに垂線を下ろしその足をHとすると、△ABEは直角三角形でAHは直角から斜辺に垂線が下りている形なので、定石により△EAHと△ABHと△EBAは相似で△EBAの直角を挟む2辺の比は1:2より、残りの2つの三角形の直角を挟む2辺の比も1:2
よって、EH=①と置くと、AH=②でBH=④ よって、BE=④+①=⑤
よって、EH:EB=1:5
よって、△AHE=(1/5)△ABE=(1/5)×(10÷2)=1cm^2
また、△AHEと△CDEは合同より、
△CDE=△AHE=1cm^2
よって、答えは、1cm^2

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/4 10:24削除
問題
∠Aを直角とする直角三角形ABCの辺ACの中点をEとし、BEの延長上にCから垂線を下ろしその足をDとする。△ABCの面積が10cm^2である時、△CDEの面積を求めよ。

算数の別解2
△ABEと△DCEは相似より△DCEは直角を挟む二辺比は1:2
ここで、DからCEに垂線を下ろしその足をHとすると、定石の形より△EDHと△DCHと△CEDは相似で△EDHと△DCHの直角を挟む二辺の比もそれぞれ1:2
よって、EH=①と置くとDH=②でCH=④より、EC=①+④=⑤
よって、AB=AC=⑤×2=⑩
よって、BA:DH=⑩:②=5:1
よって、△BAE:△DCE=5:1
ところで、△BAE=10÷2=5cm^2より、
△DCE=5×(1/5)=1cm^2
よって、△CDEの面積は1cm^2

これは模範解答の変形だと言われても仕方がないので、何でもありのちょっと面白い解法も付け加えますね。

何でもありの解法
AE:AB=1:2で∠B=45°より、
DC:DB=1:3

∵Arctan(1/2)+Arctan(1/3)=π/4だから。
証明
Arctanの加法定理より、
Arctan(1/2)+Arctan(1/3)
=Arctan[(1/2+1/3)/{1-(1/2)(1/3)}]
=Arctan1=π/4

ところで、AB^2/2=10より、AB^2=20 ∴AB=2√5cm ∴BC=2√10cm
これとDC:DB=1:3よりDC=2cm,DB=6cmと分かる。(△DBCは1:3:√10の直角三角形だから。)
また、△CDEの直角を挟む二辺の比は1:2より、DE=1cm
よって、△CDE=2×1÷2=1cm^2

念のため、何でもありで普通に解きたかったらECを求めてDC,DEを求めれば良い。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/a442bd28ca5b56044f2273118f4ca9d5ccab98a0
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/3 14:01 (No.1126457)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 5-5b
四元数群Q8は次のような群である。Q8={±1,±i,±j,±k}は8つの元からなり、群の積は
(±1)ⅰ=ⅰ(±1)=±i,
(±1)j=j(±1)=±j,
(±1)k=k(±1)=±k(以上、複号同順),
i^2=-1,j^2=-1,k^2=-1,ij=k,
ji=-kをみたす。次の問いに答えよ。
(1)jk,kiを求めよ。
(2)Q8の位数2,4の元を求めよ。
(3)Q8の部分群を求めよ。
(4)Q8の部分群は正規部分群であることを示せ。

解答
(1)jk=j(ⅰj)=(ji)j=(-ij)j=i
ki=(ⅰj)ⅰ=i(ji)=i(-ij)=j
(2)各元の位数を計算する。
位数2の元(1個)・・・-1,
位数4の元(6個)・・・±i,±j,±k
(3)自明な部分群がある。2個の元を含む部分群は{±1}のみである。4個の元を含む部分群は、位数4の元が生成する部分群{±1,±i},{±1,±j},{±1,±k}(3つ)以外にない。(位数2の元が-1しかないから)。
(4)自明な部分群は正規部分群である。問題 5-4と同様に、位数4の元が生成する部分群Nは正規部分群である。また位数2の元もNの2個の元からなる唯一の部分群なので、位数2の元が生成する部分群も正規部分群である。以上より、すべての部分群が正規部分群である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

一応、問題 5-4も全部載せておきますね。

問題 5-4b
問題 5-3の二面体群D4について次の問いに答えよ。
(1)位数2,4の元を挙げよ。
(2)D4の部分群を求めよ。
(3)D4の正規部分群を求めよ。

解答
(1)各元の位数を計算する。位数2の元(5個)・・・σ^2,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ,
位数4の元(2個)・・・σ,σ^3
(2)ラグランジュの定理より、含まれる元の個数が1,2,4,8個の部分群を考える。そのうち、1個,8個の元を含むものは自明な部分群{id},D4である。
2個の元を含む部分群は、(1)より5個ある:{id,σ^2},{id,τ},{id,στ},{id,σ^2τ},{id,σ^3τ}
4個の元を含む部分群は、位数4の元を含むものは(1)より{id,σ,σ^2,σ^3}(1個)である。そのほかは、位数2の元からなるので、組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である。
(3)自明な群{id},D4は正規部分群である。問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。
位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>(3)自明な部分群がある。2個の元を含む部分群は{±1}のみである。4個の元を含む部分群は、位数4の元が生成する部分群{±1,±i},{±1,±j},{±1,±k}(3つ)以外にない。(位数2の元が-1しかないから)。

>(4)自明な部分群は正規部分群である。問題 5-4と同様に、位数4の元が生成する部分群Nは正規部分群である。また位数2の元もNの2個の元からなる唯一の部分群なので、位数2の元が生成する部分群も正規部分群である。以上より、すべての部分群が正規部分群である。

残念ながら、前回と同様によく分からないので、前回と同様に他の方法で「位数2の元が生成する部分群も正規部分群である」ことを示して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/3 16:36削除
解説
>(3)自明な部分群がある。2個の元を含む部分群は{±1}のみである。4個の元を含む部分群は、位数4の元が生成する部分群{±1,±i},{±1,±j},{±1,±k}(3つ)以外にない。(位数2の元が-1しかないから)。

問題文は「(3)Q8の部分群を求めよ。」で、
Q8={±1,±i,±j,±k}よりQ8の元の個数は8個よりラグランジュの定理により、部分群の元の個数はその約数で1,2,4,8個のどれかである。
そして、1個の部分群は{1}で8個の部分群はQ8={±1,±i,±j,±k}である。
次に、元の個数が4個の部分群を考える。そこで(2)から位数4の元を考えると、
「位数4の元(6個)・・・±i,±j,±k」
よって、iを生成元とする巡回部分群を考えると、i^2=-1,i^3=-i,i^4=1となり、{i,-1,-i,1}={±1,±i}となる。-iを生成元としても同じになり、±jを生成元,±kを生成元とすると、同様に{±1,±j},{±1,±k}となる。
また、元の個数が4個の部分群で巡回群ではなくいくつかの部分群で出来ているものを考えると、ラグランジュの定理よりその部分群は4の約数より位数2の元で生成されているはずである。ところが、位数2の元は(2)から、
「位数2の元(1個)・・・-1」
この1つしかないから、{-1,1}しか出来ず、元の個数が4個の群は作れない。
よって、元の個数が4個の部分群は3個のみである。({±1,±i},{±1,±j},{±1,±k})

>(4)自明な部分群は正規部分群である。問題 5-4と同様に、位数4の元が生成する部分群Nは正規部分群である。また位数2の元もNの2個の元からなる唯一の部分群なので、位数2の元が生成する部分群も正規部分群である。以上より、すべての部分群が正規部分群である。

{1}とQ8={±1,±i,±j,±k}が自明な部分群でこれらがQ8の元全てにおいて可換である事は自明なので、どちらも正規部分群である。

{1}がQ8の元全てにおいて可換である事は自明だが、Q8の方は証明しておく事にする。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

このG,HをG=H=Q8とすると、
aQ8=Q8a(∀a∈Q8)となりQ8は正規部分群である。

>位数4の元が生成する部分群Nは正規部分群である。

Q8を部分群Nで類別すると、
Q8=N∪aN(∃a∈Q8)となり、指数が2(8÷4=2)なので、問題 5-2よりNはQ8の正規部分群である。
よって、元の個数が4個の部分群は全て正規部分群である。

問題 5-2
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

>また位数2の元もNの2個の元からなる唯一の部分群なので、位数2の元が生成する部分群も正規部分群である。

これは前回同様分からないので、他の方法で{-1,1}がQ8の正規部分群である事を示す。
Q8={±1,±i,±j,±k}

定義5.1
Gのすべての元aに対しaH=Haとなるとき、あるいは、いいかえるとGのすべての元aに対しaHa^-1=Hとなるとき、HをGの正規部分群といい、H⊴Gで表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

よって、愚直に証明する。
H={-1,1}と置くと、
1H={-1,1}=H1
(-1)H={1,-1}=H(-1)
iH={-i,i}=Hi
(-i)H={i,-i}=H(-i)
jH={-j,j}=Hj
(-j)H={j,-j}=H(-j)
kH={-k,k}=Hk
(-k)H={k,-k}=H(-k)
よって、Q8の全ての元に対してaH=Haが成り立つので、部分群H={-1,1}はQ8の正規部分群である。
よって、元の個数が2個の部分群も正規部分群である。

因みに、前回の、

>(3)自明な群{id},D4は正規部分群である。問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。
位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。

こっちを考えよう。ところで、τはx軸に関する対称移動なので2回やると元に戻る。
∴τ^2=id(恒等変換)
この両辺にτ^-1をかけると、
τ=τ^-1
ところで、上の実験のように調べれば、τσ^2τ=σ^2が分かる。これにτ=τ^-1を代入すると、
τσ^2τ^-1=σ^2
よって、「注」より、σ^2は正規部分群である。

注:一般に群Gの部分群HがGの正規部分群かどうかはgHg^-1=H(gはGの任意の元)を確かめればわかります。もちろんそれ以外の方法もあります。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

これはうっかり勘違いをしていました。これの意味もよく分かりません。ある元だけでは証明になりませんからね。
念のため、τσ^2τ=σ^2は合っています。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c31483511be459e730204abeca85a8b545aab39
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/2 11:21 (No.1125307)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 5-4b
問題 5-3の二面体群D4について次の問いに答えよ。
(1)位数2,4の元を挙げよ。
(2)D4の部分群を求めよ。
(3)D4の正規部分群を求めよ。

解答
(1)各元の位数を計算する。位数2の元(5個)・・・σ^2,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ,
位数4の元(2個)・・・σ,σ^3
(2)ラグランジュの定理より、含まれる元の個数が1,2,4,8個の部分群を考える。そのうち、1個,8個の元を含むものは自明な部分群{id},D4である。
2個の元を含む部分群は、(1)より5個ある:{id,σ^2},{id,τ},{id,στ},{id,σ^2τ},{id,σ^3τ}
4個の元を含む部分群は、位数4の元を含むものは(1)より{id,σ,σ^2,σ^3}(1個)である。そのほかは、位数2の元からなるので、組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である。
(3)自明な群{id},D4は正規部分群である。問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。
位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

注:一般に群Gの部分群HがGの正規部分群かどうかはgHg^-1=H(gはGの任意の元)を確かめればわかります。もちろんそれ以外の方法もあります。

問題 5-3
座標平面の4点(±1,0),(0,±1)を頂点とする正方形Pを考える。原点を中心とする90度回転をσ,x軸に関する対称移動(折り返し)をτと表す。σやτ(σ^2,στなど)で得られるPの変換をすべて求めよ。これらの変換のなす群を4次二面体群といい、D4と表す。
(D4={id,σ,σ^2,σ^3,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ})

定理4.4(ラグランジュの定理)
有限群Gの部分群Hに対して、Gに含まれる元の個数は、Hに含まれる元の個数にHの指数を掛けた数に等しい。すなわち
|G|=(G:H)|H|
が成り立つ。とくに|H|は|G|の約数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題 5-2
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

具体的には、

>ラグランジュの定理より、含まれる元の個数が1,2,4,8個の部分群を考える。

>位数4の元を含むものは(1)より{id,σ,σ^2,σ^3}(1個)である。そのほかは、位数2の元からなるので、組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である。

>問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。

>位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。

>{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。

ある程度慣れた人じゃないと難しいと思います。以前にも述べましたが、この本だけで分かる人は初めからフォーマットされている人だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/2 13:56削除
解説
>ラグランジュの定理より、含まれる元の個数が1,2,4,8個の部分群を考える。

定理4.4(ラグランジュの定理)
有限群Gの部分群Hに対して、Gに含まれる元の個数は、Hに含まれる元の個数にHの指数を掛けた数に等しい。すなわち
|G|=(G:H)|H|
が成り立つ。とくに|H|は|G|の約数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

問題は「(2)D4の部分群を求めよ」で、
D4={id,σ,σ^2,σ^3,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ}
より、元の個数は8個。
よって、定理4.4の最後の所の「とくに|H|は|G|の約数である」から部分群の元の個数はもとの群の元の個数の約数である事が分かる。
つまり、8の約数より1,2,4,8個である。

>位数4の元を含むものは(1)より{id,σ,σ^2,σ^3}(1個)である。そのほかは、位数2の元からなるので、組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である。

(1)から「位数4の元(2個)・・・σ,σ^3」より、σの位数は4である。よって、σを生成元とする巡回部分群の元の個数は4個である。
よって、4個の元を含む部分群は、まず{id,σ,σ^2,σ^3}が確定。
その他の元の個数が4個の部分群はさらに部分群を含み、それは先のラグランジュの定理より4の約数が位数なので2が位数の元を考える。
(1)より、「位数2の元(5個)・・・σ^2,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ」
ところで、元の個数が4個の部分群の1つの元は必ず単位元(id)である。よって、残りの3個をこの中から選ぶと、
{id,σ^2,τ,στ}———①
{id,σ^2,τ,σ^2τ}———②
{id,σ^2,τ,σ^3τ}———③
{id,σ^2,στ,σ^2τ}———④
{id,σ^2,στ,σ^3τ}———⑤
など、全部で5C3=5C2=(5×4)/(2×1)=10通りあるが、
この中で②と⑤はσ^2・τ=σ^2τとσ^2・στ=σ^3τで演算について閉じている。他は、例えば、{τ,στ,σ^2τ}などはτの数が合わないなど不適である。(厳密な理由は省略。本当は10個全部確認した方が良い。)
よって、「組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である」という事である。

>問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。

問題 5-2
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

「群Gの部分群Hに対して、右H傍系の個数をHの指数といい、(G:H)と表します。」
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

この解説じゃよく分からないと思うが、要は群Gを部分群Hで類別した時のその類の個数の事である。つまり、
D4={id,σ,σ^2,σ^3,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ}
をH={id,σ,σ^2,σ^3}と置いて部分群Hで類別すると、
D4=H∪Hτとなり、類が2つで指数2となるという事である。そして、D4は8個の元なので4個の部分群で類別すると必ず指数が2となり、問題 5-2から必ず正規部分群であるという事である。
https://kotobank.jp/word/%E9%A1%9E%E5%88%A5-660398

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/2 16:35削除
解説の続き

次の文章を完全解説して下さい。

問題 5-4b
問題 5-3の二面体群D4について次の問いに答えよ。
(1)位数2,4の元を挙げよ。
(2)D4の部分群を求めよ。
(3)D4の正規部分群を求めよ。

解答
(1)各元の位数を計算する。位数2の元(5個)・・・σ^2,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ,
位数4の元(2個)・・・σ,σ^3
(2)ラグランジュの定理より、含まれる元の個数が1,2,4,8個の部分群を考える。そのうち、1個,8個の元を含むものは自明な部分群{id},D4である。
2個の元を含む部分群は、(1)より5個ある:{id,σ^2},{id,τ},{id,στ},{id,σ^2τ},{id,σ^3τ}
4個の元を含む部分群は、位数4の元を含むものは(1)より{id,σ,σ^2,σ^3}(1個)である。そのほかは、位数2の元からなるので、組合せを調べて{id,σ^2,τ,σ^2τ},{id,σ^2,στ,σ^3τ}の2個である。以上より4個の元を含む部分群は3個である。
(3)自明な群{id},D4は正規部分群である。問題 5-2より、4個の元を含む3つの部分群はすべて正規部分群である。
位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>位数2の元については(注)、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τとなるので(τσ^-1=στに注意)、σ^iτを含むものは正規部分群ではない。

注:一般に群Gの部分群HがGの正規部分群かどうかはgHg^-1=H(gはGの任意の元)を確かめればわかります。もちろんそれ以外の方法もあります。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

まず、「τσ^-1=στに注意」を考えると、

問題 5-3
座標平面の4点(±1,0),(0,±1)を頂点とする正方形Pを考える。原点を中心とする90度回転をσ,x軸に関する対称移動(折り返し)をτと表す。σやτ(σ^2,στなど)で得られるPの変換をすべて求めよ。これらの変換のなす群を4次二面体群といい、D4と表す。

より、例えば、座標(-1,0)を1,(0,-1)を2,(1,0)を3,(0,1)を4と振ると、

 4
1 3 ———①
 2

という感じだが、これをτσ^-1で変換させてみると、まず、σ^-1で-90°回転より、

 1
2 4
 3

となり、次にτよりx軸に関して対称移動させると、

 3
2 4 ———②
 1

つまり、①をτσ^-1で変換させると②になる訳である。
次に、①をστで変換させてみると、まずτよりx軸に関して対称移動させると、

 2
1 3
 4

次に、σより90°回転より、

 3
2 4 ———③
 1

②=③より、2つの変換は等しい。
よって、τσ^-1=στという事である。

よって、σ(σ^iτ)σ^-1に代入する訳だが、その前にこれを考える理由は、位数2の元が(1)より、「位数2の元(5個)・・・σ^2,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ」で、σ^2以外はσ^iτ(0≦ⅰ≦3) という形をしているからである。(σ^2は次の段階で考える。)
そこで、σ(σ^iτ)σ^-1=σσ^i(τσ^-1)
これに先のτσ^-1=στを代入すると、
=σ^(i+1)・στ=σ^(i+2)τ
∴σ(σ^iτ)σ^-1=σ^(i+2)τ
ところで、「注」より、
正規部分群だったらgHg^-1=Hという形をしているので、これは正規部分群ではない。
つまり、σ(σ^iτ)σ^-1=σ^iτとなっていたら正規部分群だったという事である。

>{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群なのでD4の正規部分群になる(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。

{id,σ,σ^2,σ^3}を部分群{id,σ^2}で類別すると、H={id,σ^2}と置くと、
{id,σ,σ^2,σ^3}=H∪σH
より、指数が2なので、問題 5-2より、Hは正規部分群である。

問題 5-2
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

と思ったが、Hは{id,σ,σ^2,σ^3}の正規部分群で{id,σ,σ^2,σ^3}はD4の正規部分群だが、正規部分群の正規部分群は正規部分群とは限らないらしいので、こういう解釈ではないらしい。
http://yeaf.web.fc2.com/NormalSubgroupOfNormalSubgroup.pdf

もう一度よく考えると、「{id,σ^2}は正規部分群{id,σ,σ^2,σ^3}の部分群でちょうど2個の元を含む唯一の部分群」だと、{id,σ,σ^2,σ^3,τ,στ,σ^2τ,σ^3τ}の正規部分群になる理由とは?
ちょうど2個の元を含むD4の部分群は、
{id,σ^2},{id,τ},{id,στ},{id,σ^2τ},{id,σ^3τ}だが。
よく分からないので、保留。

>(あるいはτσ^2τ=σ^2からもわかる)。

こっちを考えよう。ところで、τはx軸に関する対称移動なので2回やると元に戻る。
∴τ^2=id(恒等変換)
この両辺にτ^-1をかけると、
τ=τ^-1
ところで、上の実験のように調べれば、τσ^2τ=σ^2が分かる。これにτ=τ^-1を代入すると、
τσ^2τ^-1=σ^2
よって、「注」より、σ^2は正規部分群である。

注:一般に群Gの部分群HがGの正規部分群かどうかはgHg^-1=H(gはGの任意の元)を確かめればわかります。もちろんそれ以外の方法もあります。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

まだまだ、経験値が足りないので、全然ダメですね。因みに、努力すれば誰でも分かるようなレベルにしたいのですが。(普通の受験参考書みたいに。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/3 08:03削除
おまけの解説
問題 5-2
群Gの部分群Hの指数が2に等しいとき、HはGの正規部分群であることを示せ。

解答
Gの右傍系はHとGにおけるHの補集合Mである。Gの左傍系も同様に、HとGにおけるHの補集合Mである。よって右傍系と左傍系が一致するのでHはGの正規部分群である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説
要は、Gの元でHに属さない元をaとすると、Gの右傍系は、
G=H∪aH(H∩aH=φ)
左傍系は、
G=H∪Ha(H∩Ha=φ)
と表されるので、aH=Ha
また、Hに属する元をbとすると、定理4.1の系より、bH=H,Hb=Hより、Gの任意の元xについて、xH=Hxが成り立つ。
よって、HはGの正規部分群という事。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

定義4.3(傍系)
群Gの部分群をHとする。
(1)Gの元gに対して、gH={gh;hはHの元}(つまりgに右からHの元を掛けた元全体)を右傍系,あるいは、右H傍系という。
(2)Gの元gに対して、Hg={hg;hはHの元}(つまりgに左からHの元を掛けた元全体)を左傍系,あるいは、左H傍系という。
(3)(記号)右H傍系全体のなす集合をG/Hと表し、左H傍系全体のなす集合をH\Gと表す。
なお右傍系,左傍系の左右をとくに断らないとき、傍系という。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

感想
しかし、左剰余類と右剰余類を同じaで類別出来るのだろうか。
因みに、「演習 群・環・体 入門」新妻弘著と「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著でも同じような証明なので、私の指摘が正しいと仮定したらこの先生だけの問題ではなく、数学界全体の問題である。

因みに、別証はこちら。

別証
群Gの部分群をHとして、|G:H|=2ならばHはGの正規部分群であることを示す。はじめに、HとGにおける指数が2であるから、H≠Gである。
(1)a∈Hについて、aH=H=Ha(定理4.1の系)
(2)a∉Hのとき、aH≠H,Ha≠Hである。仮定より|G:H|=2であるから、
G=H∪aH(H∩aH=φ)と類別出来る。
∀g∈G,∀h∈Hに対して、
① g∈Hの場合、Hは群だからgHg^-1=Hである。
② g∈aHの場合、両辺に左からa^-1をかけると、a^-1g∈H 
ここで、ghg^-1∈aHと仮定して、両辺に左からa^-1をかけると、
a^-1ghg^-1∈H ∴(a^-1g)hg^-1∈H
また、a^-1g∈Hより、hg^-1∈H 
∴g^-1∈H ∴g∈H 
ところで、GはHとaHで類別されていて、
g∈aHよりこれは矛盾。
よって、背理法により、ghg^-1∉aH 
∴ghg^-1∈H ∴gHg^-1⊂H 
また、gHg^-1⊃Hは自明より、gHg^-1=H
①,②より、HはGの正規部分群である。
アイデア引用元:https://ameblo.jp/2217018/entry-12462066811.html

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/1 13:31 (No.1124404)削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008260001/

黄色部分を中学数学と積分の2通りで求めて下さい。因みに、前回みたいにArcsinの必要はなく高校3年(理系)の分野です。
念のため、正規の問題は普通に模範解答通りに暗算で解きました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/2 07:45削除
積分の解法
点Oをxy座標の原点に置き、OB,OAをそれぞれx軸,y軸に取ると、円の方程式は、
x^2+y^2=4^2 ∴y=±√(16-x^2)
よって、弧ABの方程式は、
y=√(16-x^2)と置ける。
また、直線CDの方程式は、y=2 
よって、CDと弧ABとの交点をEとすると、
2=√(16-x^2)を解いて、x^2=12 ∴x=±2√3 ∴E(2√3,2)
よって、求める面積をSとすると、
S=∫(0~2√3){√(16-x^2)-2}dx
で求められる。
∴∫(0~2√3){√(16-x^2)-2}dx
=∫(0~2√3)√(16-x^2)dx
-∫(0~2√3)2dx
=∫(0~2√3)√(16-x^2)dx
-[2x](0~2√3)
=∫(0~2√3)√(16-x^2)dx-4√3
∴S=∫(0~2√3)√(16-x^2)dx
-4√3———☆
ここで、置換積分でx=4sinθと置くと、
2√3=4sinθより、sinθ=√3/2 
∴θ=π/3
また、0=4sinθより、sinθ=0 
∴θ=0
また、x=4sinθの両辺をθで微分すると、
dx/dθ=4cosθ ∴dx=4cosθdθ
これらとx=4sinθを☆に代入すると、
S=∫(0~π/3)√(16-16cos^2θ)・4cosθdθ-4√3
=∫(0~π/3)4cosθ・4cosθdθ-4√3
=∫(0~π/3)16cos^2θdθ-4√3
=∫(0~π/3)16{(1+cos2θ)/2}dθ
-4√3
=8∫(0~π/3)(1+cos2θ)dθ-4√3
=8[θ+sin2θ/2](0~π/3)-4√3
=8{π/3+sin(2π/3)/2}-4√3
=8π/3+8・(√3/4)-4√3
=8π/3-2√3
よって、答えは、8π/3-2√3cm^2

中学数学の解法
弧ABと線分CDとの交点をEとして、OEを結ぶと、半径よりOE=4cmより、
OC:OE=2:4=1:2
よって、△OCE は1:2:√3の直角三角形である。
∴∠EOC=60°,CE=2√3cm
よって、黄色部分の面積をSとすると、
S=扇形OAE-△OCE
=4×4×π×(1/6)-2×2√3×(1/2)
=8π/3-2√3
よって、答えは、8π/3-2√3cm^2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/31 13:56 (No.1123567)削除
改題
「AB=DC、AD//BCの等脚台形ABCDに円が内接しており、BC=6㎝、∠C=60°のとき、台形ABCDの周の長さを求めてください。」
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008280000/

ただし、算数で解いて下さい。因みに、私は2通り作ってみました。
どうでも良い事ですが、正規の問題は暗算で秒殺でした。(念のため、中心Oを使う。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/4/1 07:58削除
改題
「AB=DC、AD//BCの等脚台形ABCDに円が内接しており、BC=6㎝、∠C=60°のとき、台形ABCDの周の長さを求めてください。」

ただし、算数で解いて下さい。

解法1
円の中心をOとして、円と辺AD,AB,BCとの接点をそれぞれS,T,Uとすると、半径よりOS,OT,OU
また、OS⊥AD,OT⊥AB,OU⊥BCより、直角三角形の斜辺と他の1辺が等しいので、△OASと△OAT,△OBTと△OBUはそれぞれ合同である。
よって、∠OAS=∠OAT,∠OBT=∠OBU
また、四角形ABCDは等脚台形で∠C=60°より∠B=60°,∠A=180°-60°=120°である。
よって、∠OAT=120°÷2=60°,∠OBT=60°÷2=30°
よって、∠AOB=180°-60°-30°=90°
よって、△OABは30°,60°,90°の直角三角定規型で、また、OT⊥ABより△OATと△OBTもそれぞれ30°,60°,90°の直角三角定規型である。
よって、AT=①と置くと、OA=②でAB=④である。よって、BT=④-①=③
ところで、△OBTと△OBUが合同より、
BT=BU=3cm(等脚台形だから。)
よって、③=3cmより、①=1cm 
よって、AB=④=4cm
また、AS=AT=①=1cmより、
AD=2cm(等脚台形だから。)
よって、周の長さは、2+4+6+4=16cm

解法2
∠B内の円弧に対してCDと平行な接線を引き、AB,BCとの交点をそれぞれE,Fとし、∠C内の円弧に対してABと平行な接線を引き、CD,BCとの交点をそれぞれG,Hとすると、六角形AEFHGDは正六角形になる。
その理由は、平行から出来る六角形の全ての内角は120°となり円に外接する対称性から正六角形になる訳である。
ところで、正六角形の中心をOとすると、正六角形は6個の合同な正三角形に分けられ、△OFHと△EBFと△GHCはそれぞれ合同である。
よって、その正三角形の1辺の長さは2cmより、台形ABCDの周の長さは、2×8=16cm
よって、答えは、16cm

因みに、初めに1辺の長さが2cmの正六角形を描いて、帳尻を合わせる解法でも良い。(左右の下の隅を延長して図の台形を作るという事。)

念のため、どれも私のオリジナルです。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/29 13:14 (No.1121603)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008280002/
「別解はいくつかありますが、できるだけシンプルに解きたいものです。
ぜひ、いろいろ考えてみてください。」

2通り考えてみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/31 07:57削除
別解1
正方形と辺の真ん中の点の対称性により、中央の四角形は正方形になる。(2段階に分けて考えると、対称性から4つの線分の長さが等しくなりひし形で、再び対称性から4つの角も等しくなるので正方形という事。)
そこで、EDとAFの交点から反時計周りにP~Sと振る。
ここで、QからABに垂線を下ろしその足をⅠとすると、△AIQと△ABFは相似で直角を挟む二辺の比が1:2である。また、△AIQと△AQBと△QIBはそれぞれ2角が等しいので相似である。
つまり、△AIQと△QIBは直角を挟む二辺の比が1:2である。
よって、BI=①と置くと、QI=②,AI=④となる。よって、AB=④+①=⑤=5cm
よって、①=1cmより、QH=2cm
よって、△ABQ=5×2÷2=5cm^2
ところで、△ABQと△BCRと△CDSと△DAPはそれぞれ合同なので、求める面積は全体の正方形からこの4つの面積を引けば良い。
よって、答えは、5×5-5×4=5cm^2

別解2
正方形と辺の真ん中の点の対称性により、中央の四角形は正方形になる。
そこで、EDとAFの交点から反時計周りにP~Sと振る。
RからBCと平行な直線を引きAFとの交点をIとすると、BF=FCでAF∥HCよりBQ=QRなので、△QBFと△QRIは合同である。
ところで、△QBFと△ABFは∠Fを共有していて直角も等しいので相似である。よって、直角を挟む二辺の比は1:2である。
よって、△QRIも直角を挟む二辺の比が1:2の直角三角形である。
ここで、QからABと平行,PからBCと平行,SからCDと平行な直線を引き、それぞれの交点を中央に新しくできる正方形(対称性から正方形になる)の左上の頂点から反時計回りにJ,K,L,Mと振ると、△QRIと△KRQと△KQIはそれぞれ2角が等しいので相似である。
よって、IK=❶と置くと、KQ=❷,KR=❹となり、IR=❶+❹=❺=2.5cm
よって、❶=0.5cmより、❷=1cm
よって、△QRK=2×1÷2=1cm^2
また、正方形IKLM=1×1=1cm^2(正方形の1辺の長さは、❹-❷=❷=1cm)
また、△QRKと△RSLと△SPMと△QPJはそれぞれ合同なので、
正方形PQRS=1+1+1+1+1=5cm^2
よって、答えは、5cm^2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/28 18:54 (No.1120937)削除
問題
ある円の弦ABとCDが直交していてその交点をEとします。AE=a,BE=b,CE=c,DE=dである時、この円の直径は、
2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)で求められる事を証明して下さい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37bd34776ee6be02ca1819bad648d32e9e12bde6/images/003

因みに、私は中学数学で2通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/29 07:57削除
問題
ある円の弦ABとCDが直交していてその交点をEとします。AE=a,BE=b,CE=c,DE=dである時、この円の直径は、
2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)で求められる事を証明して下さい。

解法1
円の中心をOとして、OからAB,CDに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、半径より△OAB,△OCDは二等辺三角形なので、点H,IはそれぞれAB,CDの中点になる。
∴AH=(a+b)/2,DI=(c+d)/2
∴EI=(c+d)/2-d=(c-d)/2
ところで、3直角より四角形OIEHは長方形。よって、HO=EI=(c-d)/2
よって、△OAHで三平方の定理を使うと、
OA^2={(a+b)/2}^2+{(c-d)/2}^2
=(a^2+2ab+b^2+c^2-2cd+d^2)/4
={a^2+b^2+c^2+d^2+2(ab-cd)}/4
また、方べきの定理より、ab=cd これを代入すると、
OA^2=(a^2+b^2+c^2+d^2)/4
∴OA=√(a^2+b^2+c^2+d^2)/2
∴R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)/2
∴2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)

解法2
円の中心をOとして、DOの延長と円との交点をFとすると、DFは直径より∠DCF=90°
また、FからCDと平行な直線を引き、円との交点をGとし、FGとABとの交点をHとすると、四角形GFCDは長方形で対角線が中心Oを通るので対称性より、AH=BE=b
∴HE=AE-AH=a-b
また、四角形HFCEも長方形より、
FC=HE=a-b
ところで、DC=c+dより、△DCFで三平方の定理を使うと、
2R=√{(a-b)^2+(c+d)^2}
=√{a^2+b^2+c^2+d^2-2(ab-cd)}
また、方べきの定理より、ab=cd
これを代入すると、
2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)

これら2つは私のオリジナルですが、ちょっと調べた所、方べきの定理を使わない解法がありました。エレガントですが、マニアじゃないと無理だと思います。また、正弦定理で解いてみました。まさにエレガントの逆です。笑

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/30 07:58削除
問題
ある円の弦ABとCDが直交していてその交点をEとします。AE=a,BE=b,CE=c,DE=dである時、この円の直径は、
2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)で求められる事を証明して下さい。

解法3
弧AC上に弧AF=弧BCとなる点Fを取ると、アルハゼンの定理より弧ADの円周角+弧BCの円周角=90°なので、弧AD+弧AFの円周角も90°で、つまりDFは直径になる。
また、対称性よりAF=BC
よって、AF^2=BC^2=b^2+c^2
また、AD^2=a^2+b^2
ところで、△ADFで三平方の定理を使うと、
DF^2=AD^2+AF^2
∴(2R)^2=a^2+b^2+c^2+d^2
∴2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)

アイデア引用元:「高校への数学・日日のハイレベル演習」(2003-5月号)の8・18の(イ)の問題の解答より。因みに、同2006-6月号には載っていないようです。
念のため、アルハゼンの定理という言葉は出てきません。

何でもありの解法
△DABで正弦定理を使うと、
(a+b)/sin∠D=2R———①
∠D=∠ADE+∠BDEで∠ADE=θ,∠BDE=φと置くと、
sin∠D=sin(θ+φ)=sinθcosφ+cosθsinφ
={a/√(a^2+d^2)}{d/√(b^2+d^2)}+{d/√(a^2+d^2)}{b/√(b^2+d^2)}
=(ad+bd)/√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)}
=d(a+b)/√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)}
∴sin∠D=d(a+b)/√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)}———②
②を①に代入すると、
√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)}/d=2R———☆
左辺=√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)/d^2}
=√[{d^4+(a^2+b^2)d^2+a^2b^2}/d^2]
=√{d^2+a^2+b^2+(a^2b^2)/d^2}
ところで、方べきの定理より、ab=cd
これを代入すると、
左辺=√{d^2+a^2+b^2+(c^2d^2)/d^2}
=√(a^2+b^2+c^2+d^2)
これを☆の左辺に代入すると、
2R=√(a^2+b^2+c^2+d^2)

中学数学の解法4
円の中心をOとして、DOの延長と円との交点をFとする。
ここで、BFを結ぶと、DFは直径より∠DBF=90°また、円周角より∠DAB=∠DFB ∴∠DAE=∠DFB また、直角が等しいので2角が等しく、△DAE∽△DFB
∴AD:DE=FD:DB
∴√(a^2+d^2):d=2R:√(b^2+d^2)
∴2R=√{(a^2+d^2)(b^2+d^2)}/d
これは何でもありの解法の☆と同じで、何でもありの解法は以後中学数学で解いているので、以後同じとして良い。
よって、示された。Q.E.D.

因みに、OからBDに垂線を下ろしHとして、△DAE∽△DOHを利用しても出来るが面倒臭いだけなので省略。(20年以上蓄えてきましたからね。(出来て)当たり前の話です。)

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%B2%99%E8%8E%89-%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%92%E3%82%BF%E3%83%8C%E3%82%AD%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%82%93%E3%81%A0-%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AD%90%E5%BD%B9-%E3%82%92%E8%A6%9A%E9%86%92%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F-%E5%A4%A9%E6%B5%B7%E7%A5%90%E5%B8%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89/ar-BB1kJK9u?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=3888a2e868a9485c99f2aee277b7c5b8&ei=10
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返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/29 14:06 (No.1121635)削除
問題作ってみました。

問題
「演習 群・環・体 入門」の第3章§2の演習問題3より、体K上の2次の全行列環M2(K)は真のイデアルを持たないので、同問2.5(2)よりM2(K)は体になるが、第3章§1の例1.4より、Mn(K)は零因子を持つ環である。つまり、体ではない(定理1.4より)。どこに問題があるでしょうか。(ベテランにはバカにするなというほど簡単だと思います。)

演習問題3
体K上の2次の全行列環M2(K)は真のイデアルを持たないことを示せ。

問2.5
次を証明せよ。
(1)Ⅰを有理数体ℚの(0)でないイデアルとするとき、I=ℚである。
(2)可換環Rが体であるための必要十分条件は、Rが(0)とRの他にイデアルをもたないことである。

例1.4
Kを体とするとき、Kの元を成分とするn次正方行列の全体をMn(K)で表す。このとき、行列の和と積によって演算を定義すればMn(K)は零因子をもつ非可換な環となる。この環を全行列環という。

定理1.4
体は0と異なる零因子をもたない。すなわち、体は整域である。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:(歳取ってから綺麗になりましたよね。)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/29 15:15削除
問題
「演習 群・環・体 入門」の第3章§2の演習問題3より、体K上の2次の全行列環M2(K)は真のイデアルを持たないので、同問2.5(2)よりM2(K)は体になるが、第3章§1の例1.4より、Mn(K)は零因子を持つ環である。つまり、体ではない(定理1.4より)。どこに問題があるでしょうか。

解答
全行列環M2(K)は、例1.4より非可換な環である。

例1.4
Kを体とするとき、Kの元を成分とするn次正方行列の全体をMn(K)で表す。このとき、行列の和と積によって演算を定義すればMn(K)は零因子をもつ非可換な環となる。この環を全行列環という。

よって、真のイデアルを持たなくても、言い換えればM2(K)が(0)とM2(K)の他にイデアルを持たなくても、問2.5(2)が言うようには体にならない。(可換環じゃないから。)

問2.5
次を証明せよ。
(1)Ⅰを有理数体ℚの(0)でないイデアルとするとき、I=ℚである。
(2)可換環Rが体であるための必要十分条件は、Rが(0)とRの他にイデアルをもたないことである。

つまり、M2(K)が可換環だったら矛盾が起こるという事である。

簡単過ぎて面白くなかったらごめんなさい。まぁ、簡単な問題でも他人と共感できると楽しいですよね。因みに、私は独学なのでただの暇つぶしです。

おまけ:
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