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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/5 13:53 (No.1097452)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問2.6
次の各問に答えよ。
(1)剰余環ℤ12の可逆元をすべて求めよ。
(2)剰余環ℤ12の零因子をすべて求めよ。
(3)剰余環ℤ12のベキ零元をすべて求めよ。

解答
ℤ12の単位元は|1である。
(1)|aがℤ12の可逆元
⇔∃|b∈ℤ12,|a・|b=|1
⇔∃|b∈ℤ12,|(a・b)=|1
⇔∃b∈ℤ12,ab≡1(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔ax≡1(mod12)が解を持つ
⇔(a,12)|1(第1章定理2.5)
⇔(a,12)=1
したがって、ℤ12の可逆元の集合は{|1,|5,|7,|11}である。
(2)|aがℤ12の零因子
⇔∃|b∈ℤ12,|b≠|0,|a・|b=|0
⇔∃|b∈ℤ12,|b≠|0,|(a・b)=|0
⇔∃b∈ℤ,ab≡0,b≢0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2)またはa≡0(mod3)
⇔|a=|0,|2,|3,|4,|6,|8,|9,|10
したがって、ℤ12の零因子の集合は{|0,|2,|3,|4,|6,|8,|9,|10}である。
(3)|aがℤ12のベキ零元
⇔∃n∈ℕ,(|a)^n=|0
⇔∃n∈ℕ,|(a^n)=|0
⇔∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2),a≡0(mod3)
⇔a≡0(mod6)(第1章定理2.3)
したがって、ℤ12のベキ零元の集合は{|0,|6}である。

第1章定理2.8
nを1より大きい整数,a,bを任意の整数とするとき次が成り立つ。
a≡b(modn)⇔ Ca=Cb

第1章定理2.5
ax≡b(modn)が解を持つための必要十分条件は(a,n)|bなることである。

第1章定理2.3
a,bを整数,m,nを1より大きい整数とする。(m,n)=1であれば、次が成り立つ。
a≡b(modm),a≡b(modn)
⇔a≡b(mod mn)
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>∃b∈ℤ,ab≡0,b≢0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2)またはa≡0(mod3)

>∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2),a≡0(mod3)

この2ヶ所ぐらいですね。また、(1)~(3)全てに別解を作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/5 15:48削除
解説
>∃b∈ℤ,ab≡0,b≢0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2)またはa≡0(mod3)

a≡0(mod2)またはa≡0(mod3)
⇒∃b∈ℤ,ab≡0,b≢0(mod12)
まずは逆の方から、
aが2の倍数または3の倍数ならばある整数bが存在してabを12の倍数に出来る。ただし、bは12の倍数ではない。真である。(4の倍数や6の倍数でも良いが、次の逆の場合がダメなので2の倍数と3の倍数にしているのである。)
次に、
∃b∈ℤ,ab≡0,b≢0(mod12)
⇒a≡0(mod2)またはa≡0(mod3)
ある整数bが存在してabが12の倍数でbが12の倍数でないならばaは2の倍数または3の倍数である。aは4の倍数や6の倍数かもしれないがそれらでは2の倍数や3の倍数の場合をカバーできないので、2の倍数と3の倍数にしているのである。だから、真である。

>∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
(第1章定理2.8)
⇔a≡0(mod2),a≡0(mod3)

a≡0(mod2),a≡0(mod3)
⇒∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
これも逆の方から、
aが2の倍数かつ3の倍数ならばある自然数nが存在してa^nを12の倍数に出来る。真である。(4の倍数や6の倍数でも良いが、次の逆の場合がダメなので2の倍数と3の倍数にしているのである。)
次に、
∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
⇒a≡0(mod2),a≡0(mod3)
ある自然数nが存在してa^nが12の倍数ならばaは2の倍数かつ3の倍数である。真である。(aは4の倍数や6の倍数かもしれないがそれらでは2の倍数や3の倍数の場合をカバーできないので、2の倍数と3の倍数にしているのである。)
因みに、
∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
⇔a≡0(mod2),a≡0(mod3)
の間に1行入れても良いだろう。つまり、
∃n∈ℕ,a^n≡0(mod12)
⇔a^n≡0(mod4),a^n≡0(mod3)
(第1章定理2.3)
⇔a≡0(mod2),a≡0(mod3)

第1章定理2.3
a,bを整数,m,nを1より大きい整数とする。(m,n)=1であれば、次が成り立つ。
a≡b(modm),a≡b(modn)
⇔a≡b(mod mn)

念のため、3と4は互いに素だからである。

別解は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/5 17:03削除
問2.6
次の各問に答えよ。
(1)剰余環ℤ12の可逆元をすべて求めよ。
(2)剰余環ℤ12の零因子をすべて求めよ。
(3)剰余環ℤ12のベキ零元をすべて求めよ。

別解
(1)問2.4より、
aが環Rの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rより、

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

ℤ12={|0,|1,|2,|3,|4,|5,|6,|7,|8,|9,|10,|11}で、|a・ℤ12を調べる。
|0・ℤ12={|0}
|1・ℤ12=ℤ12
|2・ℤ12={|0,|2,|4,|6,|8,|10}
|3・ℤ12={|0,|3,|6,|9}
|4・ℤ12={|0,|4,|8}
|5・ℤ12={|0,|5,|10,|15,|20,|25,|30,|35,|40,|45,|50,|55}
={|0,|5,|10,|3,|8,|1,|6,|11,|4,|9,|2,|7}
={|0,|1,|2,|3,|4,|5,|6,|7,|8,|9,|10,|11}
=ℤ12
∴|5・ℤ12=ℤ12
以上より、12と互いに素の場合、aR=Rとなる事が分かる。
よって、ℤ12の可逆元の集合は{|1,|5,|7,|11}である。

>12と互いに素の場合、aR=Rとなる事が分かる。

証明
定理3.6の系2
Gをaによって生成される位数nの巡回群とする。このとき、Gの元a^kがGの生成元であるための必要十分条件は、(n,k)=1なることである。
a^kがGの生成元 ⇔ (n,k)=1
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

ところで、ℤ12は|1によって生成された巡回群である。そして、5と12は互いに素より、上の定理により|5は生成元である。
よって、ℤ12={|0,|5,2|5,3|5,4|5,5|5,6|5,7|5,8|5,9|5,10|5,11|5}と表される。
∴|5・ℤ12={|0,|25,2|25,3|25,4|25,5|25,6|25,7|25,8|25,9|25,10|25,11|25}
={|0,|1,|2,|3,|4,|5,|6,|7,|8,|9,|10,|11}
=ℤ12
これは7などでも考えれば分かるように互いに素だから成り立つ事である。
よって、示された。

(2)要は、例えば、|2・|6=|12=|0となるような|2,|6を求めれば良い。そこで、
|3・|4=|12=|0
|3・|8=|24=|0
|4・|9=|36=|0
|6・|10=|60=|0
以上で全てである。
よって、|0を入れて、
ℤ12の零因子の集合は{|0,|2,|3,|4,|6,|8,|9,|10}である。

(3)ℤ12のベキ零元は(|a)^n=|0となる|aで、a^nが12で割り切れるには素因数に2と3を同時に含んでいなければならないので、|6のみである。また、|0を入れると、
ℤ12のベキ零元の集合は{|0,|6}である。

おまけ:
https://trenndo1.blog.ss-blog.jp/2015-07-27-4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/6 07:58削除
(1)と(2)の別解2を作ってみました。

問2.6
次の各問に答えよ。
(1)剰余環ℤ12の可逆元をすべて求めよ。
(2)剰余環ℤ12の零因子をすべて求めよ。
(3)剰余環ℤ12のベキ零元をすべて求めよ。

別解2
(1)ℤ12の可逆元を全て集めると定理により乗法に関して群になる。

問1.4
環Rの可逆元の全体U(R)は乗法群をつくることを示せ。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

そして、それは定理2.10により、既約剰余類全体U(ℤ12)={|1,|5,|7,|11}である。

定理2.10
nを法とする既約剰余類の全体U(ℤn)は剰余環ℤn=ℤ/nℤにおける乗法に関して群をなす。ただし、U(ℤn)={|a∈ℤn|(a,n)=1}
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

よって、ℤ12の可逆元の集合は{|1,|5,|7,|11}である。

(2)ところで、零因子が少なくとも1つあるとその集合は乗法に関して群にならない。(これは少し考えれば簡単である。)
そして、(1)の結果の余事象より、
ℤ12の零因子の集合は{|0,|2,|3,|4,|6,|8,|9,|10}である。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/4 11:40 (No.1096250)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理2.3
Ⅰを環Rのイデアルとすると、Iを法とする剰余類全体の集合R/Iに対して、加法と乗法を次のように定義することができる。すなわちRの元a,bに対して、
|a+|b=|(a+b)
|a・|b=|(a・b)
と定義することができる。これらの演算に関して、剰余類の全体R/Iは環になる。

証明
初めに、Iを法とする剰余類の集合R/I上に演算が定義されることを示す。演算が定義されるということは、言いかえると
|a=|a',|b=|b'⇒|(a+b)=|(a'+b'),|(ab)=|(a'・b')———①
ということである。これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。そこで①を示す。
|a=|a',|b=|b'と仮定する。
|a=|a'⇔a≡a'(modI),
|b=|b'⇔b≡b'(modI)
に注意すると、合同式の性質(4)より
a+b≡a'+b'(modI)
が得られる。よって、|(a+b)=|(a'+b')が成り立つ。
したがって、|a+|b=|(a+b)
と定義できる。
一方、Iはイデアルであるから定理2.1の(5)によって
a・b≡a'・b'(modI)
が得られる。よって、|(a・b)=|(a'・b')である。したがって演算
R/I×R/I→ R/I
 (|a,|b) → |(a+b)
 (|a,|b) → |(a・b)
が定義された。この2つの演算に関してR/Iが環であることを確かめよう。
(1)加法に関しR/Iが群であることはすでに群のところでみている(第2章定理5.2)。
(ⅰ)結合律:|a+(|b+|c)=(|a+|b)+|c
(ⅱ)ゼロ元の存在:|0=Iがゼロ元である。|a+|0=|0+|a=|a
(ⅲ)マイナス元の存在:|a∈R/Iに対して
|a+|(-a)=|(-a)+|a=|0
であるから、|(-a)∈R/Iがマイナス元である。すなわち、-|a=|(-a)
(以下省略)

合同式の性質(4)
a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a+c≡b+d(modI)
(念のため、第1章定理2.1とは違います。)

定理2.1(第3章)
環Rの部分集合Iが加法に関して部分群であるとする。このとき、上で定義した同値関係について、次の条件(5)と(6)は同値である。
(5)a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a・c≡b・d(modI)
(6)(ⅰ)r∈R,a∈I⇒r・a∈I
   (ⅱ)r∈R,a∈I⇒a・r∈I

第2章定理5.2
Gを群,HをGの正規部分群とする。このとき、G/H×G/Hの任意の元(aH,aH)にG/Hの元aH*aH=abHを対応させると、これはG/H×G/HからG/Hへの写像となる。すなわち、この対応はG/Hに1つの2項演算を与え、さらに集合G/Hは、この演算に関して群をなす。この群G/Hの単位元はHで、G/Hの元aHの逆元は(aH)^-1=a^-1Hである。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

具体的には、

>これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。

具体的に解説して下さい。

>|a=|a',|b=|b'と仮定する。
|a=|a'⇔a≡a'(modI),
|b=|b'⇔b≡b'(modI)
に注意すると、合同式の性質(4)より
a+b≡a'+b'(modI)
が得られる。よって、|(a+b)=|(a'+b')が成り立つ。
したがって、|a+|b=|(a+b)
と定義できる。

>一方、Iはイデアルであるから定理2.1の(5)によって
a・b≡a'・b'(modI)
が得られる。よって、|(a・b)=|(a'・b')である。

>(ⅱ)ゼロ元の存在:|0=Iがゼロ元である。|a+|0=|0+|a=|a
(ⅲ)マイナス元の存在:|a∈R/Iに対して
|a+|(-a)=|(-a)+|a=|0
であるから、|(-a)∈R/Iがマイナス元である。すなわち、-|a=|(-a)

これぐらいですね。ただし、完全に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/4 13:43削除
解説
>これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。

これはやっぱり面白くないので省略。(簡単な事。)

>|a=|a',|b=|b'と仮定する。
|a=|a'⇔a≡a'(modI),
|b=|b'⇔b≡b'(modI)
に注意すると、合同式の性質(4)より
a+b≡a'+b'(modI)
が得られる。よって、|(a+b)=|(a'+b')が成り立つ。
したがって、|a+|b=|(a+b)
と定義できる。

要は、|a+|b=|a'+|b'⇔|(a+b)=|(a'+b')までは簡単に解説できる。
しかし、ここから「したがって、|a+|b=|(a+b)と定義できる」は何となくは分かるが、確証が欲しい所である。そこで、p.162より、
|a={x∈R|x≡a(modI)}=a+I
を使うと、
|a=a+I,|b=b+I
∴|a+|b=(a+I)+(b+I)=(a+b)+I=|(a+b)
∴|a+|b=|(a+b)
(I+I=IはIが加法群だから。この解説をしても良いが省略。)
また、|a・|b=(a+I)(b+I)=ab+aI+Ib+I=ab+I=|(ab)
(aI+Ib+I=IはIがイデアルだから。)
∴|a・|b=|(a・b)
乗法の方も先取りしてやった。

>一方、Iはイデアルであるから定理2.1の(5)によって
a・b≡a'・b'(modI)
が得られる。よって、|(a・b)=|(a'・b')である。

定理2.1(第3章)
環Rの部分集合Iが加法に関して部分群であるとする。このとき、上で定義した同値関係について、次の条件(5)と(6)は同値である。
(5)a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a・c≡b・d(modI)
(6)(ⅰ)r∈R,a∈I⇒r・a∈I
   (ⅱ)r∈R,a∈I⇒a・r∈I

イデアルならば(5)が使えるという訳だが、この定理だけ読んでもそれが分からない。というのは、(6)はイデアルの定義(の半分)だが、これはこの定理の次のページで定義されているからである。まぁ、とにかくそういう訳でイデアルならば(5)が使える。
一応、「よって、|(a・b)=|(a'・b')である。」の続きに、∴|a・|b=|(a・b)
念のため、加法の場合と同じく曖昧だが。

>(ⅱ)ゼロ元の存在:|0=Iがゼロ元である。|a+|0=|0+|a=|a
(ⅲ)マイナス元の存在:|a∈R/Iに対して
|a+|(-a)=|(-a)+|a=|0
であるから、|(-a)∈R/Iがマイナス元である。すなわち、-|a=|(-a)

ゼロ元は、|0=|0+I=Iがゼロ元である。これは、第2章定理5.2の

第2章定理5.2
Gを群,HをGの正規部分群とする。このとき、G/H×G/Hの任意の元(aH,aH)にG/Hの元aH*aH=abHを対応させると、これはG/H×G/HからG/Hへの写像となる。すなわち、この対応はG/Hに1つの2項演算を与え、さらに集合G/Hは、この演算に関して群をなす。この群G/Hの単位元はHで、G/Hの元aHの逆元は(aH)^-1=a^-1Hである。

「この群G/Hの単位元はH」からも分かるだろう。念のため、加法の単位元はゼロ元。

また、|(-a)=-a+Iで、加法の逆元はマイナス元。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/3 17:02 (No.1095469)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008080000/

公式で解いて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202008060002/

一応、別解を作って下さい。ただし、ちょっとは面白くして下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/4 07:54削除
問題1の別解
AD=a,BC=b,AE:EB=m:nと置くと、公式より、
EF=(n×a+m×b)/(m+n)
でEFの長さが求められる。
よって、a=7cm,b=12cm,
m:n=3:2とすると、
EF=(2×7+3×12)/(3+2)=50/5
=10cm
よって、答えは、10cm

公式の導き方は、Youtubeの「通常は・・・」の方法で導けます。

問題2
次の式を計算してください。
1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+1/64

別解1
S=1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+1/64と置いて、両辺に1/2を掛けると、
(1/2)S=1/4+1/8+1/16+1/32+1/64+1/128
2式の差を取ると、1/4+1/8+1/16+1/32が共通しているので、
S-(1/2)S=1/2-1/128となる。
この両辺に2を掛けると、
S=1-1/64=63/64
よって、1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+1/64=63/64
よって、答えは、63/64

別解2
通分すると、
与式=(32+16+8+4+2+1)/64
よって、1+2+4+8+16+32を考えると、
1+1=2
1+2+1=4
1+2+4+1=8
1+2+4+8+1=16



となっている。つまり、最初からn番目までの和に1を加えるとn+1番目の数になっている。
よって、1+2+4+8+16+32に1を加えると64である、よって、1+2+4+8+16+32=63
よって、与える式=63/64
よって、答えは、63/64

因みに、この法則を無限に続けると、
1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+1/64+・・・
この値は1になる。それはYoutubeの解法を考えれば分かります。
また、別解1を考えて、1/64までだから、
S=1-1/64=63/64
と考えれば、無限までやれば、
S=1-1/∞=1-0=1と分かります。
無限分の1が0に収束することは、y=1/xのグラフがx→0でy→0になる事から分かると思いますが、数学アレルギーの人はy=1/xのグラフも覚えていないでしょう。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/2 19:16 (No.1094343)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006260000/

「解法はいくつかありますので、余裕があれば考えてみてください。」とあるので、一応、別解を作って下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006250002/

別解でした。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/54a9305b4a2f75401dbb72af5cf758071aad7adb
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/3 07:59削除
問題1の別解1
六角形の内角の和は、公式より、
180°×(6-2)=180°×4=720°
条件より6個の角が全て等しいので、1つの角は720°÷6=120°
ここで、BCの延長とFAの延長との交点をGとすると、∠A=∠B=120°より、∠GAB=∠GBA=180°-120°=60°
よって、△GABは2つの角が60°より正三角形である。よって、GA=GB=4cm よって、GF=4+2=6cm,GC=4+3=7cm
また、∠G=60°,∠C=120°より、錯角を考えると、GFとCDは平行である。さらに、∠G=60°,∠F=120°よりGCとFEも平行である。
よって、CDとFEの交点をHとすると、GC//FH,GF//CHより四角形GCHFは平行四辺形である。よって、CH=GF=6cm,FH=GC=7cm,CD=5cmより、DH=6-5=1cm
また、△HEDは正三角形より、EH=DH=1cm よって、FE=FH-EH=7-1=6cm
よって、答えは、6cm

問題1の別解2
ABの延長とDCの延長との交点をⅠ,AFの延長とDEの延長との交点をJとすると、別解1と同様に四角形AIDJは平行四辺形になる。また、△IBCは正三角形より、IC=BC=3cm よって、ID=3+5=8cm
よって、平行四辺形よりAJ=ID=8cm よって、FJ=8-2=6cmで△JFEは正三角形より、FE=FJ=6cm
よって、答えは、6cm

問題1の別解3
BAの延長とEFの延長との交点をK,ABの延長とDCの延長との交点をIとすると、別解1と同様に考えると、∠K=∠I=60°
また、∠D=∠E=120°なので、四角形EKIDは等脚台形である。また、△IBCは正三角形よりCI=3cmでDI=5+3=8cm よって、EK=DI=8cm
また、△KAFも正三角形よりFK=2cm
よって、EF=8-2=6cm
よって、答えは、6cm

問題2の別解
18cmの線分を考えると、長方形の長い辺+短い辺2個=18cmである。
よって、横たわっている長方形の底辺と側面の2本の辺の和は18cmである。ここで、そのU字型の左の辺を延ばしてさらに長いU字型にすると、6cm2つを加えて、18+6×2=30cm
ところで、このU字型は長方形の長い辺3個で出来ているので、長い辺1個の長さは10cmである。よって、短い方の辺の長さは、10-6=4cm
よって、長方形の面積は、4×10=40cm^2
よって、答えは、40cm^2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/29 15:13 (No.1091296)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006270000/

一応、何でもありでも解いて下さい。個人的には、3通り作ってみました。人に紹介するなら2通りですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/1 07:54削除
何でもありの解法1 思い付いた順
ADの中点をOとすると、正六角形の性質より△OAB,△OBC,△OCDはそれぞれ正三角形になり、四角形BAOC,四角形BODCはそれぞれ平行四辺形(ひし形)になる。
ここで、点Pはどちらかの平行四辺形に入っている。今、四角形BAOCの内部に点Pがあるとし、△PAO=△PDO=xと置くと、平行四辺形の周及び内部に点Pがある面積の定理https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14171369309より、
△PBC+△PAO=(1/2)平行四辺形BAOC
∴8+x=小さな正三角形1個分———①
また、2x+8+12+11=小さな正三角形3個分———②
①,②より、3(8+x)=2x+31
∴24+3x=2x+31
∴x=7 ∴2x=14
よって、△PAD=14cm^2
点Pが平行四辺形BODCの内部にある場合も同様。
よって、答えは、14cm^2

何でもありの解法2
正六角形の性質より、AD=2BCである。(正三角形3個分を考えれば自明。)
よって、AB=xと置くと、AD=2x 
また、PからBC,ADに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとし、PH=y,PI=zと置くと、△PBCの面積から、xy/2=8 
∴xy=16———①
また、△PAD=xz———②
また、台形BADCの面積より、
(x+2x)(y+z)/2=8+12+11+xzが成り立つ。∴3x(y+z)/2=31+xz 
∴3x(y+z)=62+2xz 
∴3xy+3xz=62+2xz 
∴3xy+xz=62———③
①を③に代入すると、
48+xz=62 ∴xz=14
これと②より、△PAD=14
よって、答えは、14cm^2

解法3は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/2 07:51削除
問題1の何でもありの解法3
DからABと平行な直線を引き、BCの延長との交点をGとすると、四角形BADGは平行四辺形で、BC=CGとなる。
∴△PBC=△PCG=8cm^2
∴△PBG=16cm^2
ここで、△PAD=x,△PDG=yと置くと、平行四辺形の周及び内部に点Pがある面積の定理https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14171369309より、
16+x=12+y———①
また、平行四辺形BADGは小さな正方形4個分で台形BADCは小さな正三角形3個分より、
(x+8+11+12)×(4/3)=16+x+12+y———②
①より、y=x+4———①'
②より、4(x+31)=3(x+y+28)
∴4x+124=3x+3y+84
∴x=3y-40———②'
①'を②'に代入すると、
x=3(x+4)-40 ∴x=3xー28
∴2x=28 ∴x=14
∴△PAD=14cm^2

問題2の算数の別解
中央の正方形の上に正三角形を描き、その頂点から他の正三角形の頂点へ反時計回りにA~Cと振ると、対称性と長さ的に△ABCは斜辺が20cmの直角二等辺三角形になる。
また、中央の正方形の上の辺を左から右にDEとすると、∠ADB=360°-60°×2-90°=150°
よって、対称性から△DABと△EACは合同な、頂角が150°で等辺の長さが正方形の1辺の長さと等しい二等辺三角形である。
ここで、ADの延長上にBから垂線を下ろしその足をHとすると、∠BDH=15°+15°=30°より、△BDHは30°,60°,90°の直角三角定規型であるので、
BH=BD/2
ところで、正三角形の1辺の長さと正方形の1辺の長さは等しいので、
△DAB=△EAC=正方形の1辺の長さ×正方形の1辺の半分の長さ÷2より、
△DAB+△EAC=正方形の1辺の長さ×正方形の1辺の半分の長さ=正方形の半分の面積
ここで、グレーの図形をBCで切った下半分を考えると、正方形の半分の面積+正三角形1個分より、△DAB+△EAC+正三角形1個分と等しい。よって、等積移動すると、グレーの図形の面積は直角二等辺三角形ABCの面積と等しい。よって、答えは、
20×10÷2=100cm^2

念のため、模範解答の方法でも解けました。まぁ、知っていただけだと思いますが。(今回のはオリジナルです。)

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/1 11:56 (No.1092213)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

証明
例2.1(3)よりaRは可換環Rのイデアルである。aをRの可逆元とする。a∈aRであるから、イデアルaRは可逆元を含むので、定理2.2よりaR=Rとなる。逆に、aR=Rとすると1∈R=aRであるから、∃b∈R,1=abと表される。Rは可換環だから、ab=ba=1 ゆえに、aはRの可逆元である。

例2.1(3)
可換環Rの元aについて、部分集合(a)=aR={ar|r∈R}はRのイデアルである。aRはaを含んでいる最小のイデアルである。すなわち
IはRのイデアル,a∈I⇒aR⊂I

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

一応、別解を作ってみました。といっても随分前に作ったものですが。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/3/1 13:41削除
問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

別解
(ⅰ)aがRの可逆元⇒aR=R、の証明
∀r∈Rに対して、ar∈aR
また、ar∈R(a∈Rで、Rは環で乗法について閉じているから。)
よって、ar∈aR⇒ar∈R
∴aR⊂R———①
また、aがRの可逆元より、a^-1∈R
∴r=1・r=(a・a^-1)r=a(a^-1r)
ここで、a^-1∈R,r∈Rよりa^-1r∈R
∴r∈aR よって、r∈R⇒r∈aR
∴R⊂aR———②
①,②より、
aR=R
(ⅱ)aR=R⇒aはRの可逆元、の証明
1∈R=aRより、∃b∈Rが存在してab=1が成り立つ。また、Rは可換環よりab=ba=1
よって、aはRの可逆元である。
(ⅰ),(ⅱ)より、
aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

ワンポイント
Rが群ならば定理4.1の系より、a∈R⇔aR=Rだが、Rが環(乗法について群ではない)だから、aがRの可逆元⇔aR=R
つまり、Rが体(乗法について群)ならば、a∈R⇔aR=Rに戻るという訳である。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

そこで、次の問題を見ると、

問2.5
次を証明せよ。
(1)は省略。
(2)可換環Rが体であるための必要十分条件は、Rが(0)とRの他にイデアルをもたないことである。

証明ではないが、上のワンポイントを考えると、
「Rが体(乗法について群)ならば、a∈R⇔aR=R」より、Rが体である必要十分条件はイデアルaRがRのみ(と(0))である事が直観的に分かる。
念のため、どんな環Rでも(0)とRはそのイデアルである。

例2.1
(2)可換環Rの部分集合{0}とR自身はRのイデアルである。この{0}とRを環Rの自明なイデアルといい、そうでないイデアルを真のイデアルという。イデアル{0}は(0)で表すことが多い。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/29 11:56 (No.1091174)削除
次の文章を完全解説して下さい。

可換環Rの元aについて、部分集合(a)=aR={ar|r∈R}はRのイデアルである。aRはaを含んでいる最小のイデアルである。すなわち
IはRのイデアル,a∈I⇒aR⊂I
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著(p.164)より

具体的には、

>可換環Rの元aについて、部分集合(a)=aR={ar|r∈R}はRのイデアルである。

一応、証明して下さい。

>aRはaを含んでいる最小のイデアルである。すなわち
IはRのイデアル,a∈I⇒aR⊂I

下段のこの意味と上段を具体的に分かるように解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/29 13:39削除
解説
>可換環Rの元aについて、部分集合(a)=aR={ar|r∈R}はRのイデアルである。

一応、証明して下さい。

定義2.1
環Rの空でない部分集合Iについて、次の3つの条件を考える。
(ⅰ)a,b∈I⇒a-b∈I(加法に関して部分群)
(ⅱ)r∈R,a∈I⇒r・a∈I
(ⅲ)r∈R,a∈I⇒a・r∈I
(ⅰ)と(ⅱ)を満足しているとき、Iを環Rの左イデアルといい、(ⅰ)と(ⅲ)を満足しているとき、IをRの右イデアルという。左イデアルでかつ右イデアルであるものを両側イデアル、あるいは単にイデアルという。Rが可換環であれば、左イデアルと右イデアルの概念は一致する。

証明
x,y∈aRに対して、x=ar1,y=ar2(r1,r2∈R)と置ける。
∴x-y=ar1-ar2=a(r1-r2)∈aR(r1,r2∈RでRは環より加法群でr1-r2∈Rだから。また、a,r1,r2は全て環Rの元より分配法則が成り立つ。)
また、r∈R,x∈aRに対して、
r・x=r・ar1=(r・a)r1=(a・r)r1=a(r・r1)∈aR(Rは可換環より。また、r,r1∈RでRは環より乗法について閉じているから。)
∴r・x∈aR
以上より、定義2.1の(ⅰ),(ⅱ)を満たし、Rは可換環より、aRはRのイデアルである。
よって、(a)はRのイデアルである。

>aRはaを含んでいる最小のイデアルである。すなわち
IはRのイデアル,a∈I⇒aR⊂I

下段の意味は、Iをaを含んでいるイデアルとすると、aRは必ずそのイデアルの部分集合になる。つまり、aRはaを含んでいる最小のイデアルであるという事の表現。(念のため、この本では⊂は等号も含んでいる部分集合の記号である。)

例えば、a=9,R=ℤとすると、aRは9の倍数の集合で9を含む集合は他に3の倍数の集合などがあるが、3の倍数の集合は9の倍数の集合より大きい。∵1~10までで3の倍数は3個あるが9の倍数は1個しかないからである。(これを無限にまで拡大して考えるという事。)
つまり、9の倍数の集合は9を含む最小の集合である。同様に考えれば、「aRはaを含んでいる最小のイデアルである」事は自明だろう。
念のため、27の倍数の集合は9を含まない。(当然の事だが一応。色々考えていると勘違いし易いから。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/27 11:59 (No.1089034)削除
問題作ってみました。

問題
AB=AC=25cm,BC=34cmの二等辺三角形ABCの辺BC上にBCを25:9に分ける点Dを取る時、ADの長さを求めて下さい。ただし、算数で解いて下さい。(ある問題を簡単に改題しました。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/27 19:33削除
問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006270002/

算数の解法を作って下さい。一応、2通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/28 07:57削除
問題
AB=AC=25cm,BC=34cmの二等辺三角形ABCの辺BC上にBCを25:9に分ける点Dを取る時、ADの長さを求めて下さい。ただし、算数で解いて下さい。

解法1
BCを9:25に分ける点をEとすると、△ABCが二等辺三角形より対称性で△AEDも二等辺三角形になる。(BE=CD=9cm)
また、BD=25cmよりBA=BD よって、△BADも二等辺三角形で△BADと△AEDは∠Dを共有しているので相似である。(1つの角を共有している二等辺三角形は2角(3角)が等しいので相似である。)
ところで、ED=25-9=16cm
また、BD:AD=AD:EDが成り立つので、25:AD=AD:16
よって、AD×AD=25×16=400=20×20 よって、AD=20cm

解法2 意地でも算数で解く方法
AからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△ABCは二等辺三角形より、点HはBCの真ん中の点である。よって、CH=34÷2=17cm
また、CD=9cmより、DH=17-9=8cm ここで、HからACに垂線を下ろしその足をIとすると、∠Cと直角の2角が等しいので、△HICと△AHCは相似である。
よって、HC:CI=AC:CHが成り立つ。
よって、17:CI=25:17
よって、25×CI=17×17=289
よって、CI=289/25cm
よって、AI=25-289/25=336/25cm
対称性から同様に、△AIHと△AHCも相似である。よって、HA:AI=CA:AHが成り立つ。
よって、HA:336/25=25:AH
よって、AH×AH=336———①
また、HからADに垂線を下ろしその足をJとすると、先ほどと同様に2角が等しいので、△HJDと△AHDは相似でHD:DJ=AD:DHが成り立つ。よって、8:DJ=AD:8
よって、AD×DJ=64———②
また、同様に2角が等しいので、△AJHと△AHDも相似。よって、AJ:AH=AH:ADが成り立つ。
よって、AH×AH=AD×AJ———③
①を③に代入すると、
AD×AJ=336———④
②+④より、
AD×DJ+AD×AJ=64+336
=400
よって、AD×(DJ+AJ)=400
よって、AD×AD=20×20
よって、AD=20cm

最後の分配法則の逆は優秀な小学生なら自然に身に付けている話である。
例えば、4×3+4×7=12+28=40だが、4×(3+7)=4×10=40と計算した方が楽だからである。

おまけ:
https://www.instagram.com/ugakimisato.mg/p/C3zuehCSijv/?img_index=1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/29 07:57削除
問題2
A,B,Cに入る数は何?
ABC÷BC=29

算数の解法1
ABC=29×BCより、

  29
 ×BC
 ————
 ABC

よって、C×9の一の位がC
これをC=1~9まで調べると、C=5だけ当てはまる。よって、C=5

  29
 ×B5
 ————
 145
 9B
—————
 ABC

よって、9×B+4の一の位がB
これをB=1~9まで調べると、B=2,7が当てはまる。
B=7とすると、29×75=2175で4桁なので不適。
B=2とすると、29×25=725で適正。
よって、答えは、A=7,B=2,C=5

算数の解法2
例えば、112÷12が割り切れるのは12が100の約数の時である。(12が割り切れるのであとは100が割り切れれば良いから。)
そう考えると、BCは2桁の100の約数である。よって、その候補は10,20,25,50
よって、ABC÷BC=29より、29×BCを調べると、29×10=290≠A10より不適。29×20=580≠A20より不適。
29×25=725=A25より適正。
29×50=1450は4桁で不適。
よって、答えは、A=7,B=2,C=5
ただし、この解法は厳密な解法ではない。その理由は、112÷12の場合は厳密だが、例えば、612÷12だったら100の約数だけでなく60の約数も考えなければいけないからである。
ただし、答えを1つ求めるだけならOKである。

そこで、模範解答とダブるが、厳密な解法にすると、
ABC÷BC=29より、
(A×100+BC)/BC=29
よって、(A×100)/BC+1=29
移項を使わなくても、何かに1を足して29になる数は28なので、(A×100)/BC=28である。ところで、両辺とも4の倍数なので約分すると、(A×25)/BC=7
分母を払うと、A×25=7×BC
25と7に共通の約数がないので、A=7,BC=25として良い。
よって、答えは、A=7,B=2,C=5

最後の所は算数の範囲外かもしれない。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/28 10:53 (No.1090053)削除
次の文章を完全解説して下さい。

環Rの部分集合Iが加法に関して部分群であるとする。このとき、Rの元a,bについて
a≡b(modI)⇔a-b∈I
によって、同値関係が定義される。すなわち、この関係は次の条件を満たしている。
(1)反射律:a≡a(modI)
(2)対称律:a≡b(modI)⇒b≡a(modI)
(3)推移律:a≡b(modI),b≡c(modI)⇒a≡c(modI)
また、Iは加法群Rの正規部分群であるから、この同値類による剰余類と、さらにこれらの剰余類の集合
R/I={|a|a∈R}
を考えることができる。第2章定理5.1の(3)を加法の言葉で書けば
(4)a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a+c≡b+d(modI)
を満足していることがわかる。これより剰余類の集合R/I上に加法が定義される。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

第2章定理5.1
Hを群Gの部分群とするとき、次の命題は同値である。
(1)∀a∈G,aH=Ha
(2)∀a,b∈G,a≡l b(modH)
   ⇔a≡r b(modH)
(3)∀a,b,c,d∈Gに対して次が成り立つ。
a≡l b(modH),c≡l d(modH)
⇒ac≡l bd(modH)
(4)∀a∈G,aHa^-1⊂H
(5)∀a∈G,aHa^-1=H
注:≡rは右合同,≡lは左合同を表す。


具体的には、

>すなわち、この関係は次の条件を満たしている。
(1)反射律:a≡a(modI)
(2)対称律:a≡b(modI)⇒b≡a(modI)
(3)推移律:a≡b(modI),b≡c(modI)⇒a≡c(modI)

一応、これらを証明して下さい。

>Iは加法群Rの正規部分群である

この理由を述べて下さい。

>また、Iは加法群Rの正規部分群であるから、この同値類による剰余類と、さらにこれらの剰余類の集合
R/I={|a|a∈R}
を考えることができる。

厳密に解説して下さい。

>第2章定理5.1の(3)を加法の言葉で書けば
(4)a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a+c≡b+d(modI)
を満足していることがわかる。

一応、直接でも証明して下さい。

また、続きに「a∈Iよりa≡0(modI)」とあるので、ついでにこれも解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/28 14:03削除
解説
>すなわち、この関係は次の条件を満たしている。
(1)反射律:a≡a(modI)
(2)対称律:a≡b(modI)⇒b≡a(modI)
(3)推移律:a≡b(modI),b≡c(modI)⇒a≡c(modI)

一応、これらを証明して下さい。

証明
a≡b(modI)⇔a-b∈Iより、
(1)a≡a(modI)⇔0∈Ⅰ
ところで、条件よりIは加法群なので、加法単位元0を含む。
よって、反射律は成り立つ。
(2)a≡b(modI)⇔a-b∈Iで、Iは加法群より加法逆元を含む。∴-(a-b)∈I ∴-a+b∈I ∴b-a∈I ∴b≡a(modI)
よって、対称律も成り立つ。
(3)a≡b(modI)⇔a-b∈I
b≡c(modI)⇔b-c∈I
より、(a-b)+(b-c)∈I
∴a-c∈I ∴a≡c(modI)
よって、推移律も成り立つ。

>Iは加法群Rの正規部分群である

Iは加法群で加法群は全て可換だからである。

定義5.1
Gのすべての元aに対しaH=Haとなるとき、HをGの正規部分群という。

念のため、これは、h,h'∈Hに対して、ah=h'aという意味で可換という意味ではない。もちろん、ah=ha(可換)ならば条件を満たす事は言うまでもない。

>また、Iは加法群Rの正規部分群であるから、この同値類による剰余類と、さらにこれらの剰余類の集合
R/I={|a|a∈R}
を考えることができる。

剰余群と違って剰余類の集合は正規部分群でなくても定義出来る。

定理4.3
Gを群,HをGの部分群とするとき、Hの左剰余類の集合の濃度とHの右剰余類の濃度は一致する。

定義5.3
定理5.2の群を群Gの正規部分群Hによる剰余群といい、剰余類全体の集合と同じ記号G/Hで表す。

剰余類の集合は普通の部分群で良いが、剰余群は正規部分群である必要がある事が分かるだろう。

>第2章定理5.1の(3)を加法の言葉で書けば
(4)a≡b(modI),c≡d(modI)⇒a+c≡b+d(modI)
を満足していることがわかる。

a≡b(modI)⇔a-b∈Iより、
a-b∈I,c-d∈I
また、Iは加法群より、a-b+(c-d)∈I
∴a+c-(b+d)∈I
∴a+c≡b+d(modI)

>また、続きに「a∈Iよりa≡0(modI)」とあるので、ついでにこれも解説して下さい。

a≡b(modI)⇔a-b∈Iのbにb=0を代入すると、a≡0(modI)⇔a∈Iだから。
また、定理4.1の系より、

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

これを加法で考えると、
a∈H⇔a+H=H⇔a=0
よって、Hを「a≡b(modI)⇔a-b∈I」のIに変えると、a≡0(modI)⇔a∈Iという事である。(ちょっと誤解を生むかもしれないが、あえて書いた。a+H=H⇔a=0ではないがHがイデアルならばa+H=H⇔a≡0という事。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/25 20:31 (No.1087457)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007040002/

電卓ありの何でもありでも解いて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006300002/

公式も計算も使わない別解を作って下さい。多少の計算はします。

改題
上の図でDからBDに対して垂線を立て、AB,BCとの交点をそれぞれE,Fとすると、AE=1cm,CF=2cmとなったという。この時、EFの長さを求めて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/26 07:57削除
問題1の電卓ありの解法
∠CAD=40°-20°=20°より、∠CAD=∠CDA よって、△CADは二等辺三角形。よって、CからADに垂線を下ろしその足をHとすると、点HはADの中点になる。
ここで、CD=CA=1とすると、DH=cos20°より、AD=2cos20°
∴BC=AD=2cos20°
また、AからBCに垂線を下ろしその足をIとすると、IC=cos40°
∴BI=2cos20°-cos40°
また、AI=sin40°
∴tan∠x=sin40°/(2cos20°-cos40°)
=0.6427876/1.1133408=0.5773502
∴∠x=tan^-1(0.5773502)=30°
よって、答えは、30°

因みに、2倍角の公式で20°に統一出来るが意味がないので却下。

問題2の別解
∠Cの外角の二等分線を引き、BDの延長との交点をEとし、∠Cの外角の二等分角をそれぞれ×と置くと、∠DCE=180°÷2=90°
また、△CABの内対角の和より、
××=●●+68°———①
また、△CEBの内対角の和より、
×=●+∠E
∴××=●●+2∠E———②
①,②より、2∠E=68°であるので、∠E=34°また、△DECでの内対角の和より、
∠x=90°+34°=124°
よって、答えは、124°

改題は次回。これだけの条件じゃ無理だろうという偏見がなければ割と簡単です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/27 07:30削除
改題
上の図でDからBDに対して垂線を立て、AB,BCとの交点をそれぞれE,Fとすると、AE=1cm,CF=2cmとなったという。この時、EFの長さを求めて下さい。
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006300002/

解答
上の解答より、∠x=124°
∴∠FDC=124°-90°=34°
また、点Dは△ABCの内心より、ADを結ぶとADは∠Aの二等分線になる。
∴∠EAD=68°÷2=34°
∴∠FDC=∠EAD———①
ところで、BD⊥EFでBDは∠Bの二等分線より、△BEFは二等辺三角形である。
∴∠BFE=∠BEF
∴180°-∠BFE=180°-∠BEF
∴∠DFC=∠AED———②
①,②より、2角が等しいので、
△FDC∽△EAD 
∴CF:FD=DE:EA
ここで、DE=DF=xと置くと、
2:x=x:1が成り立つ。
∴x^2=2 ∴x=√2cm
∴EF=2x=2√2cm
よって、答えは、2√2cm

念のため、68°だからたまたま成り立った訳ではありません。一般の場合は、公式より、
∠BDC=90°+∠A/2
よって、∠FDC=(90°+∠A/2)-90°=∠A/2 また、内心より、∠EAD=∠A/2 よって、∠FDC=∠EADとなる。(①と同じ。)

おまけ:
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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/26 11:32 (No.1087955)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 3-10c
体Kを係数とするx,yの多項式f(x,y)は、定数でない2式の積で表せないとき、既約であるという。次の主張(*)について、以下の問いに答えよ。
「f(x,y)はg(x,y)h(x,y)を割り切るとき、
g(x,y)またはh(x,y)を割り切る」・・・(*)
(1)f(x,y)は既約であり、かつ、yのみの式であるとき、(*)を示せ。
(2)f(x,y)が既約であるとき(*)が成り立つことを示せ。したがって本文と同様に、x,yの式は既約多項式の積に、定数倍と積の順序を除いて一意的に表される。

解答
(1)f(x,y)=f(y)と表す。g(x,y),h(x,y)を、yの式を係数とする変数xの多項式とみて、g(x,y)=an(y)x^n+・・・+a1(y)x+a0(y),h(x,y)=bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y)と表す。もしan(y),・・・,a0(y)がすべてf(y)で割り切れれば、f(y)はg(x,y)を割り切る。よって(*)が成り立つ。もしそうでなければf(y)で割り切れないai(y)のうち、iが最大になるものをai(y)とおく。g(x,y)h(x,y)のx^(m+i),x^(m+i-1),・・・,x^iの項を順に考える。まずm+i次の項x^(m+i)の係数は
ai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)
(ただしk<0ではbk(y)=0とおく)である。これは仮定よりf(y)で割り切れる。上式の第2項からはai+1(y)からan(y)がすべてf(y)で割り切れるので、ai(y)bm(y)もf(y)で割り切れる。f(y)は既約なので、bm(y)を割り切る。次にx^(m+i-1)の係数について同様に議論してbm-1(y)が割り切れることがわかる。以上を繰り返してbm(y)からb0(y)がすべてf(y)で割り切れることが従う。
(2)f(x,y)はxも含む式と仮定する(そうでない場合は(1)で済んでいる)。
x,yの多項式をyの分数式を係数とするxの式とみる。このとき1変数の結果からf(x,y)は(yの分数式を係数とする多項式として)g(x,y)またはh(x,y)を割り切る。f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)。そこでk(x,y)の分母を払ってc(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)(c(y)はyの多項式,k'(x,y)は多項式)と表される。c(y)の各既約因子d(y)に(1)を適用すると、d(y)はk'(x,y)を割り切る(∵f(x,y)はxも含む既約式なのでd(y)で割り切れないから)。c(y)のすべての既約因子に同様の議論をすると、c(y)はk'(x,y)を割り切る。よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる。f(x,y)がh(x,y)を割り切る場合も同様である。以上により(*)が証明された。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>もしan(y),・・・,a0(y)がすべてf(y)で割り切れれば、f(y)はg(x,y)を割り切る。よって(*)が成り立つ。もしそうでなければf(y)で割り切れないai(y)のうち、iが最大になるものをai(y)とおく。g(x,y)h(x,y)のx^(m+i),x^(m+i-1),・・・,x^iの項を順に考える。まずm+i次の項x^(m+i)の係数は
ai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)
(ただしk<0ではbk(y)=0とおく)である。これは仮定よりf(y)で割り切れる。上式の第2項からはai+1(y)からan(y)がすべてf(y)で割り切れるので、ai(y)bm(y)もf(y)で割り切れる。f(y)は既約なので、bm(y)を割り切る。

一応、「ただしk<0ではbk(y)=0とおく」の解説もして下さい。

>次にx^(m+i-1)の係数について同様に議論してbm-1(y)が割り切れることがわかる。以上を繰り返してbm(y)からb0(y)がすべてf(y)で割り切れることが従う。

>このとき1変数の結果からf(x,y)は(yの分数式を係数とする多項式として)g(x,y)またはh(x,y)を割り切る。

>f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)。そこでk(x,y)の分母を払ってc(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)(c(y)はyの多項式,k'(x,y)は多項式)と表される。c(y)の各既約因子d(y)に(1)を適用すると、d(y)はk'(x,y)を割り切る(∵f(x,y)はxも含む既約式なのでd(y)で割り切れないから)。c(y)のすべての既約因子に同様の議論をすると、c(y)はk'(x,y)を割り切る。よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる。

おまけ:https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/20%E6%AD%B3%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E9%81%BA%E6%9B%B8-%E3%81%8C%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%9F-%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E5%BA%A6%E8%82%9D%E3%82%92%E6%8A%9C%E3%81%84%E3%81%9F-%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%82%A2%E7%90%86%E8%AB%96-%E3%81%AE%E6%96%AC%E6%96%B0%E3%81%95/ar-BB1iSl8c?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=1a08300a7a384ef589631af2dbd7cab8&ei=43

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%AB%E3%83%B3-%E5%B8%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F-2%E6%AC%A1%E8%A9%A6%E9%A8%93%E3%81%A7-%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B/ar-BB1iQstg?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=1a08300a7a384ef589631af2dbd7cab8&ei=36
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/26 14:01削除
解説1
>もしan(y),・・・,a0(y)がすべてf(y)で割り切れれば、f(y)はg(x,y)を割り切る。よって(*)が成り立つ。もしそうでなければf(y)で割り切れないai(y)のうち、iが最大になるものをai(y)とおく。g(x,y)h(x,y)のx^(m+i),x^(m+i-1),・・・,x^iの項を順に考える。まずm+i次の項x^(m+i)の係数は
ai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)
(ただしk<0ではbk(y)=0とおく)である。これは仮定よりf(y)で割り切れる。上式の第2項からはai+1(y)からan(y)がすべてf(y)で割り切れるので、ai(y)bm(y)もf(y)で割り切れる。f(y)は既約なので、bm(y)を割り切る。

g(x,y)=an(y)x^n+・・・+a1(y)x+a0(y),h(x,y)=bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y)より、
g(x,y)h(x,y)
=(an(y)x^n+・・・+a1(y)x+a0(y))・(bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y))
=(an(y)x^n+an-1(y)^(n-1)+・・・+ai(y)x^i+・・・+a1(y)x+a0(y))・(bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y))
これを展開して、x^(m+i)の項を考えると、
ai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)
となる事が分かるだろう。(i+m,(i+1)+(m-1)=1+m,・・・,n+(m-n+i)=m+iとなっている。また、ai(y)x^iより下の次数ではh(x,y)側の最大次数のbm(y)x^mとかけてもx^(m+i)にならない。)
また、「これは仮定よりf(y)で割り切れる」とは、(*)の仮定の事である。つまり、
「f(x,y)はg(x,y)h(x,y)を割り切るとき、
g(x,y)またはh(x,y)を割り切る」・・・(*)
の「f(x,y)はg(x,y)h(x,y)を割り切るとき」だからである。f(x,y)がf(y)で、「これ」はai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)でg(x,y)h(x,y)の1つの項だから割り切れるという事。(割り切れるという事は全ての項が割り切れるという事。)
最後の「上式の第2項からはai+1(y)からan(y)がすべてf(y)で割り切れるので、ai(y)bm(y)もf(y)で割り切れる。f(y)は既約なので、bm(y)を割り切る」は、
ai(y)はf(y)で割り切れない最大のものなので、ai+1(y)以上は全てf(y)で割り切れる。
よって、ai(y)bm(y)+ai+1(y)bm-1(y)+・・・+an(y)bm-n+i(y)の第2項以下は全てf(y)で割り切れるという事。そして、残ったai(y)bm(y)も先の仮定から全体がf(y)で割り切れるので、残りものもf(y)で割り切れるという意味である。また、ai(y)bm(y)のai(y)はf(y)で割り切れない(最大のものだった)ので、bm(y)側がf(y)で割り切れるという事。

>一応、「ただしk<0ではbk(y)=0とおく」の解説もして下さい。

g(x,y)=an(y)x^n+・・・+a1(y)x+a0(y),h(x,y)=bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y)でg(x,y)h(x,y)の展開を考えているのでk<0の場合などあり得ないが、あればbk(y)=0に決まっている。ak(y)(k<0)の方には触れないのは何故なのだろう。

>次にx^(m+i-1)の係数について同様に議論してbm-1(y)が割り切れることがわかる。以上を繰り返してbm(y)からb0(y)がすべてf(y)で割り切れることが従う。

g(x,y)h(x,y)
=(an(y)x^n+・・・+a1(y)x+a0(y))・(bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y))
=(an(y)x^n+an-1(y)^(n-1)+・・・+ai(y)x^i+・・・+a1(y)x+a0(y))・(bm(y)x^m+・・・+b1(y)x+b0(y))
これを展開して、x^(m+i-1)の項を考えると、
ai-1(y)bm(y)+ai(y)bm-1(y)+ai+1(y)bm-2(y)+・・・+an(y)bm-n-1+i
で、ai(y)はf(y)で割り切れない最大のものなので、ai+1(y)以上は全てf(y)で割り切れる。
よって、初めの2項だけを考えれば良い。
ai-1(y)bm(y)+ai(y)bm-1(y)
先程より、bm(y)はf(y)で割り切れたので、
ai(y)bm-1(y)だけを考えれば良く、ai(y)はf(y)で割り切れないので、bm-1(y)側がf(y)で割り切れる。よって、「次にx^(m+i-1)の係数について同様に議論してbm-1(y)が割り切れることがわかる」という事である。
また、x^iの係数は(上より「x^(m+i),x^(m+i-1),・・・,x^iの項を順に考えるから」)、
ai(y)b0(y)のみを考えれば良い。(i+0=iだから。また、ai-1(y)b1(y)までは上から順番に割り切れる事が分かっているから。)
ai(y)はf(y)で割り切れないので、b0(y)がf(y)で割り切れる。よって、「以上を繰り返してbm(y)からb0(y)がすべてf(y)で割り切れることが従う」という事である。
よって、f(y)はh(x,y)を割り切る。
よって、上の「もしan(y),・・・,a0(y)がすべてf(y)で割り切れれば、f(y)はg(x,y)を割り切る。よって(*)が成り立つ。もしそうでなければ」f(y)はh(x)を割り切り、(*)が成り立つ。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/26 16:44削除
解説の続き

問題 3-10c
体Kを係数とするx,yの多項式f(x,y)は、定数でない2式の積で表せないとき、既約であるという。次の主張(*)について、以下の問いに答えよ。
「f(x,y)はg(x,y)h(x,y)を割り切るとき、
g(x,y)またはh(x,y)を割り切る」・・・(*)
(1)f(x,y)は既約であり、かつ、yのみの式であるとき、(*)を示せ。
(2)f(x,y)が既約であるとき(*)が成り立つことを示せ。したがって本文と同様に、x,yの式は既約多項式の積に、定数倍と積の順序を除いて一意的に表される。

解答
(2)f(x,y)はxも含む式と仮定する(そうでない場合は(1)で済んでいる)。
x,yの多項式をyの分数式を係数とするxの式とみる。このとき1変数の結果からf(x,y)は(yの分数式を係数とする多項式として)g(x,y)またはh(x,y)を割り切る。f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)。そこでk(x,y)の分母を払ってc(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)(c(y)はyの多項式,k'(x,y)は多項式)と表される。c(y)の各既約因子d(y)に(1)を適用すると、d(y)はk'(x,y)を割り切る(∵f(x,y)はxも含む既約式なのでd(y)で割り切れないから)。c(y)のすべての既約因子に同様の議論をすると、c(y)はk'(x,y)を割り切る。よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる。f(x,y)がh(x,y)を割り切る場合も同様である。以上により(*)が証明された。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説2
>このとき1変数の結果からf(x,y)は(yの分数式を係数とする多項式として)g(x,y)またはh(x,y)を割り切る。

yの分数式を体Kの代わりに見るという事だろう。続きでこれを証明するという訳である。

>f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)。そこでk(x,y)の分母を払ってc(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)(c(y)はyの多項式,k'(x,y)は多項式)と表される。c(y)の各既約因子d(y)に(1)を適用すると、d(y)はk'(x,y)を割り切る(∵f(x,y)はxも含む既約式なのでd(y)で割り切れないから)。c(y)のすべての既約因子に同様の議論をすると、c(y)はk'(x,y)を割り切る。よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる。

>f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)。

f(x,y)は「yの分数式を係数とするxの式」でg(x,y)は普通の整式で「k(x,y)はyの分数式を係数とする」訳である。

>そこでk(x,y)の分母を払ってc(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)(c(y)はyの多項式,k'(x,y)は多項式)と表される。

よって、k(x,y)=k'(x,y)/c(y)と表される。(k'(x,y)の係数は分数式ではないyの式)
よって、先の等式g(x,y)=f(x,y)k(x,y)に代入して分母を払うと、
c(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)となる。

>c(y)の各既約因子d(y)に(1)を適用すると、d(y)はk'(x,y)を割り切る(∵f(x,y)はxも含む既約式なのでd(y)で割り切れないから)。

c(y)を既約多項式の積と考えて、その既約多項式d(y)など1つずつで(1)を適用すると、
c(y)g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)より、
g(x,y)=f(x,y)k'(x,y)/c(y)で左辺が整式だから右辺も整式でd(y)はf(x,y)k'(x,y)を割り切る。そして、f(x,y)は条件から既約多項式なので、k'(x,y)側がd(y)で割り切れるという事である。

>c(y)のすべての既約因子に同様の議論をすると、c(y)はk'(x,y)を割り切る。よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる。

上のg(x,y)=f(x,y)k'(x,y)/c(y)のk'(x,y)がc(y)で割り切れる訳である。
よって、g(x,y)=f(x,y)q(x,y)となり、f(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかるという訳である。
ところで、「よって、k(x,y)=k'(x,y)/c(y)と表される。(k'(x,y)の係数は分数式ではないyの式)」から、q(x,y)=k(x,y)である。
つまり、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)

初めの仮定が「f(x,y)がg(x,y)を割り切るとすると、g(x,y)=f(x,y)k(x,y)である(k(x,y)はyの分数式を係数とする)」で、結論が「よってf(x,y)はg(x,y)を割り切ることがわかる」は当たり前の事で証明になっていないのではないだろうか。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/23 16:32 (No.1085129)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007050000/

算数は別解でした。一応、何でもありでも解いて下さい。ちゃちゃっと3通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/24 07:57削除
算数の別解
ODの延長上にDE=2cmとなる点Eを取り、長方形FAOEを作る。
ここで、FE上にFG=2cmとなる点Gを取り、GA,GDを結ぶと、△FAGと△EGDは合同になり、角度を考えると∠AGD=90°となる。(これは定石の形だが、△FAGと△EGDのそれぞれの2つの角を●,○と置いて考えれば分かる。)
また、合同よりGA=GDなので、△GADは直角二等辺三角形。よって、∠GAD=45°
ところで、△FAGと△OCDも合同より、∠FAG=y/2 また、∠DAO=x/2で、
∠FAG+∠DAO=90°-∠GADより、
y/2+x/2=90°-45°=45°
よって、x+y=90°

何でもありの解法1
△DOCでの三平方の定理より、CD=2√5cm また、CDの延長上にAから垂線を下ろしその足をHとすると、2角が等しいので、△DOC∽△AHC ∴CD:DO=CA:AH
∴2√5:2=10:AH
∴2√5AH=20 ∴AH=2√5cm
ところで、△DOCは直角を挟む二辺の比が1:2より、△AHCもそれに従う。
よって、CH=4√5cmでCD=2√5cmより、DH=2√5cm ∴AH=DH 
よって、△AHDは直角二等辺三角形である。
∴∠ADH=45°
よって、△DACの内対角の和より、
x/2+y/2=45°∴x+y=90°

何でもありの解法2,3は次回。1つは中学数学でもう1つは高校数学です。大学数学でも出来ますが、高校数学と似ていて面白くないので却下。(中学数学の解法は三平方の定理は使いません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/25 07:41削除
何でもありの解法2
△CDBをDBで折り返して、点Cの行き先をC'とし、OC'の中点をMとすると、△DOMは直角二等辺三角形より、DM=2√2cm
また、AM=6-2=4cm,C'M=4-2=2cm ∴AM:DM=4:2√2=2:√2=√2:1———①
また、DM:C'M=2√2:2=√2:1———②
①,②より、AM:DM=DM:C'M また、∠C'MDは共通より、二辺比と挟角が等しいので、△C'MD∽△DMA
∴∠MDC'=∠MAD=x/2
また、∠MC'D=∠OC'D=∠OCD=y/2
よって、△MC'Dの内対角の和より、
∠DMO=∠MDC'+∠MC'D
ところで、△DOMは直角二等辺三角形より、∠DMO=45°
∴45°=x/2+y/2
∴x+y=90°

何でもありの解法3
tan(x/2)=1/3,tan(y/2)=1/2
ここで、tanの加法定理より、
tan(x/2+y/2)={tan(x/2)+tan(y/2)}/{1-tan(x/2)tan(y/2)}
=(1/2+1/3)/{1-(1/2)(1/3)}
=(5/6)/(5/6)=1
∴tan(x/2+y/2)=1
ところで、x/2+y/2<180°より、
x/2+y/2=45°
∴x+y=90°

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%82%A4%E5%B2%A9%E6%A9%8B%E3%81%A8%E7%9C%9F%E6%9C%A8%E3%82%88%E3%81%86%E5%AD%90%E3%81%AE%E8%AB%96%E4%BA%89%E3%81%AB%E4%B8%80%E7%9F%B3-%E5%85%83%E6%94%BE%E9%80%81%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%8C%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE-%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%B3%E6%96%87%E5%8C%96-%E3%82%92%E8%A8%BC%E8%A8%80/ar-BB1iPeTr
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