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数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 19:48 (No.1083267)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007080000/

模範解答のアレンジではない別解と何でもありでも解いて下さい。因みに、Youtubeを見る前に解いた方法が模範解答のアレンジの形でした。平行四辺形を作るまでは同じですが、その後は相似じゃなく三平方の定理で求めました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/22 07:48削除
中学数学の別解
BAの延長とCDの延長との交点をEとし、EA=x,ED=yと置くと、△EAD∽△EBCより、x:x+14=7:16が成り立つ。
∴16x=7x+98 ∴x=98/9
∴EA=98/9cm
また、y:y+12=7:16が成り立つので、16y=7y+84 ∴9y=84 
∴y=28/3 ∴ED=28/3cm
∴DE:DA=28/3:7=4:3
また、CB:CD=16:12=4:3
∴DE:DA=CB:CD
また、同位角より∠EDA=∠DCB
よって、二辺比と挟角が等しいので、△DEA∽△CBD ∴DE:EA=CB:BD
∴28/3:98/9=16:BD
∴12:14=16:BD
∴6:7=16:BD
∴6BD=7・16 
∴BD=56/3cm

因みに、x,yが求まった時点で、AE=14+x=14+98/9=224/9cm
CE=12+y=12+28/3=64/3cm
ここで、BからCEに垂線を下ろしその足をHとし、BH=m,CH=nとおいて三平方の定理を使うと、
m^2+n^2=16^2=256———①
m^2+(64/3-n)^2=(224/9)^2———② ①-②より、
(128/3)n-64^2/9=256-224^2/81
∴(128/3)n=64^2/9+256-224^2/81=7424/81
∴n=58/27
これを①に代入すると、
m^2=256-(58/27)^2=183260/27^2
また、DH=12-58/27=266/27cmより、△BDHで三平方の定理を使うと、
BD=√{183260/27^2+(266/27)^2}=√254016/27=504/27=56/3cm
よって、答えは、BD=56/3cm
ただし、この解法は電卓が必需ですね。

何でもありの解法は次回。(補助線なし。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/23 07:56削除
何でもありの解法
∠DCB=θ,∠ABC=φと置くと、∠ADC=180°-θ,∠BAD=180°-φ
△ABDで余弦定理を使うと、
BD^2=7^2+14^2-2・7・14・cos(180°-φ)
=49+196+196cosφ
=245+196cosφ
∴BD^2=245+196cosφ———①
△CBDで余弦定理を使うと、
BD^2=12^2+16^2-2・12・16・cosθ
=144+256-384cosθ
=400-384cosθ
∴BD^2=400-384cosθ———②
①,②より、
245+196cosφ=400-384cosθ
∴384cosθ+196cosφ=155———ア
△DACで余弦定理を使うと、
AC^2=7^2+12^2-2・7・12・cos(180°-θ)
=49+144+168cosθ
=193+168cosθ
∴AC^2=193+168cosθ———③
△BACで余弦定理を使うと、
AC^2=14^2+16^2-2・14・16・cosφ
=196+256-448cosφ
=452-448cosφ
∴AC^2=452-448cosφ———④
③,④より、
193+168cosθ=452-448cosφ
∴168cosθ+448cosφ=259
∴24cosθ+64cosφ=37———イ
イ×16-アより、
384cosθ+1024cosφ=592
384cosθ+196cosφ=155
——————————————————
828cosφ=437 
∴36cosφ=19
∴cosφ=19/36
これを①に代入すると、
BD^2=245+196(19/36)
=245+49・19/9
=245+931/9
=2205/9+931/9
=3136/9
∴BD=56/3cm

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/22 10:48 (No.1083833)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題8
有限個の元からなる整域は体であることを示せ。

証明
Rの濃度を|R|=n<∞とすると、RはR={a1,a2,・・・,an}と表される。aをRの0でない元として、
la:R→aR(x→ax)
なる写像laを考えると、Rは整域であるからlaは全単射である。したがって、n=|R|=|aR|であって、かつaR⊂Rである。ゆえに、1∈R=aRであるから、Rのある元bが存在してab=1が成り立つ。Rは可換であるから、aはRの可逆元である。
以上により、Rの0でない元は可逆元であることがわかったので、Rは体となる。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>Rは整域であるからlaは全単射である。

また、余裕がある人は、|R|=|aR|を直接証明してみて下さい。

>Rは可換である

この理由を述べて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/22 15:34削除
解説
>Rは整域であるからlaは全単射である。

la:R→aR(x→ax)

この写像が全射である事は自明である。また、単射である事は、行った先をaai=aaj(1≦i,j≦n)とすると、Rは整域より消去律が成り立つので、ai=ajとなる。
よって、行った先が同じならばもとも同じなので単射である。
以上より、laは全単射である。

>また、余裕がある人は、|R|=|aR|を直接証明してみて下さい。

「Rの濃度を|R|=n<∞とすると、RはR={a1,a2,・・・,an}と表される」より、n個は全て相異なる元である。
よって、i≠j⇒ai≠aj———①
また、Rは整域より消去律が成り立つので、消去律の対偶より、
ai≠aj⇒aai≠aaj———②
①,②より、i≠j⇒aai≠aaj
よって、aRも全て相異なる元である。つまり、n個。∴|R|=|aR|

定理1.3
整域Rにおいては消去律が成り立つ。
a・c=b・c,c≠0⇒a=b(a,b,c∈R)
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

>Rは可換である

l'a:R→Ra(x→xa)という写像を考えれば、同様にR=Raとなるので、R=aRと合わせて、Rは可換環である。

おまけ:
https://www.excite.co.jp/news/article/Jisin_2179930/
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 16:35 (No.1083106)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題 3-9c 次の問いに答えよ。
(1)定数でない任意の実数係数多項式が根(複素数根)を持つならば、定数でない任意の複素数係数多項式は根を持つことを示せ。
(2)奇数次実数係数多項式は実数根を持つことを示せ。
(3)x^2-z(zは複素数)は根を持つことを示せ。したがって複素数係数2次多項式は根を持つ。
(4)定数でない任意の実数係数多項式が(複素数)根を持つことを示せ。したがって(1)より代数学の基本定理(定数でない複素数係数多項式は根を持つ)が証明された。

解答
(1)f(x)を定数でない複素数係数多項式とする。f(x)の係数を複素共役にした式を|f(x)とする。g(x)=f(x)・|f(x)の係数は複素共役によって不変なので、すべて実数である。仮定よりg(x)は複素数根zを持つ:g(z)=f(z)・|f(z)=0 もしf(z)=0なら証明は終わる。そうでないなら|f(z)=0であり、辺々の複素共役をとればf(|z)=0である。ゆえに|zがf(x)の根である。
(2)f(x)=anx^n+・・・+a0(an≠0)とおく。|x|が十分大きいとき、
f(x)=x^n(an+an-1/x+・・・+ak/x^(n-k)+・・・+a0/x^n)≈anx^n
である。nは奇数次なので、anx^nとan(-x)^n=-anx^nは異符号である、よって中間値の定理よりf(x)=0は解を持つ。
(3)z=re^iθ(θは実数。複素数の極形式)とおくと、w=√re^(iθ/2)はw^2=zをみたす。よってx^2-z=(x-w)(x+w)と因数分解でき、根±wを持つ。(一般のax^2+bx+cではa(x+b/2a)^2+(-b^2+4ac)/4aと平方完成できるので、(3)より、この2次式も根を持つ。)
(4)(1)より実数係数n次多項式f(x)が複素数根を持つこと・・・(*)を証明すればよい。n=2^m・n'(n'は奇数)とおく。mに関する帰納法で示す。
m=0のとき(2)で示した。m-1では(*)が正しいと仮定する。f(x)のすべての根をα1,・・・,αnとおく。bを実数とする。g(x)を(x-(αj+αk)b+αjαk)(j<k)たちの積(つまりn(n-1)/2個の積)とおく。この式はαjに関する対称式である。したがって対称式の基本定理より、g(x)の係数は基本対称式(これらは実数)の式となり、g(x)は実数係数多項式で、次数はn(n-1)/2=2^(m-1)n'(n-1)である。n-1,n'は奇数なので、帰納法の仮定よりg(x)は複素数根zbを持つ。これはzb=(αj+αk)b+αjαkの形である。
いま実数bをいろいろとると(bは無数にあり、j,kの組は有限個なので)、異なるb,b'に対して、zb=(αj+αk)b+αjαk,zb'=(αj+αk)b'+αjαkがともに複素数になるj,kが存在する。これからαj+αk=(zb-zb')/(b-b'),αjαk=(zb・b'-zb'・b)/(b'-b)は複素数となる。よってαj,αkは、複素数係数2次式の2つの根なので、(3)より複素数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>f(x)を定数でない複素数係数多項式とする。f(x)の係数を複素共役にした式を|f(x)とする。g(x)=f(x)・|f(x)の係数は複素共役によって不変なので、すべて実数である。

>そうでないなら|f(z)=0であり、辺々の複素共役をとればf(|z)=0である。

>(2)f(x)=anx^n+・・・+a0(an≠0)とおく。|x|が十分大きいとき、
f(x)=x^n(an+an-1/x+・・・+ak/x^(n-k)+・・・+a0/x^n)≈anx^n
である。nは奇数次なので、anx^nとan(-x)^n=-anx^nは異符号である、よって中間値の定理よりf(x)=0は解を持つ。

>(3)z=re^iθ(θは実数。複素数の極形式)とおくと、w=√re^(iθ/2)はw^2=zをみたす。よってx^2-z=(x-w)(x+w)と因数分解でき、根±wを持つ。(一般のax^2+bx+cではa(x+b/2a)^2+(-b^2+4ac)/4aと平方完成できるので、(3)より、この2次式も根を持つ。)

>n=2^m・n'(n'は奇数)とおく。mに関する帰納法で示す。
m=0のとき(2)で示した。

>g(x)を(x-(αj+αk)b+αjαk)(j<k)たちの積(つまりn(n-1)/2個の積)とおく。この式はαjに関する対称式である。したがって対称式の基本定理より、g(x)の係数は基本対称式(これらは実数)の式となり、

>いま実数bをいろいろとると(bは無数にあり、j,kの組は有限個なので)、異なるb,b'に対して、zb=(αj+αk)b+αjαk,zb'=(αj+αk)b'+αjαkがともに複素数になるj,kが存在する。これからαj+αk=(zb-zb')/(b-b'),αjαk=(zb・b'-zb'・b)/(b'-b)は複素数となる。よってαj,αkは、複素数係数2次式の2つの根なので、(3)より複素数である。

2回ぐらいに分けて解説しますね。

おまけ:
https://qjweb.jp/column/64130/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 20:49削除
解説
>f(x)を定数でない複素数係数多項式とする。f(x)の係数を複素共役にした式を|f(x)とする。g(x)=f(x)・|f(x)の係数は複素共役によって不変なので、すべて実数である。

例えば、f(x)=a0x^2+a1x+a2
|f(x)=|a0x^2+|a1x+|a2
と置くと、
f(x)・|f(x)=(a0x^2+a1x+a2)(|a0x^2+|a1x+|a2)
これを展開して、例えばx^3の係数は、
a0・|a1+a1・|a0
ここで、a0=a+biと置くと、|a0=a-bi また、a1=c+diと置くと、|a1=c-di
∴a0・|a1+a1・|a0
=(a+bi)(c-di)+(c+di)(a-bi)
=ac-adi+bci+bd+ac-bci+adi+bd
=ac+bd+ac+bd
=2(ac+bd)
よって、実数になる。また、a0・|a0などが実数になるのは自明で、あとはこれらの複合なので、係数は必ず実数になる。

>そうでないなら|f(z)=0であり、辺々の複素共役をとればf(|z)=0である。

例えば、|f(x)=|a0x^2+|a1x+|a2と置くと、|f(z)=|a0z^2+|a1z+|a2で、この両辺の共役を取ると、
||f(z)=||a0(|z)^2+||a1(|z)+||a2
で、共役の共役は元に戻るので、
f(z)=a0(|z)^2+a1(|z)+a2
よって、f(|z)=a0(|z)^2+a1(|z)+a2となり、f(|z)=0という事である。

>(2)f(x)=anx^n+・・・+a0(an≠0)とおく。|x|が十分大きいとき、
f(x)=x^n(an+an-1/x+・・・+ak/x^(n-k)+・・・+a0/x^n)≈anx^n
である。nは奇数次なので、anx^nとan(-x)^n=-anx^nは異符号である、よって中間値の定理よりf(x)=0は解を持つ。

中間値の定理を知らなくても、グラフで考えればy座標が正のグラフとy座標が負のグラフ(1つのグラフという事)はどこかでx軸をまたぐので、y=0となる。つまり、そのx座標は実数なので、f(x)=0は解を持つという事である。

>(3)z=re^iθ(θは実数。複素数の極形式)とおくと、w=√re^(iθ/2)はw^2=zをみたす。よってx^2-z=(x-w)(x+w)と因数分解でき、根±wを持つ。(一般のax^2+bx+cではa(x+b/2a)^2+(-b^2+4ac)/4aと平方完成できるので、(3)より、この2次式も根を持つ。)

要は、複素数の平方根は必ず複素数になるという事である。
複素数は、re^iθ=r(cosθ+isinθ)と表され、平方根は、√re^(iθ/2)=√r(cos(θ/2)+isin(θ/2))となり、cos(θ/2)+isin(θ/2)も複素数で表されるからである。(rは実数)

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/22 14:05削除
解説の続き

問題 3-9c 次の問いに答えよ。
(1)定数でない任意の実数係数多項式が根(複素数根)を持つならば、定数でない任意の複素数係数多項式は根を持つことを示せ。
(2)奇数次実数係数多項式は実数根を持つことを示せ。
(3)x^2-z(zは複素数)は根を持つことを示せ。したがって複素数係数2次多項式は根を持つ。
(4)定数でない任意の実数係数多項式が(複素数)根を持つことを示せ。したがって(1)より代数学の基本定理(定数でない複素数係数多項式は根を持つ)が証明された。

解答
(1)f(x)を定数でない複素数係数多項式とする。f(x)の係数を複素共役にした式を|f(x)とする。g(x)=f(x)・|f(x)の係数は複素共役によって不変なので、すべて実数である。仮定よりg(x)は複素数根zを持つ:g(z)=f(z)・|f(z)=0 もしf(z)=0なら証明は終わる。そうでないなら|f(z)=0であり、辺々の複素共役をとればf(|z)=0である。ゆえに|zがf(x)の根である。
(2)f(x)=anx^n+・・・+a0(an≠0)とおく。|x|が十分大きいとき、
f(x)=x^n(an+an-1/x+・・・+ak/x^(n-k)+・・・+a0/x^n)≈anx^n
である。nは奇数次なので、anx^nとan(-x)^n=-anx^nは異符号である、よって中間値の定理よりf(x)=0は解を持つ。
(3)z=re^iθ(θは実数。複素数の極形式)とおくと、w=√re^(iθ/2)はw^2=zをみたす。よってx^2-z=(x-w)(x+w)と因数分解でき、根±wを持つ。(一般のax^2+bx+cではa(x+b/2a)^2+(-b^2+4ac)/4aと平方完成できるので、(3)より、この2次式も根を持つ。)
(4)(1)より実数係数n次多項式f(x)が複素数根を持つこと・・・(*)を証明すればよい。n=2^m・n'(n'は奇数)とおく。mに関する帰納法で示す。
m=0のとき(2)で示した。m-1では(*)が正しいと仮定する。f(x)のすべての根をα1,・・・,αnとおく。bを実数とする。g(x)を(x-(αj+αk)b+αjαk)(j<k)たちの積(つまりn(n-1)/2個の積)とおく。この式はαjに関する対称式である。したがって対称式の基本定理より、g(x)の係数は基本対称式(これらは実数)の式となり、g(x)は実数係数多項式で、次数はn(n-1)/2=2^(m-1)n'(n-1)である。n-1,n'は奇数なので、帰納法の仮定よりg(x)は複素数根zbを持つ。これはzb=(αj+αk)b+αjαkの形である。
いま実数bをいろいろとると(bは無数にあり、j,kの組は有限個なので)、異なるb,b'に対して、zb=(αj+αk)b+αjαk,zb'=(αj+αk)b'+αjαkがともに複素数になるj,kが存在する。これからαj+αk=(zb-zb')/(b-b'),αjαk=(zb・b'-zb'・b)/(b'-b)は複素数となる。よってαj,αkは、複素数係数2次式の2つの根なので、(3)より複素数である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>n=2^m・n'(n'は奇数)とおく。mに関する帰納法で示す。
m=0のとき(2)で示した。

nが偶数の場合と奇数の場合に分けて考えて、奇数の場合は(2)で示したという事。あとは偶数の場合を示せば良いので、本当はm=1の場合に成り立つ事を示さなければならない。
m=1の時、a0x^2+a1x+a2=0(n'=1とした)は複素数の範囲で解を持つ事は自明。(係数は実数。)

>g(x)を(x-(αj+αk)b+αjαk)(j<k)たちの積(つまりn(n-1)/2個の積)とおく。この式はαjに関する対称式である。したがって対称式の基本定理より、g(x)の係数は基本対称式(これらは実数)の式となり、

g(x)のαjとαkを入れ換えても式は変わらないので、g(x)は対称式である。よって、対称式の基本定理によって、g(x)は係数が基本対称式である多項式で表される。
因みに、「n(n-1)/2個の積」とはn個からjとkの2個を選ぶ組み合わせが、nC2通りだからである。(念のため、括弧がn(n-1)/2個の積という事。)

>いま実数bをいろいろとると(bは無数にあり、j,kの組は有限個なので)、異なるb,b'に対して、zb=(αj+αk)b+αjαk,zb'=(αj+αk)b'+αjαkがともに複素数になるj,kが存在する。これからαj+αk=(zb-zb')/(b-b'),αjαk=(zb・b'-zb'・b)/(b'-b)は複素数となる。よってαj,αkは、複素数係数2次式の2つの根なので、(3)より複素数である。

bを1つに固定すると、g(x)はn(n-1)/2通りあるが、bは無数にあるので、もっと沢山作れば、
「異なるb,b'に対して、zb=(αj+αk)b+αjαk,zb'=(αj+αk)b'+αjαkがともに複素数になるj,kが存在する」
事は、当たり前の事である。(同じαj,αkでという事。)
この2式の差を取ると、
zb-zb'=(αj+αk)(b-b')
∴αj+αk=(zb-zb')/(b-b')———①
また、上の式にb',下の式にbを掛けて差を取ると、
zb・b'=(αj+αk)b・b'+αjαk・b'
zb'・b=(αj+αk)b'・b+αjαk・b
————————————————————
zb・b'-zb'・b=αjαk(b'-b)
∴αjαk=(zb・b'-zb'・b)/(b'-b)———②
ところで、zb,zb'が複素数でb,b'が実数より、①,②の右辺は複素数である。
よって、①,②より2次方程式の解と係数の関係より、αj,αkは複素数係数の2次方程式の2つの解である。そして、(3)より複素数係数の2次方程式は複素数解を持つので、αj,αkは複素数である。ところで、上で「f(x)のすべての根をα1,・・・,αnとおく」と置いたので、定数でない任意の実数係数多項式が(複素数)根を持つことが示された。

ところで、この証明には致命的欠陥があるとは思わないだろうか。どこかというと、

>(4)(1)より実数係数n次多項式f(x)が複素数根を持つこと・・・(*)を証明すればよい。n=2^m・n'(n'は奇数)とおく。mに関する帰納法で示す。
m=0のとき(2)で示した。m-1では(*)が正しいと仮定する。f(x)のすべての根をα1,・・・,αnとおく。bを実数とする。g(x)を(x-(αj+αk)b+αjαk)(j<k)たちの積(つまりn(n-1)/2個の積)とおく。この式はαjに関する対称式である。したがって対称式の基本定理より、g(x)の係数は基本対称式(これらは実数)の式となり、g(x)は実数係数多項式で、次数はn(n-1)/2=2^(m-1)n'(n-1)である。n-1,n'は奇数なので、帰納法の仮定よりg(x)は複素数根zbを持つ。

この最後の所、g(x)は複素数根zbを持つのではなく、持つ事が仮定されただけである。だから、その後証明された形になっているが、ただの仮定の延長である。
「mに関する帰納法で示す」と言っておきながら、数学的帰納法で示していないのである。m-1までで成り立つと仮定してmの場合も成り立つ事を示していないという事である。
そもそも、m=0をm=1の場合の代わりにしているようで怪しい。(上でも一応指摘したが。)
ただし、これが間違っているとしたら、この先生の責任ではない。これは歴史上の人物(有名か無名かは知らない)の証明だろう。何故なら、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著p254~257にも全く同様の方法が載っているからである。
念のため、この定理自体が正しい事は言うまでもない。確か、数学科の大学1年次に微積でも証明したはずである。
なお、私の勘違いだったら御免なさい。(話題としては面白いと思いますが。)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 11:15 (No.1082914)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題7
Rを環とする。Rの任意の元aに対して、a^2=aが成り立つとき、Rは可換環であることを示せ。このような環をブール環という。

証明
Rの任意の元a,bに対してab=baを示せばよい。
(1)任意のRの元a,bに対して、
a+b=(a+b)^2=a^2+ab+ba+b^2=a+an+ba+b
が成り立つ。これより、ab+ba=0(∀a,b∈R)であることがわかる。
(2)任意のRの元a,bに対して、
(a-b)=(a-b)^2=a^2-ab-ba+b^2=a-ab-ba+b
が成り立つ。これと(1)より、2b=ab+ba=0を得る。ゆえに、b+b=2b=0
したがって、b=-bが成り立つ。
(3)(1)と(2)よりab=-ba=baを得る。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>これと(1)より、2b=ab+ba=0を得る。ゆえに、b+b=2b=0

ゆえにb=0で、bは任意に選んだのでRは零元のみで乗法単位元が存在しないので環にならないのではないかという疑惑を否定して下さい。

一応、a=0も具体的に示しておく。
任意のRの元a,bに対して、
(b-a)=(b-a)^2=b^2-ba-ab+a^2=b-ab-ba+a
∴2a=ab+ba=0((1)より)
∴a=0

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/290680c1dfacef11830dda92c5225c6b5e58e6f1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 13:15削除
演習問題7
Rを環とする。Rの任意の元aに対して、a^2=aが成り立つとき、Rは可換環であることを示せ。このような環をブール環という。

証明
Rの任意の元a,bに対してab=baを示せばよい。
(1)任意のRの元a,bに対して、
a+b=(a+b)^2=a^2+ab+ba+b^2=a+an+ba+b
が成り立つ。これより、ab+ba=0(∀a,b∈R)であることがわかる。
(2)任意のRの元a,bに対して、
(a-b)=(a-b)^2=a^2-ab-ba+b^2=a-ab-ba+b
が成り立つ。これと(1)より、2b=ab+ba=0を得る。ゆえに、b+b=2b=0
したがって、b=-bが成り立つ。
(3)(1)と(2)よりab=-ba=baを得る。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

解説
>これと(1)より、2b=ab+ba=0を得る。ゆえに、b+b=2b=0

ゆえにb=0で、bは任意に選んだのでRは零元のみで乗法単位元が存在しないので環にならないのではないかという疑惑を否定して下さい。

例えば、ℤ4の元のb=|2(b≡2(mod4)という意味)とすると、
b+b=|2+|2=|4=|0
で零元とは限らないからOK。

ところで、ℤ2={|0,|1}で両方ともa^2=aを満たすので、ℤ2はブール環なのだろう。もっとも、ℤ2は有限体だからブール体とでもいうのだろう。(念のため、自分で裏を取って下さい。)

念のため、
>一応、a=0も具体的に示しておく。
任意のRの元a,bに対して、
(b-a)=(b-a)^2=b^2-ba-ab+a^2=b-ab-ba+a
∴2a=ab+ba=0((1)より)
∴a=0

a,bが同時に0になる事はない。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/17 16:12 (No.1079022)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007090000/

何でもありでも解いて下さい。因みに、私は中学数学1通りと高校数学2通りで解いてみましたが、うち一つは非常に手こずりました。(余弦定理の解法。)
他2つは結構エレガントだと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/18 07:32削除
何でもありの解法1 中学数学の解法
BCの延長上にCF=CDとなる点Fを取ると、∠ACE=90°で∠DCE=∠ECBより、∠ACD=∠ACFとなる。
よって、二辺挟角が等しいので、△ACD≡△ACF ∴AD=AF,CD=CF,∠DAC=∠FAC
よって、ACは∠BAFの二等分線。
ここで、AD=AF=xとおいて、△ABFで角の二等分線の定理を使うと、
x+12:x=14:6が成り立つ。
∴7x=3(x+12) ∴4x=36
∴x=9 ∴AD=9cm

何でもありの解法2
AD=x,●=θと置いて、△ACDで正弦定理を使うと、
x/sin(90°-θ)=6/sin∠A
∴x/cosθ=6/sin∠A———①
また、△ABCで正弦定理を使うと、
(x+12)/sin(90°+θ)=14/sin∠A
∴(x+12)/cosθ=14/sin∠A———②
①×7=②×3より、
7x/cosθ=3(x+12)/cosθ
∴7x=3x+36 ∴4x=36
∴x=9 ∴AD=9cm

解法3は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/20 07:55削除
何でもありの解法3
AD=x,AC=y,●=θと置いて、△ACDで余弦定理を使うと、
x^2=6^2+y^2-2・6・y・cos(90°-θ)
=36+y^2-12ysinθ
∴x^2=36+y^2-12ysinθ———①
また、△ABCで余弦定理を使うと、
(x+12)^2=14^2+y^2-2・14・y・cos(90°+θ)
=196+y^2-28y(-sinθ)
∴(x+12)^2=196+y^2+28ysinθ———②
①×7+②×3より、
7x^2=252+7y^2-84ysinθ
3(x+12)^2=588+3y^2+84ysinθ
——————————————————————
∴7x^2+3(x+12)^2=840+10y^2
これを整理すると、
5x^2-5y^2+36x=204———ア
また、△CBDで余弦定理を使うと、
12^2=6^2+14^2-2・6・14・cos2θ ∴168cos2θ=88 
∴cos2θ=11/21 また、2倍角の公式より、cos2θ=1-2sin^2θ
∴1-2sin^2θ=11/21
∴2sin^2θ=10/21 ∴sin^2θ=5/21
ところで、0<θ<180°より、sinθ>0 
∴sinθ=√5/√21=√105/21
これを①に代入すると、
x^2=36+y^2-12y(√105/21)
これを整理して5倍すると、
5x^2-5y^2+(20√105/7)y=180———イ
ア-イより、
36x-(20√105/7)y=24
これを整理すると、
y=21(3x-2)/5√105
∴y^2=21(3x-2)^2/125
これをアに代入すると、
5x^2-21(3x-2)^2/25+36x=204
これを整理すると、
64x^2-1152x+5184=0
∴x^2-18x+81=0
∴(x-9)^2=0 ∴x=9
∴AD=9cm

因みに、アまでは中学数学もどきでも導けます。
△CBDで角の二等分線の定理を使うと、
BE=(7/10)×12=42/5cm
DE=(3/10)×12=18/5cm
よって、角の二等分線の長さの公式を使うと、
CE=√{14・6-(42/5)(18/5)}
=8√21/5cm
よって、△ACEで三平方の定理を使うと、
y^2+(8√21/5)^2=(x+18/5)^2
これを整理すると、
x^2-y^2+(36/5)x=204/5
よって、アと等しい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/20 09:58削除
算数の別解を思い付きました。
因みに、結果的にYoutubeの模範解答をこねくり回しても出来そうな解法ですが、全く別に思い付きました。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/21 07:31削除
算数の別解
CDの延長上にDF=8cmとなる点Fを取ると、△CBFは二等辺三角形でCEの延長とBFとの交点をGとすると、CGは二等辺三角形の頂角の二等分線より、CG⊥BFとなる。
よって、∠BGC=∠GCA=90°より錯角が等しいので、BF//CA
よって、△DFBと△DCAは相似である。
よって、AD:12=6:8が成り立つ。
よって、AD=(3/4)×12=9cm
よって、答えは、9cm

因みに、模範解答はDからACと平行な直線を引き、新しくできる二等辺三角形を利用しているが、その観点からBからACと平行な直線を引いても同様に二等辺三角形を作るようにしても思い付く解法である。その場合は、CEの延長との交点などを作らなくても良い。ただし、模範解答と同様に錯角と同位角が等しい事に気付くのは難しいかもしれないが。
逆に、模範解答をアレンジしても良い。つまり、CB上にCF=CDとなる点Fを取り、DFとCEの交点をGとすると、CG⊥DFよりDF//ACとする。これなら、変な角度の等しさに気付く必要がない。もっとも、定石で覚えている人もいると思うが。私もその一人である。

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/20 11:59 (No.1082016)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習3.1.1
Ⅰ={x||x|<1,x∈ℝ}において演算*を
x*y=(x+y)/(1+xy)
と定義する。このときIはこの演算について閉じているかどうか調べなさい。

解答
調べたいことは、
|x|<1,|y|<1⇒|(x+y)/(1+xy)|<1
が成立するかどうかである。Iの元の定義と演算*の定義を使って書き直すと、
|(x+y)/(1+xy)|<1⇔(x+y)^2/(1+xy)^2<1⇔(x+y)^2<(1+xy)^2なので、(1+xy)^2-(x+y)^2>0が示せれば良い。
(1+xy)^2-(x+y)^2=(1+2xy+x^2y^2)-(x^2+2xy+y^2)=1+x^2y^2-x^2-y^2=(1-x^2)(1-y^2)>0(∵|x|<1,|y|<1よりx^2<1,y^2<1)
ゆえに|(x+y)/(1+xy)|<1が成立する。
ゆえにIはこの演算*について閉じている。
「すぐわかる代数」石村園子著より

別解を作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/20 13:38削除
解説
演習3.1.1
Ⅰ={x||x|<1,x∈ℝ}において演算*を
x*y=(x+y)/(1+xy)
と定義する。このときIはこの演算について閉じているかどうか調べなさい。

別解
調べたいことは、
|x|<1,|y|<1⇒|(x+y)/(1+xy)|<1
が成立するかどうかである。
そこで、1-|x|>0,1-|y|>0より、
(1-x)(1-y)>0を作ると、
1-x-y+xy>0
∴1+xy>x+y
この両辺の絶対値を取ると、
|1+xy|>|x+y|
∴|x+y|/|1+xy|<1
∴|(x+y)/(1+xy)|<1
よって、成り立つので、閉じている。

初めはこれで良いと思ったが、これではダメである。1+xy>x+y
これの絶対値を取っても|1+xy|>|x+y|とは限らないからである。例えば、2>-3の両辺の絶対値を取ると、2>3でダメである。

そこで、改善しました。

別解(改)
調べたいことは、
|x|<1,|y|<1⇒|(x+y)/(1+xy)|<1
が成立するかどうかである。
そこで、|x+y|<|1+xy|を示せば良い。
(ⅰ)-(x+y)<1+xyの場合
|x|<1,|y|<1より、(1+x)(1+y)>0
∴1+x+y+xy>0
∴-(x+y)<1+xy
(ⅱ)x+y<1+xyの場合
|x|<1,|y|<1より、(1-x)(1-y)>0
∴1-x-y+xy>0
∴x+y<1+xy
(ⅰ),(ⅱ)より、±(x+y)<1+xy
∴|x+y|<|1+xy|
∴|(x+y)/(1+xy)|<1
よって、成り立つので、閉じている。

補足
|x|<1,|y|<1より、
-1<x<1,-1<y<1
∴0<1+x<2,0<1+y<2
また、-1<-x<1,-1<-y<1
∴0<1-x<2,0<1-y<2
∴(1+x)(1+y)>0
また、(1-x)(1-y)>0

念のため、裏を取って下さい。あくまでも参考程度です。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/19 12:14 (No.1081104)削除
次の文章を補足解説して下さい。

問題 3-5b
次の多項式の判別式を求めよ。
(1)2次式ax^2+bx+c
(2)3次式ax^3+bx^2+cx+d

解答
(1)判別式の定義(下に補足)より
δ2=(x1-x2)^2=x1^2-2x1x2+x2^2
=(x1+x2)^2-4x1x2
を用いて、
D2=a^2{(-b/a)-4(c/a)}=b^2-4ac

(2)まずδ3を求める。s1=s,s2=t,s3=uとおく。x1に関して4次だからδ3はs,t,uの4次式である。またx1,x2,x3に関して3(3-1)=6次式だから、δ3に現れるs^αt^βu^γはα+2β+3γ=6をみたしている。この2つの条件から、δ3に現れる項を絞ると、s^2t^2,s^3u,t^3,u^2,stuの5つの項である。そこでδ3=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstuとおく(f,g,h,j,kは整数)。f,g,h,j,kが決定できればよいので、ここでは具体的な考察によりこれらを決定する。例えばx1,x2,x3をx^3-sx^2+txの根とすると(x3=0,u=0を代入)、δ3は
(x1x2)^2(x1-x2)^2=t^2(s^2-4t)=s^2t^2-4t^3
となる。よってf=1,h=-4とわかる。またδ3/(x1x2x3)^4は、x1,x2,x3を1/x1,1/x2,1/x3に置き換えたδ3になるから、δ3(s,t,u)=u^4δ3(t/u,s/u,1/u)である。これよりg=h=-4とわかる。最後にx1,x2,x3をx^3-1(根は1,ω,ω^2),x^3+x^2+x+1(根は±i,-1)の根とするとδの値はそれぞれ-27,-16となるので、それぞれs=t=0,u=1と-s=t=-u=1を代入して
-27=j,-16=1-4-4-27+k ∴k=18
となる。よってδ3=s^2t^2-4s^3u-4u^2+18stuであり、求める判別式は
D3=b^2c^2-4b^3d-4ac^3-27a^2d^2+18abcd
である。

◎定義(判別式)
次のn変数x1,・・・,xnの対称式を基本対称式s1,・・・,snの多項式で表した式をδn(s1.s2,・・・,sn)と表す:
(xi-xj)^2の積(i<jをみたすⅰ,jの組すべて考える)
=(x1-x2)^2(x1-x3)^2・・・(xn-2-xn)^2(xn-1-xn)^2
(つまりn(n-1)/2個の積。次数はn(n-1))
n次多項式f(x)=a0x^n+a1x^(n-1)+・・・+an(a0≠0)の判別式Dnを
Dn=a0^(2n-2)δn{-a1/a0,a2/a0,・・・,(-1)^k(ak/a0),・・・,(-1)^n(an/a0)}
と定義する。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

今回は今までで一番難しいと思います。(教える気0というか分からせる気0としか思えません。笑)
何回かに分けて解説しますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/19 13:38削除
解説1
>(2)まずδ3を求める。s1=s,s2=t,s3=uとおく。x1に関して4次だからδ3はs,t,uの4次式である。またx1,x2,x3に関して3(3-1)=6次式だから、δ3に現れるs^αt^βu^γはα+2β+3γ=6をみたしている。

(1)からδ2=(x1-x2)^2で、判別式の定義からδ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2と分かるだろう。
また、s1,s2,s3は基本対称式なので、
s1=s=x1+x2+x3
s2=t=x1x2+x2x3+x3x1
s3=u=x1x2x3
である。また、δ3を展開すればx1に関して4次式である事が分かり、s,t,uはそれぞれx1に関して1次式なのでδ3はs,t,uに関しても4次式である。

補足 問題 3-3b
x,y,zの対称式f(x,y,z)を基本対称式s=x+y+z,t=xy+yz+zx,u=xyzの式に対してその次数(s,t,uに関する次数)は、xに関するf(x,y,z)の次数に等しいことを示せ。

この補足からも「x1に関して4次だからδ3はs,t,uの4次式である」事が分かるだろう。
因みに、δ3が対称式である事は、δ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2のどの2つを入れ換えても2乗なので変わらないからである。

>またx1,x2,x3に関して3(3-1)=6次式だから、δ3に現れるs^αt^βu^γはα+2β+3γ=6をみたしている。

判別式の定義から、
δn=(x1-x2)^2(x1-x3)^2・・・(xn-2-xn)^2(xn-1-xn)^2
(つまりn(n-1)/2個の積。次数はn(n-1))
で、δ3だからn=3を代入して6次式という事。また、括弧の数はn個から2個を取り出す組み合わせと等しいので、nC2=n(n-1)/2個という事。次数は2乗だからその2倍。
また、s^αt^βu^γ=(x1+x2+x3)^α(x1x2+x2x3+x3x1)^β(x1x2x3)^γ
x1+x2+x3はx1,x2,x3に関して1次式でx1x2+x2x3+x3x1はx1,x2,x3に関して2次式でx1x2x3はx1,x2,x3に関して3次式なので、s^αt^βu^γはx1,x2,x3に関してα+2β+3γ次式である。ところで、δ3はx1,x2,x3に関して6次式だったので、α+2β+3γ=6という事である。
念のため、δnは対称式なので基本対称式で表せるから、s^αt^βu^γとしているのである。(s,t,uは基本対称式。)

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/19 15:56削除
解説2
>例えばx1,x2,x3をx^3-sx^2+txの根とすると(x3=0,u=0を代入)、δ3は
(x1x2)^2(x1-x2)^2=t^2(s^2-4t)=s^2t^2-4t^3
となる。よってf=1,h=-4とわかる。

s=x1+x2+x3,t=x1x2+x2x3+x3x1,u=x1x2x3で、これらにx3=0を代入すると、s=x1+x2,t=x1x2,u=0
また、(x-x1)(x-x2)(x-x3)=0を展開すると、
x^3-(x1+x2+x3)x^2+(x1x2+x2x3+x3x1)x-x1x2x3
=x^3-sx^2+tx+u
これにu=0を代入すると、
x^3-sx^2+txよりx1,x2,x3はこの根である。
また、δ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2で、これにx3=0を代入すると、
δ3=(x1-x2)^2x1^2x2^2
=(x1x2)^2(x1-x2)^2
=(x1x2)^2{(x1+x2)^2-4x1x2}
これにs=x1+x2,t=x1x2を代入すると、
δ3=t^2(s^2-4t)=s^2t^2-4t^3
これとδ3=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstuを比較すると、
f=1,h=-4と分かるという事。

>またδ3/(x1x2x3)^4は、x1,x2,x3を1/x1,1/x2,1/x3に置き換えたδ3になるから、δ3(s,t,u)=u^4δ3(t/u,s/u,1/u)である。これよりg=h=-4とわかる。

δ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2のx1に1/x1,x2に1/x2,x3に1/x3を代入すると、
δ3'=(1/x1-1/x2)^2(1/x1-1/x3)^2(1/x2-1/x3)^2
={(x2-x1)^2/(x1x2)^2}{(x3-x1)^2/(x1x3)^2}{(x3-x2)^2/(x2x3)^2}
=(x2-x1)^2(x3-x1)^2(x3-x2)^2/(x1x2)^2(x1x3)^2(x2x3)^2
=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2/(x1x2x3)^4
=δ3/u^4
∴δ3=u^4δ3'———①
また、t/u=(x1x2+x2x3+x3x1)/(x1x2x3)=1/x3+1/x1+1/x2
∴t/u=1/x1+1/x2+1/x3———ア
s/u=(x1+x2+x3)/(x1x2x3)=1/x2x3+1/x1x3+1/x1x2
∴s/u=1/x1x2+1/x2x3+1/x3x1———イ
1/u=1/x1x2x3———ウ
ア,イ,ウと①から、
δ3(s,t,u)=u^4δ3(t/u,s/u,1/u)
が成り立つ事が分かる。(うすうす分かる程度である。厳密な解説はプロじゃないと無理。)
ここで、δ3(s,t,u)=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstu
のsにt/u,tにs/u,uに1/uを代入すると、
δ3(t/u,s/u,1/u)=f(ts/u^2)^2+g(t^3/u^4)+h(s^3/u^3)+j(1/u^2)+k(ts/u^3)
=ft^2s^2/u^4+gt^3/u^4+hs^3/u^3+j/u^2+kts/u^3
∴u^4δ3(t/u,s/u,1/u)=ft^2s^2+gt^3+hs^3u+ju^2+ktsu
=fs^2t^2+gt^3+hs^3u+ju^2+kstu
∴u^4δ3(t/u,s/u,1/u)=fs^2t^2+gt^3+hs^3u+ju^2+kstu
これとδ3(s,t,u)=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstuを比較すると(上よりδ3(s,t,u)=u^4δ3(t/u,s/u,1/u)だから)、
g=hである。(方程式で解いても良い。)
そして、前にh=-4だったので、
g=h=-4という事。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/19 19:33削除
解説3
>最後にx1,x2,x3をx^3-1(根は1,ω,ω^2),x^3+x^2+x+1(根は±i,-1)の根とするとδの値はそれぞれ-27,-16となるので、それぞれs=t=0,u=1と-s=t=-u=1を代入して
-27=j,-16=1-4-4-27+k ∴k=18
となる。

δ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2
これにx1=1,x2=ω,x3=ω^2を代入すると、
δ3=(1-ω)^2(1-ω^2)^2(ω-ω^2)^2———☆
ところで、ω^3-1=0より、(ω-1)(ω^2+ω+1)=0 ∴ω^2+ω+1=0
∴ω^2=-ω-1
これを☆に代入すると、
δ3=(1-ω)^2(2+ω)^2(2ω+1)^2
=(ω^2-2ω+1)(ω^2+4ω+4)(4ω^2+4ω+1)
=(-3ω)(3ω+3)(-4ω-4+4ω+1)
=-9ω(ω+1)(-3)
=27(ω^2+ω)=27・(-1)
=ー27
∴δ3=-27———ア
また、δ3=(x1-x2)^2(x1-x3)^2(x2-x3)^2にx1=i,x2=-i,x3=-1を代入すると、
δ3=(ⅰ+i)^2(ⅰ+1)^2(-i+1)^2
=-4(1+1)^2=-16
∴δ3=-16———イ
また、x^3-1=0から、解と係数の関係で、
s=x1+x2+x3=0,t=x1x2+x2x3+x3x1=0,u=x1x2x3=1
∴s=t=0,u=1
これらを
δ3=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstuに代入すると、
δ3=0+0+0+j+0=-27(アより)
∴j=-27
また、x^3+x^2+x+1=0から、解と係数の関係で、
s=x1+x2+x3=-1
t=x1x2+x2x3+x3x1=1
u=x1x2x3=-1
これらを
δ3=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstu
に前回のf=1,g=h=-4,j=-27と共に代入すると、
δ3=1・(-1)^2・1^2-4・(-1)^3・(-1)-4・1^3-27・(-1)^2+k・(-1)・1・(-1)=-16(イより)
∴1-4-4-27+k=-16
∴k=18

>よってδ3=s^2t^2-4s^3u-4t^3-27u^2+18stuであり、求める判別式は
D3=b^2c^2-4b^3d-4ac^3-27a^2d^2+18abcd
である。

上より、f=1,g=h=-4,j=-27,k=18をδ3=fs^2t^2+gs^3u+ht^3+ju^2+kstuに代入すると、
δ3=s^2t^2-4s^3u-4t^3-27u^2+18stu———☆
ところで、解と係数の関係より、
s=x1+x2+x3=-b/a
t=x1x2+x2x3+x3x1=c/a
u=x1x2x3=-d/a
これらを☆に代入すると、
δ3=b^2c^2/a^4-4(b^3d/a^4)-4(c^3/a^3)-27(d^2/a^2)+18(bcd/a^3)———☆☆
また、判別式の定義より、
Dn=a0^(2n-2)δn{-a1/a0,a2/a0,・・・,(-1)^k(ak/a0),・・・,(-1)^n(an/a0)}
より、☆☆にa^4(nに3を代入)を掛けると、
D3=b^2c^2-4b^3d-4ac^3-27a^2d^2+18abcd

補足:x^3+x^2+x+1(根は±i,-1)
x^3+x^2+x+1=0として、
x^2(x+1)+x+1=0
∴(x+1)(x^2+1)=0
∴x=-1,±i

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/15 12:03 (No.1076739)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007120000/

一応、暗算で別解2通り作ってみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007110002/

これも別解を2通り作ってみました。因みに、上手くやれば中学数学で秒殺問題です。(私のオリジナルですが検索していません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/16 07:53削除
問題1の別解1
AB,ACと半円との接点をそれぞれS,Tとすると、3直角から四角形ASOTは長方形になり半径より隣り合う2辺が等しいので正方形になる。
また、OT//BAより△TOCと△ABCは相似であり、△ABCは3:4:5の直角三角形より△TOCも3:4:5の直角三角形。
よって、OT=3m,TC=4m,OC=5mと置くと、半径と正方形よりOT=AT=OE
よって、EC=5m-3m=2m———①
また、AC=3m+4m=4cmより、
7m=4 ∴m=4/7———②
②を①に代入すると、EC=8/7cm

別解2
AB,ACと半円との接点をそれぞれS,Tとすると、OT//BA,OS//CAより△TOCと△SBOと△ABCは相似で、△ABCは3:4:5の直角三角形よりこの2つも3:4:5の直角三角形である。
よって、半径をrと置くと、OS=OT=r
また、OB=(5/4)r,OC=(5/3)r
∴BC=(5/4)r+(5/3)r=(35/12)r=5cm ∴(7/12)r=1 ∴r=12/7
ところで、EC=(5/3)r-r=(2/3)r
∴EC=(2/3)×(12/7)=8/7cm

どちらも暗算でやりましたが、別解1の方が暗算向きですね。

問題2の方が面白いですね。(次回)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/17 07:38削除
問題2の別解1 思い付いた順
角の二等分線の定理より、BD:CD=2:1
よって、CD=x,BD=AD=2xと置き、●=θと置くと、△ABDでの余弦定理より、
cosθ={2^2+(2x)^2-(2x)^2}/2・2・2x=4/8x=1/2x———①
また、△ACDでの余弦定理より、
cosθ={1^2+(2x)^2-x^2}/2・1・2x=(3x^2+1)/4x———②
①,②より、
(3x^2+1)/4x=1/2xが成り立つ。
∴3x^2+1=2 ∴3x^2=1 ∴x^2=1/3 x>0より、x=1/√3
これを①に代入すると、
cosθ=√3/2———ア 
∴sin^2θ=1-3/4=1/4 ところで、0<2θ<180°よりsinθ>0
∴sinθ=1/2———イ
ところで、△ABC=(1/2)・2・1・sin2θ=sin2θ=2sinθcosθ=2(1/2)(√3/2)=√3/2
よって、答えは、√3/2cm^2

因みに、アからθ=30°より∠A=60°で△ABCは1:2:√3の直角三角形としても良い。

別解2 中学数学のエレガントな解法
ABの中点をMとすると、AM=AC=1cm,∠MAD=∠CAD=●,ADは共通より二辺挟角が等しいので、△ADM≡△ADC
∴∠DMA=∠DCA
ところで、△DABは二等辺三角形で点Mは底辺ABの中点よりDM⊥AB 
∴∠DMA=90°∴∠DCA=90°
よって、△ABCは∠Cが直角の直角三角形でAC=1cm,AB=2cmより、BC=√3cmである。
∴△ABC=√3/2cm^2

おまけ:
「過去記事を検索していたら「じじい、お前と違ってお若いアリスさんは・・・」みたいな文章を見て久しぶりにちょっとむかついた。笑」
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12831971182.html
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/15 15:51 (No.1076899)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題3-4b
分数式が文字のどの入れ換えでも不変なら、対称式の商で表されることを示せ。

解答
この不変な分数式をf/gとおく(f,gは互いに素)。f,gが対称式であることを示す。x1,x2を入れ換えてf,gがそれぞれf1,g1になったとする。f/g=f1/g1よりfg1=f1gである。f,gは互いに素なので、f=kf1,g=kg1(kは多項式)となる。ところがf,f1の次数は等しいのでkは定数である。さらにx1,x2をもう2度交換するともとに戻ることからf1=kfである。f1を消去するとf=k^2fである。よってk=±1である。もしk=-1だとすると、f=-f1にx1にx2を代入して(f1(x2,x2,・・・)=f(x2,x2,・・・)だから)
f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・) ∴2f=0すなわちf=0
となる。ゆえにfはx1-x2で割り切れる。同様にgもx1-x2で割り切れるが、これはf,gが互いに素であることに矛盾する。よってk=1である。同様にどの2つの変数を交換しても不変になるので、f,gは対称式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>ところがf,f1の次数は等しいのでkは定数である。

>さらにx1,x2をもう2度交換するともとに戻ることからf1=kfである。

>もしk=-1だとすると、f=-f1にx1にx2を代入して(f1(x2,x2,・・・)=f(x2,x2,・・・)だから)
f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・)

>f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・) ∴2f=0すなわちf=0
となる。ゆえにfはx1-x2で割り切れる。

これぐらいですね。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12837416326.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/15 19:47削除
問題3-4b
分数式が文字のどの入れ換えでも不変なら、対称式の商で表されることを示せ。

解答
この不変な分数式をf/gとおく(f,gは互いに素)。f,gが対称式であることを示す。x1,x2を入れ換えてf,gがそれぞれf1,g1になったとする。f/g=f1/g1よりfg1=f1gである。f,gは互いに素なので、f=kf1,g=kg1(kは多項式)となる。ところがf,f1の次数は等しいのでkは定数である。さらにx1,x2をもう2度交換するともとに戻ることからf1=kfである。f1を消去するとf=k^2fである。よってk=±1である。もしk=-1だとすると、f=-f1にx1にx2を代入して(f1(x2,x2,・・・)=f(x2,x2,・・・)だから)
f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・) ∴2f=0すなわちf=0
となる。ゆえにfはx1-x2で割り切れる。同様にgもx1-x2で割り切れるが、これはf,gが互いに素であることに矛盾する。よってk=1である。同様にどの2つの変数を交換しても不変になるので、f,gは対称式である。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

>ところがf,f1の次数は等しいのでkは定数である。

f/g=f1/g1が条件より不変で、変数の入れ換えは次数を変えないから。

>さらにx1,x2をもう2度交換するともとに戻ることからf1=kfである。

「もう1度交換」または「2度交換」だと思う。

>もしk=-1だとすると、f=-f1にx1にx2を代入して(f1(x2,x2,・・・)=f(x2,x2,・・・)だから)
f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・)

k=-1とすると、f=kf1よりf=-f1
これのx1にx2を代入すると、
f(x2,x2,・・・)=-f1(x2,x2,・・・)
∴-f(x2,x2,・・・)=f1(x2,x2,・・・)———①
また、「x1,x2を入れ換えてf,gがそれぞれf1,g1になったとする」ので、
f(x2,x1,・・・)=f1(x1,x2,・・・)
これのx1にx2を代入すると、
f(x2,x2,・・・)=f1(x2,x2,・・・)———②
①,②より、
f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・)

>f(x2,x2,・・・)=-f(x2,x2,・・・) ∴2f=0すなわちf=0
となる。ゆえにfはx1-x2で割り切れる。

これは因数定理ですね。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/14 16:08 (No.1075825)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006030002/

一応、別解を作ってみて下さい。模範解答は普通に解けました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007150000/

別解でした。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202007140000/

模範解答通りでしたが、ちょっとアレンジしてみますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/15 07:55削除
問題1の別解
トゲ部分は、頂角が30°で等辺が1cmの二等辺三角形で、トゲを全部取っ払った残り部分は(対称性より)正十二角形であり、正十二角形の性質よりトゲ12個分である。(底辺を共有した頂角が30°の二等辺三角形だから。)
つまり、斜線部の面積はトゲ24個分の面積で、トゲの1つの底角から対辺に垂線を下ろすと、30°,60°,90°の直角三角定規型が出来、面積は、1×(1/2)÷2=1/4cm^2となる。
よって、答えは、(1/4)×24=6cm^2

問題2の別解
半径より、PQ=9+3=12cm
ここで、BからAPに垂線を下ろしその足をHとすると、四角形HPQBは3直角より長方形なので、HP=BQ=3cm,HB=PQ=12cm よって、AH=9-3=6cm 
ところで、AP//BQより△AHBと△BQCは相似である。
よって、AH:HB=BQ:QC
よって、6:12=3:QC よって、QC=6cm よって、PC=12+6=18cm
よって、△APC=18×9÷2=81cm^2

問題3の解答のアレンジ
CからBCに対して垂線を立て、その直線にAから垂線を下ろしその足をHとすると、3直角とAB=BCより隣り合う2辺が等しいので、四角形ABCHは正方形になる。
ここで、ACを結ぶと△HACは直角二等辺三角形で△ACDは頂角が30°の二等辺三角形になる。(∠ACD=120°-45°=75°より)
よって、DからACに垂線を下ろしその足をⅠとすると、△DAIは30°,60°,90°の直角三角定規型より、
DI=AD/2=AC/2
また、△HACは直角二等辺三角形よりHからACに垂線を下ろしその足をJとすると、
HJ=AC/2である。よって、DI=HJでそれぞれ垂線より、DH//IJ 
よって、等積変形より、△DAC=△HACで四角形ABCDの面積は正方形ABCHの面積と等しい。
ところで、AC=AD=6cmより、
正方形ABCH=6×6÷2=18cm^2
よって、答えは、18cm^2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/13 19:35 (No.1074876)削除
次の文章を完全解説して下さい。

3.3 いろいろな不変式
対称式では、変数のどんな入れ換えでも変わらない式を考えました。では、変数の入れ換え全部ではなく、一部の入れ換えに制限したらどうでしょうか。例えば3変数x,y,zの式において、
「x,y,zをそれぞれy,z,xに入れ換えて変わらない式」
を調べます。この場合では
⊿=(x-y)(y-z)(z-x)(差積)
 =xy^2+yz^2+zx^2-x^2y-y^2z-z^2x
が重要です。この式は対称式ではありませんが、上述の入れ換えで不変な式です。
この入れ換えで不変な式f(x,y,z)がさらにx,yの入れ換えでも不変ならば、f(x,y,z)は対称式です。実際、ほかの入れ換えは、x,y,zをy,z,xにする入れ換えとx,y,zをy,x,zにする入れ換えの合成(続けて行うこと)で表されるからです。
例えばf(x,y,z)がx,y,zをy,z,xに入れ換えて不変ならば、f(x,y,z)=f(y,z,x)・・・(*)をみたします。さらにx,yを交換して不変ならば、
f(x,y,z)=f(y,z,x)=f(x,z,y)
            (*)
となり、f(x,y,z)はy,zの交換でも不変になります。等式=(*)は、(*)の等式において辺々のx,yを交換して得られます。ほかの入れ換えでも同様に不変になり、f(x,y,z)は対称式になります。
それではx,y,zをy,z,xに入れ換えても変わらない式を求めます。このような式をf(x,y,z)とおきます。またg,hを次のようにおきます:
g(x,y,z)=f(x,y,z)+f(y,x,z)
h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)
はじめにgは対称式であることを示します。gは定義より、x,yの入れ換えで不変です。一方、x,y,zをy,z,xに入れ換えても不変です。実際f(x,y,z)=f(y,z,x)において、x,yを交換したものと、y,zを交換したものから
f(y,x,z)=f(x,z,y),
f(x,z,y)=f(z,y,x)が得られます。
よってf(y,x,z)=f(z,y,x)であり
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(z,y,x)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)=g(x,y,z)
となります。ゆえにg(x,y,z)は対称式です。
一方、h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)は⊿で割り切れます。実際hをxのみを変数とする多項式とみて、x-yで割ると
h(x,y,z)=(x-y)q(x,y,z)+r(y,z),r(y,z)はy,zのみの式と表されます。ここで辺々のxにyを代入すれば、
(左辺)=f(y,y,z)-f(y,y,z)=0
(右辺)=(y-y)q(y,y,z)+r(y,z)=r(y,z)
となります。よってr(y,z)=0であり、hはx-yで割り切れます。同様にyやzを変数とする多項式とみて、yにzを、zにxをそれぞれ代入するとhは0になります:
h(x,z,z)=f(x,z,z)-f(z,x,z)=0
(∵f(y,z,x)=f(x,y,z)においてxにzを、yにxを代入),
h(x,y,x)=f(x,y,x)-f(y,x,x)=0
(∵f(x,y,z)=f(y,z,x)においてzにxを代入)
したがってhは(y-x)(z-x)でも割り切れ、⊿で割り切れます(∵順にx-y,y-zで割った商について議論すればわかります)。そこでh(x,y,z)=h1(x,y,z)⊿とおきます。上のgと同様にh(x,y,z)=h(y,z,x)がわかります。また⊿(x,y,z)=⊿(y,z,x)と合わせて、
h1(x,y,z)⊿(x,y,z)=h1(y,z,x)⊿(y,z,x)より
h1(x,y,z)=h1(y,z,x)
となります。一方x,yの入れ換えで
⊿(y,x,z)=-⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=-h(x,y,z)
なので、次のようにh1(x,y,z)=h1(y,x,z)が成り立ちます:
h(y,x,z)=-h(x,y,z)=-h1(x,y,z)⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=h1(y,x,z)⊿(y,x,z)=-h1(y,x,z)⊿(x,y,z)
∴h1(x,y,z)=h1(y,x,z)
よってh1は対称式です。つまりh(x,y,z)は対称式に⊿を掛けたものです。
さて、(g(x,y,z)+h(x,y,z))/2より
f(x,y,z)=g(x,y,z)/2+{h1(x,y,z)/2}・⊿
となります。g(x,y,z)/2,h1(x,y,z)/2は対称式なので、
「x,y,zをy,z,xに入れ換えて不変な式f(x,y,z)は(対称式)+(対称式)・⊿の形」
です。逆に、(対称式)+(対称式)・⊿の形の式は、x,y,zをy,z,xに入れ換えて不変です。すべての入れ換えで不変な式(対称式)との違いは⊿の項です。例えばx,yの入れ換えで変化する分は、⊿の項から来ているのです。
本節では、変数の入れ換えを制限して、不変な式を求めました:
{すべての入れ換え}⊃{(x,y,z)を(y,z,x)に入れ換え}
{対称式}⊂{対称式と⊿の式}
この式は3次方程式の解の公式を調べる際に重要です。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

具体的には、

>例えばf(x,y,z)がx,y,zをy,z,xに入れ換えて不変ならば、f(x,y,z)=f(y,z,x)・・・(*)をみたします。さらにx,yを交換して不変ならば、
f(x,y,z)=f(y,z,x)=f(x,z,y)
            (*)
となり、f(x,y,z)はy,zの交換でも不変になります。等式=(*)は、(*)の等式において辺々のx,yを交換して得られます。ほかの入れ換えでも同様に不変になり、f(x,y,z)は対称式になります。

>gは定義より、x,yの入れ換えで不変です。

>一方、x,y,zをy,z,xに入れ換えても不変です。実際f(x,y,z)=f(y,z,x)において、x,yを交換したものと、y,zを交換したものから
f(y,x,z)=f(x,z,y),
f(x,z,y)=f(z,y,x)が得られます。
よってf(y,x,z)=f(z,y,x)であり
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(z,y,x)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)=g(x,y,z)
となります。ゆえにg(x,y,z)は対称式です。

>一方、h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)は⊿で割り切れます。実際hをxのみを変数とする多項式とみて、x-yで割ると
h(x,y,z)=(x-y)q(x,y,z)+r(y,z),r(y,z)はy,zのみの式と表されます。ここで辺々のxにyを代入すれば、
(左辺)=f(y,y,z)-f(y,y,z)=0
(右辺)=(y-y)q(y,y,z)+r(y,z)=r(y,z)
となります。よってr(y,z)=0であり、hはx-yで割り切れます。

>上のgと同様にh(x,y,z)=h(y,z,x)がわかります。また⊿(x,y,z)=⊿(y,z,x)

>一方x,yの入れ換えで
⊿(y,x,z)=-⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=-h(x,y,z)

これぐらいですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/14 14:18削除
3.3 いろいろな不変式
対称式では、変数のどんな入れ換えでも変わらない式を考えました。では、変数の入れ換え全部ではなく、一部の入れ換えに制限したらどうでしょうか。例えば3変数x,y,zの式において、
「x,y,zをそれぞれy,z,xに入れ換えて変わらない式」
を調べます。この場合では
⊿=(x-y)(y-z)(z-x)(差積)
 =xy^2+yz^2+zx^2-x^2y-y^2z-z^2x
が重要です。この式は対称式ではありませんが、上述の入れ換えで不変な式です。
この入れ換えで不変な式f(x,y,z)がさらにx,yの入れ換えでも不変ならば、f(x,y,z)は対称式です。実際、ほかの入れ換えは、x,y,zをy,z,xにする入れ換えとx,y,zをy,x,zにする入れ換えの合成(続けて行うこと)で表されるからです。
例えばf(x,y,z)がx,y,zをy,z,xに入れ換えて不変ならば、f(x,y,z)=f(y,z,x)・・・(*)をみたします。さらにx,yを交換して不変ならば、
f(x,y,z)=f(y,z,x)=f(x,z,y)
            (*)
となり、f(x,y,z)はy,zの交換でも不変になります。等式=(*)は、(*)の等式において辺々のx,yを交換して得られます。ほかの入れ換えでも同様に不変になり、f(x,y,z)は対称式になります。
それではx,y,zをy,z,xに入れ換えても変わらない式を求めます。このような式をf(x,y,z)とおきます。またg,hを次のようにおきます:
g(x,y,z)=f(x,y,z)+f(y,x,z)
h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)
はじめにgは対称式であることを示します。gは定義より、x,yの入れ換えで不変です。一方、x,y,zをy,z,xに入れ換えても不変です。実際f(x,y,z)=f(y,z,x)において、x,yを交換したものと、y,zを交換したものから
f(y,x,z)=f(x,z,y),
f(x,z,y)=f(z,y,x)が得られます。
よってf(y,x,z)=f(z,y,x)であり
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(z,y,x)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)=g(x,y,z)
となります。ゆえにg(x,y,z)は対称式です。
一方、h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)は⊿で割り切れます。実際hをxのみを変数とする多項式とみて、x-yで割ると
h(x,y,z)=(x-y)q(x,y,z)+r(y,z),r(y,z)はy,zのみの式と表されます。ここで辺々のxにyを代入すれば、
(左辺)=f(y,y,z)-f(y,y,z)=0
(右辺)=(y-y)q(y,y,z)+r(y,z)=r(y,z)
となります。よってr(y,z)=0であり、hはx-yで割り切れます。同様にyやzを変数とする多項式とみて、yにzを、zにxをそれぞれ代入するとhは0になります:
h(x,z,z)=f(x,z,z)-f(z,x,z)=0
(∵f(y,z,x)=f(x,y,z)においてxにzを、yにxを代入),
h(x,y,x)=f(x,y,x)-f(y,x,x)=0
(∵f(x,y,z)=f(y,z,x)においてzにxを代入)
したがってhは(y-x)(z-x)でも割り切れ、⊿で割り切れます(∵順にx-y,y-zで割った商について議論すればわかります)。そこでh(x,y,z)=h1(x,y,z)⊿とおきます。上のgと同様にh(x,y,z)=h(y,z,x)がわかります。また⊿(x,y,z)=⊿(y,z,x)と合わせて、
h1(x,y,z)⊿(x,y,z)=h1(y,z,x)⊿(y,z,x)より
h1(x,y,z)=h1(y,z,x)
となります。一方x,yの入れ換えで
⊿(y,x,z)=-⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=-h(x,y,z)
なので、次のようにh1(x,y,z)=h1(y,x,z)が成り立ちます:
h(y,x,z)=-h(x,y,z)=-h1(x,y,z)⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=h1(y,x,z)⊿(y,x,z)=-h1(y,x,z)⊿(x,y,z)
∴h1(x,y,z)=h1(y,x,z)
よってh1は対称式です。つまりh(x,y,z)は対称式に⊿を掛けたものです。
さて、(g(x,y,z)+h(x,y,z))/2より
f(x,y,z)=g(x,y,z)/2+{h1(x,y,z)/2}・⊿
となります。g(x,y,z)/2,h1(x,y,z)/2は対称式なので、
「x,y,zをy,z,xに入れ換えて不変な式f(x,y,z)は(対称式)+(対称式)・⊿の形」
です。逆に、(対称式)+(対称式)・⊿の形の式は、x,y,zをy,z,xに入れ換えて不変です。すべての入れ換えで不変な式(対称式)との違いは⊿の項です。例えばx,yの入れ換えで変化する分は、⊿の項から来ているのです。
本節では、変数の入れ換えを制限して、不変な式を求めました:
{すべての入れ換え}⊃{(x,y,z)を(y,z,x)に入れ換え}
{対称式}⊂{対称式と⊿の式}
この式は3次方程式の解の公式を調べる際に重要です。
「本質を学ぶ ガロワ理論 最短コース」梶原健著より

解説
>例えばf(x,y,z)がx,y,zをy,z,xに入れ換えて不変ならば、f(x,y,z)=f(y,z,x)・・・(*)をみたします。さらにx,yを交換して不変ならば、
f(x,y,z)=f(y,z,x)=f(x,z,y)
            (*)
となり、f(x,y,z)はy,zの交換でも不変になります。等式=(*)は、(*)の等式において辺々のx,yを交換して得られます。ほかの入れ換えでも同様に不変になり、f(x,y,z)は対称式になります。

f(x,y,z)=f(y,z,x)=f(x,z,y)の初めの等号で(*)を行い、2番目の等号でxとyを入れ換えると、(最)左辺と(最)右辺のf(x,y,z)=f(x,z,y)でyとzを入れ換えても不変という事が言えるという事。
さらに、この右辺f(x,z,y)に(*)を行うと、=f(y,x,z)でまた今示したyとzを入れ換えても不変を行なうと、=f(z,x,y)より、f(x,y,z)=f(z,x,y)
よって、x→z,y→x,z→yを行なっても不変という事が言えた。(「ほかの入れ換えでも同様に不変になり、f(x,y,z)は対称式になります」の一例を示したという事。)

>gは定義より、x,yの入れ換えで不変です。

gの定義は「g(x,y,z)=f(x,y,z)+f(y,x,z)」で、xとyを入れ換えると、
g(y,x,z)=f(y,x,z)+f(x,y,z)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)
よって、g(x,y,z)=g(y,x,z)という事。

>一方、x,y,zをy,z,xに入れ換えても不変です。実際f(x,y,z)=f(y,z,x)において、x,yを交換したものと、y,zを交換したものから
f(y,x,z)=f(x,z,y),
f(x,z,y)=f(z,y,x)が得られます。
よってf(y,x,z)=f(z,y,x)であり
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(z,y,x)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)=g(x,y,z)
となります。ゆえにg(x,y,z)は対称式です。

一行目は、g(x,y,z)のxをy,yをz,zをxにしても不変という事。つまり、g(x,y,z)=g(y,z,x)を示す。
そこで、g(y,z,x)をgの定義で表すと、gの定義「g(x,y,z)=f(x,y,z)+f(y,x,z)」より、
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(z,y,x)———①
ところで、(*)より、f(x,y,z)=f(y,z,x) この両辺のxとyを入れ換えると、
f(y,x,z)=f(x,z,y)———②
また、yとzを入れ換えると、
f(x,z,y)=f(z,y,x)———③
②,③より、f(y,x,z)=f(z,y,x)———④
④を①に代入すると、
g(y,z,x)=f(y,z,x)+f(y,x,z)
=f(x,y,z)+f(y,x,z)((*)より)
=g(x,y,z)(gの定義より)
よって、g(y,z,x)=g(x,y,z)より、
g(x,y,z)=g(y,z,x)という事。
よって、上のg(x,y,z)=g(y,x,z)(xとyを入れ換えても不変)と合わせて、対称式という事が言えた。
念のため、②,③でfは対称式でもないのにxとy,yとzを入れ換えて不変を使っていると誤解してはいけない。あれらは、等式の両辺に同じ作用を施しているだけなので、何でも良い。

>一方、h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)は⊿で割り切れます。実際hをxのみを変数とする多項式とみて、x-yで割ると
h(x,y,z)=(x-y)q(x,y,z)+r(y,z),r(y,z)はy,zのみの式と表されます。ここで辺々のxにyを代入すれば、
(左辺)=f(y,y,z)-f(y,y,z)=0
(右辺)=(y-y)q(y,y,z)+r(y,z)=r(y,z)
となります。よってr(y,z)=0であり、hはx-yで割り切れます。

⊿=(x-y)(y-z)(z-x)である。
ここで、h(x,y,z)をxだけの1変数の多項式と見ると、yとzは係数である。そして、x-yで割ると、xの1次式で割るので余りは定数である。よって、
「h(x,y,z)=(x-y)q(x,y,z)+r(y,z),r(y,z)はy,zのみの式と表されます」
「ここで辺々のxにyを代入すれば、
(左辺)=f(y,y,z)-f(y,y,z)=0
(右辺)=(y-y)q(y,y,z)+r(y,z)=r(y,z)
となります。よってr(y,z)=0であり、hはx-yで割り切れます。」

一応、hの定義を書くと、
「h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)」
よって、xにyを代入すると上の通りになるだろう。あとは問題なし。

>上のgと同様にh(x,y,z)=h(y,z,x)がわかります。また⊿(x,y,z)=⊿(y,z,x)

gの時は①~④などを使って証明したが、gとhの定義の違いは+と-だけなので、同様にh(x,y,z)=h(y,z,x)が分かる。
また、⊿=(x-y)(y-z)(z-x)より、
⊿(x,y,z)=(x-y)(y-z)(z-x)
⊿(y,z,x)=(y-z)(z-x)(x-y)
∴⊿(x,y,z)=⊿(y,z,x)

>一方x,yの入れ換えで
⊿(y,x,z)=-⊿(x,y,z)
h(y,x,z)=-h(x,y,z)

⊿(y,x,z)=(y-x)(x-z)(z-y)
=-(x-y)(y-z)(z-x)=-⊿(x,y,z)
⊿(y,x,z)=-⊿(x,y,z)

hの定義は「h(x,y,z)=f(x,y,z)-f(y,x,z)」で、
h(y,x,z)=f(y,x,z)-f(x,y,z)
=-(f(x,y,z)-f(y,x,z))
=-h(x,y,z)
∴h(y,x,z)=-h(x,y,z)

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/11 14:27 (No.1072144)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006050000/

別解を2通り作ってみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202006040000/

算数で別解3通りと何でもありで2通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/11 16:55削除
問題1
x=13のとき、次の式の値を求めてください。
2x^3-27x^2+15x-26

別解1
与式をx-13で割った余りは定数であり、それが答えである。
∵f(x)=(x-13)q(x)+r(定数)となり、f(13)=rだからである。
よって、組立除法で割ると、
 2 -27  15 -26|13
    26 -13  26
——————————————
 2  -1   2 | 0
よって、余りは0で、
(x-13)(2x^2-x+2)と因数分解される。よって、答えは、0

別解2
2x^3-27x^2+15x-26にx=13を代入した値を求めるので、
2x^3-27x^2+13x+2x-26
と変形すると、2x-26の部分は0である。
よって、2x^3-27x^2+13xにx=13を代入した値を求めれば良い。よって、これを因数分解すると、
x(2x^2-27x+13)
=x(2x-1)(x-13)
これにx=13を代入すると0である。
よって、答えは、0

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/13 07:35削除
問題2の算数の別解1 思い付いた順
AからBCと平行な直線を引き、BDの延長との交点をEとすると、錯角より∠BEA=∠DBC=60°よって、△BAEは2つの角が60°より正三角形である。よって、BE=BA=10cm
よって、DE=10-6=4cm
また、△DEAと△DBCは相似で相似比が4:6=2:3より、BC=(3/2)EA=(3/2)×10=15cm
よって、答えは、15cm

別解2
DからBCと平行な直線を引き、ABとの交点をEとすると、錯角より∠EDB=∠DBC=60°よって、△BDEは2つの角が60°より正三角形である。よって、BE=BD=6cmより、AE=10-6=4cm また、△AEDと△ABCは相似で相似比が4:10=2:5より、BC=(5/2)ED=(5/2)×6=15cm
よって、答えは、15cm

別解3
AからDBと平行な直線を引き、CBの延長との交点をEとすると、同位角より∠AEB=∠DBC=60°また、∠ABE=180°-60°×2=60°よって、△ABEは2つの角が60°より正三角形である。よって、AE=EB=10cm
また、△CBDと△CEAは相似で相似比が6:10=3:5より、CB:BE=3:2
よって、BC:10=3:2より、BC=15cm
よって、答えは、15cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2024/2/14 07:52削除
問題2の何でもありの解法1 補助線を引かない解法
△BADで余弦定理を使うと、
AD^2=10^2+6^2-2・10・6・cos60°=100+36-60=76
∴AD=2√19cm
△BCDで余弦定理を使うと、BC=xと置いて、
CD^2=6^2+x^2-2・6・x・cos60°=36+x^2-6x
∴CD=√(x^2-6x+36)cm
ここで、△BACで角の二等分線の定理を使うと、BA:BC=AD:CDより、
10:x=2√19:√(x^2-6x+36)
∴2√19x=10√(x^2-6x+36)
∴√19x=5√(x^2-6x+36)
19x^2=25(x^2-6x+36)
∴6x^2-150x+900=0
∴x^2-25x+150=0
∴(x-10)(x-15)=0
∴x=10,15
ところで、x=10とすると、BC=10cmでこの時△BACは二等辺三角形になり、BDは頂角Bの二等分線よりBD⊥ACで△ABDは1:2:√3の直角三角形になる。よって、BD=5cmで矛盾が起こる。∴x=15
∴BC=15cm

何でもありの解法2 中学数学の解法
BC=xと置いて、A,CからBDとその延長上に垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、△ABH,△CBIは1:2:√3の直角三角形より、BH=5cm,BI=x/2cm ∴DH=6-5=1cm,
DI=x/2-6cm
また、対頂角と直角の2角が等しいので、△ADH∽△CDI 
∴AD:CD=DH:DI=1:x/2-6
また、AD:CD=AH:CI=BA:BC=10:x(△BAH∽△BCIより)
∴1:x/2-6=10:x
∴10(x/2-6)=x ∴5x-60=x
∴4x=60 ∴x=15
∴BC=15cm

中学数学のコツは、愚直に三平方の定理とxと置いて方程式に持ち込む事ですね。もちろん、エレガントに解くに越した事はないと思いますが。

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