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数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/12 11:42 (No.1005571)削除
問題作ってみました。ただし、別に面白くありません。

問題
HKを群とする。(HK={hk|h∈H,k∈K})
この時、定理4.1の系より、
∀x∈HKに対して、xHKx^-1=HKであるが、これをx=hkとして成り立つ事を確かめて下さい。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/12 13:49削除
問題
HKを群とする。(HK={hk|h∈H,k∈K})
この時、定理4.1の系より、
∀x∈HKに対して、xHKx^-1=HKであるが、これをx=hkとして成り立つ事を確かめて下さい。

解説
xHKx^-1=hkHK(hk)^-1
=hkHKk^-1h^-1(定理2.6より)
=hkH(Kk^-1)h^-1———①

定理2.6
群Gの元a1,…,anについて、積a1・・・anの逆元は次の式で与えられる。
(a1・・・an)^-1=an^-1・・・a1^-1

ここで、定理4.1の系より、
Kk^-1=K———②
②を①に代入すると、
xHKx^-1=hkHKh^-1
=h(kH)Kh^-1———③
ところで、HKは群よりHK=KHである。(§2演習問題6より)

§2演習問題6
H,Kを群Gの部分群とする。このとき、集合HK={hk|h∈H,k∈K}がGの部分群であるための必要十分条件は、HK=KHであることを示せ。

∴kH=Hk———④ 
Kh^-1=h^-1K———⑤
④を③に代入すると、
xHKx^-1=h(kH)Kh^-1
=h(Hk)Kh^-1=(hH)(kK)h^-1
=HKh^-1=H(Kh^-1)———⑥
⑤を⑥に代入すると、
xHKx^-1=H(h^-1K)=(Hh^-1)K
=HK
∴xHKx^-1=HK

問題に失敗しました。訂正。

問題
H,K,HKを群とする。(HK={hk|h∈H,k∈K})
この時、定理4.1の系より、
∀x∈HKに対して、xHKx^-1=HKであるが、これをx=hkとして成り立つ事を確かめて下さい。

上より、∴xHKx^-1=HK
よって、確かめられた。

注:集合に対する結合法則は問4.2から。

問4.2
群Gの部分集合X,Y,Zと元a,b∈Gについて、
XY={xy|x∈X,y∈Y}
X^-1={x^-1|x∈X}
とおく。特に、X={x}のときは簡単のため{x}Y=xYと表すことにする。このとき、次が成り立つことを示せ。
(1)(XY)Z=X(YZ)
(2)以下省略。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

とんちんかんとか言って、スルーした人は失格。訂正して正解した人は合格です。他人任せではなく、もっと深く物事を考えましょう。笑

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/11 11:54 (No.1004456)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問5.4
Gを群,H,KをGの部分群とする。さらに、KがGの正規部分群であれば、HK=KHが成り立ち、集合HKはGの部分群であることを示せ。

解答
(1)HK=KHを示す。
x∈HKとすると、x=hk(h∈H,k∈K)と表される。ここで、KはGの正規部分群だからhK=Kh ゆえに、x=hk∈hK=Kh⊂KH したがって、HK⊂KHが得られる。逆の包含関係も同様に示されるのでHK=KHが証明された。
(2)(1)よりHK=KHが成り立つので、HKがGの部分群であることは§2演習問題6より導かれる。

§2演習問題6
H,Kを群Gの部分群とする。このとき、集合HK={hk|h∈H,k∈K}がGの部分群であるための必要十分条件は、HK=KHであることを示せ。したがって、Gが可換群のときには、HKは常にGの部分群である。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

一応、(1)の別解を作って下さい。

おまけ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/11 13:13削除
問5.4
Gを群,H,KをGの部分群とする。さらに、KがGの正規部分群であれば、HK=KHが成り立ち、集合HKはGの部分群であることを示せ。

(1)HK=KHを示す。の別解
KがGの正規部分群より、
∀x∈Gに対してxK=Kx
ところで、HはGの部分集合より、
⋃(x∈H)xK=⋃(x∈H)Kxが成り立つ。
∴HK=KH

おまけ:
「修道士に求められる服従、無欲、童貞の三つに要約される誓いのうち、童貞が意味するものは独身と同義ではない。肉体的満足の抑制は結婚生活においても必要だからである。孤独は不完全であり、修道士にとっても独身は自然な生活を超える状態である。普通の人の場合は結婚し伴侶を得る事で孤独が克服されるが、修道生活では「伴侶」が神であるとされる。このようにして修道士は全身全霊をあげて神を志向し、自分の思いと行いを見直そうと努めるとされる。」
「キリスト教における独身制」ウィキペィアより
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/10 14:16 (No.1003061)削除
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/10 20:13削除
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/11 07:55削除
問題1
どちらが大きい?
①12345^2
②12344×12346

別解
小さい数で考えてみる。
例えば、2^2と1×3では4と3より左である。3^2と2×4では9と8でやはり左である。さらに何個かやると必ず左の方が1だけ大きくなる事が分かる。
よって、答えは、①である。
念のため、証明が必要な場合は模範解答の方法で解けば良い。

問題2
次の循環小数を分数で表してください。
0.7777777・・・

別解1 思い付いた順
電卓で遊んだ事がある人なら、
1÷9=0.1111111・・・と分かるはずである。
よって、答えは、この7倍で、7/9

別解2
0.7777777・・・=0.7+0.07+0.007+・・・
これは初項0.7,公比0.1の無限等比級数である。よって、公式より、
0.7777777・・・=0.7/(1-0.1)=0.7/0.9=7/9
よって、答えは、7/9

因みに、高校3年で習う数学である。つまり、理系の人用。でも原理は簡単なので解説しよう。
0.7+0.07+0.007+・・・のn番目は、
0.7×0.1^(n-1)である。つまり、この合計(総和)をSと置くと、
S=0.7+0.07+0.007+・・・+0.7×(0.1)^(n-1)
この両辺に0.1をかけると、
0.1S=0.07+0.007+・・・+0.7×(0.1)^n
この2式の差を取ると、下の段は上の段の一つ右にずれた列の和なので、
0.9S=0.7-0.7×(0.1)^nとなる。
よって、S=0.7/0.9-0.7×(0.1)^n/0.9
=7/9-(7/9)×(0.1)^n
ここで、(0.1)^nを考えてみると、このnは無限に続いているので無限大である。つまり、0.1×0.1×・・・と続けていくと、0.00000・・・0001となるが、これはほとんど0である。正確には無限に終わりはないので数学的には0と考える。
よって、上の式は、
S=7/9-(7/9)×0=7/9となり、
S=0.7777777・・・と置いたので、
0.7777777・・・=7/9である。
よって、答えは、7/9

問題3
次の方程式を解いてください。
x+1/x=(x+1)/x

別解
右辺を割る(約分)すると、
x+1/x=1+1/x
この両辺から1/xを引くと、x=1
よって、答えは、x=1

問題4
家族でドライブにでかけた。
行きは父が50km運転したあと、残りは母が運転した。
帰りは母が30km運転したあと、残りは父が運転した。
行きと帰りは同じ道のりとすると、どちらがどれだけ多く運転したでしょう?

別解
線分図を描き、

————|———— 左父50km,右母?km
———|————— 左母30km,右父?km

|と|の間は50-30=20kmなので、
|までの左部分で父は母より20km多く、
|から右部分で父は母より20km多いので、
計20+20=40km、父の方が多い。
よって、答えは、父が40km多く運転した。

おまけ:
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%82%AE%E3%81%AE%E6%94%BE%E9%9B%BB-%E5%91%A8%E5%9B%B2%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E3%82%92%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E6%98%8E%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AB/ar-AA1lgM2e?ocid=msedgntp&cvid=65a37cd547dd45ceb3f6152d344bfc5b&ei=21
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/8 22:52 (No.1000966)削除
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/10 08:17削除
何でもありの別解
右上の頂点から反時計回りにA~Cと振り、BC上の一番左の点から折れ線上にD~Gと振る。
すると、△DBE,EDF,FEG,GFCはそれぞれ二等辺三角形になり、点D,E,F,Gから対辺に垂線を下ろしその足をそれぞれH~Kとする。
ここで、BH=xと置くとBE=2xで、△BDH∽△BEIより、6:x=2x:BIが成り立つ。∴BI=x^2/3 ∴ID=x^2/3-6 ∴IF=x^2/3-6 ∴BF=BI+IF=x^2/3+(x^2/3-6)=2x^2/3-6
また、△BDH∽△BFJより、6:x=2x^2/3-6:BJが成り立つ。∴6BJ=2x^3/3-6x ∴BJ=x^3/9-x ∴JE=x^3/9-x-2x=x^3/9-3x ∴GJ=x^3/9-3x ∴BG=BJ+GJ=x^3/9-x+(x^3/9-3x)=2x^3/9-4x
また、△BDH∽△BGKより、6:x=2x^3/9-4x:BKが成り立つ。∴6BK=2x^4/9-4x^2 ∴BK=x^4/27-2x^2/3
∴KF=x^4/27-2x^2/3-(2x^2/3-6)=x^4/27-4x^2/3+6
∴KC=x^4/27-4x^2/3+6
∴BC=BK+KC=x^4/27-2x^2/3+(x^4/27-4x^2/3+6)=2x^4/27-2x^2+6
また、△BDH∽△BACより、
6:x=AB:2x^4/27-2x^2+6が成り立つ。∴ABx=6(2x^4/27-2x^2+6)
∴ABx=4x^4/9-12x^2+36
∴AB=4x^3/9-12x+36/x
ここで、CからABに垂線を下ろしその足をLとすると、AG=4x^3/9-12x+36/x-(2x^3/9-4x)=2x^3/9-16x+36/xより、AL=x^3/9-8x+18/x
また、△ACL∽△ABCより、
x^3/9-8x+18/x:6=6:4x^3/9-12x+36/xが成り立つ。
∴x^4/9-8x^2+18:6x=6x:4x^4/9-12x^2+36
∴36x^2=(x^4/9-8x^2+18)(4x^4/9-12x^2+36)
∴81・36x^2=(x^4-36x^2+162)(4x^4-108x^2+324)
これを手計算またはpythonで計算しても良いが、
(x^4-36x^2+162)(4x^4-108x^2+324)-2916x^2として、誰でも使えるこちらのサイトhttps://sundryst.com/convenienttool_math/expand.htmlでまず展開すると、
=4x^8-252x^6+4860x^4-32076x^2+52488
次にこちらのサイトhttps://sundryst.com/convenienttool_math/factor.htmlで因数分解すると、
∴4(x+3)(x-3)(x^2-18)(x^4-36x^2+81)=0———☆
となる。念のため、pythonなら一発である。
また、求めたいのは、△FEGの面積なので、
EG=BG-BE=2x^3/9-4x-2x
=2x^3/9-6x=(2x^3-54x)/9
また、△BDH∽△BFJでDH=√(36-x^2)より、x^3/9-x:FJ=x:√(36-x^2)が成り立つ。
∴FJx=(x^3-9x)√(36-x^2)/9
∴FJ=(x^2-9)√(36-x^2)/9
∴△FEG={(2x^3-54x)/9}・{(x^2-9)√(36-x^2)/9}・(1/2)
=x(x^2-27)(x^2-9)√(36-x^2)/81———☆☆
ここで、x^2-27>0,36-x^2>0より、27<x^2<36 x>0より、3√3<x<6
これらと☆より、x^4-36x^2+81=0である。
∴x^2=18±√(18^2-81)=18±9√3
27<x^2<36より、x^2=18+9√3———ア
∴x=3√(2+√3)———イ
ア,イを☆☆に代入すると、
△FEG=3√(2+√3)(-9+9√3)(9+9√3)√(18-9√3)/81
=√{(18+9√3)(18-9√3)}・81(√3-1)(√3+1)/81
=√(324-243)・2=√81・2=9・2=18cm^2
よって、答えは、18cm^2

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/6 16:32 (No.998414)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/202004210000/

何でもありで解ければ良いですが、今回は算数の別解を作ってみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/7 07:52削除
算数の別解
点DからADに対して垂線を立て、ACとの交点をEとすると、△ADEは直角二等辺三角形より、AD=DE———①
また、∠ADC=180°-45°-30°=105°より、∠ADB=360°-105°-120°=135°
また、∠DEC=180°-45°=135°より、∠ADB=∠DEC———②
また、∠ABD=∠DCE———③
①,②,③より、△ADBと△DECは合同である。よって、△ACD-△ABD=△ACD-△DEC=△ADEで、△ADEは1辺が4cmの直角二等辺三角形より、面積は、4×4÷2=8cm^2
よって、答えは、8cm^2

おまけ:
https://www.tv-asahi.co.jp/reading/goodmorning/224259/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/8 16:34削除
やっぱり、次回は何でもありで2通りぐらい作って下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/9 07:44削除
何でもありの解法1
BDの延長とACとの交点をE,CDの延長とABとの交点をFとすると、∠CDE=∠BDF=180°-120°=60°
また、∠DCE=∠DBF=30°より、∠DEC=∠DFB=180°-60°-30°=90°∴BE⊥AC,CF⊥AB
よって、△DAEは直角二等辺三角形で△DCEは1:2:√3の直角三角形。
∴AE=DE=4/√2=2√2cm また、CE=√3DE=2√6cm
∴AC=2√2+2√6cm
∴△DAC=2(√6+√2)×2√2×(1/2)=2√2(√6+√2)=4(√3+1)cm^2———①
また、∠CAF=180°-90°-30°=60°より、∠BAD=60°-45°=15°よって、△ADFは15°,75°,90°の直角三角形より、その三辺比を使うと、
AF=√6+√2cm,DF=√6-√2cm また、△BDFは1:2:√3の直角三角形より、BF=√3DF=√3(√6-√2)=3√2-√6cm ∴AB=(√6+√2)+(3√2-√6)=4√2cm
∴△DAB=4√2×(√6-√2)×(1/2)=2√2(√6-√2)=4(√3-1)cm^2———②
①-②より、
△DAC-△DAB=4(√3+1)-4(√3-1)=8cm^2
よって、答えは、8cm^2

何でもありの解法2
BE⊥AC,CF⊥ABまでは同じ。
よって、点Dは△ABCの垂心である。よって、ADの延長とBCとの交点をHとすると、AH⊥BC よって、△AHCは直角二等辺三角形より、CH=AH———① また、∠ACH=45°となり、BE⊥ACより、∠BEC=45°よって、△DBHも直角二等辺三角形になる。∴BH=DH———②
①-②より、
CH-BH=AH-DH=AD=4cm———③
ところで、△CAD-△BAD=4×CH×(1/2)-4×BH×(1/2)=2(CH-BH)———④
③を④に代入すると、
△CAD-△BAD=2×4=8cm^2
よって、答えは、8cm^2

おまけ:
https://www.uta-net.com/song/338236/
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/8 11:52 (No.1000335)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問5.2
指数が2の部分群は正規部分群であることを示せ。

証明
群Gの部分群をHとして、|G:H|=2ならばHとGの正規部分群であることを示す。はじめに、HとGにおける指数が2であるから、H≠Gである。
(1)a∈Hについて、aH=H=Ha(定理4.1の系)
(2)a∉Hのとき、aH≠H,Ha≠Hである。仮定より|G:H|=2であるから、
G=H∪aH=H∪Ha(H∩aH=φ,H∩Ha=φ)
したがって、aH=Haでなければならない。
以上(1),(2)によって、∀a∈G,aH=Haが示されたのでHはGの正規部分群である。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H (2)aH=H (3)Ha=H
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

具体的には、

>G=H∪aH=H∪Ha(H∩aH=φ,H∩Ha=φ)

同じaでこう出来る理由ですね。

おまけ:https://www.google.com/search?sca_esv=588873340&hl=ja&q=%E7%9F%A2%E5%90%B9%E3%81%8F%E3%82%93%E3%81%AF%E5%AF%82%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE&tbm=isch&source=univ&fir=FLAOwGni04-hHM%252CTyrIMIeSKPIpeM%252C_%253B3-MNc6R6PQJK6M%252CCSRCQ4WSrfpiDM%252C_%253B7K-plKzo6sICEM%252C7tytJdB7_PxufM%252C_%253Bh5WFMrzUxIx7_M%252ChVzXabqI4hgLpM%252C_%253B5FHb0qdK9mNvqM%252C23K9EaVoNA_2BM%252C_%253BckVrqMe9BSraeM%252Ch5kTIWDRSce8rM%252C_%253Bq2FDKGSbUD3d7M%252CoYhSrhgojq1koM%252C_%253BgdnrfjSR97-oiM%252CGWdJ_MJnmOYLGM%252C_%253BWtTO0vY4ET5yAM%252CoYhSrhgojq1koM%252C_%253B8Rj2E8tyyAgFcM%252CEFTFsnG9VmfzPM%252C_&usg=AI4_-kTr-iOaFP3QbWcmTEGWsde9j5AdEw&biw=1358&bih=653&dpr=1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/8 13:44削除
解説
>G=H∪aH=H∪Ha(H∩aH=φ,H∩Ha=φ)

(2022/11/15 07:46の投稿から転載)
こう出来るとは限らないので、この証明はダメですね。別証が必要です。
因みに、「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著のp.102に、
G=⋃(a∈G)aH(aH≠bHならばaH∩bH=φ)
=⋃(a∈G)Ha(Ha≠HaならばaH∩bH=φ)
とありますが、左類別と右類別が同じ完全代表系に出来るとは書いてありません。
では、具体例を挙げてみましょう。

問4.4
4次の2面体群D4において、D4の部分群
{r0,r2,s1,s2},{r0,r1,r2,r3},{r0,r2,t1,t2},{r0,r2},{r0,t1},{r0,s1}
による、それぞれの左剰余類と右剰余類の集合を求めよ。

この解答で、{r0,t1}の場合の左類別と右類別を挙げます。H={r0,t1}と置く。
D4=H∪r1H∪r2H∪s2H
D4=H∪Hr1∪Hr2∪Hs1
念のため、私の別の完全代表系の例も挙げておきます。
D4=H∪r1H∪s2H∪t2H
D4=H∪Hr1∪Hs1∪Ht2
やはり、左類別と右類別を同じには出来ませんでした。

因みに、この本だけではないです。例えば、「代数学1 群論入門 (代数学シリーズ)」雪江明彦著も同じだと思います。https://mathgara.hatenablog.com/entry/2021/12/07/013506

まぁ、信じる信じないはあなた次第です。笑
(引用終わり)

問5.2
指数が2の部分群は正規部分群であることを示せ。

別証
群Gの部分群をHとして、|G:H|=2ならばHはGの正規部分群であることを示す。はじめに、HとGにおける指数が2であるから、H≠Gである。
(1)a∈Hについて、aH=H=Ha(定理4.1の系)
(2)a∉Hのとき、aH≠H,Ha≠Hである。仮定より|G:H|=2であるから、
G=H∪aH(H∩aH=φ)と類別出来る。
∀g∈G,∀h∈Hに対して、
① g∈Hの場合、Hは群だからgHg^-1=Hである。
② g∈aHの場合、両辺に左からa^-1をかけると、a^-1g∈H 
ここで、ghg^-1∈aHと仮定して、両辺に左からa^-1をかけると、
a^-1ghg^-1∈H ∴(a^-1g)hg^-1∈H
また、a^-1g∈Hより、hg^-1∈H 
∴g^-1∈H ∴g∈H 
ところで、GはHとaHで類別されていて、
g∈aHよりこれは矛盾。
よって、背理法により、ghg^-1∉aH 
∴ghg^-1∈H ∴gHg^-1⊂H 
また、gHg^-1⊃Hは自明より、gHg^-1=H
①,②より、HはGの正規部分群である。
アイデア引用元:https://ameblo.jp/2217018/entry-12462066811.html

補足
>(a^-1g)hg^-1∈H
また、a^-1g∈Hより、hg^-1∈H 
∴g^-1∈H ∴g∈H

(a^-1g)hg^-1∈Hの両辺に
左から(a^-1g)^-1をかけると、
a^-1g∈Hより(a^-1g)^-1∈Hで、Hは群だから、hg^-1∈Hとなる。
また、この両辺に左からh^-1をかけると、
g^-1∈H また、Hは群だから、g∈H

念のため、(1)は必要ないが、流れとしてあえて入れた。
(2022/11/15 11:29の投稿から転載)

因みに、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著のp.409に、

「ガロア群<σ,τ>の部分群のうち、{e}と自身以外で正規部分群となるのは、位数4の部分群<σ>,<σ^2,τ>,<σ^2,τσ>と位数2の部分群<σ^2>です。位数4の部分群については、定理2.10より正規部分群であることが分かります。」

とあり、

定理2.10
HがGの部分群で、[G:H]=2のとき、Hは正規部分群。

で、証明は従来のものと同じです。まぁ、この定理自体は正しいので問題ありませんが、もし間違っていたらこの上に積み重なっている理論が崩壊してしまう所でしたね。もっとも、別証が沢山あるようなので問題ありませんが。
因みに、「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著の他の定理で間違っているような気がするのがありますが、その上に積み重なっているものが少なければ良いなと思っています。(そのうち、やると思いますので、その時によく吟味して下さい。)

おまけ:
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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/8 07:51削除
問題1の別解
AF=4×2÷4=2cm
DE=8×2÷4=4cm
ここで、三角形の頂点をGとすると、△GFEと△GBCは相似で相似比は2:6=1:3
よって、EF:BC=1:3より、EF:AD=1:3で、EF:AF+DE=1:2
よって、EF:6=1:2 よって、EF=3cm よって、△GFE=3×2÷2=3cm^2
よって、グレー部分の面積は、3cm^2

問題2の別解
長方形の左上の頂点から反時計回りにA~Dと振り、ABの真ん中の点をMとし、∠DMl(lとは直線の意味)=60°となる直線上にCから下ろした垂線の足をHとする。また、MHとBCの交点をNとすると、MB=2÷2=1より、MB=CH
また、対頂角と直角が等しいので、△NMBと△NCHは合同である。この2つにそれぞれ二等辺三角形NMCを加えると△CMBと△MCHは合同である。厳密には、斜辺を共有しているので直角三角形の斜辺と他の1辺が等しい事を言えば良い。
よって、∠MCH=∠CMB———①
また、MからCDに垂線を下ろしその足をIとすると、△CMBも△MDIも長方形の1/4の図形で合同であるので、
∠CMB=∠MDI=x———②
①,②より、∠MCH=∠CMB=∠MDI=x よって、四角形DMHCの内角の和を考えると、x+60°+90°+x+x=360°
よって、3x=210° よって、x=70°

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/7 11:56 (No.999274)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理5.1
Hを群Gの部分群とするとき、次の命題は同値である。
(1)∀a∈G,aH=Ha
(2)∀a,b∈G,a≡l b(modH)
   ⇔a≡r b(modH)
(3)∀a,b,c,d∈Gに対して次が成り立つ。
a≡l b(modH),c≡l d(modH)
⇒ac≡l bd(modH)
(4)∀a∈G,aHa^-1⊂H
(5)∀a∈G,aHa^-1=H
注:≡rは右合同,≡lは左合同を表す。

証明
(1)⇒(2):左合同,右合同の定義より分かる。
(2)⇒(3):定理4.2を使うと、
a≡l b(modH)⇔a≡r b(modH)
         ⇔ac≡r bc(modH)
         ⇔ac≡l bc(modH)
一方、再び定理4.2により
c≡l d(modH)⇒bc≡l bd(modH)
以上より、ac≡l bc(modH),bc≡l bd(modH)であるから、推移律により
ac≡l bd(modH)
以下省略。

定理4.2
Gを群,HをGの部分群とし、a,b∈Gとするとき、次が成り立つ。
(1)Hを法として左合同および右合同という関係は同値関係である。
(2)Gの任意の元a,b,c∈Gについて、
a≡l b(modH)⇔ca≡l cb(modH)
a≡r b(modH)⇔ac≡r bc(modH)
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

一応、(2)⇒(3)の時の、
a≡l b(modH),c≡l d(modH)
⇒ca≡l db(modH)
も示して下さい。
また、加法の場合はどうとか考えてみて下さい。

問5.1
群Gにおいて、Gの中心Z(G)は正規部分群であることを示せ(Z(G)の定義については§2演習問題7を参照せよ)。

証明
a∈Z(G)とするとGの任意の元xに対して、
xax^-1=xx^-1a=ea=a
であるからxZ(G)⊂Z(G)が成り立つ。よって、Z(G)は正規部分群である。

§2演習問題7
Sを群Gの部分集合とする。このとき、C_G(S)={a∈G|as=sa,∀s∈S}とおけば、C_G(S)はGの部分群であることを示せ。C_G(S)をSの中心化群という。特に、S=Gであるとき、C_G(S)を群Gの中心といい、Z(G)と表す。
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

問5.1の解答を分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/7 13:48削除
解説
>一応、(2)⇒(3)の時の、
a≡l b(modH),c≡l d(modH)
⇒ca≡l db(modH)
も示して下さい。

c≡l d(modH)⇔c≡r d(modH)((2)の仮定より)
⇔ca≡r da(modH)(定理4.2より)
⇔ca≡l da(modH)((2)の仮定より)
∴c≡l d(modH)⇔ca≡l da(modH)———①
一方、再び定理4.2により、
a≡l b(modH)⇔da≡l db(modH)———②
①,②より、
c≡l d(modH)かつa≡l b(modH)
⇒ca≡l da(modH)かつda≡l db(modH)
ところで、定理4.2(1)より、Hを法として左合同および右合同という関係は同値関係なので、推移律が成り立つ。
∴c≡l d(modH),a≡l b(modH)
⇒ca≡l db(modH)
逆が成り立たないのは、
ca≡l db(modH)
⇒c≡l b(modH),a≡l d(modH)
(など)かもしれないからである。

>また、加法の場合はどうとか考えてみて下さい。

環ではなく群の話なので、上の演算は積(乗法)とは限らず、加法にしても良い。

>問5.1
群Gにおいて、Gの中心Z(G)は正規部分群であることを示せ(Z(G)の定義については§2演習問題7を参照せよ)。

証明
a∈Z(G)とするとGの任意の元xに対して、
xax^-1=xx^-1a=ea=a
であるからxZ(G)⊂Z(G)が成り立つ。よって、Z(G)は正規部分群である。

§2演習問題7より、
Z(G)={a∈G|ax=xa,∀x∈G}である。
今、xax^-1を作ると、
xax^-1=x(ax^-1)=x(x^-1a)(x∈GでGは群よりx^-1∈Gで、aはZ(G)の元だから。)
=(xx^-1)a=ea=a
∴xax^-1=a∈Z(G)
ところで、xax^-1はxZ(G)x^-1の任意の元より、xax^-1∈xZ(G)x^-1
⇒xax^-1∈Z(G)が成り立つ。
∴xZ(G)x^-1⊂Z(G)
また、xZ(G)x^-1⊃Z(G)は自明(x=eとすると等号でxが他の元の場合もあるから。厳密には定理5.1よりとすれば良い。)
∴xZ(G)x^-1=Z(G)
よって、定義5.1より、Z(G)は正規部分群である。

定理5.1
Hを群Gの部分群とするとき、次の命題は同値である。
(1)∀a∈G,aH=Ha
(2)∀a,b∈G,a≡l b(modH)
   ⇔a≡r b(modH)
(3)∀a,b,c,d∈Gに対して次が成り立つ。
a≡l b(modH),c≡l d(modH)
⇒ac≡l bd(modH)
(4)∀a∈G,aHa^-1⊂H
(5)∀a∈G,aHa^-1=H

定義5.1
Gのすべての元aに対しaH=Haとなるとき、あるいは、いいかえるとGのすべての元aに対しaHa^-1=Hとなるとき、HをGの正規部分群または不変部分群といい、H⊴Gで表す。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/6 12:17 (No.998226)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題12
Gを位数mの有限可換群とするとき、次の条件は同値であることを示せ。
(1)Gは巡回群である
(2)mの任意の約数kに対して、Gに位数kの部分群が唯1つ存在する。
(3)∀k≧1に対して、|G_(k)|≦kが成り立つ。ただし、G_(k)={a|a^k=e}

証明
(1)⇒(2):Gは巡回群であるから、Gのある元aがあってG=<a>と表される。また、kはmの約数であるから、m=kk'(k'∈ℤ)と表される。
(ⅰ)位数kの部分群が存在すること:H=<a^k'>なる部分群を考えれば、この群Hの位数は定理3.4と定理3.6系1によって、|H|=|<a^k'>|=|a^k'|=kとなる。
(ⅱ)位数kの部分群は唯1つであること:Kを位数がkであるGの部分群とする。定理3.3より、巡回群の部分群は巡回群であるから、Kは巡回群である。よって、K=<a^h>(h∈ℕ)と表される。このとき、
k=|K|=|<a^h>|=|a^h|
すなわち、|a^h|=kとなっている。ゆえに、位数の定義によって(a^h)^k=e よって、
a^hk=e⇒m|hk(定理3.2)⇒kk'|hk⇒k'|h
これより<a^h>⊂<a^k'>であることがわかる。ここで、|<a^h>|=|<a^k'>|=kに注意すれば、包含関係があって位数が同じであるから、K=<a^h>とH=<a^k'>は一致する。
(2)⇒(3):Gは仮定によって可換群であるから、§2演習問題2によってG_(k)は部分群である。G_(k)のすべての元の位数の最小公倍数をlとする。§3演習問題10(2)より、G_(k)に位数lの元bが存在する。このとき、G_(k)=<b>であることを示す。b∈G_(k)であるから、<b>⊂G_(k)である。このとき<b>⊃G_(k)を示そう。xをG_(k)の任意の元として、|x|=hとおく。lの選び方よりl=hh'(h'∈ℕ)と表される。したがって、
|<x>|=|x|=h,|<b^h'>|=|b^h'|=h
ここで、h|m(定理4.4系2)であるから、仮定(2)より、<x>=<b^h'> したがって、x∈<x>=<b^h'>⊂<b> 以上により、G_(k)⊂<b>
最後に、b∈G_(k)であるから、b^k=e ゆえに、定理3.2よりl|kとなりl≦k
以上より、|G_(k)|=|<b>|=l≦k
(3)⇒(1):Gのすべての元の位数の最小公倍数をnとする。Gの任意の元をxとすると、nの選び方よりx^n=e ゆえに、x∈G_(n)であるから、G⊂G_(n) したがって、G=G_(n)となる。すると、
m=|G|=G_(n)|≦n
ゆえに、m≦n 一方、§3演習問題10(2)より、Gに位数nのある元aが存在する。このとき、<a>⊂G よって、
n=|<a>|≦|G|=m
したがって、n≦mであるから、n=m このことはG=<a>であることを意味している。

定理3.4
aを群Gの元とするとき、元aの位数はaで生成された巡回部分群<a>の位数に等しい。すなわち、|a|=|<a>|

定理3.6系1
r,sを自然数とする。群Gの元aの位数をrsとすると、元a^rの位数はsであり、元a^sの位数はrである。すなわち、
|a|=rs⇒|a^r|=s,|a^s|=r

定理3.3
巡回群の部分群は巡回群である。

定理3.2
群Gの単位元をeとし、Gの元aの位数をnとする。このとき、非負整数k,lについて次が成り立つ。
(1)a^k=e⇔k≡0(modn)
(2)a^k=a^l⇔k≡l(modn)

§3演習問題10
(2)Gを有限可換群とする。Gのすべての元の位数の最小公倍数をlとすれば、Gに位数lの元が存在することを示せ。

定理4.4系2
有限群Gの元の位数はGの位数の約数である。
「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著より

適当に分かり易く解説して下さい。

おまけ:
「15 主はわたしに言われた、「おまえはまた愚かな牧者の器を取れ。
16 見よ、わたしは地にひとりの牧者を起す。彼は滅ぼされる者を顧みず、迷える者を尋ねず、傷ついた者をいやさず、健やかな者を養わず、肥えた者の肉を食らい、そのひずめをさえ裂く者である。
17 その羊の群れを捨てる愚かな牧者はわざわいだ。どうか、つるぎがその腕を撃ち、その右の目を撃つように。その腕は全く衰え、その右の目は全く見えなくなるように」。」
「ゼカリヤ書」第11章15節~17節(口語訳)

「11:15主は更にわたしに言われた。「愚かな羊飼いの道具を取れ。
11:16見よ、わたしはこの地に羊飼いを起こす。彼は見失われたものを尋ねず、若いものを追い求めず、傷ついたものをいやさず、立っているものを支えもせず、肥えたものの肉を食べ、そのひづめを砕く。
11:17災いだ、羊を見捨てる無用の羊飼いたちは。剣が、その腕と右の目に差し向けられる。その腕は力を失い、右の目はかすむ。」」
「ゼカリヤ書」第11章15節~17節(新共同訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/6 14:36削除
解説
>この群Hの位数は定理3.4と定理3.6系1によって、|H|=|<a^k'>|=|a^k'|=kとなる。

定理3.4
aを群Gの元とするとき、元aの位数はaで生成された巡回部分群<a>の位数に等しい。すなわち、|a|=|<a>|

定理3.6系1
r,sを自然数とする。群Gの元aの位数をrsとすると、元a^rの位数はsであり、元a^sの位数はrである。すなわち、
|a|=rs⇒|a^r|=s,|a^s|=r

まず、定理3.4で、|<a^k'>|=|a^k'|
次に、定理3.6系1で、|a^k'|=k
∵Gの位数はmでG=<a>と置いたので、
|<a>|=m よって、定理3.4より、|a|=m
また、m=kk'と置いたので、|a|=kk'
ここで、定理3.6系1を見れば、
|a^k'|=kとなる事が分かるだろう。

>(ⅱ)位数kの部分群は唯1つであること:Kを位数がkであるGの部分群とする。定理3.3より、巡回群の部分群は巡回群であるから、Kは巡回群である。よって、K=<a^h>(h∈ℕ)と表される。このとき、
k=|K|=|<a^h>|=|a^h|
すなわち、|a^h|=kとなっている。ゆえに、位数の定義によって(a^h)^k=e よって、
a^hk=e⇒m|hk(定理3.2)⇒kk'|hk⇒k'|h
これより<a^h>⊂<a^k'>であることがわかる。ここで、|<a^h>|=|<a^k'>|=kに注意すれば、包含関係があって位数が同じであるから、K=<a^h>とH=<a^k'>は一致する。

この証明はちまちま読めば比較的簡単に分かるが、イメージ的には、巡回群の部分群は巡回群で位数が同じ巡回部分群は1つしかないという事。巡回群でなければ、位数が同じ部分群は複数あるという事だろう。
あまり関係ないが、位数が等しい巡回群は互いに同型である。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12162649132

>(3)⇒(1):Gのすべての元の位数の最小公倍数をnとする。Gの任意の元をxとすると、nの選び方よりx^n=e

定理4.4系2より、Gの全ての元の位数はGの位数mの約数で、その全ての元の位数の最小公倍数はmである。例えば、Gの位数を6とすると、位数1,位数2,位数3,位数6の元が存在してその全ての元の位数の最小公倍数は6。∴n=m
また、定理4.4系3より、x^m=e これにm=nを代入すると、x^n=eという事。

定理4.4系2
有限群Gの元の位数はGの位数の約数である。

定理4.4系3
Gを位数nの有限群とする。このとき、Gの任意の元aに対してa^n=eが成り立つ。すなわち、
|G|=n⇒∀a∈G,a^n=e

と考えてはいけない。
「nの選び方よりx^n=e」とは、(Gのすべての元の位数の最小公倍数がnより)nの約数はある元の位数で全ての元に対応しているので、
n=n'k(kはxの位数)と置くと、
x^n=x^n'k=(x^k)^n'=e^n'=eだから、
x^n=eという事。
上の間違いのように考えてしまうと、(3)⇒(1)にならない。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/11/30 13:23 (No.991574)削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,d,外接円の半径をRとする時、Rをa,b,c,dで表せ。

外接の場合は4辺の長さだけじゃダメですが、内接の場合はいけますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/1 07:53削除
円に内接する四角形の半径の公式

問題
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,d,外接円の半径をRとする時、Rをa,b,c,dで表せ。

解答
BD=x,∠BAD=θと置くと、円に内接する四角形より、∠BCD=180°-θ
ここで、△ABDと△CBDで余弦定理を使うと、
x^2=a^2+d^2-2adcosθ———①
x^2=b^2+c^2-2bccos(180°-θ)———②
①,②より、
a^2+d^2-2adcosθ=b^2+c^2-2bccos(180°-θ)=b^2+c^2+2bccosθ
∴2(ad+bc)cosθ=a^2-b^2-c^2+d^2
∴cosθ=(a^2-b^2-c^2+d^2)/2(ad+bc)———☆
☆を①に代入すると、
x^2=a^2+d^2-2ad{(a^2-b^2-c^2+d^2)/2(ad+bc)}
={2(ad+bc)(a^2+d^2)-2ad(a^2-b^2-c^2+d^2)}/2(ad+bc)
={2ad(a^2+d^2)+2bc(a^2+d^2)-2ad(a^2+d^2)+2ad(b^2+c^2)}/2(ad+bc)
={2bc(a^2+d^2)+2ad(b^2+c^2)}/2(ad+bc)
={bc(a^2+d^2)+ad(b^2+c^2)}/(ad+bc)———☆'
また、bc(a^2+d^2)+ad(b^2+c^2)
=a^2bc+bcd^2+adb^2+adc^2
=bca^2+(b^2+c^2d)a+bcd^2
=(ba+cd)(ca+bd)
=(ab+cd)(ac+bd)
∴bc(a^2+d^2)+ad(b^2+c^2)=(ab+cd)(ac+bd)———③
③を☆'に代入すると、
x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)
∴x=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
∴BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}———☆☆
また、☆^2より、
cos^2θ=(a^2-b^2-c^2+d^2)^2/4(ad+bc)^2
∴sin^2θ=1-cos^2θ
=1-(a^2-b^2-c^2+d^2)^2/4(ad+bc)^2
={4(ad+bc)^2-(a^2-b^2-c^2+d^2)^2}/4(ad+bc)^2
=[{2(ad+bc)+(a^2-b^2-c^2+d^2)}{2(ad+bc)-(a^2-b^2-c^2+d^2)]/4(ad+bc)^2
=[{(a+d)^2-(b-c)^2}{-(a-d)^2+(b+c)^2}]/4(ad+bc)^2
=(a+b-c+d)(a-b+c+d)(a+b+c-d)(-a+b+c+d)/4(ad+bc)^2
∴sinθ=√{(a+b-c+d)(a-b+c+d)(a+b+c-d)(-a+b+c+d)}/2(ad+bc)———★
今、△ABDで正弦定理を使うと、☆☆,★より、
2R=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}/[√{(a+b-c+d)(a-b+c+d)(a+b+c-d)(-a+b+c+d)}/2(ad+bc)]
=2√(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/√(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)
∴R=√(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/√(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)

∴R=√{(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}(公式)

一応、a=b=c=d=1とすると、円に内接する四角形より正方形で直径が√2より半径R=√2/2ですが、上の公式にa=b=c=d=1を代入しても√(2^3/2^4)=√(1/2)=√2/2でOKです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/1 09:39削除
中学数学の解法は次回。これが出来る人は相当凄いと思います。世界はどうだか知りませんが、日本の数学辞典とかでは見た事がありません。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/4 07:58削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,d,外接円の半径をRとする時、Rをa,b,c,dで表せ。

中学数学の解法
(ⅰ)四角形ABCDが長方形ではない場合
BAの延長とCDの延長との交点をEとし、EA=p,ED=qと置くと、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠ABC=∠EDA 
また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EDA∽△EBC
∴p:d=q+c:b q:d=p+a:bが成り立つ。
∴d(q+c)=bpーーー① d(p+a)=bq―――②
①÷②より、(q+c)/(p+a)=p/q
∴q(q+c)=p(p+a)―――③
また、①より、p=d(q+c)/b―――①'
①'を③に代入すると、
q(q+c)={d(q+c)/b}{d(q+c)/b+a}
∴q=(d/b){d(q+c)/b+a}
∴b^2・q=d{d(q+c)+ab}
∴b^2・q=d^2(q+c)+abd
∴b^2・q-d^2・q=cd^2+abd
∴q=d(ab+cd)/(b^2-d^2)
∴q+c={d(ab+cd)+c(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)―――④
④を①'に代入すると、
p={d^2(ab+cd)+cd(b^2-d^2)}/b(b^2-d^2)
=d(abd+cd^2+b^2c-cd^2)/b(b+d)(b-d)
=d(abd+b^2c)/b(b+d)(b-d)
=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)
∴p=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)
∴EB=p+a=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)+a={d(ad+bc)+a(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)
=(ad^2+bcd+ab^2-ad^2)/(b^2-d^2)
∴EB=b(ab+cd)/(b+d)(b-d)―――⑤
EC=q+c=d(ab+cd)/(b-d)(b+d)+c={d(ab+cd)+c(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)
=(abd+cd^2+b^2c-cd^2)/(b^2-d^2)
∴EC=b(ad+bc)/(b+d)(b-d)―――⑥
ところで、円周角より∠ABD=∠ACD また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EBD∽△ECA
ここで、AC=x,BD=yと置くと、
x:y=EC:EB=⑥:⑤=ad+bc:ab+cd
∴y={(ab+cd)/(ad+bc)}x―――☆
また、トレミーの定理より、
xy=ac+bd―――☆☆
☆を☆☆に代入すると、
{(ab+cd)/(ad+bc)}x^2=ac+bd
∴x^2=(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)
∴x=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
∴AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
(ⅱ)長方形の場合は、a=c,b=d
これをAC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}に代入すると、
∴AC=√{(ab+ba)(a^2+b^2)/(ab+ab)}=√(a^2+b^2)
一方、長方形の場合は∠B=90°より、AC=√(a^2+b^2)でOK。
∴AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
(ⅰ),(ⅱ)より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
また、対称性より、
BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}

ここで、d(q+c)=bpーーー① d(p+a)=bq―――②
①+②より、
b(p+q)=d(p+q+a+c)
∴(b-d)(p+q)=d(a+c)
∴p+q=d(a+c)/(b-d)———⑦
①-②より、
b(p-q)=d(-p+q+c-a)
∴(b+d)(p-q)=d(c-a)
∴p-q=d(c-a)/(b+d)———⑧
今、△EADでヘロンの公式を使うと、
s=(p+q+d)/2
△EAD=√{s(s-p)(s-q)(s-d)}
=√[{(p+q+d)/2}{(-p+q+d)/2}{(p-q+d)/2}{(p+q-d)/2}]
=√{(p+q+d)(-p+q+d)(p-q+d)(p+q-d)}/4———★
★に⑦,⑧を代入すると、
△EAD=√[{d(a+c)/(b-d)+d}{-d(c-a)/(b+d)+d}{d(c-a)/(b+d)+d}{d(a+c)/(b-d)-d}]/4
=(1/4)√[{d(a+c+b-d)/(b-d)}{d(-c+a+b+d)/(b+d)}{d(c-a+b+d)/(b+d)}{d(a+c-b+d)/(b-d)}]
=(1/4)[d^2√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}]/(b^2-d^2)
∴△EAD=d^2√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4(b^2-d^2)
ところで、△EAD:△ECB=d^2:b^2より、
△ECB=(b^2/d^2)△EAD
=b^2√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4(b^2-d^2)
∴四角形ABCD=△ECB-△EAD
=(b^2-d^2)√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4(b^2-d^2)
=√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4
また、1つの角が補角をなす三角形の面積比の公式より、△ABD:△CBD=ad:bc
∴△DBC={bc/(ad+bc)}四角形ABCD
={bc/(ad+bc)}[√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4]
よって、DからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、
∴DH=c√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/2(ad+bc)
ここで、円の中心をOとして、DOの延長と円との交点をFとすると、円周角より∠DCB=∠DFB また、DFは直径より∠DBF=90°
よって、2角が等しいので、△DHC∽△DBF
∴DB:DF=DH:DC
∴√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}:2R=c√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/2(ad+bc):c
∴R=√{(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}

前半は私のオリジナルですが、後半はこちらの知恵を借りました。https://manabitimes.jp/math/583

次回は、超面倒臭い中学数学の別解をやります。(python使えば簡単です。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/5 08:03削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,d,外接円の半径をRとする時、Rをa,b,c,dで表せ。

中学数学の解法2
対角線の交点をEとし、BD=x,AC=yと置くと、補題より、

補題
円に内接する四角形ABCDの辺AB=a,BC=b,CD=c,DA=d,対角線の交点をOとすると、
OA:OC=ad:bc
OB:OD=ab:cd

よって、BE:DE=ab:cd―――①
AE:CE=ad:bc―――②
①より、BE={ab/(ab+cd)}BD={ab/(ab+cd)}x=abx/(ab+cd)
∴BE=abx/(ab+cd)―――①'
同様に、DE=cdx/(ab+cd)―――①''
②より、AE={ad/(ad+bc)}AC={ad/(ad+bc)}y=ady/(ad+bc)
∴AE=ady/(ad+bc)―――②'
同様に、CE=bcy/(ad+bc)―――②''
ここで、方べきの定理を使うと、
AE・EC=BE・EDより、
{ady/(ad+bc)}・{bcy/(ad+bc)}
={abx/(ab+cd)}・{cdx/(ab+cd)}
∴abcdy^2/(ad+bc)^2=abcdx^2(ab+cd)^2
∴(ab+cd)^2・y^2=(ad+bc)^2・x^2
∴(ab+cd)y=(ad+bc)x
∴y={(ad+bc)/(ab+cd)}x―――☆
ところで、トレミーの定理より、
xy=ac+bd―――☆☆
☆を☆☆に代入すると、
{(ad+bc)/(ab+cd)}x^2=ac+bd
∴x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)
∴x=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
∴BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
対称性より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}

補題の証明(2023/11/30 07:59の投稿より)
定理1
円に内接する四角形ABCDの辺AB=a,BC=b,CD=c,DA=d,対角線の交点をOとすると、
OA:OC=ad:bc
OB:OD=ab:cd

証明
四角形ABCDは円に内接する四角形より、2組の対角はそれぞれ補角をなしている。よって、1つの角が補角をなす面積比の公式より、
△ABD:△CBD=ad:bc———①
また、四角形の対角線の面積比の公式より、
△ABD:△CBD=OA:OC———②
①,②より、
OA:OC=ad:bc
OB:OD=ab:cdも同様。

ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとし、DH=m,BH=nと置いて三平方の定理を使うと、
m^2+n^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)———③
m^2+(b-n)^2=c^2———④
③-④より、
2bn-b^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)-c^2
∴2bn=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)+b^2-c^2
=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)+(b^2-c^2)(ad+bc)/(ad+bc)
=(a^2bc+ab^2d+ac^2d+bcd^2+ab^2d+b^3c-ac^2d-bc^3)/(ad+bc)
=b(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)/(ad+bc)
∴n=(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)/2(ad+bc)
これを③に代入すると、
m^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2/4(ad+bc)^2
={4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}/4(ad+bc)^2
∴m^2={4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}/4(ad+bc)^2———★
(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)
=(ab+cd)(a^2cd+abc^2+abd^2+b^2cd)
=a^3bcd+a^2b^2c^2+a^2b^2d^2+ab^3cd+a^2c^2d^2+abc^3d+abcd^3+b^2c^2d^2
=a^3bcd+ab^3cd+abc^3d+abcd^3+a^2b^2c^2+a^2b^2d^2+a^2c^2d^2+b^2c^2d^2
∴(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)
=a^3bcd+ab^3cd+abc^3d+abcd^3+a^2b^2c^2+a^2b^2d^2+a^2c^2d^2+b^2c^2d^2———ア
(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2
=(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)
=a^4c^2+2a^3bcd+a^2c^2d^2+a^2b^2c^2-a^2c^4
+2a^3bcd+4a^2b^2d^2+2abcd^3+2ab^3cd-2abc^3d
+a^2c^2d^2+2abcd^3+c^2d^4+b^2c^2d^2-c^4d^2
+a^2b^2c^2+2ab^3cd+b^2c^2d^2+b^4c^2-b^2c^4
-a^2c^4-2abc^3d-c^4d^2-b^2c^4+c^6
∴(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2
=a^4c^2+2a^3bcd+a^2c^2d^2+a^2b^2c^2-a^2c^4+2a^3bcd+4a^2b^2d^2+2abcd^3+2ab^3cd-2abc^3d+a^2c^2d^2+2abcd^3+c^2d^4+b^2c^2d^2-c^4d^2+a^2b^2c^2+2ab^3cd+b^2c^2d^2+b^4c^2-b^2c^4-a^2c^4-2abc^3d-c^4d^2-b^2c^4+c^6———イ
ア、イより、
★の分子=4(a^3bcd+ab^3cd+abc^3d+abcd^3+a^2b^2c^2+a^2b^2d^2+a^2c^2d^2+b^2c^2d^2)
-(a^4c^2+2a^3bcd+a^2c^2d^2+a^2b^2c^2-a^2c^4+2a^3bcd+4a^2b^2d^2+2abcd^3+2ab^3cd-2abc^3d+a^2c^2d^2+2abcd^3+c^2d^4+b^2c^2d^2-c^4d^2+a^2b^2c^2+2ab^3cd+b^2c^2d^2+b^4c^2-b^2c^4-a^2c^4-2abc^3d-c^4d^2-b^2c^4+c^6)
=8abc^3d+2a^2b^2c^2+2a^2c^2d^2+2b^2c^2d^2-a^4c^2+2a^2c^4-c^2d^4+2c^4d^2-b^4c^2+2b^2c^4-c^6
=-c^2(a^4+b^4+c^4+d^4)+2c^2(a^2b^2+a^2d^2+b^2d^2+a^2c^2+c^2d^2+b^2c^2)+8abc^3d
=-c^2{a^4+b^4+c^4+d^4-2(a^2b^2+a^2d^2+b^2d^2+a^2c^2+c^2d^2+b^2c^2)-8abcd}
=-c^2{(a^2+b^2)^2-4a^2b^2+(c^2+d^2)^2-4c^2d^2-2(a^2d^2+b^2d^2+a^2c^2+b^2c^2)-8abcd}
=-c^2[(a^2+b^2)^2+(c^2+d^2)^2-2{a^2(c^2+d^2)+b^2(c^2+d^2)}-4(a^2b^2+c^2d^2+2abcd)}
=-c^2{(a^2+b^2)^2+(c^2+d^2)^2-2(a^2+b^2)(c^2+d^2)-4(ab+cd)^2}
=-c^2[{(a^2+b^2)-(c^2+d^2)}^2-4(ab+cd)^2]
=-c^2{a^2+b^2-c^2-d^2+2(ab+cd)}{a^2+b^2-c^2-d^2-2(ab+cd)}
=-c^2{(a+b)^2-(c-d)^2}{(a-b)^2-(c+d)^2}
=-c^2(a+b+c-d)(a+b-c+d)(a-b+c+d)(a-b-c-d)
=c^2(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)
これを★に代入すると、
m^2=c^2(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)/4(ad+bc)^2
∴m=c√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/2(ad+bc)
∴DH=c√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/2(ad+bc)
ここで、円の中心をOとして、DOの延長と円との交点をFとすると、円周角より∠DCB=∠DFB また、DFは直径より∠DBF=90°
よって、2角が等しいので、△DHC∽△DBF
∴DB:DF=DH:DC
∴√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}:2R=c√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/2(ad+bc):c
∴R=√{(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}

次回は、トレミーの定理を使わない前半と、後半はpythonのエレガントな解法を紹介します。
因みに、前半の3通りはどれも私のオリジナルです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/6 07:55削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,d,外接円の半径をRとする時、Rをa,b,c,dで表せ。

中学数学の解法3とpython使用の解法
BCの延長上に∠DEC=∠ADBとなる点Eを取ると、四角形ABCDは円に内接する四角形なので、∠DCE=∠DAB
よって、2角が等しいので、△ABD∽△CDE ∴a:d=c:CE ∴CE=cd/a
∴BE=b+cd/a=(ab+cd)/a
また、BD=xと置くと、a:x=c:DE 
∴DE=cx/a
ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとし、DH=m,BH=nと置いて、△DBH,△DCH,△DEHで三平方の定理を使うと、
m^2+n^2=x^2―――①
m^2+(b-n)^2=c^2―――②
m^2+{(ab+cd)/a-n}^2=(cx/a)^2―――③
①-②より、2bn-b^2=x^2-c^2
∴n=(x^2+b^2-c^2)/2b―――④
①-③より、-(ab+cd)^2/a^2+2n(ab+cd)/a=x^2-c^2x^2/a^2
∴-(ab+cd)^2+2na(ab+cd)=a^2x^2-c^2x^2
∴2na(ab+cd)=x^2(a^2-c^2)+(ab+cd)^2―――⑤
④を⑤に代入すると、
2a(ab+cd)(x^2+b^2-c^2)/2b=x^2(a^2-c^2)+(ab+cd)^2
∴a(ab+cd)(x^2+b^2-c^2)=x^2b(a^2-c^2)+b(ab+cd)^2
∴{a(ab+cd)-b(a^2-c^2)}x^2=-a(ab+cd)(b^2-c^2)+b(ab+cd)^2
∴(a^2b+acd-a^2b+bc^2)x^2=(ab+cd){-a(b^2-c^2)+b(ab+cd)}
∴c(ad+bc)x^2=(ab+cd)(-ab^2+a^2c+ab^2+bcd)=(ab+cd){c(ac+bd)}
∴c(ad+bc)x^2=(ab+cd){c(ac+bd)}
∴x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)
∴x=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
∴BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
対称性より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}

ここで、x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)を①に代入すると、
m^2+n^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)———①'
また、m^2+(b-n)^2=c^2―――②
①'-②より、
2bn-b^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)-c^2
∴2bn=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)+b^2-c^2
=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)+(b^2-c^2)(ad+bc)/(ad+bc)
=(a^2bc+ab^2d+ac^2d+bcd^2+ab^2d+b^3c-ac^2d-bc^3)/(ad+bc)
=b(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)/(ad+bc)
∴n=(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)/2(ad+bc)
これを①'に代入すると、
m^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2/4(ad+bc)^2
={4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}/4(ad+bc)^2
∴m^2={4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}/4(ad+bc)^2———★
今、pythonで、
{4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}
を計算すると、

from sympy import Symbol,factor
a = Symbol('a')
b = Symbol('b')
c = Symbol('c')
d = Symbol('d')
expr = 4*(a*b+c*d)*(a*c+b*d)*(a*d+b*c) - (a**2*c+2*a*b*d+c*d**2+b**2*c-c**3)**2
print(factor(expr))
結果:-c**2*(a - b - c - d)*(a - b + c + d)*(a + b - c + d)*(a + b + c - d)

∴{4(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)-(a^2c+2abd+cd^2+b^2c-c^3)^2}
=c^2(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)
これを★に代入すると、
m^2=c^2(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)/4(ad+bc)^2
∴m=c√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/2(ad+bc)
∴DH=c√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/2(ad+bc)
ここで、円の中心をOとして、DOの延長と円との交点をFとすると、円周角より∠DCB=∠DFB また、DFは直径より∠DBF=90°
よって、2角が等しいので、△DHC∽△DBF
∴DB:DF=DH:DC
∴√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}:2R=c√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/2(ad+bc):c
∴R=√{(ab+cd)(ac+bd)(ad+bc)/(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}

エレガントでも何でもありませんでしたね。因みに、トレミーの定理の証明には三角関数を使うものと中学数学の方法がありますが、私のオリジナルの中学数学の証明法を紹介しましょう。

トレミーの定理の別証
円に内接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAの長さをそれぞれa,b,c,dとし、BD=x,AC=yと置く。
ここで、BCの延長上に∠CDE=∠ADBとなる点Eを取ると、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠DCE=∠DAB
よって、2角が等しいので、△DAB∽△DCE
∴d:a=c:CE ∴CE=ac/d
∴BE=b+ac/d=(ac+bd)/d
また、円周角より∠DAC=∠DBC
また、∠ADB=∠CDEの両辺に∠BDCを加えると、∠ADC=∠BDE
よって、2角が等しいので、△DAC∽△DBE
∴d:y=x:(ac+bd)/d
∴xy=ac+bd
よって、トレミーの定理が示された。

因みに、上の円に内接する四角形の対角線の公式と点Eの取り方が異なりますが、上の公式の場合はこの取り方でも示せますが、トレミーの定理はこの取り方でしか示せません。(両方とも20年ぐらい前に作りました。)

おまけ:
返信
返信5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/5 11:57 (No.997104)削除
次の文章を完全解説して下さい。

演習問題10
H1,…,Hrを群Gの指数有限の部分群とすれば、H=H1∩・・・∩Hrも指数有限であることを示せ。

証明
r=2の場合に示せば十分である。すなわち、H,Kが指数有限のとき、H∩Kも指数有限であることを示す。
|G:H|<∞,|G:K|<∞⇒|G:H∩K|<∞
演習問題7より
|K:H∩K|=KHに含まれるHの左剰余類の個数≦|G:H|<∞
そこで、Kをその部分群H∩Kで類別する。|K:H∩K|=nとして、
K=b1(H∩K)∪・・・∪bn(H∩K)(bi∈K)———①
一方、Gを部分群Kで類別する。|G:K|=mとして、
G=a1K∪・・・∪amK(ai∈G,i≠jのときaiK∩ajK=φ)———②
したがって、
G=⋃(i=1~m)aiK
=⋃(i=1~m)ai{⋃(j=1~n)bj(H∩K)}
=⋃(i=1~m)⋃(j=1~n)aibj(H∩K)
ここで、(i,j)≠(k,l)のとき、aibj(H∩K)∩akbl(H∩K)=φである。何故ならば、もしaibj(H∩K)∩akbl(H∩K)≠φとすると、定理4.1より
(aibj)^-1akbl=bj^-1ai^-1akbl∈H∩K———③
ゆえに、bj^-1(ai^-1ak)bl∈Kであることがわかる。ところが、bj,bl∈Kであるから、
ai^-1ak∈K ゆえに、aiK=akK 類別②よりi=k このとき、③よりbj^-1bl∈H∩K ゆえに、bj(H∩K)=bl(H∩K) したがって、類別①よりj=lであるから(i,j)=(k,l)であることが示された。
以上より、G=⋃(i=1~m)⋃(j=1~n)aibj(H∩K)は共通部分のない和集合である。また、
|aibj(H∩K)|=|H∩K|(1≦ⅰ≦m,1≦j≦n)
であるから、
|G:H∩K|=m・n=|G:K|・|K:H∩K|≦|G:K|・|G:H|<∞
よって、|G:H|<∞,|G:K|<∞⇒|G:H∩K|<∞であることが示された。

上の証明の中で以下のことが成り立つことに注意しよう。
●|G:H∩K|≦|G:K|・|K:H∩K|
|G:H∩K|≦|G:H|・|H:H∩K|

演習問題7
Gを群とし、H,Kを指数有限の部分群とするとき、次を示せ。
(1)KHに含まれるHの左剰余類の個数=|K:H∩K|
(2)KHに含まれるKの右剰余類の個数=|H:H∩K|
「演習 群・環・体 入門」新妻弘著より

誤植臭い所もそのままにしてあるので、間違い探しも含めて分かり易く解説して下さい。

おまけ:
https://utaten.com/lyric/jb10801230/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/5 14:11削除
解説
>したがって、
G=⋃(i=1~m)aiK
=⋃(i=1~m)ai{⋃(j=1~n)bj(H∩K)}
=⋃(i=1~m)⋃(j=1~n)aibj(H∩K)

3行目から4行目は、①から、
K=b1(H∩K)∪・・・∪bn(H∩K)(bi∈K)———①
で、書かれていないが、i≠jのときbi(H∩K)∩aj(H∩K)=φだから出来ると思われる。その理由は、問4.2(6)から、
群Gの部分集合X,Y,Zと元a,b∈Gについて、
(6)a(X∩Y)=aX∩aY
とだけなっており、a(X∪Y)=aX∪aYはないからである。私の推測では、aX∩aY=φならば(7)として成り立つのだろう。(念のため、私の推理なので鵜呑みにしないで下さい。)

>以上より、G=⋃(i=1~m)⋃(j=1~n)aibj(H∩K)は共通部分のない和集合である。また、
|aibj(H∩K)|=|H∩K|(1≦ⅰ≦m,1≦j≦n)
であるから、
|G:H∩K|=m・n=|G:K|・|K:H∩K|≦|G:K|・|G:H|<∞

「また、|aibj(H∩K)|=|H∩K|(1≦ⅰ≦m,1≦j≦n)であるから、」は必要ない。
これは、aibj(H∩K)の元の個数とH∩Kの元の個数が等しいと言っているだけで、|G:H∩K|という指数(GをH∩Kで類別した個数)とは関係ないからである。
(|aibj(H∩K)|=|H∩K|を使う場合は、Gの元の個数が関係する場合だと思うが。)
念のため、演習問題9の時は全く使っていない事を示しておこう。
「以上より、G=⋃(i=1~r)⋃(j=1~s)aibjKは共通部分のない和集合である。よって、|G:K|=rs=|G:H|・|H:K|<∞」(演習問題9の解答より)

>上の証明の中で以下のことが成り立つことに注意しよう。
●|G:H∩K|≦|G:K|・|K:H∩K|
|G:H∩K|≦|G:H|・|H:H∩K|

これらは、
上の証明の中で以下のことが成り立つことに注意しよう。
●|G:H∩K|=|G:K|・|K:H∩K|
|G:H∩K|=|G:H|・|H:H∩K|
ではないだろうか。それならば、演習問題9とも合うが。

演習問題9
H,Kを群Gの部分群でK⊂Hとする。|G:H|<∞,|H:K|<∞とすれば、|G:K|<∞で|G:K|=|G:H||H:K|が成り立つことを示せ。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12831069049.html
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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/11/30 12:16 (No.991531)削除
定理作ってみました。

定理
円に外接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAとの接点をそれぞれP,Q,R,Sとする。この時、AS=AP=a,BP=BQ=b,CQ=CR=c,DR=DS=d,円の半径をrと置くと、
r=√{(abc+abd+acd+bcd)/(a+b+c+d)}で表される。

r=√[{ab(c+d)+cd(a+b)}/(a+b+c+d)]
r=√[{ac(b+d)+bd(a+c)}/(a+b+c+d)]
r=√[{ad(b+c)+bc(a+d)}/(a+b+c+d)]

と書いた方が対称性から覚え易いかもしれない。因みに、aとb,cとd,aとc,bとd,aとd,bとcのどの2つを交換してもrの値は変わらないので、全て同時に交換してもrの値は変わらない。つまり、a,b,c,dを全て入れ替えてもrの値は変わらない対称式である。

証明は次回。前回と同様に自分で導いて自己満足に浸って下さい。

おまけ:
「1 それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。
2 聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
3 そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。
4 彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。
5 もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。
6 預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。」
「ヨハネの黙示録」第11章1節~6節(口語訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/12/2 07:57削除
円に外接する四角形の半径の公式

定理
円に外接する四角形ABCDの辺AB,BC,CD,DAとの接点をそれぞれP,Q,R,Sとする。この時、AS=AP=a,BP=BQ=b,CQ=CR=c,DR=DS=d,円の半径をrと置くと、
r=√{(abc+abd+acd+bcd)/(a+b+c+d)}で表される。

証明
円の中心をOとすると、OP⊥AB,OQ⊥BC,OR⊥CD,OS⊥DA
よって、△OAP,△OBP,△OCR,△ODRでそれぞれ三平方の定理を使うと、
OA=√(r^2+a^2)
OB=√(r^2+b^2)
OC=√(r^2+c^2)
OD=√(r^2+d^2)
ここで、補題より、

補題
円に外接する四角形ABCDの辺AB=a,BC=b,CD=c,DA=d,円の中心をOとすると、
OA:OC=√ad:√bc
OB:OD=√ab:√cd

よって、OA:OC=√AB・AD:√BC・CDより、
√(r^2+a^2):√(r^2+c^2)=√(a+b)(a+d):√(c+b)(c+d)が成り立つ。
∴r^2+a^2:r^2+c^2=(a+b)(a+d):(c+b)(c+d)
∴(a+b)(a+d)(r^2+c^2)=(c+b)(c+d)(r^2+a^2)
∴(a+b)(a+d)r^2+c^2(a+b)(a+d)=(c+b)(c+d)r^2+a^2(c+b)(c+d)
∴{(a+b)(a+d)-(c+b)(c+d)}r^2=a^2(c+b)(c+d)-c^2(a+b)(a+d)———☆
(a+b)(a+d)-(c+b)(c+d)
=a^2+(b+d)a+bd-{c^2+(b+d)c+bd}
=a^2-c^2+(b+d)(a-c)
=(a+c)(a-c)+(b+d)(a-c)
=(a-c)(a+b+c+d)
∴(a+b)(a+d)-(c+b)(c+d)=(a-c)(a+b+c+d)———①
a^2(c+b)(c+d)-c^2(a+b)(a+d)
=a^2{c^2+(b+d)c+bd}-c^2{a^2+(b+d)a+bd}
=a^2c^2+a^2c(b+d)+a^2bd-a^2c^2-ac^2(b+d)-c^2bd
=a^2c(b+d)-ac^2(b+d)+a^2bd-c^2bd
=ac(a-c)(b+d)+bd(a+c)(a-c)
=(a-c){ac(b+d)+bd(a+c)}
=(a-c)(abc+acd+abd+bcd)
∴a^2(c+b)(c+d)-c^2(a+b)(a+d)=(a-c)(abc+acd+abd+bcd)———②
①,②を☆に代入すると、
(a-c)(a+b+c+d)r^2=(a-c)(abc+acd+abd+bcd)
a≠cの時、
r^2=(abc+acd+abd+bcd)/(a+b+c+d)
∴r=√{(abc+acd+abd+bcd)/(a+b+c+d)}(a≠cの時)———★

また、補題より、
OB:OD=√AB・BC:√CD・DA
∴√(r^2+b^2):√(r^2+d^2)=√(b+a)(b+c):√(d+a)(d+c)が成り立つ。
∴r^2+b^2:r^2+d^2=(b+a)(b+c):(d+a)(d+c)
∴(b+a)(b+c)(r^2+d^2)=(d+a)(d+c)(r^2+b^2)
∴(b+a)(b+c)r^2+d^2(b+a)(b+c)=(d+a)(d+c)r^2+b^2(d+a)(d+c)
∴{(b+a)(b+c)-(d+a)(d+c)}r^2=b^2(d+a)(d+c)-d^2(b+a)(b+c)———☆☆
(b+a)(b+c)-(d+a)(d+c)
=b^2+(a+c)b+ac-{d^2+(a+c)d+ac}
=b^2-d^2+(a+c)(b-d)
=(b+d)(b-d)+(a+c)(b-d)
=(b-d)(a+b+c+d)
∴(b+a)(b+c)-(d+a)(d+c)=(b-d)(a+b+c+d)———③
b^2(d+a)(d+c)-d^2(b+a)(b+c)
=b^2{d^2+(a+c)d+ac}-d^2{b^2+(a+c)b+ac}
=b^2d^2+b^2d(a+c)+ab^2c-b^2d^2-bd^2(a+c)-acd^2
=b^2d(a+c)-bd^2(a+c)+ab^2c-acd^2
=bd(b-d)(a+c)+ac(b^2-d^2)
=bd(b-d)(a+c)+ac(b+d)(b-d)
=(b-d){bd(a+c)+ac(b+d)}
=(b-d)(abd+bcd+abc+acd)
∴b^2(d+a)(d+c)-d^2(b+a)(b+c)=(b-d)(abc+acd+abd+bcd)———④
③,④を☆☆に代入すると、
(b-d)(a+b+c+d)r^2=(b-d)(abc+acd+abd+bcd)
b≠dの時、
r^2=(abc+acd+abd+bcd)/(a+b+c+d)
∴r=√{(abc+acd+abd+bcd)/(a+b+c+d)}(b≠dの時)———★★
★,★★より、制限なく、
r=√{(abc+acd+abd+bcd)/(a+b+c+d)}が成り立つ。
よって、示された。

補題の証明
定理2(2023/11/30 07:59の投稿より)
円に外接する四角形ABCDの辺AB=a,BC=b,CD=c,DA=d,円の中心をOとすると、
OA:OC=√ad:√bc
OB:OD=√ab:√cd

証明
円と辺AB,BC,CD,DAとの接点をそれぞれP,Q,R,Sとすると、OP⊥AB,OQ⊥BC,OR⊥CD,OS⊥DA
また、半径よりOP=OQ=OR=OS,OA,OB,OC,ODはそれぞれ2つの直角三角形の斜辺として共通しているので、直角三角形の斜辺と他の1辺が等しいので、
△OSA≡△OPA,△OPB≡△OQB,△OQC≡△ORC,△ORD≡△OSD
よって、∠OAS=∠OAP=○,∠OBP=∠OBQ=●,∠OCQ=∠OCR=×,∠ODR=∠ODS=△と置くと、
2○+2●+2×+2△=360°
∴○+●+×+△=180°
よって、△OADと△OBC,△OABと△ODCのそれぞれの内角の和を考えると、
∠AOD+∠BOC=180°+180°-(○+●+×+△)=360°-180°=180°
∠AOB+∠DOC=180°+180°-(○+●+×+△)=360°-180°=180°
よって、∠AODと∠BOC,∠AOBと∠DOCはそれぞれ補角をなしている。
よって、1つの角が補角をなす面積比の公式より、
△OAD:△OBC=OA・OD:OB・OC———①
また、円の半径をrとすると、
△OAD:△OBC=dr/2:br/2=d:b———②
①,②より、
OA・OD:OB・OC=d:b
∴OA・OD/OB・OC=d/b———☆
また、同様に、1つの角が補角をなす面積比の公式より、
△OAB:△ODC=OA・OB:OD・OC———③
また、△OAB:△ODC=ar/2:cr/2=a:c———④
③,④より、
OA・OB:OD・OC=a:c
∴OA・OB/OD・OC=a/c———☆☆
☆×☆☆より、
(OA・OD/OB・OC)(OA・OB/OD・OC)=(d/b)(a/c)
∴OA^2/OC^2=ad/bc
∴OA/OC=√ad/√bc
∴OA:OC=√ad:√bc
また、☆☆より、
OD・OC/OA・OB=c/a———★
☆×★より、
(OA・OD/OB・OC)(OD・OC/OA・OB)=(d/b)(c/a)
∴OD^2/OB^2=cd/ab
∴OD/OB=√cd/√ab
∴OB:OD=√ab:√cd
よって、
OA:OC=√ad:√bc
OB:OD=√ab:√cd
よって、示された。

おまけ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E9%83%A8%E8%8F%AF%E4%B9%9F%E5%AD%90
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