解説
>したがって、x=(aih)^-1=h^-1ai^-1∈Hai^-1
だからどうしたという事で、続きを省略しないで解説して下さい。
よって、x∈Hai^-1で「Gの任意の元をx」としたので、G⊂Hai^-1
∴G⊂Ha1^-1∪…∪Han^-1
また、G⊃Ha1^-1∪…∪Han^-1は自明なので、G=Ha1^-1∪…∪Han^-1
よって、当初の「G=Ha1^-1∪…∪Han^-1であることを示す」が示された。
>(ⅱ)Hai^-1∩Haj^-1≠φ(1≦i,j≦n)と仮定すると、定理4.1よりHai^-1=Haj^-1
定理4.3の証明でaiH=ajH⇔Hai^-1=Haj^-1を示した(aiH=ajH⇔ai^-1aj∈H⇔Hai^-1aj=H⇔Hai^-1(aj^-1)^-1=H⇔Hai^-1=Haj^-1)ゆえに、aiH=ajH
したがって、仮定よりai=ajである。
括弧の中は解説しなくて良いので、全体を解説して下さい。
Hai^-1∩Haj^-1=φを示したいので、背理法で「Hai^-1∩Haj^-1≠φ(1≦i,j≦n)と仮定する」。
すると、定理4.1より、Hai^-1=Haj^-1
また、「aiH=ajH⇔Hai^-1=Haj^-1」という定理を使うと、aiH=ajH
ここで、「はじめに、a1,a2,…,anはHを法とする左剰余類の完全代表系であるから、G=a1H∪…∪anH,aiH∩ajH=φ(i≠j)となっている」から、aiH∩ajH=φより、ai=ajとなる。
続きは、a1~anは完全代表系より全て相異なる元なので矛盾。よって、背理法により、
Hai^-1∩Haj^-1=φという事。
因みに、背理法など使わなくても、
「はじめに、a1,a2,…,anはHを法とする左剰余類の完全代表系であるから、G=a1H∪…∪anH,aiH∩ajH=φ(i≠j)となっている」から、aiH∩ajH=φ
また、定理4.1から、
aH=bH⇔aH∩bH≠φ この対偶を取ると、aH∩bH=φ⇔aH≠bH
よって、aiH∩ajH=φはaiH≠ajHとなる。
ここで、「aiH=ajH⇔Hai^-1=Haj^-1」という定理の対偶を取ると、
「aiH≠ajH⇔Hai^-1≠Haj^-1」より、
aiH≠ajHはHai^-1≠Haj^-1となる。
これに定理4.1の対偶を使うと、
Hai^-1∩Haj^-1=φ
と出来る。(私のオリジナルなので注意して下さい。)
>(ⅱ)1≦i,j≦nとする。このとき、定理4.1より
aaiH∩aajH≠φ⇔(aai)^-1(aaj)∈H⇔ai^-1a^-1aaj∈H⇔ai^-1aj∈H⇔aiH=ajH⇔ai=aj
最後の「aiH=ajH⇔ai=aj」の所を解説して下さい。また、続きを省略しないで解説して下さい。
「aiH=ajH⇔ai=aj」も上の解説と同じです。「はじめに、a1,a2,…,anはHを法とする左剰余類の完全代表系であるから、G=a1H∪…∪anH,aiH∩ajH=φ(i≠j)となっている」から、aiH∩ajH=φだからですね。
また、続きは、a1~anは完全代表系より全て相異なる元なので矛盾。
∴aaiH∩aajH=φ
ですね。
因みに、
aaiH∩aajH≠φ⇔(aai)^-1(aaj)∈H⇔ai^-1a^-1aaj∈H⇔ai^-1aj∈H⇔aiH=ajH⇔ai=aj
の最後の所、
aaiH∩aajH≠φ⇔(aai)^-1(aaj)∈H⇔ai^-1a^-1aaj∈H⇔ai^-1aj∈H⇔aiH=ajH⇔aiH∩ajH≠φ(定理4.1より)
よって、「はじめに、a1,a2,…,anはHを法とする左剰余類の完全代表系であるから、G=a1H∪…∪anH,aiH∩ajH=φ(i≠j)となっている」のaiH∩ajH=φに矛盾。
とした方が良いのではないでしょうか。こっちの方が簡単ですよね。
おまけ: