解説
>aの範囲-20<a<30から、tの範囲は-3≦t≦3である。
bの範囲-20<b<30から、-20<-(5t+2)<30でtの範囲も求め、その共通部分を求めなければいけませんね。まぁ、その結果-3≦t≦3となる訳ですが。
例題2.4
5a+7b=11を満たす整数a,bを求めよ。
ただし、-20<a,b<30とする。
別解1
a=-2,b=3を代入すると成り立つので、これらは解の1つである。
∴5(-2)+7・3=11———①
また、5a+7b=11———②
①,②より、5(-2)+7・3=5a+7b
∴5(a+2)=7(3-b)
ここで、5と7は互いに素より、a+2は7の倍数である。よって、a+2=7m(mは整数)と置くと、
3-b=5mとなる。
∴a=7m-2,b=-5m+3(mは整数)
(ⅰ)-20<a<30より、-20<7m-2<30
∴-18<7m<32 ∴-18/7<m<32/7
∴-2.…<m<4.… ∴-2≦m≦4
(ⅱ)-20<b<30より、
-20<-5m+3<30 ∴-23<-5m<27
∴23/5>m>-27/5
∴-5.4<m<4.6 ∴-5≦m≦4
(ⅰ),(ⅱ)より、-2≦m≦4
∴a=-16,-9,-2,5,12,19,26
b=13,8,3,-2,-7,-12,-17
∴(a,b)=(-16,13),(-9,8),(-2,3),(5,-2),(12,-7),(19,-12),(26,-17)
別解2
5a+7b=11から、5(a+b)+2b=11
ここで、a+b=c———①と置くと、
5c+2b=11 ∴2(b+2c)+c=11
再び、b+2c=d―――②と置くと、
2d+c=11 ∴c=-2d+11———③
③を②に代入すると、b+2(-2d+11)=d
∴b-4d+22=d ∴b=5d-22———④
③,④を①に代入すると、
a+5d-22=-2d+11
∴a=-7d+33
よって、a=-7d+33,b=5d-22,-20<a,b<30
(ⅰ)-20<a<30より、
-20<-7d+33<30 ∴-53<-7d<-3
∴3/7<d<53/7 ∴0<d<7.…
∴1≦d≦7
(ⅱ)-20<b<30より、
-20<5d-22<30
∴2<5d<52 ∴0.4<d<10.4
∴1≦d≦10
(ⅰ),(ⅱ)より、1≦d≦7
∴a=26,19,12,5,-2,-9,-16
b=-17,-12,-7,-2,3,8,13
∴(a,b)=(-16,13),(-9,8),(-2,3),(5,-2),(12,-7),(19,-12),(26,-17)
別解3は次回。
因みに、別解1は10数年前に何かの参考書で読んだ技で、別解2は「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著と「なっとくする 群・環・体」野﨑昭弘著で最近読みました。
おまけ:
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v2702/