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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/26 11:53 (No.857568)削除
次の文章を解説して下さい。

事実3
A⊆ℂ,γ∈ℂで、γがある既約多項式f(X)∈A[X]について
f(γ)=0
をみたす場合には、g(γ)=0をみたす任意の多項式g(X)∈A[X]は、f(X)で割り切れる。

<証明>
f(X)とg(X)の次数最大の共通因数(最大公約元)をD(X)とすると、f(X)は既約多項式なので、その因数はc・f(X)とc(ただしc∈Aは0でない定数)しかない。一方、第3章の定理2から不定方程式
f(X)・v(X)+g(X)・w(X)=D(X)
は解v(X),w(X)をもつので、Xにγを代入すると
D(γ)=0
がわかる。したがって、D(X)はc(0でない定数)ではありえず、
D(X)=c・f(X),c≠0
である。したがって、D(X)で割り切れるg(X)は、f(X)でも割り切れる。<証明終わり>

定理2
ユークリッド整域において、不定方程式
ax+by=c
は右辺のcが左辺の係数a,bの最大公約元Dで割り切れるときに解をもち、その解はユークリッドの互除法で求めることができる。また右辺cが左辺の最大公約元Dで割り切れなければ、解は存在しない。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>不定方程式
f(X)・v(X)+g(X)・w(X)=D(X)
は解v(X),w(X)をもつので、Xにγを代入すると
D(γ)=0
がわかる。

ここぐらいですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/26 14:05削除
解説
>不定方程式
f(X)・v(X)+g(X)・w(X)=D(X)
は解v(X),w(X)をもつので、Xにγを代入すると
D(γ)=0
がわかる。

D(X)はf(X)とg(X)の最大公約元なので、定理2によって、不定方程式f(X)・v(X)+g(X)・w(X)=D(X)は解v(X),w(X)を持つ。
つまり、この方程式が成り立つという事である。よって、X=γを代入すると、
f(γ)・v(γ)+g(γ)・w(γ)=D(γ)
ところで、条件よりf(γ)=0かつg(γ)=0 ∴左辺=0
∴D(γ)=0

今回は簡単でつまらないので、他の個所の疑問点を挙げてみよう。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著のp.151~152にかけて、

>このように、ℚ(√2)=ℚ[√2]のℚ自己同型写像は、Φ1とΦ2の2つだけで、どちらもX^2-2=0の解の置換
(√2,-√2) ( √2,-√2)
(√2,-√2),(-√2, √2)
注:( )は本当は行列のように上下2段で1つの括弧。

で特徴づけられる(前者は恒等置換で、後者は互換と呼ばれる)。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

これは、行列ではなく第2章でやった置換の事なんですよね。つまり、左の下段は上段と同じなので変化なしで恒等置換で、右の下段は上段に左右を入れ換えているので互換。
また、p.151に「Φ2もℚ自己同型写像であることは、簡単な計算でたしかめられる」とあって、準同型写像である証明がされているが、p.150でΦを同型写像としてΦ1,Φ2を導いたのだから当たり前の事ではないのだろうか。(確かめられていないという事。)
それに、Φ2がℚ自己同型写像である事は、
Φ2(a+b√2)=a-b√2から自明なのではないのだろうか。(a,bが有理数で有理数はそのまま変わらない写像だから。符号は√2の方にくっついていると考える。)
因みに、「このように、ℚ(√2)=ℚ[√2]のℚ自己同型写像は、Φ1,Φ2の2つだけ」とあるが、「このように」の意味も分からないし、
ℚ(√2)=ℚ[√2]={a+b√2|a,b∈ℚ}なのだから√2の符号±の2通りだけな事はもっともな事なのではないだろうか。(aの方に±が付いた場合はa≠-aとなりℚ自己同型写像にならない。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/25 16:04 (No.856745)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201906030000/

とりあえず、2通りぐらい作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/26 07:59削除
解法1 思い付いた順
∠AED=90°よりADは直径。よって、弧AB,弧BC,弧CAの中心角は60°
∴∠ADB=60°×(1/2)=30°
よって、△ADBは1:2:√3の直角三角形でAD=8cmより、AB=4cm,BD=4√3cm
また、△EADは直角二等辺三角形より、AD⊥OE
∴四角形ABDE=△ABD+△EAD
=4×4√3×(1/2)+8×4×(1/2)
=8√3+16cm^2
ところで、四角形ABDEは円に内接する四角形より、∠Aと∠Dは補角をなしている。
よって、1つの角が補角をなしている三角形の面積比の公式より、
△ABE:△DBE=AB・AE:DB・DE
また、AE=DEより、
△ABE:△DBE=AB:DB=1:√3
∴△DBE={√3/(1+√3)}×四角形ABDE
={√3(√3-1)/2}×(8√3+16)
=(3-√3)(4√3+8)=4(3-√3)(√3+2)
=4(3√3+6-3-2√3)
=4(3+√3)cm^2
よって、答えは、4(3+√3)cm^2

1つの角が補角をなす三角形の面積比の公式を使わない場合は、BからDE,EAの延長上に垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、△BDH∽△BAIとなり相似比√3:1になるので、BI:BH=1:√3 また、AE=DEより、△BAE:△BDE=1:√3となり、
△ABE:△DBE=1:√3が出る。

解法2
△EADは直角二等辺三角形でAD=8cmより、
DE=8/√2=4√2cm
また、円周角より∠DBE=∠DAE=45°
また、弧AB,弧BC,弧CAの中心角は60°より、
∠BOD=120°∴∠BED=60°
ここで、DからBEに垂線を下ろしその足をHとすると、△DBHは直角二等辺三角形で△DEHは1:2:√3の直角三角形になる。
∴DH=(√3/2)DE=(√3/2)×(4√2)=2√6cm
また、EH=2√2cm,BH=DH=2√6cm
∴BE=2√6+2√2=2(√6+√2)cm
∴△BDE=2(√6+√2)×2√6×(1/2)
=2(6+2√3)=4(3+√3)cm^2
よって、答えは、4(3+√3)cm^2

因みに、トレミーの定理を使ってBEを求めると、
8・BE=4・4√2+4√2・4√3
∴BE=2√2+2√6=2(√6+√2)cm

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 19:35 (No.856013)削除
問題
正方形ABCDの上に、1辺の長さが同じ正三角形ADEを辺を共有するように載せます。正方形の底辺側の頂点 B,C と正三角形の上の頂点 E の3点を通る円を考えます。正方形や正三角形の辺を 1 としたとき、円の半径 R はいくつになるでしょう?

 私はぱっと見て、計算が楽なように正方形の1辺の長さを2として正方形の中心が原点になる座標系を導入すれば、B(-1,-1)、C(1,-1)、E(0,1+√3) だな、と思って、この3点を通る円の中心を (0,a) と置いて、がりがり計算したのです。そうしたら「えっ?」となりました。 計算する必要はなかったのです。悔しい…
引用元:http://www.lcv.ne.jp/~hhase/

この方の辿った道を再現して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 22:22削除
問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201906050000/

どうでしょう。意外と難しいかもしれません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/25 07:56削除
問題
正方形ABCDの上に、1辺の長さが同じ正三角形ADEを辺を共有するように載せます。正方形の底辺側の頂点 B,C と正三角形の上の頂点 E の3点を通る円を考えます。正方形や正三角形の辺を 1 としたとき、円の半径 R はいくつになるでしょう?

 私はぱっと見て、計算が楽なように正方形の1辺の長さを2として正方形の中心が原点になる座標系を導入すれば、B(-1,-1)、C(1,-1)、E(0,1+√3) だな、と思って、この3点を通る円の中心を (0,a) と置いて、がりがり計算したのです。そうしたら「えっ?」となりました。 計算する必要はなかったのです。悔しい…
引用元:http://www.lcv.ne.jp/~hhase/

解説
正方形の中心(対角線の交点)をxy座標の原点に取り、直交座標を描き、正方形の1辺の長さを2とすると、
B(-1,-1)、C(1,-1)、E(0,1+√3)と置ける。
また、円の中心をO'(0,a)と置くと、O’E=1+√3-a
また、O'B=√{(-1-0)^2+(-1-a)^2}=√(a^2+2a+2)
よって、√(a^2+2a+2)=1+√3-aを解くと、
a^2+2a+2=(1+√3-a)^2
∴a^2+2a+2=1+3+a^2+2√3-2√3a-2a
∴4a+2√3a=2+2√3 
∴a=(1+√3)/(2+√3)=(1+√3)(2-√3)
=2-√3+2√3-3=√3-1
∴O'E=1+√3-a=1+√3-(√3-1)=2
ここで、「「えっ?」となりました」理由は、正方形の1辺の長さを2としたので、BC=2,半径O'B=O'C=2で△O’BCが正三角形になるからですね。
そこで、思い直して、△ABEに着目すると、
∠BAE=90°+60°=150°の二等辺三角形。
よって、∠AEB=15°
また、対称性から∠DECも15°より、
∠BEC=60°-15°×2=30°
よって、中心角と円周角の関係より、
∠BO'C=30°×2=60°
また、半径より△O'BCは頂角が60°の二等辺三角形より正三角形なので、半径=BC=1と求められたじゃないか、「悔しい…」と思ったのではないでしょうか。

感想
この問題を算数で解く人は沢山いると思いますが、座標で解く人は稀でしょう。本当に数学が好きな人なんでしょうね。
因みに、私も昔から座標で解くのは好きで、今回はBCの中点をxy座標の原点に取ったと思います。
一応、やりますね。やはり、この方と同じに正方形の1辺を2とします。
すると、E(0,2+√3),B(-1,0)と置け、円の中心をO'(0,a)と置くと、O'E=2+√3-a, O'B=√(a^2+1)
よって、√(a^2+1)=2+√3-aを解くと、
a^2+1=4+3+a^2+4√3-2√3a-4a
∴2√3a+4a=4√3+6 ∴(2+√3)a=3+2√3
∴a=(3+2√3)/(2+√3)=(3+2√3)(2-√3)
=6-3√3+4√3-6=√3
この時点で△O'BCが正三角形と気付いたかもしれませんね。念のため、他意はありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/25 20:57削除
問題2の解答
折り返しより∠AQP=∠CQP
また、錯角より∠APQ=∠CQP
よって、∠AQP=∠APQより△APQは二等辺三角形。よって、AP=AQ———①
また、折り返しよりAG=CD また、平行四辺形よりAB=CD よって、AG=AB———②
また、折り返しより∠GAQ=∠DCQ また、平行四辺形より∠BAP=∠DCQ よって、∠GAQ=∠BAP
この両辺から∠PAQを引くと、
∠GAP=∠BAQ———③
①,②,③より、二辺挟角が等しいので、△GAP≡△BAQ
この両辺に△APQを加えると、
四角形GAQP=四角形BAPQ
また、折り返しより、四角形GAQP≡四角形DCQP
よって、四角形BAPQ=四角形DCQP
よって、四角形DCQPは平行四辺形ABCDの1/2である。よって、折り返した四角形GAQPも平行四辺形ABCDの1/2である。
ところで、△ABCも平行四辺形ABCDの1/2でその面積は、CからABに垂線を下ろし高さを求めると、
h=√(12^2-3^2)=√135=3√15cm
∴△ABC=6×3√15×(1/2)=9√15cm^2
よって、四角形AQPGの面積は9√15cm^2

別解(系)
折り返しより∠AQP=∠CQP
また、錯角より∠APQ=∠CQP
よって、∠AQP=∠APQより△APQは二等辺三角形。よって、AP=AQ———①
また、折り返しよりAQ=CQ―――②
①,②より、AP=CQ
よって、PQは平行四辺形を二等分している。
よって、四角形AQPGの面積は折り返しより平行四辺形ABCDの1/2。
ところで、△ABCも平行四辺形ABCDの1/2より、この面積を求めれば良い。以後同じ。

>PQは平行四辺形を二等分している。

厳密には、平行四辺形よりAD=BCなので、DP=BQとなり、それぞれの台形の面積を考えれば良い。

おまけ:
https://www.instagram.com/p/BfvYJ9oghbc/?utm_source=ig_embed&ig_rid=6636a88a-0f2a-47fc-9948-2287c43ad459
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/25 11:41 (No.856532)削除
次の文章を完全解説して下さい。

「有理数」と呼ばれる数は、いったい何者なのだろうか?
 この問題は、単に論理的な整合性の問題であって、実質的な意味は何もない。しかしこれを解決する道筋を眺めることは、抽象的思考のトレーニングになると思うので、簡単に述べておこう。そんな問題には悩まない、あるいは興味がないというかたは、以下に述べる標準的な道筋の説明を飛ばして、次節4.2.2に進んでさしつかえない。

<第1段>
任意の整数xと、0でない任意の整数yとのペア(x,y)を、すべて集めた集合ℚ(ℤ)を考える:
ℚ(ℤ)={(x,y)|x∈ℤ,y∈ℤ でしかも y≠0}
ペア(x,y)は、最終的には分数 x/y に結びつくのであるが、とりあえずは”単なるペア”として出発する。

<第2段>
この集合に、次のような関係”~”を導入する:
vy=wxが成り立つことを、(v,w)~(x,y)で表す。
これは同値関係である。この条件vy=wxは
v/w=x/y
であるための必要十分条件である。

<第3段>
集合ℚ(ℤ)に、次の演算を導入する(背景は、分数の普通の計算である)。
(ア)加算:(v,w)+(x,y)=(vy+wx,wy)
(イ)乗算:(v,w)×(x,y)=(vx,wy)
これらは結合法則・交換法則をみたす(分配法則は、特殊な場合しか成り立たない)。

<第4段>
さきほどの同値関係~は、これらの演算と両立する。したがって、同値類系ℚ(ℤ)/(~)に、演算+,×を導入することができ、結合法則・交換法則だけでなく、分配法則も成り立つ(確認は機械的にできるので省略する)。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>(分配法則は、特殊な場合しか成り立たない)。

特殊な場合を解説して下さい。

>分配法則も成り立つ(確認は機械的にできるので省略する)。

何故、前回はダメで今回は成り立つのか解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/25 13:46削除
解説
>(分配法則は、特殊な場合しか成り立たない)。

(ア)加算:(v,w)+(x,y)=(vy+wx,wy)
(イ)乗算:(v,w)×(x,y)=(vx,wy)
分配法則が成り立つと仮定すると、
(m,n)×((v,w)+(x,y))=(m,n)×(vy+wx,wy)
=(m(vy+wx),nwy)———①
(m,n)×(v,w)+(m,n)×(x,y)=(mv,nw)+(mx,ny)=(mvny+nwmx,nwny)
=(mn(vy+wx),n^2wy)———②
①,②より、m=mnかつn=n^2の場合は成り立つ。∴mn-m=0 ∴m(n-1)=0 ∴m=0,n=1
また、n^2-n=0 ∴n(n-1)=0 ∴n=0,1
よって、n=1の時のみ成り立つ。
つまり、(m,1)の場合でこれは整数の場合を示すので、特殊な場合とは整数が掛かる場合である。

>分配法則も成り立つ(確認は機械的にできるので省略する)。

第2段の同値関係(v,w)~(x,y)(vy=wx)を上の①,②に施してみると、
(m(vy+wx),nwy),(mn(vy+wx),n^2wy)
より、
m(vy+wx)・n^2wy=mn^2wy(vy+wx)
nwy・mn(vy+wx)=mn^2wy(vy+wx)
よって、①と②には同値関係が成り立つので、分配法則も成り立つという事である。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/23 20:06 (No.855104)削除
問題 次の定積分の値を求めて下さい。
(1)4∫e^{√(1-xy^2)/(√2)y}~e^{√(1+xy^2)/(√2)y}(logt/t)dt
(2)2x∫0~π/6(2cos^2y-1)dy
「まじっく快斗1412」第1話より

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 16:13削除
解答
(1)まず、不定積分∫(logt/t)dtを求める。
logt=uと置いて両辺をtで微分すると、
du/dt=1/t ∴dt=tdu これとlogt=uを
∫(logt/t)dtに代入すると、
∫(logt/t)dt=∫(u/t)tdu=∫udu=u^2/2+C
=(logt)^2/2+C
∴∫(logt/t)dt=(logt)^2/2+C
よって、与式=4[(logt)^2/2]
e^{√(1-xy^2)/(√2)y}~e^{√(1+xy^2)/(√2)y}
=2[(logt)^2]
e^{√(1-xy^2)/(√2)y}~e^{√(1+xy^2)/(√2)y}
=2[[loge^{√(1+xy^2)/(√2)y}]^2
-[loge^{√(1-xy^2)/(√2)y}]^2]
=2[{√(1+xy^2)/(√2)y}^2-{√(1-xy^2)/(√2)y}^2]
=2{(1+xy^2)/2y^2-(1-xy^2)/2y^2}
=2(2xy^2/2y^2)=2x
よって、答えは、2x

(2)まず、2cos^2y-1を2倍角の公式で変形すると、
2cos^2y-1=cos2y
よって、与式=2x∫(0~π/6)cos2ydy
=2x[(sin2y)/2](0~π/6)
=2x(sin(π/3)/2-sin0/2)
=2x(√3/4)=√3x/2
よって、答えは、√3x/2

補足:https://twitter.com/satndRvjMpc4tl7/status/1683066260895207427

おまけ:https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%B3%E7%84%A1%E6%95%97-%E6%89%80%E6%B2%A2%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3-%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A7%E6%AD%BB%E8%A7%92%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%9C%AC%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%82%84%E3%82%8B-%E3%81%A8%E6%84%8F%E6%B0%97%E7%9B%9B%E3%82%93/ar-AA1efoMf?ocid=msedgntp&cvid=da0d8baab5ec4fa388d48abc043833cd&ei=23
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 11:47 (No.855641)削除
次の文章を解説して下さい。

<例3> 複素数の体ℂからℂ自身への写像
Φ(x+yi)=x-yi
は同型写像である:実際、事実1の条件(1),(2),(3)はどれも機械的な計算で確かめられる。
Φ((x+yi)+(v+wi))=Φ((x+v)+(y+w)i)
           =(x+v)-(y+w)i
Φ(x+yi)+Φ(v+wi)=x-yi+v-wi
=(x+v)-(y+w)i
(2)も同様で、(3)は明らかであるから、あとの確認はお任せする。

事実1
体Lから体Kへの関数Φ:L→Kが環準同型写像、すなわち
(1) Φ(x+y)=Φ(x)+Φ(y)
(2) Φ(x×y)=Φ(x)×Φ(y)
(3) Φ(1L)=1K
をみたす写像であれば、Φは次の条件もみたす。
(4) x≠0LならばΦ(x)≠0Kで、Φ(x^-1)=Φ(x)^-1
注意:+,×,(^-1)は、左辺ではLの中の演算、右辺ではKの中での演算を表す。またL,Kの加法の単位元を0L,0K,乗法の単位元を1L,1Kで表している。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>Φ(x+yi)=x-yi
は同型写像である

これを証明して、事実1の(4)も確認して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 13:34削除
解説
>Φ(x+yi)=x-yi
は同型写像である

Φ((x+yi)+(v+wi))=Φ((x+v)+(y+w)i)
=(x+v)-(y+w)i
Φ(x+yi)+Φ(v+wi)=x-yi+v-wi
=(x+v)-(y+w)i
∴Φ((x+yi)+(v+wi))=Φ(x+yi)+Φ(v+wi)

Φ((x+yi)×(v+wi))=Φ((xv-yw)+(xw+yv)i)
=(xv-yw)-(xw+yv)i
Φ(x+yi)×Φ(v+wi)=(x-yi)×(v-wi)
=(xv-yw)-(xw+yv)i
∴Φ((x+yi)×(v+wi))=Φ(x+yi)×Φ(v+wi)

Φ(x+yi)=x-yiにx=1,y=0を代入すると、
Φ(1)=1

よって、Φは事実1の(1)~(3)を満たすので、環準同型写像である。
また、Φ(x+yi)=x-yiの右辺のx,yを任意にx1,y1とすると、Φ(x1+y1i)=x1-y1iとなり定義域に対応もれがないので、Φは全射である。
また、右辺の任意の2元をx1-y1i,x2-y2iとして、
x1-y1i=x2-y2iとすると、x1-x2=(y1-y2)i
となり、x1-x2=y1-y2=0の場合以外は左辺が実数で右辺が虚数となり矛盾が生じるので、x1-x2=y1-y2=0である。∴x1=x2,y1=y2
∴x1+y1i=x2+y2i
よって、行った先が等しければもとの2元が等しいので、Φは単射である。
以上より、Φは準同型写像かつ全単射あるので、同型写像である。

>(4) x≠0LならばΦ(x)≠0Kで、Φ(x^-1)=Φ(x)^-1

Φ(x+yi)=x-yiがこれを満たす事を確認する。
(x+yi)^-1=1/(x+yi)=(x-yi)/(x^2+y^2)
=x/(x^2+y^2)-{y/(x^2+y^2)}i
∴Φ((x+yi)^-1)
=Φ(x/(x^2+y^2)-{y/(x^2+y^2)}i)
=x/(x^2+y^2)+{y/(x^2+y^2)}i———①

Φ(x+yi)^-1=1/Φ(x+yi)=1/(x-yi)
=(x+yi)/(x^2+y^2)
=x/(x^2+y^2)+{y/(x^2+y^2)}i———②

①,②より、Φ((x+yi)^-1)=Φ(x+yi)^-1が成り立つ。よって、確認された。

念のため、「注意:+,×,(^-1)は、左辺ではLの中の演算、右辺ではKの中での演算を表す」とあるように、Φ(x+yi)^-1は逆写像を表している訳ではない。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/21 16:33 (No.853301)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201906080000/

何通りか作って下さい。まず、意味がない方程式の解法を作って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/22 07:57削除
無理やり方程式で解く解法
CD=xと置くと、BD=√(x^2+64)
また、△ABDは直角二等辺三角形より、
AB=√(x^2+64)/√2
ここで、AからBCに垂線を下ろしその足をHとし、△ABHで三平方の定理を使うと、
BH=√[{(x^2+64)/2}-36]
=√{(x^2-8)/2}
∴HC=8-√{(x^2-8)/2}
四角形ABCDを△ABD+△BCDと△ABC+△ACDの2通りで表して方程式を作ると、
{(x^2+64)/2}×(1/2)+4x
=24+x[8-√{(x^2-8)/2}]×(1/2)
∴(x^2+64)/4+4x
=24+4x-x√(x^2-8)/2√2
∴x√(x^2-8)/2√2=24-(x^2+64)/4
=8-x^2/4
∴x^2(x^2-8)/8=64+x^4/16-4x^2
∴x^4-8x^2=512+x^4/2-32x^2
∴x^4/2+24x^2-512=0
∴x^4+48x^2-1024=0
∴(x^2-16)(x^2+64)=0
x^2+64>0より、x^2-16=0 ∴x=4
∴CD=4cm
∴BH=√{(x^2-8)/2}=2cm
∴HC=8-2=6cm
∴四角形ABCD=△ABH+台形AHCD
=2×6×(1/2)+(4+6)×6×(1/2)
=6+30=36cm^2
よって、答えは、36cm^2

算数では3通りぐらいですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/23 07:38削除
算数の解法1 多分、模範解答。
四角形ABCDの内角の和より、
∠B+∠D=360°-90°×2=180°
よって、∠Bと∠Dは補角をなしているので、AからBCに垂線を下ろしたその足をHとすると、△ABHは辺ADの外側にぴったりとはまる。
また、点Hの行き先をH'とすると、四角形AHCH'は∠AHC=90°,∠C=90°,∠E'=∠E=90°より3直角なので残りの1つも直角で長方形である。
ところで、AH=AH'より隣り合う2辺の長さが等しい長方形なので、正方形である。
よって、面積は6×6=36cm^2
よって、元の四角形ABCDの面積も36cm^2

解法2
AからBCに垂線を下ろしその足をHとし、DからAHに垂線を下ろしその足をIとする。
ここで、∠DAI=●と置くと、∠BAH=90°-●
また、∠ADⅠも△ADHの内角の和より、
∠ADⅠ=180°-90°-●=90°-●
よって、∠BAH=∠ADⅠ また、AB=DA
よって、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、△ABHと△DAIは合同。よって、DI=AH=6cm
また、CH=DI=6cmより、BH=8-6=2cm
よって、AI=BH=2cm 
よって、DC=IH=6-2=4cm
よって、四角形ABCD=△ABH+台形AHCD
=2×6÷2+(4+6)×6÷2=6+30
=36cm^2
よって、答えは、36cm^2

解法3,解法4は次回。(算数では3通りぐらいと書いたのは、この解法2は解法1の系としていたから。)

おまけ:
https://joshi-spa.jp/1153550

https://joshi-spa.jp/1153580/2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/24 07:49削除
算数の解法3
四角形ABCDの内角の和より、
∠B+∠D=360°-90°×2=180°
よって、∠Bと∠Dは補角をなしているので、△ACDを点Aを中心にADがABにくっつくまで90°回転移動させ、点Cの行き先をC'とすると、
AC'=AC,∠C'AC=90°より△AC'Cは直角二等辺三角形になり、頂点Aから斜辺に下ろした垂線の長さが6cmより、斜辺C'C=6×2=12cm
よって、△AC'C=12×6÷2=36cm^2
よって、元の四角形ABCDも36cm^2

解法4
四角形ABCDの内角の和より、
∠B+∠D=360°-90°×2=180°
よって、∠Bと∠Dは補角をなしていて、
AB=AD,∠A=90°より四角形ABCDを点Aを中心にABがADにくっつくように回転コピーを3回繰り返し、点Cの行き先をC',C'',C'''とすると、四角形CC'C''C'''は正方形になり、点Aが正方形の中心になる。
また、Aから点線の十字が出ていて縦横それぞれ12cmであり、それは正方形CC'C''C'''の1辺の長さと等しい。
よって、四角形ABCD=12×12÷4=144÷4=36cm^2
よって、答えは、36cm^2

解法5 ただし、数学の解法か?
四角形ABCDの内角の和より、
∠B+∠D=360°-90°×2=180°
よって、∠Bと∠Dは補角をなしていて、
AB=AD,∠A=90°より四角形ABCDを点Aを中心にABがADにくっつくように回転コピーをし、点C,Dの行き先をそれぞれC',D'とすると、四角形D'BCC'は台形になり、点AはD'Bの中点になる。
また、AからBCに下ろした垂線の足をHとし、点Hの行き先をH'とすると、AH'//BCである。
よって、台形の中点連結定理により、(D'C'+BC)÷2=AH' よって、(D'C'+8)÷2=6
よって、D'C'+8=12 よって、D'C'=4cm
よって、DC=D'C'=4cm
よって、四角形ABCD=△ABC+△ACD
=8×6÷2+4×6(AH'から)÷2=24+12
=36cm^2
よって、答えは、36cm^2

因みに、解法5は今朝思い付きました。もっとも、解法4の系は作れる確信がありましたが。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/23 17:05 (No.855007)削除
問題
a,b,c,dを実数とするとき
(1)a^2+b^2=1 を満たす時 P=(a-b)*(b-a)の最小値とそれを満たす(a.b)は?
引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/1324

(1)だけなら普通の問題ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/23 21:57削除
問題
a,b,c,dを実数とするとき
(1)a^2+b^2=1 を満たす時 P=(a-b)*(b-a)の最小値とそれを満たす(a.b)は?

解答
P=(a-b)(b-a)=-(a-b)^2
よって、|a-b|の値が最大の時にPは最小になる。
よって、|a-b|=kと置くとa-b=±k
∴b=a∓k よって、円のグラフa^2+b^2=1と直線b=a∓kの接する時のy切片kが最大でその時のa,bの値を求めれば良い訳だが、a^2+b^2=1もP=-(a-b)^2もaとbを入れ換えても値が変わらない対称式なので、
b=a∓kをb=a+kとして、a,bの値を求め、a,bの値を入れ換えてもう1点を求める事にする。
b=a+kをa^2+b^2=1に代入すると、
a^2+(a+k)^2=1 
∴2a^2+2ka+k^2-1=0
判別式D=k^2-2(k^2-1)=0(グラフの解説がない場合は実数条件で≧0)とすると、
-k^2+2=0 ∴k=±√2
よって、kの最大値はk=√2
(|a-b|=kでもある)
これを2a^2+2ka+k^2-1=0に代入すると、
2a^2+2√2a+1=0 
∴a=(-√2±√0)/2=-√2/2
また、b=a+kにk=√2とa=-√2/2を代入すると、b=-√2/2+√2=√2/2
∴(a,b)=(-√2/2,√2/2)
また、このaとbを入れ換えて、
(a,b)=(√2/2,-√2/2)
また、Pの最小値はk=√2の時で、
P=-(√2)^2=-2 
∴P=-2,(a,b)=(-√2/2,√2/2),
(√2/2,-√2/2)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/19 11:49 (No.851109)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201906090000/

私は割とすぐ出来ましたが、慣れていないと難しいかもしれません。また、ある問題を思い出しました。

問題2
△ABCの内心をIとし、IからAIに対して垂線を立て、辺AB,ACとの交点をそれぞれD,Eとする。この時、BD=4cm,CE=1cmになったという。線分DEの長さを求めて下さい。

再現させたので数値は違いますが、元は高校入試問題です。小問でしたが、大問の難問より遥かに難しいと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/20 07:50削除
問題1の解法1
点M,Nはそれぞれ辺AB,BCの中点より、点Pは△ABCの重心である。
よって、BPの延長と辺ACとの交点をLとすると、点LはACの中点でBP:PL=2:1になる。
ところで、△PACは直角三角形で点Lは斜辺の中点より、定石でPL=AL=CLである。(△PACの外接円を考えれば分かるだろう。)
∴PL=AC/2=4cm
∴BP=2PL=8cm
よって、答えは、8cm

因みに、重心の性質を使わない場合は、まず、チェバの定理で点LがACの中点である事が分かり、次に△BCLと直線ANでメネラウスの定理(△BALと直線MCでも良い)を使うと、BP:PL=2:1が出る。

解法2
点M,Nはそれぞれ辺AB,BCの中点より、点Pは△ABCの重心である。∴CP:PM=2:1
ここで、AからMPと平行な直線を引きBPの延長との交点をDとすると、中点連結定理の逆により点PはBDの中点。∴BP=PD———①
また、AD=2MPより、AD=PC
また、AD//PCより、四角形APCDは平行四辺形で∠APC=90°より長方形である。
よって、対角線の長さが等しいので、
PD=AC=8cm―――②
①,②より、BP=8cm

解法2は今朝思い付き暗算で解きながら書いてみました。

問題2の前にこんな問題も思い出しました。

問題3
頂角が60°の△ABCの∠B,∠Cの二等分線と対辺との交点をそれぞれE,Fとすると、BF+CE=BCが成り立つ事を証明せよ。

因みに、改題して、

問題
頂角が60°,BC=8cmの△ABCの∠B,∠Cの二等分線と対辺との交点をそれぞれE,Fとする時、BF+CEの長さを求めよ。

としてもいいですが、特殊化して答えだけだったら簡単に求まるので、上のままにした方がいいですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/21 07:54削除
問題3
頂角が60°の△ABCの∠B,∠Cの二等分線と対辺との交点をそれぞれE,Fとすると、BF+CE=BCが成り立つ事を証明せよ。

解答
BEとCFの交点をDとすると、
∠B+∠C=180°-60°=120°より、
∠DBC+∠DCB=120°÷2=60°
∴∠BDC=180°-60°=120°
(因みに、公式で∠BDC=90°+∠A/2というのがあり、これに当てはめると一発で出る。)
∴∠EDC=∠FDB=180°-120°=60°
ここで、∠BDCの二等分線を引きBCとの交点をGとすると、∠GDC=∠GDB=120°÷2=60°
よって、∠EDC=∠GDC
また、∠ECD=∠GCD,DCは共通より、1辺両端が等しいので△EDC≡△GDC 
∴CE=CG―――①
また、同様に△FDB≡△GDBが言え、
BF=BG―――②
①+②より、BF+CE=BG+CG=BC
∴BF+CE=BC よって、示された。

因みに、上の公式は普通は計算で求めるが、私のオリジナルを紹介しよう。

BCの延長上に点Hを取り、BEの延長と∠ACHの二等分線との交点をIとし、
∠ABD=∠CBD=○,∠ACD=∠BCD=×,∠ACI=∠HCI=△と置くと、
∠DCI=×+△=180°÷2=90°
また、△CABでの内対角の和より、
∠A+○○=△△———☆
また、△CIBでの内対角の和より、∠I+○=△
∴2∠I+○○=△△———☆☆
☆,☆☆より、∠A=2∠I———ア
また、△DICでの内対角の和より、
∠BDC=∠I+∠DCI=∠I+90°———イ
アを変形してイに代入すると、
∠BDC=90°+∠A/2

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/22 07:16削除
問題2
△ABCの内心をIとし、IからAIに対して垂線を立て、辺AB,ACとの交点をそれぞれD,Eとする。この時、BD=4cm,CE=1cmになったという。線分DEの長さを求めて下さい。

解答
点Ⅰは内心よりAIは∠Aの二等分線でAI⊥DEより、
△ADEは二等辺三角形である。∴∠ADI=∠AEI
∴∠BDI=∠CEI———①
また、BI,CIを結ぶと、BI,CIも∠B,∠Cの二等分線より、∠BAI=∠CAI=○,
∠DBI=∠IBC=×,∠ECI=∠ICB=●
と置くと、△AICの内角の和より、
∠EIC=180°-90°-○-●=90°-(○+●)
ところで、△ABCの内角の和より、
○+●=(180°-××)/2=90°-×
∴∠EIC=90°-(90°-×)=×
∴∠DBI=∠EIC———②
①,②より、2角が等しいので、△BDI∽△IEC
∴BD:DI=IE:EC また、DI=IEより、
4:DI=DI:1 ∴DI^2=4 ∴DI=2
∴DE=4cm

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/f84ea1ab46d1efebe559affd6c9ca67ed3483e56?page=1
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/21 11:09 (No.853068)削除
次の文章を解説して下さい。

定理5
Aがユークリッド整域でpがAの素元ならば、pのすべての倍元から成るイデアル(p)から定まる商環A/(p)は、体になる。

<定理5の証明>
A/(p)が環であることはわかっているから、あとは加法の単位元を除いて、いつでも乗法の逆元が存在することを示せばよい。
A/(p)の加法の単位元(0を含む同値類,0と区別するために太字0で表す)は
0(太字)=(p)+0=(p)
であるから、イデアル(p)そのものである。またcを含む同値類が0でないとは、
c∉(p)
いいかえれば「cがpで割り切れない」ことである。pは素元だから、それは「cとpは互いに素である」ことを意味している(事実8)。すると、Aはユークリッド整域であるから、v,wを未知数とする方程式
c・v+p・w=1
は解をもつ(定理2:109ページ参照)。これは
c・v-1=p・(-w)∈(p)
すなわち
c・v(~(p))1
を意味している。したがって商環A/(p)では、vを含む同値類は、cを含む同値類の乗法の逆元である。<証明終わり>

事実8
素元pと任意の要素xは、xがpの倍数でなければ、互いに素である。

定理2
ユークリッド整域において、不定方程式
ax+by=c
は右辺のcが左辺の係数a,bの最大公約元Dで割り切れるときに解をもち、その解はユークリッドの互除法で求めることができる。また右辺cが左辺の最大公約元Dで割り切れなければ、解は存在しない。


a,bが互いに素であれば、不定方程式
ax+by=1
は解をもつ。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>A/(p)が環であることはわかっているから、あとは加法の単位元を除いて、いつでも乗法の逆元が存在することを示せばよい。

「A/(p)が環である」事は直前の定理4から分かるので、残りの理由を本書の他の部分から解説して下さい。

>c・v-1=p・(-w)∈(p)
すなわち
c・v(~(p))1
を意味している。

>c・v(~(p))1
を意味している。したがって商環A/(p)では、vを含む同値類は、cを含む同値類の乗法の逆元である。

もっと分かり易く解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/21 13:40削除
解説
>A/(p)が環であることはわかっているから、あとは加法の単位元を除いて、いつでも乗法の逆元が存在することを示せばよい。

23ページ前の定義8を見ると、

定義8
環Aが体であるとは、0でない任意の要素x∈Aに対して、乗法についての逆元y、すなわちx×y=y×x=1をみたすyが存在することをいう。

とあるので、加法の単位元0を除いた全ての元に対して逆元が存在する事を示せば良い。(0の(乗法)逆元を考えない理由は1/0は数学では禁忌事項だから。)

>c・v-1=p・(-w)∈(p)
すなわち
c・v(~(p))1
を意味している。

事実13に「x(~B)yとは、x+(-y)∈Bが成り立つことである」とあるので、c・v-1=p・(-w)∈(p)を
c・v+(-1)∈(p)とすると、c・v(~(p))1

>c・v(~(p))1
を意味している。したがって商環A/(p)では、vを含む同値類は、cを含む同値類の乗法の逆元である。

前の方に、
「A/(p)の加法の単位元(0を含む同値類,0と区別するために太字0で表す)は
0(太字)=(p)+0=(p)
であるから、イデアル(p)そのものである。またcを含む同値類が0でないとは、
c∉(p)
いいかえれば「cがpで割り切れない」ことである。pは素元だから、それは「cとpは互いに素である」ことを意味している」
とあり、cは0(太字)以外の全ての場合を表していて、このcに逆元1/cが存在する事を示せば良い。
そして、c・v(~(p))1
この~(p)は、≡(mod(p))と表しても良い。(p.78の「定義6」)
∴c・v≡1(mod(p))
よって、上の定義8より、
定義8
環Aが体であるとは、0でない任意の要素x∈Aに対して、乗法についての逆元y、すなわちx×y=y×x=1をみたすyが存在することをいう。

全てのcに乗法の逆元vが存在するので、体である。

おまけ:
詩百篇第10巻73番
今の時代は過去とともに、
偉大なユピテル主義者に裁かれるだろう。
世界は後に彼に疲弊させられ、
そして教会の法曹家により不誠実とされるだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1124.html
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/20 16:57 (No.852412)削除
問題
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/other/%E5%9B%B3%E5%BD%A2%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%88-vol-110/ar-AA1e5Wd2?ocid=msedgntp&cvid=266d4f614a53461eb4c61d6066559162&ei=25#comments

別解を作って下さい。因みに、コメント欄に投稿しようとしたらコミュニテイ・ガイドラインに引っ掛かってダメでした。
模範解答はエレガントですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/20 22:33削除
別解
AD=a,EF=bと置くと、台形の中点連結定理より、BC=(a+b)/2
台形ABCD={a+(a+b)/2}×h×(1/2)=16
台形BEFC={(a+b)/2+b}×h×(1/2)=24
∴{a+(a+b)/2}:{(a+b)/2+b}=2:3
∴3a+b:a+3b=2:3
∴2(a+3b)=3(3a+b)
∴2a+6b=9a+3b ∴7a=3b
∴a:b=3:7
AからDFと平行な線分とEFとの交点をGとすると、EG:GF=4:3
∴△AEG:平行四辺形AGFD=4:6=2:3
∴△AEG:台形AEFD=2:5
∴△AEG:40=2:5
∴△AEG=16cm^2
ところで、グレーの三角形は△AEGと相似で相似比が1:2より面積比は1:4
∴グレーの三角形=(1/4)×16=4cm^2
よって、答えは、4cm^2

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/a11f3c65a22573c135ac8bfa26de4376ecb538f0
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/20 11:18 (No.852053)削除
次の文章を解説して下さい。

定理4
Bが環(A,+,×)のイデアルであれば、代数系(A/B,+,×)は環になる。ただしA/Bは、同値関係~BでAを類別した同値類系を表す(正規部分群による商群の場合と同じ)。これを「Aの、イデアルBによる商環」という。

注意 同値類に分けることを、”類別する”という。

<定理4の証明>
事実13(と第1章で述べた同値類系の一般論)から、Aの演算+,-,×は同値類系A/Bにも導入できる。実際、A/Bの中のxを含む同値類はB+xと表されるので、同値類どうしの和・積✚,✖は、次のように定義できる:

(B+x)✚(B+y)=x+yを含む同値類=B+x+y
(B+x)✖(B+y)=x×yを含む同値類=B+x×y

注意 同値類の和に各同値類の”代表”x,yを利用しているが、結果は(両立性のおかげで)x,yの選び方によらず、同値類を決めれば決まるのであった。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

事実13
環(A,+,×)の任意のイデアルBから、2項関係”~B”を
x(~B)yとは、x+(-y)∈Bが成り立つことである
と定義すると、次のことが成り立つ。
(1)この関係~Bは同値関係で、xを含む同値類はB+xで表される。
(2)この同値関係は演算+,(-),×と両立する。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>実際、A/Bの中のxを含む同値類はB+xと表される

これをもっとよく分からせて下さい。ただし、この本を持っている前提で他の部分を使っても良い。

>(B+x)✚(B+y)=x+yを含む同値類=B+x+y
(B+x)✖(B+y)=x×yを含む同値類=B+x×y

ここももっと納得させて下さい。

>注意 同値類の和に各同値類の”代表”x,yを利用しているが、結果は(両立性のおかげで)x,yの選び方によらず、同値類を決めれば決まるのであった。

何を言っているのか初学者にも分かるように解説して下さい。

おまけ:
This video may potentially trigger seizures for people with photosensitive epilepsy. Viewer discretion is advised.
この映像は、光過敏性てんかんの方に発作を引き起こす可能性があります。閲覧には十分ご注意ください。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/20 14:00削除
解説
>実際、A/Bの中のxを含む同値類はB+xと表される

上の定理4に(正規部分群による商群の場合と同じ)とあるので、前章の定理4を見ると、

定理4
(H,△)が(G,△)の正規部分群であれば、同値類系G/Hに導入される演算△について、代数系(G/H,△)は群になる。これを商群という。
<例> H=(3)={0,±3,±6,±9,…}とおくと、群(H,+)は群(ℤ,+)の部分群(ℤは可換だから、正規部分群)になり、同値類系
ℤ/H={H,H+1,H+2}が決まる。

つまり、「A/Bの中のxを含む同値類はB+xと表される」事が分かるだろう。念のため、x∈Aである。(ℤ/H={H,H+1,H+2}はHが3の倍数の集合なので、3で割って0,1,2余る数の集合である。)

>(B+x)✚(B+y)=x+yを含む同値類=B+x+y
(B+x)✖(B+y)=x×yを含む同値類=B+x×y

例えば、Bを3の倍数の集合と考えると、
(B+x)✚(B+y)=B+B+x+y=B+x+y
は自明だろう。
また、(B+x)✖(B+y)=B×B+B×y+x×B+x×y=B+B+B+x×y=B+x×y
もBを3の倍数と考えれば当然の話である。(もうちょっと上級者には、Bはイデアルだからp.123の(3B)の性質を考えれば自明と言える(展開したと後に)。)
(3B)
x∈Bならば、任意のy∈Aに対してx×y∈B

>注意 同値類の和に各同値類の”代表”x,yを利用しているが、結果は(両立性のおかげで)x,yの選び方によらず、同値類を決めれば決まるのであった。

同値類の和とあるので、
(B+x)✚(B+y)=x+yを含む同値類=B+x+y
例えば、Bを3の倍数の集合と考えると、B+xとは3の倍数か3で割って1余る数の集合か3で割って2余る数の集合のどれかである。
ここで、B+xを3で割って1余る数の集合としよう。すると、x=1である。ただし、x=4や7,…でも良い。それが「x,yの選び方によらない」という意味である。
「両立性のおかげで」とは、
(B+x)✚(B+y)=B+x+yという式に変形できるからという意味である。結局、x+yをさらに3で割った余りを「代表」にすれば同値類は変わらないという意味である。

ついでに、これも解説しよう。

>注意 同値類に分けることを、”類別する”という。

p.38の「(B)同値類と同値類系」を見て欲しい。
<例>
整数全体ℤを「3を法とする合同関係」で同値(合同)な数同士をまとめると、次の3つの部分集合に分けられる:
C={…,-6,-3,0,3,6,9,…}
D={…,-5,-2,1,4,7,10,…}
E={…,-4,-1,2,5,8,11,…}
これらの部分集合を、同値関係(この例では3を法とする合同関係)による同値類という。この場合、
C={3k|k∈ℤ}
D={3k+1|k∈ℤ}
E={3k+2|k∈ℤ}
とも表せるので、各同値類は「3で割った余りが同じ数」をまとめている、とも言える。そこでこの同値類を、剰余類ともいう。

因みに、こういうのを「類別」という。また、事実11、

事実11
ある集合Sで同値関係~が定義されているとすると、
(1)Sのどの要素も、ある同値類に属している。
(2)異なる同値類C,C'は共通要素をもたない:C≠C'ならばC∩C'=φ(空集合)
逆に言えば「もしC∩C'≠φならば、C=C'」ということである。

3の倍数と3で割って1余る数の集合と3で割って2余る数の集合を考えれば自明だろう。Sを整数全体の集合ℤとすると、任意の整数は必ずどこかのグループに入っているので(1)はOK。
また、例えば、3で割って1余る数の集合と3で割って2余る数の集合は共通要素を持たないし、逆に1つでも持てば全体が等しい事も自明だろう。よって、(2)もOK。
念のため、「逆に」と言ったが意味は「対偶」である。

おまけ:
https://www.asagei.com/excerpt/2754
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