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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/12 16:12 (No.844626)削除
具体的な解
f(X)=-0.5(X-1)
g(X)=0.5(X^3-X^2+1)
が得られる。


計算力に自信がある人は、上の解を方程式の左辺
(X^4+X^2+X+1)・f(X)+(X^2+1)・g(X)
に代入して、その値が1になることをたしかめなさい。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

あるが、この条件から逆にf(X),g(X)を求めてみた。(以前にもやりましたね。つまらないけど、オリジナル解法。)

(X^4+X^2+X+1)・f(X)+(X^2+1)・g(X)=1で、左の項と右の項の次数の差が2次より、
f(X)=aX+b,g(X)=pX^3+qX^2+rX+sと置くと、
左辺=(X^4+X^2+X+1)(aX+b)+(X^2+1)(pX^3+qX^2+rX+s)
=aX^5+bX^4+aX^3+bX^2+aX^2+bX+aX+b
+pX^5+qX^4+rX^3+sX^2+pX^3+qX^2+rX+s
=(a+p)X^5+(b+q)X^4+(a+p+r)X^3+(a+b+s+q)X^2+(a+b+r)X+b+s=1=右辺
よって、(a+p)X^5+(b+q)X^4+(a+p+r)X^3+(a+b+s+q)X^2+(a+b+r)X+b+s-1=0を恒等式と見ると、
a+p=0―――① b+q=0―――② 
a+p+r=0―――③ a+b+s+q=0―――④ 
a+b+r=0―――⑤ b+s-1=0―――⑥
①を③に代入すると、r=0
これを⑤に代入すると、a+b=0―――⑦ 
また、②を④に代入すると、a+s=0 ∴s=-a
これを⑥に代入すると、-a+b=1―――⑧
⑦+⑧より、2b=1 ∴b=1/2 ∴a=-1/2
よって、①より、p=1/2 ②より、q=-1/2
また、s=1/2
∴a=-0.5,b=0.5,p=0.5,q=-0.5,
r=0,s=0.5
∴f(X)=-0.5X+0.5=-0.5(X-1)
g(X)=0.5X^3-0.5X^2+0.5=0.5(X^3-X^2+1)

よって、f(X)=-0.5(X-1)
g(X)=0.5(X^3-X^2+1)よりOK。

おまけ:
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返信0
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/12 10:41 (No.844370)削除
一応、裏取ってみました。

「n=p・qの場合はダメなんですね。p(q-1)/(p-1)が整数になる素数p,qは存在しないんですね。(p,qを入れ換えて両方とも整数になる。)
n=p・q・rの場合は、p(qr-1)/(p-1)が整数になる素数は、DD++さんの例でp=3,q=11,r=17の入れ換えとすると、
3(11・17-1)/(3-1)=279
11(3・17-1)/(11-1)=55
17(3・11-1)/(17-1)=34
でOKなんですね。

一応、p(q-1)/(p-1)が整数にならない証明は、pとp-1は連続する2整数なので互いに素。よって、整数になる場合は、p-1がq-1の約数。∴p-1≦q-1 
ところが、この場合、pとqを入れ換えた場合は分母の方が大きくなり整数にはならない。よって、2数の場合はダメである。」
引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/1286

p(qr-1)/(p-1)のp,q,rの入れ換えが全て整数になるp,q,rを2~20の範囲でpythonで求めてみると、

ans1 = [ ]
ans2 = [ ]
ans3 = [ ]
for p in range(2,20):
for q in range(2,20):
for r in range(2,20):
if p*(q*r - 1) % (p - 1) == 0\
and q*(p*r - 1) % (q - 1) == 0\
and r*(p*q - 1) % (r - 1) == 0\
and p<q<r:
ans1.append(p)
ans2.append(q)
ans3.append(r)
print(ans1,ans2,ans3)
結果:
[2] [4] [8]
[2, 3] [4, 5] [8, 15]
[2, 3, 3] [4, 5, 11] [8, 15, 17]
[2, 3, 3, 5] [4, 5, 11, 13] [8, 15, 17, 17]
[2, 3, 3, 5, 7] [4, 5, 11, 13, 13] [8, 15, 17, 17, 19]

素数限定にしても良かったが面倒臭いので、整数で求めた。
見方は、左の[ ]から右にp,q,rでそれぞれの場所が同じものが組み。次の段は前の段に新しい組み合わせを追加しているだけなので、基本的に各[ ]の右端のものだけを見れば良い。
素数の組み合わせで最小の組は(3,11,17)である。さすが、DD++さんである。最小の組を選んでいる。
次に小さいのは、(5,13,17)の組である。これが成り立つ裏取りはこちら。N^1105-Nが1105の倍数になっている事をN=2~30で求めるとOKである。
https://www.wolframalpha.com/input?i=Table%5B%28N%5E1105-N%29mod1105%2C%7BN%2C2%2C30%7D%5D&lang=ja

また、

>一応、p(q-1)/(p-1)が整数にならない証明は、pとp-1は連続する2整数なので互いに素。よって、整数になる場合は、p-1がq-1の約数。∴p-1≦q-1 
ところが、この場合、pとqを入れ換えた場合は分母の方が大きくなり整数にはならない。よって、2数の場合はダメである。

これもpythonで裏取りしたら、

ans1 = [ ]
ans2 = [ ]
for p in range(2,100):
for q in range(2,100):
if p*(q - 1) % (p - 1) == 0\
and q*(p - 1) % (q - 1) == 0\
and p<q<r:
ans1.append(p)
ans2.append(q)
print(ans1,ans2)

これで結果が出なかったのでOKである。私のプログラミングが信じられないという人もいると思うが、上のと基本的に同じなので間違える事はない。

おまけ:
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返信0
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/11 15:09 (No.843643)削除
次の文章を解説して下さい。

定義3
環Aのすべての要素の約元である要素を、Aの単元という。

<例>
乗算×の単位元1は単元で、1の約元も単元である。ℤやℤ[X]においては、単元とは単数1,-1のことである。またℝ[X]においては、単元とは0次多項式(0でない定数)のことである。

事実3
どの単元にも乗算についての逆元があり、その逆元も単元である。また単元同士の積も単元である。

<応用>
すべての単元の集合をUとすると、(U,×)は群である。
ℤにおいてはU={1,-1},ℝ[X]においてはU={x≠0|x∈ℝ}であるから、たしかに群になっている。

<事実3の証明>
1=c×c'=d×d'ならば、×は可換だから
(c×d)×(c'×d')=(c×c')×(d×d')=1×1=1
となり、c×dも単元である。また単元cは1の約元であるから1=c×c'と書け、c'は「cの乗算×についての逆元」で、これも1の約元だから単元である。
<証明終わり>
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、<事実3の証明>の解説ですね。誰もが「なっとく」するレベルで解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/11 18:43削除
事実3
どの単元にも乗算についての逆元があり、その逆元も単元である。また単元同士の積も単元である。

<事実3の証明>
1=c×c'=d×d'ならば、×は可換だから
(c×d)×(c'×d')=(c×c')×(d×d')=1×1=1
となり、c×dも単元である。また単元cは1の約元であるから1=c×c'と書け、c'は「cの乗算×についての逆元」で、これも1の約元だから単元である。

解説
c,dをそれぞれ環Aの単元とすると、定義3より、環Aの全ての要素の約元で環Aは乗法単位元1を含むのでcもdも1の約元である。

定義3
環Aのすべての要素の約元である要素を、Aの単元という。

よって、あるc',d'(∈A)が存在してc×c'=1,d×d'=1が成り立つ。
ここで、「単元同士の積は単元である」事を証明するために、(c×d)×(c'×d')を作ると、
(c×d)×(c'×d')=c×(d×c')×d'=c×(c'×d)×d'=(c×c')×(d×d')=1×1=1
よって、(c×d)×(c'×d')=1となり、c×dも1の約元である。よって、乗法単位元1の約元より環Aの全ての元の約元でもある。
よって、定義3より、c×dも単元である。
よって、単元同士の積は単元である。
また、c×c'=1より、c'はcの乗法逆元でまた1の約数でもあり、乗法単位元1の約元より環Aの全ての元の約元である。
よって、定義3より、c'も単元である。
ところで、cは任意に選んだので、どの単元にも乗算についての逆元があり、その逆元も単元である。

おまけ:
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/16/kiji/20230316s00041000284000c.html
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/10 16:31 (No.842525)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904110001/

なるべく公式などは使わないで解いて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904100001/

暗算で2通り作りましたが、意外と長考しました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/11 07:55削除
問題1の解答
PQ=20-8-8=4cm
よって、BP:PQ=8:4=2:1
よって、△RBP:△RPQ=2:1
すなわち、△RBP:△PQR=2:1―――①
また、条件より△ABP=△PQR―――②
②を①に代入すると、△RBP:△ABP=2:1
よって、RP:AP=2:1 
よって、RP:RA=2:3
ところで、AD//BCよりAD//PQで△RPQと△RADは相似である。
よって、AD=(3/2)PQ=(3/2)×4=6cm
よって、答えは、6cm

問題2の解法1
AE//BDより錯角で∠EAD=∠ADB 
よって、弧ED=弧AB―――①
また、AB=BCより、弧AB=弧BC―――②
①,②より、弧ED=弧BC
よって、∠EAD=∠BAC=●と置く。
また、円周角より、∠ADE=∠ABE=×と置くと、
△ABFと△ADEにおいて●と×の2角が等しいので相似である。∴6:3=9:AE ∴AE=4.5cm
よって、答えは、9/2cm

解法2
弧ED=弧BCまでは同じ。
∴∠EAD=∠BAC
この両辺に∠FADを加えると、
∠EAF=∠BAD ∴∠FAE=∠BAD―――①
また、円周角より∠AEB=∠ADB
∴∠AEF=∠ADB―――②
①,②より2角が等しいので、△AEF∽△ADB
∴AE:3=9:6=3:2
∴AE=9/2cm

解法2の系
アルハゼンの定理より、
∠AFE=弧AEの円周角+弧BCの円周角―――①
また、
∠ABD=弧AEの円周角+弧EDの円周角―――②
また、(上より)弧ED=弧BC―――③
①,②,③より、∠AFE=∠ABD
また、解法2の②より∠AEF=∠ADB
よって、2角が等しいので、△AEF∽△ADB
以後同じ。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/9 20:25 (No.841785)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904130003/

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904130002/

何でもありでもいいですが、算数は楽です。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904120005/

一応、円周角の定理などは使わないで解いて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/10 07:57削除
問題1
「?」に入る数字は?
2+3⇒10 3+4⇒21
6+4⇒60 5+1⇒30
2+8⇒?

解答
2+3=5,5×2=10
3+4=7,7×3=21
6+4=10,10×6=60
5+1=6,6×5=30
2+8=10,10×2=20
よって、?=20

問題2の解答
ACを結ぶと、△ABCは直角二等辺三角形より、
∠BAC=45°
また、∠A=360°-90°-120°-75°
=75°
よって、∠CAD=75°-45°=30°
よって、∠ACD=180°-75°-30°=75°
よって、∠ACD=∠ADCより△ACDは二等辺三角形。
よって、AC=AD=6cm
ここで、B,DからACに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、△BACは直角二等辺三角形より、
BH=AC÷2=6÷2=3cmとなる。
また、△DAIは30°,60°,90°の直角三角定規型になるので、DI=AC÷2=6÷2=3cm
よって、四角形ABCD=6×3÷2+6×3÷2=9+9=18cm^2
よって、答えは、18cm^2

一応、何でもありの解法。
△ACDが底角が75°の二等辺三角形までは同じ。
AからCDに垂線を下ろしその足をMとすると、MはCDの中点で△ADMで15°,75°,90°の直角三角形の三辺比を使うと、
AM=6(√6+√2)/4=3(√6+√2)/2cm
また、DM=6(√6-√2)/4=3(√6-√2)/2cm
∴CD=3(√6-√2)cm
また、AC=AD=6cmより、AB=BC=3√2cm
∴四角形ABCD=△ABC+△ACD
=3√2×3√2×(1/2)+3(√6-√2)×{3(√6+√2)/2}×(1/2)=9+9=18cm^2
よって、答えは、18cm^2

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/10 19:05削除
問題3の解答
半円Oの直径を左から右にABとし、色部分の弧を下から上に(時計回りに)CDとする。
DOを結ぶと、△ODBは1つの底角が45°の二等辺三角形より直角二等辺三角形。
よって、∠DOB=90°また、OCを結ぶと、△OCBは1つの底角が15°の二等辺三角形より、
∠COA=15°+15°=30°
よって、∠COD=90°-30°=60°
よって、図形COBD=扇形OCD+△ODB=6×6×3.14×(1/6)+6×6÷2=18.84+18
=36.84cm^2―――①
また、CからOAに垂線を下ろしその足をHとすると、△OCHは30°,60°,90°の直角三角定規型より、
CH=6÷2=3cm
よって、△OCB=6×3÷2=9cm^2―――②
①-②より、
色部分=36.84-9=27.84cm^2
よって、答えは、27.84cm^2

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/10 11:45 (No.842315)削除
次の文章を解説して下さい。

以下の概念と定理は、代数系の理論の基本であるが、本書ではあとで利用する機会がないので紹介だけにとどめ、証明も簡略にしておく。

定義9
2つの群(G1,・),(G2,・)の間の準同型写像
Φ:G1→G2
に対して、次の記号を導入する。
ImageΦ={Φ(σ)|σ∈G1}
KernelΦ={σ∈G1|Φ(σ)=ι(単位元)}

定理5(準同型定理)
2つの群(G1,・),(G2,・)の間の準同型写像
Φ:G1→G2について、次のことが成り立つ。
(1)KernelΦはG1の正規部分群である。
(2)ImageΦはG2の部分群である。
(3)G1/KernelΦ≅ImageΦ

<略証>
(1)-1 
KernelΦがG1の部分群であること:それは簡単で、もし
σ,τ∈KernelΦ
ならばΦ(σ)=Φ(τ)=eであるから、
Φ(σ・τ)=Φ(σ)・Φ(τ)=e・e=e
Φ(σ^-1)=Φ(σ)^-1=e^-1=e
であるから、σ・τもσ^-1もKernelΦに属している。
(1)-2 
KernelΦがG1の正規部分群であること:任意のσ∈G1について
σ・KernelΦ=KernelΦ・σ
であることを示せばよい。
τ∈σ・(KernelΦ)⇔σ^-1・τ∈KernelΦ⇔Φ(σ^-1・τ)=e
⇔Φ(σ^-1)・Φ(τ)=e⇔Φ(σ)^-1・Φ(τ)=e
⇔Φ(τ)=Φ(σ)
⇔Φ(τ)・Φ(σ)^-1=e⇔Φ(τ)・Φ(σ)^-1=e
⇔Φ(τ・σ^-1)=e⇔τ・σ^-1∈KernelΦ
⇔τ∈(KernelΦ)・σ

(2)ImageΦがG2の部分群であること:Φ(σ),Φ(τ)∈ImageΦであれば、Φ(σ)・Φ(τ)=Φ(σ・τ)∈ImageΦ,Φ(σ)^-1=Φ(σ^-1)∈ImageΦなので、明らか。

(3)-1
「1対1で対応もれがない」関数Ψ:G1/KernelΦ→ImageΦを定義できること:(1)-2の証明の途中で示されているように、Φ(σ)=Φ(τ)であるための必要十分条件は

τはσと同じ同値類(KernelΦ)・σに属している

ことなので、

Ψ((KernelΦ)・σ)=Φ(σ)

と定めれば、ΨはG1/KernelΦからImageΦへの関数になり、1対1であることも対応もれがないことも明らかである。
(3)-2 このΨが準同型写像の条件をみたすこと:
任意の同値類C=(Kernel)・μ,D=(Kernel)・vに対して
Ψ(C・D)=Ψ((KernelΦ)・μ・v)=Φ(μ・v)
Ψ(C)・Ψ(D)=Φ(μ)・Φ(v)=Φ(μ・v)
すなわちΨ(C・D)=Ψ(C)・Ψ(D)である。<略証終わり>
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>τはσと同じ同値類(KernelΦ)・σに属している

>1対1であることも対応もれがないことも明らかである。

これらの理由を述べて下さい。

因みに、

抽象代数学のロマン
「いま説明した準同型の概念、それと商群とを結びつける準同型定理、これらがよく理解され活用されるようになれば、万々歳、「おれは群論がわかったぞ!」と叫ぶことができる。逆に、群論がわかるためには、どうしてもこの準同型の概念、準同型定理を理解しなければならない。これが第三の難関なのです。」
「代数学への誘い」佐武一郎著より

だそうです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/10 13:31削除
解説
>τはσと同じ同値類(KernelΦ)・σに属している

まず、KernelΦの定義を挙げておこう。(定義9)
Φ:G1→G2
に対して、
KernelΦ={σ∈G1|Φ(σ)=e}

また、事実8より、Φ(e)=e'であるので、KernelΦは単位元eを含む。もっとも、(1)-1からKernelΦは部分群なので単位元を含む事は自明であるが。

よって、e・σ∈(KernelΦ)・σ ∴σ∈(KernelΦ)・σ
また、(1)-2から、τ∈(KernelΦ)・σ
よって、「τはσと同じ同値類(KernelΦ)・σに属している」という事である。

事実8
Φ:G→Hが群G,Hの間の準同型写像であれば、次のことが成り立つ。
(1)Φ(Gの単位元)=Hの単位元
(2)は省略。

>1対1であることも対応もれがないことも明らかである。

まず、対応もれがない事は、Ψ((KernelΦ)・σ)=Φ(σ)
例えば、定義域の同値類の集合を{(KernelΦ)・σ1,(KernelΦ)・σ2,(KernelΦ)・σ3}とすると、これらをΨで飛ばすと、それぞれΦ(σ1),Φ(σ2),Φ(σ3)に飛ぶので全射である。(例えば、Φ(σ1)=Φ(σ2)のようになっていて単射じゃないかもしれないが全射である事は間違いないという事である。)
よって、対応もれはない。
次に、1対1である事は、「Φ(σ)=Φ(τ)であるための必要十分条件は、τはσと同じ同値類(KernelΦ)・σに属していること」とあるので、Φ(σ)=Φ(τ)と仮定すると、定義域の同値類は等しくなる。つまり、行った先が同じならば元(もと)が同じという事で単射である。
よって、1対1である。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/7 16:01 (No.839570)削除
「たまたま、問題作ってみました」の続き

問題
(1)側面が全て正三角形の正四角錘の内接球と、底面と4本の辺に接する球の半径の比を求めて下さい。
(2)側面が全て正三角形の正四角錘の側面の作り出す角と正四角錘の2面の作り出す角を足すと丁度180°になる事を証明して下さい。

因みに、(2)は私のオリジナルではありません。もう20年ぐらい前に何かの本で読んだものです。因みに、3通り作ってみました。もはや、1通りの例が載っていたのか2通りの例が載っていたのかも覚えていません。3通り目はベタな解法です。これは当然載っていなかったと思います。エレガントなものしか取り上げませんからね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/8 08:00削除
問題
(1)側面が全て正三角形の正四角錘の内接球と、底面と4本の辺に接する球の半径の比を求めて下さい。

解答(1)
正四角錘をO-ABCDとし、1辺の長さを1とする。
まず、平面OACで切った断面図を描くと、
△ABCは直角二等辺三角形よりAC=√2
また、三辺相等より△OAC≡△BAC 
∴∠AOC=90°
また、ACとBDの交点をO'とするとO'はACの中点であり、内接円の接点である。
また、底面と4本の辺に接する球の中心をPとし、辺OCと円との接点をTとすると、PT⊥OC また、OO'⊥AC
よって、2角が等しいので、△OPT∽△OCO'
ところで、△OCO'は直角二等辺三角形より△OPTも直角二等辺三角形。
よって、PT=rと置くとOP=√2r
また、PO'=r,OO'=√2/2よりOP=√2/2-r
よって、√2r=√2/2-rが成り立つ。
∴(√2+1)r=√2/2 ∴r=√2/2(√2+1)
∴r=√2(√2-1)/2=(2-√2)/2
ゆえにr=(2-√2)/2―――①

次に、AB,CDの中点をそれぞれM,Nとし、平面OMNで切った断面図を描くと、
MN=1,OM=ON=√3/2の二等辺三角形である。
内接球の中心をQとし、内接円と辺ONとの接点をSとすると、QS⊥ON,OO'⊥MN
よって、2角が等しいので△OQS∽△ONO'
ところで、OO'=√2/2,O'N=1/2より、内接円の半径をr'とすると、OQ=√2/2-r',QS=r'より、
√2/2-r':√3/2=r':1/2が成り立つ。
∴(√3/2)r'=(√2/2-r')/2
∴√3r'=(√2/2-r') ∴(√3+1)r'=√2/2
∴r'=√2/2(√3+1)=√2(√3-1)/4=(√6-√2)/4
∴r'=(√6-√2)/4―――②
①,②より、
r':r=(√6-√2)/4:(2-√2)/2
=√6-√2:2(2-√2)=√3-1:2(2-√2)
よって、内接球と底面と4本の辺に接する球の半径の比は、
√3-1:2(2-√2)

因みに、内接球の方は体積を利用しても求められます。
(√3/4)×r×(1/3)×4+1×r×(1/3)=1×(√2/2)×(1/3)を解けば、②が出ます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/8 08:03削除
間違えている。
>√3-1:2(2-√2)

正解は、√3-1:2(√2-1)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/9 07:40削除
問題
(2)側面が全て正三角形の正四角錘の側面の作り出す角と正四角錘の2面の作り出す角を足すと丁度180°になる事を証明して下さい。

解答(2)
解法1
合同な2つの側面が全て正三角形の正四角錘をO-ABCD,O'-EFGHとして、辺DCと辺EFがくっつくように並べ、DCとEFの所をDCに統一すると、
OC=OD=CD=O'C=O'Dで、OO'は正四角錘O'-EFGHがO-ABCDの位置から辺BC分、平行移動したと考えると、OO'=BCである。
つまり、OC=OD=CD=O'C=O'D=OO'である。
よって、立体D-OCO'は正四面体である。
また、平行移動と考えると6点O,B,C,O',C,Gは同一平面上にあるので、△OBCと△COO'は一平面上にある。
よって、題意は示された。

解法2は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/9 22:16削除
問題
(2)側面が全て正三角形の正四角錘の側面の作り出す角と正四角錘の2面の作り出す角を足すと丁度180°になる事を証明して下さい。

解法2
正四面体O-ABCを描き、OA,OB,BC,CAの中点をそれぞれP,Q,R,Sとすると、中点連結定理より四角形PQRSはひし形になり、また、正四面体の対称性より正方形になる。
ここで、OCの中点をO'とすると、正四角錘O'-PQRSは側面が全て正三角形の正四角錘になり(中点連結定理より)、三角錐O'-CRSは正四面体になる(中点連結定理より)。
ところで、△O'QRと△O'RCは同一平面上にあるので、題意は示された。

解法3
1辺が2の側面が全て正三角形の正四角錘O-ABCDを描くと、BD=2√2
また、OCの中点をMとすると、MB=MD=√3
ここで、二等辺三角形MBDを描き、BMの延長上にDから垂線を下ろしその足をHとし、BD=x,BM=yと置いて三平方の定理を使うと、
x^2+y^2=3―――① x^2+(y+√3)^2=8―――②
②-①より、2√3y+3=5 ∴2√3y=2
∴y=1/√3 これを①に代入すると、x^2=8/3
x>0より、x=2√2/√3
∴∠BMD=Arctan{(2√2/√3)/(-1/√3)}
=Arctan(-2√2)
∴∠BMD=Arctan(-2√2)―――ア
また、1辺が2の正四面体O-ABCを描き、BCの中点をNとし、Oから底面ABCに垂線を下ろすとAN上に下り、その点は△ABCの重心である。
∴GN=√3/3=1/√3 また、ON=√3より、△ONGで三平方の定理を使うと、
OG=√(3-1/3)=√(8/3)=2√2/√3
∴∠ONG=Arctan{(2√2/√3)/(1/√3)
=Arctan(2√2)
∴∠ONG=Arctan(2√2)―――イ
ア,イより、
∠BMD+∠ONG=Arctan(-2√2)+Arctan(2√2)
ここで、Arctanの加法定理を使うと、
=Arctan[(-2√2+2√2)/{1-(-2√2)(2√2)}]
=Arctan0=180°
よって、∠BMD+∠ONG=180°より題意は示された。

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/7 11:53 (No.839330)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定義8
群(G,△)と(H,△)の間の関数
Φ:G→H
が次の性質をみたすとき、Φを群(G,△)と群(H,△)の間の準同型写像という:
任意のσ,τ∈Gに対して、Φ(σ△τ)=Φ(σ)△Φ(τ)
ただし△は左辺ではGの中の演算、右辺ではHの中の演算を表す。
この関数Φが特に「1対1で、対応もれがない」場合、Φを同型写像といい、群(G,△)と(H,△)とは同型であるという。また群(G,△)と(H,△)とが同型であることを、次の記号で表す:
G≅H
注意 厳密には(G,△)≅(H,△)と書くべきであろうが、昔からの習慣に従って演算記号を省略した。

<例1>
Φ:ℤ/(m)→ℤm(={0,1,2,…,m-1})を
Φ(C(k))=k(0≦k<m)
と定めると、このΦは群(ℤ/(m),+)から群(ℤm,⊕)への同型写像になっている。すなわち
ℤ/(m)≅ℤm

<例2>
Ψ:ℤ→ℤ/(m)を
Ψ(k)=(m)+k
と定めると、このΨは群(ℤ,+)から群(ℤ/(m),+)への準同型写像になっている。この写像Ψは「対応もれがない」けれど「1対1」ではないので、同型写像ではない。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

実際に<例1>は同型写像になっている事と<例2>は準同型写像になっている事を証明して、<例2>は同型写像ではない事をもっと具体的に解説して下さい。簡単ですが、手を動かして下さい。

注1
整数mの倍数をすべて集めた集合をあっさり(m)で表すと、
(m)={0,±m,±2m,±3m}={km|k∈ℤ}

注2
定理4
(H,△)が(G,△)の正規部分群であれば、同値類系G/Hに導入される演算△について、代数系(G/H,△)は群になる。これを商群という。
<例>
H=(3)={0,±3,±6,±9,…}とおくと、群(H,+)は群(ℤ,+)の部分群(ℤは可換だから、正規部分群)になり、同値類系
ℤ/H={H,H+1,H+2}
が決まる。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/7 13:42削除
解説
<例1>
Φ:ℤ/(m)→ℤm(={0,1,2,…,m-1})を
Φ(C(k))=k(0≦k<m)
と定めると、このΦは群(ℤ/(m),+)から群(ℤm,⊕)への同型写像になっている。すなわち
ℤ/(m)≅ℤm

Φ:ℤ/(m)→ℤmの意味は、mで割った余りの集合をその余りの数に対応させる写像という意味である。
例えば、3で割って1余る集合を1に対応させるなど。
では、この写像が準同型写像である事を証明しよう。
「任意のσ,τ∈Gに対して、Φ(σ△τ)=Φ(σ)△Φ(τ)」が成り立つ事を示せば良いので、
∀C(a),C(b)∈ℤ/(m),Φ(C(a)+C(b))=a⊕b=Φ(C(a))⊕Φ(C(b))
よって、Φ(C(a)+C(b))=Φ(C(a))⊕Φ(C(b))が成り立つので準同型写像である。
また、C(k)がkに対応しているので全単射である事は自明である。(3で割って1余る集合が1に対応しているなどから。)
よって、準同型写像かつ全単射より、Φは同型写像である。

<例2>
Ψ:ℤ→ℤ/(m)を
Ψ(k)=(m)+k
と定めると、このΨは群(ℤ,+)から群(ℤ/(m),+)への準同型写像になっている。この写像Ψは「対応もれがない」けれど「1対1」ではないので、同型写像ではない。

「任意のσ,τ∈Gに対して、Φ(σ△τ)=Φ(σ)△Φ(τ)」が成り立つ事を示せば良いので、
∀a,b∈ℤ,Ψ(a+b)=(m)+a+b=(m)+a+(m)+b=Ψ(a)+Ψ(b)(mの倍数の集合は2つに分けられる。)
よって、Ψ(a+b)=Ψ(a)+Ψ(b)が成り立つので準同型写像である。
また、例えば、Ψ:ℤ→ℤ/(m)をΨ:ℤ→ℤ/(3)にして、ある整数の3で割って1余る数への対応を考えると、4も7も10もℤ/(3)に対応する事になる。つまり、単射ではないので全単射にはならず、同型写像ではない。
対応もれがない(全射である)事は、全ての整数は3で割ってあまりが0か1か2になるからである。

<例>
H=(3)={0,±3,±6,±9,…}とおくと、群(H,+)は群(ℤ,+)の部分群(ℤは可換だから、正規部分群)になり、同値類系
ℤ/H={H,H+1,H+2}
が決まる。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

補足:
「任意のσ,τ∈Gに対して、Φ(σ△τ)=Φ(σ)△Φ(τ)
ただし△は左辺ではGの中の演算、右辺ではHの中の演算を表す。」

究極の所、Φ(σ・τ)=Φ(σ)+Φ(τ)などでも良い。
例:「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著のp.88とp.91に、
φ(|(5^i(-1)^j)・|(5^k(-1)^l))
=φ(|(5^i(-1)^j)+φ(|(5^k(-1)^l)
となり、φは同型写像です。
とある。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/5 16:29 (No.837361)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904150002/

答えだけでもいいし、数学でしか解けない人は普通に求めてもいいでしょう。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201904150001/

中3生以上ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/6 12:08削除
問題1
次の計算をしてください。
1+2+4+8+・・・+256+512

解法1 答えだけの解法
1+2=3 
1+2+4=7 
1+2+4+8=15
これらに1を加えると、4,8,16でそれぞれの次の項を表している。
つまり、1+2+4+8+・・・+256+1=512で、
また、1+2+4+8+・・・+512+1=512の次の項
という事である。
よって、1+2+4+8+・・・+512+1=512×2=1024
よって、1+2+4+8+・・・+512=1023
よって、答えは、1023

解法2
与式=1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9
これは初項1,公比2の等比数列の和である。よって、公式より、S=(1-r^n)/(1-r)=(1-2^10)/(1-2)
=2^10-1=1024-1=1023

解法3
与式を2進法で表すと、
与式=1+2^1+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9
=1+10+100+1000+・・・+100000000+1000000000=1111111111
これに(2進法の)1を加えると、10000000000
これを10進法に変換すると、2^10=1024
よって、答えは、1024-1=1023

解法4
与式=1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9―――①
①×2より、
与式×2=2+2^2+2^3+2^4+・・・+2^9+2^10―――②
②-①より、与式=2^10-1=1024-1=1023

たまたま、問題作ってみました。

問題
側面が全て正三角形の正四角錘の内接球と、底面と4本の辺に接する球の半径の比を求めて下さい。

別に難しくありませんが、良問と言っても良いのではないでしょうか。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/7 07:55削除
問題1
次の計算をしてください。
1+2+4+8+・・・+256+512

解法5
与式=1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9
=1・(1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9)
=(2-1)(1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9)
=2+2^2+・・・+2^9+2^10-(1+2+・・・+2^9)
=2^10-1=1024-1=1023

因みに、(2-1)(1+2+2^2+2^3+・・・+2^8+2^9)から(2-1)(2^9+2^8+・・・+2^3+2^2+2+1)として因数分解の公式を使って、2^10-1としても良い。
公式:x^n-1=(x-1)(x^(n-1)+・・・+x+1)

問題2の解答
直径をAB(左から右にAB)として、PB,OPを結ぶと、折り返しよりBP=BO 
また、半径よりBO=PO ∴BP=BO=PO
よって、△OPBは正三角形である。∴∠OPB=60°
また、折り返しの所の弦をBCとすると、全く同様に△OPCも正三角形になる。∴∠OPC=60°
∴∠BPC=120°
よって、折り返しより∠BOC=120°
また、半径よりOB=OC ここで、OからBCに垂線を下ろしその足をHとすると△OBHと△OCHは合同な1:2:√3の直角三角形で△OBHを△PCHの所に移動させると△OPCとぴったり重なり正三角形となり、求める面積は、扇形POCとなる。
∴黄色部分=6×6×π×(1/6)=6πcm^2

算数で解きましたが、勿論、普通に√を使いながら解いても良い。

おまけ:
「天才数学3兄弟」。
こんな兄弟を育てるご両親とは一体どんな方なのでしょうか?
高橋さんのご両親は顔やお名前を一切出しておらず、
残念ながら詳細な情報を集めることはできませんでした。
ただし、ご両親ともに東京大学卒とのことです。
引用元:https://m115i.com/takahashi-mathematics-4499
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/6 10:59 (No.838241)削除
次の文章を解説して下さい。

定理4
(H,△)が(G,△)の正規部分群であれば、同値類系G/Hに導入される演算△について、代数系(G/H,△)は群になる。これを商群という。

<例> H=(3)={0,±3,±6,±9,…}とおくと、群(H,+)は群(ℤ,+)の部分群(ℤは可換だから、正規部分群)になり、同値類系
ℤ/H={H,H+1,H+2}
が決まる。それが群であることは、すでに述べたとおりであるが、念のために繰り返すと:
(1)結合法則:もともとの演算+が結合法則をみたすのだから、同値類(集合)に対する演算+も結合法則をみたす(事実4)。
(2)単位元の存在:(3)+0=(3)が単位元である。
(3)逆元の存在:(3)+xの逆元は、(3)+(-x)である。
定理4の証明は、この例についての説明を手直しすればよいので、省略する(ℤをGに、集合(3)をHに、+を△に、0を単位元eに、(-x)をx'に書き換えればよい)。

事実4
要素に対する演算△が結合法則をみたすなら、集合に対する演算△も、結合法則をみたす:
A△(B△C)=(A△B)△C

両辺とも、x∈A,y∈B,z∈Cによって
x△y△z
と表せる要素の集合なので、それはあたりまえである。
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

具体的には、

>定理4の証明は、この例についての説明を手直しすればよいので、省略する(ℤをGに、集合(3)をHに、+を△に、0を単位元eに、(-x)をx'に書き換えればよい)。

簡単ですが、一応、手を動かして確認して下さい。

>代数系(G/H,△)

「土台となる集合と、そこで定義されている演算の組、たとえば整数の集合ℤと加算+の組(ℤ,+)を、代数系という。」
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

(H,△)と(G,△)が定義されているからと言って、(G/H,△)が同じ演算△で定義出来る理由を述べて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/6 14:01削除
解説
>定理4の証明は、この例についての説明を手直しすればよいので、省略する(ℤをGに、集合(3)をHに、+を△に、0を単位元eに、(-x)をx'に書き換えればよい)。

(1)結合法則:もともとの演算△が結合法則をみたすのだから、同値類(集合)に対する演算△も結合法則をみたす(事実4)。
(2)単位元の存在:H△e=Hが単位元である。
(3)逆元の存在:H△xの逆元は、H△x'である。

因みに、レビューに、

5つ星のうち5.0 とっつきやすい!!
2019年4月10日に日本でレビュー済み
例が豊富で、イメージしやすい。
今まで何冊も読んだが難しい文章ばかりで途中でギブアップしていたが、この本なら最後まで到達できそう!!

野崎昭弘さん、本当にありがとうございます。
これで、単位とれそうです。(泣)
引用元:https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%99%E3%82%8B%E7%BE%A4%E3%83%BB%E7%92%B0%E3%83%BB%E4%BD%93-%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%87%8E%E5%B4%8E-%E6%98%AD%E5%BC%98/dp/4061545728

とありますが、次のような所でしょう。

<例> H=(3)={0,±3,±6,±9,…}とおくと、群(H,+)は群(ℤ,+)の部分群(ℤは可換だから、正規部分群)になり、同値類系
ℤ/H={H,H+1,H+2}
が決まる。

商群(剰余群)とは、つまり、3の倍数,3で割って1余る数,3で割って2余る数の集合の集合と簡単に気付かせてくれる所でしょう。因みに、私は演習問題などを散々やってようやく類別とか理解した派ですから。

>代数系(G/H,△)

「土台となる集合と、そこで定義されている演算の組、たとえば整数の集合ℤと加算+の組(ℤ,+)を、代数系という。」
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

(H,△)と(G,△)が定義されているからと言って、(G/H,△)が同じ演算△で定義出来る理由を述べて下さい。

∀H△a,H△b∈G/H(a,b∈G)に対して、
(H△a)△(H△b)=(a△H)△(H△b)(Hが正規部分群だから)
=a△(H△H)△b=a△H△b(結合律と事実5より)
=(H△a)△b(Hは正規部分群より)
=H△(a△b)∈G/H
よって、任意のH△a,H△b∈G/Hに対して、
(H△a)△(H△b)∈G/Hより、G/Hは演算△について閉じているので、全ての元に対して演算△を定義出来る。

事実5
(H,△)が(G,△)の部分群ならば、次のことが成り立つ。
H△H=H

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/4 20:18 (No.836375)削除
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/5 07:56削除
解答
円と接線の関係よりAB=AC また、∠BAC=60°より△ABCは頂角が60°の二等辺三角形。
よって、正三角形である。∴∠BCA=60°また、ACは接線より接弦定理を使うと、∠BPC=∠BCA=60°
また、四角形PBQCは円に内接する四角形より、
∠BQC=180°-60°=120°
また、PQは直径より∠PCQ=90°でQP//ACより△CQPは直角二等辺三角形である。(厳密には、OC⊥ACより∠OCA=90°でQP//ACから錯角で∠OCP=90°∴CO⊥PQ また、半径よりOC=OP=OQだからである。)
∴CQ=2√2cm また、∠CPQ=45°,∠BPC=60°より∠BPQ=60°-45°=15°
よって、△OBPは底角が15°の二等辺三角形より、
∠BOQ=15°+15°=30°
ここで、BからOQに垂線を下ろしその足をHとすると、△OBHは1:2:√3の直角三角形より、BH=1cm,OH=√3cm ∴QH=2-√3cm
よって、△BQHで三平方の定理を使うと、
BQ=√{(2-√3)^2+1^2}=√(8-4√3)=√(8-2√12)=√(√6-√2)^2=√6-√2cm
今、CQの延長上にBから垂線を下ろしその足をIとすると、∠BQI=180°-120°=60°より△BQIは1:2:√3の直角三角形である。
∴BI=(√3/2)BQ=(√3/2)(√6-√2)cm
∴△BQC=2√2×{(√3/2)(√6-√2)}×(1/2)
=√6(√6-√2)/2=(6-2√3)/2=3-√3cm^2
よって、答えは、3-√3cm^2

解法2は次回。二重根号を外さないのでそちらの方が模範解答でしょうか。よく分かりません。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12810364495.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/6 07:57削除
解法2
円と接線の関係よりAB=AC また、∠BAC=60°より△ABCは頂角が60°の二等辺三角形。
よって、正三角形である。∴∠BCA=60°また、ACは接線より接弦定理を使うと、∠BPC=∠BCA=60°
また、四角形PBQCは円に内接する四角形より、
∠BQC=180°-60°=120°
また、PQは直径より∠PCQ=90°でQP//ACより△CQPは直角二等辺三角形である。(厳密には、OC⊥ACより∠OCA=90°でQP//ACから錯角で∠OCP=90°∴CO⊥PQ また、半径よりOC=OP=OQだからである。)
∴CQ=2√2cm ここまでは同じ。

ここで、OA,OCを結ぶと△OACは1:2:√3の直角三角形になるので、AC=2√3cm また、△ABCは正三角形より、BC=AC=2√3cm
今、CQの延長上にBから垂線を下ろしその足をHとすると、△BQHは1:2:√3の直角三角形より、
QH=xcmと置くと、BH=√3xcm
よって、△BCHで三平方の定理を使うと、
(x+2√2)^2+(√3x)^2=(2√3)^2が成り立つ。
∴x^2+4√2x+8+3x^2=12
∴4x^2+4√2x-4=0 ∴x^2+√2x-1=0
∴x={-√2±√(2+4)}/2=(-√2±√6)/2
x>0より、x=(√6-√2)/2
∴BH=√3x=(3√2-√6)/2cm
∴△BQC=2√2×{(3√2-√6)/2}×(1/2)
=(6-2√3)/2=3-√3cm^2
よって、答えは、3-√3cm^2

今朝、解法3を思い付きました。

解法3
円と接線の関係よりAB=AC また、∠BAC=60°より△ABCは頂角が60°の二等辺三角形。
よって、正三角形である。∴∠BCA=60°また、ACは接線より接弦定理を使うと、∠BPC=∠BCA=60°
よって、円周角と中心角の関係より、∠BOC=60°×2=120°∴優角∠BOC=360°-120°=240°よって、再び円周角と中心角の関係より、∠BQC=240°×(1/2)=120°
また、OC⊥ACとQP//ACより、∠QOC=90°また、半径よりOQ=OCなので△QOCは直角二等辺三角形。△QPCも同様である。
∴∠BPQ=60°-45°=15°よって、円周角と中心角の関係より、∠BOQ=15°×2=30°
ここで、BからOQに垂線を下ろしその足をHとすると、△BOHは1:2:√3の直角三角形より、BH=2÷1=1cm ∴△BQO=2×1×(1/2)=1cm^2
また、△OQC=2×2×(1/2)=2cm^2
∴四角形OBQC=1+2=3cm^2
また、△OBCは頂角が120°で等辺が2cmの二等辺三角形より、半分に切って組み直すと1辺が2cmの正三角形になるので、△OBC=2×√3×(1/2)=√3cm^2
よって、△BQC=3-√3cm^2
よって、答えは、3-√3cm^2

これが模範解答ですね。きっと。

おまけ:
https://www.yodobashi.com/product/100000009002966265/
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/5 12:07 (No.837105)削除
次の文章を解説して下さい。

60ページで述べた群R={σ^k|0≦k≦5},小さな群S={ι,λ}などは、6次の対称群S6の部分群ではあるが、正規部分群ではない(確認は面倒であるが、λ・R≠R・λやσ・S≠S・σは機械的な計算でわかるので、熱心なかたは調べてみられるとよい)。

X6上の、2つの置換
ι=(1 2 3 4 5 6)(上の段の123456は省略。)
λ=(2 1 3 4 5 6)(上の段の123456は省略)
だけの集合S={ι,λ}

σ=(6 1 2 3 4 5)(上の段の123456は省略。)
R={ι,σ,σ^2,σ^3,σ^4,σ^5}
「なっとくする群・環・体」野﨑昭弘著より

実際に調べて下さい。この先生の言う所の「手の運動」ですね。念のため、別にそんなに面倒臭くありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/7/5 14:07削除
解説
>確認は面倒であるが、λ・R≠R・λやσ・S≠S・σは機械的な計算でわかるので、熱心なかたは調べてみられるとよい。

λ=(2 1 3 4 5 6)(上の段の123456は省略)
R={ι,σ,σ^2,σ^3,σ^4,σ^5}

λ・R=(2 1 3 4 5 6){ι,σ,σ^2,σ^3,σ^4,σ^5}
={(2 1 3 4 5 6)ι,(2 1 3 4 5 6)σ,(2 1 3 4 5 6)σ^2,
(2 1 3 4 5 6)σ^3,(2 1 3 4 5 6)σ^4,(2 1 3 4 5 6)σ^5}
={(2 1 3 4 5 6)(1 2 3 4 5 6),(2 1 3 4 5 6)(6 1 2 3 4 5),
(2 1 3 4 5 6)(5 6 1 2 3 4),(2 1 3 4 5 6)(4 5 6 1 2 3),
(2 1 3 4 5 6)(3 4 5 6 1 2),(2 1 3 4 5 6)(2 3 4 5 6 1)}
={(2 1 3 4 5 6),(1 6 2 3 4 5),(6 5 1 2 3 4),
(5 4 6 1 2 3),(4 3 5 6 1 2),(3 2 4 5 6 1)}

R・λ={ι,σ,σ^2,σ^3,σ^4,σ^5}(2 1 3 4 5 6)
={ι(2 1 3 4 5 6),σ(2 1 3 4 5 6),σ^2(2 1 3 4 5 6),
σ^3(2 1 3 4 5 6),σ^4(2 1 3 4 5 6),σ^5(2 1 3 4 5 6)}
={(1 2 3 4 5 6)(2 1 3 4 5 6),(6 1 2 3 4 5)(2 1 3 4 5 6),
(5 6 1 2 3 4)(2 1 3 4 5 6),(4 5 6 1 2 3)(2 1 3 4 5 6),
(3 4 5 6 1 2)(2 1 3 4 5 6),(2 3 4 5 6 1)(2 1 3 4 5 6)}
={(2 1 3 4 5 6),(6 2 1 3 4 5),(5 6 2 1 3 4),
(4 5 6 2 1 3),(3 4 5 6 1 2),(1 3 4 5 6 2)}

∴λ・R≠R・λ

σ=(6 1 2 3 4 5)(上の段の123456は省略。)
S={ι,λ}

σ・S=(6 1 2 3 4 5){ι,λ}
={(6 1 2 3 4 5)ι,(6 1 2 3 4 5)λ}
={(6 1 2 3 4 5)(1 2 3 4 5 6),(6 1 2 3 4 5)(2 1 3 4 5 6)}
={(6 1 2 3 4 5),(6 2 1 3 4 5)}

S・σ={ι,λ}(6 1 2 3 4 5)
={ι(6 1 2 3 4 5),λ(6 1 2 3 4 5)}
={(1 2 3 4 5 6)(6 1 2 3 4 5),(2 1 3 4 5 6)(6 1 2 3 4 5)}
={(6 1 2 3 4 5),(1 6 2 3 4 5)}

∴σ・S≠S・σ

これだけじゃ面白くないので、レビューの1つを取り上げてみます。

5つ星のうち5.0 あくまで大学レベルの数学書
2016年1月28日に日本でレビュー済み
『ガロア理論の頂を踏む』を読破していたが、私にとっては初めての代数系の教科書。あくまで大学レベルの数学書なので、決して易しくはないが、粘れば全て理解できるレベルだ。具体例を挙げながらの論述が教育的。群、環、体の定義以上に同値、イデアル、単元、整域、商などの数学的な概念の理解に時間がかかることに覚悟が必要。

〈誤植情報〉
p61 最下行τはν、また、(2)(3)が抜けている。
p117 8行目のmはL
p127 下から8行目の定理9は定理7
p154 12行目の式の左辺のhはg
p163 6行目のaはα
引用元:https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%99%E3%82%8B%E7%BE%A4%E3%83%BB%E7%92%B0%E3%83%BB%E4%BD%93-%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%87%8E%E5%B4%8E-%E6%98%AD%E5%BC%98/dp/4061545728

私は現在p.82なので、p.61についてだけ述べておく。
最下行は別に間違っていないし、(2),(3)はなくて良い。因みに、私の本は第3刷。
ただし、p.65の|R|=|H1|+|H2|+・・・+|Ht|=|H1|×kの所は、|H1|×tである。次のページも同様で、
|R|=|H1|×k
=(g1を動かさないμ∈Rの個数)
+(g2を動かさないμ∈Rの個数)
+・・・
+(gkを動かさないμ∈Rの個数)
と|H1|×kは|H1|×tで最後の所のgkもgtである。
私は既に「群・環・体 入門」を読んでいたから良かったが、初学者は困ったに違いない。実は普通の群には慣れていたが、置換群には慣れていなかったのでちょっと苦労した。
個人的には、演習書がないととても独学出来ないと思います。

おまけ:
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