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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/17 16:52 (No.816734)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903030001/

暗算で2通りで解いてみました。何通りか作れると思いますが、2通りぐらいで良いです。念のため、暗算なら何でもありです。(もちろん、1通りは中学数学で解きましたが。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/18 07:54削除
解法1
ABの中点をMとすると、
△DABは二等辺三角形よりDM⊥AB
また、AM=AC,∠MAD=∠CAD,ADは共通より、二辺挟角が等しいので、△AMD≡△ACD
∴∠C=∠ACD=∠AMD=90°
また、AB:AC=2:1より、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形である。
∴BC=√3cm 
∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
よって、答えは、√3/2cm^2

解法2
三角形の角の二等分線の長さの公式より、
AD=√(AB・AC-BD・CD)
また、角の二等分線の定理より、
BD:CD=AB:AC=2:1
よって、CD=xと置くとBD=2x ∴AD=2x
よって、2x=√{2・1-(2x)・x }が成り立つ。
∴4x^2=2-2x^2 ∴6x^2=2 ∴x^2=1/3
∴x=√3/3cm
∴BC=x+2x=3x=√3cm
ところで、AB=2cm,AC=1cm,BC=√3cmより、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形である。
∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
よって、答えは、√3/2cm^2

次回は、「三角比を使わずに解きたい面白い問題!」とあるので、あえてこれで解いて下さい。余裕がある人は、2通り作って厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 07:55削除
解法3 三角比を使った解法1
△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
BD:CD=AB:AC=2:1
よって、CD=xと置くとBD=2x ∴AD=2x
ここで、∠BAD=∠CAD=θと置いて、△ABDで余弦定理を使うと、
cosθ={2^2+(2x)^2-(2x)^2}/(2・2・2x)
=4/8x=1/2x
∴cosθ=1/2x―――①
また、△ACDで余弦定理を使うと、
cosθ={1^2+(2x)^2-x^2}/(2・1・2x)
=(1+3x^2)/4x
∴cosθ=(1+3x^2)/4x―――②
①,②より、1/2x=(1+3x^2)/4x
∴2=1+3x^2 ∴3x^2=1 ∴x^2=1/3
x>0より、x=√3/3
∴BC=2x+x=3x=√3cm
よって、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形。∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
よって、答えは、√3/2cm^2

次回は2倍角の公式を使って下さい。(適正の選別も厳密に。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 22:08削除
解法4 三角比を使った解法2
△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
BD:CD=AB:AC=2:1
よって、CD=xと置くとBD=2x ∴AD=2x
ここで、∠BAD=∠CAD=θと置いて、△ABDで余弦定理を使うと、
cosθ={2^2+(2x)^2-(2x)^2}/(2・2・2x)
=4/8x=1/2x
∴cosθ=1/2x―――①
また、△ABCで余弦定理を使うと、
cos2θ={2^2+1^2-(3x)^2}/2・2・1
=(5-9x^2)/4―――②
また、2倍角の公式より、cos2θ=2cos^2θ-1―――③
③を②に代入すると、2cos^2θ-1=(5-9x^2)/4
∴cos^2θ=(9-9x^2)/8―――④
また、①^2より、cos^2θ=1/4x^2―――①'
①',④より、(9-9x^2)/8=1/4x^2
∴9-9x^2=2/x^2 ∴9x^2-9x^4=2
∴9x^4-9x^2+2=0 
∴(3x^2-1)(3x^2-2)=0 ∴x^2=1/3,2/3
x>0より、x=√3/3,√6/3
(ⅰ)x=√3/3の場合、BC=3x=√3cm
よって、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形。∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
(ⅱ)x=√6/3の場合、BC=3x=√6cm
三角形の成立条件|AB-AC|<BC<AB+ACを調べると、1<√6<3で成り立つので問題ない。
https://methodology.site/the-triangle-inequality-theorem/
また、x=√6/3を①に代入すると、
cosθ=1/(2√6/3)=3/2√6=√6/4―――ア
また、△ACDで余弦定理を使うと、
cosθ={1^2+(2x)^2-x^2}/(2・1・2x)
=(1+3x^2)/4x ∴cosθ=(1+3x^2)/4x 
これにx=√6/3を代入すると、
cosθ=(1+6/3)/(4√6/3)=3/(4√6/3)
=9/4√6=9√6/24=3√6/8―――イ
ア,イより、矛盾が生じるのでx=√6/3は不適。
(ⅰ),(ⅱ)より、x=√3/3cm 
∴BC=3x=√3cm
よって、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形。∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
よって、答えは、√3/2cm^2

因みに、判別に余弦定理2回より、角の二等分線の長さの公式を利用した方が楽である。
AD=√(AB・AC-BD・CD)より、
2x=√{2・1-(2x)・x }
これにx=√6/3を代入すると、
左辺=2x=2√6/3
右辺=√(2-2x^2)=√(2-12/9)=√(6/9)
=√6/3
よって、左辺≠右辺で矛盾。

次回は、三角比を使った解法3

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/20 07:50削除
解法5 三角比を使った解法3
△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
BD:CD=AB:AC=2:1
よって、CD=xと置くとBD=2x ∴AD=2x
ここで、∠BAD=∠CAD=θと置いて、△ABDで余弦定理を使うと、
cosθ={2^2+(2x)^2-(2x)^2}/(2・2・2x)
=4/8x=1/2x
∴cosθ=1/2x―――①
また、△ABCで正弦定理を使うと、
3x/sin2θ=1/sinθ
∴3x/2sinθcosθ=1/sinθ
∴3x/2cosθ=1 ∴cosθ=3x/2―――②
①,②より、1/2x=3x/2 ∴x^2=1/3
x>0より、x=√3/3 ∴BC=3x=√3cm
よって、△ABCは∠Cが直角の1:2:√3の直角三角形。∴△ABC=1×√3×(1/2)=√3/2cm^2
よって、答えは、√3/2cm^2

解法6 三角比を使った解法4
△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
BD:CD=AB:AC=2:1
よって、CD=xと置くとBD=2x ∴AD=2x
ここで、∠BAD=∠CAD=θと置いて、△ABCで余弦定理を使うと、
cos2θ={2^2+1^2-(3x)^2}/2・2・1
=(5-9x^2)/4―――①
また、△ABCで正弦定理を使うと、
3x/sin2θ=1/sinθ
∴3x/2sinθcosθ=1/sinθ
∴3x/2cosθ=1 ∴cosθ=3x/2―――②
また、2倍角の公式より、cos2θ=2cos^2θ-1―――③
②を③に代入すると、
cos2θ=9x^2/2-1―――④
①,④より、(5-9x^2)/4=9x^2/2-1
∴5-9x^2=18x^2-4 ∴27x^2=9
∴x^2=1/3
以後同じ。
因みに、効率は悪いが、∠Cが直角に頼らない場合は、
△ABC=(1/2)・1・2・sin2θ=sin2θ―――ア
また、正弦定理より、3x/sin2θ=1/sinθ
∴sin2θ=3xsinθ―――イ
ア,イより、△ABC=3xsinθ―――☆
また、同じ正弦定理より、cosθ=3x/2(上から使用)
∴sinθ=√{1-9x^2/4) (0<θ<180°より)
これを☆に代入すると、
△ABC=3x√{1-9x^2/4)
これにx^2=1/3,x=√3/3を代入すると、
△ABC=√3・√(1-3/4)=√3/2cm^2

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 07:30 (No.818190)削除
問題作ってみました。

問題
ある線分ABとその中点Mが与えられています。目盛りのない定規だけでABの平行線を引いて下さい。

念のため、定規の幅はないものとします。また、コンパスもないのに垂線は勝手に引けません。
因みに、こちらの投稿に刺激を受けました。https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/1217

念のため、当然ですが証明も付けて下さい。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d81e2015bc6f8bfecd76581b7225a7316fa493
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 13:02削除
問題
ある線分ABとその中点Mが与えられています。目盛りのない定規だけでABの平行線を引いて下さい。

解答
①ABの延長上ではない点Cを取り、△CABを作る。
②CMを結び、CM上に適当な点Dを取る。
③ADを結びその延長とCBとの交点をEとする。
④BDを結びその延長とCAとの交点をFとする。
⑤直線EFがABと平行な直線である。

証明は次回。自分で証明してみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 15:26削除
問題
ある線分ABとその中点Mが与えられています。目盛りのない定規だけでABの平行線を引いて下さい。

解答
①ABの延長上ではない点Cを取り、△CABを作る。
②CMを結び、CM上に適当な点Dを取る。
③ADを結びその延長とCBとの交点をEとする。
④BDを結びその延長とCAとの交点をFとする。
⑤直線EFがABと平行な直線である。

証明1
チェバの定理より、
(FC/AF)(EB/CE)(MA/BM)=1が成り立つ。
∴(FC/AF)(EB/CE)(1/1)=1
∴FC/AF=CE/EB ∴FC:AF=CE:EB
∴CF:FA=CE:EB ∴FE//AB
よって、示された。

証明2 チェバの定理を使わない方法
MからBFと平行な直線を引きACとの交点をGとすると、△AGM∽△AFBよりAG:GF=AM:MB=1:1
よって、AG:GF:FC=1:1:mと置くと、△CFD∽△CGMよりCD:DM=CF:FG=m:1―――①
また、CF:FG:GA=m:1:1より、
CF:FA=m:2―――☆
また、MからAEと平行な直線を引きBCとの交点をHとすると、△BMH∽△BAEよりBH:HE=BM:MA=1:1 ∴BH:HE=1:1―――②
また、△CDE∽△CMHよりCE:EH=CD:DM=m:1(①より)∴CE:EH=m:1―――③
②,③より、CE:EH:HB=m:1:1
∴CE:EB=m:2―――☆☆
☆,☆☆より、CF:FA=CE:EB ∴FE//AB
よって、示された。

とりあえず、チェバの定理を使わない方法をあと2通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/19 16:16削除
問題
ある線分ABとその中点Mが与えられています。目盛りのない定規だけでABの平行線を引いて下さい。

解答
①ABの延長上ではない点Cを取り、△CABを作る。
②CMを結び、CM上に適当な点Dを取る。
③ADを結びその延長とCBとの交点をEとする。
④BDを結びその延長とCAとの交点をFとする。
⑤直線EFがABと平行な直線である。

証明3
CからABと平行な直線を引き、AEの延長との交点をG,BFの延長との交点をHとすると、
△DAB∽△DGHで点MがABの中点より点CはGHの中点である。(厳密には、△DAM∽△DGC,△DBM∽△DHCで共に相似比はDM:DCでAM=BMを使って示せば良い。)
また、△FAB∽△FCHより、CF:FA=CH:AB―――①
また、△EAB∽△EGCより、CE:EB=GC:AB―――②
また、点CはGHの中点より、CH=GC―――③
①,②,③より、CF:FA=CE:EB ∴FE//AB
よって、示された。

証明4
三角形の面積比の公式https://manabitimes.jp/math/636より、
△CDA:△CDB=AM:BM=1:1 
よって、△CDA=△CDB=aと置く。
また、△ADC:△ADB=CE:BE
∴a:△ADB=CE:BE―――①
また、△BDC:△BDA=CF:AF
∴a:△BDA=CF:AF―――②
①,②より、CE:BE=CF:AF
∴CF:FA=CE:EB ∴FE//AB
よって、示された。

もうこれで止めておきますね。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/15 13:56 (No.814704)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903040001/

何でもありで解ければ良いです。余裕がある人は算数も含めて何通りか作って下さい。(上級者は瞬殺ですね。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/16 07:56削除
何でもありの解法1 瞬殺の解法
OD:OC=1:2,OD:OA=1:3より、
マニアックな定理
https://blog.goo.ne.jp/bnkng114/e/06b9aeb2aa43d86e525b6840bc5ef693
https://www.symbolab.com/popular-trigonometry/trigonometry-2349
により、x/2+y/2=45°
∴x+y=90°
よって、答えは、90°

何でもありの解法2 普通の人の解法
ADの延長上にCから垂線を下ろしその足をHとし、
CH=x,DH=yと置く。
また、△OADでの三平方の定理より、AD=√40=2√10cm よって、△CAHで三平方の定理を使うと、
x^2+(y+2√10)^2=10^2―――①
また、△CDHと△CDOで三平方の定理を使うと、
x^2+y^2=20―――②
①-②より、4√10y+40=80 ∴4√10y=40
∴y=10/√10=√10
これを②に代入すると、y^2=20-10=10
∴y=√10 ∴x=y
よって、CH=DHより△CDHは直角二等辺三角形である。∴∠CDH=45°
よって、△DACの内対角の和より、x/2+y/2=45°
∴x+y=90°
よって、答えは、90°

とりあえず、あと3通り作りましたが、この手の解法ならもっと作れると思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/16 13:52削除
何でもありの解法3 算数の解法
ODの延長上に2cmの長さを取り点Eとし、長方形FAOEとなる点Fを取る。
すると、FE=6cmであるが、FG=2cm,GE=4cmとなる点Gを取ると、△AFGと△GEDは△CODと合同な直角三角形になる。
よって、∠FAG=y/2 また、∠DAO=x/2
ところで、∠FAG=●,∠AGF=×と置くと、∠EGD=●で△AFGの内角の和より、●+×=90°
また、直線FGEの所を見ると、∠AGD=180°-(●+×)=180°-90°=90°
また、AG=GDより、△GADは直角二等辺三角形。よって、∠GAD=45°
よって、∠FAG+∠DAO=90°-45°=45°
よって、y/2+x/2=45°よって、x+y=90°
よって、答えは、90°

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/17 07:59削除
何でもありの解法4
△CDBをDBで折り返して点Cの行き先をC'とすると、C'A=6-4=2cm
ここで、OA上にOE=2cmとなる点Eを取ると、△ODEは直角二等辺三角形になるので、ED=2√2cm
また、EA=6-2=4cm,EC'=4-2=2cm
∴EA:ED=4:2√2=2:√2=1:√2
また、EC':ED=2:2√2=1:√2
∴EA:ED=EC':ED また、∠AEDは共通より2辺比と挟角が等しいので、△EAD∽△EDC'
∴∠EDC'=∠EAD=x/2
また、∠DC'O=∠DCO=y/2
よって、△EDC'での内対角の和より、
x/2+y/2=45°(△ODEは直角二等辺三角形より)
∴x+y=90°

何でもありの解法5 
△ABCを点Cを中心にCBはCDにくっつくまで回転移動させ、点Aの行き先をA'とすると、
CA'=CA=10cm また、DA'=DA=√(2^2+6^2)=√40=2√10cm
ここで、CDの延長とAA'との交点をEとすると、△CAA'は二等辺三角形より、CE⊥AA'
ところで、回転移動を考えると、△CA'Eと△CBOは相似で△CBOは1:2:√5の直角三角形より、
A'E=CA'/√5=10/√5=2√5cm
∴A'E:DA'=2√5:2√10=1:√2
よって、△EA'Dは直角二等辺三角形である。
よって、△DA'Aも直角二等辺三角形である。
∴∠ADA'=90°
よって、ブーメランの定理より
∠ADA'=∠A'CA+∠DAC+∠DA'Cを使うと、
90°=y+x/2+x/2
∴x+y=90°

因みに、解法2も三平方の定理を多用しなくても今回のように相似を利用すればもっとスマートに出来る。(そうすると今回の解法はあまり意味がなくなるが。)

何でもありの解法6
tan(y/2)=2/4=1/2
tan(x/2)=2/6=1/3
ここで、tanの加法定理より、
tan(x/2+y/2)
={tan(x/2)+tan(y/2)}/{1-tan(x/2)tan(y/2)}
=(1/3+1/2)/{1-(1/3)(1/2)}
=(5/6)/(1-1/6)=1
∴tan(x/2+y/2)=1
ところで、0<x/2+y/2<180°より、
x/2+y/2=45°
∴x+y=90°

Arctanの加法定理を使った方が簡単だがこっちにした。他にもあるが省略。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/16 13:18 (No.815644)削除
次の事を説明して下さい。

定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。

定理6.8
同じ個数の元からなる2つの有限体は同型である。

定理6.6から同じ個数の有限体は一意的ではないのか。

念のため、別に面白くありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/16 17:06削除
解説
定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。

定理6.8
同じ個数の元からなる2つの有限体は同型である。

元の個数が4個の有限体を考えると、定理6.6から、X^4-X=0の根である。∴X(X^3-1)=0
∴X(X-1)(X^2+X+1)=0
∴F4={0,1,ω,ω^2}
また、「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著p.245・例6.5より、
K=F2[X]/(X^2+X+1)を考えると、定理6.4より拡大次数は2(X^2の2)より、元の個数は2^2=4個(F2の2の2乗)
また、例6.2より2次の既約多項式はこれだけなので元の個数が4個の有限体はこれだけである。
ところで、例6.5に戻って、
「以上よりK={0,1,α,α^2=α+1}である。αとα+1はX^2+X+1の2つの根となるので、KはF2の拡大体であってX^2+X+1=0の2根を含んでいる。」
とあるので、K={0,1,ω,ω^2}である。
よって、一致している。(念のため、α^2=α+1はF2により-1=1だからである。)
よって、同型ではなく一意的である。ただし、元の個数が4個の有限体が1つしかないからかもしれない。

次に、元の個数が8個の有限体を考えると、定理6.6から、
X^8-X=0の根である。∴X(X^7-1)=0
∴X(X-1)(X^6+X^5+X^4+X^3+X^2+X+1)=0
∴F8={0,1,ξ,ξ^2,ξ^3,ξ^4,ξ^5,ξ^6}である。
また、p.252・例6.8に、
「定理6.8により同じ個数の元からなる2つの有限体は同型であるが、この同型写像は一意に定まるものではないことを例示する。
F2[X]/(X^3+X+1)≃F2[X]/(X^3+X^2+1)

X^3+X+1とX^3+X^2+1はともにF2[X]の既約多項式であるから、補題1によりF2[X]/(X^3+X+1)とF2[X]/(X^3+X^2+1)はともにF2の拡大体であり、それらのF2上の拡大次数は定理6.4によりいずれも3である。したがって、F2[X]/(X^3+X+1),F2[X]/(X^3+X^2+1)はともに8個の元よりなる体となり、(中略)以上により、元の個数が8である体の同型は一意的に定まるものでないことが示されたことになる。」
とある。しかし、続きに、
「しかしながら、元の個数が8である体は同型の違いを除けば一意に定まるという意味で、それを記号F8により表し、元の個数がqである体を同型を除けば一意に定まるという意味で記号Fqにより表すことにしたのである。」
とあり、p.249・例6.6に、
「F8の素体はF2であり、[F8:F2]=3である。F8の元はF2[X]の多項式X^8-Xの根である。
X^8-X=X(X-1)(X^3+X+1)(X^3+X^2+1)
と分解されるが、右辺の各因子は既約である。素体F2の元0と1は、それぞれ右辺の第1因子,第2因子の根である。F2[X]に属する3次既約多項式は、X^3+X+1とX^3+X^2+1の2つだけであるが、F8の元はF2の元と、これら2つの既約多項式の6つの根で構成されている。」
とあるので、定理6.6の言うように唯一つなのだろう。
つまり、F8={0,1,ξ,ξ^2,ξ^3,ξ^4,ξ^5,ξ^6}のξの取り方によって同型に種類があるという事だろう。(適当)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/14 12:00 (No.813656)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
有限体K上の標数をp(>0)とする。f(X)を有限体K上の既約多項式とし、f(X)がKに重根をもつと仮定する。すると、補題3よりf'(X)=0である。
f(X)=a0+a1X+a2X^2+…+anX^n(ai∈K)
とおけば、
f'(X)=a1+2a2X^1+3a3X^2+…+nanX^(n-1)=0
である。ゆえに、
a1=0,2a2=0,…,iai=0,…,nan=0
ここで、Kは体であるから
iai=i1_K・ai=0⇒i1_K=0またはai=0
よって、ai≠0⇒i1_K=0
i1_K=0ということは、Kの素体Fp=ℤpの中で0ということであるから、i≡0(modp)
すなわち、i1_K=0⇔p|i
このことを多項式f(X)にもどって考えると、f(X)の0でない項の次数はすべてpで割り切れるということを意味している。ゆえに、f(X)は
f(X)=∑aiX^pi(ai∈K)
と表される。また、演習問題7で示したようにK=K^pであるから、係数aiはあるKの元biがあってai=bi^pと表される。したがって、
f(X)=∑aiX^pi=∑bi^pX^pi=(∑biX^i)^p
これは、f(X)が可約となることを表しているので、f(X)が既約であることに矛盾している。
以上によって、有限体K上の既約多項式は重根をもたないことが証明された。

補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

演習問題7
Kを標数pの有限体,
Kのすべての元のp重根を含む体を~K,
K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}
とする。このとき、次の事を証明せよ。
(1)K^pとK^(1/p)は体で、K^p⊂K⊂K^(1/p)を満たしている。
(2)K^p=K
(3)K^(1/p)=K
(引用終わり)

具体的には、

>ここで、Kは体であるから
iai=i1_K・ai=0⇒i1_K=0またはai=0

ここぐらいですね。念のため、1_Kは体Kの乗法単位元です。なぜこんな事をするのか理由も述べて下さい。あとは使っている法則ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/15 09:39削除
解説
>ここで、Kは体であるから
iai=i1_K・ai=0⇒i1_K=0またはai=0

iaiにai=1_K・aiとして代入すると、
iai=i(1_K・ai) ここで、定理1.2(5)を使うと、
iai=(i1_K)・ai(iはKの元ではないので乗法の結合法則ではなく、また、i1_KでKの元になる。)
ところで、Kは体より整域なので(i1_K,ai∈K)、
iai=(i1_K)・ai=0とすると、
i1_K=0またはai=0となる。

定理1.2
環Rの任意の元a,b,cについて、次が成り立つ。
(5) 任意の整数nに対して、n(a・b)=(na)・b=a・(nb)

定理1.4
体は0と異なる零因子をもたない。すなわち、体は整域である。

ところで、i1_Kは無条件でKの元になるのか。どういう事かというと、例えば、KをF3としてi=8だったら、元8はKの元なのかという事である。(8次多項式の場合。)
mod3で考えるので2となり問題ありませんね。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 22:52 (No.813307)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903050002/

どういう工夫かよく分かりませんね。まぁ、適当にやりました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903050001/

普通に解いても面白くないので、三平方の定理は使わないで解いて下さい。念のため、3:4:5の三辺比も使ってはいけないという事です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/14 07:49削除
問題1
10秒以内で計算できますか?
608÷125
工夫したい普通の割り算!

回答 暗算で解いた解法
125×4=500より、608-500=108
よって、答えは、4と108/125である。
また、108=100+8に分解すると、
100/125=4/5=0.8より、
答えは、4.8と8/125である。
さらに、8=2^3,125=5^3より、
8/125=(2/5)^3=(0.4)^3=0.064
よって、答えは、4.864

とても10秒では出来ませんでしたが、模範解答はどんなものなのでしょう?

問題2 三平方の定理を使わない解法
AからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、直角と∠Bが等しいので、△ABC∽△HBA
また、直角と∠Cが等しいので、△ABC∽△HAC
よって、△HBAも△HACも直角を挟む二辺の比が3:4である。
よって、BH=3x,AH=4xと置くと、CH=(4/3)AH=16x/3 ∴BC=3x+16x/3=25x/3
∴△ABC=(25x/3)×4x×(1/2)=50x^2/3
また、△ABC=3×4×(1/2)=6cm^2
よって、50x^2/3=6が成り立つ。
∴x^2=18/50=9/25 ∴x=3/5
∴BC=25x/3=5cm
∴AB:AC:BC=3:4:5

ここで、半円とABとの接点をS,ACとの接点をTと置き、半径をrと置く。

解法1
OS,OTを結ぶと、OS⊥AB,OT⊥ACより、四角形ASOTは3直角より長方形で、半径より隣り合う2辺の長さが等しいので正方形である。
∴AT=r ∴CT=4-r
また、AB//TOより、△ABC∽△TOC
∴r:4-r=3:4 ∴4r=3(4-r)
∴4r=12-3r ∴7r=12 ∴r=12/7cm
また、△TOCも3:4:5の直角三角形より、
OC=(5/3)OT=(5/3)r=(5/3)(12/7)=20/7cm ∴EC=20/7-12/7=8/7cm

解法2
OAを結ぶと、△ABC=△OAB+△OAC
∴3×4×(1/2)=3×r×(1/2)+4×r×(1/2)
∴12=7r ∴r=12/7cm
ここで、ACと円の接点をTとすると、OT⊥ACより△ABC∽△TOC
よって、△TOCも3:4:5の直角三角形である。
以後同じ。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/9 07:20 (No.808895)削除
問題作ってみました。

問題
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

因みに、普通に解けば簡単ですが、三平方の定理も角の二等分線の定理も使ってはいけないという条件の下では結構難しいと思います。(私は2通り作ってみました。)
念のため、不自然に角の二等分線の定理を導きながら解いたりはしていません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/10 07:45削除
問題
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法1
△ABCで角の二等分線の定理を使うと、BD:DC=3:2より、BD=3x,DC=2xと置く。
また、AからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△ADCは二等辺三角形より点HはDCの中点に下りる。
∴DH=CH=x ∴BH=3x+x=4x
ここで、△ABHと△ACHでそれぞれ三平方の定理を使うと、3^2-(4x)^2=2^2-x^2が成り立つ。
∴9-16x^2=4-x^2 ∴15x^2=5 
∴x^2=1/3 x>0より、x=√3/3cm
ところで、BC=5xより、BC=5√3/3cm

解法2 三平方の定理を使わない解法
CからADに垂線を下ろしその足をHとし、CHの延長と辺ABとの交点をIとすると、AHは∠Aの二等分線でAH⊥ICより△AICは二等辺三角形である。
∴AI=AC=2cm ∴IB=3-2=1cm
また、△AIDと△ADCは合同な二等辺三角形になるので、ID=DC
また、∠AID=∠ADI=∠ADC=∠ACD=〇,∠BAD=∠DAC=●と置くと、
∠IDB=180°-○○ また、△AIDの内角の和より∠DAI=180°-○○ ∴∠IDB=∠DAI
∴∠IDB=∠DAB 
また、∠Bは共通より2角が等しいので、△IDB∽△DAB ∴BI:BD=BD:BA ∴1:BD=BD:3
∴BD^2=3 ∴BD=√3cm
また、BI:ID=BD:DA ∴1:ID=√3:2
∴ID=2/√3=2√3/3cm
∴BC=√3+2√3/3=5√3/3cm

解法3は次回。三平方の定理も角の二等分線の定理も使わない解法2です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/11 07:51削除
問題
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法3 三平方の定理を使わない解法2
∠BAD=∠CAD=●と置き、△ABCの外接円を描き、ADの延長と円との交点をEとすると、円周角より∠EBC=∠EAC=● また、∠EAB=●より、∠EBD=∠EAB また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EBD∽△EAB
ところで、円周角と対頂角が等しいので、△EBD∽△CADで△CADはAC=ADの二等辺三角形より、△EABも相似で二等辺三角形である。
∴AE=AB=3cm ∴DE=3-2=1cm
また、△EBDも二等辺三角形より、BD=BE=xと置くと、△ABE∽△ADCより、3:x=2:DC
∴DC=2x/3 
ここで、方べきの定理を使うと、
x・(2x/3)=2・1 ∴2x^2/3=2 ∴x^2=3 
x>0より、x=√3
∴BC=x+2x/3=5x/3=5√3/3cm

因みに、方べきの定理の所は、△EBD∽△CADを使っても良い。

三平方の定理を1回だけ使う解法は次回。ただし、これは1通りだけじゃないと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/12 07:58削除
問題
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法4 勘違いしました。三平方の定理2回です。
BからACと平行な直線を引き、ADの延長との交点をEとすると、錯角より∠BEA=∠CAD
また、条件より∠BAD=∠CAD ∴∠BAD=∠BEA
よって、△BAEは二等辺三角形である。
∴EB=AB=3cm
また、AC//BEより△DAC∽△DEBで、△DACは二等辺三角形より△DEBも二等辺三角形である。
∴ED=EB=3cm ∴AE=2+3=5cm
ここで、BからAEに垂線を下ろしその足をHとすると、HはAEの中点より、EH=5/2cm 
∴DH=3-5/2=1/2cm
また、△BEHで三平方の定理を使うと、BH=√{3^2-(5/2)^2}=√(11/4)=√11/2cm
よって、△BDHで三平方の定理を使うと、
BD=√{(√11/2)^2+(1/2)^2}=√3cm
ところで、△DAC∽△DEBで相似比2:3より、
BD:CD=2:3 ∴CD=3√3/2cm
∴BC=√3+3√3/2=5√3/2cm

その後、三平方の定理1回のものを何とか作りましたが、多分1通りだけだと思います。また、三平方の定理2回のものはあといくつか出来ます。
因みに、こちらのりらひいさんの問題が初等幾何の難問で面白いです。https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/1194
腕に覚えがある人は挑戦して下さい。因みに、(2)は全然分かりません。
「三角形の傍接円に対して内心から2本の接線を引いたときの2つの接点は互いに等角共役点であること」はそのうち、こちらの掲示板でも取り上げさせて貰うかもしれません。(まだ、解いていませんが。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/12 22:12削除
問題
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法5 また、勘違いしました。三平方の定理2回です。
B,CからAD上に垂線を下ろしその足をそれぞれH,Iとすると、2角が等しいので△ABH∽△ACI
そして、相似比が3:2より、BH:CI=3:2
また、△DBH∽△DCIで相似比BH:CI=3:2より、DH:DI=3:2
よって、DH=3x,DI=2xと置くと、AD=2cmより、AI=2-2x,AH=2+3x
よって、2-2x:2+3x=2:3が成り立つ。
∴2(2+3x)=3(2-2x) ∴4+6x=6-6x
∴12x=2 ∴x=1/6 ∴DH=3x=1/2cm
∴AH=2+1/2=5/2cm
よって、△ABHで三平方の定理を使うと、
BH=√{3^2-(5/2)^2}=√11/2cm
また、△BDHで三平方の定理を使うと、
BD=√{(√11/2)^2+(1/2)^2}=√3cm
また、△DBH∽△DCIの相似比が3:2より、
CD=2√3/3cm 
∴BC=√3+2√3/3=5√3/3cm

解法4の誤植の訂正
>ところで、△DAC∽△DEBで相似比2:3より、
BD:CD=2:3 ∴CD=3√3/2cm
∴BC=√3+3√3/2=5√3/2cm

ところで、△DAC∽△DEBで相似比3:2より、
BD:CD=3:2 ∴CD=2√3/3cm
∴BC=√3+2√3/3=5√3/3cm

ミスが多くてすみません。三平方の定理は0回か2回で1回の解法はないですね。(多分)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 07:57削除
問題 
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法6 三平方の定理2回(普通)の解法4
CからADと平行な直線を引き、BAの延長との交点をEとすると、錯角と同位角と∠BAD=∠CADより、△ACEは二等辺三角形になる。∴AE=AC=2cm
また、△BAD∽△BECで相似比3:5になる。
∴EC=(5/3)AD=(5/3)×2=10/3cm
ここで、AからECに垂線を下ろしその足をHとすると、HはCEの中点よりCH=5/3cm
よって、△ACHで三平方の定理を使うと、AH=√{2^2-(5/3)^2}=√11/3cm
また、DからHCの延長上に垂線を下ろしその足をIとすると、AD//HIと2直角より四角形ADIHは長方形になる。∴DI=AH=√11/3cm
また、HI=AD=2cm,CH=5/3cmより、
CI=2-5/3=1/3cm
よって、△DCIで三平方の定理を使うと、
DC=√{(√11/3)^2+(1/3)^2}=√(12/9)=2√3/3cm
ところで、△BAD∽△BECの相似比が3:5より、BD:DC=3:2
∴BC=(5/2)DC=(5/2)×2√3/3=5√3/3cm

解法7 三平方の定理2回(普通)の解法5
CからABと平行な直線を引きADの延長との交点を定める解法は解法4と同じなので省略。ただし、途中計算の値とかは異なります。(図形が違いますからね。)

DからACと平行な直線を引きABとの交点をEとすると、錯角と角の二等分線より△EADは二等辺三角形になる。
よって、EA=ED=xと置くとBE=3-x
また、△BED∽△BACより、3-x:x=3:2が成り立つ。∴3x=2(3-x) ∴3x=6-2x
∴5x=6 ∴x=6/5cm ∴AE=6/5cm
また、EからADに垂線を下ろしその足をHとすると、HはADの中点よりAH=1cm
よって、△AEHで三平方の定理を使うと、
EH=√{(6/5)^2-1^2}=√11/5cm
また、ADの延長上にBから垂線を下ろしその足をIとすると、△AEH∽△ABHより、6/5:3=√11/5:BHが成り立つ。
∴BH=(5/6)・(3√11/5)=√11/2cm
また、6/5:3=1:AIも成り立つので、AI=(5/6)・3=5/2cm
∴DI=5/2-2=1/2cm
よって、△BDIで三平方の定理を使うと、
BD=√{(√11/2)^2+(1/2)^2}=√3cm
ところで、△BED∽△BACの相似比が3:5より、
BC=(5/3)BD=5√3/3cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 19:25削除
問題 
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法8 三平方の定理2回(普通)の解法6
AD上に点Eを∠ECA=∠Bとなるように取ると、2角が等しいので△ABD∽△ACE
∴3:2=2:AE ∴AE=4/3cm
∴ED=2-4/3=2/3cm
また、∠BAD=∠CAD=●,∠ABD=∠ACE=×と置くと、△DABの内対角の和より、∠CDE=●+×,△ECAの内対角の和より、∠CED=●+×
∴∠CDE=∠CED よって、△CDEは二等辺三角形。∴CD=CE また、CからDEに垂線を下ろしその足をHとすると、DEの中点に下りる。
∴EH=1/3cm
∴AH=4/3+1/3=5/3cm
よって、△ACHで三平方の定理を使うと、
CH=√{2^2-(5/3)^2}=√11/3cm 
また、DH=1/3cmより、△CDHで三平方の定理を使うと、
CD=√{(√11/3)^2+(1/3)^2}=√(12/9)
=2√3/3cm
ところで、△ABD∽△ACEの相似比が3:2より、
BD:CE=3:2 また、CD=CEを代入すると、
BD:CD=3:2 ∴BD=(3/2)CD=√3cm
∴BC=√3+2√3/3=5√3/3cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 20:31削除
問題 
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法9 三平方の定理2回(普通)の解法7
CからADに垂線を下ろしその足をHとし、CHの延長とABとの交点をIとすると、AHは∠Aの二等分線でAH⊥CIより△AICは二等辺三角形。
∴AI=AC=2cm ∴IB=3-2=1cm
また、IH=CH
ここで、△CBIと直線DAでメネラウスの定理を使うと、
(DC/BD)(1/1)(3/2)=1 ∴DC/BD=2/3
∴BD:DC=3:2
また、△ABDと直線ICでメネラウスの定理を使うと、
(2/1)(HD/AH)(5/2)=1 ∴HD/AH=1/5
∴AH:HD=5:1 
∴AH=(5/6)AD=(5/6)×2=5/3cm
よって、△ACHで三平方の定理を使うと、
CH=√{2^2-(5/3)^2}=√11/3cm
また、HD=2-5/3=1/3cmより、△CDHで三平方の定理を使うと、CD=√{(√11/3)^2+(1/3)^2}=√(12/9)=2√3/3cm
また、BD:DC=3:2より、
BC=(5/2)DC=(5/2)(2√3/3)
=5√3/3cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 20:58削除
問題 
AB=3cm,AC=2cmの△ABCの∠Aの二等分線と辺BCとの交点をDとした時、AD=2cmとなった。この時、辺BCの長さを求めよ。

解法10 三平方の定理を使わない解法3
ADの延長上にBE=BDとなる点Eを取ると、△BDEは二等辺三角形より∠BDE=∠BED
また、対頂角より∠BDE=∠ADC 
∴∠BED=∠ADC また、∠BAD=∠CADより2角が等しいので、△ABE∽△ACD
ところで、△ACDは二等辺三角形より△ABEも二等辺三角形。∴AE=AB=3cm ∴DE=3-2=1cm
また、△ABEと△BDEは共に二等辺三角形で∠Eを共有しているので、相似。∴3:BE=BE:1
∴BE^2=3 ∴BE=√3cm ∴BD=√3cm
また、△BDE∽△ADCでもあるので、
√3:2=1:DC ∴DC=2/√3=2√3/3cm
∴BC=√3+2√3/3=5√3/3cm

因みに、今回はたまたま△ADCが二等辺三角形なので、解法3(三平方の定理を使わない解法2)と同じ構図になるが、全く別の解法である。

これで終わりです。

おまけ:
返信
返信8
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 15:34 (No.812950)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Kを標数pの有限体,
Kのすべての元のp重根を含む体を~K,
K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}
とする。このとき、次の事を証明せよ。
(1)K^pとK^(1/p)は体で、K^p⊂K⊂K^(1/p)を満たしている。
(2)K^p=K
(3)K^(1/p)=K

証明
(1)(ⅰ)K^pはKの部分体であることを示す。1=1^p∈K^pであるから、K^p≠φである。x,y∈K^pとする。このとき、xとyはあるKの元a,bが存在してx=a^p∈K,y=b^p∈Kと表される。すると、補題4によって
● x-y=a^p-b^p=(a-b)^p∈K^p
x,y≠0ならばa,b≠0であるから、
● x・y^-1=a^p・(b^p)^-1=a^p・(b^-1)^p=(ab^-1)^p∈(K^p)^*
したがって、定理1.6よりK^pはKの部分体である。
(ⅱ)K^(1/p)は~Kの部分体であることを示す。
1∈Kであるから、1∈K^(1/p) ゆえに、K^(1/p)≠φである。x,y∈K^(1/p)とする。このとき、xとyはx^p∈K,y^p∈Kであるからx^p=a∈K,y^p=b∈Kとおく。すると、K^(1/p)の定義によって
● (x-y)^p=x^p-y^p=a-b∈K⇒x-y∈K^(1/p)
x,y≠0ならばa,b≠0であるから、
● (x・y^-1)^p=x^p・(y^-1)^p=x^p・(y^p)^-1=a・b^-1∈K^*⇒x・y^-1∈(K^(1/p))^*
したがって、定理1.6によってK^(1/p)は~Kの部分体である。
(ⅲ)K^p⊂K⊂K^(1/p)を示す。
K^p⊂Kであること:x∈K^pとする。このとき、xはx=a^p(a∈K)と表される。a∈Kで、Kは体であるからx=a^p∈K
K⊂K^(1/p)であること:x∈Kとすると、x^p∈Kであるから、K^(1/p)の定義によってx∈K^(1/p)である。
(2)K^p=Kを示す。a∈Kならばa^p∈K^pであるから、
f:K→K^p(a→f(a)=a^p)
なる全射を考えることができる。このとき、f(1)=1である。また、a,b∈Kに対して、補題4により、
f(a+b)=(a+b)^p=a^p+b^p=f(a)+f(b)
f(a・b)=(a・b)^p=a^p・b^p=f(a)・f(b)
であるから、fは全準同型写像である。ここで、Kは体であるから、定理3.4よりfは単射、ゆえに、fは同型写像である。以上より、KとK^pは同型であるから、それらの濃度、すなわち個数は一致する。したがって、KとK^pは包含関係K^p⊂Kがあって個数が一致するから、集合として一致する。すなわち、K=K^p
(3)(2)の証明と同じ方法を用いる。x∈K^(1/p)とすると、x^p∈Kであるから、
g:K^(1/p)→K(x→g(x)=x^p)
なる全射を考えることができる。x,y∈K^(1/p)に対して、補題4より、
g(x+y)=(x+y)^p=x^p+y^p=g(x)+g(y)
g(x・y)=(x・y)^p=x^p・y^p=g(x)・g(y)
さらに、g(1)=1であるから、gは全準同型写像である。ここで、K^(1/p)は体であるから、定理3.4よりgは単射、ゆえに、gは同型写像である。したがって、K^(1/p)とKは同型であるから、それらの濃度、すなわち個数は一致する。
以上より、KとK^(1/p)は包含関係K⊂K^(1/p)があって個数が一致するから、集合として一致する。すなわち、K=K^(1/p)

補題4
Kを標数pの体で、α,βをKの元、q=p^r(r≧1)とすると次の式が成り立つ。
(α+β)^q=α^q+β^q
(α-β)^q=α^q-β^q

定理1.6
体Kの空でない部分集合SがKの部分体であるための必要十分条件は次の(1),(2)が成り立つことである。
(1)a,b∈S⇒a-b∈S(∀a,b∈S)
(2)a,b∈S^*⇒a・b^-1∈S^*(∀a,b∈S^*)
ただし、S^*はSからゼロ元0_Rを除いた集合S^*=S-{0_R}を表すものとする。
 言いかえると、体Kの空でない部分集合SがKの部分体であるための必要十分条件は、Sが加法に関してKの部分群であって、S^*が乗法に関してK^*の部分群になっていることである。

定理3.4
体Kから環Rへの準同型写像f:K→Rは単射である。
(引用終わり)

具体的には、

>K⊂K^(1/p)であること:x∈Kとすると、x^p∈Kであるから、K^(1/p)の定義によってx∈K^(1/p)である。

ここだけで良いです。ただし、用心深く考えて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/13 18:31削除
解説
>K⊂K^(1/p)であること:x∈Kとすると、x^p∈Kであるから、K^(1/p)の定義によってx∈K^(1/p)である。

Kは体より、x∈Kならばx^p∈K 
よって、x^p∈Kより、
K^(1/p)の定義:K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}によって、(x^p)^(1/p)∈K^(1/p) ∴x∈K^(1/p) 
という事であるが、(x^p)^(1/p)=xとして良いのだろうか。どういう事かと言うと、例えば、有限体F3=ℤ3の元|2を3乗すると、|8であるが|8≡|2(mod3)であるので、
(x^p)^(1/p)=(x')^(1/p)≠xという事である。|8のまま3乗根になる訳ではないのである。
つまり、

問題
Kを標数pの有限体,
Kのすべての元のp重根を含む体を~K,
K^p={a^p|a∈K},
K^(1/p)={a^(1/p)∈~K|a∈K}
とする。このとき、次の事を証明せよ。
(1)K^pとK^(1/p)は体で、K^p⊂K⊂K^(1/p)を満たしている。
(2)K^p=K
(3)K^(1/p)=K

(1)はK^p⊂K⊄K^(1/p)であり、(3)はK^(1/p)≠Kである。
信じる信じないはあなた次第です。

KをF3とすると、K=F3={0,1,2},
K^(1/p)=F3^(1/3)={0,1,2^(1/3)}={0,1,3√2}(3√は3乗根を表す。)
∴K≠K^(1/p)

因みに、(2)は正しい。
K^p=F3^3={0,1,8}={0,1,2} ∴K^p=K
K=F5={0,1,2,3,4}とすると、F5^5={0,1,32,243,1024}={0,1,2,3,4} ∴K^p=K
念のため、K^(1/p)={0,1,2^(1/5),3^(1/5),4^(1/5)}
∴K^(1/p)≠K

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/12 14:24 (No.811967)削除
ライアーゲーム

問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

証明
定理6.6より、Fqは多項式X^q-Xの根の全体と一致している。したがって、Fq={a0=0,a2,…,aq-1}とおけば
X^q-X=(X-a0)(X-a1)…(X-aq-1)
が成り立つ。ここで右辺を展開すると、
X^q-X=X^q-(a0+a1+…+aq-1)X^(q-1)+…+(-1)^(q-1)(a1…aq-1)X
(1)両辺のX^(q-1)の係数を比較すると、0=a0+a1+…+aq-1
(2)両辺のXの係数を比較すると、-1=(-1)^(q-1)・(a1…aq-1)
● p=2のとき、-1=1でありq=p^rは偶数であるから、q-1は奇数である。ゆえに、-1=-1(a1…aq-1)よりa1…aq-1=1=-1
● p≠2のとき、q=p^rであるから、q-1は偶数である。ゆえに、a1…aq-1=-1である。したがって、任意の素数pに対してa1…aq-1=-1が成り立つ。

定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。したがって、X^q-XはK[X]の中で1次式の積に分解される。
(引用終わり)

別解
定理6.6より、Fqは多項式X^q-X=0の根の全体と一致している。∴X(X^(q-1)-1)=0
よって、X=0を除くと、X^(q-1)=1の根である。
ここで、「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著のp.239の定理4.7より、
ξ=cos(2π/n)+isin(2π/n)と置くと、1のn乗根はξ0(=1),ξ^1,ξ^2,…,ξ^(n-1)のn個であり、
x^n-1=(x-1)(x-ξ)(x-ξ^2)…(x-ξ^(n-1))と因数分解出来る。
よって、(1)のFqの全ての元の和は、
0+1+ξ+ξ^2+…+ξ^(q-2)―――①
また、p.247の定理4.11より、
ξ=cos(2π/n)+isin(2π/n),1≦j≦n-1の時、
∑(k=0~n-1)ξ^kj=1+ξ^j+ξ^2j+…+ξ(n-1)j=0
ここで、j=1とすると、1+ξ^1+ξ^2+…+ξ(n-1)=0
∴1+ξ^1+ξ^2+…+ξ(q-2)=0―――②
②を①に代入すると、
Fqの全ての元の和は、0+1+ξ+ξ^2+…+ξ^(n-1)=0である。よって、示された。
(2)Fqの0以外の元とは、X^(q-1)=1の根で、1,ξ,ξ^2,…,ξ^(q-2)の事である。
よって、Fqの0以外の元すべての積は、
ξ^(1+2+…+(q-2))であり、1+2+3+…+(q-2)=(q-2)(q-1)/2より、
ξ^(1+2+…+(q-2))=ξ^{(q-2)(q-1)/2}
={ξ^(q-1)}^{(q-2)/2}=1^{(q-2)/2}=1
(ξ^(q-1)=1で1は有理数乗しても1だから。実際は無理数乗しても1。)
よって、「Fqの0以外の元すべての積は-1」ではなく「Fqの0以外の元すべての積は1に等しい」。

どこに間違いがあるでしょうか。また、(1)の別解も正しいかどうかジャッジして下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/12 16:24削除
ライアーゲームの解答の前に、

>②を①に代入すると、
Fqの全ての元の和は、0+1+ξ+ξ^2+…+ξ^(n-1)=0である。よって、示された。

0+1+ξ+ξ^2+…+ξ^(q-2)=0の誤植でした。

解答
(1)の別解は正しい。
(2)pが素数より奇素数の時q=p^rでqは奇数である。
よって、ξ^(1+2+…+(q-2))=ξ^{(q-2)(q-1)/2}
={ξ^(q-1)}^{(q-2)/2}=1^{(q-2)/2}=1の(q-2)/2は整数ではない。
ここで、i^6を考えてみると、
i^6=(i^2)^3=(-1)^3=-1
i^6=(i^3)^2=(-i)^2=i^2=-1
よって、整数同士なら問題ない。ところが、
i^6=(i^4)^(3/2)=[{(i)^2}^2]^(3/2)=1^(3/2)=1
つまり、複素数では新たな規則を作らなければダメだろう。
そもそも√(-1)×√(-1)も√{(-1)×(-1)}=√1=1としてしまったらダメである。
または、複素数では素因数分解の一意性が保たれないとかと同じ。http://www.phys.co-suite.jp/melmag/071.html
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10985660980.html
よって、別解の(2)は嘘である。ただし、

問題
pを素数とし、q=p^r(r≧1)とする。このとき、次のことを示せ。
(1)Fqのすべての元の和は0に等しい。
(2)Fqの0以外の元すべての積は-1に等しい。

(2)の考察
F4の場合、定理6.6より、Fqは多項式X^q-Xの根の全体と一致しているので、X^4-X=0 ∴X(X^3-1)=0
∴X(X-1)(X^2+X+1)=0
∴X=0,1,ω,ω^2
Fqの0以外の元すべての積は、1・ω・ω^2=ω^3=1
よって、(2)は間違っている。qが奇数の場合は正しいが、qが偶数の場合は1になる。

● p=2のとき、-1=1でありq=p^rは偶数であるから、q-1は奇数である。ゆえに、-1=-1(a1…aq-1)よりa1…aq-1=1=-1

最後の所、強引にmod2で-1にするのはどうなのでしょう? 

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 20:26 (No.808599)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903060001/

予想外に苦戦しました。また、何でもありで解いてみたのですが、これがまた予想外に苦戦しました。(電卓はなしです。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/9 07:40削除
解答
OA=OB=AB=6cmより△OABは正三角形。
∴∠ABO=60°
また、OA⊥BDより、∠ABD=60°÷2=30°
また、∠AOB=60°より円周角と中心角の関係より、
∠ACB=60°÷2=30°
∴∠ABD=∠ACB また、∠Aを共有しているので2角が等しく、△ABD∽△ACBである。
∴AD:6=6:8 ∴AD=36/8=9/2cm
よって、答えは、9/2cm

気が付けば簡単な問題でしたね。どうも三平方の定理系を優先に考えてしまうせいか相似に気付くのが遅れてしまいました。
何でもありの解法はBCを求めた後に正弦定理を使って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/9 19:22削除
何でもありの解法
OA=OB=AB=6cmより△OABは正三角形。
∴∠AOB=60°
よって、円周角と中心角の関係より、
∠ACB=60°÷2=30°
ここで、AからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△ACHは1:2:√3の直角三角形より、
AH=4cm,HC=4√3cm
また、△ABHで三平方の定理を使うと、
BH=√(6^2-4^2)=√20=2√5cm
∴BC=2√5+4√3cm
よって、正弦定理を使うと、
(2√5+4√3)/sin∠A=2・6
∴sin∠A=(√5+2√3)/6
∴∠A=Arcsin{(√5+2√3)/6}
よって、OAとBDの交点をEとすると、
∠DAE=Arcsin{(√5+2√3)/6}-π/3―――①
また、△BAEは1:2:√3の直角三角形でAB=6cmより、AE=3cm
∴cos∠DAE=3/AD―――②
①を②に代入すると、
cos[Arcsin{(√5+2√3)/6}-π/3]=3/AD
cosの加法定理より、
cos[Arcsin{(√5+2√3)/6}]cos(π/3)+sin[Arcsin{(√5+2√3)/6}]sin(π/3)=3/AD―――☆
ここで、BAの延長上にDから垂線を下ろしその足をHとすると、DH/AD=(√5+2√3)/6なので、AD=6,DH=√5+2√3として、△DAHで三平方の定理を使うと、AH=√{6^2-(√5+2√3)^2}=√{36-(17+4√15)}=√(19-4√15)=√(√15-2)^2=√15-2
∴AH=√15-2cm
∴cos[Arcsin{(√5+2√3)/6}]=-AH/AD
=-(√15-2)/6(∠Aが鈍角だから。)
これを☆に代入すると、
{-(√15-2)/6}(1/2)+{(√5+2√3)/6}(√3/2)=3/AD
∴(2-√15)/12+(√15+6)/12=3/AD
∴8/12=3/AD ∴8AD=36 
∴AD=9/2cm
よって、答えは、9/2cm

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/9 12:04 (No.809081)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
F3[X]に属する次数が3以下の既約多項式をすべて求めよ。

解答
F3=ℤ3={0,1,2}
(1)1次の多項式aX+bは形式的に6(=2・3)個考えられる。
{X,X+1,X+2,2X,2X+1,2X+2}
しかし、2=-1であることに注意すれば、可逆元を除いて3個で、これらはすべて既約である。ゆえに、1次のモニックな既約多項式は{X,X+1,X+2}である。
(2)2次の多項式aX^2+bX+cは形式的に18(=2・3・3)個考えられるが、a=1の場合を考えれば十分である。何故ならば2X^2+bX+c=-(X^2-bX-c)であるから、2X^2+bX+cは可逆元を除いてa=1の場合の多項式のどれかになる。この場合、次の9個の多項式が考えられる。
X^2,  X^2+X,  X^2+2X,
X^2+1,X^2+X+1,X^2+2X+1,
X^2+2,X^2+X+2,X^2+2X+2

上の式の中から容易に因数分解できる可約な多項式を除くと、次のようになる。
X^2+1,X^2+X+1,X^2+2X+1,X^2+X+2,X^2+2X+2
これらは2次式であるから、X=1,2を代入して0になれば、その多項式は可約である。
● X=1のとき:X^2+X+1=1+1+1=0であるから、X^2+X+1はX-1=X+2で割り切れる。このとき、X^2+X+1=(X+2)^2
● X=2のとき:X^2+2X+1=2^2+2・2+1=9=0であるから、X^2+2X+1はX-2=X+1で割り切れる。このとき、X^2+2X+1=(X+1)^2
この他の多項式はX=1,2を代入しても0にはならない。したがって、F3[X]における2次の既約多項式は次の3個である。
X^2+1,X^2+X+2,X^2+2X+2
(3)は省略。
(引用終わり)

具体的には、

>しかし、2=-1であることに注意すれば、可逆元を除いて3個で、これらはすべて既約である。

具体的にどういう事かというより、「可逆元を除いて」の部分をよく解説して下さい。

>● X=2のとき:X^2+2X+1=2^2+2・2+1=9=0であるから、X^2+2X+1はX-2=X+1で割り切れる。このとき、X^2+2X+1=(X+1)^2

なぜこんなに面倒臭い事をわざわざしているのか理由を述べて下さい。念のため、最後の所は普通に因数分解出来る。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/9 14:11削除
解説
>しかし、2=-1であることに注意すれば、可逆元を除いて3個で、これらはすべて既約である。

F3=ℤ3の世界では2=-1であるので、
{X,X+1,X+2,2X,2X+1,2X+2}
={X,X+1,X+2,-X,-X-2,-X-1}
={±X,±(X+1),±(X+2)}
よって、「1次のモニックな既約多項式は{X,X+1,X+2}である」という事である。
そして、「可逆元を除いて3個」とは「可逆元の積を除いて3個」という事で「±1」の積を除いてという事だろう。
因みに、整数環ℤで可逆元といえば+1と-1である。(可逆元の別名は単元というが、ここから来ているのかなと考えている。)
ただし、素朴な疑問もある。ℤ3^*では可逆元は全ての元で{1,2}で{1,-1}だから±1であるが、ℤ5^*の世界だったそうはいかない。{1,2,3,4}={1,2,-2,-1}で±2である。F3=ℤ3だから使ったのだろうか。

参考
定義5.6
a1,…,anを整域Rの元とする。a1,…,anをすべて割り切るRの元dはa1,…,anの公約元と呼ばれる。Rの元dがa1,…,anの公約元でかつa1,…,anの任意の元d'に対してd'|dが成り立つとき、dをa1,…,anの最大公約元という。
R∋a1,…,amとすると、a1,…,amの最大公約元は存在するとは限らないが、存在すれば可逆元の積を除いて一意的に定まることがわかる。

最後の所の「可逆元の積を除いて一意的に定まる」から±1の積という意味は明らかだろう。つまり、ℤ3だろうと関係なく、そういう意味で使っていると思われる。
まさか、「F3[X]における可能の逆元を除くと」という意味じゃないよね。
因みに、体じゃない環ならば可逆元は+1と-1だけ、とは限らない。

問題
ℤ[i]={a+bi|a,b∈ℤ}は整域であり、ℚ[i]={a+bi|a,b∈ℚ}は体であることを示せ。また、整域ℤ[i]の可逆元をすべて求めよ。環ℤ[i]をガウスの整数環という。

解答
ℤ[i]の可逆元は{1,-1,i,-i}である。

問題
pを素数とするとき、ℤ(p)={m/n|m,n∈ℤ,(n,p)=1}はℚの部分環であることを示せ。また、ℤ(p)の可逆元は何か。

解答
U(ℤ(p))={a/b|a,b∈ℤ,(a,p)=1,(b,p)=1}

因みに、環Rの可逆元全体の集合をU(R)で表す。また、nを法とする既約剰余類全体の集合もU(ℤn)で表す。
今、気が付いたが、U(ℤn)は乗法について群をなす(定理2.10)ので全ての元が可逆元だから同じ記号なのか。
相変わらず、解説を付けてくれないが、独学出来れば非常に為になる参考書だと思う。(大学生向け。)

>● X=2のとき:X^2+2X+1=2^2+2・2+1=9=0であるから、X^2+2X+1はX-2=X+1で割り切れる。このとき、X^2+2X+1=(X+1)^2

なぜこんなに面倒臭い事をわざわざしているのか理由を述べて下さい。

X^2,  X^2+X,  X^2+2X,
X^2+1,X^2+X+1,X^2+2X+1,
X^2+2,X^2+X+2,X^2+2X+2

上の式の中から容易に因数分解できる可約な多項式を除くと、次のようになる。
X^2+1,X^2+X+1,X^2+2X+1,X^2+X+2,X^2+2X+2

X^2+2X+1を除いてX^2+2入れた方が良いと思うが、「X=1,2を代入して0になれば、その多項式は可約である」のX=2の例のために入れられたのかもしれない。
因みに、(3)でも選び方がちょっと変である。誤植も2ヶ所あるし。まぁ、試練がある方が実力付くというものである。(独学の大学生仲間向け。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 10:05 (No.808023)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903060002/

定番の問題ですね。一応、別解も作ってみました。ただし、系(同系)ではありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 22:34削除
問題
2つの自然数a,b(1<a<b)において、次の式が成り立つとき、a,bの値を求めてください。
ab+2a+2b=41

解法1
(a+2)(b+2)-4=41より、
(a+2)(b+2)=45=3^2・5
また、1<a<bより3<a+2<b+2
よって、a+2=3,b+2=15は不適でa+2=5,b+2=9のみ。
∴a=3,b=7

解法2
2a+2b=41-abで、左辺が偶数より右辺も偶数で41が奇数よりabも奇数である。
よって、aとbは共に奇数である。
ところで、1<a<bより、aの最小値は3である。
∴3b+2・3+2b≦ab+2a+2b=41
∴5b≦35 ∴b≦7
よって、候補は(a,b)=(3,5),(3,7),(5,7)のみである。
(ⅰ)(a,b)=(3,5)の場合、15+6+10=31≠41で不適。
(ⅱ)(a,b)=(3,7)の場合、21+6+14=41で適正。
(ⅲ)(a,b)=(5,7)の場合、35+10+14=59≠41で不適。
(ⅰ)~(ⅲ)より、a=3,b=7

おまけ:
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