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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 12:08 (No.808130)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
F2[X]に属する4次既約多項式をすべて求めよ。

解答
F2[X]に属する4次の多項式は一般に
aX^4+bX^3+cX^2+dX^1+c(a,b,c,d∈F2={0,1})
と表されるので、全部で1・2^4=16通りある。
それらは、次のようである。
X^4,X^4+X^3,X^4+X^3+X^2,X^4+X^3+X^2+X,X^4+X^3+X^2+X+1,X^4+X^3+X^2+1,X^4+X^3+X,X^4+X^3+X+1,X^4+X^3+1,X^4+X^2,X^4+X^2+X,X^4+X^2+X+1,X^4+X^2+1,X^4+X,X^4+X+1,X^4+1
これらの中から容易に因数分解できる可約な多項式を除くと、表6.1のようになる。

表6.1
X^4+X^3+X^2+X+1,X^4+X^3+X^2+1,X^4+X^3+1,X^4+X^2+X+1,X^4+X^2+1,X^4+X+1

さらに、これらの残った多項式が既約かどうかを、エラトステネスのふるいの方法で調べていく。例6.2で3次以下の既約多項式は
X,X+1,X^2+X+1,X^3+X^2+1,X^3+X+1
であることがわかっている。これらの多項式によって割り切れなければ既約多項式である。はじめに、X=1を代入したとき、その値が0になるものは、次の2つで、
X^4+X^3+X^2+1=X^3(X+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X+1)
X^4+X^2+X+1=X^2(X^2+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X^2+1)
表6.1の残りの多項式はX,X+1では割り切れない。ゆえに、3次式でも割り切れない。したがって、あとは2次式X^2+X+1で割り切れるかどうかを調べればよい。実際に割り算を実行するとX^4+X^2+1はX^2+X+1で割り切れることがわかる。すなわち、標数が2だから補題4よりX^4+X^2+1=(X^2+X+1)^2 その他の多項式は割り切れないことが確かめられる。
以上の考察によって、F2[X]に属する4次既約多項式は次の3つである。
X^4+X^3+1,X^4+X+1,X^4+X^3+X^2+X+1
(引用終わり)

例6.2
F2[X]の次数が3次以下の既約多項式は
X,X+1,X^2+X+1,X^3+X^2+1,X^3+X+1
ですべてである。

補題4
Kを標数pの体で、α,βをKの元、q=p^r(r≧1)とすると次の式が成り立つ。
(α+β)^q=α^q+β^q
(α-β)^q=α^q-β^q

具体的には、

>F2[X]に属する4次の多項式は一般に
aX^4+bX^3+cX^2+dX^1+c(a,b,c,d∈F2={0,1})
と表されるので、全部で1・2^4=16通りある。

今回は誤植も含めて問題にしました。

>これらの中から容易に因数分解できる可約な多項式を除くと、表6.1のようになる。

一応、X^4+X^3+X+1とX^4+1も解説して下さい。

>はじめに、X=1を代入したとき、その値が0になるものは、次の2つで、
X^4+X^3+X^2+1=X^3(X+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X+1)
X^4+X^2+X+1=X^2(X^2+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X^2+1)

X=1を代入する意味と変形の解説をして下さい。

>表6.1の残りの多項式はX,X+1では割り切れない。ゆえに、3次式でも割り切れない。

>実際に割り算を実行するとX^4+X^2+1はX^2+X+1で割り切れることがわかる。すなわち、標数が2だから補題4よりX^4+X^2+1=(X^2+X+1)^2

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 13:47削除
解説
>F2[X]に属する4次の多項式は一般に
aX^4+bX^3+cX^2+dX^1+c(a,b,c,d∈F2={0,1})
と表されるので、全部で1・2^4=16通りある。

これはX^4+aX^3+bX^2+cX^1+dの誤植ですね。
因みに、最高次の係数が1の多項式をモニックな多項式という。

>これらの中から容易に因数分解できる可約な多項式を除くと、表6.1のようになる。

一応、X^4+X^3+X+1とX^4+1も解説して下さい。

X^4+X^3+X+1=X^3(X+1)+X+1=(X+1)(X^3+1)=(X+1)^2(X^2-X+1)
X^4+1=X^4+2X^2+1(F2[X]の式だから)
=(X^2+1)^2
よって、これら2つは可約である。上の方は(X+1)(X^3+1)を見抜くのは簡単なので問題ないが、X^4+1の方はF2の性質を使っているので容易に因数分解できると言って良いのだろうか。因みに、X^4+1=(X^2+1)^2-2x^2と変形すると、(X^2+√2X+1)(X^2-√2X+1)と因数分解される。(どうでも良い話。)

>はじめに、X=1を代入したとき、その値が0になるものは、次の2つで、
X^4+X^3+X^2+1=X^3(X+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X+1)
X^4+X^2+X+1=X^2(X^2+1)+(X+1)^2=(X+1)(X^3+X^2+1)

X=1を代入する意味と変形の解説をして下さい。

F2の世界では-1=1なので、X=-1はX=1と同値でX=1をX^4+X^3+X^2+1に代入すると、1+1+1+1=4≡0(F2の法則より)
よって、X=-1を代入しても0になる。よって、因数定理よりX^4+X^3+X^2+1はX+1を因数に持つ。
念のため、X=-1を代入しても1-1+1+1=2≡0(F2の法則より)と出来る。
X^4+X^3+X^2+1=X^3(X+1)+(X+1)^2(F2の法則より)=(X+1)(X^3+X+1)
X^4+X^2+X+1=X^2(X^2+1)+(X+1)^2(この2乗は誤植である)=(X+1)(X^3+X^2+1)
X^4+X^2+X+1=X^2(X^2+1)+(X+1)=X^2(X+1)^2+(X+1)=(X+1)(X^3+X^2+1)

>表6.1の残りの多項式はX,X+1では割り切れない。ゆえに、3次式でも割り切れない。

表6.1
X^4+X^3+X^2+X+1,X^4+X^3+X^2+1,X^4+X^3+1,X^4+X^2+X+1,X^4+X^2+1,X^4+X+1

表6.1の残りの多項式とは、X^4+X^3+X^2+X+1,X^4+X^3+1,X^4+X^2+1,X^4+X+1で、XでくくれないのでXでは割り切れず、項数が5,3,3で全て奇数個なのでX=1を代入してもF2の法則で0にはならない。よって、X+1でも割り切れない。
ところで、4次式なので全ての1次式で割り切れなければ3次式でも割り切れないのは、逆から考えれば自明な事。

>実際に割り算を実行するとX^4+X^2+1はX^2+X+1で割り切れることがわかる。すなわち、標数が2だから補題4よりX^4+X^2+1=(X^2+X+1)^2

補題4
Kを標数pの体で、α,βをKの元、q=p^r(r≧1)とすると次の式が成り立つ。
(α+β)^q=α^q+β^q
(α-β)^q=α^q-β^q

補題4は2項なので適用出来ない。念のため、証明も二項定理を使っている。ここは、展開公式の(a+b+c)^2=a^2+b^2+c^2+2ab+2bc+2caを考えれば自明だろう。つまり、F2の法則で2ab=2bc=2ca=0なので、(a+b+c)^2=a^2+b^2+c^2である。
よって、X^4+X^2+1=(X^2+X+1)^2
ただし、多項定理より、補題4は多項の場合も成り立つだろう。https://manabitimes.jp/math/1281(証明は補題4の場合と同様に数学的帰納法で証明出来る。)一応、裏を取って下さい。

>実際に割り算を実行するとX^4+X^2+1はX^2+X+1で割り切れることがわかる。

実際に割り算すると、X^4+X^2+1=(X^2+X+1)^2ではなく、X^4+X^2+1=(X^2+X+1)(X^2-X+1)となる。念のため、F2の法則を使わないから違いが出る。
X^4+X^2+1=(X^2+1)^2-X^2=(X^2+1+X)(X^2+1-X)=(X^2+X+1)(X^2-X+1)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/7 13:29 (No.807184)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903080001/

中学入試なので√は使わないで下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903070002/

ゆっくり考えれば簡単です。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903070001/

AD:FGですよね。因みに、点EはADの中点でもなく△EFGも二等辺三角形でもないだろう。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/8 07:57削除
問題1の解法1
直角を点Aとし反時計回りにA~Cと振り、辺BC,CA,AB上の点をそれぞれH,I,Jと振ると、
△IHCは直角二等辺三角形である。
よって、ICの真ん中の点をMとすると、
HM⊥ICでHM=IM=CM=4cm
よって、AM=4+4=8cmより、
黄色部分=四角形AJHI=△HAJ+△HAI
=AJ×AM÷2+AI×HM÷2
=10×8÷2+4×4÷2
=40+8=48cm^2
よって、答えは、48cm^2

解法2
AB=AC=4+8=12cmより、
BJ=12-10=2cm
あとは同様にHM=4cm,AM=4+4=8cmと求め、
黄色部分=△ABC-△HBJ-△IHC
=12×12÷2-2×8÷2-8×4÷2
=72-8-16=48cm^2
よって、検算OK。

問題2
次の式を計算してください。
2.3×543+23×20.2+230×2.55

解答
2.3,23,230を230に合わせると、
与式=230×5.43+230×2.02+230×2.55
=230×(5.43+2.02+2.55)
=230×10=2300
よって、答えは、2300

pythonでやっても面白くないので、普通に電卓で裏取ってみました。
与式=1248.9+464.6+586.5=2300
でOK。

問題3の解答
AD:DGをAD:FGに変更した解答。
3等分より、台形ABFE=△EFG=台形EGCD
また、これらの図形は高さを共有しているので底辺(上底辺+下底辺)の長さを比較すれば良い。
つまり、AE+BF=FG=ED+GC―――①
また、( AE+BF)+FG+(ED+GC)=AD+BC=AD+AD=AD×2
よって、( AE+BF)+FG+(ED+GC)=AD×2―――②
①を②に代入すると、
FG+FG+FG=AD×2
よって、FG×3=AD×2
よって、AD:FG=3:2
よって、答えは、3:2

念のため、DGの長さは点Gの位置によって長さが変わるし、100歩譲って点Gを定点だとしてもDCの長さが一定ではないので長さが変わるし、そもそも三平方の定理を使わないとDGの長さは求められないだろう。
まぁ、算数マジックでたまに三平方の定理を使わなくても求められる特殊なケースなどがあるが。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10133266995

これで私の方が間違っていたら赤っ恥ですね。まぁ、それもまた人生。笑

おまけ:https://news.yahoo.co.jp/articles/06e57d0260b4950072da6e173eef068960e73274/comments
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/6 20:56 (No.806593)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903090001/

3通り作ってみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903090000/

しつこく考えてみました。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903080002/

裏を取っていないので今一自信はありませんが。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/7 07:57削除
問題1の解法1
△ABDは3:4:5の直角三角形より、BD=10cm
また、折り返しよりBG=BA=6cm
∴DG=10-6=4cm
ところで、∠Dを共有していて直角が等しく2角が等しいので、△ABD∽△GED
よって、△GEDも3:4:5の直角三角形でDG=4cmより、EG=3cmである。
よって、答えは、3cm

解法2
△ABDは3:4:5の直角三角形より、BD=10cm
また、折り返しよりBEは∠ABDの二等分線。よって、△BADで角の二等分線の定理を使うと、
AE:ED=6:10=3:5
また、AD=8cmより、AE+ED=8cmなので、
AE=3cm よって、折り返しより、EG=3cm

解法3
EG=xcm遠くと、折り返しよりEA=xcm よって、DE=8-xcm また、折り返しよりBG=BA=6cm
∴DG=10-6=4cm
よって、△DEGで三平方の定理を使うと、
x^2+4^2=(8-x)^2が成り立つ。
∴x^2+16=x^2-16x+64 ∴16x=48
∴x=3 ∴EG=3cm

因みに、ちょっと前にやったこの問題とそっくりですね。https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903110001/

問題2
5歳,6歳,9歳,10歳,11歳の子どもがお子様カレーで評判の『華麗なるカレー』というお店に行きました。
しかし店に入るとこんな注意書きが…
『お子様カレーは6歳以上10歳未満しか食べられません』
さて、5人中何人がカレーを食べられるでしょう?

回答
5人。お子様カレーとは限らないから。
因みに、6歳以上10歳未満は、通常「6歳以上かつ10歳未満」と取られるが、6歳以上と10歳未満の間に一呼吸が入れば「6歳以上または10歳未満」と取れない事もない。または、「6歳以上と10歳未満」の「と」の脱字とか。
そうすれば、全員の5人である。
まぁ、「しか」という言葉があるから無理があるが。

問題3
Aの地点で右回りか左回りかで2通り。また、他の分岐点でも全て右回りか左回りかで2通りあるので、答えは、2×2×2×2×2=32通り

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/4 21:56 (No.804478)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903100000/

何でもありで解いて下さい。余裕がある人は検索ありで算数でも解いて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/6 07:51削除
何でもありの解法
AB=AG=√60=2√15cm 
∴DC=BE=2√15cm
ところで、求めたいのは、四角形BCFKと△AKHの差でこの2つにそれぞれ△AKBを加えると、
求める面積=台形ABCF-△ABHである。
ここで、HD=DF=xcmと置くと、
FC=2√15-xcm 
また、長方形JECFの面積は10cm^2より、
EC=10/(2√15-x)cm
∴BC=2√15+10/(2√15-x)cm
また、AH=2√15+10/(2√15-x)-xcm
∴求める面積={(2√15-x)+2√15}×{2√15+10/(2√15-x)}×(1/2)-2√15×{2√15+10/(2√15-x)-x}×(1/2)
=(4√15-x){2√15+10/(2√15-x)}×(1/2)-30-10√15/(2√15-x)+√15x
=20√15/(2√15-x)+60-5x/(2√15-x)-√15x-30-10√15/(2√15-x)+√15x
=30+(10√15-5x)/(2√15-x)
=30+5(2√15-x)/(2√15-x)
=30+5=35
よって、答えは、35cm^2

算数は1つのサイトというかYoutubeを見つけて、2つの解法を作ってみました。念のため、1つは全くそのままでもう一つはコメント欄にあった解答の改造です。他にもあるのかもしれませんが、2つで十分だと思います。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12804830899.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/6 19:05削除
算数の解法1
HF,AEを結ぶと、△DHF,△GAEはそれぞれ直角二等辺三角形より、∠DHF=∠DAE=45°
よって、同位角が等しいので、HF//AE
ここで、HEとAFの交点をLとすると、等積変形より△AHF=△EHF 
この両辺から共通部分の△LHFを引くと、△AHL=△EFL(実はこれは定石で台形ならば成り立つ。)
また、△HAK=ア,△HKL=イと置くと、△EFL=△AHL=ア+イ
さらに、四角形KBEL=ウ,△FEC=エと置くと、
四角形BCFK-△AKH=ア+イ+ウ+エ-ア=イ+ウ+エ=△HBK+△FEC=△GBE+△FEC
=正方形ABEGの半分+長方形JECFの半分
=30+5=35cm^2
よって、答えは、35cm^2
引用元:

コメント欄の解答を改造すると解法2が作れます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/6 20:09削除
解法2
ところで、求めたいのは、四角形BCFKと△AKHの差でこの2つにそれぞれ四角形HFKDを加えると、
求める面積=台形HBCD-△ADF=台形HBCD-△BDF=△BHD+△BFC=△BHD+△BJC―――①
ここで、△BHDの底辺と高さに注目すると、
△BHD=HD×AB÷2=GJ×BE÷2=△BGJ
よって、△BHD=△BGJ―――②
②を①に代入すると、
求める面積=△BHD+△BJC=△BGJ+△BJC
=△BGE+△JCE=正方形ABEGの半分+長方形JECFの半分=30+5=35cm^2
よって、答えは、35cm^2

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/5 14:08 (No.805134)削除
次の文章を完全解説して下さい。

例6.7
Fpの自己同型は恒等写像だけである。σをFpからFpの上への同型写像とする。σは0は0に、1は1に写像する。また、
Fp={0,1,2,…,p-1}
であることに注意して、σ(j)=j・σ(1)=jとなることからσ=1_Fpである。したがって、有限体Kの素体をFpとすれば、Kの自己同型はすべてFp-自己同型である。
K={0,1,α,α^2=α+1}
を例6.5で述べた4個の元からなる体とする。
σ:K→K(0→0,1→1)
  x→x^2
によりσを定義すると、σは準同型写像である。実際、x,y∈Fpに対して
σ(xy)=(xy)^2=x^2y^2=σ(x)σ(y)
また、補題4より
σ(x+y)=(x+y)^2=x^2+y^2=σ(x)+σ(y)
さらに、σが全単射であることを確かめるのは容易である。したがって、Kは恒等写像以外にも自己同型(F2-自己同型)をもつ。
(引用終わり)

例6.5
F2={0,1}を2個の元からなる体ℤ/(2),F2[X]をF2上の多項式環とする。X^2+X+1はF2[X]の既約多項式であるから、剰余環
K=F2[X]/(X^2+X+1)
は体である(定理4.11を参照)。
σ:F2→F2[X]/(X^2+X+1)
   a→ |a=aの剰余類
という準同型写像は単射となる(定理3.4)。F2の元のσによる像を同じ記号で書くことにする。この意味でKはF2を部分体として含んでいる。さらに、Kの元|XはF2[X]の多項式の根である。それは、
(|X)^2+|X+1=|(X^2+X+1)=|0
となるからである。
|Xをαと書くことにすればK=F2[X]/(X^2+X+1)の任意の元は、F2[X]の多項式f(X)によりf(α)と表現される。f(X)をX^2+X+1で割れば
f(X)=(X^2+X+1)g(X)+aX+b(g(X)∈F2[X],a,b∈F2)
となるから、結局、
f(α)=aα+b(a,b∈F2)
である。
a=0 のときは f(α)=0 または 1
a=1 のときは f(α)=α または α+1
以上よりK={0,1,α,α^2=α+1}である。αとα+1はX^2+X+1の2つの根となるので、KはF2の拡大体であってX^2+X+1=0の2根を含んでいる。

補題4
Kを標数pの体で、α,βをKの元、q=p^r(r≧1)とすると次の式が成り立つ。
(α+β)^q=α^q+β^q
(α-β)^q=α^q-β^q

具体的には、

>σをFpからFpの上への同型写像とする。σは0は0に、1は1に写像する。

>Fp={0,1,2,…,p-1}
であることに注意して、σ(j)=j・σ(1)=jとなることからσ=1_Fpである。

>σ:K→K(0→0,1→1)
   x→x^2

ついでに、αとα^2の行き先も示して下さい。

>実際、x,y∈Fpに対して
σ(xy)=(xy)^2=x^2y^2=σ(x)σ(y)

最後に定理6.1から上のK^*は巡回群だが、その生成元を示して下さい。

定理6.1
有限体Kの0以外の元からなる乗法群K^*は巡回群である。

おまけ:
https://www.fuku-ya.jp/takahasihiroto/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/6 13:55削除
解説
>σをFpからFpの上への同型写像とする。σは0は0に、1は1に写像する。

σは準同型写像で0は加法の単位元で1は乗法の単位元だから、σ(0)=0,σ(1)=1となる。

定義3.1
R,R'を環とし、fをRからR'への写像とする。任意のa,b∈Rに対して
f(a+b)=f(a)+f(b)
f(a・b)=f(a)・f(b)
f(1_R)=1_R'
が満たされているとき、fをRからR'への環の準同型写像であるという。

f(1_R)=1_R'が1は1に写像するという事。ただし、Fpは体なので、加法も乗法も群をなしている(乗法の方はFp^*)と考えると、第2章定理6.2だけで良い。

定理6.2
fを群Gから群G'への準同型写像とし、eをGの単位元,e'をG'の単位元とするとき、次が成り立つ。
(1)Gの単位元eは準同型写像fによってG'の単位元e'に移る。
f(e)=e'
(2)は省略。

加法群の場合はf(0)=0で乗法群の場合はf(1)=1という事。

>Fp={0,1,2,…,p-1}
であることに注意して、σ(j)=j・σ(1)=jとなることからσ=1_Fpである。

{0,1,2,…,p-1}は整数よりjは整数である。
∴σ(j)=σ(1+…+1)=σ(1)+…+σ(1)(σは準同型写像だから)=j・σ(1)=j(上よりσ(1)=1だから)
∴σ(j)=j
よって、σは恒等写像である。∴σ=1_Fp

>σ:K→K(0→0,1→1)
   x→x^2

ついでに、αとα^2の行き先も示して下さい。

α→α^2
α^2→(α^2)^2=(α+1)^2(K={0,1,α,α^2=α+1}だから)
=α^2+2α+1=α^2+1(F2の性質より2α≡0だから)=-α(例6.5より、α^2+α+1=0よりα^2+1=-αだから)
=α(F2の性質より-1≡1だから)
∴α^2→α

例6.5の解説の一部
「以上よりK={0,1,α,α^2=α+1}である。αとα+1はX^2+X+1の2つの根となるので、」(2023/5/30 12:09 (No.798769)より引用)

よって、α^2+α+1=0である。

>実際、x,y∈Fpに対して
σ(xy)=(xy)^2=x^2y^2=σ(x)σ(y)

Fpは乗法について可換だからである。

第2章定理2.7
Gが可換群のとき、Gの任意の元a,bについて次のことが成立する。
(a・b)^n=a^n・b^2

>最後に定理6.1から上のK^*は巡回群だが、その生成元を示して下さい。

K={0,1,α,α^2=α+1}より、K^*={1,α,α^2}
αを生成元とすると、α^3=1を示せば良い。
α^3=α・α^2=α(α+1)=α^2+α=(α+1)+α=2α+1=0+1=1
∴α^3=1 よって、K^*は巡回群でαが生成元である。

または、K={0,1,α,α+1}=F2(α)となっているので、例6.3からK^*=<α>
よって、K^*の生成元はαである。

例6.3
定理6.1によれば有限体Lの乗法群L^*は巡回群であるから、L^*の生成元の1つをαとすればL^*=<α>である。したがって、Lの任意の部分体Kに対してL=K(α)となっている。すなわち、有限体Lはその任意の部分体Kの単純拡大である。

「または」以降は適当なので裏を取って下さい。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/2 15:57 (No.801877)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903130001/

ちゃちゃっと数式で解くには電卓が必要だが、数学で解かなければいけない問題なのだろうか。まぁ、理由を聞かれて変な事を言ったら(書いたら)バツにされるのかな。

問題2
次の式を満たす多項式X(x),Y(x)を見つけよ。
(4x^3-1)X(x)+(2x^2-x)Y(x)=1
引用元:「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著より

念のため、1つ見つければ良い。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/3 07:58削除
問題1
あなたは友人たちなどとパーティーをしており、全員であなたを含めて10人います。
友人の一人が賭けを提案してきました。
あなたと同じ誕生日の人がこの中にいればあなたは1ドルもらえます。
あなたと同じ誕生日の人がいない場合には友人が2ドルもらいます。
あなたはこの賭けを受け入れますか?

解答
同じ誕生日の人がいない場合には自分が友人に2ドル払うと仮定すると、
貰える金額と払う金額が1:2だから期待値を考えると2倍以上の確率がないと得をしない。
つまり、1/3と2/3で2/3=66.6…%以上の確率があるのか考えると、どう考えても10人の中に自分と同じ誕生日の人がいる確率が66.6%もないだろう。
よって、受け入れない。

因みに、確率は、1-(364/365)^9=0.02438…より、約2.4%である。(40人でも約10.4%である。)
因みに、自分と同じじゃなくて9人の中で誰でもいいから同じ誕生日の人がいる確率でも約11.7%である。(40人だったら約89%)
補足:https://financial-field.com/living/entry-71340

感想:自分が払わないという言葉の問題なのかな。だったら受け入れる。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/3 09:06削除
>まぁ、理由を聞かれて変な事を言ったら(書いたら)バツにされるのかな。

例えば、10人の中に自分と同じ誕生日の人がいる確率は9×(1/365)=9/365=0.024657…とか。
実際は、1-(364/365)^9=0.02438…なので、ほとんど同じだが、上の考え方だと365人以上いる場合は100%以上の確率になる。確率が100%を越える事などあり得ないので、物事が分かっていない人と判定される可能性がある。ただし、直観的に正しいから数値的に近いのだろう。

因みに、10人のうちに同じ誕生日の人がいる確率は、
1-(364/365)(363/365)(362/365)(361/365)(360/365)(359/365)(358/365)(357/365)(356/365)
=1-0.8830518=0.1169481
より、約11.7%
また、3人以上の一致はほとんど0に近いので無視して計算すると、10人を2組のペアに分ける場合の数は、10C2=10×9/2×1=45通り
よって、1-(364/365)^45=1-0.8838597=0.1161402より、約11.6%
と求めても良い。(当然数学の問題だったらダメだが。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/4 07:52削除
問題2
次の式を満たす多項式X(x),Y(x)を見つけよ。
(4x^3-1)X(x)+(2x^2-x)Y(x)=1
引用元:「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著より

解答
4x^3-1と2x^2-xの次数の差が1次なので、X(x)が1次式でY(x)を2次式に設定する。
X(x)=ax+b,Y(x)=px^2+qx+r(a,b,p,q,rは整数)と置くと、
(4x^3-1)(ax+b)+(2x^2-x)(px^2+qx+r)=1 これを展開すると、
4ax^4+4bx^3-ax-b+2px^4+2qx^3+2rx^2-px^3-qx^2-rx=1
∴(4a+2p)x^4+(4b+2q-p)x^3+(2r-q)x^2-(a+r)x-b=1
これを恒等式として見ると、
4a+2p=0―――① 4b+2q-p=0―――②
2r-q=0―――③ a+r=0―――④ b=-1―――⑤ が成り立つ。
⑤を②に代入すると、-p+2q=4―――⑥
また、④よりr=-a これを③に代入すると、
q=2a ∴a=-q/2 
これを①に代入すると、-2q+2p=0 ∴p=q 
これを⑥に代入すると、q=4 ∴p=q=4 
∴a=-q/2=-2,b=-1,r=-a=2
∴X(x)=ax+b=-2x-1
Y(x)=px^2+qx+r=4x^2+4x+2
よって、答えの1例は、
X(x)=-2x-1,Y(x)=4x^2+4x+2

別解はユークリッドの互除法の原理を使うものですが、それは「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著を購入して読んで下さい。(それだけでも為になると思いますよ。)

これだけじゃ面白くないので、正六面体サイコロ(普通のサイコロ)は何種類あるか。また、3次の魔方陣は何種類あるか答えて下さい。ただし、検索はしないで下さい。
(後者は以前から知っていましたが、前者は今朝急に思い付きました。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/5 07:55削除
>これだけじゃ面白くないので、正六面体サイコロ(普通のサイコロ)は何種類あるか。また、3次の魔方陣は何種類あるか答えて下さい。ただし、検索はしないで下さい。

(1)サイコロの方
正六面体サイコロは1の裏は6,2の裏は5,3の裏は4と決まっているので、上面を1と底面を6に固定し、前面を2と背面を5に固定すると、左側面と右側面は(3,4)と(4,3)の2通りが考えられる。
つまり、正六面体サイコロは2種類ある。また、サイコロの1と4と5の目は上下左右対称だが、2と3と6はそれぞれ2通りずつ向きがあるので、2^3=8通りある。
よって、厳密には、2×8=16種類ある。

(2)3次の魔方陣の特徴は、
1.マスの真ん中の数字は5である。
2.1行(1列)の数字の合計は15である。
3.4隅の数字は全て偶数である。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11034145575.html

よって、左上を2に固定すると右下は8で、右上を4に固定すると左下は6である。そして、残りの奇数は1通りに決まる。
よって、初めの2が2,4,6,8の4通りで次の4が4,6の2通りより、4×2=8種類である。
ただし、このうち4通りずつは回転させたら一致するので大まかには2種類で、その2種類も裏返すと一致するので、見方によっては1種類である。
念のため、初めの2の取り方で回転の4通りで次の4の取り方で裏返しの2通りである。

数学好きの人は、上の性質の1~3を証明して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/5 11:43削除
問題
1~9を使った3次の魔方陣で、例えば、上の1,2の条件を使うと、簡単に、
348
951
267
という6列完成の魔方陣が作れるが、7列完成の魔方陣が作れるかどうか検討して下さい。念のため、上の条件にこだわる必要はありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/5 20:28削除
問題
1~9を使った3次の魔方陣で、例えば、上の1,2の条件を使うと、簡単に、
348
951
267
という6列完成の魔方陣が作れるが、7列完成の魔方陣が作れるかどうか検討して下さい。

解答
作れる。
249   573
681   924
735   168
など、回転4通り,裏返し2通りの8×2=16通りで全部だろう。

おまけ:
返信
返信6
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 11:52 (No.800579)削除
次の文章を完全解説して下さい。

補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

証明
(1)は省略。
(2)αをf(X)の重根とする。(1)によりf'(α)=0である。f(X)は既約であるから、補題2により
f(X)|f'(X)
degf'(X)<degf(X)であるのでf'(X)=0でなければならない。
 逆にf'(X)=0とすれば、f'(α)=0であるから(1)によりαはf(X)の重根である。

補題2
Kを体、αをKの拡大体Lの元であって、K[X]に属する既約多項式f(X)の根であるとする。このとき、K[X]の多項式g(X)がg(α)=0をみたせば、g(X)はf(X)で割り切れなければならない。

具体的には、

f(X)が重根を持つ時、f(X)=(X-α)^2・g(X)と表せるので、既約ではないのではないか。既約である理由を述べて下さい。
これだけじゃ面白くないので、定理6.6も。

定理6.6
Kをq個(q=p^r,r≧1)の元からなる体とすると、Kは多項式X^q-Xの互いに異なるq個の根で構成されている。したがって、X^q-XはK[X]の中で1次式の積に分解される。

証明
K=Fqの乗法群をK^*で表す。K^*の位数はq-1である。有限群の元の位数はその群の位数の約数であったから(第2章定理4.4の系2)、K^*の任意の元αの位数はq-1の約数である。したがって、
α^(q-1)=1
となるが(第2章定理4.4の系3)、これはαが方程式
X^(q-1)-1=0
の根であることを意味する。Kの元でK^*に属さない元0はX=0の根であるからKの元すべては
X(X^(q-1)-1)=0
の根である。f(X)=X^q-Xとおく。f'(X)=-1とf(X)は共通根をもたないので、補題3により方程式f(X)=0の根は互いに異なる。f(X)の根の全体をSとすると、上に述べたことよりK⊂S。一方定理4.6によって、多項式f(X)の根の数はf(X)の次数qを越えないから
q=|K|≦|S|≦q
ゆえに、K=Sを得る。

第2章定理4.4の系2
有限群Gの元の位数はGの位数の約数である。

定理4.4の系3
Gを位数nの有限群とする。このとき、Gの任意の元aに対してa^n=eが成り立つ。
|G|=n⇒∀a∈G,a^n=e

定理4.6
K[X]を体K上の1変数の多項式環とする。0でないK[X]の多項式f(X)の次数がnならば、f(α)=0となるKの元αは高々n個である。

具体的には、

>f(X)=X^q-Xとおく。f'(X)=-1とf(X)は共通根をもたないので、補題3により方程式f(X)=0の根は互いに異なる。

ここぐらいですね。念のため、誤植とかも考えて下さい。(この本は異常に多いから。)

おまけ:

https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12247640468.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 13:45削除
解説
>f(X)が重根を持つ時、f(X)=(X-α)^2・g(X)と表せるので、既約ではないのではないか。既約である理由を述べて下さい。

αはKのある拡大体Lの元なので、α∉Kの場合はf(X)は既約多項式になる。

>f(X)=X^q-Xとおく。f'(X)=-1とf(X)は共通根をもたないので、補題3により方程式f(X)=0の根は互いに異なる。

f(X)=X^q-Xの両辺をXで微分すると、
f'(X)=qX^(q-1)-1―――①
また、上より、X^(q-1)-1=0 ∴X^(q-1)=1―――②
②を①に代入すると、f'(X)=q-1
∴f'(α)=q-1≠0(q=p^r,r≧1でpは素数)
一方、αは方程式X^(q-1)-1=0の根で、X(X^(q-1)-1)=0の根より、
f(X)=X^q-Xと置くと、f(α)=0である。
よって、f(α)=0,f'(α)≠0よりf(X)とf'(X)は共通根を持たないので、補題3により方程式f(X)=0は重根を持たず、互いに異なる。
念のため、αは任意の元である。(だから、f(α)=0,f'(α)≠0よりf(X)とf'(X)は共通根を持たないと言える。)
補足:f'(X)=-1は誤植だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 19:30削除
補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

考察
(2)f(X)が重根αを持つので、f(X)=(X-α)^2・g(X)(g(X)∈K[X])と置ける。
α∈Kの場合はf(X)は既約でないので、α∉Kの場合を考える。この時、
f(X)=(X^2-2αX+α^2)g(X) α∉Kより、f(X)∉K[X]である。これを解消するには、f(X)が定数である必要がある。∴f(X)=c(c∈K)
∴f'(X)=0
よって、(2)は自明な事なのである。

実は、f(X)∉K[X]は嘘である。
例えば、Kをℝ,Lをℂと考えると、α=√3として、
f(X)=(X-√3)^2・g(X)と置ける。
∴f(X)=(X^2+3-2√3X)g(X)
ここで、g(X)=X^2+2√3X+3とすると、
f(X)=(X^2+3-2√3X)(X^3)^+2√3X)
=(X^2+3)^2-12X^2=(X^2-3)^2
よって、f(X)=X^4-6X^2+9でf(X)∈K[X]と出来るからである。
ただし、f(X)は既約ではない。実は、これは他のどんな場合でも可約になる。(それは本題の証明から示される。)
よって、これを解消するには、f(X)が定数である必要がある。∴f(X)=c(c∈K)
∴f'(X)=0
よって、(2)は自明な事なのである。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 19:47削除
間違えた。
>例えば、Kをℝ,Lをℂと考えると、

Kをℚ,Lをℝだった。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/5 16:11削除
>実は、f(X)∉K[X]は嘘である。
例えば、Kをℚ,Lをℝと考えると、α=√3として、
f(X)=(X-√3)^2・g(X)と置ける。
∴f(X)=(X^2+3-2√3X)g(X)
ここで、g(X)=X^2+2√3X+3とすると、
f(X)=(X^2+3-2√3X)(X^3)^+2√3X)
=(X^2+3)^2-12X^2=(X^2-3)^2
よって、f(X)=X^4-6X^2+9でf(X)∈K[X]と出来るからである。

g(X)∈ℝ[X]より、g(X)∈L[X]である。そこで、補題3の(1)の証明を見ると、

補題3
K[X]を体K上の多項式環とし、f(X)∈K[X]とする。また、αをKのある拡大体Lの元でf(α)=0であるとする。このとき、次の命題が成立する。
(1)αがf(X)の重根である⇔αがf(X)とf'(X)の共通根である。
(2)f(X)が既約であるとするとき、αがf(X)の重根であることと、f'(X)=0であることは同値である。

証明
(1)(⇒):f(X)=(X-α)^2・g(X)とおく。
f'(X)=2(X-α)g(X)+(X-α)^2・g'(X)
   =(X-α){2g(X)+(X-α)g'(X)}
∴f'(α)=0
(⇐):αがf(X)の重根ではないとする。すなわち、
f(X)=(X-α)h(X),h(α)≠0,(h(X)∈K[X])
このとき、f'(X)=h(X)+(X-α)h'(X)
となるので、f'(α)=h(α)≠0
である。ゆえに、αとf(X)はf'(X)の共通根ではない。

6行目の(h(X)∈K[X])は、(h(X)∈L[X])ですよね。
ついでに、1行目のg(X)もg(X)∈L[X]ですね。α∈Lでf(X)∈K[X]なのですから。

おまけ:
https://dic.pixiv.net/a/%E5%9B%9B%E8%B2%AB%E7%9B%AE
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/3 20:10 (No.803224)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903120003/

全然面白くないので、pythonで解いてみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903120000/

懐かしい。簡単ですね。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903110001/

暗算で3通りで解いてみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/4 14:23削除
問題1
□に当てはめる数を求めてください。
3÷{674×(1/□-1/675)-1/675}=2019

解答
暗算で解くと、結局、674/□=2022/2019まで出来、(当たりを付けて)1/□=3/2019と出来る。
ここで、2019が素数と勘違いすると解けないが、2019÷3=673より、
□=673

検算
from sympy import Symbol,solve
x = Symbol('x')
expr = 3/(674*(1/x - 1/675) - 1/675) - 2019
solve(expr)
結果:[673.000000000000]

よって、OK。

問題2
次の英文を日本語に訳してください。
Few people could speak Japanese.

解答
ほとんどの人々は日本語を話せなかった。(直訳)

模範解答は「日本語を話せる人はほとんどいなかった」かな。

そういえば、昔、2度目の大学で英語の授業を受けた時に、ろくな講師がいなかったな。笑

おまけ:https://news.yahoo.co.jp/articles/2e153005814f4e4dfada10b113df14f65bd5ed3f
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/4 16:56削除
問題3の解法1
ADを結ぶと、直角三角形の斜辺と他の1辺が等しいので、△AED≡△ACD ∴AE=AC=9cm
∴BE=15-9=6cm
ところで、∠Bを共有していて直角が等しいので2角が等しく、△ABC∽△BDE
よって、△BDEも3:4:5の直角三角形である。
∴DE=(3/4)BE=(3/4)×6=9/2cm
∴DC=DE=9/2cm

解法2
△ABC∽△BDEまでは同じ。∴∠EAD=∠CAD
よって、ADは∠Aの二等分線である。よって、△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
BD:DC=15:9=5:3
∴DC=(3/8)BC=(3/8)×12=9/2cm

解法3
∠Bを共有していて直角が等しいので2角が等しく、△ABC∽△BDE
よって、△BDEも3:4:5の直角三角形である。
よって、DC=DE=xと置くと、BD=12-xでDE:BD=3:5より、x:12-x=3:5
∴3(12-x)=5x ∴36-3x=5x
∴8x=36 ∴x=36/8=9/2
∴DC=9/2cm

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/2 11:55 (No.801647)削除
問題作ってみました。

問題
「数学ガール フェルマーの最終定理」結城浩著p.167に「一般に、n次方程式x^n=1のn個の解の集合を、{α0,α1,α2,…,αn-1}とすると、この集合は乗算に関してアーベル群になる」とあり、n=2の場合とn=3の場合の群表が示されているが、n=p^r-1(pは素数でr≧1)の場合は{α0,α1,α2,…,αn-1}に0を加えた集合は有限体となる。
この証明は、「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著p.249の定理6.6を使えば出来るが、具体的にn=2,3の場合の加法群の群表を作って確かめて下さい。

 × +1 -1
+1 +1 -1
-1 -1 +1

×  1  ω  ω^2
1  1  ω  ω^2
ω  ω  ω^2 1
ω^2 ω^2 1  ω

一応、乗法の方を載せました。加法の方も作って下さい。念のため、n=p^r-1でn=2,3は作れる。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/2 13:38削除
問題
「数学ガール フェルマーの最終定理」結城浩著p.167に「一般に、n次方程式x^n=1のn個の解の集合を、{α0,α1,α2,…,αn-1}とすると、この集合は乗算に関してアーベル群になる」とあり、n=2の場合とn=3の場合の群表が示されているが、n=p^r-1(pは素数でr≧1)の場合は{α0,α1,α2,…,αn-1}に0を加えた集合は有限体となる。
この証明は、「群・環・体 入門」新妻弘・木村哲三著p.249の定理6.6を使えば出来るが、具体的にn=2,3の場合の加法群の群表を作って確かめて下さい。

解答
n=2の場合、{0,+1,-1}
 +  0 +1 -1
 0  0 +1 -1
+1 +1 +2  0
-1 -1  0 -2
だが、n=p^r-1より、2=3^1-1でmod3で考えると、
 +  0 +1 -1
 0  0 +1 -1
+1 +1 -1  0
-1 -1  0 +1
でOK。よって、加法群をなしている。よって、乗法群と合わせて有限体である。

n=3の場合、{0,1,ω,ω^2}
+  0   1   ω    ω^2
0  0   1   ω    ω^2
1  1   2   ω+1  ω^2+1  
ω  ω  ω+1  2ω   ω^2+ω
ω^2 ω^2 ω^2+1 ω^2+ω 2ω^2

ところで、ω^3=1より、ω^3-1=0
∴(ω-1)(ω^2+ω+1)=0 ∴ω^2+ω+1=0
∴ω+1=-ω^2,ω^2+1=-ω,ω^2+ω=-1
よって、
+  0   1   ω    ω^2
0  0   1   ω    ω^2
1  1   2   -ω^2  -ω  
ω  ω  -ω^2  2ω   -1
ω^2 ω^2 -ω   -1   2ω^2
また、n=p^r-1より、3=2^2-1でmod2で考えると、-1≡1(mod2),2≡0(mod2)なので、

+  0   1   ω    ω^2
0  0   1   ω    ω^2
1  1   0   ω^2   ω  
ω  ω   ω^2  0    1
ω^2 ω^2  ω   1    0

でOK。よって、加法群をなしている。よって、乗法群と合わせて有限体である。
乗法の方はmodを使わないのに加法の方はmodを使うのはちょっと面白い。因みに、F3(ℤ3)やF5(ℤ5)などの場合は加法も乗法もmodを使う。

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 16:10 (No.800932)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903130003/

暗算で理詰めで解いてみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903130002/

これも暗算で2通りで解いてみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 20:56削除
問題1の暗算用の解答
13/17<1で21/13>1より、13/17<21/13なので、13/17-21/13<0
∴√(13/17-21/13)^2=21/13-13/17―――①
また、31/17と21/13の大小を比較すると、31/17=1+14/17,21/13=1+8/13
よって、14/17と8/13の大小を比較するために1-14/17=3/17と1-8/13=5/13の大小を比較すると、17÷3=5・・・2,13÷5=2・・・3より、
3/17<5/13 ∴-3/17>-5/13
∴1-3/17>1-5/13 ∴14/17>8/13
∴1+14/17>1+8/13 ∴31/17>21/13
∴31/17-21/13>0
∴√(31/17-21/13)^2=31/17-21/13―――②
①+②より、
√(13/17-21/13)^2+√(31/17-21/13)^2
=21/13-13/17+31/17-21/13
=18/17
よって、答えは、18/17

因みに、pythonで3通りで求めてみました。

from fractions import Fraction
import math
math.sqrt((Fraction(13,17)-Fraction(21,13))**2) + math.sqrt((Fraction(31,17)-Fraction(21,13))**2)
結果:1.0588235294117647

import math
math.sqrt((13/17-21/13)**2) + math.sqrt((31/17-21/13)**2)
結果:1.0588235294117647

((13/17-21/13)**2)**(1/2) + ((31/17-21/13)**2) **(1/2)
結果:1.0588235294117647

18/17=1.0588235294117647でOK。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 22:28削除
訂正
問題1の暗算用の解答
13/17<1で21/13>1より、
13/17<21/13なので、
13/17-21/13<0
∴√(13/17-21/13)^2=21/13-13/17―――①
また、31/17と21/13の大小を比較すると、
31/17=1+14/17,21/13=1+8/13
よって、14/17と8/13の大小を比較するために
1-14/17=3/17と1-8/13=5/13の大小を比較すると、17÷3=5・・・2,13÷5=2・・・3より、
3/17<5/13 ∴-3/17>-5/13
∴1-3/17>1-5/13 ∴14/17>8/13
∴1+14/17>1+8/13 
∴31/17>21/13
∴31/17-21/13>0
∴√(31/17-21/13)^2=31/17-21/13―――②
①+②より、
√(13/17-21/13)^2+√(31/17-21/13)^2
=21/13-13/17+31/17-21/13
=18/17
よって、答えは、18/17

因みに、pythonで3通りで求めてみました。

from fractions import Fraction
import math
f = math.sqrt((Fraction(13,17)-Fraction(21,13))**2) + math.sqrt((Fraction(31,17)-Fraction(21,13))**2)
f = Fraction(f)
print(f.limit_denominator(100))
結果:18/17

from fractions import Fraction
import math
f = math.sqrt((13/17-21/13)**2) + math.sqrt((31/17-21/13)**2)
f = Fraction(f)
print(f.limit_denominator(100))
結果:18/17

from fractions import Fraction
f = ((13/17-21/13)**2)**(1/2) + ((31/17-21/13)**2) **(1/2)
f = Fraction(f)
print(f.limit_denominator(100))
結果:18/17

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/2 07:56削除
問題2の解法1 思いついた順
ACは直径より∠ABC=90°よって、△ABCで三平方の定理を使うと、
BC=√(6^2-4^2)=√20=2√5cm
また、∠CAE=∠BAEより弧CE=弧BE 
∴CE=BE よって、△ECBは二等辺三角形である。そこで、EからCBに垂線を下ろしその足をHとすると、CH=BH=√5cm
ところで、△ABCで角の二等分線の定理を使うと、
CD:BD=6:4=3:2 
∴BD=(2/5)BC=4√5/5cm 
∴HD=BH-BD=√5-4√5/5=√5/5cm
∴HD:BD=√5/5:4√5/5=1:4
また、ED⊥BC,∠ABC=90°より、
DE//ABで△DEH∽△DABとなり相似比は1:4
∴ED:AB=1:4 ∴ED=1cm 
∴四角形ACEB=2√5×(1+4)×(1/2)=5√5cm^2 また、CD:BD=3:2より、
△AEC=(3/5)四角形ACEB=(3/5)×5√5=3√5cm^2
よって、答えは、3√5cm^2

解法2 どちらも暗算
ACは直径より∠AEC=90°ここで、ABの延長とCEの延長との交点をFとすると、AEは∠CAFの二等分線でAE⊥CFより△ACFは二等辺三角形である。
∴AF=AC=6cm ∴BF=6-4=2cm 
また、△ABCで三平方の定理を使うと、
BC^2=6^2-4^2=20
よって、△BCFで三平方の定理を使うと、
CF=√(20+2^2)=√24=2√6cm
∴CE=√6cm
また、△ACEで三平方の定理を使うと、
AE=√{6^2-(√6)^2}=√30cm
∴△AEC=√6×√30×(1/2)=3√5cm^2
よって、答えは、3√5cm^2

解法3 今、思い付いた
ACは直径より∠AEC=90°ここで、ABの延長とCEの延長との交点をFとすると、AEは∠CAFの二等分線でAE⊥CFより△ACFは二等辺三角形である。
∴AF=AC=6cm ∴BF=6-4=2cm 
ここで、CE=FE=xと置くと、FC=2x
よって、方べきの定理を使うと、
FB・FA=FE・FCより、2・6=x・2x
∴x^2=6 ∴x=√6cm ∴CE=√6cm
以後、解法2と同じ。

おまけ:
https://twitter.com/nekoinuwideshow/status/1664270941315284995
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返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/30 20:58 (No.799197)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903140003/

普通に数学で解きました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903140001/

一応、2通りで解いて裏を取りました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/6/1 07:59削除
問題1
ある野球選手の昨日までの打率は3割7分5厘でしたが、今日は6打数3安打だったため、打率は4割ちょうどになりました。この選手が明日、打率4割5分以上になるためには、6打数何安打以上の成績が必要ですか。

解答
昨日までの総打席数をx,安打数をyと置くと、
y/x=0.375―――①
また、今日は6打数3安打で打率が4割になったので、
(y+3)/(x+6)=0.4―――②が成り立つ。
②より、y+3=0.4(x+6) ∴10y+30=4x+24 ∴4x-10y=6 ∴2x-5y=3―――②'
また、①より、y=0.375x ∴y=3x/8 
∴5y=15x/8―――①'
①'を②'に代入すると、2x-15x/8=3 ∴x/8=3
∴x=24 ∴y=9 ∴(x,y)=(24,9)―――☆
ところで、明日の安打数をa本と置くと、②から、
(y+3+a)/(x+6+6)≧0.45が成り立つ。
∴(y+3+a)/(x+12)≧9/20―――☆☆
☆を☆☆に代入すると、
(9+3+a)/(24+12)≧9/20
∴(a+12)/36≧9/20
∴a+12≧81/5=16.2
∴a≧4.2 aは自然数より、a≧5
よって、答えは、5安打以上。

検算:y/x=9/24=3/8=0.375でOK。
(y+3)/(x+6)=12/30=2/5=0.4でOK。
a=5の時、(y+3+a)/(x+12)=17/36=0.4722222≧0.45でOK。
a=4の時、(y+3+a)/(x+12)=16/36=4/9=0.4444444<0.45でOK。

問題2の解法1
折れ線の頂点を上からA~Fと振り、Bから太線と平行な直線lを引くと、錯角より∠ABl=40°
また、CDの延長と下の太線との交点をGとすると、四角形DEFGの内角の和より、∠DGF=360°-120°-110°-39°=91°
ここで、点Cから太線と平行な直線mを引くと、錯角より∠DCm(右)=91°よって、∠DCm(左)=180°-91°=89°より、∠BCm=93°-89°=4°
よって、∠ア=40°+4°=44°
よって、答えは、44°

解法2
ABの延長と下の太線との交点をHとすると、錯角より∠AHF=40°また、AHとDE,EFとの交点をそれぞれI,Jとすると、△FJHの内対角の和より、∠FJH=110°-40°=70°
よって、∠HID=70°+39°=109°より、∠BID=180°-109°=71°
よって、四角形BIDCの内角の和より、∠IBC=360°-71°-60°-93°=136°
よって、∠ア=180°-136°=44°でOK。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/29 22:19 (No.798384)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903150002/

また、何でもありで正確なxの値を求めて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201903150001/

2通り作ってみました。組み合わせによっては何通りか作れますが、完全な別解にして下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/31 07:57削除
問題1の解答
DMの延長とABの延長との交点をEとすると、BM=CMと対頂角と直角が等しいので、一辺両端で△MBE≡△MCD ∴BE=CD=3cm ∴AE=11+3=14cm
∴AE=AD よって、△AEDは二等辺三角形より、
∠ADM=(180°-58°)÷2=122°÷2=61°
∴∠x=61°

因みに、中点という言葉を使っているのとカテゴリが数学問題となっているので、数学として解いたが、典型的な算数問題である。∠Aは正確には58°ではないからである。(算数の問題としては別に問題はない。)

厳密な値を求める解法1
DMの延長とABの延長との交点をEとすると、BM=CMと対頂角と直角が等しいので、一辺両端で△MBE≡△MCD ∴BE=CD=3cm ∴AE=11+3=14cm
∴AE=AD よって、△AEDは二等辺三角形。
また、EM=DMより点MはDEの中点。∴AM⊥DE
∴∠AMD=90°また、AMは∠Aの二等分線より、∠BAM=∠MAD また、∠ABM=∠AMDより、2角が等しいので、△ABM∽△AMD
ところで、DからABに垂線を下ろしその足をHとし、△ADHで三平方の定理を使うと、HD=√(14^2-8^2)=√(196-64)=√132=2√33cm
∴BM=√33cm よって、△ABMで三平方の定理を使うと、AM=√{11^2+(√33)^2}=√(121+33)=√154
∴∠ADM=Arcsin(√154/14)=62.424952°

解法2
∠ADH=Arctan(4/√33),∠MDH=Arctan(3/√33)より、
∠x=Arctan(4/√33)+Arctan(3/√33)
ここで、Arctanの加法定理を使うと、
∠x=Arctan[(4/√33+3/√33)/{1-(4/√33)(3/√33)}]
=Arctan{(7/√33)/(1-12/33)}
=Arctan(7√33/21)=Arctan(√33/3)
=62.424952°

念のため、長さを取るか角度を取るかで下の解答の方が絶対的に正しいという訳ではない。(下の解法は長さを優先したという事。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/31 19:33削除
問題2の解法1
OA=x,AP=PQ=QB=yと置いて、OからABに垂線を下ろしその足をHとすると、△OPQは二等辺三角形より点HはPQの中点に下りる。
よって、△OPHで三平方の定理を使うと、OH^2=1^2-(y/2)^2=1-y^2/4―――①
また、△AOHで三平方の定理を使うと、x^2=(3y/2)^2+OH^2=9y^2/4+OH^2―――②
①を②に代入すると、x^2=9y^2/4+1-y^2/4=2y^2+1 ∴x^2=2y^2+1―――③
また、2角が等しいので、△AOH∽△ABM
∴AO:AH=AB:AM ∴x:3y/2=3y:x+1
∴9y^2/2=x(x+1) 
∴y^2=2(x^2+x)/9―――④
④を③に代入すると、x^2=4(x^2+x)/9+1
∴9x^2=4(x^2+x)+9 ∴5x^2-4x-9=0
∴(5x-9)(x+1)=0 ∴x=9/5,-1
x>0より、x=9/5 ∴OA=9/5cm

解法2
OA=x,AP=PQ=QB=yと置いて、方べきの定理を使うと、BM^2=BP・BPより、
BM^2=y・2y=2y^2―――①
また、AMと円とのもう一つの交点をKとすると、
AP・AQ=AK・AMより、
y・2y=(x-1)(x+1)  ∴2y^2=x^2-1―――②
①,②より、BM^2=x^2-1―――③
また、△ABMで三平方の定理を使うと、
(x+1)^2+BM^2=(3y)^2―――④
③を④に代入すると、
x^2+2x+1+x^2-1=9y^2
∴9y^2=2x^2+2x ∴y^2=(2x^2+2x)/9―――⑤
②に⑤を代入すると、2(2x^2+2x)/9=x^2-1
∴4x^2+4x=9x^2-9 ∴5x^2-4x-9=0
以後同じ。

おまけ:
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