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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 16:26 (No.791715)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902200001/

別に面白くないと思います。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902190002/

こちらはちゃちゃっと解けて予想外に面白かったです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 10:23削除
問題2はセンスない方法でも解いてみて下さい。逆に結構面白いかもしれません。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 18:42削除
問題1の解答
Aの方は、内側の2辺を平行移動して大外の長方形に移すと長方形の周の長さと等しくなる。
Bの方は、②の下の辺と③,④の上の辺をそれぞれ上と下に平行移動させ大外の長方形に移し、また、左下の長方形の右の辺と右上の長方形の左の辺をそれぞれ右と左に平行移動させ大外の長方形に移すと、
AとBの差は、Bの②の短い辺と①の短い辺の半分くらいの和2つ分である。
ここで、①,②,③,④の短い辺の長さをア,長い辺の長さをイとすると、「Bの②の短い辺と①の短い辺の半分くらい」の長さは、2×ア+イ-11cmである。(これはBの中央の縦線の所のダブり部分を考えれば分かると思う。)
よって、AとBの差はこの2倍の(2×ア+イ-11)×2―――①
また、Bの横の長さを考えると、2×ア+イ=17cm―――②
②を①に代入すると、
AとBの差は、(17-11)×2=6×2=12cm
よって、答えは、Aの方が12cm長い。

検索はしていませんが大丈夫でしょう。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 19:23削除
問題2
(y+z)/6x=(z+x)/6y=(x+y)/6z
のとき、この式の値は?

解法1
(y+z)/6x=(z+x)/6y=(x+y)/6z=kと置くと、
y+z=6kx―――①
z+x=6ky―――②
x+y=6kz―――③
①+②+③より、
2x+2y+2z=6k(x+y+z)
∴(6k-2)(x+y+z)=0
∴k=1/3,x+y+z=0
よって、答えの1つは、1/3
また、x+y+z=0から、y+z=-x,z+x=-y,x+y=-zとして与式に代入すると、-1/6となる。
よって、答えは、1/3,-1/6

解法2
(y+z)/6x=(z+x)/6y=(x+y)/6zから、
y(y+z)=x(z+x)―――①
z(z+x)=y(x+y)―――②
①より、y^2+yz=xz+x^2―――①'
②より、z^2+xz=xy+y^2―――②'
①'-②'より、
y^2-z^2+yz-xz=xz-xy+x^2-y^2
∴(y+z)(y-z)-z(x-y)=(x+y)(x-y)-x(y-z)
∴(y+z)(y-z)+x(y-z)=(x+y)(x-y)+z(x-y)
∴(y-z)(x+y+z)=(x-y)(x+y+z)
∴(x-2y+z)(x+y+z)=0
∴x+z=2y,x+y+z=0
x+z=2yを与式の真ん中の項に代入すると、1/3
また、x+y+z=0から、y+z=-x,z+x=-y,x+y=-zとして与式に代入すると、-1/6
よって、答えは、1/3,-1/6

因みに、他の2式を組み合わせると与式の左右の項でも1/3となる。

解法3は次回。残念な解法かもしれません。笑

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 20:16削除
問題2
(y+z)/6x=(z+x)/6y=(x+y)/6z
のとき、この式の値は?

解法3
(y+z)/6x=(z+x)/6y=(x+y)/6zから、
y(y+z)=x(z+x)―――①
z(z+x)=y(x+y)―――②
①より、y^2+yz=xz+x^2 
∴y^2+zy-x^2-xz=0
∴y={-z±√(z^2+4x^2+4xz)}/2―――①'
②より、z^2+xz=xy+y^2
∴y^2+xy-z^2-xz=0
∴y={-x±√(x^2+4z^2+4xz)}/2―――②'
①',②'より、-z=-xかつz^2+4x^2+4xz=x^2+4z^2+4xzとすると、
3x^2-3z^2=0 ∴(x+z)(x-z)=0
∴x=±z ところで、-z=-xよりx=z
∴x=z
これを①'に代入すると、
y={-z±√(z^2+4z^2+4z^2)}/2
 =(-z±3z)/2=z,-2z
(ⅰ)y=zの場合、x=y=z これらを与式に代入すると、1/3
(ⅱ)y=-2zの場合、-2x=y=-2z これらを与式に代入すると、
(y+z)/6x=(-2x+x)/6x=-1/6
(z+x)/6y=(z+z)/(-12z)=-1/6
(x+y)/6z=(z-2z)/6z=-1/6
(ⅰ),(ⅱ)より、答えは、1/3,-1/6

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/18bf24af5acc53631cf1ef89bce5371a9991aac8?page=2
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 12:01 (No.792369)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
体Kの標数をp(>0)とするとき、Kの任意の元aに対してpa=0であることを示せ。

証明
体Kの標数をp(>0)とするとき、τ:ℤ→K(n→τ(n)=n1k)なる写像に対してkerτ=(p)=pℤである。ゆえに、p∈kerτであるから、τ(p)=0 すなわち、p1k=0である。したがって、定理1.2(5)に注意すれば、
pa=p(1k・a)=(p1k)・a=0k・a=0k
実際、次は同値である。
(1)体Kの標数がp(>0)である。
(2)pはn1k=0を満たす正の整数nの中で最小のものである。
証明
(1)⇒(2):kerτ=(p)ということは、n1k=0kを満たす整数はすべてpで割り切れるということを意味している。したがって、pはn1k=0を満たす最小の正の整数である。
(2)⇒(1):kerτ=(p)を示せばよい。p1k=0であるから、p∈kerτ すなわち、(p)⊂kerτである。逆に、a∈kerτとする。τ(a)=0kよりa1k=0kである。整数aをpで割るとa=qp+r(∃q,r∈ℤ,0≦r<p)と表される。このとき、
0k=a1k=(qp+r)1k=qp1k+r1k=r1k
したがって、r1k=0kである。pについての仮定より、r=0でなければならない。ゆえに、a=qp∈(p)が示された。
以上によって、kerτ⊂(p)であるからkerτ=(p)を得る。

具体的には、

>体Kの標数をp(>0)とするとき、Kの任意の元aに対してpa=0であることを示せ。

体って整域じゃないんですか。

>(2)pはn1k=0を満たす正の整数nの中で最小のものである。

どういう事か説明して下さい。

>kerτ=(p)ということは、n1k=0kを満たす整数はすべてpで割り切れるということを意味している。したがって、pはn1k=0を満たす最小の正の整数である。

>p∈kerτ すなわち、(p)⊂kerτである。

>pについての仮定より、r=0でなければならない。

これぐらいですね。念のため、どこもおかしくありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 13:54削除
解説
>体Kの標数をp(>0)とするとき、Kの任意の元aに対してpa=0であることを示せ。

体って整域じゃないんですか。

pはKの元ではないので問題ない。念のため、

定理1.4
体は0と異なる零因子を持たない。すなわち、体は整域である。

>(2)pはn1k=0を満たす正の整数nの中で最小のものである。

どういう事か説明して下さい。

modpの世界という事だろう。因みに、昨日の投稿から、

「結局
ℤ/(p)≃τ(ℤ)
となる。このpを体Kの標数という。標数がpである体Kは体ℤ/(p)と同型な体を部分体として含むことになる。この体はKに含まれる最小の体であり、Kの素体と呼ばれる。この節では、標数pの体の素体をFpにより表すことにする。」

とあり、modpの世界なのだろう。(適当)そう考えると、問題の「体Kの標数をp(>0)とするとき、Kの任意の元aに対してpa=0であることを示せ」は自明である。

>kerτ=(p)ということは、n1k=0kを満たす整数はすべてpで割り切れるということを意味している。したがって、pはn1k=0を満たす最小の正の整数である。

p∈ℤなのでイデアル(p)はpの倍数である。よって、(p)はpで割り切れる。また、kerτ=(p)よりτ((p))=0でτ:n→n1kより、(p)はn1k=0を満たす全ての整数だから。
また、p|nよりp≦nだからpは最小のn(正の整数)。

>p∈kerτ すなわち、(p)⊂kerτである。

kerτはイデアルでpはイデアルkerτの元だから。一応、昨日の投稿から「また、定理3.2と定義3.3より、kerfはイデアルである。よって、kerτはℤのイデアルである。」
または、本題の方の証明からp1k=0 この両辺にk(∈ℤ)をかけると、k(p1k)=0 
∴k(p1k)=(kp)1k=0 ∴τ(kp)=0 
∴kp∈kerτ ∴(p)⊂kerτ

>pについての仮定より、r=0でなければならない。

pは仮定(2)より「正の整数nの中で最小のもの」であり、また、条件∃q,r∈ℤ,0≦r<pより、pより小さい正の整数rが存在するのでrを正の整数から外れたr=0としなければならないという事。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 22:26 (No.792049)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902190001/

2通り作ってみました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902180002/

結構、こういう問題好き。1個求めればいいので小学生でも挑戦出来ます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/23 07:56削除
問題1の解法1
BCの延長上の点をEとすると、∠BAE=90°-24°=66°
また、AEとBDの交点をFとすると、正方形の対称性より∠FCB=∠FAB=66°
よって、△CFEの内対角の和より、∠x=66°-24°=42°

解法2
BCの延長上の点をEとし、AEとBDの交点をFとすると、△FBEの内対角の和より、∠AFB=45°+24°=69°よって、正方形の対称性より、∠CFB=∠AFB=69°よって、△FEBの内角の和より、
∠x+69°+45°+24°=180°
よって、∠x+138°=180°
よって、∠x=42°

問題2
自然数nについて、n^4+4が素数であるとき、その値を求めてください。

解答
n^4+4=(n^2+2)^2-4n^2=(n^2+2+2n)(n^2+2-2n)
∴n^4+4=(n^2-2n+2)(n^2+2n+2)
ところで、nは自然数より、
n^2-2n+2<n^2+2n+2
ここで、条件より(n^2-2n+2)(n^2+2n+2)は素数なので、n^2-2n+2=1である。
∴n^2-2n+1=0 ∴(n-1)^2=0 ∴n=1
よって、n^4+1にn=1を代入すると、5
よって、答えは、5

因みに、nが偶数の時はあり得ない事がすぐ分かるが、算数ではこれ以外答えがない事は証明出来ない。因みに、n=5を代入すると、5^4+4=625+4=629で素数っぽいが、629=17×37となる。
小学生は適当にn=1を代入して答えが合っていれば良いですね。

おまけ:
「精神病理学の解釈では、ナオは発狂者ということになる。天才と狂人は紙一重というが、ある意味で、すべての霊能者(オカルティスト)や見神者は狂人と紙一重である。霊的にみれば狂人というのは、神経回路が混線したり、ショートした人間のことである。そして、神経とは、すなわち「神の経(みち)」である。
 数万年、数十万年のあいだ幽閉されてきた神々は、みずからを顕現化させる容器を求めていた。そのあまりに巨大な噴出力は、ときには、まず容器になるべき人間の周辺や、その地域全体の神経回路を混乱させたり、ショートさせてしまうのだ。だから、この地域の異常性、ナオをとりまく悲惨の数々は、きたるべき神の、壮大なる世界の登場のきざしのようなものであったともいえる。
 ついでにいっておくと、後年までナオに投げかけられる「気狂い婆」という罵倒にたいし、王仁三郎に投げかけられた悪罵は「山師」であった。
          (中略)
 だから、もともと高次の霊界との交感性は、いま述べたように、ある選別された特定の人間によってしか確保されえないし、かりにそういう器でも、コンバート機構を自分のなかにつくれないと、霊界が神経に逆流して、発狂したりするのである。」
「出口王仁三郎の霊界からの警告」武田崇元著より
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 12:07 (No.791496)削除
次の文章を解説して下さい。

有限体
有限個の元からなる体を有限体という。Kを有限体とし、Kの単位元を1で表す。ℤからKへの写像τをτ(n)=n1により定める。
τ:ℤ→K
  n→n1
この写像τは環準同型写像になることが容易に確かめられる(§3演習問題13)。また、ℤからKへの任意の環準同型写像はℤの単位元1をKの単位元1に写像するので、上のτと一致する。それゆえ、ℤからKへの環準同型写像はτ唯一つだけである。kerτはℤのイデアルであり、準同型写像3.5により
ℤ/kerτ≃τ(ℤ)
となる。τ(ℤ)はKの部分環だから整域となるので、定理2.6によってkerτはℤの素イデアルである。kerτ=(0)とすればℤ≃τ(ℤ)となり、これはτ(ℤ)が有限集合Kの部分集合であることに矛盾する。したがって、kerτ=(p)(pは素数)でなければならない。結局
ℤ/(p)≃τ(ℤ)
となる。このpを体Kの標数という。標数がpである体Kは体ℤ/(p)と同型な体を部分体として含むことになる。この体はKに含まれる最小の体であり、Kの素体と呼ばれる。この節では、標数pの体の素体をFpにより表すことにする。

§3演習問題13
Rを環とし、eをその単位元とする。このとき、
τ:ℤ→R(τ(n)=ne)
なる写像が定義される。τが環の準同型写像であることを示せ。

定理3.5(準同型定理)
R,R'を環,f:R→R'をRからR'への準同型写像であるとする。写像
|f:R/kerf→R'
    |a→f(a)
は剰余環R/kerfから環R'への単準同型写像である。すなわち、
R/kerf≃f(R)
また、|fはf=|f◦πを満たす。

定理2.6
Pを可換環Rのイデアルとするとき、次が成り立つ。
(1)Pは素イデアルである⇔R/Pは整域
(2)Pは極大イデアルである⇔R/Pは体
(3)Pが極大イデアルならば、Pは素イデアルである。

具体的には、

>kerτはℤのイデアルであり、

これを言う必要性と理由を述べて下さい。

>τ(ℤ)はKの部分環だから整域となるので、定理2.6によってkerτはℤの素イデアルである。

τ(ℤ)が部分環になる理由と整域になる理由を述べて下さい。

>kerτ=(0)とすればℤ≃τ(ℤ)となり、これはτ(ℤ)が有限集合Kの部分集合であることに矛盾する。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 13:47削除
解説
>kerτはℤのイデアルであり、

剰余環ℤ/kerτを考えるために、kerτはℤのイデアルである事を言う必要があり、

定理2.3
Ⅰを環Rのイデアルとすると、Iを法とする剰余類全体の集合R/Iに対して、加法と乗法を次のように定義することができる。すなわちRの元a,bに対して、
|a+|b=|(a+b)
|a・|b=|(a・b)
と定義することができる。これらの演算に関して、剰余類の全体R/Iは環になる。

つまり、剰余環ℤ/kerτを考えるにはkerτがイデアルである必要があるという事。(なかなか直接は書いていないので読み取る必要がある。この教科書では。)

また、定理3.2と定義3.3より、kerfはイデアルである。よって、kerτはℤのイデアルである。

定理3.2
fをRからR'への環の準同型写像とし、0_R'をR'の零元とすると
f^-1(0_R')={x|x∈R,f(x)=0_R'}
はRのイデアルである。

定義3.3
定理3.2の環Rのイデアルf^-1(0_R')を準同型写像fの核という。
環の準同型写像fの核は加法群の準同型写像としての核と同じであるから、加法群の場合と同じ記号kerfを用いて表す。

>τ(ℤ)はKの部分環だから整域となるので、定理2.6によってkerτはℤの素イデアルである。

準同型写像は、例えばGの元x,y,xyをG'の元f(x),f(y),f(xy)に移すが、準同型写像の定義よりf(xy)=f(x)f(x)となるので、つまり、xyはf(x)f(x)に移される。よって、環の構造を持っているℤを準同型写像τで移したτ(ℤ)も環の構造が保存されるので、τ(ℤ)はKの部分環となる。(これは教科書には載っていなくて、たまたま買った「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著のp.45の図を見て閃きました。)
また、Kは体だからその部分環も整域である。

定理1.4
体は0と異なる零因子をもたない。すなわち、体は整域である。

>kerτ=(0)とすればℤ≃τ(ℤ)となり、これはτ(ℤ)が有限集合Kの部分集合であることに矛盾する。

ℤ/(0)=ℤ/0ℤ=ℤ(全ての整数に0を加えるイメージ。因みに、ℤ/ℤもℤだろう。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 14:00削除
よく考えたら、ℤ/ℤ={|0}か。検索しても出ないね。
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/21 22:28 (No.791114)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902200002/

問題が意味不明なので、条件を付けます。例えば、BCを固定すると、Aを高くすればするほど面積が大きくなるので、∠Aが限りなく0に近い時面積が最大である。
そこで、(ⅰ)等辺の長さが一定の場合(ⅱ)円に内接する二等辺三角形の場合の2通りの場合で求めて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/22 07:54削除
解答
(ⅰ)等辺の長さが一定の場合、AB=AC=aと置くと、△ABC=(1/2)a^2・sin∠A
aが一定よりsin∠Aが最大の時に面積が最大になる。
ところで、-1≦sin∠A≦1でsin∠A=1の時、∠A=90°(0<∠A<180°より)
よって、答えは、∠BAC=90°の時。

別解
ABを固定してACを点Aを固定して動かすと、△CABの面積が最大になるのは∠BAC=90°の時である。
よって、答えは、∠BAC=90°の時。

(ⅱ)円に内接する二等辺三角形の場合、BC=a,外接円の半径をrと置くと、rは一定(定数)である。
外心をOとして、OからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、OH=√{r^2-(a/2)^2}=√(r^2-a^2/4)
∴AH=r+√(r^2-a^2/4)
よって、△ABCの面積をSと置くと、
S=a×{r+√(r^2-a^2/4)}×(1/2)
=a{r+√(r^2-a^2/4)}/2
これをaで微分すると、
S'={r+√(r^2-a^2/4)}/2+a(-a/2)/4√(r^2-a^2/4)
={r+√(r^2-a^2/4)}/2-a^2/8√(r^2-a^2/4)
ここで、S'=0とすると、
{r+√(r^2-a^2/4)}/2-a^2/8√(r^2-a^2/4)=0
∴4{r+√(r^2-a^2/4)}-a^2/√(r^2-a^2/4)=0
∴4r+4√(r^2-a^2/4)-a^2/√(r^2-a^2/4)=0
∴4r√(r^2-a^2/4)+4(r^2-a^2/4)-a^2=0
∴4r√(r^2-a^2/4)+4r^2-a^2-a^2=0
∴4r√(r^2-a^2/4)=2a^2-4r^2
∴2r√(r^2-a^2/4)=a^2-2r^2
∴4r^2(r^2-a^2/4)=(a^2-2r^2)^2
∴4r^4-a^2r^2=a^4-4a^2r^2+4r^4
∴a^4-3a^2r^2=0
∴a^2(a^2-3r^2)=0
a>0より、a^2=3r^2
また、r>0でもあるので、a=√3r
よって、a=√3rの時、Sは最大になる。つまり、△ABCの面積は最大になる。(極大値の理由は簡単で省略。)
ところで、正弦定理より、
a/sin∠A=2r これにa=√3rを代入すると、
√3r/sin∠A=2r ∴sin∠A=√3/2
ところで、∠Aが鈍角の時△ABCは半円の内部に入ってしまうような三角形になるので、∠A≦90°として良い。
∴∠A=60°
よって、答えは、∠BAC=60°の時。

別解
△ABCの点Cを動かして、ABの垂直二等分線と円との交点の位置に持ってくると、△C'ABも二等辺三角形で、△ABC<△C'ABである。次に、点Aを動かしてBC'の垂直二等分線と円との交点の位置に持ってくると、△C'AB<△A'BC'である。(点Bを動かしてAC'の垂直二等分線と円との交点の位置に持って来ても良い。)
以後この操作を続けると、やがては正三角形に収束してその三角形が最大である。
よって、最大は正三角形の時なので、∠BAC=60°の時である。
よって、答えは、∠BAC=60°の時。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/20 20:53 (No.790206)削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902210001/

AC,BCの長さを求めて下さい。何でもありで良いです。余裕がある人は中学数学でも求めて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/21 14:50削除
改題の何でもありの解法
左の円の中心をO,右の円の中心をO'とすると、OO'は点Cを通る。ここで、右の円の半径をrと置くと、
OO'=r+5 また、OからO'Bに垂線を下ろしその足をHとすると、O'H=r-5
よって、△OO'Hで三平方の定理を使うと、
(r-5)^2+12^2=(r+5)^2が成り立つ。
∴r^2-10r+25+144=r^2+10r+25
∴20r=144 ∴r=36/5
∴O'C=O'B=36/5cm ∴OO'=5+36/5=61/5cm,O'H=36/5-5=11/5cm
よって、∠CO'B=θと置くと、
cosθ=11/61―――①
また、△O'BCは二等辺三角形より、
BC=2rcos(90°-θ/2)
=(72/5)sin(θ/2)―――②
ところで、半角の公式より、
sin^2(θ/2)=(1-cosθ)/2 
これに①を代入すると、
sin^2(θ/2)=(1-11/61)/2=25/61 
また、0<θ<180°より、sin(θ/2)>0 
∴sin(θ/2)=5/√61 
これを②に代入すると、
BC=(72/5)・(5/√61)=72/√61
=72√61/61cm
ところで、∠AOCと∠BOCは補角をなしているので、∠AOC=φと置くと、∠AOC=φ=180°-θ
AC=2・5・cos(90°-φ/2)
=10cos(90°-(90°-θ/2))
=10cos(θ/2)―――③
また、半角の公式より、
cos^2(θ/2)=(1+cosθ)/2 
これに①を代入すると、
cos^2(θ/2)=(1+11/61)/2=36/61 
また、0<θ<180°より0<θ/2<90°
∴cos(θ/2)>0 ∴cos(θ/2)=6/√61 
これを③に代入すると、
AC=10・6/√61=60/√61
=60√61/61cm
よって、答えは、AC=60√61/61cm,
BC=72√61/61cm

因みに、BCが求まった後、∠OAC=∠OCA=●,∠O'BC=∠O'CB=○と置くと、∠CAB=90°-●,∠CBA=90°-○,∠ACB=180°-●-〇で△ABCの内角の和より、
(90°-●)+(90°-○)+(180°-●-〇)=180°が成り立つので、2●+2○=180°より●+○=90°
よって、∠ACB=180°-90°=90°で△ABCは直角三角形。
よって、三平方の定理より、
AC=√{12^2-(72/√61)^2}
=√(144-72^2/61)
=√(144・61-72^2)/√61
=√{72(122-72)}/√61
=√(72・50)/√61
=30√2^2/√61=60/√61
=60√61/61cmと求めても良い。

因みに、中学数学で求めると本題の方の別解も作れます。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecce056f8e337a13895603ba647eff3baf1f23a5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/21 20:11削除
改題の解法2(中学数学の解法)
2円の共通内接線を引き、ABとの交点をMとすると、円と接線の関係よりMA=MC,MC=MB
また、半径よりOA=OC,O'C=O'B よって、三辺相等より△OAM≡△OCM,△O'CM≡△O'BM
よって、OMは∠AMCの二等分線でO'Mは∠CMBの二等分線。よって、∠OMO'=180°÷2=90°
また、直線l⊥OA,直線l⊥O'Bより定石の形で△OAM∽△MBO'である。(角度を考えれば証明は簡単。)
ところで、MA=MC=MBより点MはABの中点。
∴AM=MB=6cm
∴OA:AM=MB:BO'より、5:6=6:BO' 
∴BO'=36/5cm 
よって、右円の半径は36/5cm
念のため、これは本題の方の算数でも解ける別解である。(ただし、算数でどこまで円の性質を使えるかよく知らないが。)
また、∠AOM=∠COM,∠OAM=∠OMO'=90°より2角が等しいので△OMO'も△OAMと相似でOM:MO'=OA:AM=5:6である。
また、OO'⊥CMより、∠OCM=∠OAM=90°
よって、四角形OAMCは円に内接する四角形である。
よって、円周角より∠CAM=∠COM 
また、四角形O'BMCも円に内接する四角形より、
∠CBM=∠CO'M
よって、2角が等しいので、△CAB∽△MOO' 
よって、AC:CB=OM:MO'=5:6
よって、AC=5x,BC=6xと置いて△CABで三平方の定理を使うと、(5x)^2+(6x)^2=12^2が成り立つ。
∴25x^2+36x^2=144 ∴61x^2=144
∴x^2=144/61 ∴x=12/√61
∴AC=5x=60/√61=60√61/61cm
BC=6x=72/√61=72√61/61cm
よって、答えは、AC=60√61/61cm,
BC=72√61/61cm

因みに、∠ACB=90°は初めのMA=MC,MC=MBからMA=MC=MBから言える。(小学生は長方形を斜め半分に切った形からで、中学生以上は半円の円周角は90°から。)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/20 17:15 (No.790014)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902220002/

珍しくすんなり解けました。本当のなぞなぞです。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902220001/

何でもありで解ければ良いです。もちろん、私は算数でも解きましたが。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/21 07:57削除
問題1
「?」に入る数字は?
2×2⇒4
4×4⇒7
9×9⇒9
11×11⇒4
13×13⇒?

解答
2×2=4
4×4=16⇒1+6=7
9×9=81⇒8+1=9
11×11=121⇒1+2+1=4
13×13=169⇒1+6+9=16
よって、答えは、16

問題2の算数の解法
DG+BE=8-2=6cm
また、長方形ABCDと長方形AEKHは相似なので、AB:AD=8:10=4:5より、
AE:AH=4:5
よって、AB:AD=AE:AH=4:5よりその差のEB:HDも4:5である。(AB=④,AD=⑤,AE=④',AH=⑤'と置くと、EB=AB-AE=④-④',HD=AD-AH=⑤-⑤'より、小学生でもEB:HD=④-④':⑤-⑤'=4:5と分かるだろう。)
また、四角形HLGDは正方形より、DG=HD
よって、EB:DG=4:5である。よって、DG+BE=6cmと合わせて考えると、DG=(5/9)×6=10/3cm,BE=(4/9)×6=8/3cm
よって、AE=8-8/3=16/3cm,AH=10-10/3=20/3cm,GC=8-10/3=14/3cm
また、長方形IFCGも長方形ABCDと相似なので、FC:CG=5:4より、FC=(5/4)×(14/3)=35/6cm よって、BF=10-35/6=25/6cm
よって、四角形AJCL=長方形ABCD-正方形HLGD-長方形EBFJ-△AEJ-△JFC-△LCG-△LAH=80-(10/3)×(10/3)-(8/3)×(25/6)-(16/3)×(25/6)÷2-(35/6)×(8/3)÷2-(14/3)×(10/3)÷2-(20/3)×(10/3)÷2=80-100/9-100/9-100/9-70/9-70/9-100/9=80-540/9=80-60=20cm^2
よって、答えは、20cm^2

何でもありの解法
DH=DG=xと置くと、JF=8-x-2=6-x
また、長方形AEKHは長方形ABCDと相似なので、AE:AH=4:5よりAE=(4/5)AH=(4/5)×(10-x)  
∴JF=EB=8-(4/5)×(10-x)
よって、8-(4/5)×(10-x) =6-xが成り立つ。
∴(4/5)×(10-x)=x+2
∴4(10-x)=5x+10 
∴40-4x=5x+10
∴9x=30 ∴x=10/3
∴DG=10/3cm 
∴BE=8-2-10/3=8/3cm
以後同じ。

おまけ:(普通のテイラー展開を使った問題で高3か大学1年レベルだと思うが、天才少年なら小2で解きそう。)
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/19 16:23 (No.788960)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902250001/

一応、2通り作ってみました。まぁ、同じようなものですが。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902240001/

簡単ですね。ただし、初心者には難しいかもしれません。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902230001/

算数で解くには算数慣れしていないと無理かもしれません。何でもありなら簡単ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/20 07:57削除
問題1の解法1
正三角形の真上の頂点から反時計回りにA~Cと振り、直角三角形の直角から反時計回りにD~Fと振る。
また、ABとFE,FDとの交点をそれぞれG,H、BCとDF,DEとの交点をそれぞれI,J、CAとED,EFとの交点をそれぞれK,Lとすると、
△HBI,△KCJのそれぞれの内対角の和より、
∠x=∠HBI+∠HIB=∠B+∠DIJ―――①
∠y=∠KCJ+∠KJC=∠C+∠DJI―――②
①+②より、
∠x+∠y=∠B+∠C+∠DIJ+∠DJI
=(180°-∠A)+(180°-∠D)
=120°+90°=210°
よって、答えは、210°

解法2
△HFG,△KELのそれぞれの内対角の和より、
∠x=∠HFG+∠HGF=∠F+∠AGL―――①
∠y=∠KEL+∠KLE=∠E+∠ALG―――②
①+②より、
∠x+∠y=∠F+∠E+∠AGL+∠ALG
=(180°-∠D)+(180°-∠A)
=90°+120°=210°
よって、答えは、210°

問題2の解答
長方形の対角線の長さは等しいので、もう一方の対角線の長さも2cmである。
そして、それはこの円の半径を意味している。よって、円の半径は2cm。
また、長方形の2組の対辺の長さはそれぞれ等しいので、黄色部分の周の長さの直線部分の長さは、四分円2つの半径の和の長さと等しい。
つまり、黄色部分の周の長さは四分円の周の長さと等しい。
よって、2×2×3.14÷4+2+2=3.14+4=7.14cm
よって、答えは、7.14cm

初心者には結構良問だと思いますが、どうでしょう。

問題3の何でもありの解法
四角形EFGHは正方形より、EF=EH=xと置くと、
AE=14-x よって、BF=AE=14-x
よって、BC=(14-x)+20=34-x
ところで、AB=EF=xより、
周の長さ=(34-x)×2+x×2=68-2x+2x=68cm
よって、答えは、68cm

算数の解法
ED=FC=20cm ここで、AH+ED-EHを考えると、ダブり分を引くので=ADとなる。また、四角形EFGHは正方形よりEH=EF=AB
つまり、AD+AB=(AH+ED-EH)+AB=AH+ED=14+20=34cm
よって、長方形の半分の長さが34cmより、周の長さは、34×2=68cm
よって、答えは、68cm

念のため、全ては頭の中でやる。

14+20はAD+EHで正方形よりEH=ABか。つまり、AD+AB=14+20=34cmって事だな。

という具合である。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/19 11:09 (No.788711)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
pを単項イデアル整域Rの元とする。このとき、次は同値であることを示せ。
(1)pはRの既約元である。
(2)(p)=pRはRの極大イデアルである。
(3)pはRの素元である。

証明
(1)⇒(2):(p)⊂I⊂Rと仮定する。Rは単項イデアル整域だから、I=(a)(a∈R)と表される。ゆえに、(p)⊂I=(a)よりp=ab(∃b∈R)と表される。pは既約だから、aまたはbはRの可逆元である。aがRの可逆元のとき、I=(a)=Rである(定理2.2)。bがRの可逆元のとき、pとaは同伴だから、(p)=(a)=I(問5.5) ゆえに、(p)は極大イデアルである。
(2)⇒(3):p|ab(a,b∈R)と仮定する。このとき、ab=pc(c∈R)と表されるから、ab∈pR=(p)である。(p)は仮定より極大イデアルだから素イデアルである(定理2.6(3)) よって、a∈(p)またはb∈(p) すなわち、p|aまたはp|b これは、pが素元であることを意味している。
(3)⇒(1):定理5.3より得られる。

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

問5.5
Rを整域とし、aとbをRの元とするとき、次を示せ。
a~b⇔(a)=(b)

定理2.6
Pを可換環Rのイデアルとするとき、次が成り立つ。
(1)Pは素イデアルである⇔R/Pは整域
(2)Pは極大イデアルである⇔R/Pは体
(3)Pが極大イデアルならば、Pは素イデアルである。

定理5.3
Rを整域とし、pをRの元とする。pが素元であれば、pは既約元である。

今回は解説は簡単なので、別解を作って下さい。(1)⇔(3),(1)⇔(2)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/19 13:35削除
問題
pを単項イデアル整域Rの元とする。このとき、次は同値であることを示せ。
(1)pはRの既約元である。
(2)(p)=pRはRの極大イデアルである。
(3)pはRの素元である。

別解
(1)⇔(3):Rは単項イデアル整域より演習問題11により、Rは一意分解整域である。
よって、問5.14より、既約元と素元は同値な概念である。
よって、示された。

演習問題11
Rが単項イデアル整域であれば、Rは一意分解整域であることを証明せよ。

問5.14
一意分解整域においては、既約元と素元は同値な概念であることを示せ。

次に(1)⇔(2):
まず、(1)⇒(2)だが、これは上の模範解答を使う。
(p)⊂I⊂Rと仮定する。Rは単項イデアル整域だから、I=(a)(a∈R)と表される。ゆえに、(p)⊂I=(a)よりp=ab(∃b∈R)と表される。pは既約だから、aまたはbはRの可逆元である。aがRの可逆元のとき、I=(a)=Rである(定理2.2)。bがRの可逆元のとき、pとaは同伴だから、(p)=(a)=I(問5.5) ゆえに、(p)は極大イデアルである。

念のため、解説。(p)⊂I⊂R⇒I=(a)=Rまたは(p)=(a)=Iが示されたからである。

極大イデアルの定義
Pを可換環Rのイデアルとする。Pを含んでいるRの真のイデアルが存在しないとき、すなわちIをRのイデアルとするとき
P⊂I⇒P=IまたはI=R
を満たすとき、Pを可換環Rの極大イデアルという。

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

問5.5
Rを整域とし、aとbをRの元とするとき、次を示せ。
a~b⇔(a)=(b)

次に(2)⇒(1):p=ab(a,b∈R)と置く。ところで、仮定より、(p)=pRはRの極大イデアルなので、
P⊂I⊂R⇒(p)=IまたはI=Rである。また、Rは単項イデアル整域よりI=(a)(a∈R)と置ける。
(ⅰ)(p)=Iの場合、(p)=(a)より問5.5によってpとaは同伴である。よって、同伴の定義より、p=u・aと置くとuは可逆元である。よって、p=abのbは可逆元である。
(ⅱ)I=Rの場合、(a)=I=R ところで、Rは乗法単位元を含むので、∃r∈Rが存在して1=arが成り立つ。よって、aは可逆元である。
(ⅰ),(ⅱ)より、p=ab(a,b∈R)ならばaまたはbが可逆元であるので、pは既約元である。

既約元の定義
Rを整域とする。Rの可逆元でも0でもない元をaとする。a=bc(b,c∈R)ならば、bまたはcがRの可逆元でなければならないとき、aをRの既約元という。

因みに、(ⅱ)の場合、(a)=Rから定理2.2の逆によりaを可逆元と言う場合には、Rが単項イデアルだからと言わなければならない。

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

一般的には逆は成り立たないだろう。I=aR+bR=Rとして、1∈Rに対して、1=ar1+br2となるr1,r2∈Rが存在しても、aもbもr1もr2も可逆元ではない。(片方が0になる時は単項イデアル環なのだろう。)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 20:43 (No.788279)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902260001/

暗算で解けました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902260000/

合っているか分かりませんが、答えてみますね。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902250002/

理詰めですぐ解けました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/19 07:58削除
問題1の解答
半径の和より、PQ=1+4=5cm
ここで、BからAPに垂線を下ろしその足をHとすると、HB=PQ=5cm
また、AH=4-1=3cm また、△ABHと△ACQは相似で相似比は3:1より、QC=5/3cm
よって、PC=5+5/3=20/3cm
よって、△APC=4×(20/3)÷2=40/3cm^2
よって、答えは、40/3cm^2

因みに、算数の暗算用で答えてみました。中学数学でも同じようなものですが、補助線は引かないで、△CBQ∽△CAPより、CQ:CQ+5=1:4を解いて、4CQ=CQ+5 ∴3CQ=5 ∴CQ=5/3cm 以後同じ。
としても良い。
算数で解く(要領よく解く)にはちょっとした工夫が必要なんです。

問題2の回答
正方形を小,中,大とするとこの3種類しかない。その理由は、小の1辺を1とすると中の1辺は2で大の1辺は3であり、その間(例えば1.5の正方形)は存在しなく3より大きい正方形も存在しないからである。
大は2個は自明。
中は5個。
小は6個。
よって、計2+5+6=13個
よって、答えは、13個。

問題3
□に5つの奇数1,3,5,7,9の数字を1つずつ入れて、式を成立させてください。
□+□+□=□□

解答
左辺を1番大きくすると、5+7+9=21より、右辺の十の位は0~2で選べるのは奇数のみなので、1で確定である。
ここで、右辺の一の位をしらみつぶしに調べても良いが、適当に7にすると、3+5+9=17で成り立つ。
ところで、7を他の数字にすると、右辺が2増える場合は左辺は2減り、右辺が2減る場合は左辺は2増えるので、等号で結ばれるのはこれだけである。
よって、答えは、3+5+9=17

例:右辺が2増える場合、3+5+7≠19
右辺が2減る場合、3+7+9≠15
念のため、2に限らず入れ換える数の差分、右辺と左辺に差が出る。(一の位だから。)

問題2だけ確信が持てないので、回答とした。念のため、どれも検索はしていない。しても出ないと思うが。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 09:55 (No.787700)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902270001/

検索して裏を取っていませんが、大丈夫でしょう。秒殺でした。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902260002/

これも秒殺でしたが、逆に難しく考える方法も考えました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 21:58削除
問題1の解答
一番左のだったら正六面体なので6方向から見れば1×6=6cm^2
真ん中(2段)だったら、同様に3×6=18cm^2(3=1+2)
よって、5段まで重ねた場合は、(1+2+3+4+5)×6=15×6=90cm^2
よって、答えは、90cm^2

問題2の解答
A+B+C+DとE+F+Gは釣り合っていて32gずつである。また、EとF+Gは釣り合っていて16gであるので、F,Gはそれぞれ8gでCも8gである。
よって、Aは4gである。

難しく考える解法
A=xgと置くと、B=x,C=2x,D=x+x+2x=4x,よって、A+B+C+D=x+x+2x+4x=8x
よって、E+F+G=A+B+C+D=8x
よって、A+B+C+D+E+F+G=8x+8x=16x
これが64gより、16x=64 よって、x=4
よって、答えは、4g

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 11:42 (No.787780)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Rが単項イデアル整域であるとする。Rのイデアル(p)=pR(p∈R)について、次の条件は同値であることを証明せよ。
(1)pはRの素元である。
(2)(p)はRの素イデアルである。
(3)(p)はRの極大イデアルである。

証明
(1)⇒(2):ab∈(p)(a,b∈R)と仮定する。このとき、あるRの元rがあってab=prと表されるから、p|abである。pは素元であるからp|aまたはp|b ゆえに、a∈(p)またはb∈(p) これは(p)が素イデアルであることを示している。
(2)⇒(3):(p)を含むRのイデアルを(a)とする。すなわち、(p)⊂(a)⊂Rとなっている。p∈(a)より、あるRの元bがあってp=abと表される。ab∈(p)であり、(p)は素イデアルであるからa∈(p)またはb∈(p)
(ⅰ)a∈(p)のとき、a=pr(r∈R)であるから、p=ab=prb ゆえに、1=br このとき、bは可逆元になるので、(p)=(a)である。
(ⅱ)b∈(p)のとき、b=ps(s∈R)であるから、p=ab=aps ゆえに、1=as このとき、aは可逆元になるので、(a)=Rである。
以上より、「(p)⊂(a)⊂R⇒(p)=(a)または(a)=R」が示された。したがって、(p)はRの極大イデアルである。
(3)⇒(1):p|ab,p∤b(a,b∈R)と仮定する。このとき、当然(p)⊂(p)+(b)であるが(p)≠(p)+(b)である。何故ならば、もし(p)=(p)+(b)とすると、b∈(p)+(b)=(p)であるからb=pr(r∈R) よって、p|bで矛盾である。
そこで、(p)≠(p)+(b)であるから、(p)は極大イデアルという仮定より(p)+(b)=Rでなければならない。ゆえに、次の関係がある。
pc+bd=1(c,d∈R)
ここで、仮定p|abよりab∈(p)である。ゆえに、a=apc+abd∈(p) したがって、a∈(p)であるからp|a
以上より、「p|ab⇒p|aまたはp|b」が示されたので、pは素元である。

具体的には、

>(ⅰ)a∈(p)のとき、a=pr(r∈R)であるから、p=ab=prb ゆえに、1=br このとき、bは可逆元になるので、(p)=(a)である。

>(ⅱ)b∈(p)のとき、b=ps(s∈R)であるから、p=ab=aps ゆえに、1=as このとき、aは可逆元になるので、(a)=Rである。

>そこで、(p)≠(p)+(b)であるから、(p)は極大イデアルという仮定より(p)+(b)=Rでなければならない。

>ゆえに、次の関係がある。
pc+bd=1(c,d∈R)
ここで、仮定p|abよりab∈(p)である。ゆえに、a=apc+abd∈(p) 

これぐらいですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 13:32削除
解説
>(ⅰ)a∈(p)のとき、a=pr(r∈R)であるから、p=ab=prb ゆえに、1=br このとき、bは可逆元になるので、(p)=(a)である。

Rは整域より消去律で1=brと出来る。念のため、普通の環も整域も乗法逆元が存在しないので、p=prbの両辺に左からp^-1が掛けられないが、prb-p=0としてp(rb-1)=0とするとRは整域よりrb-1=0(p≠0だから)と出来るので、1=brとなる。
また、p=abでbが可逆元より同伴の定義よりpとaは同伴になり、問5.5より(p)=(a)となる。

問5.5
Rを整域とし、aとbをRの元とするとき、次を示せ。
a~b⇔(a)=(b)

定義5.5(同伴の定義)
Rを整域とする。b|aかつa|bのとき、ある可逆元u∈Rが存在して、
a=u・b
となっている。このとき、aとbは同伴であるといい、a~bで表す。

>(ⅱ)b∈(p)のとき、b=ps(s∈R)であるから、p=ab=aps ゆえに、1=as このとき、aは可逆元になるので、(a)=Rである。

イデアル(a)が可逆元を含むので、定理2.2より(a)=Rとなる。

定理2.2
環RのイデアルIが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

>そこで、(p)≠(p)+(b)であるから、(p)は極大イデアルという仮定より(p)+(b)=Rでなければならない。

念のため、定理2.5(1)より、(p)+(b)はイデアルである。

定理2.5
Ⅰ1,I2を可換環Rのイデアルとすると、次の(1),(2),(3)それぞれにおける集合もRのイデアルである。
(1)I1+I2={x|x=a1+a2,a1∈I1,a2∈I2}
(2),(3)は省略。

また、極大イデアルの定義より、(p)+(b)=Rとなる。

>ゆえに、次の関係がある。
pc+bd=1(c,d∈R)
ここで、仮定p|abよりab∈(p)である。ゆえに、a=apc+abd∈(p) 

(p)+(b)=Rより、1∈Rに対して∃c,d∈Rが存在して、1=pc+bdと出来るという事である。
また、この両辺にaを掛けると、a=apc+abdとなり、p,ab∈(p)より、apc,abd∈(p)でイデアルは加法群だから、apc+abd∈(p)
∴a=apc+abd∈(p) 

次回は別解をやってみますね。(1)⇔(2),(1)⇔(3)を示してみます。よく吟味して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 15:46削除
問題
Rが単項イデアル整域であるとする。Rのイデアル(p)=pR(p∈R)について、次の条件は同値であることを証明せよ。
(1)pはRの素元である。
(2)(p)はRの素イデアルである。
(3)(p)はRの極大イデアルである。

別解
(1)⇔(2):
まず素元の定義。
定義5.4
Rを整域とする。Rの可逆元でも0でもない元をaとする。Rの元b,cに対して、a|bcであるとき、a|bかまたはa|cの少なくとも一方が成り立つ、という条件を満足しているときaをRの素元という。

よって、
pがRの素元⇔(p|ab⇒p|aまたはp|b)―――①
ここで、p|ab⇔ab∈(p)
また、p|aまたはp|b⇔a∈(p)またはb∈(p)より、
(p|ab⇒p|aまたはp|b)⇔(ab∈(p)⇒a∈(p)またはb∈(p))―――②
また、(p)=Pと置くとab∈P⇒a∈Pまたはb∈P―――③
①,②,③より、
pがRの素元⇔(ab∈P⇒a∈Pまたはb∈P)
ところで、定義2.4の対偶より、
a・b∈P⇒a∈P または b∈P
よって、 pがRの素元⇔(p)はRの素イデアルである。

定義2.4
可換環RのイデアルPが次の条件を満たすとき、Pを可換環Rの素イデアルという。
a∉P,b∉P⇒a・b∉P
あるイデアルが素イデアルであることを示す必要があるときには、次のような上記条件の対偶を用いることも多い。すなわち、
a・b∈P⇒a∈P または b∈P

次に(1)⇔(3):
まず、極大イデアルの定義。
定義2.4
Pを可換環Rのイデアルとする。Pを含んでいるRの真のイデアルが存在しないとき、すなわちⅠをRのイデアルとするとき
P⊂Ⅰ⇒P=ⅠまたはⅠ=R
を満たすとき、Pを可換環Rの極大イデアルという。

まず、(1)⇒(3)の証明
pがRの素元⇒((p)⊂Ⅰ⇒(p)=ⅠまたはⅠ=R)を示せば良いので、(p)⊂ⅠとなるイデアルⅠを考える。
ところで、例えば、6の倍数の集合⊂2の倍数の集合である。
その性質を考えれば、n|pとなるn∈R,p/n∈Rで、
Ⅰ=(p/n)Rである。 ここで、pは素元よりn=1またはn=pである。
∴Ⅰ=pR=(p)またはⅠ=R
よって、pがRの素元⇒((p)⊂Ⅰ⇒(p)=ⅠまたはⅠ=R)

次に、(3)⇒(1)の証明
((p)⊂Ⅰ⇒(p)=ⅠまたはⅠ=R)⇒pはRの素元を示せば良いので、やはり(p)⊂ⅠとなるイデアルⅠを考える。
よって、n|pとなるn∈R,p/n∈Rで、Ⅰ=(p/n)Rである。
ここで、(p)=ⅠまたはⅠ=Rより、n=1またはn=pである。ところで、n|pよりnはpの約数である。そして、pの約数が1とpしかないので、pは素元である。
よって、((p)⊂Ⅰ⇒(p)=ⅠまたはⅠ=R)⇒pはRの素元

よって、(1)⇔(3)が示された。

じっくり吟味して下さい。https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%90%9F%E5%91%B3/

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/18 16:34削除
よく考えたら、(1)⇔(3)の方の証明で、「そして、pの約数が1とpしかないので、pは素元である」などは既約元であるが、単項イデアル整域では素元と既約元は同値な概念であるので、その一言が必要だった。

演習問題7
pを単項イデアル整域Rの元とする。このとき、次は同値であることを示せ。
(1)pはRの既約元である。
(2)(p)=pRはRの極大イデアルである。
(3)pはRの素元である。
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