「笑わない数学 虚数」を見たら面白かった。🙂x^3-15x-4=0を3次方程式の解の公式で解くと、x=3√(2+11i)+3√(2-11i)=3√(2+i)^3+3√(2-i)^3=2+i+2-i=4(3√は3乗根を表す)と昔の数学者がやっていたが、x=3√{-1+√3/2+(1/2+√3)i}^3+3√{-1+√3/2-(1/2+√3)i}^3=-2+√3でも、x=-2-√3とも出来る。
引用元:
https://twitter.com/satndRvjMpc4tl7/status/1657731195990593537
補足解説
X^3-15X-4=0を因数定理で解くと、X=4で成り立つ。よって、組立除法でX-4で割ると、
1 0 -15 -4|4
4 16 4
1 4 1 | 0
∴(X-4)(X^2+4X+1)=0
X^2+4X+1=0を解の公式で解くと、X=-2±√3
ところで、X^3-15X-4=0を3次方程式の解の公式で解くと、X=3√(2+11i)+3√(2-11i)(3√は3乗根を表す。)
よって、解をX=-2+√3として3乗根が開いたと仮定すると虚数部分が相殺され、実数部分は2倍になるはずである。
よって、X=3√(2+11i)+3√(2-11i)
=3√(-1+√3/2+ai)^3+3√(-1+√3/2-ai)^3
と置いて展開すると、
(-1+√3/2+ai)^3=(-1+√3/2)^3+3(-1+√3/2)・(ai)^2+3(-1+√3/2)^2・(ai)-a^3・i
=-1+3√3/8+3√3/2-9/4+3a^2(-1+√3/2)+3a(1+3/4-√3)i-a^3・i
=-13/4+15√3/8-3a^2(-1+√3/2)+{3a(7/4-√3)-a^3}i
ここで、実部を比較すると、
-13/4+15√3/8-3a^2(-1+√3/2)=2が成り立つ。
∴3a^2(-1+√3/2)=-21/4+15√3/8
∴a^2(-1+√3/2)=-7/4+5√3/8
∴a^2(-8+4√3)=-14+5√3
∴a^2=(-14+5√3)/4(-2+√3)
=(14-5√3)/4(2-√3)
=(14-5√3)(2+√3)/4
=(28+14√3-10√3-15)/4
=(13+4√3)/4
∴a=±√(13+4√3)/2―――①
また、13+4√3=(√x+√y)^2と置くと、
x+y+2√xy=13+4√3=13+2√12より、
x+y=13,xy=12
よって、解と係数の関係より、x,yはt^2-13t+12=0の2つの解。∴(t-1)(t-12)=0 ∴t=1,12
よって、√x+√y=√1+√12=1+2√3
∴13+4√3=(1+2√3)^2―――②
②を①に代入すると、
a=±(1+2√3)/2
ところで、X=3√(2+11i)+3√(2-11i)
=3√(-1+√3/2+ai)^3+3√(-1+√3/2-ai)^3より、aは±のどちらにしても前後逆になるだけで同じである。
よって、a=1/2+√3とすると、
X=3√(2+11i)+3√(2-11i)
=3√{-1+√3/2+(1/2+√3)i}^3+3√{-1+√3/2-(1/2+√3)i}^3
={-1+√3/2+(1/2+√3)i}+{-1+√3/2-(1/2+√3)i}
=-1+√3/2+-1+√3/2
=-2+√3
∴X=-2+√3 X=-2ー√3の方は省略。
一応、pythonで検算すると、
{-1+√3/2+(1/2+√3)i}^3=2-11i
{-1+√3/2-(1/2+√3)i}^3=2+11iでOKである。
import math
a = complex(-1+math.sqrt(3)/2, 1/2+math.sqrt(3))
b = complex(-1+math.sqrt(3)/2, -1/2-math.sqrt(3))
print(a**3,b**3)
結果:(2.0000000000000004-11j) (2.0000000000000004+11j)
念のため、pythonでは虚数はjである。
おまけ:
6行詩48番
古いカロンから人々はフェニックスを見るだろう
彼のつながりの最初であり最後である
フランスの中で輝き渡る。そして誰もが愛されるに値する人になる
すべての信義をもって長い間統治する
なんと(彼らは)決して彼の先駆者を持たないだろう
彼が彼の記憶すべき功績を返すだろう(先駆者を)
引用元:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10812478117.html
補足:
https://www.dailymotion.com/video/x8ddza9(19:00~20:00ぐらい)