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数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/11 10:56 (No.781165)削除
次の文章を完全解説して下さい。

例5.6
f(X)=X^(p-1)+X^(p-2)+…+X+1(pは素数)はℚ[X]で既約である。

証明
f(X+1)=(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}
={(X+1)^p-1}/X
=(1/X)(X^p+pC1X^(p-1)+…+pCp-2X^2+pCp-1X+1-1)
=X^(p-1)+pC1X^(p-2)+…+pCp-2X+p
ここで、
a0=p≡0(modp)  a0=p≢0(modp)
a1=pCp-2≡0(modp)
a2=pCp-3≡0(modp)
・・・
ap-2=pC1≡0(mod p)
ap-1=1≢0(mod p)

ゆえに、定理5.10よりf(X+1)は既約である。したがって、f(X)は既約である。

定理5.10(アイゼンシュタインの既約判定法)
Rを一意分解整域,Kをその商体とする。このときR[X]の元
f(X)=anX^n+an-1X^(n-1)+…+a1X+a0
に対し、
p∤an,p|an-1,…,p|a1,p|a0,p^2∤a0
を満たすRの素元pが存在するならば、f(X)はK[X]における既約多項式である。
(引用終わり)

具体的には、

例5.5で使われているので省略されていますが、

>f(X):既約⇔f(X+1):既約

ほとんど自明のような事ですが、誰もが納得するレベルで解説して下さい。もっとも、数学をやっている人が対象です。

>(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}

あまり意味がありませんが、2通りで解説して下さい。

>a0=p≡0(modp)  
a1=pCp-2≡0(modp)
a2=pCp-3≡0(modp)
・・・
ap-2=pC1≡0(mod p)

簡単ですが、pCp-2などがpで割り切れる理由ですね。

>f(X)=X^(p-1)+X^(p-2)+…+X+1(pは素数)はℚ[X]で既約である。

最後にこれに対する感想ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/11 13:58削除
解説
>f(X):既約⇔f(X+1):既約

f(X)が可約ならば、例えば(aX+b)(cX^(n-1)+・・・)などと2つの多項式の積に分解され、このXをX+1にしても2つの多項式の積の関係は保存される。
つまり、「f(X):可約⇔f(X+1):可約」は自明である。
この対偶を取ると、「f(X):既約⇔f(X+1):既約」となる。

>(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}

解説1
a^n-b^n=(a-b)(a^(n-1)+a^(n-2)b+…+b^(n-1))
という公式https://manabitimes.jp/math/576のaをX,bを1にすると、
X^n-1=(X-1)(X^(n-1)+X^(n-2)+…+X+1)
このXをX+1,nをpにすると、
(X+1)^p-1={(X+1)-1}{(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1}
この両辺を{(X+1)-1}で割ると、
(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}

解説2
(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1を逆から、
1+(X+1)+(X+1)^2+…+(X+1)^(p-1)とすると、初項1,公比X+1の等比数列の和である。
よって、公式より、
1+(X+1)+(X+1)^2+…+(X+1)^(p-1)
={1-(X+1)^p}/{1-(X+1)}
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}
∴(X+1)^(p-1)+(X+1)^(p-2)+…+(X+1)+1
={(X+1)^p-1}/{(X+1)-1}

>a0=p≡0(modp)  
a1=pCp-2≡0(modp)
a2=pCp-3≡0(modp)
・・・
ap-2=pC1≡0(mod p)

簡単ですが、pCp-2などがpで割り切れる理由ですね。

pが素数だからpCp-2などはpが分解されずに(因数に)残るからである。
例えば、15C3=(15×14×13)/(3×2×1)=455で、15で割り切れない。15が素数ではないので分解されてしまうからである。

>f(X)=X^(p-1)+X^(p-2)+…+X+1(pは素数)はℚ[X]で既約である。

これはpが素数でなくても奇数で成り立つ。f(X)が可約だと仮定すると、第3章§5問題1より解はX=±1である。
X=1とすると与式の右辺は全て和なので不適。よって、可能性があるのはX=-1だけである。
f(-1)=0となるのは右辺の項数が偶数個の場合でp-1が奇数の場合である。つまり、pが偶数の場合は解があり、pが奇数の場合は解がない。
よって、pが偶数の場合は可約でありpが奇数の場合は既約である。つまり、pは素数に限らない。
念のため、上の証明はpが素数の場合のためだけの証明法である。

第3章§5問題1
f(X)=X^n+an-1X^(n-1)+…+a1X+a0∈ℤ[X],a0≠0とする。f(X)がℚに根をもてば、f(X)はℤに根αをもち、a0はαで割り切れることを示せ。

つまり、解αはa0の約数という事で上の場合は1の約数で±1という事である。念のため、モニック(X^nの係数が1)の場合という事ある。
また、解があると可約である事。

因数定理
f(X)∈K[X],α∈Kとする。このとき、f(α)=0であるための必要十分条件は、ある多項式g(X)∈K[X]が存在して、
f(X)=(X-α)g(X)
と表されることである。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/10 11:29 (No.780341)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理5.10(アイゼンシュタインの既約判定法)
Rを一意分解整域,Kをその商体とする。このときR[X]の元
f(X)=anX^n+an-1X^(n-1)+…+a1X+a0
に対し、
p∤an,p|an-1,…,p|a1,p|a0,p^2∤a0
を満たすRの素元pが存在するならば、f(X)はK[X]における既約多項式である。

証明
f(X)が可約であるとすると、ある多項式g(X),h(X)が存在して
f(X)=g(X)h(X)
と表される。多項式g(X),h(X)をそれぞれ
g(X)=b0+b1X+…+brX^r∈R[X](r>0)
h(X)=c0+c1X+…+csX^s∈R[X](s>0,r+s=n)
とする。定数項を比べると
a0=b0c0
仮定p|a0より、p|b0c0である。ゆえに、p|b0 または p|c0
p|b0とすると、
p^2∤a0 だから p^2∤b0c0 これより p∤c0
一方、g(X)の係数の中にはpで割り切れないものがある。もしそうでないと、f(X)=g(X)・h(X)でf(X)がpで割り切れるから、X^nの係数anもpで割り切れることになり、仮定に反する。
g(X)の係数でpで割り切れない最初のものをbi(0<i≦r<n)とする。i<nに対してaiは
ai=bic0+bi-1c1+…+b0ci
と表されている。ここでb0,…,bi-1はpで割り切れ、aiもpで割り切れるから結局
p|bic0
となる。ところが、前にみたようにp∤c0であるから、p|biとなり矛盾である。
p|c0のときも同様に矛盾が導かれる。以上より、f(X)が可約であると仮定すると矛盾が導かれたので、f(X)は既約である。

具体的には、

>p^2∤a0 だから p^2∤b0c0 これより p∤c0

>ai=bic0+bi-1c1+…+b0ci

>f(X)はK[X]における既約多項式である。

R[X]ではなくてK[X]になる理由ですね。

おまけ:
https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/anach/2018/24.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/10 13:44削除
解説
>p^2∤a0 だから p^2∤b0c0 これより p∤c0

p^2∤b0c0だからb0c0に因数p(素元)がないので、
p∤b0c0―――①
ところで、pは素元より素元の定義より、
p|b0c0ならばp|b0またはp|c0
これを否定すると、
p∤b0c0ならばp∤b0かつp∤c0―――②
①,②より、p∤c0が出るという訳である。

素元の定義
Rの元b,cに対して、a|bcであるとき、a|bかまたはa|cの少なくとも一方が成り立つ、という条件を満足するときaをRの素元という。

>ai=bic0+bi-1c1+…+b0ci

p.196の定理4.1の証明に、
f(X)=a0+a1X+…+anX^n
g(X)=b0+b1X+…+bmX^mとすると、
f(X)g(X)=∑(k=0~m+n)ckX^k
ck=∑(i+j=k)aibj
とあり、ck=∑(i+j=k)aibjを考えれば自明である。
実際に、(a0+a1X+a2X^2)(b0+b1X)を展開すると、
=a0b0+(a0b1+a1b0)X+(a1b1+a2b0)X^2+a2b1X^3
となっていて合っている事が確認出来るだろう。

>f(X)はK[X]における既約多項式である。

R[X]ではなくてK[X]になる理由ですね。

これは証明をちょっと改造してみよう。

定理5.10(アイゼンシュタインの既約判定法)
Rを一意分解整域,Kをその商体とする。このときR[X]の元
f(X)=anX^n+an-1X^(n-1)+…+a1X+a0
に対し、
p∤an,p|an-1,…,p|a1,p|a0,p^2∤a0
を満たすRの素元pが存在するならば、f(X)はK[X]における既約多項式である。

証明
f(X)がR[X]で可約であると仮定すると、ある多項式g(X)
,h(X)∈R[X]が存在して
f(X)=g(X)h(X)
と表される。多項式g(X),h(X)をそれぞれ
g(X)=b0+b1X+…+brX^r∈R[X](r>0)
h(X)=c0+c1X+…+csX^s∈R[X](s>0,r+s=n)
とする。定数項を比べると
a0=b0c0
仮定p|a0より、p|b0c0である。ゆえに、p|b0 または p|c0
p|b0とすると、
p^2∤a0 だから p^2∤b0c0 これより p∤c0
一方、g(X)の係数の中にはpで割り切れないものがある。もしそうでないと、f(X)=g(X)・h(X)でf(X)がpで割り切れるから、X^nの係数anもpで割り切れることになり、仮定に反する。
g(X)の係数でpで割り切れない最初のものをbi(0<i≦r<n)とする。i<nに対してaiは
ai=bic0+bi-1c1+…+b0ci
と表されている。ここでb0,…,bi-1はpで割り切れ、aiもpで割り切れるから結局
p|bic0
となる。ところが、前にみたようにp∤c0であるから、p|biとなり矛盾である。
p|c0のときも同様に矛盾が導かれる。以上より、f(X)が可約であると仮定すると矛盾が導かれたので、背理法によりf(X)はR[X]において既約である。

ここで、定理5.6の「f(X)はK[X]で可約であればR[X]においても可約である」の対偶を取ると、「f(X)はR[X]において既約ならばK[X]でも既約である」ので、

よって、f(X)はK[X]における既約多項式である。

定理5.6
一意分解整域Rの商体をKとし、f(X)∈R[X]とする。
f(X)がK[X]において多項式の積に分解すれば、R[X]においても同じ次数の多項式に分解する。すなわち、f(X)はK[X]で可約であれば、R[X]においても可約である。
また、この逆も成り立つ。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 19:59 (No.779912)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902010001/

暗算で解けました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901310003/

近似値は使わないで解いて下さい。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901310001/

「図形苦手な人も頑張れば解ける問題!」無理だと思います。結構いい問題(良問)だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 20:52削除
問題1の解答
斜線部=扇形CBE+△CDE-△CAB-扇形CAD
=扇形CBE-扇形CAD
ところで、ABとCEが平行より錯角で∠ACE=∠CAB=90°よって、∠BCE=60°+90°=150°
また、∠ACD=90°+60°=150°
また、△ABCは30°,60°,90°の三角定規型より、
AC=8÷2=4cm
よって、斜線部=8×8×π×(150/360)-4×4×π×(150/360)
=(8×8-4×4)×π×(15/36)
=48×π×(5/12)=20π=20×3.14
=62.8cm^2
よって、答えは、62.8cm^2

問題2
6/√2より小さい自然数は何個ありますか?

解答
(6/√2)^2=36/2=18―――①
ところで、16<18<25―――②
①を②に代入すると、4^2<(6/√2)^2<5^2
∴4<(6/√2)<5
よって、6/√2より小さい自然数は1,2,3,4である。
よって、答えは、4個

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/10 07:59削除
問題3の解答
△ABDは正三角形より、DA=AB=3+5=8cm また、DからABに垂線を下ろしその足をHとすると、HはABの中点となり、AH=4cm ∴FH=4-3=1cm
また、△DHAは1:2:√3の直角三角形より、DH=4√3cm
よって、△DHFで三平方の定理を使うと、DF=√{1^2+(4√3)^2}=√49=7cm
ところで、△ABD,△ACEがそれぞれ正三角形より、AD=AB,AC=AE,∠DAC=∠BAE(=∠BAC+60°)
よって、二辺挟角が等しいので、△ADC≡△ABE ∴∠ADC=∠ABE ∴∠FDA=∠FBG また、対頂角より、∠AFD=∠GFB 
よって、2角が等しいので、△FAD∽△FGB
∴BG:BF=DA:DF ∴BG:5=8:7
∴7BG=40 ∴BG=40/7cm

因みに、鋭角三角形の二辺の外側に正三角形がくっついている形を見たら、まず、定石で△ADC≡△ABE
次に、それによって円周角が等しくなるので4点A,D,B,G(4点A,E,C,G)は同一円周上にあり、円周角から∠DGB=60°などはすぐ分かるようにしておく。

また、点Gは実はフェルマー点になっていて、鋭角三角形の内部の点で∠AGB=∠BGC=∠CGA=120°となっっていて、AG+BG+CGの長さが最小になる点である。また、BCの外側に正三角形PBCを作るとAPも点Gで交わる。(全て記憶で書いているので)

興味がある人は調べてみて下さい。因みに、似たような点でナポレオン点というのもある。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/8 20:51 (No.779080)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902020002/

一応、3通り作ってみました。念のため、検索はしていません。因みに、算数でも解けます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 07:56削除
解法1
折り返しより、BC=BF―――① また、長方形の中点の対称性より、BF=CF―――②
①,②より、BC=BF=CF
よって、△FBCは正三角形より∠FBC=60°
∴∠ABF=90°-60°=30°
また、折り返しより∠FBE=∠CBE=30°
よって、△ABF,△FBE,△CBEは全て1:2:√3の直角三角形である。
∴BF=10√3cm,AB=(√3/2)BF=(√3/2)(10√3)=15cm
よって、答えは、15cm

解法2
BEの中点をMとしMFを結ぶと、直角三角形の斜辺の中点と直角を結ぶので定石により、MB=ME=MF(小学生は長方形を対角線で二等分した図から分かり、中3生以上は△FBEの外接円の中心を考えれば分かる。)
よって、△MFEは二等辺三角形より∠MFE=∠MEF―――① また、台形の中点連結定理よりFM//DE//AB よって、FM//EC
よって、錯角より∠FME=∠MEC―――② また、折り返しより∠MEC=∠MEF―――③ 
①,②,③より、∠MFE=∠MEF=∠FME よって、△MFEは正三角形である。
よって、∠MEC=∠MEF=60°より∠FED=180°-60°×2=60°
よって、△BCE,△BFE,△FDEは全て1:2:√3の直角三角形である。よって、EC=EF=20÷2=10cm よって、DE=10÷2=5cm
よって、AB=DC=5+10=15cm
よって、答えは、15cm

念のため、解法1も算数の解法に出来ます。また、台形の中点連結定理を使わない場合は、BCの中点をNとしてFNとBEの交点をMとすると、△BCEでの中点連結定理の逆により点MはBEの中点となりFM//ECが言える。(FN//DCだから。)
念のため、算数の解法にする場合は、「中点」は「真ん中の点」とし「1:2:√3の直角三角形」は「30°,60°,90°の直角三角定規型」に直します。また、小学生でも台形の中点連結定理を知っているかもしれませんが、中点連結定理の逆などは相似を使います。

解法3は中3生以上の解法です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 18:54削除
解法3
AB=x,EC=y,BC=zと置くと、DE=x-y,AF=DF=z/2
また、定石の形より△DEF∽△FAB(角度を考えれば分かる。)
よって、x-y:z/2=z/2:xが成り立つ。
∴z^2/4=x(x-y)―――①
また、△ABF,△FDE,△EBCで三平方の定理を使うと、折り返しより、EF=y,BF=zなので、
x^2+z^2/4=z^2―――②
(x-y)^2+z^2/4=y^2―――③
y^2+z^2=400―――④
①を③に代入すると、(x-y)^2+x(x-y)=y^2
∴x^2-2xy+y^2+x^2-xy=y^2
∴2x^2-3xy=0 ∴x(2x-3y)=0
x>0より、2x-3y=0 ∴2x=3y
∴y=2x/3―――⑤
また、②より、x^2=3z^2/4 
∴z^2=4x^2/3―――②'
②'と⑤を④に代入すると、
4x^2/9+4x^2/3=400
∴16x^2/9=400 ∴4x/3=±20
x>0より、4x=60 ∴x=15
∴AB=15cm

おまけ:
「捜査中、学内の五十嵐の机の引き出しから、殺害前数週間以内と思われる時期に書いたメモが発見された。これには壇ノ浦の戦いに関する四行詩が日本語およびフランス語で書かれていたが、4行目の「壇ノ浦で殺される」という日本語の段落に対し、フランス語で「階段の裏で殺される」と書かれていた。このため、五十嵐は自身に身の危険が迫っていた事を察知していたのではないかとする憶測が生まれた。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E8%A9%A9%E8%A8%B3%E8%80%85%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 11:58 (No.779536)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理5.9
Rが一意分解整域ならば、R[X1,…,Xn]も一意分解整域である。

証明
[Ⅰ] はじめに、R[X]が一意分解整域であることを示す。
(1)R[X]の元はR[X]の素元の積として表されることを示す。
              (中略)
f(X)=p1…prF1(X)…Fs(X)
がf(X)のR[X]における素元分解を与える。
(2)一意性の証明
f(X)=p1…prF1(X)…Fs(X)(pi,pi'はRの素元)
f(X)=p1'…pm'F1'(X)…Fn'(X)(Fi(X),Fi'(X)はR[X]の素元)
と2通りに表されたと仮定する。F1(X)…Fs(X)とF1'(X)…Fn'(X)は定理5.5より原始多項式である。したがって、補題よりp1…prとp1'…pm'は同伴である。ゆえに、
p1…pr=εp1'…pm'(εはRの可逆元)
Rは一意分解整域であるから、r=mで適当に番号をつけかえるとpiとpi'は同伴になる。さらに、このとき
 εF1(X)…Fs(X)=F1'(X)…Fn'(X)
ここで、Fi(X),Fi'(X)はK[X]で素元(既約多項式)であるから(定理5.6)、K[X]が一意分解整域であることより(定理4.10)、s=nで適当に番号をつけかえると、Fi(X)とFi'(X)はK[X]において同伴になる。すなわち、
 Fi(X)=αiFi'(X),∃αi∈K
このとき、Fi(X)とFi'(X)は原始多項式であるから、補題よりαi∈U(R) よって、Fi(X)とFi'(X)はR[X]において同伴である。
以上によって分解の一意性が示された。
[Ⅱ]n>1のときには、[Ⅰ]の結果とR[X1,…,Xn]=R[X1,…,Xn-1][Xn]であることに注意して数学的帰納法を使えばよい。

定理5.5(ガウスの補題)
f(X),g(X)∈R[X]とする。f(X)とg(X)が共に原始多項式ならば、f(X)・g(x)も原始多項式である。

補題
一意分解整域Rの商体をKとする。このとき次が成り立つ。
(1)K[X]の多項式f(X)はKの元uとR[X]の原始多項式F(X)によって、
f(X)=u・F(X)
と表される。
(2)(1)の表現において、原始多項式F(X)(∈R[X])はRの可逆元の因子を除いて一意的に定まる。特に、f(X)∈R[X]であればu∈Rである。

定理5.6
一意分解整域Rの商体をKとし、f(X)∈R[X]とする。
f(X)がK[X]において多項式の積に分解すれば、R[X]においても同じ次数の多項式に分解する。すなわち、f(X)はK[X]で可約であれば、R[X]においても可約である。
また、この逆も成り立つ。

定理4.10
体K上の多項式は既約多項式の積として、因子の順序とKの元の積を除いて一意的に分解される。
(引用終わり)

具体的には、

>F1(X)…Fs(X)とF1'(X)…Fn'(X)は定理5.5より原始多項式である。したがって、補題よりp1…prとp1'…pm'は同伴である。

>ここで、Fi(X),Fi'(X)はK[X]で素元(既約多項式)であるから(定理5.6)、

>Fi(X)とFi'(X)はK[X]において同伴になる。すなわち、
 Fi(X)=αiFi'(X),∃αi∈K

>Fi(X)=αiFi'(X),∃αi∈K
このとき、Fi(X)とFi'(X)は原始多項式であるから、補題よりαi∈U(R) よって、Fi(X)とFi'(X)はR[X]において同伴である。

>[Ⅱ]n>1のときには、[Ⅰ]の結果とR[X1,…,Xn]=R[X1,…,Xn-1][Xn]であることに注意して数学的帰納法を使えばよい。

この5か所ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 14:07削除
解説
>F1(X)…Fs(X)とF1'(X)…Fn'(X)は定理5.5より原始多項式である。したがって、補題よりp1…prとp1'…pm'は同伴である。

補題の(2)より、「Rの可逆元の因子を除いて一意的に定まる」ので、
f(X)=p1…prF1(X)…Fs(X)
f(X)=p1'…pm'F1'(X)…Fn'(X)
のp1…prとp1'…pm'の違いは係数が±1(積)だけである。(Rの可逆元は±1)
よって、同伴の定義より、p1…prとp1'…pm'は同伴である。

定義5.3
Rを整域とする。b|aかつa|bのとき、ある可逆元u∈Rが存在して、
a=u・b
となっている。このとき、aとbは同伴であるといい、a~bで表す。

>ここで、Fi(X),Fi'(X)はK[X]で素元(既約多項式)であるから(定理5.6)、

定理5.6より、「すなわち、f(X)はK[X]で可約であれば、R[X]においても可約である。」
この対偶を取ると、f(X)はR[X]において既約ならばK[X]においても既約である。
また、定理4.10よりK[X]は一意分解整域で「一意分解整域においては既約元と素元は同値な概念」(p.224)であるので、Fi(X),Fi'(X)はK[X]で素元(既約多項式)である。
(Fi(X),Fi'(X)はR[X]の素元だからR[X]において既約。念のため、定理5.3より整域において素元は既約元。)

定理5.3
Rを整域とし、pをRの元とする。pが素元であれば、pは既約元である。

>Fi(X)とFi'(X)はK[X]において同伴になる。すなわち、
 Fi(X)=αiFi'(X),∃αi∈K

問5.8(3)より、K[X]においての同伴は定数倍の違いだから。

問5.8
Rを整域,Kを体とするとき、次の問に答えよ。
(3)K[X]の2つの多項式f(X)とg(X)が同伴であるということはどんなことか。
解答
(3)前半省略。
したがって、多項式f(X)とg(X)が同伴であるということは、f(X)とg(X)が定数倍しか違わないということである。

>Fi(X)=αiFi'(X),∃αi∈K
このとき、Fi(X)とFi'(X)は原始多項式であるから、補題よりαi∈U(R) よって、Fi(X)とFi'(X)はR[X]において同伴である。

U(R)はRの可逆元全体の集合という事である。また、補題の(2)より、「Rの可逆元の因子を除いて一意的に定まり、特に、f(X)∈R[X]であればu∈Rである」ので、αi∈U(R)である。
問5.8(1)よりR[X]の可逆元はRの可逆元と同じであるので、Fi(X)とFi'(X)はR[X]において同伴である。(定義5.3より)

問5.8
Rを整域,Kを体とするとき、次の問に答えよ。
(1)R[X]の可逆元は何か。
解答
前半省略。
したがって、R[X]の可逆元はRの元であって、かつRの可逆元である。逆に、a∈RをRにおける可逆元とすると、aはR[X]においても可逆元となることは容易にわかる。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/9 16:03削除
解説の続き
>[Ⅱ]n>1のときには、[Ⅰ]の結果とR[X1,…,Xn]=R[X1,…,Xn-1][Xn]であることに注意して数学的帰納法を使えばよい。

[Ⅰ]より、R[X]が一意分解整域であるので、n=1の時成り立つ。
[Ⅱ]n-1まで一意分解整域であると仮定して、
R[X1,…,Xn]=R[X1,…,Xn-1][Xn]と変形すると、
f(X1,…,Xn)∈R[X1,…,Xn]に対して、R[X1,…,Xn]=R[X1,…,Xn-1][Xn]より、
f(X1,…,Xn)=g0(X1,…,Xn-1)+g1(X1,…,Xn-1)Xn+g2(X1,…,Xn-1)(Xn)^2+…+gm(X1,…,Xn-1)(Xn)^mで、
仮定よりgi(X1,…,Xn-1)∈R[X1,…,Xn-1]が一意的に分解されるので、f(X1,…,Xn)も一意的に分解される。(右辺が一意的に分解されるので左辺も一意的に分解される。)
よって、R[X1,…,Xn]も一意分解整域よりnの時も成り立つ。
[Ⅰ],[Ⅱ]より、数学的帰納法により、
Rが一意分解整域ならば、R[X1,…,Xn]も一意分解整域である。

定義4.2
R[X][Y]をR[X,Y]とおき、R上の2変数X,Yの多項式環といい、この環の元をRの元を係数とする2変数X,Yの多項式という。
同様にn変数の多項式環R[X1,…,Xn]が定義できる。

ただし、私が適当に作った解答なので裏を取って下さい。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/7 12:51 (No.777910)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902050001/

普通レベルですね。(高校入試の)

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902040001/

暗算で秒殺でしたが、一応、何でもありの別解を作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/8 07:54削除
問題1の解答
AからBEに垂線下ろしその足をHとし、AH=x,CH=yと置いて△ABHと△ACHでそれぞれ三平方の定理を使うと、x^2+(4+y)^2=9^2―――①
x^2+y^2=7^2―――②
①-②より、16+8y=81-49 ∴8y=16
∴y=2 ∴x^2=49-4=45 ∴x=3√5
∴AH=3√5cm,CH=2cm 
∴BH=4+2=6cm
ところで、△ABEは二等辺三角形より、
BE=2BH=12cm ∴CE=12-4=8cm
∴△ACE=8×3√5×(1/2)=12√5cm^2
よって、答えは、12√5cm^2

問題2の解答
BAの延長とCDの延長との交点をEとすると、△EADと△EBCは相似で相似比は4:28=1:7
よって、面積比は1×1:7×7=1:49
よって、△EAD=①と置くと、△EBC=㊾より、台形ABCD=㊾-①=㊽
よって、条件より、台形APQD=㊽÷2=㉔
よって、△EPQ=㉔+①=㉕ よって、△EADと△EPQの面積比が①:㉕=1:25より、相似比は1×1:5×5より1:5である。
よって、PQ=5×AD=5×4=20cm
よって、答えは、20cm

何でもありの解法は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/8 22:48削除
問題2の何でもありの解法
AP:PB=m:nと置くと、台形の内部の線分の長さの公式より、
PQ=(mBC+nAD)/(m+n)(証明はBDとPQの交点をRとして△BPR∽△BAD,△DRQ∽△DBCを利用すれば良い。)
∴PQ=(28m+4n)/(m+n)
また、AからBCに垂線を下ろしその足をHとし、AHとPQの交点をSとしAH=hとすると、
AS={m/(m+n)}h,SH={n/(m+n)}h
よって、条件より、
{4+(28m+4n)/(m+n)}×{m/(m+n)}h×(1/2)={(28m+4n)/(m+n)+28}×{n/(m+n)}h×(1/2)
が成り立つ。
∴{4+(28m+4n)/(m+n)}×{m/(m+n)}={(28m+4n)/(m+n)+28}×{n/(m+n)}
∴{4(m+n)+(28m+4n)}×m={(28m+4n)+28(m+n)}×n
∴{(m+n)+(7m+n)}×m={(7m+n)+7(m+n)}×n
∴m(8m+2n)=n(14m+8n)
∴8m^2+2mn=14mn+8n^2
∴8m^2-12mn-8n^2=0
∴2m^2-3mn-2n^2=0
∴(2m+n)(m-2n)=0
2m+n>0より、m-2n=0 ∴m=2n
∴m:n=2:1
∴PQ=(28m+4n)/(m+n)=(28・2+4・1)/(2+1)=(56+4)/3=60/3=20cm
よって、答えは、20cm

しかし、無駄な解法ですね。まぁ、役に立たなくても面白いからやるんですけど。因みに、この公式は受験算数で使われる公式です。
https://sanjutsu.com/sansuukouza/daikei-heikousen/

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/8 11:18 (No.778708)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理5.8
一意分解整域Rの商体をKとする。f(X)∈K[X]とすると、ある原始多項式F(X)∈R[X]があってf(X)=uF(X)(u∈K)と表せる。このとき、f(X)がK[X]の素元であれば、F(X)はR[X]の素元である。
 特に、原始多項式F(X)がK[X]の素元であれば、F(X)はR[X]の素元である。

証明
F(X)|g(X)h(X),g(X),h(X)∈R[X]
と仮定する。この関係をK[X]で考えると、f(X)はK[X]の素元であるからK[X]において、
f(X)|g(X) または f(X)|h(X)
そこで、f(X)|g(X)とする。
g(X)=f(X)g1(X),∃g1(X)∈K[X]・・・・・①
g1(X)を原始多項式を用いて、
g1(X)=vG1(X),v∈K,G1(X)(∈R[X])は原始多項式と表せば、①より、
g(X)=uvF(X)G1(X)
を得る。ガウスの補題(定理5.5)よりF(X)G1(X)は原始多項式であり、g(X)∈R[X]であるから、補題よりuv∈Rである。したがって、F(X)|g(X)
f(X)|h(X)とすると、F(X)|h(X)が同様にして導かれる。以上より、F(X)はR[X]の素元であることが示された。

定理5.5(ガウスの補題)
f(X),g(X)∈R[X]とする。f(X)とg(X)が共に原始多項式ならば、f(X)・g(x)も原始多項式である。

補題
一意分解整域Rの商体をKとする。このとき次が成り立つ。
(1)K[X]の多項式f(X)はKの元uとR[X]の原始多項式F(X)によって、
f(X)=u・F(X)
と表される。
(2)(1)の表現において、原始多項式F(X)(∈R[X])はRの可逆元の因子を除いて一意的に定まる。特に、f(X)∈R[X]であればu∈Rである。
(引用終わり)

>F(X)|g(X)h(X),g(X),h(X)∈R[X]
と仮定する。この関係をK[X]で考えると、f(X)はK[X]の素元であるからK[X]において、
f(X)|g(X) または f(X)|h(X)

この意味をよく分かるように解説して下さい。これでは抽象的ですよね。

また、別解を作ってみて下さい。ただし、全くの別系統ではありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/8 13:40削除
解説
>F(X)|g(X)h(X),g(X),h(X)∈R[X]
と仮定する。この関係をK[X]で考えると、f(X)はK[X]の素元であるからK[X]において、
f(X)|g(X) または f(X)|h(X)

まず、「F(X)はR[X]の素元である」事を示すために、
F(X)|g(X)h(X),g(X),h(X)∈R[X]
と仮定する。(最終的に、F(X)|g(X)またはF(X)|h(X)を示すため。)
ところで、f(X)=uF(X)よりF(X)|g(X)h(X)ならばf(X)|g(X)h(X)である。念のため、uはKの定数だから無視して良い。
ここで、f(X)はK[X]の素元であるからK[X]において、
f(X)|g(X) または f(X)|h(X)
(素元の定義よりf(X)|g(X)h(X)ならばf(X)|g(X) または f(X)|h(X))
となる訳である。

別解
定理5.8
一意分解整域Rの商体をKとする。f(X)∈K[X]とすると、ある原始多項式F(X)∈R[X]があってf(X)=uF(X)(u∈K)と表せる。このとき、f(X)がK[X]の素元であれば、F(X)はR[X]の素元である。
 特に、原始多項式F(X)がK[X]の素元であれば、F(X)はR[X]の素元である。

証明
F(X)|g(X)h(X),g(X),h(X)∈R[X]
と仮定する。この関係をK[X]で考えると、f(X)はK[X]の素元であるからK[X]において、
f(X)|g(X) または f(X)|h(X)
そこで、f(X)|g(X)とする。
g(X)=f(X)g1(X),∃g1(X)∈K[X]・・・・・①

ここで、F(X)が原始多項式でF(X)|g(X)h(X)よりg(X)も原始多項式である。(ガウスの補題の逆とでもいうべき命題。経験則から確実だが厳密には証明が必要。)
よって、g(X)=f(X)g1(X),f(X),g1(X)∈K[X]でg(X)∈R[X]は原始多項式。(①より)
よって、定理5.7より、ある原始多項式F1(X),F2(X)があって、g(X)=F1(X)F2(X)と表される。
ここで、g(X)=f(X)g1(X),f(X)=uF(X)より、
F1(X)=F(X)である。
∴g(X)=F(X)F2(X)

したがって、F(X)|g(X)
f(X)|h(X)とすると、F(X)|h(X)が同様にして導かれる。以上より、F(X)はR[X]の素元であることが示された。

定理5.7
一意分解整域Rの商体をKとする。F(X)∈R[X]を原始多項式とし、
F(X)=f1(X)…fr(X),fi(X)∈K[X],1≦degfi(X)
とする。このとき、ある原始多項式Fi(X)があって、
F(X)=F1(X)…Fr(X)
と表される。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/6 20:40 (No.777335)削除
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/7 07:56削除
問題1の解答
円周角より∠ACB=∠ADB=45°∴∠DCB=15°+45°=60°

解法1 
OB,ODを結ぶと円周角と中心角の関係より、∠BOD=60°×2=120°
よって、△OBDは頂角が120°の二等辺三角形より二辺比が1:√3である。∴OB=√6/√3=√2cm
よって、円Oの半径は√2cm

解法2 
DOを結びその延長と外接円との交点をEとしBEを結ぶと、円周角より∠DEB=∠DCB=60°
また、DEは直径より∠DBE=90°よって、△DBEは1:2:√3の直角三角形である。
∴DE=(2/√3)BD=(2/√3)×√6=2√2cm
よって、円Oの直径が2√2cmより半径は√2cm
よって、答えは、√2cm

念のため、高校生以上だったら正弦定理を使えば一発ですね。

問題2の解答
DFとGEの交点をH,AE,AFとDGとの交点をそれぞれI,Jとすると、△ADGと△ABCは相似で相似比は1:3よりDG=EFとなる。
また、GE//AB,DF//ACより△HEFも正三角形になり△ADGと合同になり全体の1/9の面積である。
ところで、△ADGと△ABCは相似で△AEFは△ABCの1/3なので、△AIJは△ADGの1/3である。
よって、△AIJは全体の(1/9)×(1/3)=1/27の面積である。
ところで、△HEFと△HDGも合同な正三角形でHG=HE また、DF//ACでHF=AGよりAFとEGの交点をKとすると、△KAGと△KFHは合同である。
よって、HK=GK よって、HK:HE=1:2
よって、△FKH:△FHE=1:2
よって、△FKHとそれと対称な三角形を△HEFの所に等積変形すると、斜線部の面積は、△HEF+△HDG+△AIJとなり、全体の1/9+1/9+1/27=2/9+1/27=6/27+1/27=7/27
よって、全体の7/27より、求める面積は、(7/27)×81=7×3=21cm^2
よって、答えは、21cm^2

因みに、△KHFを△KGAの所に移動させ(対称の三角形も同様に)ると、斜線部の面積は△ADG+△HDG+△GJK2個分となり、△GJKと△DJAは相似で相似比が1:2より面積比は1:4 また、△DJA=(2/3)×△ADGより、△GJK=(1/4)×(2/3)×△ADG=(1/6)×△ADG
よって、△GJK2個分=(1/3)×△ADG=全体の(1/3)×(1/9)=1/27
よって、斜線部の面積=全体の1/9+1/9+1/27
以後同じとしても良い。

問題3
□に入る数字を求めてください。
94×97-63×17+□×80-31×97=8000

解答
94×97-31×97=97×(94-31)=97×63
よって、97×63-63×17を考えると、
=63×(97-17)=63×80
よって、与式は、63×80+□×80=8000となる。
両辺を80で割ると、63+□=100
よって、□=37

一応、pythonでも求めると、

for n in range(1,8000):
if 94*97- 63*17 + n*80 - 31*97 == 8000:
print(n)
結果:37

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/5 19:32 (No.776366)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902080002/

簡単ですね。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902080001/

割と苦戦しましたが、何でもありと2通り作ってみました。ただし、何でもありの方が難しいと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/5 22:33削除
問題1の解答
1行目でも1列目でも同じで1+2+…+9
2行目で2列目でも2+4+…+18で2倍。
3行目でも3列目でも3+4+…+27で3倍。
以後、9倍まで同様になっているので総和は、
1×(1+2+…+9)+2×(1+2+…+9)+3×(1+2+…+9)+・・・+9×(1+2+…+9)
=(1+2+…+9)×(1+2+…+9)
=45×45=2025

違う見方をすると、左上の4マスの総和は、
1×1+1×2+2×1+2×2=(1+2)×(1+2)
ただし、分配法則を知らないといけないが。
9マスの総和は、
1×1+1×2+1×3+2×1+2×2+2×3+3×1+3×2+3×3=(1+2+3)×(1+2+3)
以後同様に考えると、81マスの総和は、
(1+2+…+9)×(1+2+…+9)
=45×45=2025

ついでにpythonでやると、

sigma = 0
for i in range(1,10):
for j in range(1,10):
sigma = sigma + i*j
print(sigma)
結果:2025

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/6 07:45削除
問題2の算数の解法
ABの延長とDCの延長との交点をGとすると、正六角形の性質より△GBCは正三角形となり、
BC=BG=BA,CB=CG=CD
よって、△PBG=△PBA=12cm^2,△PCG=△PCD=11cm^2
∴△GBC=△PBG+△PCG-△PBC=12+11-8=15cm^2
ところで、正六角形の性質より四角形ABCDは正三角形GBCの3個分である。
よって、△ADP=15×3-12-8-11=45-31=14cm^2
よって、答えは、14cm^2

何でもありの解法1
AB=BC=CD=aと置くと、正六角形の性質よりAD=2a
ここで、PからADに下ろした垂線の長さをhとすると、△ADP=ah―――☆
また、四角形ABCDは底角が60°の等脚台形でBからADに下ろした垂線の長さは、√3a/2である。
∴△PBC=a×(√3a/2-h)×(1/2)=8が成り立つ。
∴√3a^2/2-ah=16―――①
また、四角形ABCDの面積より、
ah+8+12+11=(a+2a)×(√3a/2)×(1/2) ∴ah+31=3√3a^2/4
∴ah=3√3a^2/4-31―――②
②を①に代入すると、
√3a^2/2-(3√3a^2/4-31)=16
∴-√3a^2/4+31=16 ∴√3a^2/4=15
∴3√3a^2/4=45―――③
③を②に代入すると、
ah=45-31=14
これを☆に代入すると、△ADP=14cm^2
よって、答えは、14cm^2

因みに、最初に思い付いたのは別の解法でした。FAの延長とCBの延長との交点を定めるというもので、中途半端な解法ですが数学好きには良いかもしれません。次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/6 17:17削除
問題2の何でもありの解法2
FAの延長とCBの延長との交点をEとすると、正六角形の性質より△EABは正三角形になり、EB=BCとなる。
よって、△PEB=△PBC=8cm^2 ここで、△PEA=xcm^2,△PAD=ycm^2と置くと、
平行四辺形の名もなき定理より、x+11=y+16が成り立つ。∴x-y=5―――①
また、△EAB=8+x-12=x-4で、正六角形の性質より四角形ABCDの面積は正三角形EABの3個分。
よって、(x-4)×3=y+12+8+11が成り立つ。
∴3x-12=y+31 ∴3x-y=43―――②
②-①より、2x=38 ∴x=19
∴y=x-5=19-5=14
よって、△PAD=14cm^2
よって、△APDの面積は14cm^2

名もなき定理:http://www.k-net.or.jp/~kndm0037/suugaku/sikakumenwa/dai2ji.htm(あ+い=う+え)
昔、「高校への数学 日日のハイクラス演習」で見た定理。

証明1
EからADと平行な直線を引きABとの交点をPとすると、等積変形より△EAD+△EBC=△PAD+△PBC
また、点Pを点Aの所に動かすと等積変形で△PAD+△PBC=△ADC(△PAD)=(1/2)平行四辺形ABCD
∴△EAD+△EBC=(1/2)平行四辺形ABCD
∴△EAD+△EBC=△EDC+△EAB
よって、あ+い=う+え

証明2
EからABと平行な直線を引きAD,BCとの交点を定め、EからADと平行な直線を引きDC,ABとの交点をそれぞれ定めると、それによって生み出される4つの四角形はそれぞれ平行四辺形でEA,EB,EC,EDはそれぞれの対角線より平行四辺形を合同な三角形で二等分している。
よって、合同な三角形をそれぞれ○,×,△,□と置くと、△EAD+△EAB=○+×+△+□,△EDC+△EAB=○+×+△+□となり、
△EAD+△EAB=△EDC+△EABとなる。
よって、あ+い=う+え

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/4 22:15 (No.775626)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902100001/

暗算で解きましたが、1分以上かかったと思います。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902090002/

引っ掛け問題ですね。何でもありで解ければ良いです。

問題3
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201902090001/

何でもありで解ければ良いです。ただし、算数の方が遥かに簡単だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/5 08:01削除
問題1
ある仕事をA1人ですると10日かかり、AとB2人ですると6日かかります。この仕事をB1人ですると何日かかりますか。

解答
全体の仕事量を1とすると、Aの1日分の仕事量は1/10,AとBの1日の仕事量は1/6
よって、Bの1日の仕事量は1/6-1/10=4/60=1/15
よって、B1人では15日かかる。

確かこういうのを仕事算と言うんだと思った。暗算で解けますね。

問題2
羊とヤギを合わせて200匹が飼われている牧場があり、その99%は羊です。羊を98%にするには、何匹の羊を取り除けばいいでしょう?

解答
200×99=198匹 取り除く頭数をxと置くと、(198-x)/(200-x)=98/100が成り立つ。
∴100(198-x)=98(200-x)
∴19800-100x=19600-98x
∴2x=200 ∴x=100
よって、答えは、100匹

別解 算数の解法
200×99=198匹 よって、ヤギの頭数は2匹(2頭)。この数は不変で結果的にこの数が2%になるので、全体で100匹である。
つまり、取り除く頭数は200-100=100匹
よって、答えは、100匹

補足:https://livingthing.biz/archives/3662

問題3の解答
算数の解法
△CDEを点Cを中心にCDがCBにくっつくまで回転移動させ、点Eの行き先をE'とすると、∠CDE=120°より∠CBE'=120°
また、∠CDE=120°より錯角が等しいので、E'BとCDは平行。また、ABとDCの延長との交点をGとすると∠GBC=∠GCB=180°-120°=60°より、△GBCは正三角形である。よって、∠G=60°で∠A=120°より錯角が等しくなりAFとCDは平行である。
よって、E'BとCDが平行でAFとCDは平行より、E'BとAFは平行である。また、E'B=ED=FAである。よって、E'FとABとの交点をHとすると、△HBE'と△HAFは合同になる。
よって、△HAFを△HBE'の所に移動させると、六角形ABCDEFの面積は四角形FE'CEの面積と等しくなる。また、CE=CE',∠BCF+∠DCE=120°-60°=60°より、∠E'CF=60°
よって、∠ECF=∠E'CF また、CFは共通より、二辺挟角が等しいので、△CEFと△CE'Fは合同。よって、四角形FE'CE=60×2=120cm^2
よって、六角形ABCDEF=120cm^2

何でもありの解法は、DE=x,CD=yと置いて正六角形の性質を利用して下さい。ヒントがあっても難しいと思います。
因みに、上の解答は暗算で解きながら書いたので、省略があって読み難いかもしれません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/5 13:57削除
問題3の何でもありの解法
∠B=∠C=120°より、ABの延長とDCの延長との交点をGとすると、△GADは正三角形になり∠BAD=∠CDA=60°
また、AB=BC=CDより、四角形ABCDは正六角形を真っ二つに切った形である。よって、正六角形の性質よりAD=2y
また、CDの延長とFEの延長との交点をHとすると、∠D=∠E=120°より△EDHは正三角形になる。∴EH=DH=x ∴CH=x+y また、四角形ADHFは平行四辺形になり、FH=AD=2y ∴FE=2y-x
ここで、CからFEに垂線を下ろしその足をIとすると、△CHIは1:2:√3の直角三角形より、CI=(√3/2)(x+y)
よって、条件より、(2y-x){(√3/2)(x+y)}(1/2)=60が成り立つ。
∴(x+y)(2y-x)=80√3
∴-x^2+xy+2y^2=80√3―――①
また、六角形ABCDEF=台形ABCD+台形ADEF=(y+2y)(√3y/2)(1/2)+{(2y-x)+2y}(√3x/2)(1/2)=3√3y^2/4+√3x(4y-x)/4=√3(3y^2+4xy-x^2)/4
∴六角形ABCDEF=√3(-x^2+4xy+3y^2)/4―――②
ここで、この図形が一定じゃない場合でも面積が一定になり答えが求められるような場合はこの2式でうまく解決出来るのだが、今回はx,yの長さまで求められるような問題なので、もう1式必要である。
中学数学でも求められるが、余弦定理を使う事にする。
△HCEで余弦定理を使うと、
CE^2=x^2+(x+y)^2-2x(x+y)cos60°=x^2+x^2+2xy+y^2-x(x+y)=x^2+xy+y^2
∴CE=√(x^2+xy+y^2)―――③
また、正六角形の性質より∠CAF=90°で△BACは頂角が120°の二等辺三角形である。
∴AC=√3y,AF=x △ACFで三平方の定理を使うと、CF^2=x^2+3y^2
∴CF=√(x^2+3y^2)―――④
よって、△CFEで余弦定理を使うと、
(2y-x)^2=x^2+xy+y^2+x^2+3y^2-2√{(x^2+3y^2)(x^2+xy+y^2)}cos60°
∴x^2-4xy+4y^2=2x^2+4y^2+xy-√{(x^2+3y^2)(x^2+xy+y^2)}
∴√{(x^2+3y^2)(x^2+xy+y^2)}=x^2+5xy
∴(x^2+3y^2)(x^2+xy+y^2)=(x^2+5xy)^2
∴x^4+x^3y+x^2y^2+3x^2y^2+3xy^3+3y^4=x^4+10x^3y+25x^2y^2
∴-9x^3y-21x^2y^2+3xy^3+3y^4=0
∴-3x^3-7x^2y+xy^2+y^3=0
∴3x^3+7x^2y-xy^2-y^3=0
ここで、x,yの比を考えるためにy=1とすると、
3x^3+7x^2-x-1=0
よって、因数定理でx=-1/3としてみると、
3(-1/3)^3+7(-1/3)^2-(-1/3)-1
=-1/9+7/9+1/3-1=0で成り立つ。
よって、3x+1という因数を持つ。これで割ると、
(3x+1)(x^2+2x-1)=0
よって、3x^3+7x^2y-xy^2-y^3=0は、
(3x+y)(x^2+2xy-y^2)=0と因数分解出来る。
3x+y>0より、
x^2+2xy-y^2=0―――⑤である。
ところで、
六角形ABCDEF=√3(-x^2+4xy+3y^2)/4―――②
-x^2+xy+2y^2=80√3―――①
①×2より、
-2x^2+2xy+4y^2=160√3―――①'
①'+⑤より、
-x^2+4xy+3y^2=160√3―――⑥
②に⑥を代入すると、
六角形ABCDEF=√3(160√3)/4=120cm^2
よって、答えは、120cm^2

数学好きな人は中学数学でも求めて下さい。(昨日は中学数学で求めました。いざとなるとそっちの方が好きなんでしょうね。)

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/3 23:27 (No.774737)削除
問題
5m^2-6mn-7n^2が32で割り切れる必要十分条件を求めて下さい。

ネットで一瞬見ただけで解答もなかったので全然自信がありませんが。間違っていたら赤っ恥ですね。笑

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/4 16:15削除
問題
5m^2-6mn-7n^2が32で割り切れる必要十分条件を求めて下さい。

回答
与式=4m^2+m^2ー6mn-8n^2+n^2
=(m-n)^2-4mn+4m^2-8n^2
=(m-n)^2+4(m^2-mn-2n^2)
=(m-n)^2+4(m+n)(m-2n)
ここで、m-nを8の倍数,mを2の倍数とすると、nも2の倍数となり、m=2p,n=2q(p,qは整数)と置け、m-n=2p-2q=8の倍数である。
よって、p-qは4の倍数より偶数。ところで、p,qは整数よりp+qとp-qの偶奇は一致している。(証明は簡単で省略。)
よって、p+qも偶数である。よって、2p+2q=4の倍数。よって、m+n=4の倍数である。
ここで、与式=(m-n)^2+4(m+n)(m-2n)を考えると、64の倍数+4×4の倍数×2の倍数=64の倍数+32の倍数=32の倍数
よって、与式は32で割り切れる。つまり、条件は、mとnの差が8の倍数でm,nが偶数である。
しかし、これは十分条件ではないのだろうか。因みに、前回の十分条件「m=nかつm,nが偶数」はこの式をm=nとしてm,nを偶数とすれば求められる。
そこで、与式をm-nで割ると、
与式=(m-n)(5m-n)-8n^2
=(m-n){(m-n)+4m}-8n^2
m-nを4の倍数,m,nを偶数としても成り立たず、m-nを8の倍数にすると成り立つが、32で割り切れる必要十分条件と言えるのだろうか。そこで、pythonで計算してみた。

L = [ ]
for m in range(1,20):
for n in range(1,20):
if (5*m**2 - 6*m*n - 7*n**2) % 32 == 0:
L.append((m,n))
print(L)
結果:[(2, 2), (2, 10), (2, 18), (4, 4), (4, 12), (6, 6), (6, 14), (8, 8), (8, 16), (10, 2), (10, 10), (10, 18), (12, 4), (12, 12), (14, 6), (14, 14), (16, 8), (16, 16), (18, 2), (18, 10), (18, 18)]

ちょっと求めた所、「mとnの差が8の倍数でm,nが偶数」となっているので大丈夫だろう。(差が4の倍数の(2,6)などは入っていない。)
念のため、数学で解くとは言っていない。全然違っていたら赤っ恥ですね。笑

おまけ:
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返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/4 11:36 (No.775089)削除
これおかしくないですか。

定理5.7
一意分解整域Rの商体をKとする。F(X)∈R[X]を原始多項式とし、
F(X)=f1(X)…fr(X),fi(X)∈K[X],1≦degfi(X)
とする。このとき、ある原始多項式Fi(X)があって、
F(X)=F1(X)…Fr(X)
と表される。

証明
各fi(X)に対して、補題よりある原始多項式Fi(X)があって、
fi(X)=uiFi(X)(ui∈K)と表される。
u=u1…urとおけば、
F(X)=uF1(X)…Fr(X)
ガウスの補題(定理5.5)より、右辺のF1(X)…Fr(X)は原始多項式である。また、補題よりuはRの可逆元となる。ゆえに、uF1(X)をあらためてF1(X)とおけばよい。

補題
一意分解整域Rの商体をKとする。このとき次が成り立つ。
(1)K[X]の多項式f(X)はKの元uとR[X]の原始多項式F(X)によって、
f(X)=u・F(X)
と表される。
(2)(1)の表現において、原始多項式F(X)(∈R[X])はRの可逆元の因子を除いて一意的に定まる。特に、f(X)∈R[X]であればu∈Rである。

定理5.5(ガウスの補題)
f(X),g(X)∈R[X]とする。f(X)とg(X)が共に原始多項式ならば、f(X)・g(x)も原始多項式である。

定義5.7
Rを一意分解整域とする。R係数の多項式
f(X)=a0+a1X+…+anX^n(ai∈R)
に対して、a0,a1,…,anの最大公約元が1であるとき、f(X)を原始多項式という。
(引用終わり)

変だと思う所がないか検討して下さい。ただし、私の理解不足で誤解の可能性もあります。

おまけ:
https://www.uta-net.com/song/14836/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/5/4 13:51削除
解説
>また、補題よりuはRの可逆元となる。ゆえに、uF1(X)をあらためてF1(X)とおけばよい。

ここおかしくないですか。

補題
一意分解整域Rの商体をKとする。このとき次が成り立つ。
(1)K[X]の多項式f(X)はKの元uとR[X]の原始多項式F(X)によって、
f(X)=u・F(X)
と表される。
(2)(1)の表現において、原始多項式F(X)(∈R[X])はRの可逆元の因子を除いて一意的に定まる。特に、f(X)∈R[X]であればu∈Rである。

補題の(2)で、uが可逆元になるなんて全く書いてない。「可逆元の因子を除いて一意的に定まる」とはu・F(X)のuを除いたF(X)の部分が±1の係数を除いて一意的に定まるという意味である。
また、「補題よりuはRの可逆元となる」が正しいとしても「uF1(X)をあらためて±F1(X)」ではないのだろうか。
具体例を挙げよう。
F(X)={(4/5)X-1}{(3/2)X-2}
=(1/5)(4X-5)・(1/2)(3X-4)
=(1/10)(4X-5)(3X-4)
ここで、1/10をあらためて1にするような話である。と思ったが、よく見ると、F(X)∈R[X]である。
つまり、具体例は、
F(X)={(4/5)X-1}{(3/2)X-2}(10X+10)
=(1/5)(4X-5)・(1/2)(3X-4)・10(X+1)
=(4X-5)(3X-4)(X+1)
という話で定理5.7自体はおかしくなかった。証明の方も私の理解不足だろうか。(「u1…urと置けばその積は1となる」(F(X)∈R[X]だから)とすべきではないのだろうか。可逆元のくだりは不要という事。)
因みに、ガウスの補題のくだりは必要ないような気もするが、左辺が原始多項式=右辺も原始多項式を示しておいたのだろうか。

変な定理だと思うのは私だけだろうか。ℤ[X]の式をℚ[X]の積で表してℤ[X]の積でも表せますよという定理である。

おまけ:
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