掲示板

BBS
アイコン設定
投稿者さん使い方

数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/3 10:27 (No.747031)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812250001/

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812240001/

じっくり考えて下さい。一応、別解で裏を取るとか。

問題1は簡単ですが、解けなくても別に良いと思いますが、問題2は人間的に解けた方が良いと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/4 19:22削除
問題1の解答
円と辺CDとの接点をRとすると、PRは直径で6cmより半径は3cm ∴OR=3cm
また、∠ROQ=180°-120°=60°より、
∠ROE=60°÷2=30°よって、△OREは1:2:√3の直角三角形。∴RE=3/√3=√3cm
∴四角形OREQ=2△ORE=√3×3×(1/2)×2=3√3cm^2
また、扇形ORQ=3×3×π×(60/360)=3π/2cm^2
よって、色部分=3√3-3π/2cm^2

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8b67c86e5348239075141e3786fbb015c19e3f0
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/4 20:38削除
問題2の解法1
値下げした割合をx割にしたと考えると、140%のx割が112%という事である。
よって、前日の入場料のx割=112/140=28/35=4/5=0.8=8割である。
よって、この日の入場料は、1000円の8割で800円。

解法2
x%値下げしたと考えると、この日の入場料は、1000×(1-x/100)円
また、前日の入場者数をy人と置くと、この日の入場者数は1.4y人
よって、1000×(1-x/100)×1.4y=1000×y×1.12が成り立つ。
∴(1-x/100)×1.4=1.12
∴1-x/100=1.12/1.4=112/140=28/35=4/5
∴x/100=1-4/5=1/5 ∴x=20
よって、20%引きなので、1000円の20%引きは、800円。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/3 14:03 (No.747152)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
可換環Rの真のイデアルI1,…,In(n≧2)が2つずつ互いに素であるとする。すなわち、i≠jのときIi+Ij=Rである。このとき、次が成り立つことを示せ(中国式剰余の定理)。
(1)(I1I2…Ii-1Ii+1…In)+Ii=R(i=1,…,n)
(2),(3)は省略。

証明
(1)Rは可換環であるから、(I1…In-1)+In=Rを示せば十分である。
n=2のときは、仮定である。
n=3のとき、I1I2+I3=Rを示す。I1+I3=R,I2+I3=Rより
a1+a3=1(∃a1∈I1,∃a3∈I3),b2+b3=1(∃b2∈I2,∃b3∈I3)
ゆえに、これらの式の辺々かけると、
a1b2+(a1b3+a3b2+a3b3)=1
ここで、a1b2∈I1I2,a1b3+a3b2+a3b3∈I3であるから、1∈I1I2+I3 よって、定理2.2よりI1I2+I3=Rを得る。
次に、n-1まで成り立つと仮定すると、
In+In-1=R,I1I2…In-2+In-1=R,I1I2…In-2+In=R
が成り立っている。したがって、3つのイデアルI1…In-2,In-1,Inに対して、n=3の場合を適用すれば、(I1I2…In-2)In-1+In=Rが成り立つ。

定理2.2
可換環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。
したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。
(引用終わり)

具体的には、

>次に、n-1まで成り立つと仮定すると、
In+In-1=R,I1I2…In-2+In-1=R,I1I2…In-2+In=R
が成り立っている。したがって、3つのイデアルI1…In-2,In-1,Inに対して、n=3の場合を適用すれば、(I1I2…In-2)In-1+In=Rが成り立つ。

ここですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/3 15:55削除
解説
>次に、n-1まで成り立つと仮定すると、
In+In-1=R,I1I2…In-2+In-1=R,I1I2…In-2+In=R
が成り立っている。したがって、3つのイデアルI1…In-2,In-1,Inに対して、n=3の場合を適用すれば、(I1I2…In-2)In-1+In=Rが成り立つ。

n-1まで成り立つと仮定すると、普通に考えると、
I1I2…In-2+In-1=Rだが、Iの個数がn-1個である事だけに注目すると、I1I2…In-2+In=RとしてInを使っても良い。(条件が「可換環Rの真のイデアルI1,…,In(n≧2)が2つずつ互いに素である」だから。念のため、I1I2…In-2は固定。)
また、帰納法の仮定ではなく、In+In-1=Rは常に成り立つ。
そこで、この2式で(I1I2…In-2+In)(In-1+In)という積を作ると、
この式はn=3の時のI1をI1I2…In-2,I2をIn-1,I3をInにした式である。
よって、n=3の時はI1I2+I3=Rが成り立ったので、(I1I2…In-2)In-1+In=Rが成り立つ事は自明だろう。
念のため、展開すればn=3の時のように証明出来る。

個人的にはもうちょっと補足解説をして欲しい所である。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/4 07:58削除
補足解説
別解
(1)Rは可換環であるから、(I1…In-1)+In=Rを示せば十分である。
ところで条件よりInはI1~In-1の全てと互いに素(Ii+Ij=R)よりxj+yj=1となる∃xj∈In,∃yj∈Ijが存在する。
すると、(x1+y1)(x2+y2)…(xn-1+yn-1)=1・1…1=1と出来る。
左辺を展開すると、y1・y2…yn-1∈I1・I2…In-1で、残りの項はxiを少なくとも1つ含むのでInの元である。(Inはイデアルだから。)
よって、1∈(I1・I2…In-1)+Inなので、イデアルが単位元を含むので、(I1・I2…In-1)+In=R
よって、示された。

因みに、これは私のオリジナルではありません。随分前に検索して見つけたものです。(今回は検索していないので引用元を示していないのですが。)

補足
>Rは可換環であるから、(I1…In-1)+In=Rを示せば十分である。

(I1I2…Ii-1Ii+1…In)+Ii=Rの( )の中のIiの隙間を1回ずつの可換で一番右まで持って来るというイメージなんだろうけど、番号を詰めて行くという事なんだろうね。(可換環とどういう関係なんだろう。)
もうちょっと補足解説して欲しい所だね。
と思ったが、(I1I2…Ii-1Ii+1…In)+Ii=RのInとIiを交換して、あとは連続してIiを隙間の位置まで交換して行くのか。可換って、和は和,積は積に限った事じゃないんだね。(適当なので信じないで下さい。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/4 11:56削除
多分、謎は解けました。

>Rは可換環であるから、(I1…In-1)+In=Rを示せば十分である。

これは間違いですね。「(I1…In-1)+In=Rを示せば十分である」理由は、どの2つを取っても互いに素(i≠jのときIi+Ij=R)だからだと思います。
一応、別解を作ってみました。(その理由が納得出来ると思います。)

問題
可換環Rの真のイデアルI1,…,In(n≧2)が2つずつ互いに素であるとする。すなわち、i≠jのときIi+Ij=Rである。このとき、次が成り立つことを示せ(中国式剰余の定理)。
(1)(I1I2…Ii-1Ii+1…In)+Ii=R(i=1,…,n)

別解
数学的帰納法で示す。
(ⅰ)n=2の時は、I1+I2=RまたはI2+I1=Rで成り立つ。
(ⅱ)n-1まで成り立つと仮定すると、
In+Ii=R,I1I2…Ii-1Ii+1…In-1+Ii=R
よって、an+ai=1(∃an∈In,∃ai∈Ii),
a1a2…ai-1ai+1…an-1+ai=1(∃a1∈I1,…,∃an-1∈In-1)
この2式を掛け合わせると、
(an+ai)(a1a2…ai-1ai+1…an-1+ai)=1
∴a1a2…ai-1ai+1…an-1an+(anai+aia1a2…ai-1ai+1…an-1+aiai)=1
ここで、a1a2…ai-1ai+1…an-1an∈I1I2…Ii-1Ii+1…In,anai+aia1a2…ai-1ai+1…an-1+aiai∈Ii(Iiはイデアルだから。)
∴1∈I1I2…Ii-1Ii+1…In+Ii
ところで、定理2.5(1)よりこの右辺はイデアルである。(I1I2…Ii-1Ii+1…Inがイデアルである事は自明とする。)
よって、定理2.2より、
I1I2…Ii-1Ii+1…In+Ii=Rである。
よって、nの時にも成り立つ。
(ⅰ),(ⅱ)より数学的帰納法により示された。

定理2.5
I1,I2を可換環Rのイデアルとすると、次の(1),(2),(3)それぞれにおける集合もRのイデアルである。
(1)I1+I2={x|x=a1+a2,a1∈I1,a2∈I2}
(2)I1∩I2
(3)I1I2={a1b1+…+anbn|n∈ℕ,a1,…,an∈I1,b1,…,bn∈I2}
すなわち、I1I2はI1の元aiとI2の元biの積aibiの有限個の和の全体の集合である。

定理2.2
可換環RのイデアルIが単位元1を含めばI=Rとなる。したがって、環RのイデアルIが可逆元を含めばI=Rとなる。

>その理由が納得出来ると思います。

In+Ii=R これを使っているからです。

おまけ:
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/25 14:11 (No.738432)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812260001/

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812230001/

つい最近も似たような問題をやったと思いますが、算数で3通りずつぐらい作って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/2 13:06削除
問題1の算数の解法1
四角形ABCDの内角の和より、∠A+∠C=360°-90°-90°=180°
よって、四角形ABCDを点Dを中心にDAがDCにくっつくまで90°回転コピーし、点Bの行き先をB'とすると、∠A+∠C=180°より、3点B,C,B'は一直線上になり、点Cの行き先をC'とすると、3点A,C,C'も一直線上になる。
よって、四角形ABB'C'は台形になり、面積は、(3+7)×(7+3)÷2=10×10÷2=50cm^2
よって、正方形EFGD2個分の面積は、50-21×2=50-42=8cm^2
よって、正方形EFGDの面積は4cm^2

因みに、「美しい問題です!」という解法は、このコピーをあと2回やって1辺が10cmの正方形を作り、
正方形EFGD=(10×10-21×4)÷4=(100-84)÷4=16÷4=4cm^2
という解法だろう。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/2 16:40削除
問題1の算数の解法2
四角形ABCDの内角の和より、∠A+∠C=360°-90°-90°=180°
よって、点Dを中心に△DABをDAがDCにくっつくまで回転移動させ、点Bの行き先をB'とすると、∠BDB'=∠ADC=90°
また、DB=DB'より△DBB'は直角二等辺三角形で、BB'=3+7=10cm
よって、DからBB'に垂線を下ろすと2つの直角二等辺三角形になり△DBB'の高さは10÷2=5cm
よって、△DBB'=10×5÷2=25cm^2
よって、四角形ABCD=25cm^2
よって、正方形EFGD=25-21=4cm^2
よって、答えは、4cm^2

因みに、私のオリジナルです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/2 20:07削除
問題1の算数の解法3
四角形ABCDの内角の和より、∠A+∠C=360°-90°-90°=180°
ここで、DからABに垂線を下ろしその足をHとし、CからDHに垂線を下ろしその足をIとすると、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、△ADHと△DCIは合同。
よって、直角三角形の直角を挟む二辺の、
長い辺+短い辺=7cm
長い辺-短い辺=3cm
よって、和差算より、長い辺=(7+3)÷2=5cm,短い辺=(7-3)÷2=2cm
また、DからBCの延長上に垂線を下ろしその足をJとすると、△CDJと△DCIは合同より、CJ=短い辺=2cm,DJ=長い辺=5cm
よって、BJ=3+2=5cm=DJより、四角形DHBJは隣り合う二辺の長さが等しい長方形より正方形である。よって、正方形DHBJ=5×5=25cm^2
また、△CDJと△ADHも合同より、四角形ABCDと正方形DHBJの面積は等しい。
よって、四角形ABCD=25cm^2
よって、正方形EFDG=25-21=4cm^2
よって、答えは、4cm^2

因みに、せこい手をを使うと、初めの「△ADHと△DCIは合同」は省略出来ます。
つまり、DからBCの延長上に垂線を下ろしその足をJとすると、△CDJと△ADHは合同から、DH=DJで四角形DHBJは正方形。
よって、AH=CJ=□cmと置くと、7-□=3+□が成り立つ。ここで、当てはめ方式で□=2cmとすると合うので、□=2cmである。
よって、正方形DHBJの1辺の長さは5cm
以後同じ。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/3 07:52削除
問題2の算数の解法1
四角形ABDCの内角の和より、∠B+∠C=360°-90°-90°=180°
ここで、点Aを中心にABがACにくっつくまで四角形ABDCを回転コピーし、点C,Dの行き先をC',D'とすると、問題1の解法1と同様に四角形BDD'C'は台形になる。
また、C'D'=CDより、BD+C'D'=BD+CD=10cm
よって、台形BDD'C'=10×10÷2=50cm^2
よって、四角形ABDC=50÷2=25cm^2

問題2の算数の解法2
四角形ABDCの内角の和より、∠B+∠C=360°-90°-90°=180°
ここで、点Aを中心にABがACにくっつくまで△ABDを90°回転移動させ、点Dの行き先をD'とすると、∠DAD'=∠BAC=90°
また、AD=AD'より△ADD'は直角二等辺三角形になる。また、CD'=BDより、DD'=DC+CD'=DC+BD=10cm
よって、直角二等辺三角形ADD'の斜辺が10cmより定石で高さは10÷2=5cmである。
よって、△ADD'=10×5÷2=25cm^2
よって、四角形ABDC=25cm^2

問題2の算数の解法3
AからDCに垂線を下ろしその足をHとし、また、AからDBの延長上に垂線を下ろしその足をIとすると、
∠ABI=∠ACH,AB=ACより、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、△ABIと△ACHは合同である。
よって、△ACHを△ABIの所に移動させると、AH=AIより四角形AIDHは正方形になる。
また、ID+DH=(IB+BD)+(DC-HC)=BD+DC+(IB-HC)=10+0=10cm
よって、正方形AIDHの1辺の長さは、10÷2=5cm
よって、正方形AIDH=5×5=25cm^2
よって、四角形ABDC=25cm^2

因みに、何でもありで解いた人は15°を利用して大変な計算をさせられた事でしょう。罠ですね。

念のため、何でもありの解法。(15°は使わない。)
BD=x,CD=yと置くと、x+y=10―――①
また、三平方の定理より、BC^2=x^2+y^2 ∴BC=√(x^2+y^2) ∴AB=√(x^2+y^2)/√2
∴△ABC=(x^2+y^2)/4
∴四角形ABDC=(x^2+y^2)/4+xy/2=(x^2+y^2+2xy)/4=(x+y)^2/4―――②
①を②に代入すると、
四角形ABDC=100/4=25cm^2

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/31 22:14 (No.744700)削除
「一般に、冪(べき)が2より大きいとき、その冪乗数を2つの冪乗数の和に分けることはできない。この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。
とラテン語で書き残した。彼の残した他の書き込みは、全て真か偽かの決着がつけられた(証明された・反例が挙げられた)が、最後まで残ったこの予想だけは誰も証明することも反例を挙げることもできなかった。そのため「フェルマーの最終定理」と呼ばれるようになった。内容自体は三平方の定理程度の知識があれば理解できるものであったため、プロ、アマチュアを問わず多くの者がその証明に挑んだ。見事に証明した者には賞金を与えるという話も出てきて、フェルマーの最終定理の存在が一般にも徐々に知られるようになっていった。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86#%E6%A6%82%E8%A6%81

次回は、これを何回かに分けて解説してみよう。念のため、PDFファイルの方である。

おまけ:
felmer-2-2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/1 07:32削除
第1回解説
フェルマーの最終定理とは、3以上の自然数nに対して、a^n+b^n=c^nが成り立つ自然数a,b,cは存在しないという定理である。
ところで、前回、初等的にn=3の場合を証明したが、これによってnが3の倍数の場合は全て証明された事になる。
なぜなら、例えばn=15の場合、(a^5)^3+(b^5)^3=(c^5)^3と変形すれば、この式が成り立つ自然数a^5,b^5,c^5は存在しないので、当然自然数a,b,cも存在しないからである。
そう考えると、あとはnが奇素数の場合のみを証明すれば良い。n=5を証明すれば5の倍数も全て証明された事になり、n=7を証明すれば7の倍数も全て証明された事になるのだから。
また、n=4の場合も初等的に証明しているが、これによってnが4の倍数の場合も全て証明された事になる。
あとは、nが4で割ると2余る偶数の場合だが、これは例えば6とすると、(a^2)^3+(b^2)^3=(c^2)^3と変形すれば、n=3の場合に帰着されるので、奇素数の場合が全て証明されれば問題ない。
よって、nは奇素数に限定して良い。

おまけ:
felmer-6
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/4/2 07:58削除
第2回解説
背理法で示すために、a^n+b^n=c^n(nは奇素数)が成り立つ自然数a,b,cが存在すると仮定すると、
(ⅰ)a:偶数,b:奇数,c:奇数
(ⅱ)a:奇数,b:奇数,c:偶数
(ⅲ)a:偶数,b:偶数,c:偶数
の3通りの場合があり、(ⅲ)の場合は両辺を2で割り続ければ(ⅰ)か(ⅱ)の場合に帰着するので、(ⅰ),(ⅱ)の場合を示せば良い。

(ⅰ)a:偶数,b:奇数,c:奇数の場合
a=2p,b=2q+1,c=2r+1(p,q,rは自然数)と置いて、a^n+b^n=c^nに代入すると、
(2p)^n+(2q+1)^n=(2r+1)^n
∴(2p)^n=(2r+1)^n-(2q+1)^n
ここで、PDFファイルのように二項定理で展開するのは各自で確認して貰うとして、この右辺を因数分解の公式
a^n-b^n=(a-b){a^(n-1)+a^(n-2)b+…+b^(n-1)}https://manabitimes.jp/math/576
を使って因数分解すると、
(2p)^n={(2r+1)-(2q+1)}{(2r+1)^(n-1)+(2r+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)}
=2(r-q){(2r+1)^(n-1)+(2r+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)}
この右辺は2(r-q)で割り切れるので左辺も2(r-q)で割り切れ左辺は偶数である。
また、右辺は、(2r+1)^(n-1)+(2r+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)
各項が奇数のベキ乗(累乗)なので各項が奇数で個数はn個であり、nは奇素数なので奇数×奇数で右辺は奇数である。よって、矛盾。

(ⅱ)a:奇数,b:奇数,c:偶数の場合
a=2p+1,b=2q+1,c=2r(p,q,rは自然数)と置いて、a^n+b^n=c^nに代入すると、
(2p+1)^n+(2q+1)^n=(2r)^n
これを因数分解の公式、nが奇数の場合、
a^n+b^n=(a+b){a^(n-1)-a^(n-2)b+…+b^(n-1)}https://manabitimes.jp/math/576
を使って因数分解すると、
(2r)^n={(2p+1)+(2q+1)}{(2p+1)^(n-1)-(2p+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)}
=2(p+q+1){(2p+1)^(n-1)-(2p+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)}
この右辺は2(p+q+1)で割り切れるので左辺も2(p+q+1)で割り切れ左辺は偶数である。
また、右辺は、(2p+1)^(n-1)-(2p+1)^(n-2)・(2q+1)+…+(2q+1)^(n-1)
各項が奇数のベキ乗(累乗)なので各項が奇数で個数はn個で奇素数なので、奇数の奇数個の和と差なので奇数になる。よって、右辺は奇数なので矛盾。

(ⅰ),(ⅱ)より、背理法により、a^n+b^n=c^n(nは奇素数)が成り立つ自然数a,b,cは存在しない。
よって、フェルマーの最終定理が初等的に証明された。
念のため、間違い探しです。

PDFファイルの方は高校生用ですが、これは中学数学でいけますね。間違い探しの解答はやらないでおきますね。是非、興味を持って中学数学の勉強をして下さい。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/27 21:42 (No.740634)削除
「このサメの食べ方を発明したのがポートとスターボードなのかどうかはわからないが、エルウェン氏は、「この行動は広まる可能性が高いです」と言う。」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/97f240d7da4a69c722e325c1c0271a911741360d?page=2

このレポート1か所間違っているけど見抜ける人はいないだろうね。念のため、PDFファイルの方。

おまけ:
felmer-3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/28 07:47削除
「「ピーク」とは山の頂の「ピーク」という意味で、この本だけの用語です。この本は、このピークの定理に登頂することを目指すアルピニストのための本なのです。
 ロープウェイで途中の山小屋まで行って、頂上を眺めながらコーヒーを飲むだけでもそれは素晴らしい登山体験ですが、本書では、そのはるか先に仰ぎ見える頂上まで、一歩一歩、自分の力で登っていきます。
 とはいえ、ハーケンを一本一本岩崖に打ちつけながらの本格的な登山スタイルで登るのでは負担が大きすぎます。そのためには資金も時間も普段からの専門的なトレーニングも必要になってきます。
 そこで本書では、ピークを踏むために、もっとも体に負担の少ないルートを選びました。本書がとるルートでは、登山道には木の階段が整備してありますし、岩場には頑丈な鎖がつけてあります。必要とする装備も最小限に留めました。一歩一歩着実に登り続ければ、必ずやピークを踏み、ガロア理論の全貌を眼下に見ることができるでしょう。」
「ガロア理論の頂を踏む」石井俊全著より

上のPDFファイルを何回かに分けて解説して、普通の中学3年生にも「a^3+b^3=c^3が成り立つ自然数a,b,cは存在しない」事を理解して貰いましょう。その途中で「間違い探し」の解答も得られますし。また、その他の部分で間違いを見つけられれば「あなた」の勝ちです。

>ハーケンを一本一本岩崖に打ちつけながらの本格的な登山スタイルで登るのでは負担が大きすぎます。そのためには資金も時間も普段からの専門的なトレーニングも必要になってきます。

フェルマーの最終定理n=3の場合は、普通のルートは複素数や無限降下法を使うので、マニアじゃないと無理だと思います。
http://enjoymath.blog71.fc2.com/blog-entry-54.html
因みに、「二次体の整数論を用いて証明する方法」というルートもあるらしいです。
「証明の前提知識や詳細は初等整数論講義という本に載っています。前提知識のない普通の高校生でも頑張って勉強すれば1ヶ月くらいで理解できるレベルだと思います。」
引用元:https://manabitimes.jp/math/1069
だそうです。途中で転落注意ですね。笑

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/28 20:44削除
第1回解説
a^3+b^3=c^3(a,b,cは互いに素な自然数)が成り立つと仮定して背理法で示す。
(a+b)(a^2-ab+b^2)=c^3
ここで、c=xy(x,yは自然数)と置くと、
(a+b)(a^2-ab+b^2)=x^3y^3
念のため、x,yは別に素数ではない。また、次の10通りの場合しかない。
(ⅰ)a+b=1,a^2-ab+b^2=x^3y^3
(ⅱ)a+b=x^3y^3,a^2-ab+b^2=1
(ⅲ)a+b=xy,a^2-ab+b^2=x^2y^2
(ⅳ)a+b=x^2y,a^2-ab+b^2=xy^2
(ⅴ)a+b=x^2y^2,a^2-ab+b^2=xy
(ⅵ)a+b=x^2y^3,a^2-ab+b^2=x
(ⅶ)a+b=xy^3,a^2-ab+b^2=x^2
(ⅷ)a+b=x,a^2-ab+b^2=x^2y^3
(ⅸ)a+b=x^2,a^2-ab+b^2=xy^3
(ⅹ)a+b=x^3,a^2-ab+b^2=y^3
この10通りしかない証明は、
x^3y^3の約数の個数は、公式https://manabitimes.jp/math/903より、(3+1)(3+1)=16個
よって、(a+b,a^2-ab+b^2)の組は16組だが、xとyを入れ換えて同じになるものは除くので、まず、xとyを入れ換えても変わらないものを考えると、
(1,x^3y^3),(xy,x^2y^2),(x^2y^2,xy),(x^3y^3,1)の4通りのみ。
よって、ダブり分を除くと、(16-4)÷2+4=6+4=10通り(または、16-(16-4)÷2=16-6=10通り)
次回から、(ⅰ)~(ⅹ)を1つずつ調べていってどれも成り立たない事を示す。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/67f4201cca2a7057212fafc77f70ba3592150939/comments
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/29 07:57削除
第2回解説
(ⅰ)a+b=1,a^2-ab+b^2=x^3y^3の場合、a,bは自然数よりa+b=1はあり得ない。

(ⅱ)a+b=x^3y^3,a^2-ab+b^2=1の場合、a^2-ab+b^2を変形して、a^2-ab+b^2=(a-b)^2+ab≧1
よって、a^2-ab+b^2≧1で等号成立はa=b=1の場合のみ。この時、a^3+b^3=c^3は成り立たないので、矛盾。

(ⅲ)a+b=xy,a^2-ab+b^2=x^2y^2の場合、a+b=xyの両辺を2乗すると、
(a+b)^2=(xy)^2 
∴a^2+2ab+b^2= x^2y^2
この式と与式a^2-ab+b^2=x^2y^2との差を取ると、3ab=0 
よって、a=0またはb=0
a,bは自然数より矛盾。

(ⅳ)a+b=x^2y,a^2-ab+b^2=xy^2の場合、
a+b=x^2yをb=x^2y-aと変形して、
a^2-ab+b^2=xy^2に代入すると、
a^2-a(x^2y-a)+(x^2y-a)^2=xy^2
∴a^2-ax^2y+a^2+x^4y^2+a^2-2ax^2y=xy^2
∴3a^2-3x^2ya+x^4y^2-xy^2=0
ここで、高1以上だったら判別式を使う所だが、中3生以上なので解の公式を使う。
この式を解の公式で解くと、
a=[3x^2y±√{(3x^2y)^2-4・3・(x^4y^2-xy^2)}]/6
={3x^2y±√(9x^4y^2-12x^4y^2+12xy^2)}/6
={3x^2y±√(-3x^4y^2+12xy^2)}/6
={3x^2y±√(3xy^2(4-x^3)}/6
ところで、中3生でも√の中身は0以上という事は知っているだろう。(aが自然数で実数だから。) 
∴3xy^2(4-x^3)≧0
x,yは自然数よりxy^2>0 
よって、4-x^3≧0である。これを満たす自然数はx=1のみである。
よって、与式a+b=x^2y,a^2-ab+b^2=xy^2にx=1を代入すると、
a+b=y,a^2-ab+b^2=y^2となる。
a+b=yの両辺を2乗すると、
(a+b)^2=y^2 ∴a^2+2ab+b^2=y^2
この式とa^2-ab+b^2=y^2の式との差を取ると、3ab=0 よって、a=0またはb=0
a,bは自然数より矛盾。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/29 17:10削除
第3回解説
(ⅴ)a+b=x^2y^2,a^2-ab+b^2=xyの場合、
a+b=x^2y^2をb=x^2y^2-aと変形して、
a^2-ab+b^2=xyに代入すると、
a^2-a(x^2y^2-a)+(x^2y^2-a)^2=xy
∴a^2-ax^2y^2+a^2+x^4y^4+a^2-2ax^2y^2=xy
∴3a^2-3x^2y^2a+x^4y^4-xy=0
この式を解の公式で解くと、
a=[3x^2y^2±√{(3x^2y^2)^2-4・3・(x^4y^4-xy)}]/6
={3x^2y^2±√(9x^4y^4-12x^4y^4+12xy)}/6
={3x^2y^2±√(-3x^4y^4+12xy)}/6
={3x^2y^2±√(3xy(4-x^3y^3)}/6
∴3xy(4-x^3y^3)≧0
xy>0より、4-x^3y^3≧0 これを満たす自然数x,yはx=y=1のみである。
これをa+b=x^2y^2に代入すると、a+b=1
a,bは自然数より矛盾。

(ⅵ)a+b=x^2y^3,a^2-ab+b^2=xの場合、
a+b=x^2y^3をb=x^2y^3-aと変形して、
a^2-ab+b^2=xに代入すると、
a^2-a(x^2y^3-a)+(x^2y^3-a)^2=x
∴a^2-ax^2y^3+a^2+x^4y^6+a^2-2ax^2y^3=x
∴3a^2-3x^2y^3a+x^4y^6-x=0
この式を解の公式で解くと、
a=[3x^2y^3±√{(3x^2y^3)^2-4・3・(x^4y^6-x)}]/6
={3x^2y^3±√(9x^4y^6-12x^4y^6+12x)}/6
={3x^2y^3±√(-3x^4y^6+12x)}/6
={3x^2y^2±√(3x(4-x^3y^6)}/6
∴3x(4-x^3y^6)≧0
x>0より、4-x^3y^6≧0 これを満たす自然数x,yはx=y=1のみである。
これをa+b=x^2y^3に代入すると、a+b=1
a,bは自然数より矛盾。

(ⅶ)a+b=xy^3,a^2-ab+b^2=x^2の場合、
a+b=xy^3をb=xy^3-aと変形して、
a^2-ab+b^2=x^2に代入すると、
a^2-a(xy^3-a)+(xy^3-a)^2=x^2
∴a^2-axy^3+a^2+x^2y^6+a^2-2axy^3=x^2
∴3a^2-3xy^3a+x^2y^6-x^2=0
この式を解の公式で解くと、
a=[3xy^3±√{(3xy^3)^2-4・3・(x^2y^6-x^2)}]/6
={3xy^3±√(9x^2y^6-12x^2y^6+12x^2)}/6
={3x^2y^3±√(-3x^2y^6+12x^2)}/6
={3x^2y^2±√(3x^2(4-y^6)}/6
∴3x(4-y^6)≧0
x>0より、4-y^6≧0 これを満たす自然数yはy=1のみである。
これをa+b=xy^3に代入すると、a+b=x
この両辺を2乗すると、(a+b)^2=x^2
∴a^2+2ab+b^2=x^2
また、与式より、a^2-ab+b^2=x^2
この2式の差を取ると、3ab=0 a,bは共に自然数より矛盾。

(ⅷ)a+b=x,a^2-ab+b^2=x^2y^3の場合、a+b=xの両辺を2乗すると、
(a+b)^2=x^2 ∴a^2+2ab+b^2=x^2
また、与式より、a^2-ab+b^2=x^2y^3
この2式の差を取ると、
3ab=x^2-x^2y^3=x^2(1-y^3)
ところで、a,b,x,yは自然数より、3ab>0,x^2>0より、1-y^3>0である。これを満たす自然数yは存在しない。よって、矛盾。

次回から、いよいよ佳境ですね。https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BD%B3%E5%A2%83/

おまけ:
「12:07また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。 12:08この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。 12:09すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。 12:10それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」
「コリント人への第二の手紙」第12章7節~10節(新共同訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/30 08:30削除
第4回解説
(ⅸ)a+b=x^2,a^2-ab+b^2=xy^3の場合、a+b=x^2の両辺を2乗すると、
(a+b)^2=x^4 ∴a^2+2ab+b^2=x^4
また、与式より、a^2-ab+b^2=xy^3
この2式の差を取ると、
3ab=x^4-xy^3=x(x^3-y^3)
=x(x-y)(x^2+xy+y^2)
=x(x-y){(x-y)^2+3xy}
∴3ab=x(x-y){(x-y)^2+3xy}

(Ⅰ)x-y=3m(mは整数)の場合
3ab=x・3m{(3m)^2+3xy}=3m(9m^2+3xy)=9(3m^2+xy)
∴ab=3(3m^2+xy)
a,b,m,x,yは整数より、
a,bの少なくとも一方は3の倍数である。―――☆
ここで、a,bが両方とも3の倍数でないとして、
a=3p+1,b=3q+2(p,qは整数)をa^3+b^3=c^3に代入すると、
c^3=(3p+1)^3+(3q+2)^3
=27p^3+27p^2+9p+1+27q^3+54q^2+36q+9
=27p^3+27q^3+27p^2+54q^2+9p+36q+9
よって、cを3の倍数にすれば成り立つ場合がある。(両辺とも9の倍数で一致する場合がある。)
よって、a,bの少なくとも一方が3の倍数とは限らない。―――☆☆
☆,☆☆より矛盾が生じる。

(Ⅱ)x-y=3m+1(mは整数)の場合
3ab=x(x-y){(x-y)^2+3xy}に代入すると、
3ab=x(3m+1){(3m+1)^2+3xy}
=x(3m+1)(9m^2+6m+3xy+1)
∴3ab=x(3m+1)(9m^2+6m+3xy+1)
ここで、左辺が3の倍数で、右辺の3m+1と9m^2+6m+3xy+1が3の倍数ではない(3で割ると1余る数)ので、xは3の倍数である。
また、初めにc=xy(x,yは自然数)と置いたので、cも3の倍数である。
よって、☆☆の所の数式を考えると、aとbは3で割ると1余る数と3で割ると2余る数の組み合わせである。(a=3p+1,b=3q+2を代入するとcが3の倍数になり、a,b,cは互いに素だから3つとも3の倍数ではないから。)
また、aとbは互いに素より、左辺の3abは互いに素である3数の積である。よって、右辺も互いに素である3数の積となり、x=3,ab=(3m+1){(3m+1)^2+3xy}
ところで、3m+1と(3m+1)^2+3xyは3で割ると1余る数と3で割ると1余る数の積より矛盾。(aとbは3で割ると1余る数と3で割ると2余る数の組み合わせだから。)

(Ⅲ)x-y=3m+2(mは整数)の場合
3ab=x(x-y){(x-y)^2+3xy}に代入すると、
3ab=x(3m+2){(3m+2)^2+3xy}
左辺は3の倍数で、右辺は3m+2と(3m+2)^2+3xyが3の倍数ではないので、xが3の倍数である。
また、(Ⅱ)と同様に考えると、左辺の3abのa,bは、因数3を含まず、3m+2と(3m+2)^2+3xyも因数3を含まないので、x=3である。
ところで、a+b=x^2より、a+b=9 
∴(a,b)=(1,8),(2,7),(3,6),(4,5)
これらでは、a^3+b^3=c^3が成り立たない事は自明。よって、矛盾。

そろそろ滑落ポイントかもしれないので、間違っていたら指摘して下さい。因みに、改善策も用意してあります。

おまけ:
http://shochandas.xsrv.jp/mathbun/mathbun416.html
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/30 20:54削除
第5回解説
(ⅹ)a+b=x^3,a^2-ab+b^2=y^3の場合、a+b=x^3の両辺を2乗すると、
(a+b)^2=x^6 ∴a^2+2ab+b^2=x^6
また、与式より、a^2-ab+b^2=y^3
この2式の差を取ると、
3ab=x^6-y^3=(x^2)^3-y^3
=(x^2-y)(x^4+x^2y+y^2)
=(x^2-y){(x^2-y)^2+3x^2y}
∴3ab=(x^2-y){(x^2-y)^2+3x^2y}

(Ⅰ)x^2-y=3m(mは整数)の場合
3ab=3m{(3m)^2+3x^2y}=3m(9m^2+3x^2y)=9m(3m^2+x^2y)
∴ab=3m(3m^2+x^2y)
よって、a,bの少なくとも一方は3の倍数である。―――☆
また、a=3p+1,b=3q+2,c=3r(p,q,rは整数)として、a^3+b^3=c^3に代入すると、
a^3+b^3=(3p+1)^3+(3q+2)^3
=27p^3+27p^2+9p+1+27q^3+54q^2+36q+8
=27p^3+27q^3+27p^2+54q^2+9p+36q+9
一方、c^3=(3r)^3=27r^3
よって、両辺とも9の倍数になるので成り立つ場合がある。
よって、a,bの少なくとも一方が3の倍数とは限らない。―――☆☆
☆,☆☆より矛盾。

(Ⅱ)x^2-y=3m+1(mは整数)の場合
3ab=(x^2-y){(x^2-y)^2+3x^2y}に代入すると、
3ab=(3m+1){(3m+1)^2+3x^2y}
=(3m+1)(9m^2+6m+3x^2y+1)
∴3ab=(3m+1)(9m^2+6m+3x^2y+1)
よって、左辺は3の倍数で、右辺は3で割ると1余る数と3で割ると1余る数の積より3で割ると1余る数となるので、矛盾。

(Ⅲ)x^2-y=3m+2(mは整数)の場合
3ab=(x^2-y){(x^2-y)^2+3x^2y}に代入すると、
3ab=(3m+2){(3m+2)^2+3x^2y}
=(3m+2)(9m^2+12m+3x^2y+4)
∴3ab=(3m+2)(9m^2+12m+3x^2y+4)
よって、左辺は3の倍数で、右辺は3で割ると2余る数と3で割ると1余る数の積より3で割ると2余る数となり、矛盾。

以上(ⅰ)~(ⅹ)より、背理法により、
a^3+b^3=c^3が成り立つ互いに素な自然数a,b,cは存在しない。

間違いは何処でしょうか。次回は、間違いの理由と改善策を提示します。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/31 07:59削除
第6回解説
滑落ポイントは、(ⅸ)a+b=x^2,a^2-ab+b^2=xy^3の場合である。
(Ⅱ)x-y=3m+1(mは整数)の場合
3ab=x(x-y){(x-y)^2+3xy}に代入すると、
3ab=x(3m+1){(3m+1)^2+3xy}
=x(3m+1)(9m^2+6m+3xy+1)
∴3ab=x(3m+1)(9m^2+6m+3xy+1)
ここで、左辺が3の倍数で、右辺の3m+1と9m^2+6m+3xy+1が3の倍数ではない(3で割ると1余る数)ので、xは3の倍数である。
また、初めにc=xy(x,yは自然数)と置いたので、cも3の倍数である。
よって、☆☆の所の数式を考えると、aとbは3で割ると1余る数と3で割ると2余る数の組み合わせである。(a=3p+1,b=3q+2を代入するとcが3の倍数になり、a,b,cは互いに素だから3つとも3の倍数ではないから。)
また、aとbは互いに素より、左辺の3abは互いに素である3数の積である。よって、右辺も互いに素である3数の積となり、x=3,ab=(3m+1){(3m+1)^2+3xy}
ところで、3m+1と(3m+1)^2+3xyは3で割ると1余る数と3で割ると1余る数の積より矛盾。(aとbは3で割ると1余る数と3で割ると2余る数の組み合わせだから。)

>x=3,ab=(3m+1){(3m+1)^2+3xy}

こうとは限らない。これはa,bが素数の場合である。
3ab=x(3m+1){(3m+1)^2+3xy}
例えば、x=6とすると、
3ab=3(6m+2){(3m+1)^2+3xy}で矛盾しない。(3で割ると2余る数と3で割ると1余る数の積になるという事。)
xと3m+1と3m+1)^2+3xyが互いに素でも素数ではないので、組み換えられるという訳である。
(Ⅲ)の方も同様にダメである。

改善策
(ⅸ)a+b=x^2,a^2-ab+b^2=xy^3の場合、
(初めの条件の)c=xy(x,yは自然数)のx,yをx≦yとしても一般性を失わない。
ところで、(a+b)^3>a^3+b^3
また、a^3+b^3=c^3=x^3y^3
∴(a+b)^3>x^3y^3
これにa+b=x^2を代入すると、
(x^2)^3>x^3y^3
∴x^6>x^3y^3 ∴x^3>y^3 ∴x>y
よって、矛盾。

この全体の(登山)ルートはどうでしょうか。是非、中高生の数学教育に取り入れて貰いたいものである。
因みに、この改善策の作者は八野正さんという方である。

おまけ:
「16:07しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。 16:08その方が来れば、罪について、義について、また、裁きについて、世の誤りを明らかにする。 16:09罪についてとは、彼らがわたしを信じないこと、 16:10義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなること、 16:11また、裁きについてとは、この世の支配者が断罪されることである。 16:12言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。 16:13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。 16:14その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。 16:15父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」 16:16「しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる。」 16:17そこで、弟子たちのある者は互いに言った。「『しばらくすると、あなたがたはわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる』とか、『父のもとに行く』とか言っておられるのは、何のことだろう。」」
「ヨハネによる福音書」第16章7節~17節(新共同訳)
kaikeisi
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/31 20:15削除
補足解説
「レオンハルト・オイラーは1753年にクリスティアン・ゴールドバッハへ宛てた書簡の中で n = 3 の場合の証明法について言及し、1760年に純初等的で完全な証明を得た。さらに、1770年に刊行した著書『代数学』(Vollständige Anleitung zur Algebra)ではその証明とは異なり(複素数を用いる)エレガントながら不完全な証明を公開した。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86#n_=_3%EF%BC%9A%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC

これを調べてみた。

「バーグマンが考証したところによると、オイラーは『代数学』より10年前、すでに、補題3.3を初等的に証明しているということである。
 したがってオイラーの最初の証明は純初等的な証明であったのだが、複素数を用いる証明の方がスマートだと考えて『代数学』に採用したのであろう、と推測される。」
「フェルマーの大定理」足立恒雄著より

補題3.3
p,qを互いに素な整数とする。p^2+3q^2が奇数で、しかも3乗数ならば、
p=a^3-9ab^2,q=3a^2b-3b^3
を満たす整数a,bが存在する。

純初等的でも相当難解な解法なのだろう。さらにその後無限降下法を使う(従来の)証明だろう。

おまけ:
返信
返信8
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/31 12:02 (No.744169)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Rを環とし、IとJをRのイデアルで、I⊂J⊂Rを満たしているものとする。このとき、(R/I)(J/I)≃R/Jが成り立つことを示せ(第1同型定理)。

証明
環の加法の演算に注目すれば、環の準同型写像の核は、加法群としての準同型写像の核に一致している。また、環のイデアルは加法群の正規部分群である。したがって、乗法の演算に注意すれば、第2章§6演習問題11(群の第1同型定理)とほぼ同じに示すことができる。イデアルI,Jは加法群Rの正規部分群であるから、その剰余群R/I,R/Jを考えることができる。このとき、加法群としての剰余群R/Iから剰余群R/Jへの全射f
f:R/I→R/J(a+I→a+J=f(a+I))
が定義される(演習問題1)。
(2)fは剰余環R/Iから剰余環R/Jへの準同型写像であることを示す。
f((a+I)+(b+I))=f(a+b+I)(R/Iの加法の定義)
=a+b+J(写像fの定義)
=(a+J)+(b+J)(R/Jの加法の定義)
=f(a+I)+f(b+I)(写像fの定義)
∴f(aK+bK)=f(aK)+f(bK)
f((a+I)・(b+I))=f(ab+I)(R/Iの乗法の定義)
=ab+J(写像fの定義)
=(a+J)・(b+J)(R/Jの乗法の定義)
=f(a+I)・f(b+I)(写像fの定義)
∴f(aK・bK)=f(aK)・f(bK)
よって、fは環準同型写像である。
(3)次に、kerfを調べる。環R/Jのゼロ元はJであるから、
a+I∈kerf⇔f(a+I)=0+J=J⇔a+J=J⇔a∈J
∴kerf={a+I∈R/I|a∈J}=(I+J)/I=J/I
(4)環の準同型定理3.5より(R/I)(J/I)≃R/Jが証明された。

第2章§6演習問題11
群Gの正規部分群をH,Kとする。KがHの部分群であるとき、次の同型を証明せよ(第1同型定理)。
(G/K)(H/K)≃G/H

演習問題1
f:R→R'を環の準同型写像とし、IをRのイデアルでI⊂kerfを満たしているものとする。このとき、f=g◦πとなる準同型写像g:R/I→R'が一意的に存在することを示せ。

定理3.5(準同型定理)
R,R'を環,f:R→R'をRからR'への準同型写像であるとする。写像
|f:R/kerf→R'
    |a→f(a)
は剰余環R/kerfから環R'への単準同型写像である。すなわち、
R/kerf≃f(R)
また、|fはf=|f◦πを満たす。
(引用終わり)

具体的には、

>このとき、加法群としての剰余群R/Iから剰余群R/Jへの全射f
f:R/I→R/J(a+I→a+J=f(a+I))
が定義される(演習問題1)。
(2)fは剰余環R/Iから剰余環R/Jへの準同型写像であることを示す。

ワンクッション置く理由ですね。初めから「剰余環R/Iから剰余環R/Jへの準同型写像」を仮定して示すだけではダメなのか。
また、演習問題1との関係。

>f((a+I)+(b+I))=f(a+b+I)(R/Iの加法の定義)

剰余環の定義なのか剰余群でもいいのかとか。

>f((a+I)・(b+I))=f(ab+I)(R/Iの乗法の定義)

これも上と同じですね。

>次に、kerfを調べる。環R/Jのゼロ元はJであるから、
a+I∈kerf⇔f(a+I)=0+J=J⇔a+J=J⇔a∈J
∴kerf={a+I∈R/I|a∈J}=(I+J)/I=J/I

ここも補足解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/31 14:00削除
解説
>このとき、加法群としての剰余群R/Iから剰余群R/Jへの全射f
f:R/I→R/J(a+I→a+J=f(a+I))
が定義される(演習問題1)。
(2)fは剰余環R/Iから剰余環R/Jへの準同型写像であることを示す。

>初めから「剰余環R/Iから剰余環R/Jへの準同型写像」を仮定して示すだけではダメなのか。

剰余環R/Iはa+Iの形の加法群だから、
f:R/I→R/J(a+I→a+J=f(a+I))
という定義が必要なのだろう。(剰余環のIはイデアルである必要があるから暗黙の了解で良いような気もするが。)

>また、演習問題1との関係。

演習問題1とは関係ないと思うのだが、どうだろうか。因みに、演習問題1ではIにはI⊂kerfという条件が付いているが?

>f((a+I)+(b+I))=f(a+b+I)(R/Iの加法の定義)

第2章定理5.2
Gを群,HをGの正規部分群とする。このとき、G/H×G/Hの任意の元(aH,bH)にG/Hの元aH*bH=abHを対応させると、これはG/H×G/HからG/Hへの写像となる。すなわち、この対応はG/Hに1つの2項演算を与え、さらに集合G/Hは、この演算に関して群をなす。この群G/Hの単位元はHで、G/Hの元aHの逆元は(aH)^-1=a^-1Hである。

この群を剰余群と呼び、これを二重に加法(群Gと剰余群G/Hが共に加法群)にすれば、(a+H)+(a+H)=a+b+Hである。
つまり、「R/Iの加法の定義」とは剰余群の加法の定義でも良い。
因みに、Iがイデアルである事から(a+I)+(b+I)=a+b+Iは自明である。例えば、Iを3の倍数と考えると(a+3m)+(b+3m)=a+b+3mは自明だろう。

>f((a+I)・(b+I))=f(ab+I)(R/Iの乗法の定義)

第2章定理5.2のGを加法群でG/Hの演算を乗法とすると、aH*bH=abHは、(a+H)・(b+H)=ab+Hとなる。
よって、「R/Iの乗法の定義」とは剰余群の乗法の定義でも良い。(結局、剰余群の演算の定義か。)
因みに、イデアルである事を使えばこれも自明である。
(a+I)・(b+I)=ab+aI+Ib+I・I=ab+Iだからである。(これも3の倍数とかで考えれば自明だろう。)

>次に、kerfを調べる。環R/Jのゼロ元はJであるから、
a+I∈kerf⇔f(a+I)=0+J=J⇔a+J=J⇔a∈J
∴kerf={a+I∈R/I|a∈J}=(I+J)/I=J/I

>a+J=J⇔a∈J

ここは、Jをイデアルで考えるのだろう。因みに、第2章定理4.1の系を加法群で使えば同様の結果が得られる。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

>(I+J)/I=J/I

(I+J)/I=(I+J)+I=(J+I)+I=J+(I+I)=J+I=J/I(最後の所は、I⊂Jだから。)
∴(I+J)/I=J/I

補足:加法群Iに対して、I+I=Iの証明
I+I⊃I(I+I={i1+i2|i1∈I,i2∈I}でi1=0とすれば良い。)
また、Iは加法群より加法について閉じているので、
I+I⊂I ∴I+I=I

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee44bdf18ec512688224468ed92fd07e75fcd813
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/30 10:57 (No.743246)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Rを環とし、eをその単位元とする。このとき、
τ:ℤ→R(τ(n)=ne)
なる写像が定義される。τが環の準同型写像であることを示せ。

解答
(1)m,nを整数とする。
τ(mn)=(m+n)e
=me+ne(第2章定理2.5(指数法則))
=τ(m)+τ(n)

(2)§1演習問題2を使えば
τ(mn)=(mn)e=(me)(ne)=τ(m)τ(n)

第2章定理2.5(指数法則)
群Gの元aと整数m,nについて、次の式が成り立つ。
(1)a^m・a^n=a^(m+n)
(2)(a^m)^n=a^mn

§1演習問題2
a,bを環Rの元とする。このとき、任意の整数m,nに対して、(ma)(nb)=(mn)abが成り立つことを示せ。
(引用終わり)

誤植も含めて突っ込みを入れて下さい。5点ぐらいあると思います。念のため、間違いだけという訳ではありません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/30 13:26削除
解説
>(1)m,nを整数とする。
τ(mn)=(m+n)e
=me+ne(第2章定理2.5(指数法則))
=τ(m)+τ(n)

τ(mn)はτ(m+n)の誤植ですね。また、2行目から3行目はRが環なので分配法則で良いですね。
因みに、第2章定理2.5(指数法則)も間違いではない。つまり、(1)a^m・a^n=a^(m+n)を加法群として適用すると、ma+na=(m+n)aという事。(このaの所をeとする。)

>(2)§1演習問題2を使えば
τ(mn)=(mn)e=(me)(ne)=τ(m)τ(n)

演習問題2を使わなくても、
結合法則より、(mn)e=m(ne)―――①
また、eは単位元より、me=em=mより、
m=me―――②
②を①に代入すると、
(mn)e=(me)(ne)

ただし、これはお勧め出来ない。というのは、m,nはRの元ではないからである。ただし、例えば加法群の単位元0に対していつも無条件に0にしているみたいだからOKだろう。

5点目は、τ(1)=1e=eの忘れである。

定義3.1
R,R'を環とし、fをRからR'への写像とする。任意のa,b∈Rに対して
f(a+b)=f(a)+f(b)
f(a・b)=f(a)・f(b)
f(1_R)=1_R'
が満たされているとき、fをRからR'への環の準同型写像であるという。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/29 12:15 (No.742170)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
I,Jを可換環RのイデアルでI∩J=(0)とする。このとき、π:R→R/Iなる自然な準同型写像によって、RのイデアルJは剰余環R/Iのイデアル(I+J)/Iと同一視できることを示せ。

証明
πの定義域をJに制限した写像π'はJからR/Iへの加法群の準同型写像である。
π':J→R/I(a→|a)
すなわち、π'(a)=π(a)=|a=a+I(a∈J)そこで、準同型写像π'の核を調べる。
a∈kerπ'⇔a∈J,π'(a)=|0⇔a∈J,|a=|0
⇔a∈J,a∈I⇔a∈I∩J⇔a∈(0)⇔a=0
ゆえに、kerπ'=(0) したがって、第2章準同型写像定理6.5によって
π(J)=π'(J)≃J/kerπ'=J/J∩I=J/(0)=J
すなわち、J≃π(J)=(I+J)/Iである。

定理6.5(準同型定理)
G,G'を群,fをGからG'への準同型写像とし、K=kerfとする。G/Kの元aKにG'の元f(a)を対応させる写像|fは、剰余群G/KからG'への単準同型写像になる。特に、fが全準同型写像であれば、G/KとG'は同型になる。すなわち、
G/kerf≃G'
また|fは、π:G→G/Kを自然な準同型写像とするとf=|f◦πを満たしている。

具体的には、どうして群の準同型写像を使うのかとかπ(J)=(I+J)/Iとかですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/29 14:03削除
解説
>どうして群の準同型写像を使うのかとかπ(J)=(I+J)/Iとかですね。

環ではなく群の準同型写像を使う理由は、「πの定義域をJに制限した写像π'はJからR/Iへの加法群の準同型写像である」からである。
では、何故この写像は群の準同型写像なのか。それは、J⊃Iとは限らないのでJ/Iは剰余環になるとは限らないので、環の準同型写像を使えないからである。
そこで、Jはイデアルよりどんな時でも加法群なので、群の準同型写像は使えるという訳である。(J/Iも常に加法群になる。)
また、π(J)=J/Iではなく、π(J)=(I+J)/Iである理由ですが、これも同じような理由でJ⊃Iとは限らないので、(I+J)/Iとする訳である。(これなら必ずI+J⊃Iだから。)
念のため、J/I=(I+J)/Iである。
(I+J)/I=(I+J)+I=(J+I)+I=J+(I+I)=J+I=I+Jだから。
(I,Jは可換環だから交換法則が使える。また、結合法則とI+I=Iは何回かやったので省略。)

補足
問2.8
(2)剰余環R/Iのイデアルはすべて、Iを含んでいるRのイデアルJがあってJ/Iという形をしている。

別にイデアルに限らず剰余類は包含関係が大事という事。

教科書や演習問題に具体的に書いてないので、推測混じりですがどうでしょう。

おまけ:
「110:1 主はわが主に言われる、「わたしがあなたのもろもろの敵をあなたの足台とするまで、わたしの右に座せよ」と。
110:2 主はあなたの力あるつえをシオンから出される。あなたはもろもろの敵のなかで治めよ。」
「詩篇」第110篇1節~2節(口語訳)

「110:01【ダビデの詩。賛歌。】わが主に賜った主の御言葉。「わたしの右の座に就くがよい。わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう。」 110:02主はあなたの力ある杖をシオンから伸ばされる。敵のただ中で支配せよ。」
「詩篇」第110篇1節~2節(新共同訳)
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/28 13:33 (No.741132)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
RとSは可換環で、RはSの部分環とする。IをSのイデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)R+IはSの部分環で、IはR+Iのイデアルである。
(2)R∩IはRのイデアルである。
(3)(R+I)/I≃R/(R∩I)

証明
(1)は2023/3/27 12:03の投稿にあります。(省略)
(2)R∩IはRのイデアルであることを示す。0∈R∩IであるからR∩I≠φ
(ⅰ)a,b∈R∩Iとする。
a,b∈R⇒a-b∈R(Rは環であるから)
a,b∈I⇒a-b∈I(Iはイデアルであるから)
∴a-b∈R∩I
(ⅱ)r∈R,a∈R∩Iとする。
r∈R,a∈R⇒ra∈R(Rは環であるから)
r∈R,a∈I⇒ra∈I(IはSのイデアルであるから)
∴ra∈R∩I
上の(ⅰ),(ⅱ)より、R∩IはRのイデアルである。
(3)(R+I)/I≃R/(R∩I)を示す。
R→R+I→(R+I)/I
r→ r →|r=r+I
なる合成写像
f:R→(R+I)/I(r→f(r)=|r=r+I)
を考える。
(ⅰ)このとき、写像fは環の準同型写像になる。
f(a+b)=|(a+b)=|a+|b=f(a)+f(b)
f(ab)=|(ab)=|a|b=f(a)f(b)
f(1)=|1
(ⅱ)剰余環(R+I)/Iの元は|a(a∈R)と表される。写像fの定義により、f(a)=|aであるから、fは全射である。
(ⅲ)そこで、kerfを考えると、a∈Rについて
a∈kerf⇔f(a)=|0⇔|a=|0⇔a∈I
したがって、kerf={a∈R|f(a)=|0}=R∩I 準同型定理3.5によって、R/(R∩I)≃(R+I)/Iを得る。

定理3.5(準同型定理)
R,R'を環,f:R→R'をRからR'への準同型写像であるとする。写像
|f:R/kerf→R'
    |a→f(a)
は剰余環R/kerfから環R'への単準同型写像である。すなわち、
R/kerf≃f(R)
また、|fはf=|f◦πを満たす。
(引用終わり)

準同型定理を使わない別解を考えてみました。((3)の別解)念のため、たまに作る厳密ではない奴です。(ただし、通用するかもしれませんが、判りません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/28 19:28削除
問題
RとSは可換環で、RはSの部分環とする。IをSのイデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)R+IはSの部分環で、IはR+Iのイデアルである。
(2)R∩IはRのイデアルである。
(3)(R+I)/I≃R/(R∩I)

別解
(3)(R+I)/I=(R+I)+I=R+(I+I)=R+I=R/I
∴(R+I)/I=R/I―――☆

この変形の根拠は、まずp.162の
|a={x∈R|x≡a(mod I)}=a+I
とp.163の、R/I={|a|a∈R}から、
R/I=R+Iとした。∴(R+I)/I=(R+I)+I
また、I+I=Iは、前回の、
「ところで、S+S⊃S(左辺の片方のSをS={0}とすれば良い。S+S={s1+s2|s1∈S,s2∈S})
また、Sは環より加法群なので、加法について閉じている。∴S+S⊂S
∴S+S=S」
と同様。
また、(R+I)+I=R+(I+I)の結合法則は、
RがSの部分環よりRはSの加法部分群。また、IがSのイデアルよりIはSの加法部分群。よって、RもIもSの加法部分群だから。

ここで、
R→R+I→(R+I)/I
r→ r →|r=r+I
なる合成写像
f:R→(R+I)/I(r→f(r)=|r=r+I)
を考えると、写像fは環の準同型写像になる。
f(a+b)=|(a+b)=|a+|b=f(a)+f(b)
f(ab)=|(ab)=|a|b=f(a)f(b)
f(1)=|1
そこで、kerfを考えると、
a∈kerf⇔f(a)=|0⇔|a=|0⇔a∈I
∴kerf=I
また、kerf⊂Rより、I=R∩Iである。
これを☆に代入すると、(R+I)/I=R/(R∩I)
∴(R+I)/I≃R/(R∩I)

どうでしょうか? 
関係ありませんが、
(1)R+IはSの部分環で、IはR+Iのイデアルである。
(2)R∩IはRのイデアルである。
(3)(R+I)/I≃R/(R∩I)

この問題全体は(3)のために、(1)はR+Iが環である事とIがR+Iのイデアルである事を示しているんですよね。((3)の左辺)また、(2)も(3)のためにR∩IはRのイデアルである事を示しているんですよね。((3)の右辺)
念のため、(3)の証明には使いませんが。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/27 12:03 (No.740236)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
RとSは可換環で、RはSの部分環とする。IをSのイデアルとするとき、次のことを証明せよ。
(1)R+IはSの部分環で、IはR+Iのイデアルである。
(2)R∩IはRのイデアルである。
(3)(R+I)/I≃R/(R∩I)

証明
(1)(a)R+I={r+a|r∈R,a∈I}がSの部分環であることを示す。はじめに、1∈R⊂R+Iであるから、R+Iは空集合ではない。
x,y∈R+Iとする。このとき、
x=r1+a,y=r2+b(r1,r2∈R,a,b∈I)
と表される。Iはイデアルであり、a,b∈Iであるからa-b∈Iである。したがって、
x-y=(r1-r2)+(a-b)∈R+I
また、一方
r1∈R,r2∈R⇒r1r2∈R,r1∈R,b∈I⇒r1b∈I
r2∈R,a∈I⇒r2a∈I,a∈I,b∈I⇒ab∈I
であるから、
xy=(r1+a)(r2+b)=r1r2+(r1b+r2a+ab)∈R+I
単位元1を含み、加法と乗法に関して閉じている。よって、定理1.5によって集合R+IはSの部分環になる。
(b)Iが環R+Iのイデアルであることを示す。Iは環Sのイデアルであるから、加法に関して群である。
x∈R+I,b∈Iとする。xはx=r+a(r∈R,a∈I)と表される。ここで、
r∈R,b∈I⇒rb∈I,a∈I,b∈I⇒ab∈I
であるから、xb=(r+a)b=rb+ab∈I
以上より、Iは環R+Iのイデアルである。
(2),(3)は省略。

定理1.5
環Rの部分集合SがRの部分環であるための必要十分条件は次の(1),(2),(3)が成り立つことである。
(1)a,b∈S⇒a-b∈S(∀a,b∈S)
(2)a,b∈S⇒ab∈S(∀a,b∈S)
(3)1_R∈S

具体的には、定理1.5を使うのに言葉足らずの所を補足して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/27 13:33削除
解説
>定理1.5を使うのに言葉足らずの所を補足して下さい。

集合R+IがSの部分集合である事を示す。
RはSの部分環より、R⊂S―――①
また、IをSのイデアルより、I⊂S―――②
①+②より、R+I⊂S+S―――③
ところで、S+S⊃S(左辺の片方のSをS={0}とすれば良い。S+S={s1+s2|s1∈S,s2∈S})
また、Sは環より加法群なので、加法について閉じている。∴S+S⊂S
∴S+S=S―――④
③,④より、R+I⊂S よって、R+IはSの部分集合である。

因みに、Sが加法群である事から、定理4.1の系を使うと、一発である。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

つまり、これを加法群とすると、(2)より、
a+H=H また、aをHの元限定にすると、H+H=Hという事である。条件は、Hが加法群という事だけである。
まぁ、自明ではないので、解説は付けた方が良いだろう。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/24 13:20 (No.737221)削除
「ポアソン分布で裏取ってみました」の補足(2023/3/19 21:53の投稿の補足)

問題
ある道路では、1時間以内に車が通る確率は、95%であるという。では、10分以内に車が通る確率は?

解答
10分以内に車が通る確率を p とすると、1時間以内で車が全く通らない確率は、
(1-p)^6=1-0.95=0.05 から、p≒0.393
引用元:http://shochandas.xsrv.jp/relax/time7.html

ポアソン分布
Pp(x)=e^(-μ)・(μ^x/x!)(x=0,1,2,…)

1時間以内に車が1台も通らない確率はx=0(0台だから)として、
Pp(x)=e^(-μ)・(μ^0/0!)=e^(-μ)=0.05
∴e^(-μ)=0.05(μは1時間以内に通る平均台数)
この両辺の自然対数を取ると、
-μ=log0.05=-2.9957323
∴μ=2.9957323 
よって、10分以内に通る平均台数はμ/6=0.4992887
これとx=0をポアソン分布の式に代入すると、
Pp(0)=e^(-0.4992887)・(0.4992887^0/0!)=e^(-0.4992887)=0.6069622
これは10分以内に車が1台も通らない確率より、10分以内に車が通る確率は、1-0.6069622=0.3930378

一方、「(1-p)^6=1-0.95=0.05 から、p≒0.393」を手元の電卓で求めてみると、p=1-0.05^(1/6)=0.3930377で8桁の電卓なので最後の1桁は誤差かと思っていたが、pythonで計算してみると、

ポアソン分布の方は、
import math
1 - math.e**-0.4992887
結果:0.39303776155633363

回答の方は、
1 - 0.05**(1/6)
結果:0.39303776899708276

異なっている理由は、回答の方は2台以上通る確率も入っているからである。つまり、厳密な解答はポアソン分布の方である。
念のため、私のオリジナルではない。
アイデア引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/735

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/24 14:49削除
間違えた。よく考えたら、2台以上通ってもいいんだから、回答の方が正解だよね。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/25 11:13削除
>異なっている理由は、回答の方は2台以上通る確率も入っているからである。つまり、厳密な解答はポアソン分布の方である。
念のため、私のオリジナルではない。
アイデア引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/735

怪しいので、保留。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/26 07:56削除
追考
>異なっている理由は、回答の方は2台以上通る確率も入っているからである。つまり、厳密な解答はポアソン分布の方である。
念のため、私のオリジナルではない。
アイデア引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/735
>間違えた。よく考えたら、2台以上通ってもいいんだから、回答の方が正解だよね。

これを考察するためにアイデア引用元の地震の話を考える。つまり、1000年に1回起こる地震が700年以内に起こる確率である。
ポアソン分布で求めると、
「平均して 1000 年に 1 回起こることは平均して 700 年に 0.7 回起こるので、
ポアソン分布の λ=0.7, k=0 を計算して、700 年間地震が起こらない確率は
0.7^0*e^(-0.7)/0! = 0.49658530……
つまり、700 年の間に地震が起こる確率は
1-0.49658530…… = 0.50341469 ……
になりますね。」
No.741より

これをpythonでもっと厳密に求めると、
import math
1 - math.e**-0.7
結果:0.5034146962085904

また、
「700年連続して起きない確率は{1-1/(365x1000)}^(700x365)=49.658%です。ですから、700年以内に地震は起こる確率は50%ですね。」
No.707より

「700年間起きない確率は、
(1-(1/1000))^700=49.6411%
らすかる様の計算では、700年間起きない確率は1-pです。したがって、1-pは(1-(1/1000))^700=49.6411%となりますから、p=50.3589%です。」
No.710より

No.707の値は、100%-49.658%=50.342%よりNo.707の1年単位の値より1日単位の値の方がポアソン分布の値に近付いている。
そこで、ポアソン分布の値が厳密な値で、単位を細かくしていって連続状態にしたら一致するという仮説を立てて、これを検証してみた。

1年単位の厳密な値から、
1-(1-1/1000)**700
結果:0.503588586568901

1日単位:1-(1-1/(365*1000))**(365*700)
結果:0.5034151723845666

1時間単位:1-(1-1/(24*365*1000))**(24*365*700)
結果:0.5034147160469749

1分単位:1-(1-1/(60*24*365*1000))**(60*24*365*700)
結果:0.5034146989034034

1秒単位:1-(1-1/(60*60*24*365*1000))**(60*60*24*365*700)
結果:0.5034141914734405

ここで、ポアソン分布の結果を見ると、
結果:0.5034146962085904

つまり、1分単位が最も近いがこれを1秒単位にすると離れる。以後、0.1秒単位~ごとの結果だけ示す。
0.1秒単位:0.5034190596531389
0.01秒単位:0.503394718252097
0.001秒単位:0.5038813196390816
0.0001秒単位:0.5087211864996839
0.00001秒単位:0.5206152937734623

一定の値に収束する訳でもなく、連続にしても意味がなかった。
ポアソン分布の結果が理想なのだろうか。とにかく、どちらも全く起きない事象の余事象を使っているので、「異なっている理由は、回答の方は2台以上通る確率も入っているからである」は間違いである。
ただし、
「平均して 1000 回に 1 回起こることが最初の 1 回で発生しない確率」
1 - (1/1000) = 0.999

「平均して 1000 年に 1 回起こることが最初の 1 年で発生しない確率」
e^(-1/1000) = 0.9990004998333……

前者は「最初の 1 回でその現象は最大 1 回しか発生しない」のに対し、
後者は「最初の 1 年でその現象が複数回発生する場合がある」という違いがあります。
確率の数値自体も変わってくるので、この 2 つはちゃんと区別して適切な方を使用しないといけません。」
No.746より

これは正しいだろう。

「「起こる回数の期待値が 1/1000」
「起こる確率が 1/1000」
これらを混同しないでください。」
No.749より

確かに彼の言うとおりである。ただし、統計を普通の数式のように扱うのには疑問が残るが。まぁ、統計の専門家じゃないので分かりませんな。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/26 17:25削除
追考2
問題
ある道路では、1時間以内に車が通る確率は、95%であるという。では、10分以内に車が通る確率は?
引用元:http://shochandas.xsrv.jp/relax/time7.html

10分以内に車が少なくとも1台通る確率を p とすると、1時間以内で車が全く通らない確率は、
(1-p)^6=1-0.95=0.05
1 - 0.05**(1/6)
結果:0.39303776899708276

ポアソン分布の方は、
import math
1 - math.e**-0.4992887
結果:0.39303776155633363

この回答の方は完璧だろう。すると、やはりポアソン分布の方は誤差なのではないだろうか。誤差のレベルが小数第9位以下だが、

「平均して 1000 回に 1 回起こることが最初の 1 回で発生しない確率」
1 - (1/1000) = 0.999

「平均して 1000 年に 1 回起こることが最初の 1 年で発生しない確率」
e^(-1/1000) = 0.9990004998333……

下は、期待値が1/1000の事象が起こらない確率である。つまり、(1/1000)×1回,(1/2000)×2回,などから1000年に1回,2000年に2回,などと考えると、確率が1/1000の事象と等しいような気がする。本当に、

前者は「最初の 1 回でその現象は最大 1 回しか発生しない」のに対し、
後者は「最初の 1 年でその現象が複数回発生する場合がある」という違いがあります。

なのだろうか。0.998…ならまだ納得出来るが。(複数回発生するという事は確率が上がり、その余事象は確率が下がるという事。(念のため、起きない確率だから。))

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/27 07:55削除
補足
ポアソン分布に誤差が出るとしたら、どこに問題があるのだろうか。初めは、

「期待値μ=npを一定に保って、n→∞,p→0としていくとポアソン分布Pp(x)=e^-μ・(μ^x)/x!(μ:定数)になる。」(「確率統計 キャンパス・ゼミ」馬場敬之著より)

∞×0をやるからだろうと思ったが、例えば、3=∞×0より3/∞→0で問題ない。では、どこに問題があるのか。それはp→0としているのに実際は十分小さいpに適用するからだろう。(「これは、p→0だから、事象Aがごくまれにしか起こらない確率分布を表す。」「確率統計 キャンパス・ゼミ」馬場敬之著より)
まぁ、上の例でも小数第8位まで一致しているので問題ないという事である。
私がポアソン分布や正規分布を導いた時に思った事は、二項分布は厳密な数学だが先の2つは近似だという事である。(普通の意味での近似ではない。)
こちらのサイトの「期待値 λ=npの二項分布 B(n,p)とポアソン分布 P(λ) の比較を行おう.
(中略)
n=30の時点でだいぶよく一致しており, n=100では二項分布とポアソン分布はほぼ一致しており, ポアソンの少数の法則を実感することができる.」
引用元:https://physnotes.jp/stat/poisson_d/#i-4

n→∞,p→0で完全に一致するのだろう。

おまけ:
「わたしはときどき、宗教における「超人」の役割りを考えることがある。宗教の歴史のなかには、まず「超越者」がいる。これは、釈尊やイエス・キリストのような存在であって、ちょっと「人間」とは呼びにくい。したがって、「超人」ではない。
「超越者」は、わたしたちに道を教えてくれたのである。「左へ行け!」「北へ進め!」と、われらが歩むべき方向を指示してくれた。しかし、実際には、それらの道にはさまざまな障害がある。歩けないわけではないが―――われわれが必ず歩けるから、「超越者」はその道を指示されたのであるが―――、実際にその道を歩きおおせるには勇気がいる。たいていの人間が途中でへたばるか、引っ返してくる。けれども、誰かがその道を歩いてくれると、あとは楽に歩けるのだ。別段、道に障害物がなくなったわけではない。距離が短くなったのでもない。それなのに、その道を歩いた人がいるというだけで、ずっと楽に歩けるようになるのである。
 たとえば、山登りがそうだろう。誰かがマナスルを征服すると、とたんにマナスルが平凡な山になってしまう。百メートル競走だって、そうらしい。十秒の壁は絶対に破れない、と言われていたのに、一度破られると、その壁はなくなってしまうのだ。不思議である。それと同じく、「超越者」の示した峻険な道も、誰かがそれを踏破することによって、ぐっと歩きやすくなる。そして、その最初に踏破した人間を、わたしは「超人」と呼びたいのである。「超人」の役目は、だから峻険な道を最初に踏破することである。
 たとえば、わたしの尊崇する「超人」に、インドのマハトマ・ガンジーがいる。ガンジーは、「超越者」であるキリストの教えた茨の道を、みごとに踏破した人間だ。「汝の敵を愛せ!」とキリストは教えたが、敵を愛したキリスト教徒は一人もいなかった。敵を改宗させて味方にしようとしたり、異教徒を軽蔑したりしたのが、キリスト教である。異教徒を異教徒のままに愛せなかったのだ。皮肉にも、キリストの愛の道を最初に踏破したのは、異教のヒンズー教徒のガンジーであった。わたしは、ガンジーこそキリスト教の「超人」だと信じている。」
「空海入門」ひろさちや著より
返信
返信5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/24 12:06 (No.737178)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
可換環RのイデアルIに対して
I[X]={a0+a1X+…+anX^n|ai∈I,n≧0}
は多項式環R[X]のイデアルであって、
R[X]/I[X]≃(R/I)[X](環同型)であることを示せ。

証明
(1)I[X]がR[X]のイデアルであることを示す。
f(X),g(X)∈R[X]とする。f(X)とg(X)は
f(X)=a0+a1X+…+anX^n(ai∈R)
g(X)=b0+b1X+…+bnX^n(bi∈R)
としてよい。もし、r=degf(X)<degg(X)=sであればar+1=…=as=0と考える。
(ⅰ)f(X),g(X)∈I[X]とする。I[X]の定義より、ai,bi∈Iである。このとき、Iはイデアルであるからai-bi∈I したがって、
f(X)-g(X)=(a0-b0)+(a1-b1)X+…+(an-bn)X^n∈I[X]
(ⅱ)f(X)∈R[X],g(X)∈I[X]とする。I[X]の定義より、bi∈I(0≦i≦n)である。このとき、Iはイデアルであるからaibj∈I(0≦i,j≦n) 多項式f(X)とg(X)の積は
f(X)g(X)=∑(k=0~2n)ckX^k,ck=∑(i+j=k)aibj∈I(0≦k≦2n)
と表現される。したがって、f(X)g(X)∈I[X]である。
(ⅰ),(ⅱ)よりI[X]はRのイデアルである。
(2)R[X]の多項式f(X)に対して
|f(X)=|a0+|a1X+…+|anX^n
とおく。ただし、|ai=ai+I∈R/Iとする。このとき、
Φ:R[X]→(R/I)[X](f(X)→Φ(f(X))=|f(X))
なる写像を考える。
このとき、Φは環の準同型写像であることを示す。
Φ(f(X)+g(X))=Φ(∑(i=0~n)(ai+bi)X^i)=∑(i=0~n){|(ai+bi)}X^i=∑(i=0~n)(|ai+|bi)X^i=∑(i=0~n)(|aiX^i+|biX^i)=∑(i=0~n)|aiX^i+∑(i=0~n)|biX^i=Φ(f(X))+Φ(g(X))
Φ(f(X)g(X))=Φ(∑(k=0~2n)ckX^k)=∑(k=0~2n)|ckX^k=∑(k=0~2n)|(∑(i+j=k)aibj)X^k=∑(k=0~2n)∑(i+j=k)|(aibj)X^k=∑(k=0~2n)∑(i+j=k)|ai|bjX^k=(∑(i=0~n)|aiX^i)(∑(i=0~n)|bjX^j)=Φ(f(X))Φ(g(X))
Φ(1)=|1
多項式環R[X]の単位元は1であり、多項式環(R/I)[X]の単位元は|1である。
(3)(R/I)[X]の任意の元は|a0+|a1X+…+|anX^n(|ai∈R/I)と表されるので、
f(X)=a0+a1X+…+anX^n∈R[X]を考えればΦ(f(X))=|a0+|a1X+…+|anX^nである。よって、写像Φは全射である。
(4)kerΦを調べる。
f(X)∈kerΦ⇔Φ(f(X))=|0⇔|a0+|a1X+…+|anX^n=|0⇔|a0=|a1=…=|an=|0⇔a0,a1,…,an∈I⇔a0+a1X+…+anX^n∈I[X]⇔f(X)∈I[X]
ゆえに、kerΦ=I[x]である。したがって、準同型定理3.5によって
R[X]/I[X]=R[X]/kerΦ≃(R/I)[X]

具体的には、

>f(X)とg(X)は
f(X)=a0+a1X+…+anX^n(ai∈R)
g(X)=b0+b1X+…+bnX^n(bi∈R)
としてよい。

nで統一して良い理由ですね。「もし、r=degf(X)<degg(X)=sであればar+1=…=as=0と考える」ってどういう事か。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/25 07:49削除
解説
>f(X)とg(X)は
f(X)=a0+a1X+…+anX^n(ai∈R)
g(X)=b0+b1X+…+bnX^n(bi∈R)
としてよい。

これは証明上便利だからこうしたのだろう。違う長さで考えてみる。

>(ⅰ)f(X),g(X)∈I[X]とする。I[X]の定義より、ai,bi∈Iである。このとき、Iはイデアルであるからai-bi∈I したがって、
f(X)-g(X)=(a0-b0)+(a1-b1)X+…+(an-bn)X^n∈I[X]

このf(X)の長さとg(X)の長さが違っていても問題はなく、∈I[X]となる。

>f(X)とg(X)の積は
f(X)g(X)=∑(k=0~2n)ckX^k,ck=∑(i+j=k)aibj∈I(0≦k≦2n)
と表現される。したがって、f(X)g(X)∈I[X]である。

例えば、f(X)=a0+a1X,g(X)=b0+b1X+b2X^2とすると、
f(X)g(X)=(a0+a1X)(b0+b1X+b2X^2)=a0b0+a0b1X+a0b2X^2+a1b0X+a1b1X^2+a1b2X^3
どの項も指数がi+jになっていて上の式が確認出来る。また、どの項もaibjとなるのは自明で、f(X)の長さとg(X)の長さが違っていても問題はなく、∈I[X]となる。

>Φ(f(X)+g(X))=Φ(∑(i=0~n)(ai+bi)X^i)=∑(i=0~n){|(ai+bi)}X^i=∑(i=0~n)(|ai+|bi)X^i=∑(i=0~n)(|aiX^i+|biX^i)=∑(i=0~n)|aiX^i+∑(i=0~n)|biX^i=Φ(f(X))+Φ(g(X))

途中はおかしくなりますが、最後同じになりますね。

>Φ(f(X)g(X))=Φ(∑(k=0~2n)ckX^k)=∑(k=0~2n)|ckX^k=∑(k=0~2n)|(∑(i+j=k)aibj)X^k=∑(k=0~2n)∑(i+j=k)|(aibj)X^k=∑(k=0~2n)∑(i+j=k)|ai|bjX^k=(∑(i=0~n)|aiX^i)(∑(i=0~n)|bjX^j)=Φ(f(X))Φ(g(X))

こちらも同じです。

よって、問題がないのを確認してから証明上便利なので、同じ長さにしたのだろうと結論付ける。(適当なので信じないで下さい。)

それとも同じ長さのもの限定なのだろうか。「もし、r=degf(X)<degg(X)=sであればar+1=…=as=0と考える」とあるし。まぁ、専門家じゃないので知らない。

おまけ:
返信
返信1

Copyright © 数学, All Rights Reserved.