掲示板

BBS
アイコン設定
投稿者さん使い方

数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/15 13:28 (No.729243)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
σ(f(X))=f(√2)によって定義される写像σ:ℚ[X]→ℚ[√2]に対して、準同型定理3.5を適用すると、R=ℚ[X]/(X^2-2)≃ℚ[√2]なる同型が得られる。この同型に関して、次の問に答えよ。
(1)1/√2∈ℚ[√2]に対応する剰余環ℚ[X]/(X^2-2)の元は何か。
(2)|(X^3+1)∈Rに対応するℚ[√2]の元は何か。
(3)x=|X∈Rは多項式X^2-2の根であることを確かめよ。
(4)ℚ[√2]は{1,√2}を基底とする有理数体ℚ上の2次元ベクトル空間であることを確かめよ。

証明
(1)例1.3で見たようにℚ[√2]は体であるから、1/√2はℚ[√2]の元であって、次のように表せる。1/√2=√2/2=0+√2/2∈ℚ[√2] そこで、多項式f(X)=X/2を考えると、σ(f(X))=f(√2)=√2/2 したがって、1/√2に対応する剰余環ℚ[X]/(X^2-2)の元は|X/2である。
(2)σ(X^3+1)=(√2)^3+1=2√2+1であるから、|(X^3+1)に対応するℚ[√2]の元は2√2+1である。
(3)x^2-2=(|X)^2-2=|(X^2)-|2=|(X^2-2)=|0
(4)ℚ[√2]の任意の元は1と√2の1次結合で表すことができ、1と√2はℚ上1次独立であるから{1,√2}はℚ上のベクトル空間の基底である。
ℚ[X]/(X^2-2)=ℚ[|X]も{1,|X}を基底とするℚ上のベクトル空間の基底である。
(引用終わり)

具体的には、

>(3)x^2-2=(|X)^2-2=|(X^2)-|2=|(X^2-2)=|0

この厳密な解説と別解もどきを作ってみました。

>ℚ[X]/(X^2-2)=ℚ[|X]

ここも補足解説して下さい。

おまけ:
https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/666
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/15 15:40削除
解説
>(3)x^2-2=(|X)^2-2=|(X^2)-|2=|(X^2-2)=|0

最後の所は、X^2-2∈ℚ[X]で|(X^2-2)∈R=ℚ[X]/(X^2-2)だから。

別解もどきの前に定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

これを加法群で考えると、

a∈H⇔a+H=H⇔a+H=0+H
⇔a≡0(mod H)⇔|a=|0
∴a∈H⇔|a=|0

ところで、R=ℚ[X]/(X^2-2)は剰余環なので加法群である。ここで、(3)の問題の仮定より、|X∈R

|X∈R⇔|X+R=R⇔|X+R=|0+R
⇔|X≡|0(mod R)⇔|X≡|0(mod ℚ[X]/(X^2-2))
⇔||X=||0⇔X^2-2=0(1回目では|0だが、2回目なのでX^2-2の倍数ではなくX^2-2=0(0もX^2-2の倍数)とした。
∴|X∈R⇔X^2-2=0
よって、|X∈Rは多項式X^2-2の根である。
よって、別解もどきが作れた。(最後の所が微妙ですよね。)

>ℚ[X]/(X^2-2)=ℚ[|X]

ℚ[X]/(X^2-2)の元は、|(f(X))の形で、例えばf(X)=aX^2+bX+c(a,b,c∈ℚ)とすると、
|(f(X)=|(aX^2+bX+c)=|(aX^2)+|(bX)+|c=a(|X)^2+b|X+|c(a,b,c∈ℚ)
よって、ℚ[|X]の形で表される。
また、(3)より|XはX^2-2の根より、|X=√2とすると、ℚ[X]/(X^2-2)=ℚ[√2]で、問題文のℚ[X]/(X^2-2)≃ℚ[√2]と矛盾しない事が確かめられる。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/12 22:30 (No.726876)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901050002/

一応、2通り作って下さい。ただし、同じ系統は1つだけにして下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901050001/

3通り作ってみました。同じ系統は1つだけにして下さい。ただし、高校入試で使えるかどうかは知りません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/13 07:41削除
問題1
次の式を満たす正の整数x,yの値を求めてください。ただし、y<xとします。
3x+4y=36

解法1
3x=36-4y=4(9-y)
左辺が正より右辺も正。よって、0<y<9―――①
また、3と4が互いに素より9-yは3の倍数である。―――②
①,②より、y=3,6(x>0よりy≠9)
y=3の時、x=8
y=6の時、x=4
ところで、条件より、y<xより、x=8,y=3

解法2
左辺は3の倍数と4の倍数の和で右辺が12の倍数より、3xも4xも12の倍数である。
∵xを4の倍数でないとすると、3xを移項した右辺は4の倍数にならずyが整数にならない。
また、yを3の倍数でないとすると、4yを移項した右辺は3の倍数にならずxが整数にならない。
よって、xは4の倍数でyは3の倍数なので、3xと4yはそれぞれ12の倍数である。

よって、3x+4y=12+24または24+12である。(x>0より0+36とはならない。)
ところで、条件より、y<xなので、
3x+4y=24+12
∴x=8,y=3

おまけ:
https://www.iichi.com/listing/item/2364629
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/14 07:56削除
問題2の解法1
△ABDは1:2:√3の直角三角形より、AD=20√3cm
ここで、AE=xと置くと、DE=20√3-x よって、△BDEで三平方の定理を使うと、
BE=√{(20√3-x)^2+20^2}
また、直角と対頂角の2角が等しいので、△ACE∽△BDE ∴AE:BE=30:20=3:2
よって、x:√{(20√3-x)^2+20^2}=3:2が成り立つ。
∴2x=3√{(20√3-x)^2+20^2}
∴4x^2=9{(20√3-x)^2+20^2}
∴4x^2=9(1200+x^2-40√3x+400)
∴4x^2=9(x^2-40√3x+1600)
∴5x^2-360√3x+9・1600=0
∴x^2-72√3x+9・320=0
∴x^2-72√3x+2880=0
∴x=36√3±√1008=36√3±12√7
ところで、x<20√3より、
x=36√3-12√7=12(3√3-√7)
∴AE=12(3√3-√7)cm

解法2
△ABDは1:2:√3の直角三角形より、AD=20√3cm
また、△ABCで三平方の定理を使うと、BC=√(40^2-30^2)=√700=10√7cm
ところで、直角と対頂角の2角が等しいので、△ACE∽△BDEで相似比は3:2より、
CE=3p,DE=2p,AE=3q,BE=2qと置ける。
∴AD=2p+3q=20√3―――①
 BC=3p+2q=10√7―――②
が成り立つ。
①×3-②×2より、
  6p+9q=60√3
ー)6p+4q=20√7
―――――――――――
     5q=60√3-20√7
∴q=12√3-4√7=4(3√3-√7)
∴AE=3q=12(3√3-√7)cm

因みに、解法2は今朝、検索して見つけた解法で模範解答だと思います。
アイデア引用元:https://blog.goo.ne.jp/0424725533/e/c25ffefbe26533d6593dd4cf511cab6e

エレガントですね。大変勉強になりました。因みに、あと2つの私の別解は私の時代は中学数学でしたが、今の入試では使えないと思います。(使わない方が無難ですね。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/14 19:32削除
問題2の解法3
△ABDは1:2:√3の直角三角形より、AD=20√3cm
また、△ABCで三平方の定理を使うと、BC=√(40^2-30^2)=√700=10√7cm
ところで、∠ACB=∠ADBより円周角の定理の逆により4点A,B,C,Dは同一円周上にある。
よって、トレミーの定理を使うと、
AD・BC=AC・BD+AB・CD
∴20√3・10√7=30・20+40・CD
∴200√21=600+40CD 
∴40CD=200√21-600
∴CD=5√21-15=5(√21-3)cm
また、円周角より2角が等しいので、△ECD∽△EAB よって、CE=m,AE=nと置くと、
m:n=5(√21-3):40が成り立つ。
∴40m=5(√21-3)n 
∴m={(√21-3)/8}n―――①
また、三平方の定理より、
m^2+900=n^2―――②
①を②に代入すると、
{(√21-3)^2/64}n^2+900=n^2
∴{(30-6√21)/64}n^2+900=n^2
∴{(34+6√21)/64}n^2=900
∴{(17+3√21)/32}n^2=900
∴(17+3√21)n^2=28800
∴n^2=28800/(17+3√21)
=28800(17-3√21)/(289-189)
=288(17-3√21)
∴n=√{288(17-3√21)}=12√(34-6√21)=12√(34-2√189)
ここで、(√x-√y)^2=x+y-2√xyとして、
x+y=34―――③ xy=189―――④
解と係数の関係よりx,yはt^2-34t+189=0の2つの解である。(t-7)(t-27)=0より、t=7,27 x>yより、x=27,y=7
∴√(34-2√189)=√27-√7=3√3-√7 ∴n=12(3√3-√7)
∴AE=12(3√3-√7)cm

因みに、解と係数の関係を使わなくても出来る。③より、y=34-x これを④に代入すると、x(34-x)=189 ∴x^2-34x+189=0 ∴(x-7)(x-27)=0 ∴x=7,27 ∴y=27,7
x>yより、x=27,y=7 以後同じ。

解と係数の関係は高1だったが、トレミーの定理と2重根号の外し方は塾で習っていて暗黙の了解だったと思う。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/14 20:54削除
問題2の解法4
△ABDは1:2:√3の直角三角形より、AD=20√3cm
また、△ABCで三平方の定理を使うと、BC=√(40^2-30^2)=√700=10√7cm
ここで、ACの延長とBDの延長との交点をFとし、FD=x,FC=yと置いて、△FDA,△FCBで三平方の定理をそれぞれ使うと、
x^2+(20√3)^2=(y+30)^2―――①
y^2+(10√7)^2=(x+20)^2―――②
①-②より、x^2-y^2+1200-700
=y^2-x^2+60y-40x+900-400
∴2x^2-2y^2+40x-60y=0
∴x^2-y^2+20x-30y=0
∴x^2+20x=y^2+30y―――③
①+②より、x^2+y^2+1200+700
=x^2+y^2+60y+40x+900+400
∴40x+60y=600 ∴2x+3y=30
∴3y=30-2x 
∴y=10-2x/3―――④
④を③に代入すると、
x^2+20x=(10-2x/3)^2+30(10-2x/3)
∴x^2+20x=100+4x^2/9-40x/3+300-20x
∴5x^2/9+40x+40x/3-400=0
∴5x^2+360x+120x-3600=0
∴5x^2+480x-3600=0
∴x^2+96x-720=0
∴x=-48±√3024=-48±12√21
x>0より、x=-48+12√21
∴FD=-48+12√21cm
ところで、AD⊥FB,BC⊥FAより点Eは△FABの垂心である。よって、FEの延長とABとの交点をGとすると、FG⊥AB
よって、△FGBと△ADBは∠Bを共有していて直角が等しいので、△FGB∽△ADB 
∴∠BFG=∠BAD=30°よって、△FDEは1:2:√3の直角三角形である。
∴DE=FD/√3=(-48+12√21)/√3
=-16√3+12√7cm
∴AE=AD-DE
=20√3-(-16√3+12√7)
=36√3-12√7=12(3√3-√7)cm
∴AE=12(3√3-√7)cm

今はどうか知りませんが、昔は垂心は中学でやりましたね。

おまけ:https://thetv.jp/news/detail/1126941/11560695/

https://yorozoonews.jp/article/14432176
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/15 07:50削除
問題2の解法5
△ABDは1:2:√3の直角三角形よりAD=20√3cm 
ここで、DからABに垂線を下ろしその足をHとすると、DH=AD/2=10√3cm,AH=√3DH=30cm
また、CからABに垂線を下ろしその足をIとすると、アーキタスの定理よりAC^2=AI・AB(アーキタスの定理を使わない場合は△AIC∽△ACB)
∴30^2=AI・40 ∴AI=90/4=45/2cm よって、△AICで三平方の定理を使うと、CI=√{30^2-(45/2)^2}=√(1575/4)=15√7/2cm
今、点Aをxy座標(直交座標)の原点に置き、ABをx軸に取ると、
B(40,0),C(45/2,15√7/2),D(30,10√3)と置ける。
よって、直線ADの方程式は、y=(√3/3)x―――①
また、直線BCの方程式は、
  15√7/2=(45/2)a+b
ー) 0=40a+b
――――――――――――――――
  15√7/2=(-35/2)a
∴a=-3√7/7 ∴b=120√7/7
∴y=(-3√7/7)x+120√7/7―――②
①,②を連立させると、点Eの座標は、
(√3/3)x=(-3√7/7)x+120√7/7
∴(√3/3)x+(3√7/7)x=120√7/7
∴{(7√3+9√7)/21}x=120√7/7
∴x=360√7/(7√3+9√7)
=360√7(9√7-7√3)/420
=6√7(9√7-7√3)/7
=6(63-7√21)/7=6(9-√21)
∴x=6(9-√21)
ところで、AE=(2/√3)x(1:2:√3の直角三角形を利用する)より、
AE=(2/√3)・6(9-√21)=12(3√3-√7)
∴AE=12(3√3-√7)cm

今朝、思い付いて下書きなしで解いてみました。

おまけ:
http://meigata-bokushinoshosai.info/index.php?%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%9A%E3%82%82%E3%80%81%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%A6%BB%28%E3%81%97%E3%81%8B%E3%82%82%E5%A7%89%E5%A6%B9%29%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%A9%9A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%83%96
返信
返信5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/14 12:01 (No.728281)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
f:R→R'を環の準同型写像とする。Ⅰ=kerfとし、Rの元aに対してf(a)=a'とするとき、|a=a+I=f^-1(a')が成り立つことを示せ。

証明
x∈f^-1(a')⇔f(x)=a'⇔f(x)=f(a)
⇔f(x)-f(a)=0⇔f(x-a)=0
⇔x-a∈kerf=Ⅰ⇔x∈a+I
したがって、
f^-1(a')={x∈R|x∈f^-1(a')}={x∈R|x∈a+I}=a+I
(引用終わり)

具体的には、|a=f^-1(a')にf(a)=a'に代入したら|a=aでおかしくないのかとか、
定理3.5(準同型定理)の三角関係の図でRの所をaとするとR/kerfの所は|aでR'の所はa'であり、それぞれの写像|fとfの逆写像を考えると、|f^-1(a')=|a,f^-1(a')=aで、問題文の|a=f^-1(a')はおかしくないのかとか。
おかしくない理由ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/14 13:33削除
解説
>|a=f^-1(a')にf(a)=a'に代入したら|a=aでおかしくないのか

fは単射とは限らないので、f^-1(a')は複数ある可能性があるので|a=f^-1(a')でおかしくない。
因みに、fが単射の場合は、定理3.3よりkerf=(0)で、|a=a+I=a+(0)=a+0=aで|a=aとなる。

定理3.3
RとR'を環とし、fをRからR'への環の準同型写像とする。このとき、fが単射であるための必要十分条件はkerf=(0)となることである。
f:単射⇔kerf=(0)

>定理3.5(準同型定理)の三角関係の図でRの所をaとするとR/kerfの所は|aでR'の所はa'であり、それぞれの写像|fとfの逆写像を考えると、|f^-1(a')=|a,f^-1(a')=aで、問題文の|a=f^-1(a')はおかしくないのか

R/kerfはRの部分集合なので、|fとfの逆写像|f^-1(a')とf^-1(a')が一致する場合(fが単射の場合)もありおかしくない。
また、例えば、R=ℤ,kerf=3ℤ(kerfはイデアルだから)とすると、R/kerf=ℤ/3ℤ=ℤ3でℤの部分集合。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/11 20:10 (No.725886)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901070001/

中学数学で4通りで解けます。ただし、模範解答は唯一通りである事は明らかな問題。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/12 07:18削除
解法1
二辺挟角が等しいので、△ABQ≡△ADP よって、∠QAB=∠PAD=○と置くと、
∠QAE=○● また、AD//BCより錯角が等しいので、∠QEA=∠DAE=〇●
∴∠QAE=∠QEA よって、△QAEは二等辺三角形である。∴QE=QA
また、△ABQ≡△ADPより、QA=PA=√(6^2+2^2)=√40=2√10cm
∴QE=2√10cm

この解答が唯一の模範解答である理由は、この問題は△ABQ部分がなくても成立するからである。
つまり、

問題
1辺が6cmの正方形ABCDの辺DC上にDP=2cmとなる点Pを取り、∠PABの二等分線と辺BCとの交点をEとする時、BEの長さを求めよ。

という問題の解法の普通の秀才の解き方3通りに対して、△APDを△AQBの所にコピーして解く天才的な解法だからである。わざわざこんな事をして解く人はまずいないだろう。(お膳立てをしてあるので、これで解くのが模範解答という事である。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/12 14:50削除
解法2
AEの延長とDCの延長との交点をFとすると、
AB//DFより錯角が等しいので、
∠PFA=∠BAE=● ∴∠PFA=∠PAF=● よって、△PAFは二等辺三角形より、
PF=PA=√(6^2+4^2)=√40=2√10cm また、PC=6-2=4cmより、
FC=2√10-4cm
ところで、△EAB∽△EFCより、BE:CE=AB:FC=6:2√10-4=3:√10-2
∴BE=[3/{3+(√10-2)}]BC
={3/(√10+1)}×6={(√10-1)/3}×6
=2(√10-1)cm
∴BE=2(√10-1)cm
∴QE=2+2(√10-1)=2√10cm
よって、答えは、2√10cm

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/13 11:46削除
解法3
APの延長とBCの延長との交点をRとすると、△PCR∽△PDAで相似比PC:PD=4:2=2:1より、CR=6×2=12cm
∴BR=6+12=18cm 
また、AP=√(6^2+2^2)=√40=2√10cmより、RP=2AP=4√10cm 
∴AR=2√10+4√10=6√10cm 
∴AB:AR=6:6√10=1:√10
ここで、△ABRで角の二等分線の定理を使うと、BE:ER=AB:AR=1:√10
∴BE={1/(1+√10)}BR
={1/(1+√10)}×18={(√10-1)/9}×18=2(√10-1)cm
∴BE=2(√10-1)cm
∴QE=2(√10-1)+2=2√10cm
よって、答えは、2√10cm

解法4も似たようなものですが、意外と盲点かもしれませんね。まぁ、秀才の解法だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/13 13:38削除
解法4
PからABに垂線を下ろしその足をHとし、PHとAEの交点をFとすると、AP=√(6^2+2^2)=√40=2√10cm また、AH=DP=2cm
∴AH:AP=2:2√10=1:√10
よって、△AHPで角の二等分線の定理を使うと、HF:FP=AH:AP=1:√10
∴HF={1/(1+√10)}HP={1/(1+√10)}×6={(√10-1)/9}×6=2(√10-1)/3cm
また、△AHF∽△ABEで相似比2:6=1:3より、BE=3HF=2(√10-1)cm
∴QE=2(√10-1)+2=2√10cm
よって、答えは、2√10cm

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/10 16:27 (No.724857)削除
次の文章を解説して下さい。

「2次方程式は、古代から研究されている。たとえば、古代エジプトの「パピルス」と呼ばれる本のなかに、「テーベ・パピルス」というのがある。この本には、「二つの正方形の辺の比が4対3で、面積の和が100になるようにせよ」といった問題が掲載されている。大きいほうの正方形の辺の長さをxとして素直に立式すれば、2次方程式になる。
 2次方程式の解法が本格的に考えられたのは、紀元前1600年頃のバビロニアだった。バビロニアの最も古い粘土板には、2次方程式の問題が書かれている。たとえば、以下のような問題と解法が記録されているそうだ。「正方形の面積から1辺の長さを引いた値が870であるなら、その正方形の1辺の長さはいくつか」。これを式で書けば、
x^2-x=870
という2次方程式になる。粘土板に記された解法には、本質的には「2次方程式の解の公式」と同じ計算法が用いられている。現代語訳で書くと次のようになる。
「まず1の半分を取る。これは、0.5である。0.5と0.5を掛けると0.25になる。これ870に加えると870.25になる。これは29.5の2乗である。この29.5の0.5を加えると30になる。これが、求める正方形の1辺の値である」。
 実際、30^2-30=870だから、ちゃんと解になっている。こんなはるか昔に「解の公式」の類似物が知られていたことは驚異的なことだ。
 ただ、エジプトやバビロニアでは文字式による数式の表現がなかったのと、負の数を認識できなかったため、現在のような形で「解の公式」を与えることはできなかった。」
「数学は世界をこう見る」小島寛之著より

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/11 08:01削除
解説
>これを式で書けば、
x^2-x=870
という2次方程式になる。粘土板に記された解法には、本質的には「2次方程式の解の公式」と同じ計算法が用いられている。現代語訳で書くと次のようになる。
「まず1の半分を取る。これは、0.5である。0.5と0.5を掛けると0.25になる。これ870に加えると870.25になる。これは29.5の2乗である。この29.5の0.5を加えると30になる。これが、求める正方形の1辺の値である」。
 実際、30^2-30=870だから、ちゃんと解になっている。こんなはるか昔に「解の公式」の類似物が知られていたことは驚異的なことだ。

当時は平方完成なんて言葉はなかったと思うが、左辺を平方完成すると、
(x-0.5)^2-0.5×0.5=870
これをバランスの取れた天秤と考えて両辺に0.5×0.5を付け加えると、
(x-0.5)^2-0.5×0.5+0.5×0.5=870+0.5×0.5
-0.5×0.5+0.5×0.5は相殺されて0になるので、
(x-0.5)^2=870+0.5×0.5
この右辺を計算すると、870+0.25=870.25
ここで、29.5×29.5を計算すると、=870.25となるので、
(x-0.5)×(x-0.5)=29.5×29.5
よって、x-0.5=29.5
これをやはり天秤と考えて両辺に0.5を付け加えると、
x-0.5+0.5=29.5+0.5
よって、x=30

これが、
「まず1の半分を取る。これは、0.5である。0.5と0.5を掛けると0.25になる。これ870に加えると870.25になる。これは29.5の2乗である。この29.5の0.5を加えると30になる。これが、求める正方形の1辺の値である」。
という事である。

ところで、平方完成という概念をどのように考えたのだろうか。例えば、8×8=(2+6)×(2+6)として試行として、2×2+2×6+6×2+6×6として計算してみると、4+12+12+36=64で、8×8=64と合う。そこで、8×8=(3+5)×(3+5)としてみるとどうか。(3+5)×(3+5)=3×3+3×5+5×3+5×5=9+15+15+25=64 また、8×8=64より合う。
よって、この法則は正しいと確信したに違いない。ところで、2×6と6×2や3×5と5×3は同じと考えるのは普通なので、
(a+b)×(a+b)=a×a+a×b×2+b×bという法則を作ったのだろう。
すると、x^2-x=870も-xの係数を-1と考えて(負の数と考えていた訳ではない)、a×b×2と比較して「まず1の半分を取」ったのだろう。

>これを式で書けば、
x^2-x=870
という2次方程式になる。粘土板に記された解法には、本質的には「2次方程式の解の公式」と同じ計算法が用いられている。

私だったら、5×3+5×7=5×(3+7)のような法則は普通に計算していたら気付くと思うので、
x^2-x=x×x-x×1=x×(x-1)=870
として、870を連続する2数の積と考えて、870=10×87=10×3×29=30×9より、x=30と求めていただろう。和算で鶴亀算が発達して連立方程式が発達しなかったような話である。(適当なので信じないで下さい。)

>ただ、エジプトやバビロニアでは文字式による数式の表現がなかったのと、負の数を認識できなかったため、現在のような形で「解の公式」を与えることはできなかった。

負の数が発達していたら、
(x-0.5)×(x-0.5)=29.5×29.5
よって、x-0.5=29.5
だけでなく、
(x-0.5)×(x-0.5)=(-29.5)×(-29.5)
よって、x-0.5=-29.5
よって、x=-29
となっていただろう。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/10 14:04 (No.724770)削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201901070002/

この2つの色付き部分の面積が等しい理由を述べて下さい。念のため、計算した結果が同じだからではダメですよ。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/10 15:19削除
解答
茶色いドーナツ型のど真ん中の円周は4.5×2×π=9πcm
よって、平面(面積)のカバリエリの原理より茶色部分の面積は底辺が1cmで高さが9πcmの長方形の面積と等しい。つまり、9πcm^2
また、青い円を半径1cm,2cmで切って、1つの円と2つのドーナツ型にすると、カバリエリの原理よりそれぞれ底辺1cm,高さが0.5×2×πcm,1.5×2×πcm,2.5×2×πcmの長方形の面積と等しいので、合計π+3π+5π=9πcm^2
よって、等しい。
カバリエリの原理:http://blog.livedoor.jp/gesti921pap-45gity/archives/3302260.html

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/11 07:14削除
今朝、思い付きました。

別解
茶色いドーナツ型の内側の円周は8πcmで外側の円周は10πcm。
ここで、その間の茶色い部分を無限の円周の束と考えて1ケ所で切って1本ずつ伸ばすと考えると、上底が8πcm,下底が10πcm,高さが1cmの台形に等積変形出来る。
∴茶色部分=(8π+10π)×1×(1/2)=9πcm^2
また、青い円の方も同様に考えると、底辺が6πcm,高さが3cmの二等辺三角形に等積変形出来る。(念のため、二等辺に限定する必要はないが。)
∴青色部分=6π×3×(1/2)=9πcm^2
よって、等しい。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/10 10:22 (No.724641)削除
定理
4番目以降のメルセンヌ素数は30n+1型または30n+7型の素数である。

証明
ところで、メルセンヌ素数とは、2^a-1で表される素数の事である。
ここで、2,2^2,2^3,2^4,…を30で割った余りを考えると、
2,4,8,16,2,4,8,16,…より、2,4,8,16を繰り返す。
よって、2^a-1を30で割った余りは1,3,7,15を繰り返すので、
2^a-1=30n+1,30n+3,30n+7,30n+15で、30n+3=3(10n+1),30n+15=15(2n+1)より、素数になる可能性があるのは30n+1,30n+7だけである。
よって、4番目以降のメルセンヌ素数は30n+1型または30n+7型である。
アイデア引用元:https://bbs1.rocketbbs.com/shochandas/posts/554

アイデア引用というよりそのままですね。それにしてもウィキペディアにも載っていないような事を見つけ出すのは本当に凄いですね。
オイラーの小定理をオイラーが作ってライプニッツが証明したような話だと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%8C%E6%95%B0(メルセンヌ数ウィキペディア)

これだけじゃ面白くないので、フェルマーの最終定理の間違い探しを紹介しましょう。
因みに、フェルマーは「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」と言って死んでいったが、これぐらいの事をしていたのかもしれないね。
因みに、この間違いに気づいた場合でもその対策を立てた、さらなる間違い探しもあります。

おまけ:
間違い探しその2
返信
返信0
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 22:26 (No.722462)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812020001/

何でもありで解ければ良いですが、算数でも3通り作れます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/9 07:49削除
解法1
∠B+∠D=180°,AB=ADより、四角形ABCDを点Aを中心にABがADにくっつくまで90°回転コピーし、点C,Dの行き先をそれぞれC',D'とすると、3点C,D,C'は一直線上になり、また、∠A=90°より3点B,A,D'も一直線上になる。
また、∠C=∠C'=90°より、四角形D'BCC'は高さが2+?cmの台形になる。
ここで、台形の面積の公式より、(C'D'+BC)×高さ÷2=50cm^2
よって、(2+?)×(2+?)÷2=50 
よって、(2+?)×(2+?)=100=10×10
よって、2+?=10cm よって、?=8cm
よって、BC=8cm
と求めるか、回転コピーをあと2回やって、正方形CC'C''C'''を作り、面積が25×4=100cm^2より、正方形の1辺の長さは10cmより、BC=8cmと求めるか。
多分、模範解答は後者だろう。

一応、何でもありの解法
BC=xと置いて△BCDで三平方の定理を使うと、BD=√(x^2+4)
また、△ABDは直角二等辺三角形より、AB=AD=√(x^2+4)/√2
よって、面積より、{√(x^2+4)/√2}^2・(1/2)+x=25が成り立つ。
∴(x^2+4)/4+x=25 ∴x^2+4+4x=100 ∴x^2+4x-96=0 ∴(x-8)(x+12)=0 ∴x=-12,8 x>0より、x=8
よって、BC=8cm

因みに、解法2,3は私のオリジナルです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/10 07:41削除
解法2
∠B+∠D=180°,AB=ADより、AからBC,CDの延長上に垂線を下ろしその足をそれぞれH,Ⅰとすると、直角三角形の斜辺と他の1角が等しくなり、△ABHと△ADIは合同。
よって、△ABHを△ADIの所に移動させると、∠HAI=∠BAD=90°,∠AIC=90°,∠C=90°より四角形AHCIは長方形で、AH=AIより隣り合う2辺の長さが等しいので正方形である。
ところで、面積は25cm^2より正方形の1辺の長さは5cm。よって、AH=IC=5cmより、ⅠD=5-2=3cm よって、BH=DⅠ=3cm
また、HC=5cmより、BC=3+5=8cm
よって、答えは、8cm

解法3
∠B+∠D=180°,AB=ADより、△ACDをADがABにくっつくまで点Aを中心に90°回転移動させ、点Cの行き先をC'とすると、3点C,B,C'は一直線上になり∠CAC'=∠DAB=90°
また、AC=AC'より、△ACC'は直角二等辺三角形になる。よって、△ACC'は底辺CC'が2+?cmで面積が25cm^2の直角二等辺三角形である。
よって、これを4つ組み合わせると1辺が2+?cmで面積が100cm^2の正方形が出来、1辺の長さは10cmである。つまり、CC'=10cm よって、BC=CC'-BC'=CC'-DC=10-2=8cm
よって、答えは、8cm

別に4倍にしなくても、△ACC'の頂点AからCC'に垂線を下ろしその足をJとすると、直角二等辺三角形の性質より、AJ=C'J=CJより、AJ=CC'/2
よって、△ACC'=CC'×(CC'/2)÷2=CC'×CC'÷4=25cm^2
よって、CC'×CC'=100cm^2 よって、CC'=10cmと求めても良い。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/8 13:13 (No.722960)削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812040001/

図のAB=7cmですが、∠A=2∠Bの三角形で3辺の長さが全て整数であるものを2つ挙げて下さい。(1つだと適当に代入して出来るかもしれないので。)
因みに、中学生でも挑戦出来ます。念のため、別に2辺の長さが等しくても良いです。(そういう三角形が存在すればの話ですが。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/8 16:06削除
改題の解答
AB=x,BC=y,CA=zと置いて、∠Aの二等分線を引き辺BCとの交点をDとすると、2角が等しいので△CDA∽△CABである。
∴z:y=AD:x ∴AD=xz/y また、△DABは二等辺三角形よりAD=BD
∴BD=xz/y―――①
ところで、角の二等分線の定理より、BD:CD=x:z ∴BD={x/(x+z)}BC
=xy/(x+z)―――②
①,②より、xz/y=xy/(x+z) x≠0より、z/y=y/(x+z) 
∴z(x+z)=y^2―――☆
y=1とすると、不適。
y=2とすると、z=1,x+z=4よりx=3,y=2,z=1だが、これは三角形をなさないので不適。
y=3とすると、z(x+z)=9よりz=1,x+z=9よりx=8,y=3,z=1 これも同様に不適。
y=4とすると、z(x+z)=16よりz=2,x+z=8(z=1,x+z=16はさらにダメなのは自明なので間隔が近い方を調べる)∴x=6,y=4,z=2 これも三角形をなさないので不適。
y=5とすると、z(x+z)=25より不適は自明。
y=6とすると、z(x+z)=36よりz=4,x+z=9とすると、x=5 ∴x=5,y=6,z=4
これは三角形をなす。(x+y>zかつ|x-y|<zだから。これの理由は省略。)
y=7とすると、z(x+z)=49より不適は自明。
y=8とすると、z(x+z)=64よりz=4,x+z=16とすると、x=12,y=8,z=4で不適。
y=9とすると、z(x+z)=81よりz=3,x+z=27とすると、不適は自明。
y=10とすると、z(x+z)=100よりz=5,x+z=20とすると、x=15 よって、不適。
y=11とすると、不適は自明。
y=12とすると、z(x+z)=144よりz=9,x+z=16 ∴x=7,y=12,z=9 これは三角形をなす。ただし、これは例題で挙がっている形なので、もう一つ見つける。
そこで、y=6,y=12の時、存在して6=2・3,12=3・4としたので、20=4・5とすると、
y=20の場合、z(x+z)=400よりz=4^2=16とすると、x+z=25 ∴x=9,y=20,z=16 これは三角形をなす。

よって、答えは、(AB,BC,CA)=(5,6,4),(9,20,16)

検算は、幾何的に示しても良いが、余弦定理と電卓で行う。
(5,6,4)の場合、cosA=(5^2+4^2-6^2)/2・5・4=(25+16-36)/40=5/40=1/8 これを電卓で求めると、∠A=82.819244°
cosB=(5^2+6^2-4^2)/2・5・6=(25+36-16)/60=45/60=3/4 ∴∠B=41.409622°よって、∠A=2∠BでOK。
(9,20,16)の場合、cosA=(9^2+16^2-20^2)/2・9・16=(81+256-400)/18・16=-63/18・16=-7/32 ∴∠A=102.63563°
cosB=(9^2+20^2-16^2)/2・9・20=(81+400-256)/18・20=225/18・20=45/18・4=5/8 ∴∠B=51.317813°
よって、∠A=2∠BでOK。

y=n(n+1)とすると、z(x+z)=n^2(n+1)^2より、z=n^2,x+z=(n+1)^2とすると、x=(n+1)^2-n^2=2n+1
∴x=2n+1,y=n(n+1),z=n^2
∴AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)
これが∠A=2∠Bとなる辺の長さが整数の三角形の法則ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/9 13:37削除
>AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)
これが∠A=2∠Bとなる辺の長さが整数の三角形の法則ですね。

一応、これを示しておきますね。ただし、これ以外の法則がない証明にはなっていません。

証明
n^2<n(n+1)より、CA<BC ∴∠B<∠A
よって、辺BC上に∠DAC=∠Bとなる点Dを取れる。すると、2角が等しいので、△CDA∽△CABとなる。∴CA:CB=DA:AB 
∴n^2:n(n+1)=DA:2n+1 
∴n:n+1=DA:2n+1
∴DA=n(2n+1)/(n+1)
また、DC:AC=AC:BCより、
DC:n^2=n^2:n(n+1)=n:n+1
∴(n+1)DC=n^3 ∴DC=n^3/(n+1)
∴BD=n(n+1)-n^3/(n+1)=n(n+1)^2/(n+1)-n^3/(n+1)=(2n^2+n)/(n+1)=n(2n+1)/(n+1)
∴BD=n(2n+1)/(n+1)
∴BD:DC=n(2n+1)/(n+1):n^3/(n+1)=2n+1:n^2=AB:AC
よって、AB:AC=BD:DCより角の二等分線の定理の逆により、ADは∠Aの二等分線。
よって、∠BAD=∠CAD=●と置くと、∠A=●●
また、△CDA∽△CABより∠B=●なので、∠A=2∠B
よって、AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)ならば∠A=2∠Bである。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/9 14:31削除
補足
角の二等分線の定理の逆を使わない場合
証明
n^2<n(n+1)より、CA<BC ∴∠B<∠A
よって、辺BC上に∠DAC=∠Bとなる点Dを取れる。すると、2角が等しいので、△CDA∽△CABとなる。∴CA:CB=DA:AB 
∴n^2:n(n+1)=DA:2n+1 
∴n:n+1=DA:2n+1
∴DA=n(2n+1)/(n+1)
また、DC:AC=AC:BCより、
DC:n^2=n^2:n(n+1)=n:n+1
∴(n+1)DC=n^3 ∴DC=n^3/(n+1)
∴BD=n(n+1)-n^3/(n+1)=n(n+1)^2/(n+1)-n^3/(n+1)=(2n^2+n)/(n+1)=n(2n+1)/(n+1)
∴BD=n(2n+1)/(n+1)
∴DA=BD よって、△DABは二等辺三角形より、∠DAB=∠B=●と置くと、△CDA∽△CABより∠DAC=∠B=●
よって、∠A=∠DAB+∠DAC=●●
よって、∠A=2∠B
よって、AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)ならば∠A=2∠Bである。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/9 15:30削除
>AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)
これが∠A=2∠Bとなる辺の長さが整数の三角形の法則ですね。

別証
CA:CB=n^2:n(n+1)=n:n+1 また、AB=2n+1=n+(n+1)より、
∠Cの二等分線を引き、辺ABとの交点をDとすると、角の二等分線の定理より、AD=n,DB=n+1となる。
ここで、CB上にCE=CAとなる点Eを取ると、EB=n(n+1)-n^2=n
また、二辺挟角が等しいので△CAD≡△CED ∴AD=ED=n ∴EB=ED
よって、△EBDは二等辺三角形である。よって、∠B=∠EDB=●と置くと、△EBDの内対角の和より∠CED=●●
また、△CAD≡△CEDより、∠A=∠CED=●●
よって、∠A=2∠Bである。
よって、AB=2n+1,BC=n(n+1),CA=n^2(n≧2)ならば∠A=2∠Bである。

三角関数の解法もあるが計算が大変そうなので省略。あと、角の二等分線の長さの公式を使う手もあるが、やはり計算がちょっと大変そうなので省略。

おまけ:
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/5 20:42 (No.719947)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812040001/

何でもありで解いて下さい。ただし、結構、沢山出来ると思いますが、割とスマートなものに限定して下さい。(私は3通り。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 07:50削除
何でもありの解法1 三角関数の解法
∠B=θと置くと、∠A=2θ また、AB=xと置いて△ABCの面積を考えると、
(1/2)・9・x・sin2θ=(1/2)・12・xsinθが成り立つ。x≠0より、9sin2θ=12sinθ
∴3sin2θ=4sinθ また、2倍角の公式を使うと、
3・2sinθcosθ=4sinθ sinθ≠0より、
3cosθ=2 ∴cosθ=2/3―――①
また、△ABCで余弦定理を使うと、
9^2=x^2+12^2-2・12・x・cosθ―――②
∴81=x^2+144-24・x・(2/3)
∴x^2-16x+63=0
∴(x-7)(x-9)=0
∴x=7,9
x=9とすると、△ABCは二等辺三角形になり、4θ=180°よりθ=45°で直角二等辺三角形になり不適。∴x=7 ∴AB=7cm

これだけじゃ面白くないので、フェルマーの最終定理a^n+b^n=c^のcが素数の場合の初等的証明を紹介しますね。
因みに、これはある人が自分一人で作ったものですが、放棄して私に託したので私の名前になっていますが、万が一認められた場合は返します。

おまけ:
フェルマーの最終定理cが素数の場合
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 20:44削除
何でもありの解法2
∠Aの二等分線を引き辺BCとの交点をDとすると、△DABは二等辺三角形になり、DA=DB
また、∠DAC=∠ABC,∠Cが共通より2角が等しいので、△DAC∽△ABC
∴CD:CA=CA:CB ∴CA^2=CB・CD ∴9^2=12CD ∴CD=81/12=27/4cm
∴DB=12-27/4=21/4cm
∴DA=DB=21/4cm
∴AB=(4/3)DA=(4/3)×(21/4)=7cm
よって、答えは、7cm

因みに、AB=xと置いて、角の二等分線の定理でBD,CDをxで表して、その後、角の二等分線の長さの公式AD=√(AB・AC-BD・CD)を使ってxの方程式を立てても良いが、エレガントじゃないので省略。

解法3のヒント:∠Cの二等分線を引いて下さい。中学数学で解けます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/8 07:51削除
何でもありの解法3
∠Cの二等分線を引き辺ABとの交点をDとし、CB上にCE=CAとなる点Eを取ると、二辺挟角が等しいので、△CAD≡△CED
∴∠CED=●● また、∠EBD=●より△EBDの内対角の和より、∠EDB=●●-●=●
よって、∠EBD=∠EDBより△EBDは二等辺三角形である。
ところで、EB=12-9=3cmより、ED=3cm また、△CAD≡△CEDより、AD=ED=3cm
また、角の二等分線の定理より、AD:DB=9:12=3:4 ∴DB=4cm
∴AB=3+4=7cm
よって、答えは、7cm

因みに、この解答は私のオリジナルではありません。15~20年ぐらい前に図書館で読んだ本を暗記して帰って来た解法です。ただし、辺の長さは同じじゃないと思います。というより、3辺の長さが決まっていて、∠A=2∠Bを証明する問題だったと思います。(辺の長さも何通りかバージョンがあったと思います。)

おまけ:
https://eow.alc.co.jp/search?q=no-surrender
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 13:52 (No.721762)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
pを素数とする。ℚの部分環ℤ(p)={m/n|m,n∈ℤ,(n,p)=1}のイデアルはすべてp^nℤ(p)という形をしていることを示せ。したがって、ℤ(p)は単項イデアル整域である。また、ℤ(p)は局所環であることを示せ。(局所環の定義は下に補足。)

証明
ℤ⊂ℤ(p)⊂ℚという関係になっている。ℤはℤ(p)の部分環である。ℤ(p)のイデアルⅠ'に対して、ℤの部分集合Ⅰ=Ⅰ'∩ℤを考える。
(1)このとき、もとのイデアルⅠ'はⅠによって生成されることを示す。すなわち、Ⅰ'=Ⅰℤ(p)を示す。Ⅰ⊂Ⅰ'であるから、Ⅰℤ(p)⊂Ⅰ'ℤ(p)=Ⅰ' ゆえに、Ⅰℤ(p)⊂Ⅰ'
逆に、α∈Ⅰ'⊂ℤ(p)とすると
α=m/n(m,n∈ℤ,(n,p)=1)
と表される。ここで、m=nα∈Ⅰ'∩ℤ=Ⅰ ゆえに、m∈Ⅰである。したがって、
α=m/n=m・(1/n)∈Ⅰℤ(p)
ゆえに、Ⅰ'⊂Ⅰℤ(p)である。
以上より、ℤ(p)の任意のイデアルⅠ'はℤのイデアルⅠによってⅠℤ(p)の形をしていることがわかった。
(2)ℤは単項イデアル環であるから(定理2.7)、ℤのイデアルⅠはⅠ=aℤ(a∈ℤ)という形である。したがって、ℤ(p)のイデアルはすべてaℤ(p)という形をしている。
(3)次に、ℤ(p)のイデアルaℤ(p)について、「aℤ(p)⊊⇔p|a」であることを示す。
aℤ(p)=ℤ(p)⇔1∈aℤ(p)
⇔∃m,n∈ℕ,1=am/n,(n,p)=1
⇔∃m,n∈ℕ,n=am,(n,p)=1
⇔∃m∈ℕ,(am,p)=1
⇔(a,p)=1
対偶をとれば、aℤ(p)⊊ℤ(p)⇔(a,p)>1⇔p|a ゆえに、a=p^rb(1≦r,∃b∈ℤ,p∤b)と表される。bはℤ(p)で可逆元であるから(§1演習問題4)、aℤ(p)=(p^rb)ℤ(p)=p^rℤ(p) したがって、ℤ(p)のイデアルはすべてp^nℤ(p)(n≧0)という形をしていることがわかった。
(4)α=m/n∈ℤ(p)とする。nはℤ(p)で可逆元であるから、このときαℤ(p)=(m/n)ℤ(p)=mℤ(p)である。
αが可逆元⇔αℤ(p)=ℤ(p)⇔mℤ(p)=ℤ(p)⇔(m,p)=1((3)の結果より)
ここで、pℤ(p)={m/n|p|m,(n,p)=1}に注意すると、U(ℤ(p))=ℤ(p)-pℤ(p)であることがわかる。
(5)pℤ(p)がℤ(p)の唯1つの極大イデアルである。すなわち、ℤ(p)の真のイデアルをⅠ'とし、pℤ(p)⊅Ⅰ'と仮定する。このとき、イデアルⅠ'には、イデアルpℤ(p)に属さない元αが存在する。すると、(4)によりこのときαはℤ(p)の可逆元となる。ゆえに、定理2.2よりⅠ'=ℤ(p)となり矛盾である。したがって、ℤ(p)の真のイデアルはすべてpℤ(p)に含まれる。以上より、pℤ(p)がℤ(p)の唯1つの極大イデアルである。

局所環の定義
Rを可換環とするとき、次の(1)と(2)は同値である。
(1)Rの極大イデアルは唯1つである。
(2)Rの可逆元でない元の全体はイデアルである。
このような環を局所環という。

定理2.7
有理整数環ℤのイデアルはすべて単項イデアルである。すなわち、有理整数環ℤは単項イデアル整域(PID)である。

§1演習問題4
pを素数とするとき、ℤ(p)={m/n|m,n∈ℤ,(n,p)=1}はℚの部分環であることを示せ。また、ℤ(p)の可逆元は何か。

後半の解答
a/b∈ℤ(p)のℚにおける逆元はb/aである。したがって、a/bがℤ(p)において可逆元であるための必要十分条件はb/a∈ℤ(p)なることである。すなわち、(a,p)=1である。よって、
U(ℤ(p))={a/b|a,b∈ℤ,(a,p)=1,(b,p)=1}

定理2.2
可換環RのイデアルⅠが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。したがって、環RのイデアルⅠが可逆元を含めばⅠ=Rとなる。

全体的にもうちょっと分かり易く解説して下さい。因みに、

(5)pℤ(p)がℤ(p)の唯1つの極大イデアルである。すなわち、ℤ(p)の真のイデアルをⅠ'とし、pℤ(p)⊅Ⅰ'と仮定する。

ここは、pℤ(p)⊄Ⅰ'と誤植になっていました。ただでさえ難解なのに誤植は非常に困りますね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 16:03削除
解説

問題
pを素数とする。ℚの部分環ℤ(p)={m/n|m,n∈ℤ,(n,p)=1}のイデアルはすべてp^nℤ(p)という形をしていることを示せ。したがって、ℤ(p)は単項イデアル整域である。また、ℤ(p)は局所環であることを示せ。

証明
ℤ(p)のイデアルをⅠ'とし、イデアルⅠ'の中の整数のものだけをⅠとすると、Ⅰ=Ⅰ'∩ℤと表せる。
(1)このとき、もとのイデアルⅠ'はⅠによって生成されることを示す。すなわち、Ⅰ'=Ⅰℤ(p)を示す。
Ⅰ⊂Ⅰ'であるから、Ⅰℤ(p)⊂Ⅰ'ℤ(p)=Ⅰ' (I'はℤ(p)のイデアルだから。)
∴Ⅰℤ(p)⊂Ⅰ'―――①
逆に、α∈Ⅰ'⊂ℤ(p)とすると
α=m/n(m,n∈ℤ,(n,p)=1)
と表される。ここで、m=nα∈Ⅰ'∩ℤ=Ⅰ(α∈Ⅰ'でⅠ'はイデアルだからnα∈Ⅰ' また、m∈ℤより、m=nα∈Ⅰ'∩ℤという事。)
∴m∈Ⅰ
∴α=m/n=m・(1/n)∈Ⅰℤ(p)
よって、α∈Ⅰ'⇒α∈Ⅰℤ(p)より、
Ⅰ'⊂Ⅰℤ(p)―――②
①,②より、Ⅰ'=Ⅰℤ(p)
以上より、ℤ(p)の任意のイデアルⅠ'はℤのイデアルⅠによってⅠℤ(p)の形をしていることがわかった。
(2)ℤは単項イデアル環であるから(定理2.7)、ℤのイデアルⅠはⅠ=aℤ(a∈ℤ)という形である。したがって、ℤ(p)のイデアルはすべてaℤ(p)という形をしている。(I'=Ⅰℤ(p)とⅠ=aℤから。)
(3)次に、ℤ(p)のイデアルaℤ(p)について、「aℤ(p)⊊ℤ(p)⇔p|a」であることを示す。
aℤ(p)=ℤ(p)⇔1∈aℤ(p)(定理2.2とaℤ(p)がイデアルである事より)
⇔∃m,n∈ℕ,1=am/n,(n,p)=1
⇔∃m,n∈ℕ,n=am,(n,p)=1
⇔∃m∈ℕ,(am,p)=1
⇔(a,p)=1
∴aℤ(p)=ℤ(p)⇔(a,p)=1
この対偶を取ると、aℤ(p)⊊ℤ(p)⇔(a,p)>1⇔p|a よって、aは素数pの倍数より、
a=p^rb(1≦r,∃b∈ℤ,p∤b)と表される。
ところで、b=b/1と見るとbは§1演習問題4よりℤ(p)で可逆元(分母が1で(1,p)=1だから)であるから、
aℤ(p)=(p^rb)ℤ(p)=p^rℤ(p)(問2.4よりbℤ(p)=ℤ(p)だから。)

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

したがって、ℤ(p)のイデアルはすべてp^nℤ(p)(n≧0)という形をしていることがわかった。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/7 20:00削除
解説2

問題
pを素数とする。ℚの部分環ℤ(p)={m/n|m,n∈ℤ,(n,p)=1}のイデアルはすべてp^nℤ(p)という形をしていることを示せ。したがって、ℤ(p)は単項イデアル整域である。また、ℤ(p)は局所環であることを示せ。

今回は、「ℤ(p)は局所環であることを示せ」。

局所環の定義
Rを可換環とするとき、次の(1)と(2)は同値である。
(1)Rの極大イデアルは唯1つである。
(2)Rの可逆元でない元の全体はイデアルである。
このような環を局所環という。

証明
(4)α=m/n∈ℤ(p)とする。nはℤ(p)で可逆元である(n=n/1と見ると§1演習問題4で分母が1で(1,p)=1だから)から、このときαℤ(p)=(m/n)ℤ(p)=mℤ(p)である。(nが可逆元より1/nも可逆元で問2.4より(1/n)ℤ(p)=ℤ(p)だから。)

問2.4
aを可換環Rの元とする。このとき、aがRの可逆元であるための必要十分条件はaR=Rである。

αが可逆元⇔αℤ(p)=ℤ(p) (問2.4より)
⇔mℤ(p)=ℤ(p) (αℤ(p)=mℤ(p)より)
⇔(m,p)=1((3)のaℤ(p)=ℤ(p)⇔(a,p)=1より)
ここで、pℤ(p)={m/n|p|m,(n,p)=1}に注意する(ℤ(p)にpがかかっているので分子がpの倍数)と、U(ℤ(p))=ℤ(p)-pℤ(p)であることがわかる。
(U(ℤ(p))⇔αが可逆元⇔mとpが互いに素,
pℤ(p)⇔mがpの倍数⇔mとpが互いに素でない,
より、U(ℤ(p))=ℤ(p)-pℤ(p)という事。)
(5)pℤ(p)がℤ(p)の唯1つの極大イデアルである。すなわち、ℤ(p)の真のイデアルをⅠ'とし、pℤ(p)⊅Ⅰ'と仮定する。このとき、イデアルⅠ'には、イデアルpℤ(p)に属さない元αが存在する(pℤ(p)⊅Ⅰ'だから)。すると、(4)によりこのときαはℤ(p)の可逆元となる(U(ℤ(p))=ℤ(p)-pℤ(p)だから)。
ゆえに、定理2.2よりⅠ'=ℤ(p)となり矛盾(I'はℤ(p)の真のイデアルだから)である。したがって、ℤ(p)の真のイデアルはすべてpℤ(p)に含まれる(仮定pℤ(p)⊅Ⅰ'が間違っていたから)。
以上より、pℤ(p)がℤ(p)の唯1つの極大イデアルである。

定理2.2
可換環RのイデアルⅠが単位元1を含めばⅠ=Rとなる。したがって、環RのイデアルⅠが可逆元を含めばⅠ=Rとなる。

おまけ:
https://sb-kenkouichiba.discover-news.tokyo/ab/riden1_y_20230228_c999?yclid=YJAD.1678186642.A5IYB2QAAMeWlkcd73xdgIuTnu7-qih0R0tq-kjUJLZ6WxRpP0Z0t8Wjfw5UVt3wut0fHLs2eNw8C71oCJcQ5anboBr0OBkdXn9tpofKwCaLljLkwlZmKUkwV4zhd98F6qCSFpa4YRihPm1EAlm7K78kfrj5fIOpUx-xAMUguPEYYmFmhQtvTt1Ji0lY8q8veA&yj_r=f2
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/6 13:43 (No.720617)削除
間違い探し作ってみました。ただし、簡単です。

間違い探し
今、6の倍数全体と乗法単位元1を加えた集合を考えると、6の倍数は加法群である。
6a,6b∈6ℤに対して、6a+6b=6(a+b)∈6ℤ(ℤは環で加法群だから、a,b∈ℤに対してa+b∈ℤ) 
よって、加法について閉じている。
また、0∈ℤより、0=6・0∈6ℤなので、6ℤは加法の単位元を含む。
また、-6a∈6ℤが存在して、6a+(-6a)=(-6a)+6a=0が成り立つ。よって、加法の逆元も存在する。
また、結合律が成り立つ事は自明とする。よって、6の倍数全体の集合は加法群である。
また、乗法単位元が存在し、6の倍数全体の集合は乗法結合律も分配法則も成り立ち、乗法について閉じているので環である。
ところで、整数環ℤにおいては素イデアルと極大イデアルは同値な概念である。

定理2.9
有理整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。
(3)(p)=pℤは極大イデアルである。
(4),(5)は省略。

ところで、6の倍数は2の倍数と3の倍数を含むので2の倍数と3の倍数はそれぞれ極大イデアルである。
また、6の倍数と乗法単位元1を含む集合の可逆元は1のみである。(例えば、6の逆元は1/6で6の倍数じゃないから。)
ここで、演習問題13を見てみると、

演習問題13
Rを可換環とするとき、次の(1)と(2)は同値であることを示せ。ただし、RのRと異なる任意のイデアルⅠに対して、Ⅰを含む極大イデアルは常に存在することは仮定する。
(1)Rの極大イデアルは唯1つである。
(2)Rの可逆元でない元の全体はイデアルである。

つまり、環Rの極大イデアルが1つしかない事と環Rの可逆元でない元全体の集合はイデアルである事は同値である。
よって、環Rの極大イデアルが2つ以上あったら、環Rの可逆元でない元全体の集合はイデアルではないという事である。

ところで、6の倍数と乗法単位元1を含む集合は極大イデアルが2つあり、可逆元1を除いた残りは6の倍数全体の集合なのでイデアルである。よって、矛盾する。
どこがおかしいでしょうか。2か所ぐらいありますね。しかも簡単です。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/3/6 15:11削除
間違い探しの解答
>6の倍数全体の集合は乗法結合律も分配法則も成り立ち、乗法について閉じているので環である。

ただし、初めに考えているのは、「6の倍数全体と乗法単位元1を加えた集合」でこれは加法群になっていないので環ではない。例えば、6a+1は6の倍数でもないし乗法単位元1でもないので、加法について閉じていない。

>ところで、6の倍数は2の倍数と3の倍数を含むので2の倍数と3の倍数はそれぞれ極大イデアルである。

6の倍数は2の倍数の一部と3の倍数の一部を含むだけである。逆に、2の倍数と3の倍数はそれぞれ6の倍数を含む。
また、整数環ℤにおいて「2の倍数と3の倍数はそれぞれ極大イデアル」である。

以上より、矛盾が生じるという訳である。まぁ、まぁ、面白くもないですか?

おまけ:
返信
返信1

Copyright © 数学, All Rights Reserved.