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数学好きの人は、誰でも投稿して下さい。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/24 16:24 (No.711022)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812140001/

うっかり算数の問題と勘違いして悩みました。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812130001/

簡単な2通りの解法があります。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/25 07:48削除
問題1の解答
台形の左上の頂点から反時計回りにA~Dと振り、円の中心をOとし、辺AB,BC,CD,DAとの接点をそれぞれP,Q,R,Sとすると、
AB⊥OP,DA⊥OS,∠A=90°より四角形APOSは長方形で、円と接線の関係よりAP=ASなので正方形である。同様にして、四角形PBQOも正方形で、半径は等しいので2つの正方形は合同である。
∴AP=PB=4cm ∴AS=4cm ∴SD=6-4=2cm ∴DR=2cm
ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、QH=SD=2cm 
よって、CQ=CR=xと置いて、△DHCで三平方の定理を使うと、
(x-2)^2+8^2=(x+2)^2が成り立つ。
∴x^2-4x+4+64=x^2+4x+4
∴8x=64 ∴x=8 ∴BC=x+4=8+4=12cm
∴台形ABCD=(6+12)×8×(1/2)=9×8=72cm^2
また、円の面積は、円=πr^2=16πcm^2
よって、色付き部分の面積は、
72-16πcm^2

問題2の解法1
△CAD=8×7÷2=28cm^2
また、図の4cmの下の点をEとすると、△EAD=8×4÷2=16cm^2
よって、斜線部分の面積=△CAD-△EAD=28-16=12cm^2

解法2
DからBCに下ろした垂線の足をHとし、DHとACの交点をEとすると、△EADと△ECHは相似なので直角を挟む二辺の比が等しい。
また、EH=7-4=3cmより、CH=6cmである。(△EADの直角を挟む二辺の比が1:2だから。)
よって、斜線部の面積=DE×CH÷2=4×6÷2=12cm^2

補足として、△EADと△ECHの相似比が4:3から、斜線部=(3/7)×△CAD=(3/7)×28=12cm^2と求めても良い。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/23 10:11 (No.709678)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812150001/

左の問題は2通り作って下さい。ただし、普通の小学生でも知っている公式以外は使ってはいけません。右の問題も暗算で解けます。

おまけ:
「7.そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つのとげが与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なのである。
8.このことについて、わたしは彼を離れ去らせて下さるようにと、三度も主に祈った。
9.ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。
10.だから、わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである。」
「コリント人への第二の手紙」第12章7節~10節(口語訳)

「12:07また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。 12:08この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。 12:09すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。 12:10それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」
「コリント人への第二の手紙」第12章7節~10節(新共同訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/24 07:57削除
左の問題の解法1
EC:FC=3:4 また、BC:AC=9:12=3:4より、△ABCと△FECは相似である。
よって、ABとFEは平行。よって、BFを結ぶと、等積変形より、
△DEF=△BEF=BE×FC÷2=6×4÷2
=12cm^2
よって、答えは、12cm^2

解法2
Dから辺BC,ACに垂線を下ろしその足をそれぞれH,Ⅰとすると、△DBHと△ABCは相似で相似比は8:15 よって、DH=(8/15)×AC=(8/15)×12=32/5cm
よって、△DBE=6×(32/5)÷2=96/5cm^2―――①
また、△ADIと△ABCも相似で相似比は7:15
よって、DI=(7/15)×BC=(7/15)×9=21/5cm
よって、△ADF=8×(21/5)÷2=84/5cm^2―――②
また、△FEC=3×4÷2=6cm^2―――③
また、△ABC=9×12÷2=54cm^2―――④
④-(①+②+③)より、
△DEF=54-(96/5+84/5+6)
=54-(36+6)=54-42=12cm^2
よって、答えは、12cm^28/12

解法1が模範解答である事は間違いないが、いつも使えるとは限らない。定石として、1つの角を共有した三角形の面積比の公式より、△ADF:△ABC,△BDE:△BAC,△CFE:△CABを求め、△DEFが△ABCの何分の1かを求める方法を覚えておいた方が良い。(解法2はその変形。)

一応、具体的に示すと、
△ADF=(7/15)×(8/12)×△ABC=(14/45)△ABC
△BDE=(8/15)×(6/9)×△BAC=(16/45)△BAC
△CFE=(4/12)×(3/9)×△CAB=(1/9)△CAB
∴△DEF=△ABC-(14/45)△ABC-(16/45)△ABC-(5/45)△ABC=(10/45)△ABC=(2/9)△ABC
これに上の④を代入すると、
△DEF=(2/9)×54=12cm^2

合格する勉強法の一例である。地頭が良いとか悪いとは間抜けな奴が言う事である。受験は要領。ただし、努力と根性は必要だろう。

おまけ:
https://ja.uncyclopedia.info/wiki/2011%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%A4%A7%E6%89%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6#.E6.A6.82.E8.A6.81
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/24 15:39削除
右の問題の解答
FからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、△FBHは直角二等辺三角形より、BH=FH=GC=6cm
よって、△FBH=6×6÷2=18cm^2
よって、長方形FHCG=180-18=162cm^2
よって、FG=162÷6=27cm また、△AFGも直角二等辺三角形より、AG=FG=27cm
よって、AE=27-13=14cm
また、△ADEも直角二等辺三角形より、△ADE=14×7÷2=49cm^2
よって、答えは、49cm^2

因みに、GFの延長上にBから垂線を下ろしても同様に求められる。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/24 11:29 (No.710798)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Ⅰを可換環Rのイデアルとする。ある正整数nが存在して、a^n∈Ⅰを満たすRの元a全体の集合を記号√Ⅰで表すとき、√ⅠはRのイデアルとなることを示せ。√ⅠをⅠの根基という。特に、イデアル(0)の根基√(0)=N(R)は環Rの根基といい、その元はベキ零元である。

証明
Ⅰの元aはa^1∈Ⅰと考えられるのでa∈√Ⅰ ゆえに、Ⅰ⊂√Ⅰ したがって、0∈Ⅰ⊂√Ⅰであるから、√Ⅰは空集合ではない。
(1)a,b∈√Ⅰとすると、ある正整数m,nが存在して、a^m∈Ⅰ,b^n∈Ⅰを満たしている。したがって、
(a-b)^(m+n)=∑(k=0~m+n)(-1)^k・m+nCka^(m+n-k)b^k
=a^(m+n)+(-1)^1・m+nC1a^(m+n-1)b+・・・+(-1)^n・m+nCna^mb^n+(-1)^(n+1)・m+nCn+1a^(m-1)b^(n+1)+・・・+(-1)^(m+n)・b^(m+n)
ゆえに、a-b∈√Ⅰ
(2)r∈R,a∈√Ⅰとする。このとき、a∈√Ⅰより、ある整数mが存在してa^m∈Ⅰを満たしている。Rは可換環であるから、(ra)^m=r^ma^m∈Ⅰ ゆえに、ra∈√Ⅰ
(1),(2)より√Ⅰはイデアルである。
(引用終わり)

具体的には、

>Ⅰの元aはa^1∈Ⅰと考えられるのでa∈√Ⅰ ゆえに、Ⅰ⊂√Ⅰ したがって、0∈Ⅰ⊂√Ⅰ

当たり前の事ですが、一応。

>Rは可換環であるから、(ra)^m=r^ma^m∈Ⅰ

油断しないで考えて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/24 13:49削除
解説
>Ⅰの元aはa^1∈Ⅰと考えられるのでa∈√Ⅰ ゆえに、Ⅰ⊂√Ⅰ したがって、0∈Ⅰ⊂√Ⅰ

因みに、a^2∈Ⅰではa∈√Ⅰで、a∈Ⅰ⇒a∈√Ⅰにならないので、Ⅰ⊂√Ⅰが言えないのでダメである。念のため、0∈ⅠはⅠがイデアルで加法群だからである。

>Rは可換環であるから、(ra)^m=r^ma^m∈Ⅰ

因みに、これが一般的に成り立つのはRが可換群の時だけである。

定理2.7
Gが可換群のとき、Gの任意の元a,bについて次のことが成立する。
(a・b)^n=a^n・b^n

証明
(ⅰ)n>0のとき:
nについての帰納法で示す:
n=1のとき、(ab)^1=ab=a^1b^1で正しい。
n>1として、n-1まで正しいと仮定する。
(ab)^n=(ab)^(n-1)・(ab)(定義より)
=a^(n-1)b^(n-1)ab(帰納法の仮定より)
=a^(n-1)ab^(n-1)b(aとb^(n-1)は可換だから)
=a^nb^n(定義より)
(ⅱ)n=0のとき:
(ab)^0=e=e・e=a^0・b^0
(ⅲ)n<0のとき:n'=-n>0とおくと
(ab)^n=(ab)^-n'
={(ab)^n'}^-1(定理2.5(2)より)
=(a^n'b^n')^-1((ⅰ)より)
=(b^n')^-1(a^n')^-1(定理2.6より)
=(b^-n')(a^-n')(定理2.5(2)より)
=b^na^n(a^nとb^nは可換だから)
=a^nb^n

定理2.5(指数法則)
群Gの元aと整数m,nについて、次の式が成り立つ。
(1)a^m・a^n=a^(m+n)
(2)(a^m)^n=a^mn

定理2.6
群Gの元a1,…,anについて、積a1…anの逆元は次の式で与えられる。
(a1…an)^-1=an^-1…a1^-1

定理2.7のn<0の時の証明には乗法の逆元を使うので、環では成り立ちませんね。つまり、可換環の場合は、

定理
Rが可換環のとき、Rの任意の元a,bについて次のことが成立する。
(a・b)^n=a^n・b^n
ただし、n≧0の場合に限る。

ただし、今回の問題は、

問題
Ⅰを可換環Rのイデアルとする。ある正整数nが存在して、a^n∈Ⅰを満たすRの元a全体の集合を記号√Ⅰで表すとき、√ⅠはRのイデアルとなることを示せ。√ⅠをⅠの根基という。特に、イデアル(0)の根基√(0)=N(R)は環Rの根基といい、その元はベキ零元である。

「ある正整数」なのでOKですね。しかし、一言欲しい所である。私の勘違いだったらごめんなさい。
というより、別の証明法でそこをクリアーしているのを知っている人は教えて下さい。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/23 13:41 (No.709891)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
ℤ12のイデアル|3ℤ12に対して、剰余環ℤ12/|3ℤ12を決定せよ。

解答
イデアル|3ℤ12の構成要素は次のようである。|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}
ℤ12/|3ℤ12の各元は <a=|a+|3ℤ12と表される。このとき、
<a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12
したがって、たとえば<4-<1=<3=<0
これより、<1=<4=<7=<10,<2=<5=<8=<11,<0=<3=<6=<9
ゆえに、ℤ12/|3ℤ12={<0,<1,<2} この剰余環はℤ3と同型である。
注意として、§3演習問題14の同型写像を使えば、|3ℤ12=|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤであるから、
ℤ12/|3ℤ12≃(ℤ/12ℤ)/(3ℤ/12ℤ)≃ℤ/3ℤ=ℤ3

演習問題14
Rを環とし、ⅠとJをRのイデアルで、Ⅰ⊂J⊂Rを満たしているものとする。このとき、(R/Ⅰ)(J/Ⅰ)≃R/Jが成り立つことを示せ(第1同型定理)。
(引用終わり)

具体的には、

>|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}

><a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12

ここをもうちょっと解説して下さい。

>|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

念のため、|3・(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤという事です。ここを厳密に解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/23 16:54削除
解説
>|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}

ℤ12={|0,|1,|2,|3,|4,|5,|6,|7,|8,|9,|10,|11}
また、|a,|b∈ℤ12に対して、|a・|b=|(a・b)より、
|3ℤ12={|0,|3,|6,|9,|12,|15,|18,|21,|24,|27,|30,|33}
={|0,|3,|6,|9,|0,|3,|6,|9,|0,|3,|6,|9}
={|0,|3,|6,|9}
∴|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}

><a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)∈|3ℤ12

解説1
<a=<b⇔a≡b(mod |3)⇔a≡b(mod |3ℤ12)
⇔a-b∈|3ℤ12(p.162の一般化の所も参照。)

解説2
<a=<b⇔<a-<b=<0⇔<(a-b)=<0⇔|(a-b)+|3ℤ12=|0+|3ℤ12⇔|(a-b)+|3ℤ12=|3ℤ12⇔|(a-b)∈|3ℤ12(|3ℤ12は加法群だから定理4.1の系より)

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H (2)aH=H (3)Ha=H

>|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

|3(ℤ/12ℤ)=(3+12ℤ)(a+12ℤ)(a∈ℤ)
=3a+3・12ℤ+12ℤ・a+12ℤ・12ℤ
=3a+12ℤ(12ℤは両側イデアルだから。)
=3ℤ/12ℤ
∴|3(ℤ/12ℤ)=3ℤ/12ℤ

次回の問題。
>|3(ℤ/12ℤ)=(3+12ℤ)(a+12ℤ)(a∈ℤ)
=3a+3・12ℤ+12ℤ・a+12ℤ・12ℤ
⊂3a+12ℤ(12ℤは両側イデアルだから。)
ではないのか。(イデアルの定義より)
すると、|3ℤ12=|3(ℤ/12ℤ)⊂3ℤ/12ℤとなり、
ℤ12/|3ℤ12≃(ℤ/12ℤ)/(3ℤ/12ℤ)≃ℤ/3ℤ=ℤ3
が言えないのではないか?
これを解説して下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/23 20:21削除
解説 その2
>次回の問題。
|3(ℤ/12ℤ)=(3+12ℤ)(a+12ℤ)(a∈ℤ)
=3a+3・12ℤ+12ℤ・a+12ℤ・12ℤ
⊂3a+12ℤ(12ℤは両側イデアルだから。)
ではないのか。(イデアルの定義より)
すると、|3ℤ12=|3(ℤ/12ℤ)⊂3ℤ/12ℤとなり、
ℤ12/|3ℤ12≃(ℤ/12ℤ)/(3ℤ/12ℤ)≃ℤ/3ℤ=ℤ3
が言えないのではないか?
これを解説して下さい。

ℤが乗法群だったら、定理4.1の系より|3(ℤ/12ℤ)=3a+12ℤになるが、ℤは環だからダメとか色々考えたが、結局、|3(ℤ/12ℤ)⊂3a+12ℤとしても3a+24ℤとか3a+36ℤなどで3a+12ℤである事に違いないので、|3(ℤ/12ℤ)=3a+12ℤとして良い。(包含関係という事。)
実際、|3ℤ12={|0,|3,|6,|9}と3ℤ/12ℤ={|0,|3,|6,|9}で一致しているだろう。

定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H (2)aH=H (3)Ha=H

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/21 20:57 (No.708333)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812170001/

一瞬、「えっ」と思う問題ですね。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812160001/

2通り作ってみました。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/22 07:53削除
問題1の解法1
半円ABの半径をr,半円ACの半径をr'と置くと、AB=2r,AC=2r'
ところで、△ABCは直角三角形より三平方の定理を使うと、(2r)^2+(2r')^2=2^2
∴r^2+r'^2=1 ∴πr^2+πr'^2=π
∴πr^2/2+πr'^2/2=π/2
よって、半円AB+半円AC=π/2cm^2
また、半円BC=1×1×π×(1/2)=π/2cm^2
よって、色部分の面積は、πcm^2

解法2 邪道な解法
三角形の条件が直角三角形と斜辺が2cmという事だけなので、特殊化して直角二等辺三角形にすると、AB=AC=√2cm
よって、半円AB=半円AC=π(√2/2)^2/2より、
半円AB+半円AC=π(√2/2)^2=π/2cm^2
また、半円BC=1×1×π×(1/2)=π/2cm^2
よって、色部分の面積は、πcm^2

問題2の解法1
模範解答は多分、角の二等分線の定理でAC:DC=2:1を求め、△ABCで三平方の定理を使うものだと思いますが、ちょっとアレンジしてみましょう。

DからACに垂線を下ろしその足をHとすると、直角三角形の斜辺と他の1角が等しいので、△ABD≡△AHD ∴DH=DB=3cm
また、∠Cが共通で直角が等しいので△CDH∽△CABで相似比がDH:AB=3:6=1:2
∴CD:CA=1:2 
ここで、CD=x,CA=2xと置いて、△ABCで三平方の定理を使うと、
(x+3)^2+6^2=(2x)^2が成り立つ。
∴x^2+6x+9+36=4x^2
∴3x^2-6x-45=0
∴x^2-2x-15=0
∴(x-5)(x+3)=0
x>0より、x=5 ∴CD=5cm
∴BC=3+5=8cm
∴△ABC=8×6×(1/2)=24cm^2

因みに、△CDHで三平方の定理を使うと、
(2x-6)^2+3^2=x^2が成り立ち、4x^2-24x+36+9=x^2 ∴3x^2-24x+45=0
∴x^2-8x+15=0
∴(x-3)(x-5)=0 ∴x=3,5
ところで、CH=2x-6>0より、x>3
∴x=5 以後同じ。

解法2は暗算で求まります。計算力は要りませんが、慣れていないと難しいかもしれません。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/23 07:41削除
問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812160001/

解法2
ADの延長上にCから垂線を下ろしその足をHとすると、△ABDと△CHDにおいて対頂角と直角の2角が等しいので残りの1角も等しい。
∴∠DCH=∠DAB=●=∠CAH 
また、∠Hは共通より2角が等しいので、
△DCH∽△CAH
よって、△DAB∽△DCH∽△CAHで△DABは1:2:√5の直角三角形より、
DH=aとするとCH=2a,AH=2a×2
=4a ∴AD=4a-a=3a 
また、DC=√5a
ところで、AD=3√5cm(これは三平方の定理で計算するのではなく1:2:√5に3cmを掛ける。)
よって、a=√5cmより、DC=5cm
∴BC=3+5=8cm
∴△ABC=8×6×(1/2)=24cm^2

暗算で解けますよね。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/00f3d705803da0124de7b41b2e1e1effb71dee09
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/20 13:53 (No.706901)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
次の命題は正しいか(T),誤り(F)であるか。
(6)環Rが0と異なる零因子を含めば、Rのすべての剰余環もまた0と異なる零因子を含む。

解答
(6)(F):ℤ4のイデアル|2ℤ4による剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}は体である。したがって、ℤ4/|2ℤ4は零因子をもたない。ただし、~0=|0+|2ℤ4,~1=|1+|2ℤ4
(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。
しかし、(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃(0)×ℤ/pℤ≃ℤp
であるから、その剰余環(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。
(引用終わり)

>ℤ4のイデアル|2ℤ4による剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}は体である。

ℤ2ではダメなのかどうか。また、剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}が体である理由。簡単ですね。

>したがって、ℤ4/|2ℤ4は零因子をもたない。

この理由も簡単ですね。

>(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。
しかし、(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃(0)×ℤ/pℤ≃ℤp
であるから、その剰余環(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。

これは悩みました。もっともベテランの人には楽勝なのでしょうけど。因みに、私の解説は間違っている可能性があります。笑

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/20 15:59削除
解説
>ℤ4のイデアル|2ℤ4による剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}は体である。

ℤ2ではダメなのかどうか。また、剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}が体である理由。

ℤ2の2は素数だからダメ(ℤ2は体になり体は整域だからダメ)。また、|2∈ℤ4に対して、|2+|2=|4=|0だから、|2は零因子。
また、剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}が体である理由は、(剰余環ℤ4/|2ℤ4)^*={~1}が乗法に関して群をなせば良いので、~1・~1=~1∈{~1}より乗法について閉じている。また、~1は乗法の単位元である。また、~1の逆元を考えると、~1・~1=~1より自分自身が逆元である(~1は乗法の単位元)。乗法の結合法則が成り立つのは自明より、(剰余環ℤ4/|2ℤ4)^*={~1}は乗法に関して群をなす。
よって、剰余環ℤ4/|2ℤ4={~0,~1}は体である。

>したがって、ℤ4/|2ℤ4は零因子をもたない。

定理1.4より、体は0と異なる零因子を持たないので、ℤ4/|2ℤ4は零因子を持たない。

定理1.4
体は0と異なる零因子をもたない。すなわち、体は整域である。

>(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。

§1演習問題5より、直積環R×R'は零因子を持つから、直積環ℤ×ℤは零因子を持つ。

演習問題5
環R,R'の直積集合R×R'の2元(a,b),(a',b')に対して、加法と乗法をそれぞれ
(a,b)+(a',b')=(a+a',b+b'),(a,b)・(a',b')=(a・a',b・b')
と決めるとき、R×R'はこれら演算に関して環をつくることを示せ。また、この環R×R'は零因子をもつことを示せ。R×R'をRとR'の直積という。

続きは次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/20 20:21削除
解説の続き
>(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。
しかし、(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃(0)×ℤ/pℤ≃ℤp
であるから、その剰余環(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。

ℤは環より加法群で、pℤはイデアルより加法群。よって、どちらも可換なのでℤの正規部分群である。
よって、第2章§7の演習問題9より、
(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤ/ℤ×ℤ/pℤ=ℤ×ℤ/pℤ
∴(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤ×ℤ/pℤ
ここで、ℤ={0}=(0)とすると、ℤ×ℤ/pℤと(0)×ℤ/pℤには全単射の関係がある。また、(ℤを(0)としても)準同型写像はそのまま保存される。
∴ℤ×ℤ/pℤ≃(0)×ℤ/pℤ
∴(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤ×ℤ/pℤ≃(0)×ℤ/pℤ
∴(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃(0)×ℤ/pℤ
また、(0)×ℤ/pℤ≃ℤ/pℤ=ℤp
∴(0)×ℤ/pℤ≃ℤp ∴(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤp
また、定理2.9より、ℤpは体である。
よって、剰余環(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。

第2章§7の演習問題9
群の直積G=G1×G2において、H1,H2をそれぞれG1,G2の正規部分群とすれば、次が成り立つことを証明せよ。
G/(H1×H2)≃G1/H1×G2/H2

定理2.9
整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。
(3)(p)=pℤは極大イデアルである。
(4)ℤ/(p)は整域である。
(5)ℤ/(p)は体である。

次回、ちょっとアレンジしてみます。(今回の解説が正しいかどうかは知りませんが。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/20 22:04削除
解説 その2
>(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。

ここで、(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)を考えると、pℤはイデアルより加法群。よって、pℤは可換よりℤの正規部分群である。
よって、第2章§7の演習問題9より、
(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)≃ℤ/pℤ×ℤ/pℤ
また、ℤ/pℤ×ℤ/pℤ≃ℤ/pℤ=ℤp
∴(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)≃ℤp
ところで、定理2.9より、ℤpは体である。
よって、剰余環(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。

このアレンジはダメでしょうか。

補足:(ℤを(0)としても)準同型写像はそのまま保存される証明
φ((a1,a2))=((0),a2pℤ)によって定義される写像φ:ℤ×ℤ→(0)×ℤ/pℤを考える。
(1)a1,a2,b1,b2∈ℤについて、
φ((a1,a2)(b1,b2))=φ((a1b1,a2b2))=((0),a2b2pℤ)=((0),a2pℤ・b2pℤ)=((0),a2pℤ)((0),b2pℤ)
=φ(a1,a2)φ(b1,b2)
(2)φ((a1,a2)+(b1,b2))=φ((a1+b1,a2+b2))=((0),(a2+b2)pℤ)=((0),a2pℤ+b2pℤ)=((0),a2pℤ)+((0),b2pℤ)
=φ(a1,a2)+φ(b1,b2)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/22 07:08削除
「解説 その2」の続き
>(注意)他の例として、直積環ℤ×ℤについて考えれば、ℤ×ℤは零因子を持つ。

ここで、(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)を考えると、pℤはイデアルより加法群。よって、pℤは可換よりℤの正規部分群である。
よって、第2章§7の演習問題9より、
(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)≃ℤ/pℤ×ℤ/pℤ
また、ℤ/pℤ×ℤ/pℤ≃ℤ/pℤ=ℤp
∴(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)≃ℤp
ところで、定理2.9より、ℤpは体である。
よって、剰余環(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)は体であって零因子をもたない。

このアレンジはダメでしょうか。

よく考えたらダメですね。ℤ×ℤは零因子は、例えば、(0,a)と(c,0)で((0,a)(c,0)=(0,0)だから)、(ℤ×ℤ)/(pℤ×pℤ)も(|0,|a)と(|c,|0)が零因子になってしまいますものね。
(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)としてℤ=(0)とすると、(0)×ℤ/pℤと同型になり、片方を0に固定すれば(|0,|a)(|c,|0)=(|0,|0)の関係は出来ず、あとはpを素数とすれば、(|0,|a)(|0,|c)=(|0,|0)の可能性も排除出来るという事ですね。((0)×ℤ/pℤ≃ℤpは相手が(0)だからこそ成り立ち、さらにℤpが体より整域だから零因子がないという事が言える訳ですね。)

まぁ、お恥ずかしい所ですが、初心者で自分で気付いたので大目に見て下さい。ただし、検索した訳ではないので正しいかどうかは知りません。笑(無責任。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/22 16:15削除
補足解説
>(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)としてℤ=(0)とすると、(0)×ℤ/pℤと同型になり、片方を0に固定すれば(|0,|a)(|c,|0)=(|0,|0)の関係は出来ず、あとはpを素数とすれば、(|0,|a)(|0,|c)=(|0,|0)の可能性も排除出来るという事ですね。((0)×ℤ/pℤ≃ℤpは相手が(0)だからこそ成り立ち、

「(|0,|a)(|c,|0)=(|0,|0)の関係は出来ず」と書きましたが、c=0の場合は(|0,|0)となり零元以外の零因子にはならないという事です。
そこで、ℤ={1}とかに固定すれば「(|0,|a)(|c,|0)=(|0,|0)の関係は出来」ませんよね。これではダメなのでしょうか。
答えはダメです。その理由は、初めに、

「ℤは環より加法群で、pℤはイデアルより加法群。よって、どちらも可換なのでℤの正規部分群である。
よって、第2章§7の演習問題9より、
(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤ/ℤ×ℤ/pℤ=ℤ×ℤ/pℤ
∴(ℤ×ℤ)/(ℤ×pℤ)≃ℤ×ℤ/pℤ

第2章§7の演習問題9
群の直積G=G1×G2において、H1,H2をそれぞれG1,G2の正規部分群とすれば、次が成り立つことを証明せよ。
G/(H1×H2)≃G1/H1×G2/H2」

としていて、演習問題9よりℤは群でなければならずℤ={1}は乗法群ではあるが加法群ではないのでダメである。また、ℤ=(1)などは加法群で適用できるが、零元を含むので、(0,|a)(c,|0)=(0,|0)の関係が出来てしまう。(そもそも1固定にならない。)
よって、ℤ=(0)(加法群)しかあり得ないのである。

おまけ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/00f3d705803da0124de7b41b2e1e1effb71dee09
返信
返信5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/22 11:29 (No.708832)削除
間違い探し

例1.4
Kを体とするとき、Kの元を成分とするn次正方行列の全体Mn(K)は零因子をもつ非可換な環の重要な例であり全行列環とよばれる。
AとBをn次正方行列とするとき、AとBの和と積を
行列の和 A+B,行列の積 AB
として定義する。Mn(K)は第2章例1.3でみたように、加法に関して群になっている。ゼロ元は零行列である。行列の積に関してはEnを単位行列として
∀A∈Mn(K),AEn=EnA=A
となるので、Enが乗法単位元である。また一般に、AB≠BAなので乗法に関しては非可換である。たとえば、

(1 -1)(-1 1)≠(-1 1)(1 -1)
(2  3)( 4 5) ( 4 5)(2  3)
(念のため、2行2列の行列の積を表している。)

Mn(K)は行列の積に関しては結合律A(BC)=(AB)Cが成り立ち、また分配律A(B+C)=AB+ACも成り立つので環になる。
またA∈Mn(K)に対して、線形代数学の知識より
∃B∈Mn(K),AB=BA=En⇔det(A)≠0
である。したがって、det(A)=0であるn次正方行列Aには逆行列が存在しないのでMn(K)は体ではない。
(引用終わり)

上の文章の間違いを指摘して下さい。また、Mn(K)が体ではないからと言って、整域ではないと言えないので、具体的な零因子を1つ挙げて下さい。

おまけ:(どうせ1つも当てはまらないだろうと思ったら、①,②以外5個も当てはまってびっくりした。まぁ、どうでも良い事だが。)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/22 13:21削除
間違い探しの解答

>Kを体とするとき、Kの元を成分とするn次正方行列の全体Mn(K)は零因子をもつ非可換な環の重要な例であり全行列環とよばれる。

Kは体である必要はありませんね。環で十分ですよね。つまり、「Rを環とするとき、Rの元を成分とするn次正方行列の全体Mn(R)は零因子をもつ非可換な環の重要な例であり全行列環とよばれる。」ですね。

Kを環としても、
「Mn(K)は第2章例1.3でみたように、加法に関して群になっている。ゼロ元は零行列である。行列の積に関してはEnを単位行列として
∀A∈Mn(K),AEn=EnA=A
となるので、Enが乗法単位元である。」
は成り立ちますよね。

一応、裏を取ってみました。自分で確認して下さい。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%88%97%E7%92%B0

>また、Mn(K)が体ではないからと言って、整域ではないと言えないので、具体的な零因子を1つ挙げて下さい。

2行2列で例を挙げると、

(1 1)( 2  1)
(3 3)(-2 -1)

=(2-2 1-1)
 (6-6 3-3)

=(0 0)
 (0 0)

より、

(1 1) ( 2  1)
(3 3),(-2 -1)

この2つの行列は零因子ですね。

おまけ:(間違い探し。テレビ朝日じゃなくてTBSですね。)
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/18 19:36 (No.704867)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812180002/

一応、何でもありでも解いて下さい。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812170002/

20秒以内に解けましたが、面白くないので公式は使わないで解いて下さい。余裕がある人は中学数学で2通り作って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/19 07:58削除
問題1の算数の解法
長方形の左上の頂点から反時計回りにA~Dと振り、AB,BC,CD上の線分との交点をそれぞれE,F,Gとし(点Bは除く)、DE,DFを結ぶと、EDとBGは平行より同位角で∠EDG=∠y―――①
また、二辺挟角が等しいので、△EBFと△FCDは合同。よって、EF=FD―――ア
また、∠FEB=∠DFC=●,∠EFB=∠FDC=〇と置くと、△DCFの内角の和より●+〇=90°よって、∠EFD=180°-90°=90°―――イ
ア,イより、△FEDは直角二等辺三角形である。よって、∠FDE=45°
よって、∠y=45°+〇(①より)また、△EBFの内角の和より、∠x=90°-〇
この2式を足すと、∠x+∠y=135°
よって、答えは、135°

因みに、「ひらめき問題」とあるが、この問題を閃きで解けるのはマス北野(ビートたけし)ぐらいのセンスのある人だけである。普通の人は、もっと簡単な例の定石があるので、そこから暗記という形だろう。(中学入試でも出る問題である。)

おまけ:
https://www.sanspo.com/article/20180124-DU6ANTYO5BLFJH2WGNIGPXCHNE/(おふくろさんのために特別卒業受けたんだろうね。https://twitter.com/satndRvjMpc4tl7/status/1627064885501906944
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/19 16:54削除
問題1の何でもありの解法
tanx=4/3―――① tany=7―――②
また、tanの加法定理より、
tan(x+y)=(tanx+tany)/(1-tanxtany)
これに①,②を代入すると、
tan(x+y)=(4/3+7)/{1-(4/3)・7}
=(25/3)/(1-28/3)
=(25/3)/(-25/3)=-1
∴tan(x+y)=-1
ところで、0<x+y<180°より、
x+y=135°
よって、答えは、135°

Arctanの解法も同じようなので高校数学にした。念のため、何でもありで解ければ良いです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/20 07:41削除
問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812170002/

20秒以内に解けましたが、面白くないので公式は使わないで解いて下さい。余裕がある人は中学数学で2通り作って下さい。

解法1
角の二等分線の定理より、
BD:DC=12:10=6:5
また、BD+DC=11cmより、BD=6cm,DC=5cmである。
ここで、AからDCに垂線を下ろしその足をHとし、AH=x,CH=yと置いて、三平方の定理を使うと、
x^2+y^2=100―――①
x^2+(11-y)^2=144―――②
①-②より、22y-121=-44
∴22y=121-44=77 ∴y=7/2cm
∴CH=7/2cm ∴DH=5-7/2=3/2cm
また、y=7/2を①に代入すると、
x^2=100-49/4=351/4
また、△ADHで三平方の定理を使うと、
AD^2=x^2+DH^2=351/4+9/4=90
∴AD=3√10cm

角の二等分線の長さの公式で確認すると、
AD=√(AB・AC-BD・CD)=√(12・10-6・5)=√(120-30)=√90=3√10cmでOK。

解法2の方は知らないと解けないと思います。個人的には、中3の頃から知っていましたが、大人になるまですっかり忘れていました。昔、海城高校の過去問とかでやった覚えがあります。(過去5年分ぐらい楽勝で80点以上取っていたのに、本番は全く違う種類の問題でした。)

おまけ:
https://newsmatomedia.com/ichiryu-nobuya
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/21 07:54削除
問題2の解法2
△ABCの外接円を描き、ADの延長と円との交点をEとし、BEを結ぶと、円周角より∠BEA=∠BCA また、∠BAE=∠DACより2角が等しいので、△ABE∽△ADC
∴AB:AE=AD:AC ∴12:AE=AD:10 ∴AD・AE=120―――①
また、角の二等分線の定理より、
BD:DC=12:10=6:5
また、BD+DC=11cmより、BD=6cm,DC=5cmである。
また、方べきの定理より、AD・DE=BD・DC
∴AD・DE=6・5=30―――②
①-②より、AD(AE-DE)=90
∴AD・AD=90 ∴AD=3√10cm

因みに、私の記憶によると、京大カンニング事件の数学の問題の1つがこの問題レベル(似た感じ)だったと思う。私が中3の時には楽勝だった問題である。笑(高校数学で余弦定理を使っても解ける。)

「そのGoogle先生がお出ました京都大学の問題は高校1年生でも解けた問題である。さらに、数学が特に苦手であり、幾何学の問題で出ると頭がパーンになっていた。三角形の辺の長さを求める問題は、中学生でも「ピタゴラスの定理」の応用である「余弦定理」を理解していれば難なく解ける内容であるのに、カンニングに頼る始末であった。」
引用元:https://ja.uncyclopedia.info/wiki/2011%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%A4%A7%E6%89%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6#.E8.A7.A3.E7.AD.94.E8.80.85(念のため、アンサイクロペディアの記事である。)

超仕事が出来そう。段取り力を超えた超段取り力の持ち主か。笑

「16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。
16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(口語訳)

「16:08主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。 16:09そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(新共同訳)

おまけ:
https://www.jukushin.com/archives/32951
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/21 13:07削除
問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812170002/

余弦定理の解法とベクトルの解法を作ってみて下さい。後者はオリジナルです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/21 16:07削除
問題2の余弦定理の解法
∠BAD=∠CAD=θ,AD=xと置くと、
△ABD=(1/2)・12・x・sinθ
=6xsinθ―――①
△ACD=(1/2)・10・x・sinθ
=5xsinθ―――②
また、△ABD:△ACD=BD:DC―――③
①,②を③に代入すると、
6xsinθ:5xsinθ=BD:DC 
∴BD:DC=6:5
また、BD+DC=BC=11cmより、
BD=6cm,DC=5cm
ここで、△ABD,△ACDでそれぞれ余弦定理を使うと、
6^2=12^2+x^2-2・12・x・cosθ―――④
5^2=10^2+x^2-2・10・x・cosθ―――⑤
④×5-⑤×6より、
180-150=720-600-x^2
∴x^2=120+150-180=90
x>0より、x=3√10
∴AD=3√10cm

おまけ:
「2 信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。彼は、自分の前におかれている喜びのゆえに、恥をもいとわないで十字架を忍び、神の御座の右に座するに至ったのである。
3 あなたがたは、弱り果てて意気そそうしないために、罪人らのこのような反抗を耐え忍んだかたのことを、思いみるべきである。
4 あなたがたは、罪と取り組んで戦う時、まだ血を流すほどの抵抗をしたことがない。
5 また子たちに対するように、あなたがたに語られたこの勧めの言葉を忘れている、/「わたしの子よ、/主の訓練を軽んじてはいけない。主に責められるとき、弱り果ててはならない。
6 主は愛する者を訓練し、/受けいれるすべての子を、/むち打たれるのである」。
7 あなたがたは訓練として耐え忍びなさい。神はあなたがたを、子として取り扱っておられるのである。いったい、父に訓練されない子があるだろうか。
8 だれでも受ける訓練が、あなたがたに与えられないとすれば、それこそ、あなたがたは私生子であって、ほんとうの子ではない。
9 その上、肉親の父はわたしたちを訓練するのに、なお彼をうやまうとすれば、なおさら、わたしたちは、たましいの父に服従して、真に生きるべきではないか。
10 肉親の父は、しばらくの間、自分の考えに従って訓練を与えるが、たましいの父は、わたしたちの益のため、そのきよさにあずからせるために、そうされるのである。
11 すべての訓練は、当座は、喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせるようになる。」
「ヘブライ人への手紙」第12章2節~11節(口語訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/21 19:14削除
問題2のベクトルの解法
角の二等分線の定理より、BD:DC=12:10=6:5 ∴BD:DC=6:5
ここで、点Aを基点とした位置ベクトルを考えると、内分点の公式より、
↑AD=(5↑AB+6↑AC)/11
この両辺を2乗すると、
|↑AD|^2=(5↑AB+6↑AC)^2/121
=(25|↑AB|^2+36|↑AC|^2+60↑AB・↑AC)/121―――①
また、↑AB・↑AC=|↑AB|・|↑AC|・cos∠A―――②
また、△ABCで余弦定理を使うと、
cos∠A=(12^2+10^2-11^2)/2・12・10=(144+100-121)/240=123/240=41/80
∴cos∠A=41/80―――③
③と|↑AB|=AB=12,|↑AC|=AC=10を②に代入すると、
↑AB・↑AC=12・10・(41/80)
=123/2―――④
④と|↑AB|=AB=12,|↑AC|=AC=10を①に代入すると、
|↑AD|^2={25・12^2+36・10^2+60・(123/2)}/121
=(3600+3600+3690)/121
=10890/121
∴|↑AD|=√(10890)/11
=√(10・3^2・11^2)/11=3√10
∴AD=3√10cm

おまけ:
「2 あなたの神、主がこの四十年の間、荒野であなたを導かれたそのすべての道を覚えなければならない。それはあなたを苦しめて、あなたを試み、あなたの心のうちを知り、あなたがその命令を守るか、どうかを知るためであった。
3 それで主はあなたを苦しめ、あなたを飢えさせ、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナをもって、あなたを養われた。人はパンだけでは生きず、人は主の口から出るすべてのことばによって生きることをあなたに知らせるためであった。
4 この四十年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。
5 あなたはまた人がその子を訓練するように、あなたの神、主もあなたを訓練されることを心にとめなければならない。」
「申命記」第8章2節~5節
返信
返信7
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/17 16:08 (No.703580)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811140001/

xを2通り,yを3通り作ってみました。念のため、1通り出来ればOKです。

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201812190001/

算数ではちょっと考えました。何でもありでは簡単過ぎですが、初心者はそれでOKです。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/18 07:58削除
問題1の解法1
正五角形を中央上の頂点から反時計回りにA~Eと振り、正六角形を頂点Aから反時計回りにF,G,H,Iと振る。(正六角形AFGHBIとなる。)
また、AIの延長とBCとの交点をJ,HIの延長とDEとの交点をKとすると、
△IBAは頂角が120°の二等辺三角形より、
∠IAB=30°また、∠ABC=108°
よって、△JBAの内対角の和より、
∠x=108°+30°=138°
また、∠JIB=180°-120°=60°
△BHIも頂角が120°の二等辺三角形より、
∠BIH=30°
よって、∠HIJ=30°+60°=90°
よって、∠AIK=90°,∠IAE=108°-30°=78°,∠AEK=108°より、
∠IKE=360°-90°-78°-108°=84°
よって、∠y=180°-84°=96°
∠xは△JBIの内対角の和でも求められ、∠yは五角形IJCDKの内角の和でも求められるが省略。

問題1の解法2
ACを結ぶと、△BCAは頂角が108°の二等辺三角形より、∠JCA=36°
また、∠JAC=∠BAC-∠IAB=36°-30°=6°
よって、△JACの内角の和より、
∠x=180°-36°-6°=138°
また、BEを結びHKとの交点をLとすると、
∠AEB=36°より∠BED=108°-36°=72°よって、∠KEL=72°
また、∠IBL=36°-30°=6°,∠BIL=180°-30°=150°より、
∠ILB=180°-6°-150°=24°
よって、対頂角より∠KLE=24°よって、△KLEの内対角の和より、
∠y=72°+24°=96°

>xを2通り,yを3通り作ってみました。

省略したのを入れて、xを3通り,yを3通りですね。

おまけ:

https://www.instagram.com/p/CoxAc6ipeYG/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/18 17:01削除
問題2の解答
12cmの長方形の両端から3cmずつの長方形を区切ると、中央に出来る3個の正方形は全て合同である。(正方形である理由はどちらの辺も3つの合同な長方形の短い方の辺の長さだから。)
よって、12-3-3=6cm 6÷3=2cm この2cmが3つの合同な長方形の短い方の辺の長さである。
よって、長方形の長い方の辺の長さは3+2=5cmなので、面積は2×5=10cm^2
よって、答えは、10cm^2

一応、何でもありの解法
3つの合同な長方形の短い方の辺の長さx,長い方の辺の長さをyと置くと、y-x=3―――①
2y+x=12―――②が成り立つ。
①+②より、3y=15 ∴y=5cm
∴x=y-3=5-3=2cm
よって、答えは、5×2=10cm^2

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/17 11:57 (No.703393)削除
問題
7^83を12で割ったときの余りを求めよ。

解答
(7,12)=1であるから、オイラーの定理2.11より
7^φ(12)≡1(mod12)
ここで、φ(12)=4であるから
7^4≡1(mod12)
すると、83=4・20+3であるから
7^83=7^(4・20)・7^3
=(7^4)^20・7^3
≡1・7^3(mod12)
≡7^2・7^1
≡49・7
≡1・7(mod12)
≡7
よって、7^83≡7(mod12)であるから、7^83を12で割ったときの余りは7である。

定理2.11(オイラーの定理)
整数a,n(>1)について、次の式が成り立つ。
(a,n)=1⇒a^φ(n)≡1(modn)
ただし、φはオイラー関数である。

定義3.1
nを自然数とするとき、1,2,…,nのうちnと互いに素なるものの個数をφ(n)により表し、関数φをオイラーの関数という。
(引用終わり)

一応、普通にも解いて下さい。ただし、全然面白くないので、2通り作ってみました。片方は邪道。(答えだけ求める方法という意味。)

おまけ:
https://www.tv-asahi.co.jp/reading/goodmorning/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/17 13:38削除
問題
7^83を12で割ったときの余りを求めよ。

普通の解法
7^83=7^82・7=(7^2)^41・7=(49)^41・7
=(12・4+1)^41・7≡1^41・7≡7(mod12)
よって、答えは、7

邪道な解法
7^84=(7^2)^42=(49)^42=(12・4+1)^42
≡1^42≡1(mod12)
∴7^84≡1(mod12)
ここで、7と12は互いに素なので両辺を7で割ると、
7^83≡1/7(mod12)―――①
また、7^2≡1(mod12)この両辺も7で割ると、
7≡1/7(mod12)―――②
①,②より、7^83≡7(mod12)
よって、答えは、7
12で割った余りは0~11なので1/7など出た時点でダメだと思いがちですが、法則的には間違った事をしていないので、経験則からいけると思います。(今回に限らずという意味。)
また、互いに素でない場合は両辺を割ってはいけない事はこちら。https://lets-math.com/congruent_expression/

互いに素の場合は両辺を割って良い理由は、定理2.10で言えると思います。

定理2.10
nを法とする既約剰余類の全体U(ℤn)は剰余環ℤn=ℤ/nℤにおける乗法に関して群をなす。ただし、U(ℤn)={|a∈ℤn|(a,n)=1}

互いに素の場合は既約剰余類になり乗法に関して群になるので、何を掛けてもその数に逆元が存在するのでOKという事。
一応、U(ℤ8)の群表を挙げておきますね。

U(ℤ8)={|1,|3,|5,|7}
  |1 |3 |5 |7
|1 |1 |3 |5 |7
|3 |3 |1 |7 |5
|5 |5 |7 |1 |3
|7 |7 |5 |3 |1

8と互いに素なものは、どれも逆元が存在してその積が|1になるので、等式関係が崩れないという事ですね。
ℤ6^*の群表を書いて、互いに素でないものは逆元が存在しない事を見せた方が良かったかもしれませんが省略。


例えば…

15≡45(mod10) 両辺に ÷5 すると 3≡9(mod10)
このように両辺を 5 で割ってはいけません。

5 と 10 が互いに素ではない(最大公約数が 5 )ので割ることはできません。

例えば…

15≡45(mod10) 両辺に ÷3 すると 5≡15(mod10)
3 と 10 が互いに素(最大公約数が 1 )なので割ることができます。
引用元:https://lets-math.com/congruent_expression/

mod10では3の逆元は7です(3×7÷10=2・・・1だから)ので、(3で割る事は、)
15≡45(mod10)の両辺に7を掛けても同じ結果になります。
15≡45(mod10)⇒105≡315(mod10)⇒5≡15(mod10)でOKですね。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/16 11:54 (No.702466)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理2.9
有理整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。
(3)(p)=pℤは極大イデアルである。
(4)ℤ/(p)は整域である。
(5)ℤ/(p)は体である。

証明
(1)⇒(5)と(4)⇒(1)を示せば、定理2.6によって(1)から(5)はすべて同値となる。
(ⅰ)(1)⇒(5):
pが素数であればℤ/pℤは体であることを示す。
pが素数と仮定して|aをℤ/pℤのゼロでない任意の元とする。|a≠|0であるから、aはpの倍数ではない。ゆえに、(a,p)=1 したがって、ある整数b,cが存在して
b,c∈ℤ,ab+pc=1が成り立つ(第1章定理1.7)。これを剰余環で考えると
|1=|(ab+pc)=|(ab)+|(pc)=|a|b
よって、|a・|b=|1を得る。したがって、ℤ/pℤのゼロでない元|aはℤ/pℤで逆元|bをもつのでℤ/pℤは体となる。
(ⅱ)(4)⇒(1):
「ℤ/nℤが整域であればnが素数である」ことを対偶によって示す。
nが素数でないとする。すると、ある整数n1,n2が存在して
n=n1n2(1<n1<n,1<n2<n)
と表せる。剰余環ℤ/nℤにおいて、|(n1)≠|0,|(n2)≠|0であるけれども
|(n1)・|(n2)=|(n1n2)=|n=|0
したがって、|(n1)と|(n2)はℤ/nℤの零因子であるから、ℤ/nℤは整域でない。

定理2.6
Pを可換環Rのイデアルとするとき、次が成り立つ。
(1)Pは素イデアルである⇔R/Pは整域
(2)Pは極大イデアルである⇔R/Pは体
(3)Pが極大イデアルならば、Pは素イデアルである。

第1章定理1.7
2つの整数a,bの最大公約数をdとすれば、d=ax+byを満足するx,yが存在する。すなわち
(a,b)=d⇒∃x,y∈ℤ,ax+by=d
(引用終わり)

解説というより、追加で、(1)⇔(2),(1)⇔(3),(5)⇒(1),(1)⇒(4)を証明してみて下さい。
ただし、自己流なのでちょっと変かもしれません。(検索はしません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/16 13:53削除
定理2.9
有理整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。

証明
(1)⇔(2):
pが素数⇔(p|ab⇒p|aまたはp|b)(第1章問1.21より)―――①
ここで、p|abよりabはpの倍数より、ab∈pℤ
同様に、a∈pℤまたはb∈pℤ
∴(p|ab⇒p|aまたはp|b)⇔(ab∈pℤ⇒a∈pℤまたはb∈pℤ)―――②
また、pℤ=Pと置くとab∈P⇒a∈Pまたはb∈P―――③
①,②,③より、
pが素数⇔(ab∈P⇒a∈Pまたはb∈P)
ところで、定義2.4の対偶より、
a・b∈P⇒a∈P または b∈P
よって、 pが素数⇔(p)=pℤは素イデアルである。

定義2.4
可換環RのイデアルPが次の条件を満たすとき、Pを可換環Rの素イデアルという。
a∉P,b∉P⇒a・b∉P
あるイデアルが素イデアルであることを示す必要があるときには、次のような上記条件の対偶を用いることも多い。すなわち、
a・b∈P⇒a∈P または b∈P

第1章問1.21
pを素数とするとき、次を示せ。
(1)p|ab⇒p|a または p|b
(2)は省略。

念のため、
(p|ab⇒p|aまたはp|b)⇒pが素数
は、例えば、p=4,a=8,b=3とすると、4|(8・3)⇒4|8または4|3が成り立ちますが、4|(8・3)⇒4|12・2という形にもなるので、p=4では成り立たないので、逆も成り立つ。
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/16 16:37削除
定理2.9
有理整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。
(3)(p)=pℤは極大イデアルである。

証明
(1)⇔(3):
まず、極大イデアルの定義
定義2.4
Pを可換環Rのイデアルとする。Pを含んでいるRの真のイデアルが存在しないとき、すなわちⅠをRのイデアルとするとき
P⊂Ⅰ⇒P=ⅠまたはⅠ=R
を満たすとき、Pを可換環Rの極大イデアルという。

まず、(1)⇒(3)の証明
pが素数⇒(pℤ⊂Ⅰ⇒pℤ=ⅠまたはⅠ=ℤ)を示せば良いので、pℤ⊂ⅠとなるイデアルⅠを考える。
ところで、例えば、6の倍数の集合⊂2の倍数の集合である。その性質を考えれば、
Ⅰ=(p/n)ℤ(n∈ℕ,p/n∈ℤ)である。 ここで、pは素数よりn=1またはn=pである。
∴Ⅰ=pℤまたはⅠ=ℤ
よって、pが素数⇒(pℤ⊂Ⅰ⇒pℤ=ⅠまたはⅠ=ℤ)

次に、(3)⇒(1)の証明
(pℤ⊂Ⅰ⇒pℤ=ⅠまたはⅠ=ℤ)⇒pが素数を示せば良いので、やはりpℤ⊂ⅠとなるイデアルⅠを考える。
よって、Ⅰ=(p/n)ℤ(n∈ℕ,p/n∈ℤ)である。
ここで、pℤ=ⅠまたはⅠ=ℤより、n=1またはn=pである。ところで、p/nは整数よりnはpの約数である。そして、pの約数が1とpしかないので、pは素数である。
よって、(pℤ⊂Ⅰ⇒pℤ=ⅠまたはⅠ=ℤ)⇒pが素数

よって、(1)⇔(3)が示された。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/17 07:53削除
定理2.9
有理整数環ℤにおいて、次の5つの命題は同値である。
(1)pは素数である。
(2)(p)=pℤは素イデアルである。
(3)(p)=pℤは極大イデアルである。
(4)ℤ/(p)は整域である。
(5)ℤ/(p)は体である。

証明
(5)⇒(1):
ℤ/(p)とはℤpの事で、これが体という事はℤp^*(ℤpから零元を除いた集合)が乗法に関して群をなしているという事である。
ここで、定理2.10よりℤp^*は既約剰余類全体の集合U(ℤn)で表される。
ところで、U(ℤn)=ℤp^*となるのは、nが素数の場合のみである。
よって、ℤ/(p)が体ならばpは素数である。

定理2.10
nを法とする既約剰余類の全体U(ℤn)は剰余環ℤn=ℤ/nℤにおける乗法に関して群をなす。ただし、U(ℤn)={|a∈ℤn|(a,n)=1}

定義2.3
nを法とするaの剰余類Caは(a,n)=1であるとき、既約剰余類であるという。nを法とする剰余類の集合ℤnにおいて、既約剰余類の集合をU(ℤn)で表す。

例.U(ℤ5)={|1,|2,|3,|4}=ℤ5-{|0}=ℤ5^*

勝手に定理2.10は逆が成り立つような使い方をしてしまいましたがダメでしょうか。
因みに、p.65に、
「n=p(素数)のとき、ℤp^*は乗法に関して群になる。逆に、ℤn^*が乗法に関して群になるならば、nは素数である。」
とあります。

(1)⇒(4)の証明
(1)⇒(5)が証明されているので、
pが素数ならばℤ/(p)は体である。ところで、定理1.4より、体ならば整域なので、ℤ/(p)は整域である。
よって、pが素数ならばℤ/(p)は整域である。
よって、示された。

定理1.4
体は0と異なる零因子をもたない。すなわち、体は整域である。

おまけ:
https://twitter.com/yukie1728/status/1624201132779393024
返信
返信3
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 20:29 (No.700981)削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、四角形ABCDの面積をa,b,c,dで表して下さい。

因みに、前回のBD=√{(ac+bd)(ab+cd)/(ab+bc)}とヘロンの公式で△ABDの面積を求め、1つの角が補角をなす面積比の公式で四角形ABCDの面積を求められるが、計算が非常に大変である。
興味がある人は覗いてみて下さい。因みに、前回の中学数学の解法1でmの長さを求めるのも全く同じ大変さである。

おまけ:
円に内接する四角形の面積
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/15 07:55削除
解法1 三角関数の解法
四角形ABCDは円に内接する四角形より、
∠B=θと置くと、∠D=180°-θ
△ABC,△ADCのそれぞれで余弦定理を使うと、
AC^2=a^2+b^2-2abcosθ―――①
AC^2=c^2+d^2-2cdcos(180°-θ)
∴AC^2=c^2+d^2+2cdcosθ―――②
①,②より、
a^2+b^2-2abcosθ=c^2+d^2+2cdcosθが成り立つ。
∴2(ab+cd)cosθ=a^2+b^2-c^2-d^2
∴cosθ=(a^2+b^2-c^2-d^2)/2(ab+cd)―――③
また、四角形ABCD=△BAC+△DAC=(1/2)absinθ+(1/2)cdsin(180°-θ)
=(1/2)absinθ+(1/2)cdsinθ
=(1/2)(ab+cd)sinθ
∴四角形ABCD=(1/2)(ab+cd)sinθ―――④
ところで、0<θ<180°より、
sinθ=√{1-(cosθ)^2}(符号が正という事。)
③より、
1-(cosθ)^2=1-(a^2+b^2-c^2-d^2)^2/4(ab+cd)^2
={4(ab+cd)^2-(a^2+b^2-c^2-d^2)^2}/4(ab+cd)^2
={2(ab+cd)+a^2+b^2-c^2-d^2}{2(ab+cd)-a^2-b^2+c^2+d^2}/4(ab+cd)^2
=[{(a+b)^2-(c-d)^2}{-(a-b)^2+(c+d)^2}]/4(ab+cd)^2
=(a+b+c-d)(a+b-c+d)(a-b+c+d)(-a+b+c+d)/4(ab+cd)^2
∴sinθ=√{1-(cosθ)^2}=√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(a-b+c+d)(-a+b+c+d)}/2(ab+cd)
これを④に代入すると、
四角形ABCD=(1/2)(ab+cd)・[√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(a-b+c+d)(-a+b+c+d)}/2(ab+cd)]
=√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(a-b+c+d)(-a+b+c+d)}/4
∴四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4

ヘロンの公式のような形した方がいいのかもしれませんが、問題文よりあえてこの形にしておきます。
中学数学のヒントは、前回の中学数学の解法3にヘロンの公式を使って下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/15 16:34削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、四角形ABCDの面積をa,b,c,dで表して下さい。

解法2 中学数学の解法
(ⅰ)四角形ABCDが長方形ではない場合
BAの延長とCDの延長との交点をEとし、EA=m,ED=nと置くと、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠ABC=∠EDA 
また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EDA∽△EBC
∴m:d=n+c:b n:d=m+a:bが成り立つ。
∴d(n+c)=bmーーー① d(m+a)=bn―――②
①÷②より、(n+c)/(m+a)=m/n
∴n(n+c)=m(m+a)―――③
また、①より、m=d(n+c)/b―――①'
①'を③に代入すると、
n(n+c)={d(n+c)/b}{d(n+c)/b+a}
∴n=(d/b){d(n+c)/b+a}
∴b^2・n=d{d(n+c)+ab}
∴b^2・n=d^2(n+c)+abd
∴b^2・n-d^2・n=cd^2+abd
∴n=d(ab+cd)/(b^2-d^2)
∴n+c={d(ab+cd)+c(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)―――④
④を①'に代入すると、
m={d^2(ab+cd)+cd(b^2-d^2)}/b(b^2-d^2)
=d(abd+cd^2+b^2c-cd^2)/b(b^2-d^2)
=d(abd+b^2c)/b(b^2-d^2)
=d(ad+bc)/(b^2-d^2)
∴m=d(ad+bc)/(b^2-d^2)
 n=d(ab+cd)/(b^2-d^2)
ここで、△EADでヘロンの公式を使うと、
s=(m+n+d)/2
s-m=(-m+n+d)/2
s-n=(m-n+d)/2
s-d=(m+n-d)/2
△EAD=√s(s-m)(s-n)(s-d)より、

s={d(ad+bc)/(b^2-d^2)+d(ab+cd)/(b^2-d^2)+d}/2
=d(ad+bc+ab+cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)
∴s=d(ad+bc+ab+cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)―――⑤
ad+bc+ab+cd+b^2-d^2
=-{d^2-(a+c)d-ab-bc-b^2}
=-{d^2-(a+c)d-b(a+b+c)}
=-(d+b){d-(a+b+c)}
=(b+d)(a+b+c-d)
これを⑤に代入すると、
s=d(b+d)(a+b+c-d)/2(b^2-d^2)
=d(a+b+c-d)/2(b-d)―――☆
s-m={-d(ad+bc)/(b^2-d^2)+d(ab+cd)/(b^2-d^2)+d}/2
=d(-ad-bc+ab+cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)
∴s-m=d(-ad-bc+ab+cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)―――⑥
-ad-bc+ab+cd+b^2-d^2
=-{d^2+(a-c)d-ab+bc-b^2}
=-{d^2+(a-c)d-b(a+b-c)}
=-(d-b){d+(a+b-c)}
=(b-d)(a+b-c+d)
これを⑥に代入すると、
s-m=d(b-d)(a+b-c+d)/2(b^2-d^2)
=d(a+b-c+d)/2(b+d)―――☆'
s-n={d(ad+bc)/(b^2-d^2)-d(ab+cd)/(b^2-d^2)+d}/2
=d(ad+bc-ab-cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)
∴s-n=d(ad+bc-ab-cd+b^2-d^2)/2(b^2-d^2)―――⑦
ad+bc-ab-cd+b^2-d^2
=-{d^2-(a-c)d+ab-bc-b^2}
=-{d^2-(a-c)d-b(-a+b+c)}
=-(d-b){d+(-a+b+c)}
=(b-d)(-a+b+c+d)
これを⑦に代入すると、
s-n=d(b-d)(-a+b+c+d)/2(b^2-d^2)
=d(-a+b+c+d)/2(b+d)―――☆''
s-d={d(ad+bc)/(b^2-d^2)+d(ab+cd)/(b^2-d^2)-d}/2
=d(ad+bc+ab+cd-b^2+d^2)/2(b^2-d^2)
∴s-d=d(ad+bc+ab+cd-b^2+d^2)/2(b^2-d^2)―――⑧
ad+bc+ab+cd-b^2+d^2
=d^2+(a+c)d+ab+bc-b^2}
=d^2+(a+c)d+b(a-b+c)}
=(d+b){d+(a-b+c)}
=(b+d)(a-b+c+d)
これを⑧に代入すると、
s-d=d(b+d)(a-b+c+d)/2(b^2-d^2)
=d(a-b+c+d)/2(b-d)―――☆'''
☆,☆',☆'',☆'''を△EAD=√s(s-m)(s-n)(s-d)に代入すると、
△EAD=√[{d(a+b+c-d)/2(b-d)}{d(a+b-c+d)/2(b+d)}{d(-a+b+c+d)/2(b+d)}{d(a-b+c+d)/2(b-d)}
=√{d^4(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)/4^2(b^2-d^2)^2}
={d^2/4(b^2-d^2)}√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}
∴△EAD={d^2/4(b^2-d^2)}√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}―――ア
ところで、△EAD∽△ECBで相似比はd^2:b^2より、
四角形ABCD={(b^2-d^2)/d^2}△EAD―――イ
アをイに代入すると、
四角形ABCD=√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4
∴四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4

(ⅱ)四角形ABCDが長方形の場合
a=c,b=d これらを四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4に代入すると、
四角形ABCD=√(2b・2a・2b・2a)/4=ab
一方、長方形の場合の面積はabよりOK。

(ⅰ),(ⅱ)より、
四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4

一応、ベタな方法でも求められる事を示しましたが、もっとエレガントに求められます。(次回。念のため、私のオリジナルではありません。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/16 07:56削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、四角形ABCDの面積をa,b,c,dで表して下さい。

解法3 中学数学の解法2
(ⅰ)四角形ABCDが長方形ではない場合
BAの延長とCDの延長との交点をEとし、EA=m,ED=nと置くと、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠ABC=∠EDA 
また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EDA∽△EBC
∴m:d=n+c:b n:d=m+a:bが成り立つ。
∴d(n+c)=bmーーー① d(m+a)=bn―――②
①+②より、d(m+n+a+c)=b(m+n)
∴(b-d)(m+n)=d(a+c)
∴m+n=d(a+c)/(b-d)―――③
①-②より、d(n-m+c-a)=b(m-n)
∴(b+d)(m-n)=d(c-a)
∴m-n=d(c-a)/(b+d)―――④
ところで、ヘロンの公式より、
s=(m+n+d)/2
s-m=(-m+n+d)/2
s-n=(m-n+d)/2
s-d=(m+n-d)/2
△EAD=√{s(s-m)(s-n)(s-d)}
=√[{d(a+c)/(b-d)+d}{-d(c-a)/(b+d)+d}{d(c-a)/(b+d)+d}{d(a+c)/(b-d)-d}]/4―――☆

d(a+c)/(b-d)+d=d(a+c)/(b-d)+d(b-d)/(b-d)
=d(a+b+c-d)/(b-d)―――⑤
-d(c-a)/(b+d)+d=-d(c-a)/(b+d)+d(b+d)/(b+d)
=d(a+b-c+d)/(b+d)―――⑥
d(c-a)/(b+d)+d=d(c-a)/(b+d)+d(b+d)/(b+d)
=d(-a+b+c+d)/(b+d)―――⑦
d(a+c)/(b-d)-d=d(a+c)/(b-d)-d(b-d)/(b-d)
=d(a-b+c+d)/(b-d)―――⑧
⑤~⑧を☆に代入すると、
△EAD=√[{d(a+b+c-d)/(b-d)}{d(a+b-c+d)/(b+d)}{d(-a+b+c+d)/(b+d)}{d(a-b+c+d)/(b-d)}]/4
=(d^2/(b^2-d^2)√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4
∴△EAD=(d^2/(b^2-d^2)√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4―――☆'
ところで、△EAD∽△ECBで相似比はd^2:b^2より、
四角形ABCD={(b^2-d^2)/d^2}△EAD―――☆''
☆'を☆''に代入すると、
四角形ABCD=√{(a+b+c-d)(a+b-c+d)(-a+b+c+d)(a-b+c+d)}/4
∴四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4

(ⅱ)四角形ABCDが長方形の場合
a=c,b=d これらを四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4に代入すると、
四角形ABCD=√(2b・2a・2b・2a)/4=ab
一方、長方形の場合の面積はabよりOK。

(ⅰ),(ⅱ)より、
四角形ABCD=√{(-a+b+c+d)(a-b+c+d)(a+b-c+d)(a+b+c-d)}/4

アイデア引用元:https://manabitimes.jp/math/583

念のため、対角線の方は全て私のオリジナルです。

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