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壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/15 11:44 (No.701513)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理2.8
有理整数環ℤにおいて、次のことが成り立つ。
(2)aがbの約数であるための必要十分条件は(a)⊃(b)が成り立つことである。

証明
(2)a|b⇔(a)⊃(b)であることを示す。
∵ a|b⇔b=aa',∃a'∈ℤ
    ⇔b∈aℤ
    ⇔bℤ⊂aℤ

定義1.1
整数a,b(b≠0)についてある整数qが存在してa=qbとする。このときaはbで整除される、あるいは割り切れるという。また、bはaの約数,あるいはaはbの倍数であるという。このことを記号でb|aと表す。

定義2.3
可換環Rにおいて、定理2.4のイデアルARを集合Aによって生成されたイデアルといい、Aをその生成系という。特に、Ⅰ=ARで、Aが有限集合A={a1,…,an}のとき、Ⅰはa1,a2,…,anによって生成されたイデアルといい、Ⅰ=(a1,a2,…,an) または、Ⅰ=a1R+a2R+・・・+anRで表し、イデアルⅠは有限生成であるという。
さらに、n=1のとき、(a1)=a1Rはa1で生成された単項イデアルという。(以下省略)

定理2.4
Aを可換環Rの部分集合とし、Aの元とRの元の積の有限個の和全体の集合をARで表す。すなわち、
AR={a1r1+・・・+anrn|n∈ℕ,ai∈A,ri∈R(1≦i≦n)}
このとき、ARはRのイデアルである。
(引用終わり)

昨日と同じような事ですね。

おまけ:
「7 わたしは羊の商人のために、ほふらるべき羊の群れの牧者となった。わたしは二本のつえを取り、その一本を恵みと名づけ、一本を結びと名づけて、その羊を牧した。
8 わたしは一か月に牧者三人を滅ぼした。わたしは彼らに、がまんしきれなくなったが、彼らもまた、わたしを忌みきらった。
9 それでわたしは言った、「わたしはあなたがたの牧者とならない。死ぬ者は死に、滅びる者は滅び、残った者はたがいにその肉を食いあうがよい」。
10 わたしは恵みというつえを取って、これを折った。これはわたしがもろもろの民と結んだ契約を、廃するためであった。
11 そしてこれは、その日に廃された。そこで、わたしに目を注いでいた羊の商人らは、これが主の言葉であったことを知った。」
「ゼカリヤ書」第11章7節~11節(口語訳)

「7わたしは屠るための羊を、羊の商人のために飼った。わたしは二本の杖を手にして、ひとつを「好意」と名付け、もうひとつを「一致」と名付けて羊を飼った。 8わたしは一月のうちに三人の羊飼いを退けた。わたしは彼らに我慢できなくなり、彼らもわたしを嫌った。 9そして、わたしは言った。「わたしはお前たちを飼わない。死ぬべき者は死ね。消え去るべき者は消え去れ。残った者は互いに肉を食い合うがよい。」
10わたしは「好意」というわたしの杖を取って折り、諸国の民すべてと結んだわが契約を無効にした。 11その日に、それは無効にされた。わたしを見守ってきた羊の商人たちは、それが主の言葉であることを知った。」
「ゼカリヤ書」第11章7節~11節(新共同訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/15 13:41削除
解説
>証明
(2)a|b⇔(a)⊃(b)であることを示す。
∵ a|b⇔b=aa',∃a'∈ℤ
    ⇔b∈aℤ
     ⇔bℤ⊂aℤ

私が間違っておりました。昨日のも訂正します。

定理2.8
有理整数環ℤにおいて、次のことが成り立つ。
(1)(a)=(b)ならばa=±bであり、また逆も成立する。

証明
(1)(a)=(b)と仮定する。
a∈aℤ=(a)=(b)=bℤ
であるからa∈bℤとなり、ある整数cが存在してa=bcと表せる。同様にしてb∈aℤより、ある整数qが存在してb=aqと表せる。
∴a=bc=aqc
よって1=qcだから、q=c=1または-1。c=q=1のとき、a=bとなりc=q=-1のとき、a=-bとなる。
逆に、a=±bと仮定する。
a=±b∈bℤ=(b)よりaℤ⊂bℤ 同様にしてbℤ⊂aℤが得られるからaℤ=bℤとなる。すなわち(a)=(b)を得る。

>a=±b∈bℤ=(b)よりaℤ⊂bℤ

a∈(b)で(b)はイデアルよりz∈ℤ,a∈(b)⇒za∈(b) ∴az∈(b) ∴aℤ⊂bℤ

勘違いしてお恥ずかしい。今回のも補足しますね。

>証明
(2)a|b⇔(a)⊃(b)であることを示す。
∵ a|b⇔b=aa',∃a'∈ℤ
    ⇔b∈aℤ
     ⇔bℤ⊂aℤ

昨日の方法では、
bz∈aℤz(∀z∈ℤ)⇔bz∈aℤz⊂aℤ(∀z∈ℤ)⇔bℤ⊂aℤ

因みに、aℤz⊂aℤ(∀z∈ℤ)はℤが環だからです。(乗法について閉じているから。)
群だったら、aℤz=aℤ(∀z∈ℤ)なのですが、こんな失敗しているようでは誰にも信じて貰えないでしょうね。(尤も数学は信じるとかそういう学問ではありませんが。)
念のため、群だったら、a∈G⇔Ga=G(定理4.1の系)
環だったら、aが可逆元⇔Ra=R(問2.4)

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/11 16:57 (No.698265)削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、対角線AC,BDの長さをa,b,c,dで表して下さい。

何でもありですが、出来れば中学数学で求めて下さい。因みに、私は中学数学で2通り作ってみました。(ノートにはもう1通りぐらいあるかもしれませんが、競馬を見ながら2通りは再現出来ました。)
また、どうでも良い話ですが、私の双子の弟が中3の時にこの公式を作りました。ただし、センスのない方法ですが、常人には出来ないと思います。私が再現してみましたので、興味がある人は覗いてみて下さい。
数学辞典でもネットでも三角関数のものしか見た事がないので、中学数学で出来れば特許ものだと思います。

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12787787276.html
円に内接する四角形の対角線
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/12 07:48削除
解法1 三角関数の解法
四角形ABCDは円に内接する四角形より、
∠B=θと置くと、∠D=180°-θ
△ABC,△ADCのそれぞれで余弦定理を使うと、
AC^2=a^2+b^2-2abcosθ―――①
AC^2=c^2+d^2-2cdcos(180°-θ)
∴AC^2=c^2+d^2+2cdcosθ―――②
①,②より、
a^2+b^2-2abcosθ=c^2+d^2+2cdcosθが成り立つ。
∴2(ab+cd)cosθ=a^2+b^2-c^2-d^2
∴cosθ=(a^2+b^2-c^2-d^2)/2(ab+cd)―――③
③を①に代入すると、
AC^2=a^2+b^2-2ab{(a^2+b^2-c^2-d^2)/2(ab+cd)}
=a^2+b^2-ab{(a^2+b^2-c^2-d^2)/(ab+cd)}
={(a^2+b^2)(ab+cd)-ab(a^2+b^2-c^2-d^2)}/(ab+cd)
={cd(a^2+b^2)+ab(c^2+d^2)}/(ab+cd)

∴AC^2={cd(a^2+b^2)+ab(c^2+d^2)}/(ab+cd)―――☆

{cd(a^2+b^2)+ab(c^2+d^2)}
=cda^2+b(c^2+d^2)a+b^2cd
=(ca+bd)(da+bc)
=(ac+bd)(ad+bc)
∴{cd(a^2+b^2)+ab(c^2+d^2)}=(ac+bd)(ad+bc)―――④
④を☆に代入すると、
AC^2=(ac+bd)(ad+bc)/(ab+cd)
∴AC=√{(ac+bd)(ad+bc)/(ab+cd)}
対称性から、
BD=√{(ac+bd)(ab+cd)/(ab+bc)}

よって、円に内接する四角形の対角線の公式が得られた。

おまけ:
「16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。
16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(口語訳)

「16:08主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。 16:09そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(新共同訳)
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/13 07:53削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、対角線AC,BDの長さをa,b,c,dで表して下さい。

解法2 中学数学の解法1
BCの延長上に∠DEC=∠ADBとなる点Eを取ると、四角形ABCDは円に内接する四角形なので、∠DCE=∠DAB
よって、2角が等しいので、△ABD∽△CDE ∴a:d=c:CE ∴CE=cd/a
∴BE=b+cd/a=(ab+cd)/a
また、BD=xと置くと、a:x=c:DE 
∴DE=cx/a
ここで、DからBCに垂線を下ろしその足をHとし、DH=m,BH=nと置いて、△DBH,△DCH,△DEHで三平方の定理を使うと、
m^2+n^2=x^2―――①
m^2+(b-n)^2=c^2―――②
m^2+{(ab+cd)/a-n}^2=(cx/a)^2―――③
①-②より、2bn-b^2=x^2-c^2
∴n=(x^2+b^2-c^2)/2b―――④
①-③より、-(ab+cd)^2/a^2+2n(ab+cd)/a=x^2-c^2x^2/a^2
∴-(ab+cd)^2+2na(ab+cd)=a^2x^2-c^2x^2
∴2na(ab+cd)=x^2(a^2-c^2)+(ab+cd)^2―――⑤
④を⑤に代入すると、
2a(ab+cd)(x^2+b^2-c^2)/2b=x^2(a^2-c^2)+(ab+cd)^2
∴a(ab+cd)(x^2+b^2-c^2)=x^2b(a^2-c^2)+b(ab+cd)^2
∴{a(ab+cd)-b(a^2-c^2)}x^2=-a(ab+cd)(b^2-c^2)+b(ab+cd)^2
∴(a^2b+acd-a^2b+bc^2)x^2=(ab+cd){-a(b^2-c^2)+b(ab+cd)}
∴c(ad+bc)x^2=(ab+cd)(-ab^2+a^2c+ab^2+bcd)=(ab+cd){c(ac+bd)}
∴c(ad+bc)x^2=(ab+cd){c(ac+bd)}
∴x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)
∴x=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
∴BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
対称性より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}

因みに、初めの所で、∠DEC=∠ABDとなるように点Eを取って、△ABD∽△CEDを使っても同様に解けます。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 07:54削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、対角線AC,BDの長さをa,b,c,dで表して下さい。

解法3 中学数学の解法2
四角形ABCDは円に内接する四角形より、∠Aと∠C,∠Bと∠Dはそれぞれ補角をなしている。
そこで、1つの角が補角をなしている面積比の公式より、
△BAC:△DAC=ab:cd―――①
△ABD:△CBD=ad:bc―――②
また、BDとACの交点をEとし、BD=x,AC=yと置くと、中学受験でよく使う定理より、
△BAC:△DAC=BE:DE―――③
△ABD:△CBD=AE:CE―――④
①,③より、BE:DE=ab:cd―――⑤
②,④より、AE:CE=ad:bc―――⑥
⑤より、BE={ab/(ab+cd)}BD={ab/(ab+cd)}x=abx/(ab+cd)
∴BE=abx/(ab+cd)―――⑤'
同様に、DE=cdx/(ab+cd)―――⑤''
⑥より、AE={ad/(ad+bc)}AC={ad/(ad+bc)}y=ady/(ad+bc)
∴AE=ady/(ad+bc)―――⑥'
同様に、CE=bcy/(ad+bc)―――⑥''
ここで、方べきの定理を使うと、
AE・EC=BE・EDより、
{ady/(ad+bc)}・{bcy/(ad+bc)}
={abx/(ab+cd)}・{cdx/(ab+cd)}
∴abcdy^2/(ad+bc)^2=abcdx^2(ab+cd)^2
∴(ab+cd)^2・y^2=(ad+bc)^2・x^2
∴(ab+cd)y=(ad+bc)x
∴y={(ad+bc)/(ab+cd)}x―――☆
ところで、トレミーの定理より、
xy=ac+bd―――☆☆
☆を☆☆に代入すると、
{(ad+bc)/(ab+cd)}x^2=ac+bd
∴x^2=(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)
∴x=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
∴BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}
対称性より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}

因みに、トレミーの定理も中学数学で導けます。有名な方法がありますが、私のオリジナルもあります。(またの機会に紹介しましょう。)
また、中学数学の解法3も思い付きました。厳密には、解法1と解法3を競馬見ながら思い出した後に、解法2を思い付きました。(全く覚えていませんね。)

おまけ:
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 19:33削除
問題
円に内接する四角形ABCDの辺の長さをAB=a,BC=b,CD=c,DA=dとする時、対角線AC,BDの長さをa,b,c,dで表して下さい。

解法4 中学数学の解法3
(ⅰ)四角形ABCDが長方形ではない場合
BAの延長とCDの延長との交点をEとし、EA=m,ED=nと置くと、四角形ABCDは円に内接する四角形より∠ABC=∠EDA 
また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EDA∽△EBC
∴m:d=n+c:b n:d=m+a:bが成り立つ。
∴d(n+c)=bmーーー① d(m+a)=bn―――②
①÷②より、(n+c)/(m+a)=m/n
∴n(n+c)=m(m+a)―――③
また、①より、m=d(n+c)/b―――①'
①'を③に代入すると、
n(n+c)={d(n+c)/b}{d(n+c)/b+a}
∴n=(d/b){d(n+c)/b+a}
∴b^2・n=d{d(n+c)+ab}
∴b^2・n=d^2(n+c)+abd
∴b^2・n-d^2・n=cd^2+abd
∴n=d(ab+cd)/(b^2-d^2)
∴n+c={d(ab+cd)+c(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)―――④
④を①'に代入すると、
m={d^2(ab+cd)+cd(b^2-d^2)}/b(b^2-d^2)
=d(abd+cd^2+b^2c-cd^2)/b(b+d)(b-d)
=d(abd+b^2c)/b(b+d)(b-d)
=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)
∴m=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)
∴EB=m+a=d(ad+bc)/(b+d)(b-d)+a={d(ad+bc)+a(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)
=(ad^2+bcd+ab^2-ad^2)/(b^2-d^2)
∴EB=b(ab+cd)/(b+d)(b-d)―――⑤
EC=n+c=d(ab+cd)/(b-d)(b+d)+c={d(ab+cd)+c(b^2-d^2)}/(b^2-d^2)
=(abd+cd^2+b^2c-cd^2)/(b^2-d^2)
∴EC=b(ad+bc)/(b+d)(b-d)―――⑥
ところで、円周角より∠ABD=∠ACD また、∠Eは共通より2角が等しいので、△EBD∽△ECA
ここで、AC=x,BD=yと置くと、
x:y=EC:EB=⑥:⑤=ad+bc:ab+cd
∴y={(ab+cd)/(ad+bc)}x―――☆
また、トレミーの定理より、
xy=ac+bd―――☆☆
☆を☆☆に代入すると、
{(ab+cd)/(ad+bc)}x^2=ac+bd
∴x^2=(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)
∴x=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
∴AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
(ⅱ)長方形の場合は、a=c,b=d
これをAC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}に代入すると、
∴AC=√{(ab+ba)(a^2+b^2)/(ab+ab)}=√(a^2+b^2)
一方、長方形の場合は∠B=90°より、AC=√(a^2+b^2)でOK。
∴AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
(ⅰ),(ⅱ)より、
AC=√{(ad+bc)(ac+bd)/(ab+cd)}
また、対称性より、
BD=√{(ab+cd)(ac+bd)/(ad+bc)}

おまけ:
https://twitter.com/satndRvjMpc4tl7/status/1624543376963170304
返信
返信4
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 12:02 (No.700580)削除
これおかしくないですか?

定理2.8
有理整数環ℤにおいて、次のことが成り立つ。
(1)(a)=(b)ならばa=±bであり、また逆も成立する。

証明
(1)(a)=(b)と仮定する。
a∈aℤ=(a)=(b)=bℤ
であるからa∈bℤとなり、ある整数cが存在してa=bcと表せる。同様にしてb∈aℤより、ある整数qが存在してb=aqと表せる。
∴a=bc=aqc
よって1=qcだから、q=c=1または-1。c=q=1のとき、a=bとなりc=q=-1のとき、a=-bとなる。
逆に、a=±bと仮定する。
a=±b∈bℤ=(b)よりaℤ⊂bℤ 同様にしてbℤ⊂aℤが得られるからaℤ=bℤとなる。すなわち(a)=(b)を得る。

定義2.3
可換環Rにおいて、定理2.4のイデアルARを集合Aによって生成されたイデアルといい、Aをその生成系という。特に、Ⅰ=ARで、Aが有限集合A={a1,…,an}のとき、Ⅰはa1,a2,…,anによって生成されたイデアルといい、Ⅰ=(a1,a2,…,an) または、Ⅰ=a1R+a2R+・・・+anRで表し、イデアルⅠは有限生成であるという。
さらに、n=1のとき、(a1)=a1Rはa1で生成された単項イデアルという。(以下省略)
(引用終わり)

おかしな所がないかどうか検討して、あったら自分の解法で訂正して下さい。念のため、私の勘違いの可能性もあります。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 13:37削除
解説
>逆に、a=±bと仮定する。
a=±b∈bℤ=(b)よりaℤ⊂bℤ 同様にしてbℤ⊂aℤが得られるからaℤ=bℤとなる。すなわち(a)=(b)を得る。

a∈aℤですが、これは∀aではなく∃aですよね。つまり、a・1∈aℤ
そんなaが(a=±b∈bℤ=(b)で)a∈bℤだからと言って、aℤ⊂bℤとは言えないのではないでしょうか。
そこで、自分の解法を作ってみると、

逆に、a=±bと仮定する。
(ⅰ)a=bの場合、aによって生成されたイデアルaℤを考えると、ℤは有理整数環よりイデアルaℤはaの倍数である。bによって生成されたイデアルbℤもbの倍数でa=bよりaℤ=bℤである。つまり、(a)=(b)
(ⅱ)a=-bの場合、-bによって生成されたイデアル(-b)ℤを考えると、ℤは有理整数環より(-b)の倍数であり、これはbの倍数でもある。∴(-b)ℤ=bℤ
∴aℤ=(-b)ℤ=bℤ ∴(a)=(b)

(ⅰ),(ⅱ)より、(a)=(b)を得る。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/14 15:50削除
解説 その2
>逆に、a=±bと仮定する。
a=±b∈bℤ=(b)よりaℤ⊂bℤ 同様にしてbℤ⊂aℤが得られるからaℤ=bℤとなる。すなわち(a)=(b)を得る。

逆に、a=±bと仮定する。
∀z∈ℤの両辺にaを掛けると、∀az∈aℤ この右辺のaにa=±bを代入すると、
∀az∈(±b)ℤ=(b) ∴aℤ⊂bℤ―――①
∀z∈ℤの両辺にbを掛けると、∀bz∈bℤ この右辺のbにb=±aを代入すると、
∀bz∈(±a)ℤ=(a) ∴bℤ⊂aℤ―――②
①,②より、aℤ=bℤ ∴(a)=(b)

これではどうでしょうか。自分ではいけると思っているのですが。

おまけ:
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/13 11:33 (No.699713)削除
素朴な疑問

問題
環Rのイデアルの無限列
Ⅰ1⊂Ⅰ2⊂・・・⊂Ⅰi⊂Ⅰi+1⊂・・・
に対して、Ⅰ=⋃(i=1~∞)Ⅰiとおけば、ⅠはRのイデアルであることを示せ。

証明
(1)a,b∈Ⅰとする。a,b∈Ⅰ=⋃(i=1~∞)Ⅰiよりa∈Ⅰi,b∈Ⅰj(∃i,j∈ℕ)
ここで、i≦jと仮定する(i>jの場合も同様にすればよい)。このとき、Ⅰi⊂Ⅰjであるから、a,b∈Ⅰjである。ⅠjはRのイデアルであるからa-b∈Ⅰj⊂Ⅰ
ゆえに、「a,b∈Ⅰ⇒a-b∈Ⅰ」が示された。
(2)r∈R,a∈Ⅰとする。(1)と同じ記号を使うと、r∈R,a∈Ⅰiよりra∈Ⅰi⊂Ⅰ
したがって、「r∈R,a∈Ⅰ⇒ra∈Ⅰ」が示された。
(1),(2)よりⅠはRのイデアルである。
(引用終わり)

>a,b∈Ⅰとする。a,b∈Ⅰ=⋃(i=1~∞)Ⅰiよりa∈Ⅰi,b∈Ⅰj(∃i,j∈ℕ)

これが出来るのは、iが有限の時だけではないのだろうか。無限の場合も良いのだろうか。無限には終わりがないので、矛盾を起こす場合がある。例えば、バーゼル問題https://manabitimes.jp/math/878などは、左辺が有理数なのに右辺は無理数である。
無限の場合も良いのならば、こういう解法はどうだろうか。
Ⅰ1⊂Ⅰ2⊂・・・⊂Ⅰi⊂Ⅰi+1⊂・・・⊂Ⅰ∞
∴Ⅰ=⋃(i=1~∞)Ⅰi=Ⅰ∞
仮定よりⅠ∞はイデアルなので、Ⅰはイデアルである。(に決まっている。)

因みに、リーマンの定理とか怪しいですよね。
「条件収束級数は項の順序を適当に変えることによって、任意の値に収束させることも、また±∞に発散させることもできることが知られている。」(理工科系一般教育 微分・積分教科書)共立出版株式会社P.154から抜粋

昔、「√2の不思議」足立恒雄著という本で、例として、log2=1-(1/2)+(1/3)-(1/4)+(1/5)-・・・・・の順序を入れ換えて√2に収束させていたが、自分に言わせればこれはトリックである。その理由は順序を入れ換える事によってある数(不要な数)を無限の彼方に後回しにするが、無限には終わりが無いので、ある数は結局計算しないことになる。全部計算すれば必ずlog2になる。(ある数を適当に変えれば任意の数に収束させられる。また、近似の精度の度合によって不要なものはどんどん細かくなるので後ろの方の分数となる。)
具体例はこちら。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10598578317.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%882%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E2%80%95%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%81%8C%E3%80%81%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-%E8%B6%B3%E7%AB%8B-%E6%81%92%E9%9B%84/dp/4334060838

おまけ:
返信
返信0
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 20:28 (No.694542)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811150001/

何でもありでも解いて下さい。因みに、マニアックな定理を使えば、円に内接する四角形よりAE:EC=AB・AD:CB・CDから補助線なしで一発。証明は次回。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 20:57削除
解答
A,CからBDに垂線を下ろすと、△ABDは直角二等辺三角形より点Oに下り、またCからの垂線の足はHとすると、△AOE∽△CHEより、AE:EC=AO:CH=5:5√3/2=2:√3
よって、答えは、2:√3

>マニアックな定理を使えば、円に内接する四角形よりAE:EC=AB・AD:CB・CDから補助線なしで一発。

四角形ABCDは円に内接する四角形より、∠Aと∠Cは補角をなす。よって、1つの角が補角をなす三角形の面積比の公式より、△ABD:△CBD=AB・AD:CB・CD―――①
また、中学入試で使われる定理より、△ABD:△CBD=AE:EC―――②
①,②より、AE:EC=AB・AD:CB・CD

何でもありの解法は次回。(補助線なし。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/8 07:39削除
何でもありの解法2
BDは直径より∠BAD=∠BCD=90°∴∠ABD=45°,∠CBD=30°
ところで、AE:EC=△BAE:△BEC=(1/2)BA・BE・sin45°:(1/2)BE・BCsin30°
=BAsin45°:BCsin30°=5√2・(1/√2):5√3・(1/2)=1:√3/2=2:√3
∴AE:EC=2:√3

念のため、△DAE:△DECでやっても良い。

改題:ACの長さを求めて下さい。何通りか作ってみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/9 07:55削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811150001/
ACの長さを求めよ。

解法1
AB=AD=5√2cm,CD=5cm,CB=5√3cmより、四角形ABCDでトレミーの定理を使うと、
AC×10=5√2×5+5√2×5√3が成り立つ。
∴10AC=25√6+25√2
∴AC=5(√6+√2)/2cm

解法2
∠ABC=45°+30°=75°
よって、△ABCで正弦定理を使うと、
AC/sin75°=2R=10
∴AC=10sin75°=10sin(45°+30°)
=10(sin45°cos30°+cos45°sin30°)
=10{(1/√2)(√3/2)+(1/√2)(1/2)}
=10{(1+√3)/2√2}=5(√2+√6)/2
∴AC=5(√6+√2)/2cm

解法3
DからACに垂線を下ろしその足をHとすると、円周角より△DHCは直角二等辺三角形になり、△ADHは1:2:√3の直角三角形になる。
また、△BCDも1:2:√3の直角三角形より、
CD=5cm 
∴CH=DH=5/√2=5√2/2cm
∴AH=√3DH=5√6/2cm
∴AC=5√6/2+5√2/2cm
∴AC=5(√6+√2)/2cm
念のため、BからACに垂線を下ろしても出来る。

解法4
A,CからBDに垂線を下ろし、15°,75°,90°の直角三角形の3辺比でAEの長さを求め、前回求めたAE:ECの比を使ってACの長さを求める。
または、CからDEに下ろした垂線の足をHとしてDHを求め、OHを求める。そして前回のAE:ECの比を使ってEHを求め、△CEHで三平方の定理を使いCEを求め、再び前回のAE:ECの比でACの長さを求めれば、普通の中学生の解答になる。

解法5,6は次回。(普通の中学生の知識の解法。また、2つは似たようなもの。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/10 09:23削除
改題の解法5
CBの延長上にBF=DCとなる点Fを取ると、円に内接する四角形より∠ABF=∠ADC
よって、二辺挟角が等しいので、△ABF≡△ADC ∴AF=AC,∠FAB=∠CAD
この両辺に∠BACを加えると、∠FAC=∠BAD=90°(BDは直径より)
よって、△AFCは直角二等辺三角形である。
ところで、BF=DC=5cm,BC=5√3cmより、FC=5√3+5cm
∴AC=FC/√2=(5√3+5)/√2=5(√6+√2)/2cm
よって、答えは、5(√6+√2)/2cm

今朝は解法6も一緒にやったが、次回。自分で考えてみて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/11 07:36削除
改題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811150001/
ACの長さを求めよ。

解法6
BDは直径より△ABDは直角二等辺三角形で△CBDは1:2:√3の直角三角形である。
よって、円周角より、
∠ACB=∠ACD=45°,∠CAD=30°となる。
ここで、ADの延長上に∠FCD=45°となる点Fを取ると、∠ACD=∠FCD
また、四角形ABCDは円に内接する四角形より、∠ABC=∠FDC
よって、2角が等しいので、△ABC∽△FCDで相似比はBC:DC=√3:1
また、△OABも直角二等辺三角形より、
AB=5√2cm ∴FD=5√2/√3cm
∴AF=5√2+5√2/√3cm
ところで、∠ACF=45°+45°=90°より、△ACFも1:2:√3の直角三角形である。
∴AC=(√3/2)AF
=(√3/2)(5√2+5√2/√3)
=5√6/2+5√2/2
=5(√6+√2)/2cm
∴AC=5(√6+√2)/2cm

解法5というヒントがあれば出来たのではないでしょうか。

おまけ:
https://www.amazon.co.jp/%E7%BE%A4%E3%83%BB%E7%92%B0%E3%83%BB%E4%BD%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%96%B0%E5%A6%BB-%E5%BC%98/dp/4320015959
返信
返信5
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/10 11:55 (No.697202)削除
定理2.5
Ⅰ1,Ⅰ2を可換環Rのイデアルとすると、次の(1),(2),(3)それぞれにおける集合もRのイデアルである。
(1)Ⅰ1+Ⅰ2={x|x=a1+a2,a1∈Ⅰ1,a2∈Ⅰ2}
(2)Ⅰ1∩Ⅰ2
(3)Ⅰ1Ⅰ2={a1b1+…+anbn|n∈ℕ,a1,…,an∈Ⅰ1,b1,…,bn∈Ⅰ2}
すなわち、Ⅰ1Ⅰ2はⅠ1の元aiとⅠ2の元biの積aibiの有限個の和の全体の集合である。
(引用終わり)

Ⅰ1・Ⅰ2={ab|a∈Ⅰ1,b∈Ⅰ2}とした時、Ⅰ1・Ⅰ2はRのイデアルとなるでしょうか。因みに、全然面白くありません。

おまけ:
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/163.html
http://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_06.htm
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/10 15:32削除
定理2.5
Ⅰ1,Ⅰ2を可換環Rのイデアルとすると、次の(1),(2),(3)それぞれにおける集合もRのイデアルである。
(1)Ⅰ1+Ⅰ2={x|x=a1+a2,a1∈Ⅰ1,a2∈Ⅰ2}
(2)Ⅰ1∩Ⅰ2
(3)Ⅰ1Ⅰ2={a1b1+…+anbn|n∈ℕ,a1,…,an∈Ⅰ1,b1,…,bn∈Ⅰ2}
すなわち、Ⅰ1Ⅰ2はⅠ1の元aiとⅠ2の元biの積aibiの有限個の和の全体の集合である。
(引用終わり)

Ⅰ1・Ⅰ2={ab|a∈Ⅰ1,b∈Ⅰ2}とした時、Ⅰ1・Ⅰ2はRのイデアルとなるでしょうか。

解法1
Ⅰ1Ⅰ2はⅠ1の元aiとⅠ2の元biの積aibiの有限個の和の全体の集合より、1個としても成り立つので、イデアルである。

解法2
Ⅰ1・Ⅰ2={ab|a∈Ⅰ1,b∈Ⅰ2}
x,y∈Ⅰ1・Ⅰ2とすると、x=a1b1,y=a2b2(ai∈Ⅰ1,bi∈Ⅰ2)と表されるので、
x-y=a1b1-a2b2
ここで、手詰まりとなりましたが、変な証明を作ってみました。吟味して下さい。

ところで、a1,a2,…,an∈Ⅰ1,b1,b2,…,bn∈Ⅰ2で、Ⅰ1,Ⅰ2はイデアルより、加法群なので、
a1+a2+…+an∈Ⅰ1,b1+b2+…+bn∈Ⅰ2
∴(a1+a2+…+an)(b1+b2+…+bn)∈Ⅰ1・Ⅰ2
∴a1b1+a1b2+…+anbn∈Ⅰ1・Ⅰ2
(Ⅰ1,Ⅰ2を可換環Rのイデアルなので分配法則が使える。)
ここで、aibj∈Ⅰ1・Ⅰ2より、集合Ⅰ1・Ⅰ2は加法について閉じている。
また、Ⅰ1,Ⅰ2はイデアルで加法群より零元を含むので、0=0・0∈Ⅰ1・Ⅰ2 ∴0∈Ⅰ1・Ⅰ2
よって、集合Ⅰ1・Ⅰ2は加法の単位元を含む。
また、Ⅰ1はイデアルよりaiの加法の逆元-aiを含み、Ⅰ2の元bjとの積を考えると、-aibjが存在し、aibjの逆元が存在する。
よって、集合Ⅰ1・Ⅰ2は逆元を含む。また、加法の結合法則が成り立つ事は自明とすると、集合Ⅰ1・Ⅰ2は加法群である。―――①
また、r∈R,c∈Ⅰ1・Ⅰ2とすると、c=abと表される。∴rc=r(ab)=(ra)b
a∈Ⅰ1でⅠ1はイデアルより、ra∈Ⅰ1 
また、b∈Ⅰ2より、rc∈Ⅰ1・Ⅰ2
よって、r∈R,c∈Ⅰ1・Ⅰ2⇒rc∈Ⅰ1・Ⅰ2―――②
①,②より、Ⅰ1・Ⅰ2はイデアルである。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/9 11:58 (No.696212)削除
問題
ⅠをRのイデアルとするとき、ⅠR=Ⅰであることを示せ。

証明
定義を確認しよう。ⅠRはⅠの元とRの元の有限個の積の全体である。
ⅠR={a1r1+・・・+anrn|n∈ℕ,ai∈Ⅰ,ri∈R(1≦i≦n)}
a∈Ⅰとすると、a=a・1∈ⅠRである。ゆえに、Ⅰ⊂ⅠR
逆に、ⅠRの任意の元xはx=a1r1+・・・+anrn(ai∈Ⅰ,ri∈R)と表される。ここで、Ⅰはイデアルであるからai∈Ⅰよりairi∈Ⅰ
ゆえに、x=a1r1+・・・+anrn∈Ⅰ
したがって、ⅠR⊂Ⅰを得る。

後半の変な別解を作ってみました。ちょっとおかしいかもしれませんが、吟味して下さい。念のため、解答的にはほとんど意味はありません。https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%90%9F%E5%91%B3/

おまけ:
https://www.j-cast.com/2023/02/06455462.html?p=all
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/9 13:34削除
問題
ⅠをRのイデアルとするとき、ⅠR=Ⅰであることを示せ。

別解
ⅠRはⅠの元とRの元の有限個の積の全体である。
ⅠR={a1r1+・・・+anrn|n∈ℕ,ai∈Ⅰ,ri∈R(1≦i≦n)}
1個の積だけに注目すると、
ⅠR={a1r1,a2r2,・・・,anrn,・・・}
また、Ⅰの元とRの元の積は全ての場合があるが、aiの相手を1(乗法単位元)に限定すると、
ⅠR={a1,a2,・・・,an,・・・}⊃Ⅰ
つまり、ⅠRはⅠを含むので、Ⅰ⊂ⅠR―――①
ここで、Ⅰ・R={ar|a∈Ⅰ,r∈R}という集合を考えると、Ⅰはイデアルより、airi∈Ⅰ
また、Ⅰはイデアルより、airi∈Ⅰ⇔|(airi)=|0
(a≡b(modⅠ)⇔a-b∈Ⅰにb=0を代入すると、a≡0(modⅠ)⇔a∈Ⅰより。)
∴|(a1r1)+|(a2r2)+・・・+|(anrn)=|0
∴|(a1r1+a2r2+・・・+anrn)=|0
∴a1r1+a2r2+・・・+anrn∈Ⅰ
∴ⅠR⊂Ⅰ―――②
①,②より、ⅠR=Ⅰ

因みに、|airi∈(Ⅰ・R)/Ⅰである。(Ⅰ⊂Ⅰ・R)

また、Ⅰはイデアルより、airi∈Ⅰ⇔|(airi)=|0と書いたが、実際はⅠは加法群より、
airi∈Ⅰ⇔airi+Ⅰ=Ⅰ⇔airi+Ⅰ=0+Ⅰ
⇔airi≡0(modⅠ)⇔|(airi)=|0
という事である。念のため、Ⅰ・Rも(イデアルで)加法群。

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/8 13:32 (No.695193)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Ⅰを可換環Rのイデアルとする。J1とJ2を、Ⅰを含んでいるRのイデアルとするとき、次を示せ。
(1)J1/Ⅰ=J2/Ⅰ⇒J1=J2
(2)J1/Ⅰ=R/Ⅰ⇒J1=R

解答
(1)定義より、J1/Ⅰ={|a|a∈J1},J2/Ⅰ={|a|a∈J2}
a∈J1とする。このとき、|a∈J1/Ⅰ=J2/Ⅰであるから、∃b∈J2,|a=|b
|a=|b⇔|(a-b)=|0⇔a-b∈Ⅰ
ここで、b∈J2であるから、a∈b+Ⅰ⊂J2を得る。以上によりJ1⊂J2であることが示された。逆の包含関係も同様に示されるのでJ1=J2が証明された。
(2)J2=Rとすれば、(1)より導かれる。
(引用終わり)

具体的には、

「J1とJ2を、Ⅰを含んでいるRのイデアルと」しているのに、証明ではⅠがイデアルである事しか使っていませんよね。つまり、J1/ⅠとJ2/Ⅰが(剰余環R/Ⅰの)イデアルである必要があるのかないのか答えて下さい。(補足:問2.8)

問2.8
Ⅰを可換環Rのイデアルとするとき、次を示せ。
(1)JがⅠを含んでいるRのイデアルとするとき、集合J/Ⅰ={|a∈R/Ⅰ|a∈J}は剰余環R/Ⅰのイデアルである。
(2)剰余環R/Ⅰのイデアルはすべて、Ⅰを含んでいるRのイデアルJがあって、J/Ⅰという形をしている。

また、(1)の解答は、

定義より、J1/Ⅰ={|a|a∈J1},J2/Ⅰ={|a|a∈J2}
a∈J1とする。このとき、|a∈J1/Ⅰ=J2/Ⅰであるから、|a∈J2/Ⅰ ∴a∈J2 ∴a∈J1⇒a∈J2 ∴J1⊂J2―――①
また、a∈J2とする。このとき、|a∈J2/Ⅰ=J1/Ⅰであるから、|a∈J1/Ⅰ ∴a∈J1 ∴a∈J2⇒a∈J1 ∴J2⊂J1―――②
①,②より、J1=J2

これではいけないのかどうか答えて下さい。これだとⅠがイデアルである事さえ使っていませんが。念のため、どっちにしても理由を付けて下さい。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/8 16:18削除
解説
>「J1とJ2を、Ⅰを含んでいるRのイデアルと」しているのに、証明ではⅠがイデアルである事しか使っていませんよね。つまり、J1/ⅠとJ2/Ⅰが(剰余環R/Ⅰの)イデアルである必要があるのかないのか答えて下さい。

そんな必要はない。J1,J2,Ⅰの条件は次で。

>定義より、J1/Ⅰ={|a|a∈J1},J2/Ⅰ={|a|a∈J2}
a∈J1とする。このとき、|a∈J1/Ⅰ=J2/Ⅰであるから、|a∈J2/Ⅰ ∴a∈J2 ∴a∈J1⇒a∈J2 ∴J1⊂J2―――①
また、a∈J2とする。このとき、|a∈J2/Ⅰ=J1/Ⅰであるから、|a∈J1/Ⅰ ∴a∈J1 ∴a∈J2⇒a∈J1 ∴J2⊂J1―――②
①,②より、J1=J2

これではいけないのかどうか答えて下さい。これだとⅠがイデアルである事さえ使っていませんが。

この証明で正しい。結局、J1,J2,Ⅰは加法群でさえあれば良い。その理由は、第2章定理4.1から、

定理4.1
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの元a,bについて、次の(1)から(5)の命題は同値である。
(1)aH=bH
(2)a^-1b∈H
(3)以下略。

aとbは入れ換えても同じなので、
(2)はb^-1a∈Hとして良い。一応、証明をしておくと、(1)⇒(2):a∈aH=bHよりa=bhとなるh∈Hが存在する。この両辺に左からb^-1を掛けると、b^-1a=h∈H ∴b^-1a∈H(逆は省略。)
ここで、Gを加法群とすると、Hも加法群で可換なので正規部分群である。よって、剰余群J1/H={|a|a∈J1},J2/H={|b|b∈J2}とすると、
J1/H=J2/H⇔a+H=b+H⇔-b+a∈H
ここで、b∈J2であるから、a∈b+H⊂J2を得る。以上によりJ1⊂J2であることが示される。逆の包含関係も同様に示されるのでJ1=J2が証明される。
よって、条件は加法群でさえあれば良い。

補足
第2章定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

加法群に限定すると、
a∈H⇔a+H=H⇔a+H=0+H⇔|a=|0
∴a∈H⇔|a=|0(|a∈G/H)
というイデアルと同じ関係が出来る。イデアルでは加法群(加法の部分群)であるという事も非常に大事だという事である。(剰余環ℤn=ℤ/nℤが加法群である事を考えれば納得出来るだろう。)

おまけ:
https://www.tv-asahi.co.jp/reading/goodmorning/
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/9 05:10削除
補足
>この証明で正しい。結局、J1,J2,Ⅰは加法群でさえあれば良い。

加法にこだわる事もないですね。つまり、J1,J2が群でⅠが正規部分群であれば良い。

定理4.1
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの元a,bについて、次の(1)から(5)の命題は同値である。
(1)aH=bH
(2)a^-1b∈H
(3)以下略。

aとbは入れ換えても同じなので、
(2)はb^-1a∈Hとして良い。一応、証明をしておくと、(1)⇒(2):a∈aH=bHよりa=bhとなるh∈Hが存在する。この両辺に左からb^-1を掛けると、b^-1a=h∈H ∴b^-1a∈H(逆は省略。)
ここで、Gを群,Hを正規部分群とし、剰余群J1/H={|a|a∈J1},J2/H={|b|b∈J2}とすると、
J1/H=J2/H⇔aH=bH⇔b^-1a∈H⇔a∈bH
ここで、b∈J2であるから、a∈bH⊂J2を得る。以上によりJ1⊂J2であることが示される。逆の包含関係も同様に示されるのでJ1=J2が証明される。
よって、条件は群でさえあれば良い。
念のため、環の場合も加法群なので当然OK。(体も)

おまけ:
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12787787276.html
返信
返信2
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 16:42 (No.694375)削除
問題1
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811160001/

算数では解けましたが、何でもありでは解けませんでした。(解答があるかどうかは知りませんが。)

問題2
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811160002/

普通に解いてみました。簡単に考えると、対称性から真ん中の55という事だろうけど、そんな解法ではないだろう。例えば、26と84は十の位は初めから2番目と後ろから2番目で一の位は上から6番目と下から6番目など。全て36組がそういうペアに出来る。念のため、(26+84)÷2=55でもある。次回は、私の普通の解答。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 19:09削除
問題1の解答
BCの延長上に点Fを取ると、∠ECF=180°-150°=30°
また、CA=CDより△CADは二等辺三角形で∠CDA=55°+20°=75°より、∠DCA=180°-75°×2=30°
よって、∠DCA=∠ECFかつDC=ACより、△DCEを点Cを中心に右回転に30°回転させるとDCがACにぴったりくっつき、点Eの行き先をE'とすると、3点B,C,E'は一直線上になる。また、AB=DEより△ABE'は二等辺三角形になり、頂角は75°+55°=130°となるので、∠ABC=(180°-130°)÷2=25°
よって、答えは、25°

問題2の解答
数字は全部で9×8=72個で、
12
13
14
15
16
17
18
19
21
23



と考えていくと、十の位も一の位も1~9の数字がそれぞれ8個ずつになる事が分かる。
つまり、全ての数の総和は、(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×8×10+(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×8×1=45×8×10+45×8=360×10+360=3600+360=3960
よって、平均値は、3960÷72=55
よって、答えは、55

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 11:56 (No.694121)削除
次の文章を完全解説して下さい。

問題
Rを可換環として、N(R)をRの根基とする(問2.1参照)。このとき、剰余環R/N(R)は|0と異なるベキ零元をもたないことを示せ。

解答
|aをR/N(R)のベキ零元とする。定義より∃n∈ℕ,
(|a)^n=|0 このとき、
(|a)^n=|0⇔|(a^n)=|0⇔a^n∈N(R)
N(R)はRにおけるベキ零元の集合であるから、
∃m∈ℕ,(a^n)^m=0 したがって、a^mn=0であるからa∈N(R)
すなわち、R/N(R)において、|a=|0である。

問2.1
可換環Rの元をaとする。ある正の整数nがあってa^n=0となるとき、aをRのベキ零元という。Rのベキ零元の全体N(R)はRのイデアルとなることを示せ。
N(R)を環Rの根基という。
(引用終わり)

具体的には、

>|(a^n)=|0⇔a^n∈N(R)

この理由と

>a∈N(R)
すなわち、R/N(R)において、|a=|0である。

この理由ですね。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 13:37削除
解説
>|(a^n)=|0⇔a^n∈N(R)

|(a^n)=|0⇔a^n+N(R)=N(R)
⇔a^n∈N(R)
(N(R)はイデアルで加法群だから第2章定理4.1の系より。)

第2章定理4.1の系
Gを群,HをGの部分群とする。このとき、Gの任意の元aについて次の(1),(2),(3)は同値である。
(1)a∈H(2)aH=H(3)Ha=H

念のため、加法群の場合は、a+H=Hである。

>a∈N(R)
すなわち、R/N(R)において、|a=|0である。

N(R)はイデアルより、
a≡b(modN(R))⇔a-b∈N(R)(p.162参照)
これにb=0を代入すると、
a≡0(modN(R))⇔a∈N(R)
つまり、|a=|0⇔a∈N(R)という事である。
よって、a∈N(R)ならば|a=|0

おまけ:
返信
返信1
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/2 20:18 (No.688981)削除
問題
https://plaza.rakuten.co.jp/difkou/diary/201811170001/

何でもありで解いて下さい。因みに、私は算数を入れて4通り作ってみました。算数がちょっと模範解答じゃないだろうと思って検索したら案の定違いました。
https://note.com/yumgoongtom/n/n015970e10564
トムヤムクンさんの方はエレガントですねぇ。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/3 07:57削除
何でもありの解法1 私の算数の解法
点AのBCに関する対称点を取りA'とすると、
∠ABA'=45°,∠ACA'=90°
また、点AのBA'に関する対称点を取りA''とすると、△BAA'と△BA'A''は合同でそれぞれ頂角が45°の二等辺三角形より底角は67.5°なので、∠AA'A''=67.5°×2=135°
また、△CAA'は直角二等辺三角形より、
∠CAA'=45°よって、3点C,A',A''は一直線上にある。

(実は、これは、正方形ABCDの四隅を適当な直角二等辺三角形で切り取り正八角形PQRSTUVを作り、正方形の中心をOとすると、正方形ABCDの1/4の四角形OUDWなどの3点U,V,Dが正方形の辺CDの一部である事から自明である。)

ここで、AA''とBA'の交点をDとすると、対称性より点DはAA''の真ん中の点である。よって、CDを結ぶと、直角三角形の直角と斜辺の真ん中の点を結ぶ事になり、定石によりDA=DC=DA''である。(これは長方形を斜め半分に切った形を考えれば分かる。)
よって、△DACは二等辺三角形で、∠DAC=180°-22.5°-45°-45°=67.5°(△DABは直角二等辺三角形だから∠DAB=45°)
よって、∠ADC=180°-67.5°×2=45°
よって、∠DAB=∠ADCより錯角が等しいので、CDとABは平行。
よって、等積変形より、△CAB=△DAB=7×(7/2)÷2=49/4cm^2
よって、△ABC=49/4cm^2

自分で言うのも何ですが、算数オリンピックの選手たちには為になるのではないでしょうか。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/4 07:58削除
何でもありの解法2 高校数学の解法
AからBCに垂線を下ろしその足をHとすると、
AH=7sin22.5°,BH=7cos22.5°
また、△ACHは直角二等辺三角形より、
CH=AH=7sin22.5°
∴BC=7cos22.5°+7sin22.5°
∴△ABC=(7cos22.5°+7sin22.5°)
×7sin22.5°×(1/2)
=(49/2)sin22.5°(sin22.5°+cos22.5°)
=(49/2){(sin22.5°)^2+sin22.5°cos22.5°}
=(49/2){(1-cos45°)/2+sin45°/2}
=(49/2){(1-1/√2)/2+(1/√2)/2}
=(49/2){(√2-1)/2√2+1/2√2}
=(49/2)(√2/2√2)
=(49/2)(1/2)
=49/4cm^2
よって、答えは、49/4cm^2

念のため、10行目から11行目へは半角の公式とsinの2倍角の公式。

最も数学っぽい解き方ではないでしょうか。でも、改めて考えてみると、どうして49/4cm^2になるかさっぱり分かりませんね。笑

因みに、中学数学では4通り作りました。(中々エレガントなものもあるので期待して下さい。)

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/4 21:01削除
何でもありの解法3 私の算数の解法2

中学数学の解法4を算数に練り直しました。

適当な円を描くと、内部に好きな形の三角形を描く事が出来る。だから逆にどんな形の三角形にもその外接円を描く事が出来る。(円の大きさは3点で定まる事を考えれば納得出来るだろう。)
念のため、四角形はある条件が揃わないと外接円は描けない。ブーメラン型の四辺形などは描けない事が一目瞭然だろう。
そこで、△ABCの外接円を描き、その中心をOとすると、半径よりOA=OB=OC
よって、△OABと△OACはそれぞれ二等辺三角形である。よって、∠OAB=∠OBA=●,∠OAC=∠OCA=〇と置き、AOの延長上に点Pを取ると、△OABの内対角の和より、∠POB=●●,△OACの内対角の和より、∠POC=〇〇
よって、優角BOC=●●〇〇 また、∠BAC=●〇より、優角BOC=∠BAC×2=(180°-22.5°-45°)×2=112.5°×2=225°
よって、劣角BOC=360°-225°=135°
つまり、∠BOC=135°
ところで、半径よりOB=OCなので△OBCも二等辺三角形である。よって、∠OBC=∠OCB=(180°-135°)÷2=22.5°
よって、∠OBA=22.5°+22.5°=45°
よって、△OABは1つの角が45°の二等辺三角形より直角二等辺三角形である。
よって、∠AOB=90°,∠OAB=45°
よって、∠AOC=135°-90°=45°
よって、∠OAB=∠AOC よって、錯角が等しいので、ABとCOは平行。よって、等積変形より、△CAB=△OAB=7×(7/2)×(1/2)=49/4cm^2
よって、△ABC=49/4cm^2

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/5 07:36削除
何でもありの解法4 中学数学の解法1
点AのBCに関する対称点をA'とすると、∠ABA'=45°,∠ACA'=90°
ここで、AからBA'に垂線を下ろしその足をHとすると、△ABHは直角二等辺三角形より、
AH=BH=7/√2cm また、A'B=AB=7cmより、A'H=7-7/√2cm
よって、△AHA'で三平方の定理を使うと、
(7/√2)^2+(7-7/√2)^2=AA'^2
∴AA'^2=49/2+49+49/2-49√2=98-49√2
AA'>0より、AA'=7√(2-√2)cm
ところで、△CAA'は直角二等辺三角形より、
△CAA'=AA'×(AA'/2)×(1/2)=AA'^2/4
∴△CAA'=49(2-√2)/4cm^2
また、△BAA'=7×(7/√2)×(1/2)=49/2√2=49√2/4cm^2
∴四角形ABA'C=49(2-√2)/4+49√2/4=49/2cm^2
∴△ABC=49/4cm^2

何でもありの解法5 中学数学の解法2
点AのBCに関する対称点をA'とすると、∠ABA'=45°,∠ACA'=90°
ここで、AからBA'に垂線を下ろしその足をHとすると、∠AHA'=∠ACA'=90°より四角形AHA'Cは円に内接する四角形である。
また、△CAA'と△HABは共に直角二等辺三角形。
よって、円周角より∠AHC=∠AA'C=45°
また、∠HAB=45°より、∠HAB=∠AHC
よって、錯角が等しいので、AB//CH
よって、等積変形より、△CAB=△HAB=(7/√2)^2・(1/2)=49/4cm^2
∴△ABC=49/4cm^2

何でもありの解法6は中学数学の解法3で、何でもありの解法7は前回の算数の解法から外接円の概念を取り除いた解法です。ただし、その分ブサイクな解法だと思います。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/6 07:55削除
何でもありの解法5 中学数学の解法3
AからBCに垂線を下ろしその足をHとし、HAの延長上に∠IBH=45°となる点Iを取ると、
△IBHは直角二等辺三角形になり、BAは∠IBHの二等分線になる。
そこで、BH=IH=xと置いて、△BIHで角の二等分線の定理を使うと、BH:BI=AH:AI=1:√2 ∴AH={1/(√2+1)}x=(√2-1)x
よって、△ABHで三平方の定理を使うと、x^2+{(√2-1)x}^2=7^2が成り立つ。
∴x^2+(3-2√2)x^2=49
∴(4-2√2)x^2=49
∴x^2=49/(4-2√2)=49(4+2√2)/8=49(2+√2)/4
∴x^2=49(2+√2)/4―――①
また、△AHCも直角二等辺三角形より、CH=AH=(√2-1)xcm
∴BC=x+(√2-1)x=√2x
∴△ABC=√2x・(√2-1)x・(1/2)=(2-√2)x^2/2
∴△ABC=(2-√2)x^2/2―――②
①を②に代入すると、
△ABC=(2-√2)・49(2+√2)/8=49・2/8=49/4cm^2
よって、答えは、49/2cm^2

少し奇天烈に見えますが、これが中学数学では最も実戦的な解法ではないでしょうか。確実にBH(とAH)の長さが求まる見通しが立てられますから。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/7 07:59削除
何でもありの解法6 私の算数の解法3
∠BAC=180°-22.5°-45°=112.5°=45°+67.5°より、
ABを斜辺とした直角二等辺三角形とACを底辺とした頂角が45°の二等辺三角形を描くと、隙間なくぴったりと∠BAC内に収まる。
そこで、直角二等辺三角形の頂点(直角)をD,頂角が45°の二等辺三角形の頂点をEとする。
(ⅰ)DA>EAの場合、DA=DB=〇と置き、CEの延長とDBとの交点をFとすると、∠DEF=∠AEC=45°,∠EDF=90°より△DEFは直角二等辺三角形。よって、DE=DF=●と置くと、BF=〇-●,AE=〇-● また、AE=CEよりCE=〇-〇 よって、BF=CE―――①
ところで、∠FBC=45°-22.5°=22.5°,∠FCB=67.5°-45°=22.5°より、∠FBC=∠FBC
よって、△FBCは二等辺三角形より、BF=CF―――②
①,②より、CE=CF これは2点E,Fが一致している事を意味している。つまり、点Dと点Eが一致している事を意味している。
(ⅱ)DA<EAの場合、DA=DB=〇と置き、BDの延長とECとの交点をFとすると、∠DEF=45°,∠EDF=90°より△DEFは直角二等辺三角形。よって、DE=DF=●と置くと、BF=〇+●,AE=〇+● また、AE=CEよりCE=〇+● よって、BF=CE―――③
ところで、∠FBC=45°-22.5°=22.5°,∠FCB=67.5°-45°=22.5°より、∠FBC=∠FBC
よって、△FBCは二等辺三角形より、BF=CF―――④
③,④より、CE=CF これは2点E,Fが一致している事を意味している。つまり、点Dと点Eが一致している事を意味している。
(ⅰ),(ⅱ)より、点Dと点Eは一致しているので、その点をOとする。
すると、∠OAB=45°,∠AOC=45°より錯角が等しいので、ABとCOは平行。よって、等積変形より、△CAB=△OAB=7×(7/2)×(1/2)=49/4cm^2
よって、△ABC=49/4cm^2

おまけ:
「16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。
16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(口語訳)

「16:08主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。 16:09そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節(新共同訳)

強盗殺人はダメだろう。
返信
返信6
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/6 13:42 (No.692820)削除
次の文章を完全解説して下さい。

定理2.3
Ⅰを環Rのイデアルとすると、Ⅰを法とする剰余類全体の集合R/Ⅰに対して、加法と乗法を次のように定義することができる。すなわちRの元a,bに対して、
|a+|b=|(a+b)
|a・|b=|(a・b)
と定義することができる。これらの演算に関して、剰余類の全体R/Ⅰは環になる。

証明
初めに、Ⅰを法とする剰余類の集合R/Ⅰ上に演算が定義されることを示す。
演算が定義されるということは、言いかえると
|a=|a',|b=|b'⇒|(a+b)=|(a'+b'),|(ab)=|(a'・b')―――①
ということである。これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。そこで①を示す。
|a=|a',|b=|b'と仮定する。
|a=|a'⇔a≡a'(modⅠ),|b=|b'⇔b≡b'(modⅠ)
に注意すると、合同式の性質(4)より
a+b≡a'+b'(modⅠ)
が得られる。よって、|(a+b)=|(a'+b')が成り立つ。
したがって 
        |a+|b=|(a+b)
と定義できる。
一方、Ⅰはイデアルであるから定理2.1の(5)によって
        a・b≡a'・b'(modⅠ)
が得られる。よって、,|(a・b)=|(a'・b')である。したがって演算
R/Ⅰ×R/Ⅰ→R/Ⅰ
(|a,|b)→ |(a+b)
(|a,|b)→ |(a・b)
が定義された。

合同式の性質(4)
a≡b(modⅠ),c≡d(modⅠ)⇒a+c≡b+d(modⅠ)

定理2.1
(5) a≡b(modⅠ),c≡d(modⅠ)⇒a・c≡b・d(modⅠ)
(引用終わり)

具体的には、

>これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。

>したがって 
        |a+|b=|(a+b)
と定義できる。

何故、①を示す事によって、これが言えるかですね。1つ上の「質問」が理由とかはダメですよ。

おまけ:
壊れた扉さん (8ewhcx4n)2023/2/6 15:27削除
解説
>これは、|(a+b),|(ab)が剰余類|a,|bの代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まることを意味している。

|a=|a',|b=|b'⇒|(a+b)=|(a'+b'),|(ab)=|(a'・b')―――①
ということである。

例えば、|aを3で割って1余る数の集合で|bを3で割って2余る数の集合とすると、
1≡4(mod3),2≡5(mod3)などで、代表元とは1や2の事である。4とか5はそれぞれの集合の1つの元という事である。
だから、代表元a,bの選び方には無関係に、剰余類|a,|bによってのみ定まるのは当然の話である。(念のため、剰余類|a,|bとは集合の事である。)

>したがって 
        |a+|b=|(a+b)
と定義できる。

①が言えると、これが言えるのだろうか。まぁ、1≡4(mod3)を|1と表して、2≡5(mod3)を|2と表すと、|1+|2は、この2式を足す事ならば、合同式の性質(4)によって、|(1+2)=|(4+5)なので、|1+|2=|(1+2)だが。
しかし見方によっては、|a+|b=|a'+|b'⇔a+b≡a'+b'(modⅠ)⇔|(a+b)=|(a'+b')より、
|a+|b=|a'+|b'⇔|(a+b)=|(a'+b')で同値関係だが、例えば、x+y=1⇔2x+2y=2の同値関係でx+y=2x+2yではありませんよね。
だから、安易に|a+|b=|(a+b)と言えるのだろうかという事である。

そこで、私の証明。
|a=a+Ⅰ,|b=b+Ⅰより、|a+|b=(a+Ⅰ)+(b+Ⅰ)=(a+b)+Ⅰ=|(a+b)
∴|a+|b=|(a+b)

|a・|b=(a+Ⅰ)(b+Ⅰ)=ab+aⅠ+Ⅰb+Ⅰ=ab+Ⅰ(Ⅰはイデアルだから)=|(ab)
∴|a・|b=|(a・b)

まぁ、中学数学の3で割った数で分類する3m,3m+1,3m+2で考えれば私の証明法が正しい事は自明ですよね。念のため、参考書の証明が間違っていると述べている訳ではありません。ただ、もうちょっと補足解説をして欲しい所ですね。

補足:|a=a+Ⅰと表せる理由。a≡b(mod Ⅰ)⇔a-b∈Ⅰが定義だから。
また、第1章定義2.2も参照して下さい。 念のため、|aは集合です。

おまけ:
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